JP3029223B2 - 芳香発散装置 - Google Patents

芳香発散装置

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JP3029223B2
JP3029223B2 JP4112125A JP11212592A JP3029223B2 JP 3029223 B2 JP3029223 B2 JP 3029223B2 JP 4112125 A JP4112125 A JP 4112125A JP 11212592 A JP11212592 A JP 11212592A JP 3029223 B2 JP3029223 B2 JP 3029223B2
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fragrance
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信夫 白石
雅人 斎藤
昇 松本
正夫 寺井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、天然香料を含有した
液体芳香剤を適量ずつ発散させて室内を適度な芳香で満
たす芳香発散装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、室内に芳香を発散させる芳香発
散装置は、瓶等の容器に液体の芳香剤を収容し、この容
器の開口から内部に複数の繊維を柱状に束ねた吸い上げ
芯を挿入して構成されている。そして、この吸い上げ芯
が上記容器内の芳香剤を吸い上げ、吸い上げ芯の上端か
ら芳香剤に含有される揮発性成分が揮発して芳香を発散
するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
芳香剤は、香料成分として合成香料が含有されているた
め、強い芳香を放つものが多く、鼻につくほど過度に芳
香を発散し快適さを損なうという事態を生じる。一方、
最近では、芳香剤の香りとして天然の香りが求められて
いる。そこで、天然香料を含有した芳香剤を上記芳香発
散装置で発散させることが考えられる。ところが、天然
香料は、合成香料に比べて揮発しにくいため、上記のよ
うな発散装置では発散される芳香が弱すぎて確認できな
い。また、上記吸い上げ芯の上端の表面積を拡大した
り、パルプ等の繊維質からなる濾紙を用いても拡散力の
向上効果が得られない。
【0004】この発明は、このような事情に鑑みなされ
たもので、天然香料を含有した液体芳香剤を適量ずつ発
散させて室内を適度な芳香で満たすことができる芳香発
散装置の提供をその目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明の芳香発散装置は、天然香料を含有した液
体芳香剤を上部開口付き容器に充填し、この容器開口か
ら内部に、複数の繊維を柱状に束ねた吸い上げ芯の下端
側を挿入し、この吸い上げ芯の上端を容器部に形成し、
この容器部に木製小片からなる拡散材を配してなるとい
う構成をとる。
【0006】
【作用】本発明者らは、天然香料を含有した液体芳香剤
を適量ずつ発散させて室内を天然の香りで適度に満たす
ことができる芳香発散装置を得るために一連の研究を重
ねた。その結果、柱状繊維束からなる吸い上げ芯と木製
小片を組合わせて芳香剤の発散する表面積を拡大する
と、天然香料を含有した液体芳香剤を適度に発散させて
快適な芳香を満たすことができることを見出しこの発明
に到達した。
【0007】すなわち、この発明の芳香発散装置は、天
然香料を含有した液体芳香剤が充填された上部開口付き
容器の開口から内部に、複数の繊維を柱状に束ねた吸い
上げ芯の下端側を挿入し、この吸い上げ芯の上端を容器
部に形成し、この容器部に木製小片からなる拡散材を配
したものである。
【0008】この発明で用いる吸い上げ芯は、複数の繊
維を柱状に束ねたもので、毛細管現象を起こして液体芳
香剤を吸い上げるようになっている。上記吸い上げ芯を
構成する繊維としては、液体芳香剤に侵されないもので
あればよく、例えばポリエチレン,ポリプロピレン,ポ
リエステル,レーヨン等があげられる。また、上記吸い
上げ芯は、0.1〜0.7g/cm3 の範囲の密度のも
のが好ましい。なお、上記吸い上げ芯の形状としては、
