JP3028778B2 - 空気清浄機 - Google Patents

空気清浄機

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JP3028778B2 JP8319827A JP31982796A JP3028778B2 JP 3028778 B2 JP3028778 B2 JP 3028778B2 JP 8319827 A JP8319827 A JP 8319827A JP 31982796 A JP31982796 A JP 31982796A JP 3028778 B2 JP3028778 B2 JP 3028778B2
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  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、室内空気を浄化
するために用いられる空気清浄機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】室内の空気中に含まれる各種の汚染物質
を除去して、室内空気を清浄化するために、一般に空気
清浄機が使用されている。
【0003】従来、空気清浄機としては、所定形状のケ
ーシング内に送風機およびフィルターユニットを内蔵
し、送風機により空気吸込口から吸い込まれた室内の空
気をフィルターユニットを通過させて浄化した後、空気
吹出口から再び室内へ吹き出すように構成されたものが
一般的である。
【0004】ところで、上記のような構成の空気清浄機
は、長期に亘って使用していると、上記フィルターユニ
ットへの汚染物質の吸着量の増大により目詰まりを生じ
て、その浄化作用が低下してくる。そのため、適当な時
期に上記フィルターユニットを新しいものに交換して、
本来の空気浄化作用を維持する必要があり、フィルター
ユニットの交換時期をユーザに知らせるために、最近も
のではランプ等の点灯によってフィルターユニットの交
換サインが出されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のフィ
ルターユニット交換サインの提供手段は、例えばE2
ROMなどのメモリーを使用し、空気清浄機の運転累積
時間がメーカーにより予じめ設定された時間に到達する
と、自動的に出力されるようになっているため、空気清
浄機の使用環境によっては、フィルターユニットの汚れ
具合が低く、まだ十分な浄化作用を維持できるにもかか
わらず、一定の運転時間が経過すると必ずフィルター交
換サインが出力されることとなり、実際のフィルターユ
ニットの汚れ具合に対応できず、フィルター交換サイン
の出力時期が早すぎたり、遅すぎたりするという不具合
が生じていた。
【0006】このような事情に基き、上記のような運転
時間の経過によることなく、具体的にフィルターユニッ
ト下流側の空気風量の低下を検出することによって、フ
ィルターユニットの交換時期を実際の目詰まり状態に対
応して表示しようとすることも検討されている。
【0007】しかし、そのようにする場合、風量センサ
の設置をどのようにするかの課題が生じ、その設置場所
および設置形態如何によって検知風量が相当に異なって
くる問題がある。
【0008】本願発明は、上記の点に鑑みてなさたれも
ので、送風路中にあって、フィルターユニットを通過す
る空気流の流速が最も高い送風機支持ステー部分に当該
空気流と平行な状態で風量センサを設けることにより、
汚れ具合に的確に対応したフィルター交換サインの出力
が得られるようにした空気清浄機を提供することを目的
とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願各発明は、上記の目
的を達成するために、各々次のような有効な課題解決手
段を備えて構成されている。
【0010】(1) 請求項1の発明 該発明の空気清浄機は、ケーシング内に内蔵された送風
機と、該送風機を支持する送風機支持ステーと、上記送
