JP3029410U - 無塵布地で形成された無塵服 - Google Patents

無塵布地で形成された無塵服

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JP3029410U
JP3029410U JP1996003098U JP309896U JP3029410U JP 3029410 U JP3029410 U JP 3029410U JP 1996003098 U JP1996003098 U JP 1996003098U JP 309896 U JP309896 U JP 309896U JP 3029410 U JP3029410 U JP 3029410U
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Japan
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cloth
dust
free
fabric
sewn
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Application number
JP1996003098U
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Inventor
健一 笠原
Original Assignee
株式会社ガードナー
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案は、無塵服を形成する布地の裁断部の
端面に糸ケバが露出するのを防止して塵の発生を抑える
無塵布地で形成した無塵服を提供するものである。 【解決手段】 無塵布地で形成された無塵服10は、身
体の各部位の形状に合わせて裁断された複数の布地12
を縫い合わせて形成されている。身体の各部位の形状に
合わせて裁断された第1布地12Aの裁断部14と第2
布地12Bの裁断部16は重ね合わされて糸18で縫い
合わされている。前記第1布地12Aの裁断部14と第
2布地12Bの裁断部16は超音波ミシンの超音波によ
るヒート加工により融着(溶着)されている。この融着
部20には帯状のカバー布22が覆われた状態で配設さ
れ、カバー布22の両端部22Aは糸24で前記裁断部
14,16に縫い付けられている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、クリーンルーム等の作業施設内で作業者が着用する無塵布地で形成 された無塵服に関する。
【0002】
【従来の技術】
クリーンルーム等で着用される無塵服は身体の各部位の形状に合わせて裁断し た複数の布地を縫い合わせて形成されている。しかし、前記複数の布地は身体の 各部位に合わせて裁断するため裁断部には湾曲して裁断された湾曲部がある。こ のような湾曲部は直線状に裁断された直線部に比べて裁断部の端面から布地の繊 維が糸ケバとなって露出し、塵の発生原因となる。 このため、クリーンルーム等で塵が発生して作業に支障をきたしたり、あるい は製品の中に塵が混入するという異物混入等の不具合がある。 そこで、図4に示すように、縫い合わせる第1の布地1Aの裁断部2と第2の 布地1Bの裁断部3の端面4を覆うようにして帯状のカバー布5を第1の布地1 A,第2の布地1Bに糸6を介して縫い付けて、前記端面4から糸ケバが浮遊す るのを防止している。 しかし、前記端面4にカバー布5を覆い被せても、端面4には糸ケバが露出し ているので無塵服を何度も洗濯したりするとカバー布5の布目が荒くなりカバー 布5を通過して糸ケバが浮遊してしまうという不具合がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は上記事実に鑑みなされたものであり、無塵服を形成する布地の裁断部 の端面に糸ケバが露出するのを防止して塵の発生を抑える無塵布地で形成した無 塵服を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案は、複数の布地を縫い合わせて形成される無塵服において、縫 い合わされる第1の布地の裁断部と第2の布地の裁断部を縫い合わすと共に前記 第1の布地の裁断部の端面と第2の布地の裁断部の端面を融着して融着部を形成 し、この融着部を覆うようにして帯状のカバー体を配設し、このカバー体を前記 第1の布地と第2の布地に縫い付けてなることを特徴としている。
【0005】
【考案の実施の形態】
図1乃至図3には本考案に係る無塵布地で形成された無塵服の一実施例が示さ れている。 図3に示されるように、無塵布地で形成された無塵服10は、身体の各部位の 形状に合わせて裁断された複数の布地12を縫い合わせて形成されている。この 実施例では前記布地12の素材はポリエステルとされている。 前記無塵布地で形成された無塵服10を製造する場合について、複数の布地1 2の中から縫い合わせる第1布地12Aと第2布地12Bを例にとって以下に説 明する。 図1及び図2に示すように、身体の各部位の形状に合わせて裁断された前記第 1布地12Aの裁断部14と第2布地12Bの裁断部16を重ね合わせ、前記裁 断部14と前記裁断部16を図示しないミシンを介して糸18で縫って第1布地 12Aと第2布地12Bを縫い合わせる。 そして、前記第1布地12Aの裁断部14と第2布地12Bの裁断部16を公 知の超音波ミシンの超音波によるヒート加工により融着(溶着)すると共に裁断 部14と裁断部16の端部を超音波ミシンでカットする。これにより、前記裁断 部14と裁断部16の先端面には融着部20が形成され、第1布地12Aと第2 布地12Bは融着される。 次に、前記融着部20を覆うように帯状のカバー布22を配設する。この場合 、図2に示すようにカバー布22の両端部22Aを内側に折り曲げた状態で配設 し、カバー布22を糸24で前記裁断部14,16に縫い付ける。なお、前記カ バー布22の両端部22Aの端面は直線状に裁断されているので、糸ケバは露出 しにくいようになっている。 このようにして、隣り合う布地12を縫着することにより無塵布地で形成され た無塵服10が完成する。
【0006】 次に、実施例の作用について説明する。 図1に示されるように前記無塵布地で形成された無塵服10を形成する第1布 地12Aの裁断部14と第2布地片12Bの裁断部16にはカバー布22が覆い 被された状態で配設されている。しかも、第1布地12Aの裁断部14の先端面 と第2布地12Bの裁断部16の先端面は融着され融着部20が形成されている ので、糸ケバは露出しない。 このため、無塵布地で形成された無塵服10を洗濯してカバー布22の布目が 荒くなっても第1布地12Aの裁断部14と第2布地片12Bの裁断部16の端 面には糸ケバは露出しないので、糸ケバが浮遊してクリーンルーム内で塵となっ たり、あるいは製品に混入するという不具合を抑えることができる。 なお、出願人が行った実験では前記無塵布地で形成された無塵服10は従来の 無塵服に比べて塵の発生を80%以上抑えることがでた。
【0007】 なお、この実施例では無塵布地で形成された無塵服10の布地の素材をポリエ ステルとしたが、他の素材の布地で製造してもよいことは勿論である。 また、この実施例ではカバー体を布で形成したが、カバー体は布以外の素材で 製造してもよいことは勿論である。
【0008】
【考案の効果】
以上説明した如く、本考案に係る無塵布地で形成された無塵服は無塵服を形成 する布地の裁断部の端面を融着して裁断部の端面に糸ケバが露出するのを防ぎ、 更にカバー体で覆うようにしたので、クリーンルーム内での塵の発生や製品の異 物混入を従来に比べ低く抑えることができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1布地と第2布地及びカバー布の一部斜視図
である。
【図2】第1布地と第2布地及びカバー布の一部断面図
である。
【図3】無塵布地で形成された無塵服の全体正面図であ
る。
【図4】従来の無塵服の布地及びカバー布の一部斜視図
である。
【符号の説明】
10・・・無塵布地で形成された無塵服 12・・・布地 12A・・第1布地 12B・・第2布地 18・・・融着部 22・・・カバー布

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の布地を縫い合わせて形成される無
    塵服において、縫い合わされる第1の布地の裁断部と第
    2の布地の裁断部を縫い合わすと共に前記第1の布地の
    裁断部の端面と第2の布地の裁断部の端面を融着して融
    着部を形成し、この融着部を覆うようにして帯状のカバ
    ー体を配設し、このカバー体を前記第1の布地と第2の
    布地に縫い付けてなることを特徴とする無塵布地で形成
    された無塵服。
JP1996003098U 1996-03-26 1996-03-26 無塵布地で形成された無塵服 Expired - Lifetime JP3029410U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100832080B1 (ko) * 2007-06-28 2008-05-27 (주)에리트베이직 하의와 허리고정밴드의 봉재 방법
JP2010500933A (ja) * 2006-08-17 2010-01-14 ゴア エンタープライズ ホールディングス,インコーポレイティド 積層を接合するためのステッチレスシームシステム

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