JP3029402B2 - 画像の転写方法 - Google Patents

画像の転写方法

Info

Publication number
JP3029402B2
JP3029402B2 JP8281129A JP28112996A JP3029402B2 JP 3029402 B2 JP3029402 B2 JP 3029402B2 JP 8281129 A JP8281129 A JP 8281129A JP 28112996 A JP28112996 A JP 28112996A JP 3029402 B2 JP3029402 B2 JP 3029402B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
binder
toner image
image
fixing paper
binder layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP8281129A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10131064A (ja
Inventor
隆雄 松本
Original Assignee
マックスポイント株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by マックスポイント株式会社 filed Critical マックスポイント株式会社
Priority to JP8281129A priority Critical patent/JP3029402B2/ja
Publication of JPH10131064A publication Critical patent/JPH10131064A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3029402B2 publication Critical patent/JP3029402B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Decoration Of Textiles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機によって製
造される複写画像、雑誌等の印刷画像、写真の画像のよ
うに、トナー、インク等によって形成された画像を、T
シャツ、ジーンズ等の繊維製品に転写する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】Tシャツ、ジーンズ、ハンカチ等の繊維
製品には、装飾の目的のために、マーク、模様等が付さ
れることがある。最近では、複写機によって製造される
トナー画像をTシャツ等の繊維製品に転写することも行
われている。
【0003】従来、トナー画像をTシャツに転写する場
合には、まず、定着紙上に定着されたトナー画像を、そ
の輪郭に沿って定着紙とともに切り抜き、トナー画像の
表面にバインダーを塗布する。次に、トナー画像の表面
に塗布されたバインダーが繊維製品に接触するように、
トナー画像を定着紙とともに貼り付ける。従って、トナ
ー画像の表面は、繊維製品の表面に対向した状態になっ
ており、トナー画像の裏面に付着した定着紙が繊維製品
の表面に露出した状態になっている。その後、このよう
な状態で、数時間にわたって放置することにより、バイ
ンダーを乾燥させ、トナー画像を繊維製品の表面に定着
させる。そして、繊維製品の表面に露出している定着紙
に水分を含浸させて、指等によって、定着紙をトナー画
像の裏面から剥離する。これにより、トナー画像の裏面
が露出した状態になる。その後、トナー画像の裏面にバ
インダーを塗布して乾燥させる。これにより、トナー画
像が、繊維製品の表面に転写される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようにして繊維製
品の表面にトナー画像を転写すると、転写されたトナー
画像は、定着紙が付着していた裏面が露出した状態にな
っているために、定着紙上に定着されていたトナー画像
とは、左右が逆転した状態になっている。しかも、露出
したトナー画像の裏面は、定着紙が剥離されて荒れた状
態になっているために、外観的には必ずしも良好なもの
ではない。さらに、トナー画像を繊維製品上に定着させ
るためには、数時間を要し、作業効率が悪いという問題
もある。
【0005】本発明は、このような問題を解決するもの
であり、その目的は、トナー、インク等によって形成さ
れて定着紙上に定着された画像を、左右が逆転すること
なく、繊維製品等の被転写体に容易に転写させることが
できる画像の転写方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の画像の転写方法
は、トナー、インク等によって形成されて定着紙上に定
着された画像の表面に、熱硬化性のプラスチックや合成
ゴムラテックスなどからなるバインダーを均一に塗布し
て乾燥させる工程と、乾燥されたバインダーに、さらに
バインダーを塗布して乾燥させることを複数回にわたっ
て繰り返して、画像の表面にバインダー層を形成する工
程と、画像の表面に形成されたバインダー層に離型シー
トを積層した状態で、バインダー層を硬化させる工程
と、画像が定着された定着紙に水分を含浸させて、画像
の裏面から定着紙を剥離する工程と、画像の裏面にバイ
ンダーを塗布して乾燥させることを複数回にわたって繰
り返して、画像の裏面に表面のバインダー層と同様のバ
インダー層を形成する工程と、画像裏面に形成されたバ
インダー層にバインダーを塗布して、塗布されたバイン
ダーが被転写体であるTシャツなどの繊維製品に接する
ように貼り付けて、塗布されたバインダーを乾燥させて
硬化させる工程と、を包含することを特徴とする。
【0007】
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、詳
細に説明する。
【0009】本実施の形態では、複写機によって定着紙
上に定着されたトナー画像を、Tシャツ等の繊維製品上
に転写する場合について説明する。この転写方法では、
まず、繊維製品に転写すべきトナー画像を準備する。ト
ナー画像は、通常のカラー複写機によって定着紙上に定
着されたものが使用される。トナー画像が定着された定
着紙が準備されると、トナー画像の輪郭に対応した形状
に定着紙を切り抜いて、トナー画像が定着されている部
分以外の定着紙を除去する。これにより、トナー画像の
輪郭に切り抜かれた定着紙とトナー画像との積層体が得
られる。
【0010】次に、トナー画像の表面に熱硬化性のバイ
ンダーを均一に塗布して乾燥させる。この場合に使用さ
れるバインダーとしては、トナー画像が被転写対である
繊維製品に転写された際に、繊維製品と一体となって屈
曲したり伸縮し得るように、一般的なバインダーを使用
し得るが、特に、アクリル系エマルジョンのようなプラ
スチックバインダー、あるいは、SBR(スチレン−ブ
タジエンゴム)、NBR(ニトリル−ブタジエンゴ
ム)、ABR(アクリルにトリル−ブタジエンゴム)等
を含有する合成ゴムラテックスバインダーが好適に使用
される。
【0011】トナー画像の表面に塗布されるバインダー
は、トナーが滲まないように、少量を一定の厚さに薄
く、しかも、均一に素早く塗布することが好ましく、例
えば、トナー画像上に塗布されたバインダーをヘラ等に
よって一定の厚さに素早く均すことが好ましい。
【0012】このようにしてトナー画像の表面上にバイ
ンダーが均一に塗布されて乾燥されると、定着紙上のト
ナー画像は、バインダーによって一体的に結合されてお
り、従って、トナー画像は滲むおそれがない。バインダ