風機の空気吸込側に配設されたフィルターユニットと、
該フィルターユニットを通過する風量を検知する風量セ
ンサとを備え、上記フィルターユニットにより浄化した
空気を空気流路を介して空気吹出口から吹き出すように
構成されており、しかも上記風量センサを上記送風機支
持ステーに設けた構成となっている。
【0011】上記送風機支持ステー部分は、フィルター
ユニットと送風機の羽根部との間の最も空気が流通しや
すい送風路の途中に位置している。したがって、フィル
ターユニットを通して送風機に吸い込まれる風がスムー
ズに最も高い流速で通過する。
【0012】そのため、該部分に設けられた風量センサ
は、最も感度良く風量を検知するようになり、上記フィ
ルターユニットの目詰まりによる風量の低下が応答性良
く検知される。
【0013】(2) 請求項2の発明 該発明の空気清浄機は、上記請求項1の発明の構成にお
いて、上記風量センサを上記送風機支持ステーに空気流
と平行に設けた構成となっいてる。
【0014】したがって、空気流と風量センサとの接触
が良好となり、さらに検知感度が向上する。
【0015】(3) 請求項3の発明 該発明の空気清浄機は、上記請求項1又は2の発明の構
成を前提とし、同構成における送風機支持ステーが、例
えば相互に所定の間隔を保って設けられた板部材よりな
り、上記風量センサは、該板部材間に空気流と平行に設
けられたセンサー基板の側面に取付けられている。
【0016】風量センサは、一般に電気的な回路基板な
いしは結線用端子部であるセンサー基板を伴って設置さ
れる。したがって、風量検知感度の高い場所が好ましい
とは言っても、フィルターユニット交換時などに操作者
の手に触れる所でないことや衝撃等による損傷を受けに
くい所であることが必要である。また、本来センサー基
板そのものをセンサー自体の取付けに利用できると便利
である。
【0017】そこで、上記のように送風機支持ステーが
相互に所定の間隔を保って設けられた板部材よりなり、
上記風量センサが、該板部材間に空気流と平行に設けら
れたセンサー基板の側面に取付けられるようになってい
ると、センサー部はもちろん、センサー基板も板部材間
に隠れ、フィルターユニット交換時などにも手に触れに
くく、また損傷される恐れがない。しかも、センサー基
板を板部材間に設けるだけで風量センサーの取付けが可
能となり、設置時の作業性も良くなる。さらに、センサ
ー基板も空気流と平行になっているので、空気流が風量
センサを設けた基板面に沿ってスムーズに流れ、空気流
との接触効率が高い。
【0018】(4) 請求項4の発明 該発明の空気清浄機は、上記請求項1,2又は3の発明
の構成を前提とし、それらの各構成における風量センサ
が、何れもフィルターユニットの交換時期を表示するた
めの風量低下検知手段となっている。
【0019】したがって、該構成では、上記請求項1,
2又は3の発明の作用により、フィルターユニットの目
詰まりによる風量の低下が応答性良く正確に検知され、
それに対応して適切にフィルターユニットの交換サイン
を出すことができるようになる。
【0020】(5) 請求項5の発明 該発明の空気清浄機は、上記請求項1,2,3又は4の
発明の構成を前提とし、それら各構成における風量セン
サが何れもサーミスタにより形成されていて、風量によ
るサーミスタ表面の冷却度合に応じ、応答性良く抵抗値
が変化し、それに対応して変化する端子電圧により正確
に風量の変化が検出される。そして、それに対応して所
定値以下に風量が低下したことが検知されると、フィル
ターユニットの交換サインを出すことができる。
【0021】
【発明の効果】以上の結果、上記本願各発明の空気清浄
機によると、次のような効果を実現することができる。
【0022】(1) 風量センサの風量検知感度が安定
するとともにフィルタユニットの目詰まりに対する応答
性が向上し、正確なフィルターユニット交換サインの提
供が可能となる。
【0023】(2) 空きスペースを利用して有効に風
量センサを取付けることができるとともに、設置部に障
