JP3028880B2 - 高品位テレビジョン受信機 - Google Patents

高品位テレビジョン受信機

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JP3028880B2 JP4210869A JP21086992A JP3028880B2 JP 3028880 B2 JP3028880 B2 JP 3028880B2 JP 4210869 A JP4210869 A JP 4210869A JP 21086992 A JP21086992 A JP 21086992A JP 3028880 B2 JP3028880 B2 JP 3028880B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、MUSE信号をNTS
C信号に変換するMUSE−NTSC変換処理装置を備
えると共に、簡易的また効率的にMUSE信号をデコー
ド処理して高品位テレビジョン信号を得る高品位テレビ
ジョン受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】高品位テレビジョン信号を圧縮して衛星
放送で伝送可能にするMUSE方式が提案され、試験放
送が行われている。MUSE方式については、各種文献
(例えば、日経エレクトロニクス社刊の「日経エレクト
ロニクス」1987年11月2日号のP189〜P21
2「衛星を使うハイビジョン放送の伝送方式MUSE」
等)に記載されているので、ここでは詳細な説明は省略
する。
【0003】帯域圧縮されたMUSE信号を受信,復調
するのが高品位テレビジョン受信機である。高品位テレ
ビジョン受信機によって復調された高品位テレビジョン
信号の走査線は1125本であり、この走査線1125
本の高品位テレビジョン信号をNTSC方式の受像機で
受像可能にするために、525本に走査線変換するのが
MUSE−NTSC変換処理装置(通称ダウンコンバー
タ)である。MUSE−NTSC変換処理装置は、MU
SE信号デコード処理部と走査線変換部とからなるが、
デコード処理部は高品位テレビジョン受信機のそれと比
べて簡易的な処理方式となっている。そして、現在のと
ころ、高品位テレビジョン受信機は高価であるので、安
価なMUSE−NTSC変換処理装置がより普及してい
る。
【0004】図7はMUSE−NTSC変換処理装置の
構成を示すブロック図である。ここでは、輝度信号の処
理について示している。図7において、入力端子に入来
したMUSE信号(フィールド間,フレーム間及びライ
ン間でオフセットサンプリングされて信号圧縮された多
重サブサンプル伝送信号)はA/D変換器1に入力さ
れ、16.2MHzのクロック信号で再サンプリングさ
れてデジタル信号となされる。A/D変換器1より出力
された信号はディエンファシス回路2に入力されてディ
エンファシス処理される。そして、ディエンファシス回
路2より出力された信号は静止画系処理のフレーム間内
挿回路3,動画系処理のフィールド内内挿回路5,動き
検出回路6に入力される。
【0005】静止画系処理において、フレーム間内挿回
路3は、図8に示すように、フレーム間・ライン間オフ
セットサンプリングされているMUSE信号に、1フレ
ーム前の画素を内挿するものである。フレーム間内挿さ
れてフレーム間内挿回路3より出力された信号は、フィ
ールド間折返し除去回路4に入力され、フィールド間の
折返しが除去され、32.4MHzの信号レートで出力
される。このフィールド間折返し除去については、例え
ば、本出願人による先願、特願昭63−331298号
あるいは特願平3−235523号に詳細に記載されて
いる。なお、フレーム間内挿回路3とフィールド間折返
し除去回路4は静止画系処理回路である。一方、動画系
処理において、動画系処理回路であるフィールド内内挿
回路5は、図8に示すように、フィールド内で画素を内
挿するものである。このフィールド内内挿回路5は、図
9に示すような特性の1次元フィールド内内挿フィルタ
であって、動画系処理のフィールド内内挿の処理はこの
フィルタによって32.4MHzの信号レートで出力す
る極めて簡単な方法で実現している。
【0006】これらの処理により、32.4MHzの信
号レートとなった静止画系処理と動画系処理の信号は混
合器7に入力される。混合器7には動き検出回路6で検