柱状であればよく、具体的には、円柱,三角柱,四角柱
等があげられる。
【0009】上記拡散材を構成する木製小片としては、
特に木材の種類を限定するものではないが、例えば檜,
杉等の独自の芳香を有する木材が好ましく、複数の種類
の木材の小片を混合しても、一種類を単独で用いるよう
にしてもよい。上記木製小片の大きさは、1〜20メッ
シュのものが液体芳香剤の芳香発散力の点で好ましい。
【0010】上記木製小片は、そのままの状態もしくは
固めた状態で用いられる。上記木製小片を固める場合に
は、木製小片のみもしくは熱可塑性樹脂を混合したもの
を熱圧ローラー等で圧縮することにより作製される。木
製小片に熱可塑性樹脂を混合して固める場合、木製小片
100重量%(以下「%」と略す)に対して熱可塑性樹
脂を0.1〜30%の範囲で混合することが好ましく、
密度が0.1〜0.9g/cm3 の範囲、厚みが0.5
〜10mmの範囲になるように圧縮することが好まし
い。そして、上記熱可塑性樹脂は、特に限定するもので
はなく、従来公知のものが用いられる。
【0011】なお、上記木製小片からなる拡散材を不織
布で上下に挟持した状態で上記吸い上げ芯の容器部に配
するようにしてもよい。
【0012】この発明に用いる液体芳香剤は、天然香料
を単独で含有したもの、もしくは天然香料と合成香料の
両方を含有したものが用いられる。
【0013】上記天然香料としては、ヒノキ,ヒバ,ス
ギ等があげられる。これらは単独でもしくは併せて用い
られる。
【0014】上記合成香料としては、特に限定するもの
ではなく、従来公知のものが用いられる。
【0015】上記天然香料が単独で含有されている場
合、その含有量が液体芳香剤中に1〜50%の範囲であ
ることが好ましい。また、天然香料と合成香料の両方が
含有されている場合、液体芳香剤中に天然香料が1〜2
5%,合成香料が1〜25%の範囲であることが好まし
い。液体芳香剤中の水溶性有機溶剤または水と水溶性有
機溶剤との混合液の含有率は、50〜98%の範囲が好
ましい。
【0016】なお、上記液体芳香剤には、必要に応じて
界面活性剤,粘着剤,着色用染料,その他芳香発散助剤
を適宜添加してもよい。また、芳香以外の目的のために
消臭剤,殺菌剤,防虫剤等を適宜添加してもよい。
【0017】この発明の芳香発散装置は、複数の繊維を
柱状に束ねた吸い上げ芯で液体芳香剤を吸い上げ、この
吸い上げた芳香剤を上記吸い上げ芯の容器部に配した木
製小片からなる拡散剤が吸収してその表面から芳香を発
散するようになっている。このため、吸い上げ芯のみに
よって芳香剤を発散させたり、パルプ等の繊維質からな
る濾紙を用いるよりも芳香剤を発散させる面積を拡大す
ることができる。したがって、天然香料を含有した液体
芳香剤の発散を適度に進行させることができ、しかも適
度な芳香の発散を維持することができる。
【0018】
【発明の効果】以上のように、この発明の芳香発散装置
は、天然香料を含有した液体芳香剤を上部開口付き容器
に充填し、この容器開口から内部に、複数の繊維を柱状
に束ねた吸い上げ芯の下端側を挿入し、この吸い上げ芯
の上端を容器部に形成し、この容器部に木製小片からな
る拡散材を配して構成されている。したがって、上記木
製小片からなる拡散材によって上記液体芳香剤を発散す
る表面積が拡大されるため、天然香料を含有した発散し
にくい液体芳香剤を適度に発散させることができる。ま
た、芳香剤の発散を長期間継続的に安定して進行させる
ことができる。
【0019】つぎに、この発明の実施例について比較例
と併せて説明する。
【0020】まず、実施例に先立って、図1および図2
に示す装置を準備した。この装置は、瓶状容器1の首部
開口に芯ホルダー2が嵌入され、この芯ホルダー2から
上記容器1の内部に複数の繊維を密度0.7g/cm3
の円柱状に束ねた吸い上げ芯3が挿入されている。そし
て、上記芳香発散装置の容器1の首部に、下端が円柱状
で上端が皿状の容器部4に形成されたキャップ5の下端
が冠着されて構成されている。上記容器1には、天然檜
香料50%,エチルアルコール50%の液体芳香剤1a
が充填されている。
【0021】つぎに、下記の実施例および比較例の芳香
発散装置を作製した。
【0022】
【実施例1】上記装置のキャップ5の容器部4に、図3
に示すように、10メッシュの檜のチップ6を固めない
そのままの状態で収容したもの。
【0023】
【実施例2】上記装置のキヤツプ5の容器部4に、図4
に示すように、10メッシュの檜のチップ6を濾紙7で
上下に挟持させた状態で収容したもの。
【0024】
【実施例3】10メッシュの檜のチップ90%にポリエ
チレン樹脂を10%混合し、密度0.7g/cm3 、厚
み1cmになるように圧縮し、圧縮チップ材8を作製し
た。上記装置のキヤツプ5の容器部4に、図5に示すよ
うに、上記圧縮チップ材8を収容したもの。
【0025】
【実施例4】上記実施例3と同様にして圧縮チップ材8
を作製し、これを、図6に示すように、上記装置のキヤ
ツプ5の容器部4に濾紙7で上下に挟持させた状態で収
容したもの。
【0026】
【比較例1】図7に示すように、上記装置からキヤツプ
5を取り外したもの。
【0027】
【比較例2】図8に示すように、上記装置のキヤツプの
容器部4に濾紙7を収容したもの。
【0028】上記準備した各芳香発散装置から発散する
芳香を下記の方法で測定した。
【0029】A−発散の強さ 作製直後、パネラー10名が、芳香発散装置から5〜1
0cm離れた所に鼻を近づけ、下記の評価基準により官
能検査を行った。
【0030】B−発散の強さ 作製直後、パネラー10名が、芳香発散装置から1m離
れた所に鼻を近づけ、下記の評価基準により官能検査を
行った。
【0031】C−発散の安定性 室温下で1カ月間放置後、パネラー10名が、芳香発散
装置から5〜10cm離れた所に鼻を近づけ、下記の評
価基準により官能検査を行った。
【0032】D−発散の安定性 室温下で1カ月間放置後、パネラー10名が、芳香発散
装置から1m離れた所に鼻を近づけ、下記の評価基準に
より官能検査を行った。
【0033】〔評価基準〕 ◎…芳香が特に強く感じられて良いと評価する人が8人
以上 ○…芳香がよく感じられたと評価する人が8人以上 △…芳香が普通に感じられたと評価する人が8人以上 ×…芳香がほとんど感じられなくて芳香発散装置として
失格であると評価する人が8人以上
【0034】上記の測定結果を下記の表1に示した。
【0035】
【表1】
【0036】上記表1の結果より、繊維を柱状に束ねた
吸い上げ芯と檜のチップ材とを組み合わせて用いると、
天然香料を含有した液体芳香剤を適度に発散させること
ができることがわかる。また、長期にわたってその芳香
発散力を維持することができることがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の用いる装置の分解斜視図である。
【図2】上記装置の要部断面図である。
【図3】この発明の一実施例を示す要部断面図である。
【図4】この発明の他の実施例を示す要部断面図であ
る。
【図5】この発明のさらに他の実施例を示す要部断面図
である。
【図6】この発明の他の実施例を示す要部断面図であ
る。
【図7】比較例の要部断面図である。
【図8】比較例の要部断面図である。
【符号の説明】 1 容器 3 吸い上げ芯 4 容器部 6 檜のチップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺井 正夫 兵庫県神戸市長田区片山町2−10−19 (56)参考文献 特開 平2−231031(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61L 9/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然香料を含有した液体芳香剤を上部開
    口付き容器に充填し、この容器開口から内部に、複数の
    繊維を柱状に束ねた吸い上げ芯の下端側を挿入し、この
    吸い上げ芯の上端を容器部に形成し、この容器部に木製
    小片からなる拡散材を配してなる芳香発散装置。
  2. 【請求項2】 上記拡散材を不織布で上下に挟持した状
    態で上記吸い上げ芯の容器部に配した請求項1記載の芳
    香発散装置。
JP4112125A 1992-04-03 1992-04-03 芳香発散装置 Expired - Lifetime JP3029223B2 (ja)

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