ーを早急に乾燥させるためには、ドライヤー、扇風機等
を使用してもよい。
【0013】トナー画像の表面上に塗布されたバインダ
ーが乾燥すると、再度、トナー画像の表面上にバインダ
ーを重ねて塗布して乾燥させる。このようなバインダー
の塗布および乾燥を、3〜5回程度にわたって繰り返
す。
【0014】トナー画像上にバインダーが複数回にわた
って塗布されて乾燥されることにより、トナー画像上に
はバインダー層が形成された状態になる。そして、最上
側のバインダー層が硬化する前に、そのバインダー層上
に離型シートを積層する。この離型シートは、トナー画
像の大きさよりも大きい適当な形状のものが使用され
る。
【0015】離型シートとしては、紙の表面にシリコン
樹脂、パラフィン、ワックス等が積層されたもの、紙に
油を含浸させたもの、プラスチックシート等のように、
バインダー層に対して接着せずに単に付着し、しかも、
バインダー層に対して剥離効果のあるものが使用され
る。
【0016】バインダー層に離型シートが積層された状
態になると、バインダー層が硬化される。トナー画像の
表面上に塗布された熱硬化性のバインダーは、離型シー
ト上から、低温〜中温になったアイロンを当てることに
より、あるいは電子レンジによって低温〜中温に加熱す
ることにより、数分程度の短時間で硬化される。これに
より、トナー画像上には、硬化したバインダー層が積層
された状態になる。
【0017】トナー画像の表面上にバインダー層が積層
された状態になると、トナー画像の裏面に付着している
定着紙に水を含浸させる。そして、そのような状態で5
分程度にわたって放置して、定着紙をふやけさせる。定
着紙がふやけた状態になると、トナー画像から定着紙を
剥離する。定着紙はふやけた状態になっているために、
指等によってトナー画像から容易に剥離することができ
る。この場合、トナー画像が損なわれないように十分に
注意して、丁寧に定着紙を剥離する。定着紙が完全に剥
離されない場合には、必要に応じて定着紙に水分を補充
すればよい。
【0018】トナー画像から定着紙が剥離されることに
より、トナー画像の表面にバインダー層および離型シー
トが積層された積層体が得られる。
【0019】このとき、離型シートが湾曲した状態にな
っているような場合には、離型シートを新しいものに取
り替える。その後、トナー画像の裏面を上方に向けた状
態で放置して、トナー画像の裏面に付着した水分を乾燥
させる。
【0020】トナー画像の裏面が乾燥して水分が除去さ
れた状態になると、トナー画像における定着紙が剥離さ
れた裏面に、バインダーを塗布して乾燥させる。このよ
うなバインダーの塗布および乾燥を2回程度にわたって
繰り返す。この場合に使用されるバインダーは、定着紙
上のトナー画像の表面に塗布されたバインダーと同様の
ものが使用される。また、トナー画像の裏面に最初にバ
インダーを塗布する場合には、トナー画像が滲まないよ
うに、少量を均一に薄く素早く塗布することが好まし
い。
【0021】その後、トナー画像上に塗布されたバイン
ダーを硬化させる。熱硬化性のバインダーの硬化は、ア
イロン、電子レンジ等を使用することによって短時間で
行える。バインダーが硬化することにより、トナー画像
の裏面上には、バインダー層が積層された状態になり、
トナー画像が一対のバインダー層にて挟まれるととも
に、トナー画像の表面に積層されたバインダー層に離型
シートが貼り付けられた積層体が得られる。
【0022】このような積層体が得られると、トナー画
像が転写されるTシャツ等の被転写体としての繊維製品
を準備する。準備される繊維製品は、余分な洗濯糊等が
付着していないように、事前に洗濯しておくことが好ま
しい。繊維製品が準備されると、トナー画像の裏面に積
層されたバインダー層上に、さらにバインダーを塗布し
て、塗布されたバインダーが、繊維製品におけるトナー
画像を転写すべき所定位置に接するように、積層体を貼
り付ける。この場合、積層体が貼り付けられた繊維製品
の表面に対応する繊維製品の裏面に、離型シートを当て
ておくことが好ましい。このような状態で、積層体を構
成する離型シートを剥離して、繊維製品の表面に接した
バインダーを乾燥させる。このとき、トナー画像の周囲
に、余分なバインダーがはみ出している場合には、その
はみ出したバインダーを取り除いておく。
【0023】その後、バインダーが乾燥した状態になる
と、再度、離型シートを当てて、当てられた離型シート
上から、トナー画像およびバインダー層の積層体に対し
て低温〜中温のアイロンを、2〜3分程度にわたって当
てて、トナー画像を繊維製品の表面上に定着させる。
【0024】これにより、繊維製品の所定位置にトナー
画像が転写される。繊維製品の表面に転写された画像
は、その表面側が外方に位置した状態、即ち、定着紙上
に定着された状態と同様の状態になっている。従って、
文字、数字等も左右逆転しない状態で転写される。トナ
ー画像の表面は、透明なバインダー層で被覆されている
ので、剥離し難く、外観的に良好な状態となってい
る。
【0025】なお、上述の実施の形態では、複写機によ
って形成されるトナー画像を転写元として説明したが、
本発明の方法では、インクによって形成された印刷画
像、写真の画像等も転写することができる。
【0026】
【発明の効果】本発明の画像の転写方法は、このよう
に、定着紙上に定着された画像を、左右を逆転させるこ
となく、そのままの状態で、Tシャツなどの繊維製品に
転写することができる。しかも画像の表面は荒れていな
いために、転写画像の品質は著しく向上する。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー、インク等によって形成されて定
    着紙上に定着された画像の表面に、熱硬化性のプラスチ
    ックや合成ゴムラテックスなどからなるバインダーを均
    一に塗布して乾燥させる工程と、 乾燥されたバインダーに、さらにバインダーを塗布して
    乾燥させることを複数回にわたって繰り返して、画像の
    表面にバインダー層を形成する工程と、 画像の表面に形成されたバインダー層に離型シートを積
    層した状態で、バインダー層を硬化させる工程と、 画像が定着された定着紙に水分を含浸させて、画像の裏
    面から定着紙を剥離する工程と、 画像の裏面にバインダーを塗布して乾燥させることを複
    数回にわたって繰り返して、画像の裏面に表面のバイン
    ダー層と同様のバインダー層を形成する工程と、 画像裏面に形成されたバインダー層にバインダーを塗布
    して、塗布されたバインダーが被転写体であるTシャツ
    などの繊維製品に接するように貼り付けて、塗布された
    バインダーを乾燥させて硬化させる工程と、 を包含することを特徴とする画像の転写方法。
JP8281129A 1996-10-23 1996-10-23 画像の転写方法 Expired - Fee Related JP3029402B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8281129A JP3029402B2 (ja) 1996-10-23 1996-10-23 画像の転写方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8281129A JP3029402B2 (ja) 1996-10-23 1996-10-23 画像の転写方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10131064A JPH10131064A (ja) 1998-05-19
JP3029402B2 true JP3029402B2 (ja) 2000-04-04