出された動き検出信号が入力されており、静止画系処理
と動画系処理の信号はその動き検出信号により混合器7
によって適応混合される。この混合器7の出力までがM
USE信号デコード処理部であり、これより後段が走査
線変換部となる。
【0007】そして、混合器7より出力された信号は走
査線変換前置フィルタ8に入力される。この走査線変換
前置フィルタ8は走査線を1125本から525本に間
引く際に前もって折返しを抑圧する垂直フィルタであ
る。走査線変換前置フィルタ8より出力された信号は速
度変換メモリ9に入力される。速度変換メモリ9は、走
査線の変換割合に応じた走査線数を32.4MHzの信
号レートで書き込み、変換割合に応じた525本領域の
クロックで読み出す。速度変換メモリ9によって走査線
525本に変換された信号はNTSC出力処理回路10
に入力され、NTSC出力処理回路10はブランキング
のすげ替え、NTSC方式に準拠した同期信号の付加、
画像のエンハンス処理等の画質調整を行う。以上の処理
を行った信号はD/A変換器11に入力されてアナログ
信号に戻され、出力端子より走査線変換された輝度信号
が出力される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した図7に示すM
USE−NTSC変換処理装置は、MUSE信号のデコ
ード処理を終えた後に走査線変換を行っているため、A
点より動き適応処理された走査線1125本の信号を取
り出すことが可能である。前述のように、高品位テレビ
ジョン受信機は高価であるので、この図7に示す如く構
成されるMUSE−NTSC変換処理装置を用いて走査
線1125本の信号を取り出すことが考えられる。しか
しながら、A点にはフィールド内内挿回路5を簡易化し
たために生じる動領域の折返し成分が残留しており、こ
のままでは高品位テレビジョン信号としての画質を得る
ことはできない。
【0009】この点についてさらに詳細に説明する。図
10は動領域のMUSE信号スペクトルと1次元フィー
ルド内内挿フィルタ(フィールド内内挿回路5)の特性
を示している。動領域の折返し成分は、水平周波数1
6.2MHz、垂直周波数1125/4cphのキャリ
アを中心として図示のように広がっている。この折返し
成分(“+”で示す部分)を除去するには、2次元のフ
ィールド内内挿フィルタにより斜め方向を抑圧しなけれ
ばならない。2次元のフィールド内内挿フィルタは膨大
な回路規模であるので、安価なMUSE−NTSC変換
処理装置に用いることは困難である。
【0010】図7に示すMUSE−NTSC変換処理装
置において、1次元フィールド内内挿フィルタであるフ
ィールド内内挿回路5は、上記のように図9に示す特性
であり、動領域の折返し成分の水平周波数約12MHz
以上を抑圧するものである。従って、A点では、動領域
の折返し成分は水平周波数約12MHz以下の斜線で示
すスペクトル領域が残留することになる。一方、走査線
変換部における走査線変換前置フィルタ8は、図10に
示すように、1125/4cphを中心とする垂直帯域
のを折返し成分を抑圧するため、結果として動領域の折
返し成分は除去される。従って、走査線変換することを
前提としてMUSE信号デコード処理部を構成する場合
には、フィールド内内挿回路5としては1次元フィール
ド内内挿フィルタで十分であり、水平周波数約12MH
z以下の斜線で示すスペクトル領域に残留する動領域の
折返し成分を除去する必要はない。しかしながら、混合
器7より走査線1125本の高品位テレビジョン信号を
取り出す場合は、この折返し成分が問題となり、この問
題点を効果的に解決することが求められた。
【0011】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであり、1次元フィールド内内挿フィルタを用いた
回路規模の小さなMUSE信号デコード処理部によって
簡易的また効率的にMUSE信号をデコード処理すると
共に、高品位テレビジョン信号としての画質を得ること
ができる高品位テレビジョン受信機を提供することを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
の技術の課題を解決するため、 (1)フィールド間,フレーム間及びライン間でオフセ
ットサンプリングされて信号圧縮された多重サブサンプ
ル伝送信号をA/D変換すると共にディエンファシス処
理した信号を、フレーム間及びフィールド間で処理して
出力する静止画系処理回路と、前記多重サブサンプル伝
送信号をA/D変換すると共にディエンファシス処理し
た信号を1次元フィールド内内挿して出力する動画系処
理回路と、前記多重サブサンプル伝送信号をA/D変換
すると共にディエンファシス処理した信号より画像の動
き領域を検出して動き検出信号を出力する動き検出回路
と、前記動き検出信号によって前記静止画系処理回路の
出力信号と前記動画系処理回路の出力信号とを適応混合
して動き適応処理信号を出力する混合器と、前記動画系
処理回路の出力信号に残留する折返し成分を含む領域を
抽出する折返し成分抽出フィルタと、この折返し成分抽
出フィルタの出力信号の利得を前記動き検出信号に応じ
て制御する第1の利得調整器と、この第1の利得調整器
の出力信号と前記動き適応処理信号とを合成することに
よって前記動き適応処理信号に残留する折返し成分を除
去して出力する第1の合成器とを備える動領域残留折返
し除去回路と、前記動領域残留折返し除去回路の出力信
号を時間伸長して出力する時間伸長回路と、前記時間伸
長回路の出力信号をD/A変換して高品位テレビジョン
信号を得るD/A変換器とを有して構成されることを特
徴とする高品位テレビジョン受信機を提供し、 (2)フィールド間,フレーム間及びライン間でオフセ
ットサンプリングされて信号圧縮された多重サブサンプ
ル伝送信号をA/D変換すると共にディエンファシス処
理した信号を、フレーム間及びフィールド間で処理して
出力する静止画系処理回路と、前記多重サブサンプル伝
送信号をA/D変換すると共にディエンファシス処理し
た信号を1次元フィールド内内挿して出力する動画系処
理回路と、前記多重サブサンプル伝送信号をA/D変換
すると共にディエンファシス処理した信号より画像の動
き領域を検出して動き検出信号を出力する動き検出回路
と、前記動き検出信号によって前記静止画系処理回路の
出力信号と前記動画系処理回路の出力信号とを適応混合
して動き適応処理信号を出力する混合器と、前記動画系
処理回路の出力信号に残留する折返し成分を含む領域を
抽出する折返し成分抽出フィルタと、この折返し成分抽
出フィルタの出力信号の利得を前記動き検出信号に応じ
て制御する第1の利得調整器と、この第1の利得調整器
の出力信号と前記動き適応処理信号とを合成することに
よって前記動き適応処理信号に残留する折返し成分を除
去して出力する第1の合成器とを備える動領域残留折返
し除去回路と、前記動領域残留折返し除去回路の出力信
号を時間伸長して出力する時間伸長回路と、前記時間伸
長回路の出力信号をD/A変換して高品位テレビジョン
信号を得るD/A変換器と、前記混合器より出力される
動き適応処理信号を走査線変換して出力する走査線変換
部とを有して構成されることを特徴とする高品位テレビ
ジョン受信機を提供するものである。
【0013】
【実施例】以下、本発明の高品位テレビジョン受信機に
ついて、添付図面を参照して説明する。図1は本発明の
高品位テレビジョン受信機の一実施例を示すブロック
図、図2は図1中の動領域残留折返し除去回路13の具
体的構成を示すブロック図、図3は動領域のMUSE信
号スペクトルと動領域残留折返し除去回路13の特性を
示す図、図4は図2中の利得調整器133の周波数特性
を示す図、図5は図1中のC/N検出回路12の具体的
構成を示すブロック図、図6はC/N検出回路12を説
明するための波形図である。なお、図1において、図7
と同一部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0014】図1に示すように、本発明により新たに付
加したのは、C/N検出回路12,動領域残留折返し除
去回路13,12/11時間伸張回路14,D/A変換
器15である。図1において、混合器7より出力された
動き適応処理信号は走査線変換前置フィルタ8に入力さ
れると共に、動領域残留折返し除去回路13に入力され
る。動領域残留折返し除去回路13には、また、フィー
ルド内内挿回路5より出力される動画処理信号と、動き
検出回路6より出力される動き検出信号と、後に詳述す
るC/N検出回路12より出力されるノイズ量判定信号
が入力される。この動領域残留折返し除去回路13は残
留した動領域の折返し成分を除去し、12/11時間伸
張回路14に入力する。動領域残留折返し除去回路13
の具体的構成及びその動作は後に詳述する。そして、1
2/11時間伸張回路14は送り側での輝度信号の時間
圧縮に対して12/11の時間伸張を行う。この時間伸
張された信号はD/A変換器15に入力されてアナログ
信号に戻され、出力端子より折返し成分が完全に除去さ
れた走査線1125本の高品位テレビジョン信号の輝度
信号が出力される。
【0015】ここで、動領域残留折返し除去回路13の
具体的構成及びその動作(折返し成分除去処理)につい
て説明する。図2において、フィールド内内挿回路5よ
り出力された動画処理信号は、1次元フィルタである垂
直高域フィルタ131に入力される。ここで、フィール
ド内内挿回路5より出力された動画処理信号のスペクト
ルは図3に示す如くであり、フィールド内内挿回路5に
より水平周波数12MHz以上の帯域が抑圧されてい
る。垂直高域フィルタ131は、図3に示すように、動
画処理信号の垂直周波数1125/4cphを中心とし
た帯域を通過域とする。垂直高域フィルタ131を通過
した信号は1次元フィルタである水平低域フィルタ13
2に入力されて水平周波数4MHz以上の帯域が抑圧さ
れる。水平低域フィルタ132より出力される信号の帯
域は、図3のフィルタ領域Bである。水平低域フィルタ
132より出力される信号は第1の利得調整器133に
入力され、利得調整器133によって通過帯域のレベル
が決定される。利得調整器133の設定値については後
述する。
【0016】そして、利得調整器133より出力される
信号は第1の減算器135に入力される。減算器135
には垂直高域フィルタ131より出力される信号も入力
されており、減算器135は、垂直高域フィルタ131
の出力に得られた帯域より、利得調整器133の出力に
得られたフィルタ領域Bを減算することにより、図3に
示すフィルタ領域Aを得る。このフィルタ領域Aは、垂
直高域フィルタ131の通過域で水平低域フィルタ13
2の遮断域からなる帯域であり、垂直方向では垂直周波
数1125/4cphを中心とする垂直高域で水平方向
では水平周波数約4MHz以上の水平高域からなる帯域
である。この帯域は図3に示すように動領域の折返し成
分をカバーしている。
【0017】さらに、第2の利得調整器136には減算
器135より出力される信号が入力されると共に、動き
検出回路6より出力される動き検出信号が入力される。
利得調整器136は動き検出信号により利得を制御し、
フィルタ領域Aの通過帯域のレベルが決定される。通
常、この動き検出信号による利得の制御は、3ビットな
いし4ビットで制御され、静止画と動画の境目は段階的
に切り替わる。また、ここでの動画の折返し成分の抜取
りは、混合器7での混合割合と同じである。第2の減算
器137には利得調整器136より出力される信号が入
力されると共に、混合器7より出力される動き適応処理
信号が入力される。減算器137は動き適応処理信号よ
り利得調整器136より出力される信号を減算する。こ
れにより、動き適応処理信号より図3に示すフィルタ領
域Aを抜き取ることになり、動領域に残留している折返
し成分であるスペクトル領域(“+”で示す部分)が相
殺される。
【0018】以上説明した動領域残留折返し除去回路1
3の処理により、動領域の折返し成分が除去され、混合
器7までの処理により除去されたフィールド間とフレー
ム間の折返し成分と合わせてMUSE信号の折返し成分
の全てが除去されたことになる。
【0019】次に、第1の利得調整器133に設定され
る設定値について説明する。利得調整器133にはセレ
クタ134により選択された第1の利得設定値あるいは
第2の利得設定値のいずれか一方が入力される。セレク
タ134の制御入力端子にはC/N検出回路12より出
力されるノイズ量判定信号が入力され、このノイズ量判
定信号によって第1の利得設定値あるいは第2の利得設
定値のいずれかを選択するよう構成されている。上記の
ように、利得調整器133は図3に示すフィルタ領域B
の利得を制御するものである。図4は利得調整器133
における垂直周波数1125/4cphの水平周波数特
性を表しており、利得調整器133は例えばこの図4に
示すようにフィルタ領域Bの利得を0〜1まで利得調整
する。
【0020】ノイズ量判定信号により切り替えられる第
1及び第2の利得設定値の2つの設定値は、ノイズ量が
少ない場合には利得が0.5〜1程度の第1の利得設定
値が設定され、ノイズ量が多い場合には利得が0〜0.