害物がないので風量センサの取付け作業が容易になる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1〜図9は、本願発明の実施の
形態に係る空気清浄機の構成を示している。
【0025】この空気清浄機は、例えば図1〜図3に示
すように、箱状の本体ケーシング1内に送風機2と該送
風機2の空気吸込口側に位置して空気中の塵埃、煙、花
粉、異臭物質等を吸着補集するフィルターユニット3と
を配設して構成されている。
【0026】上記本体ケーシング1は、上記送風機2の
空気吸込口側に位置する合成樹脂製の椀状の前板4と、
該前板4と対向する同じく合成樹脂製の椀状の背板5と
からなっており、これら前板4と背板5が後述するファ
ンハウジング11を介して着脱自在に係合一体化されて
いる。
【0027】上記本体ケーシング1の前板4には、該前
板4の前面側上下方向中央部を横長に凹ませてなり、そ
の上部6aが水平面とされ、かつ下部6bが上記凹み方
向への上り勾配の傾斜面とされた略本体ケーシング1の
左右両側部に至る凹部6が形成されており、該凹部6の
内奥部には、室内空気を吸い込むための1本の横長帯状
の空気吸込口7が形成されている(図1および図2参
照)。つまり、該空気吸込口7は、開口面積が限定され
た横長帯状とされており、当該空気吸込口7の掃除を容
易ならしめるようになっているとともに、例えば煙草の
煙のように限られた発生源から生ずるものも効率よく広
角度で吸い込ませることができるようになっている。ま
た、該空気吸込口7を、その上部6aは水平面、下部6
bは凹み方向への上り勾配の傾斜面とされた凹部6の内
奥部に形成しているため、同空気吸込口7の口縁部への
塵埃等の付着が少なくなるとともに、同空気吸込口7が
外から見えにくくなっている。なお、符号13は上記空
気吸込口7に設けられたプレフィルターである。
【0028】一方、上記本体ケーシング1の背板5にお
ける上面部の一側(図1および図3の左側背面部分)に
は、清浄化された空気を吹き出すための空気吹出口8
が、例えば斜め上向きに形成されている。
【0029】上記送風機2は、駆動源であるファンモー
タ9と、該ファンモータ9により回転駆動される多翼羽
根車10と、該多翼羽根車10を覆うスクロールタイプ
のファンハウジング11とからなる多翼遠心型送風機に
より構成されており、該ファンハウジング11の空気吸
込口(小径)11a部分を前面側に向けるとともに、同
ファンハウジング11の空気吹出口(大径)11bを上
記本体ケーシング1上方の空気吹出口8に向けた状態で
上記本体ケーシング1内に配設固定されている。
【0030】ファンハウジング11は、図4〜図7に詳
細に示すように、中央部に筒状のファンモータ支持枠1
1dを有するとともに該ファンモータ支持枠11dを円
周方向に90°間隔で設けた4本のファンモータ支持ス
テー11c,11c・・を介して半径方向外方の本体枠
11eに連結一体化して支持している。そして、上記フ
ァンモータ支持枠11d内に上記ファンモータ9の後端
部を嵌合し、ファンモータ9側の締結フランジ9bを上
記ファンモータ支持枠11d外周のビス止め部40,4
0・・にビス止めすることにより固定している。なお、
符号9aはファンモータ9の出力軸、10aは該出力軸
9aに嵌合固定された上記多翼羽根車10のハブ、10
b,10b・・は該ハブ10a上に遠心方向の翼角を有
して連設された翼である。
【0031】ところで、上記ファンハウジング11の4
本のファンモータ支持ステー11c,11c・・は、そ
れぞれ相互に所定の間隔を置いて並設され、空気流方向
に扁平な一対の板部を形成する側板(リブ)110,1
10とそれらを相互に連結一体化する底板部111とか
らなる断面コ字状のものとなっており、それらの内の何
れか1本の支持ステー11cのものの空気流と直交する
平板面である底板部111の半径方向所定位置には、空
気流通用の通風口112が形成されている。そして、該
通風口112に隣接して上記側板110,110間に亘
って、同じく空気流と平行に風量センサとして機能する
第1のサーミスタ50を取り付けるためのセンサー基板
113が架設されており、該センサー基板113の上記
通風口112面側に第1のサーミスタ50が脚部114
を介して当該通風口112に臨む状態で取付けられてい
る。
【0032】したがって、上記ファンモータ9が駆動さ
れて多翼羽根車10が回転されると、上記前板4の空気
吸込口7から吸込まれた空気が上記フィルターユニット
3を介して先ず上記ファンハウジング11の空気吸込口
11aに入り、該空気吸込口11aから多翼羽根車10
を介して上記スクロール通路を通り、ファンハウジング
11の空気吹出口11bから上記本体ケーシング1の空
気吹出口8方向に吹き出される。この時、上記ファンハ
ウジング11の空気吸込口11aから上記ファンモータ
支持ステー11c部分を通って同ファンハウジング11
の空気吹出口11bに抜ける空気流の流速は最も高く、
該最高流速の空気流が上記ファンモータ支持ステー11
cの通風口112から第1のサーミスタ50部分を通過
する。
【0033】この結果、該第1のサーミスタ50はフィ
ルターユニット3を通過した風量を応答性良く安定して
検知することになる。
【0034】上記フィルターユニット3は、風上側に位
置するフィルタカートリッジ3aと風下側に位置する活
性炭カートリッジ3bとからなっており、上記ファンハ
ウジング11の(送風機2の)空気吸込口11a側に位
置して上記ファンハウジング11の本体枠11e内側に
前方に突出して一体成形された筒状のフィルター支持枠
12に対して着脱自在に嵌合して支持されている。ま
た、該フイルター支持枠12の下部には、サーミスタ取
付部材12aが前方に突出して設けられており、該サー
ミスタ取付部材12aの前端にはフィルターユニット3
を通過する前の風量を検知する風量センサである第2の
サーミスタ51が設けられている。
【0035】また、上記本体ケーシング1の前面側上部
には、各種操作キー(例えば、自動運転キー15、タバ
コモード運転時に操作されるタバコキー16、花粉モー
ド運転時に操作される花粉キー17、タイマーキー1
8、風量設定を行う風量キー19、運転切換キー20、
フィルターリセットキー21)、リモコン受光部22お
よび各種表示ランプ(室内空気の汚れ度を表示する汚れ
表示手段である汚れランプ23a,23b,23c、タ
バコモード運転時に点灯するタバコ表示ランプ24、花
粉モード運転時に点灯する花粉表示ランプ25、タイマ
ー設定時間を表示するタイマーランプ26a,26b,
26c、設定風量を表示する風量ランプ27a,27
b,27c、フィルター交換サインを表示するフィルタ
ー交換フランプ28)を有する操作パネル14が設けら
れており、該操作パネル14の内面側の空間31には、
室内空気(換言すれば、吸込空気)の汚れ度を検出する
汚れセンサー(例えば、ガスセンサー)30が配設され
ている。なお、符号30aは、上記操作パネル14に形
成された室内空気吸込用の吸込口であり、上記空間31
は、本体ケーシング11内における空気吸込通路と連通
口32を介して連通されている。さらに、符号35は、
上記各種操作キー15〜21、リモコン受光部22およ
び汚れセンサー30からの信号を受けて各種演算を行
い、その結果によりファンモータ9および各種表示ラン
プ23〜28に対して制御信号を出力する制御回路等を
備えたマイコンユニットである。
【0036】上記汚れランプ23a,23b,23c
は、吸込空気の汚れ度に応じて順次点灯される。つま
り、室内空気の汚れ度を段階的に表示することができる
ようになっており、室内空気の汚れ度に対応した汚れ表
示が行える。従って、ユーザが室内空気の汚れ度を明確
に知ることができる。
【0037】また、上記操作パネル14において、上記
タバコ表示ランプ24近傍にはタバコを模したタバコ絵
表示33が設けられ、上記花粉表示ランプ25の近傍に
は花粉を模した花粉絵表示34が設けられており、タバ
コ運転モードあるいは花粉運転モードが選択された時に
タバコ表示ランプ24あるいは花粉表示ランプ25が点
灯されると、あたかもタバコに火がついたように、ある
いはあたかも花粉が見えるように表示できるようになっ
ている。このようにすると、ユーザに対する運転モード
表示を強烈に印象づけることが可能となる。
【0038】ところで、上記のように本実施の形態にお
ける空気清浄機には、上記フィルターユニット3を通過
する風量を検出する第1の風量センサーとしての第1の
サーミスタ50と、上記フィルターユニット3を通過す
る前の風量を検出する第2の風量センサーとしての第2
のサーミスタ51とが各々設置されている。そして、上
記第1のサーミスタ50は、上記フィルターユニット3
の風下側に配設され、上記第2のサーミスタ51は、上
記フィルターユニット3の風上側に配設されている(図
2参照)。
【0039】上記第1,第2のサーミスタ50,51
は、例えば図8に示すように、固定抵抗R1,R2(但
し、R1=R2)とともにブリッジ形の風量検出回路を構
成しており、該風量検出回路の上記第1,第2のサーミ
スタ50,51の検出電圧V1,V2の差(換言すれば、
第1、第2の風量センサー50,51による風量検出値
の差)Vが比較器56を介してマイコンユニット35に
入力されるようになっている。
【0040】上記マイコンユニット35には、フィルタ
ーユニット3の交換時期を知らせるフィルター交換サイ
ン信号を出力する制御手段(制御機能)55が内蔵され
ている。そこで、以下においては、同制御手段55の作
用について説明する。
【0041】即ち、この制御手段55は、上記図8の風
量検出回路の比較器56からの電圧変化(即ち、第1,
第2の2つのサーミスタ50,51による検出値の差の
変化)Vが入力され、該入力電圧Vを目詰まりのない新
しいフィルターユニット3を使った時の検出電圧(即
ち、初期値)V0と比較し、両者の差ΔVがフィルター
ユニット3の交換を必要とする程度にまでフィルターユ
ニット3前後の風量差が大きくなった時に対応する設定
値Vs以上となった時点で上記フィルターユニットの交
換を促すフィルター交換サイン信号を出力して、フィル
ター交換ランプ28を点灯させるように作用する。
【0042】この制御手段55の作用について、さらに
図9に示すフローチャートを参照して詳細に説明する。
【0043】今、空気清浄機の運転が開始されると、先
ず第1ステップS1において上記風量検出回路からの第
1,第2のサーミスタ50,51の検出値の差の電圧V
が入力され、次に第2ステップS2において該入力電圧
Vと上記初期値V0との差(V0−V=ΔV)が演算され
る。そして、さらに第3ステップS3において該演算値
ΔVが上記設定値Vs以上となっているか否かが判定さ
れ、YES(ΔV≧Vs)と判定された場合には、第4
ステップS4に進み、フィルター交換サイン信号を出力
して上述のフィルター交換ランプ28を点灯させる。他
方、第3ステップS3においてNO(ΔV<Vs)と判
定された場合には、フィルター交換サイン信号は出力さ
れず、そのまま第1ステップS1へリターンして以上の
動作を繰り返す。
【0044】このように、本実施の形態では、第1およ
び第2のサーミスタ50,51の検出値の差を入力電圧
Vとしてマイコンユニット35の制御手段55に入力
し、該入力電圧Vと初期値V0との差が、フィルターユ
ニット3の目詰まりによりフィルターユニット3前後の
風量差が所定値以上となりフィルターユニット3の交換
を必要とするようになったことを示す設定値Vs以上と
なっているか否かを判定し、その判定結果に基いてフィ
ルターユニット3の目詰まりによりフィルターユニット
3による空気浄化機能が限界に達したことを推定するよ
うにしているので、フィルターユニット3の実際の汚れ
具合に的確に対応したフィルター交換サインの出力が得
られるようになる。しかも、フィルターユニット3を介
してファン側と室内側とに設けた第1,第2の2つのサ
ーミスタ50,51の検出値の差をパラメータとしてフ
