JP3029000B2 - X線管装置 - Google Patents

X線管装置

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JP3029000B2
JP3029000B2 JP5277244A JP27724493A JP3029000B2 JP 3029000 B2 JP3029000 B2 JP 3029000B2 JP 5277244 A JP5277244 A JP 5277244A JP 27724493 A JP27724493 A JP 27724493A JP 3029000 B2 JP3029000 B2 JP 3029000B2
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rotating
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勝弘 小野
隆幸 北見
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、X線管装置に係わ
り、とくにその回転陽極型X線管の陽極端子の取付け構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】X線管装置は、図3に示し且つ周知のよ
うに、回転陽極型X線管11を絶縁油が満たされたX線
管収容容器12の内部に収容し、X線放射口13からX
線を放出するようにしたものである。例えばCTスキャ
ナに使用されるような大容量の回転陽極型X線管11
は、真空容器16の径大な金属容器部16aの内側に陽
極ターゲット17及び電子ビーム放出用陰極構体18が
相対向して配置されている。金属容器16aの一端開口
部にはガラスのような陽極端子側絶縁容器16bが、他
端開口部には陰極端子側絶縁容器16cがそれぞれ気密
接合されている。このX線管装置の動作にあたって、金
属容器16aはX線管収容容器12とともに接地電位に
保たれ、陰極端子18aに一方の高電圧ケーブル接続端
子19からマイナスの高電圧が印加され、陽極端子20
aに他方の高電圧ケーブル接続端子21からプラスの高
電圧が印加される。また、X線管収容容器12の内部空
間に満たされた絶縁油は、図示しない冷却器及びポンプ
により冷却され且つ循環される。
【0003】ところで、陽極ターゲット17は円筒状の
陽極回転体22に固定され、この回転体は陽極端子20
aと一体の陽極固定体に複数の軸受を介して支持されて
いる。回転体は、管外のステータからの回転磁界により
誘導電動機の原理で高速回転させられる。
【0004】回転体と固定体との間に設けられる軸受
は、玉軸受、或いは軸受面にらせん溝を形成するととも
にガリウム(Ga)、又はガリウム−インジウム−錫
(Ga−In−Sn)合金のような液体金属を潤滑剤と
して用いた動圧すべり軸受で構成される。後者のすべり
軸受を用いた例は、たとえば特公昭60−21463
号、特開昭60−97536号、特開昭60−1175
31号、特開昭61−2914号、或いは特開昭60−
287555号の各公報に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】陽極ターゲットに発生
する熱は、主としてターゲット表面から輻射されて金属
容器16aに達し、絶縁油に伝導されて放散される。し
かし、ターゲットに発生する熱の一部は、陽極回転体2
2に伝導し、軸受を経て陽極端子20aに至り、管外に
放散される。この陽極端子付近に絶縁油を誘導して冷却
効率を高める構造は、例えば実開昭62−91396号
公報に開示されている。
【0006】ところで、このようなX線管装置の動作に
おいて、陽極端子には例えばプラス75kVの高電圧が
印加される。そのため、X線管収容容器と陽極端子との
距離を十分長くしなければならず、装置が大型化してし
まう。一方、近来はCTスキャナ等ではX線管装置を極
力小型化することが必要であり、陽極の冷却および耐電
圧性能の向上ための構造と小型化とは相反する傾向があ
る。
【0007】陽極端子の冷却が不十分であると、陽極タ
ーゲットから伝導する熱で軸受部が高温になる。液体金
属を潤滑剤として使用した軸受では、前記した液体金属
潤滑剤が活性であるため、軸受面の構成材料と反応を起
こし、軸受の間隙が徐々に変わって回転特性が劣化して
しまうおそれがある。この不都合を解消するため、冷媒
を軸受の固定体の内部に送り込んで強制冷却する構造も
知られている。
【0008】しかしながら、このようなX線管では、冷
媒循環装置を付加する必要があり、X線装置が複雑化し
てしまう。一方、X線管収容容器を小型化すると、陽極
端子と収容容器内壁との間の距離が短くなるため、十分
な電気的絶縁性能が得られない場合がある。
【0009】この発明は、以上のような不都合を解決す
るものであり、軸受部分の温度上昇を抑えて長期に亘り
安定した回転特性を維持できるとともに十分な電気的絶
縁性能を得るX線管装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、絶縁油が満
たされたX線管収容容器内に配置された回転陽極型X線
管の陽極端子に、コップ状カバーがこのカバーの底部か
ら陽極端子が挿入された状態で取付けられるとともに、
ポンプから導いた絶縁油を陽極端子に吹き付ける手段が
設けられているX線管装置である。
【0011】
【作用】この発明によれば、絶縁体製のコップ状カバー
で陽極端子が包囲され、この陽極端子に絶縁油が吹き付
けられるので軸受部分の温度上昇を抑えて長期に亘り安
定した回転特性を維持できるとともに、十分な電気的絶
縁性能を得ることができる。
【0012】
【実施例】以下その実施例を図面を参照して説明する。
なお、同一部分は同一符号であらわす。図1及び図2に
示すように、回転陽極型X線管11は、重金属からなる
円盤状陽極ターゲット17が円筒状の陽極回転体22の
一端に突設されたシャフト22aに固定ねじ22bによ
り一体的に結合固定されている。回転体22の内側に
は、固定体20が同軸的に近接して挿入されており、そ
の下端部が陽極端子20aとして真空容器16の絶縁容
器16bから管外に延長されている。回転体22と固定
体20との嵌合部には、玉軸受、又は前述の各公報に開
示されるような液体金属潤滑のラジアル及びスラスト方
向の動圧すべり軸受23,24が設けられている。
【0013】そこで、陽極端子20aには、絶縁体で構
成された断面略コ字状の支持枠25の底部25a、及び
コップ状カバー26の底部26aが重ねて嵌合され、ワ
ッシャを介してナット27で締付け固定されている。支
持枠25は、その上端部25aがX線管収容容器12の
被固定突出部12aにねじ止めされ、またその内側にス
テータ26が固定されている。なお、支持枠25の底部
には、複数の絶縁油通過孔25bが形成されている。コ
ップ状カバー26の内側に延長されている陽極端子20
aには、さらに銅のような高い熱伝導性を有する複数枚
の放熱器28がねじ29により固定されている。コップ
状カバー26の側壁の一部には、絶縁油導入用透孔30
が形成され、絶縁油案内用絶縁パイプ31が接続されて
いる。この絶縁パイプ31は、収容容器壁を貫通して外
部ホース32に接続され、点線矢印の如くポンプ(図示
せず)から供給される絶縁油をコップ状カバー内の放熱
器28に吹き付けるようになっている。
【0014】さらにまた、コップ状カバー26の開口に
向き合うようにして、X線管収容容器の側壁12bに、
コップ状カバーの開口径よりも大きい直径の皿状絶縁体
33が、係止部34により取付固定されている。両者
は、絶縁油が外方に流出できる比較的狭い間隙Gが保た
れて近接配置されている。これらコップ状カバー26、
皿状絶縁体33は、セラミックス、或いはプラスチック
スで耐熱性、電気絶縁性及び機械的強度にすぐれた材料
で構成される。それによって、高電位となる陽極端子及
び放熱器は、その周囲の接地電位となる収容容器壁等か
ら電気的に十分絶縁される。また、放熱器を通り抜けた
絶縁油は、コップ状カバー26と皿状絶縁体33との間
の間隙Gから外側に点線矢印のように流出し、支持枠の
内外を経てX線管11の真空容器16を冷却するように
流動する。
【0015】コップ状カバー26は、セラミックスやプ
ラスチックスのような電気絶縁性にすぐれた材料で構成
することが望ましいが、それに限らず、例えばベリリア
・セラミックス又は窒化アルミニウムのような電気絶縁
性とともに熱伝導性にすぐれた材料、あるいは銅、アル
ミニウム又はステンレス鋼のような比較的熱伝導性にす
ぐれた金属材料で構成してもよい。それによって、コッ
プ状カバーに伝熱的に接続固定される陽極端子の放熱性
を、一層高めることができる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
陽極端子の支持部をコンパクトに組立て得るとともに、
陽極端子及びそれに繋がる軸受部分の温度上昇を抑えて
長期に亘り安定した回転特性を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す要部縦断面図であ
る。
【図2】図1の要部を分解して示す斜視図である。
【図3】一般的なX線管装置を示す縦断面図である。
【符号の説明】
20…陽極固定体 23,24…軸受 17…陽極ターゲット 22…回転体 20a…陽極端子 16…真空容器 12…X線管収容容器 26…コップ状カバー 28…放熱器 33…皿状絶縁体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−136138(JP,A) 特開 昭53−126887(JP,A) 特開 平5−270768(JP,A) 実開 昭61−161900(JP,U) 実開 昭62−90396(JP,U) 実開 昭62−91397(JP,U) 実開 昭55−63100(JP,U) 実開 昭58−16000(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05G 1/00 - 1/70 H01J 35/10

