JP3028883U - 電気抵抗発熱溶断器の溶断刃 - Google Patents
電気抵抗発熱溶断器の溶断刃Info
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- JP3028883U JP3028883U JP1996003085U JP308596U JP3028883U JP 3028883 U JP3028883 U JP 3028883U JP 1996003085 U JP1996003085 U JP 1996003085U JP 308596 U JP308596 U JP 308596U JP 3028883 U JP3028883 U JP 3028883U
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- Japan
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- electric resistance
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- fusing blade
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 電気抵抗発熱溶断器の溶断刃において丈夫で
速やかに温度の上昇する性能を得る。 【構成】 抵抗を有する薄い金属板であって、電流を迂
回させるために一部を解放した電流迂回切欠き部(9)
を設け、構成される電流迂回路のそれぞれの端末付近に
電源を接続することを目的とした電源接続部(7,8)
を設ける。さらに、電流迂回路に他よりも断面積を小さ
くすることを目的としたくびれ溶断対象物接触部(1
0)を設けてなるものである。
速やかに温度の上昇する性能を得る。 【構成】 抵抗を有する薄い金属板であって、電流を迂
回させるために一部を解放した電流迂回切欠き部(9)
を設け、構成される電流迂回路のそれぞれの端末付近に
電源を接続することを目的とした電源接続部(7,8)
を設ける。さらに、電流迂回路に他よりも断面積を小さ
くすることを目的としたくびれ溶断対象物接触部(1
0)を設けてなるものである。
Description
【0001】
本考案は、電気抵抗加熱を利用した溶断器に係わるものであり、詳しくは溶断 対象物と接触する溶断刃に関するものである。
【0002】
従来は,刃に相当する部分にニッケルクロム線を利用したものや、刃の内部ま たは周辺にヒーターを内臓したものが知られている。
【0003】
従来の技術で述べたもののうち前者においては、ニッケルクロム線の特性とし てニッケルクロム線に電流を流し温度が上昇すると硬度が低下してしまうため、 溶断作業時にニッケルクロム線を溶断対象物に押しつける力が大きすぎると、ニ ッケルクロム線が変形または破断してしまうという問題点を有していた。
【0004】 また、後者においてはヒーターにて発生した熱が刃の溶断対象物との接触点ま で伝導するためにある程度の時間が必要であり、急な作業が必要な場合などに不 便であるという問題点を有していた。
【0005】 本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり 、その目的とするところは、電気抵抗発熱溶断器において溶断刃が高温となって も溶断刃全体の硬度の低下が少なく丈夫であるとともに溶断対象物と接触する部 分を早く溶断可能温度まで上昇させ、壊れにくく急な作業時にも速やかに溶断を おこなうことが可能な電気抵抗発熱溶断器の溶断刃を提供しようとするものであ る。
【0006】
上記目的を達成するために、本考案における電気抵抗発熱溶断器の溶断刃は、 抵抗を有する薄い金属板であって、電流を迂回させるために一部を解放した電流 迂回切欠き部(9)を設け、構成される電流迂回路のそれぞれの端末付近に電源 を接続することを目的とした電源接続部(7,8)を設ける。さらに、電流迂回 路に他よりも断面積を小さくすることを目的としたくびれ溶断対象物接触部(1 0)を設けてなるものである。
【0007】 また、押し切りと引き切りそれぞれに対応するため、溶断刃の前後を逆に取付 けが出来るよう、上記溶断刃の電流迂回切欠き部(9)は溶断刃の一辺の等分位 置に解放部があり、解放部のある辺に対して垂直であることが好ましい。
【0008】 また、同様の目的で電源接続部(7,8)は切欠きのなが手方向の中心線に対 して線対象の位置に設けることが好ましい。
【0009】
溶断刃の電源接続部(7,8)に、電流を流すことにより電流迂回路に電流が 流れる。この時溶断対象物接触部(10)付近は他の部分と比較すると断面積が 小さいことから、抵抗をR、抵抗率をp、導体の長さを1、断面積をAとすると 、R=p・1/Aにより断面積の大きな他の保持部(11)よりも単位長さあた りの抵抗が大きくなることがわかる。これにより、発生する熱量をH、熱の仕事 当量(4.1852J/cal)をJ、導体に流れる不変電流をI、導体の抵抗 をR、電流が流れた時間をtとすると、H=1/J・I2・R・tにより断面積 の小さい溶断対象物接触部(10)は断面積の大きな他の保持部(11)より大 きな熱量を発生する。
【0010】 また、溶断対象物接触部(10)以外については上記数式により発熱量が小さ いため硬度の低下が小さい。
【0011】
実施例について図面を参照して説明する。 図1〜2において、溶断刃(1)は厚さ0.3〜0.4mmの鉄板を用い、電 流迂回切欠き部(9)及び溶断対象物接触部(10)を設け、電源接続部(7, 8)に電源を接続するための穴が設けられている。そして溶断刃の電源接続部( 7,8)を絶縁体(4)をはさんだ導電体A(2)及び導電体B(3)の先端部 にそれぞれボルトにて固定されている。
【0012】 導電体A(2)及び導電体B(3)は溶断刃(1)の固定されている反対側を 導電体A(2)及び導電体B(3)を絶縁したかたちでケース(6)にて固定さ れている。
【0013】 ケース(6)内部には電圧1.3v、電流30Aの出力性能を有するトランス (5)を固定し、2次側の線の端末が導電体A及び導電体Bにそれぞれ接続され ている。
【0014】
本考案は、上記の通り構成されているので、次に記載する効果を奏する。
【0015】 発熱部が溶断対象物接触部(10)に集中するため、その他の保持部(11) の強度がほとんど低下せず溶断刃全体の強度が低下しないのとほぼ同等の効果が 得られた。
【0016】 また、直接抵抗加熱式であるため電源投入後溶断対象物接触部(10)が速や かに溶断可能温度まで上昇する(約5秒間)効果が得られた。
【図1】本考案の実施例の全体図である。
【図2】本考案の実施例に使用した溶断刃の平面図であ
る。
る。
【符号の説明】 1,溶断刃 2,導電体A 3,導電体B 4,絶縁体 5,トランス 6,ケース 7,電源接続部A 8,電源接続部B 9,電流迂回切欠き部 10,溶断対象物接触部 11,保持部
Claims (1)
- 【請求項1】抵抗を有する薄い金属板に、電流迂回切欠
き部(9)及び電流接続部A(7)、電流接続部B
(8)を設け構成される電流迂回路中に、他よりも断面
積を小さくすることを目的としたくびれ、溶断対象物接
触部(10)を設けた電気抵抗発熱溶断器の溶断刃。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996003085U JP3028883U (ja) | 1996-03-11 | 1996-03-11 | 電気抵抗発熱溶断器の溶断刃 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996003085U JP3028883U (ja) | 1996-03-11 | 1996-03-11 | 電気抵抗発熱溶断器の溶断刃 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3028883U true JP3028883U (ja) | 1996-09-13 |
Family
ID=43163934
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1996003085U Expired - Lifetime JP3028883U (ja) | 1996-03-11 | 1996-03-11 | 電気抵抗発熱溶断器の溶断刃 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3028883U (ja) |
-
1996
- 1996-03-11 JP JP1996003085U patent/JP3028883U/ja not_active Expired - Lifetime
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