5程度の第2の利得設定値が設定される。ところで、高
品位テレビジョン信号の動領域の品位を得るためには、
垂直高域である図3に示すフィルタ領域Bを再現する必
要があるが、この領域Bには、伝送信号のC/Nが悪化
した場合、横縞状の妨害が現れるという問題がある。従
って、セレクタ134によって第1の利得設定値と第2
の利得設定値とを切り替えるのは、伝送信号のC/Nが
悪化した場合に利得を抑え、フィルタ領域Bのノイズを
減少させることにより、デコードされた映像信号のS/
Nを改善するためである。
【0021】ここで、ノイズ量判定信号を出力するC/
N検出回路12の具体的構成及びその動作について説明
する。C/N検出回路12には検出回路6より出力され
る動き検出信号が入力される。C/N検出回路12は、
図5に示すように、ゲート121,第1の比較器12
2,カウンタ123,第2の比較器124,Dフリップ
フロップ(DFF)125より構成されている。図5に
おいて、ゲート121には検出回路6より出力される動
き検出信号が入力される。ゲート121には、また、図
6(a)に示すMUSE信号のクランプ期間のクランプ
レベルラインをクランプするための、図6(b)に示す
クランプパルスが入力される。ゲート121はこのクラ
ンプパルスにより、図6(c)に示すように、クランプ
レベルラインの動き検出信号を抜き取る。動き検出信号
は、フレーム間あるいは2フレーム間での差分信号によ
っており、MUSE信号のクランプレベルラインは一定
値に規定されているため、C/Nが良好の時にはクラン
プレベルラインの動き検出信号は出力されない。C/N
が悪化した場合は、悪化の度合に比例して、クランプレ
ベルラインの動き検出信号のレベルと頻度が増大する。
【0022】そして、比較器122は入力される図6
(c)に示す約4ビット程度の階調のクランプレベルラ
インの動き検出信号と、図6(c)に併せて示す基準レ
ベルである第1の比較値と比較し、図6(d)に示すよ
うに、動き検出信号が第1の比較値以上の時にハイとな
る2値信号を出力する。比較器122より出力される2
値信号はカウンタ123に入力され、カウンタ123は
比較器122の出力がハイの時イネーブル状態となり、
動き検出信号のデータレートに合ったクロック、例えば
16.2MHzのクロックによりカウントアップする。
カウンタ123には、図6(e)に示すリセットパルス
が入力され、カウンタ123は、このリセットパルスに
よりクランプレベルラインの先頭でカウント値が初期化
され、図6(f)に示すように、ノイズの頻度をカウン
トする。
【0023】さらに、カウンタ123の出力は比較器1
24に入力され、比較器124は図6(f)に示すカウ
ンタ123のカウント値と、図6(f)に併せて示す第
2の比較値とを比較し、図6(g)に示すように、カウ
ント値が基準レベルである第2の比較値以上の時ハイと
なる信号を出力する。即ち、ノイズ量が多い時ハイとな
り、ノイズ量が少ない時ローとなる。比較器124の出
力はDFF125に入力され、図6(h)に示すホール
ドクロックにより、次のクランプレベルラインまでホー
ルドされる。DFF125に入力されるホールドクロッ
クは、図6(h)に示すように、クランプレベルライン
の終わりに位置し、DFF125はノイズ量の判定結果
をホールドするので、その出力は図6(i)に示すよう
になる。
【0024】本発明の高品位テレビジョン受信機は、以
上の構成よりなり、1次元フィールド内内挿フィルタ
(フィールド内内挿回路5)を用いた回路規模の小さな
MUSE−NTSC変換処理装置を利用し、このMUS
E−NTSC変換処理装置におけるMUSE信号デコー
ド処理部より出力される動き適応処理信号に残留する動
領域の折返し成分を除去して高品位テレビジョン信号を
得るよう構成したので、高品位テレビジョン信号として
の画質を得ることができ、さらに、C/N検出回路12
を設けたので、C/N悪化時の映像信号のS/Nを改善
することができるのである。
【0025】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の高
品位テレビジョン受信機は、回路規模の小さな1次元フ
ィールド内内挿フィルタを用いたMUSE信号デコード
処理部によって簡易的また効率的にMUSE信号をデコ
ード処理し、このデコードされた信号の動領域に残留す
る折返し成分を除去して高品位テレビジョン信号を得る
よう構成したので、回路規模が大きく装置の低廉価の障
害となっていた2次元フィールド内内挿フィルタを用い
ることなく、高品位テレビジョン信号としての画質が簡
単な回路構成で得られ、また、このデコードされた信号
によりNTSC信号を得る場合にも、このMUSE信号
デコード処理部は極めて効率的である。また、伝送信号
のノイズ成分を検出するノイズ検出回路によって残留折
返し除去の特性を制御するよう構成したので、伝送信号
のC/Nが悪化した場合に発生する横縞状の妨害を防ぐ
ことができ、映像信号のS/Nを改善することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高品位テレビジョン受信機の一実施例
を示すブロック図である。
【図2】図1中の動領域残留折返し除去回路13の具体
的構成を示すブロック図である。
【図3】動領域のMUSE信号スペクトルと動領域残留
折返し除去回路13の特性を示す図である。
【図4】図2中の利得調整器133の周波数特性を示す
図である。
【図5】図1中のC/N検出回路12の具体的構成を示
すブロック図である。
【図6】C/N検出回路12を説明するための波形図で
ある。
【図7】MUSE−NTSC変換処理装置の構成を示す
ブロック図である。
【図8】MUSE信号のフレーム間内挿,フィールド内
内挿を説明するための図である。
【図9】フィールド内内挿回路5の特性図である。
【図10】動領域のMUSE信号スペクトルとフィール
ド内内挿回路5の特性を示す図である。
【符号の説明】
1 A/D変換器 2 ディエンファシス回路 3 フレーム間内挿回路 4 フィールド間折返し除去回路 5 フィールド内内挿回路 6 動き検出回路 7 混合器 8 走査線変換前置フィルタ 9 速度変換メモリ 10 NTSC出力処理回路 11,15 D/A変換器 12 C/N検出回路(ノイズ検出回路) 13 動領域残留折返し除去回路 14 12/11時間伸長回路
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/015 H04N 7/01

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィールド間,フレーム間及びライン間で
    オフセットサンプリングされて信号圧縮された多重サブ
    サンプル伝送信号をA/D変換すると共にディエンファ
    シス処理した信号を、フレーム間及びフィールド間で処
    理して出力する静止画系処理回路と、 前記多重サブサンプル伝送信号をA/D変換すると共に
    ディエンファシス処理した信号を1次元フィールド内内
    挿して出力する動画系処理回路と、 前記多重サブサンプル伝送信号をA/D変換すると共に
    ディエンファシス処理した信号より画像の動き領域を検
    出して動き検出信号を出力する動き検出回路と、 前記動き検出信号によって前記静止画系処理回路の出力
    信号と前記動画系処理回路の出力信号とを適応混合して
    動き適応処理信号を出力する混合器と、前記動画系処理回路の出力信号に残留する折返し成分を
    含む領域を抽出する折返し成分抽出フィルタと、この折
    返し成分抽出フィルタの出力信号の利得を前記動き検出
    信号に応じて制御する第1の利得調整器と、この第1の
    利得調整器の出力信号と前記動き適応処理信号とを合成
    することによって前記動き適応処理信号に残留する折返
    し成分を除去して出力する第1の合成器とを備える 動領
    域残留折返し除去回路と、 前記動領域残留折返し除去回路の出力信号を時間伸長し
    て出力する時間伸長回路と、 前記時間伸長回路の出力信号をD/A変換して高品位テ
    レビジョン信号を得るD/A変換器とを有して構成され
    ることを特徴とする高品位テレビジョン受信機。
  2. 【請求項2】フィールド間,フレーム間及びライン間で
    オフセットサンプリングされて信号圧縮された多重サブ
    サンプル伝送信号をA/D変換すると共にディエンファ
    シス処理した信号を、フレーム間及びフィールド間で処
    理して出力する静止画系処理回路と、 前記多重サブサンプル伝送信号をA/D変換すると共に
    ディエンファシス処理した信号を1次元フィールド内内
    挿して出力する動画系処理回路と、 前記多重サブサンプル伝送信号をA/D変換すると共に
    ディエンファシス処理した信号より画像の動き領域を検
    出して動き検出信号を出力する動き検出回路と、 前記動き検出信号によって前記静止画系処理回路の出力
    信号と前記動画系処理回路の出力信号とを適応混合して
    動き適応処理信号を出力する混合器と、前記動画系処理回路の出力信号に残留する折返し成分を
    含む領域を抽出する折返し成分抽出フィルタと、この折
    返し成分抽出フィルタの出力信号の利得を前記動き検出
    信号に応じて制御する第1の利得調整器と、この第1の
    利得調整器の出力信号と前記動き適応処理信号とを合成
    することによって前記動き適応処理信号に残留する折返
    し成分を除去して出力する第1の合成器とを備える 動領
    域残留折返し除去回路と、 前記動領域残留折返し除去回路の出力信号を時間伸長し
    て出力する時間伸長回路と、 前記時間伸長回路の出力信号をD/A変換して高品位テ
    レビジョン信号を得るD/A変換器と、 前記混合器より出力される動き適応処理信号を走査線変
    換して出力する走査線変換部とを有して構成されること
    を特徴とする高品位テレビジョン受信機。
  3. 【請求項3】前記動領域残留折返し除去回路における前
    記折返し成分抽出フィルタは、前記動画系処理回路の出
    力信号の垂直高域部分を抽出する垂直高域フィルタと、
    前記動画系処理回路の出力信号の水平低域フィルタ部分
    を抽出する水平低域フィルタと、前記垂直高域フィルタ
    及び前記水平低域フィルタによって抽出した垂直高域か
    つ水平低域部分の利得を制御する第2の利得調整器と、
    前記垂直高域フィルタの出力信号と前記第2の利得調整
    器の出力信号とを合成して前記折返し成分を含む領域を
    抽出する第2の合成器とを備え、 さらに、前記多重サブサンプル伝送信号における一定値
    に規定された部分の信号により前記多重サブサンプル伝
    送信号のノイズ成分を検出するノイズ検出回路 を備え、 前記ノイズ検出回路によってノイズ成分が少ないと検出
    された際には、前記第2の利得調整器の利得を大きくし
    て前記垂直高域かつ水平低域部分の利得を大きくし、前
    記ノイズ検出回路によってノイズ成分が多いと検出され
    た際には、前記第2の利得調整器の利得を小さくして前
    記垂直高域かつ水平低域部分の利得を小さく するよう構
    成したことを特徴とする請求項1または2記載の高品位
    テレビジョン受信機。
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