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陽極固定体に軸受を介して陽極ターゲッ
    ト支持用回転体が軸支され且つ前記陽極固定体の端部が
    陽極端子として真空容器外に延長された回転陽極型X線
    管と、前記回転陽極型X線管を内部に収容し絶縁油が満
    たされたX線管収容容器と、前記絶縁油を循環させるポ
    ンプとを具備するX線管装置において、上記回転陽極型
    X線管の陽極端子にコップ状カバーが該カバーの底部か
    ら前記陽極端子が挿入された状態で取付けられるととも
    に、上記ポンプから導いた絶縁油を前記カバー内に延長
    された陽極端子に吹き付ける手段が設けられてなること
    を特徴とするX線管装置。
  2. 【請求項2】 コップ状カバーの開口に向き合うX線管
    収容容器の内壁に前記コップ状カバーの開口径よりも大
    きい直径の皿状絶縁体が取付けられている請求項1記載
    のX線管装置。
  3. 【請求項3】 コップ状カバー内に位置する陽極端子に
    放熱器が固定されている請求項1記載のX線管装置。
  4. 【請求項4】 上記回転陽極型X線管は、上記陽極固定
    体に上記回転体が嵌合されるとともに該嵌合部に液体金
    属で潤滑される動圧すべり軸受が設けられてなる請求項
    1記載の回転陽極型X線管。
JP5277244A 1993-11-08 1993-11-08 X線管装置 Expired - Lifetime JP3029000B2 (ja)

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JPH07135089A JPH07135089A (ja) 1995-05-23
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