ィルターユニット3の汚れを検出するようにしているた
め、低コストではあるが、温度変化に敏感で室温の影響
を受けやすいサーミスタを用いているにも拘わらず、室
温の影響をキャンセルして確実にフィルターユニット3
の汚れを検出できるという利点がある。
【0045】また、上記構成では、特に場所によって風
量分布が異なるフィルターユニット3の下流側の風量を
検知する第1のサーミスタ50が、ファンハウジング1
1のファンモータ支持ステー11c部分に位置して空気
流と平行に設けられている。
【0046】上記ファンモータ支持ステー11c部分
は、フィルターユニット3と送風機2の多翼羽根車10
との間のスクロール通路に入る前の最も空気がストレー
トに流通しやすい送風路の途中に位置している。したが
って、フィルターユニット3を通して送風機2の多翼羽
根車10側に吸い込まれる風がスムーズに最も高い流速
で通過する。
【0047】そのため、該部分に設けられた風量センサ
としての第1のサーミスタ50は、最も感度良く安定し
た風量を検知するようになり、上記フィルターユニット
3の目詰まりによる下流側風量の低下度合が応答性良く
検知される。
【0048】さらに、また上記構成では、ファンモータ
支持ステー11cは、相互に所定の間隔を保って並設さ
れた空気流方向に扁平な一対の側板(板部材)110,
110よりなり、該側板110,110間の底板111
の所定部分に空気流通用の通風口112を形成してい
る。そして、上記第1のサーミスタ50は、該通風口1
12付近における上記一対の側板110,110間に亘
って空気流と平行に架設されたセンサー基板113の側
面に取付けられている。
【0049】風量センサとしてのサーミスタ50は、一
般に電気的な回路基板ないしは結線用端子部であるセン
サー基板を伴って設置される。したがって、風量検知感
度の高い場所が好ましいとは言っても、フィルターユニ
ット3の交換時などに操作者の手に触れる所でないこと
や衝撃等による損傷を受けにくい所であることが必要で
ある。また、本来センサー基板そのものをセンサー自体
の取付けに利用できると便利である。
【0050】そこで、上記のように相互に所定の間隔を
保って並設された空気流方向に扁平な一対の側板11
0,110とそれらの間に形成された通風口112とを
備えたファンモータ支持ステー11cにおいて、上記一
対の側板110,110間に亘って空気流と平行にセン
サー基板113を架設し、該センサー基板113の側面
に第1のサーミスタ50を取付け、該第1のサーミスタ
50を上記通風口112に臨ませるようにすると、当該
第1のサーミスタ50部分はもちろん、センサー基板1
13も一対の側板110,110間に隠れ、フィルター
ユニット3交換時などにも手に触れにくく、また損傷さ
れる恐れがない。しかも、センサー基板113を一対の
側板110,110間に架設するだけで風量センサーで
ある第1のサーミスタ50の取付けが可能となり、設置
時の作業性も良くなる。さらに、センサー基板113も
空気流と平行になっているので、空気流が第1のサーミ
スタ50を設けたセンサー基板113面に沿ってスムー
ズに流れ、空気流との接触効率が高くなる。
【0051】以上の結果、上記本願発明の実施の形態に
係る空気清浄機によると、次のような効果を実現するこ
とができる。
【0052】(1) 風量センサの風量検知感度が安定
するとともにフィルタユニットの目詰まりに対する応答
性が向上し、正確なフィルターユニット交換サインの提
供が可能となる。
【0053】(2) 空きスペースを利用して有効に風
量センサを取付けることができるとともに、設置部に障
害物がないので風量センサの取付け作業が容易になる。
【0054】(変形例)図10および図11は、上記本
願発明の実施の形態に係る空気清浄機の変形例の構成を
示している。
【0055】上述の実施の形態における構成では、図8
に示すように、フィルターユニット3を通過した風量を
検知する第1のサーミスタ50の検出値とフィルターユ
ニット3を通過しない風量を検知する第2のサーミスタ
51の検出値との差V1−V2=V(現在値)をブリッジ
回路で検出し、それを目詰まりのない新しいフィルター
ユニット3を使った時の同検出値の差V1−V2=V
0(初期値)と比較し、それらの差V0−V=ΔVがフィ
ルターユニット3の交換が必要な目詰まり状態を示す所
定の設定値Vs以上となった時にフィルター交換サイン
信号を出力するようにして、室温変化の影響をキャンセ
ルするようにした。
【0056】これに対し、該変形例では、上記風量検知
用の第1又は第2のサーミスタ50,51の何れか一方
を風量検知と室温検知に併用し、風量判定値に室温補正
を加えることによって、より高精度に室温の影響をキャ
ンセルするように構成したことを特徴とするものであ
る。
【0057】先ず図10において、符号35は上述のも
のと同様のマイコンユニットであり、該マイコンユニッ
ト35は、図11のフロチャートに示すような制御機能
を有して構成されている。
【0058】該マイコンユニット35は、第1,第2の
2つの入力端子P1,P2を備え、上記図1〜図7の第
1,第2のサーミスタ50,51の各検出電圧V1,V2
が入力されるようになっている。
【0059】該変形例の構成の場合、先ず風量測定時に
は、トランジスタTrがONされ、上記第1のサーミス
タ50の検出電圧V1は、相互に並列な抵抗R3(サーミ
スタ発熱用抵抗)とR1(室温測定用抵抗)の各抵抗値
の合成抵抗値と第1のサーミスタ50の抵抗値との分圧
値として、次に第2のサーミスタ51の検出電圧V
2は、抵抗R2(サーミスタ発熱用抵抗)の抵抗値と第2
のサーミスタ51の抵抗値との分圧値として各々示され
るようになっている一方、室温測定時には、トランジス
タTrがOFFされ、上記第1のサーミスタ50の検出
電圧V1は、上記抵抗R1の抵抗値と第1のサーミスタ5
0の抵抗値との分圧値として示されるようになってい
る。
【0060】すなわち、上記風量測定時にのみ使用され
る抵抗R3の一端はスイッチング用のトランジスタ(P
NP)Trを介して電源+Bに接続されているととも
に、他端は上記抵抗R1と第1のサーミスタ50との接
続中点に接続されており、上記トランジスタTrのベー
スには、上記マイコンユニット35の風量測定指令信号
出力端子P3から風量測定指令信号が供給されるように
なっている。
【0061】そして、風量測定時には、上記マイコンユ
ニット35の風量測定指令信号出力端子P3から風量測
定指令信号が出力され、上記トランジスタTrはONと
なる。その結果、上記第1のサーミスタ50には相互に
並列な抵抗R1とR3が直列に接続された状態となる。
【0062】そして、この場合、上記3つの抵抗R1
2,R3の各抵抗値の大きさは、R2=R3《R1の関係
に設定されている。
【0063】したがって、該トランジスタTrのON状
態では、上記第1のサーミスタ50の発熱抵抗は並列抵
抗R1とR3の合成抵抗値となり、略第2のサーミスタ5
1と同様の感度条件でフィルターユニット3を通過した
風量を検知する。
【0064】そして、それら第1,第2のサーミスタ5
0,51の検出電圧V1,V2が各々マイコンユニット3
5に入力される。
【0065】他方、室温測定時には、上記風量測定指令
信号が供給されないので、上記トランジスタTrはOF
Fになる。そして、第1のサーミスタ50には高抵抗R
1のみが単独で直列に接続され、該トランジスタTrの
OFF時のタイミングで、その時の第1のサーミスタ5
0の検出電圧V1を入力し、風量判定値に補正を加える
ように制御する。
【0066】次に、該制御の内容を図11のフロチャー
トを参照して説明する。
【0067】先ず、上記空気清浄機1の運転を開始する
と、第1ステップS1で上記トランジスタTrをOFF
にして、第2ステップS2で第1のサーミスタ50によ
り検出された室温T(V1)を所定回数取り込む。そし
て、第3ステップS3で該取り込まれた室温データT
(T1,T2,・・・・Tn)が安定したか否かを判定す
る。
【0068】その結果、YESになると、第4ステップ
4で室温Tを安定した時のデータTnで確定した後、
続いて第5ステップS5に進み、上記トランジスタTr
をONにする。そして、第6ステップS6で上記第1,
第2の2つのサーミスタ50,51の検出電圧V1,V2
の差により示される風量aを取り込む。
【0069】次に、第7ステップS7に進み、上記確定
された室温データTnにより風量aをa′に補正し、さ
らに第8ステップS8で該補正後の測定風量a′が、図
9の場合と同様のフィルターユニット3の交換を必要と
する設定風量レベルαよりも小さくなっているか否かを
判定する。
【0070】その結果、YESと判定された時は、第9
ステップS9に進んで、フィルターユニット3の交換サ
イン信号を出力して、フィルター交換サインを表示す
る。
【0071】このように、該変形例の構成によっても、
上記実施の形態の場合と同様、室温変化の影響を受け易
いサーミスタの室温の影響をキャンセルして適正なフィ
ルターユニット3の交換サインを出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態に係る空気清浄機の構成
を示す正面図である。
【図2】同清浄機の中央縦断面図である。
【図3】同清浄機の一部切欠状態の正面図である。
【図4】同清浄機のファンハウジング部の中央縦断面図
である。
【図5】同清浄機のファンハウジング部の背面図であ
る。
【図6】同清浄機のファンハウジング部の要部の拡大背
面図である。
【図7】同清浄機のファンハウジング部の要部の拡大斜
視図である。
【図8】同清浄機の風量検出回路の構成を示す電気回路
図である。
【図9】同清浄機の風量検出制御の内容を示すフロチャ
ートである。
【図10】同空気清浄機の変形例における風量検出回路
の構成を示す電気回路図である。
【図11】同変形例の風量検出制御の内容を示すフロチ
ャートである。
【符号の説明】
1は本体ケーシング、2は送風機、3はフィルターユニ
ット、8は空気吹出口、9はファンモータ、11はファ
ンハウジング、11aはファンモータ支持枠、11cは
ファンモータ支持ステー、15は自動運転キー、21は
フィルターリセットキー、23a,23b,23cは汚
れ表示手段(汚れランプ)、28はフィルター交換ラン
プ、30は汚れセンサー、35はマイコンユニット、5
0は第1のサーミスタ、51は第2のサーミスタ、11
0は側板、111は底板、112は通風口である。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング内に内蔵された送風機と、該
    送風機を支持する送風機支持ステーと、上記送風機の空
    気吸込側に配設されたフィルターユニットと、該フィル
    タユニットを通過する風量を検知する風量センサとを備
    えて上記フィルターユニットにより浄化した空気を空気
    流路を介して空気吹出口から吹き出すように構成され、
    かつ上記風量センサを上記送風機支持ステーに設けたこ
    とを特徴とする空気清浄機。
  2. 【請求項2】 上記風量センサは、空気流と平行に設け
    られていることを特徴とする請求項1記載の空気清浄
    機。
  3. 【請求項3】 上記送風機支持ステーは、相互に所定の
    間隔を保って設けられた板部材よりなり、上記風量セン
    サは、該板部材間に空気流と平行に設けられたセンサー
    基板の側面に取付けられていることを特徴とする請求項
    1又は2記載の空気清浄機。
  4. 【請求項4】 上記風量センサは、フィルターユニット
    の交換時期を表示するための風量低下検知手段であるこ
    とを特徴とする請求項1,2又は3記載の空気清浄機。
  5. 【請求項5】 上記風量センサは、サーミスタよりなる
    ことを特徴とする請求項1,2,3又は4記載の空気清
    浄機。
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