Family

ID=17634777

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8281129A Expired - Fee Related JP3029402B2 (ja) 1996-10-23 1996-10-23 画像の転写方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3029402B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10131064A (ja) 1998-05-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3806833B2 (ja) 転写シート
JP2010018031A (ja) 表面上への画像の提供法
US5424141A (en) Design transfer process and kit
JP3029402B2 (ja) 画像の転写方法
US6539652B1 (en) Method of a new hand iron transfer technique
KR20160109639A (ko) 입체감이 우수한 무늬 형성방법
WO1997039902A1 (en) Transfer and method for its preparation and use
JP3055968B2 (ja) トナーを使用した転写印刷法及びそれに使用する転写シート
JPH04506324A (ja) デザインをベース部材へ転写するための方法
JPH021372A (ja) 加熱転写法
US20080053328A1 (en) Printing method and apparatus
US20140305579A1 (en) Decoupage method
JP4352385B2 (ja) トナー画像への接着剤塗布方法
FR2644273A1 (fr) Procede de realisation d'etiquettes adhesives
JPH08146785A (ja) カラーコピーの転写方法と該転写方法に用いるトナー処理剤
JPH10236088A (ja) カラーコピー等の曲面転写方法
JPH01252972A (ja) 転写方法
JPH09265262A (ja) アクリル看板の製造方法
JP2000343896A (ja) 転写方法
TR2023004258A2 (tr) Bi̇r baski yapilanmasi
JPH11282191A (ja) カラーコピー用転写シートの製造方法
JPS5863497A (ja) 技術印刷を他物体に転写する方法
JP2001020174A (ja) 布帛にしぼ加工を施す方法
JPH04238095A (ja) 感熱孔版印刷用原紙の製造方法及び感熱孔版印刷用原紙
JPH0332899A (ja) 転写法とこれに用いる転写シート

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees