JP3028102U - 自動有機肥料製造機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動有機肥料製造機は、生ゴミや落葉または
野菜廃棄物等の有機廃棄物を有機肥料に作る装置であ
り、公害物質を有機肥料に変えるにより、河川の汚染や
公害を防止する。 【解決手段】 モータと減速機で低速回転される垂直中
空軸３に、数個の翼４を固定し回転させ、この翼４の下
には孔８が穿かれた管７を設置し、ブロワ等９での圧縮
空気を加熱器１１により加熱された熱風をこの孔８から
吹き出させる。一方、上部には有機廃棄物投入口を形成
し、滑車２６とハンドル２７に依り、水よけ網２２が付
着された底２１を自動または手動にて開閉させ、培養桶
２内に有機廃棄物を供給する自動供給装置を設置し、側
面にはダンパ１３を通じて遠心分離器１４での肥料分離
による有機肥料の自動排出装置を設置し、遠心分離器１
４からは消毒殺菌器１７と脱臭器１８を配管設置し、排
気を消毒脱臭する装置を設置する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は自動有機肥料製造機に対するものであり、生ゴミや落葉または野菜廃 棄物等の有機廃棄物を有機肥料に変える装置にて、河川の汚染や公害を及ぼす物 質を有機肥料に変え、公害を未然に防止するため考案されたものである。

【０００２】

【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】

従来は、生ゴミを有機肥料にするための最も重要な過程でありし、好気性菌に 酸素を供給する過程が効率面にて不備だった。しかも培養後の有機肥料を自動的 に排出する装置が及ばなかった。 又、従来は、上記の如き廃棄物を生ゴミのまま埋めたので、深刻な環境汚染は 勿論のこと、処理予算が大となるという欠点があった。

【０００３】

【課題を解決するための手段及び考案の要約】

本考案は数個の翼が設けられた垂直中空軸を低速に回転させる培養桶内に、有 機廃棄物と有機廃棄物を肥料にする事が出来る培養菌を共に入れ攪拌しながら、 コンプレッサまたはブロワにて圧縮された圧縮空気を熱し、垂直中空軸を介して 翼の下に設けられた小さい管の孔を通じ熱風を吹入れ、有機肥料の乾燥並びに培 養菌を活性化させる一方、一定の時間が経れば自動又は手動にて有機肥料を排出 させる装置であり、桶内に吹き入れられた空気は排出される過程にて有機肥料の 一部が飛散され混ぜられるにより、これを遠心分離機を利用して分離除去し、排 出空気は消毒殺菌装置と脱臭装置を経て排出される装置であって、有機廃棄物は 一定の時間を経て有機肥料化されると共に、培養桶内で有機肥料化された有機肥 料を自動または手動にて排出させた後は元の状態になり、自動または手動で新し い有機廃棄物を培養桶内に投入するようにしたものである。

【０００４】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施例を添付の図面に依り詳細に説明すると次の如くである。 ベース１の上に設置された培養桶２は温度保持のため、周りは断熱材で囲まれて いる。

【０００５】 培養桶２の中心部には垂直中空軸３が設置されており、中空軸３には捻られた 翼４が数個固定されている。中空軸３は定格モータ５と減速装置６を利用し低速 で回転する事が出来るようになっている。

【０００６】 中空軸３に固定されている翼４の捻れ角度は各々下の翼と上の翼で相異なり、 翼４の下には翼長に従う小さい管７が設置され、この管７には数個の熱風孔８が 穿かれている。

【０００７】 ブロワ又はコンプレッサ（圧縮機）９から圧縮された圧縮空気は、誘導管１０ を経て加熱器１１に到るようになっており、ここで一定の温度に保持された圧縮 空気は小さい管７の孔８を通じ、翼４でかき上げられた有機廃棄物及び培養菌を 一定の温度に保持しながら酸素を吹き入れるようになる。温度が上昇されるにつ れ、培養菌が活動するに最も適した温度を保持することになる。

【０００８】 有機廃棄物と培養菌を適切な温度に保持させた熱風は、排気管１２を通じ排気 される過程にて下向きに送られ、ダンパ１３を介し遠心分離器１４に到り、ここ で排気中に含まれた有機肥料を分離し、遠心分離器１４の下に設置された桶１５ に肥料を堆積する。遠心分離器１４で有機肥料が分離された排気は、管１６を通 じて消毒殺菌器１７と脱臭器１８に到り消毒脱臭された後、外気に排出される。

【０００９】 ダンパ１３は排気管１２と培養桶有機肥料排出口１９を開閉する装置にて、排 気管１２と培養桶有機肥料排出口１９の内、いずれか一方を遠心分離器１４に誘 導する。

【００１０】 培養桶２の中で有機廃棄物を有機肥料に変えるため、菌が培養されている間は 排気管１２が開かれているようになっており、有機肥料の生成が完成される頃合 を自動電気装置にて計らい、培養桶の有機肥料排出口１９を開いて培養桶内の有 機肥料を遠心分離器１４に誘導し、有機肥料を分離した後、消毒殺菌器１７と脱 臭器１８により消毒脱臭され外気に排出される。

【００１１】 有機肥料排出工程が終わると、図２の如き自動供給機から有機廃棄物が培養桶 ２に供給される。

【００１２】 図２に於ける蓋２０を開くと、２個の底が左右に開かれる構造の底２１があり 、その上には網２２が敷かれている。この網２２は蓋２０と底２１の間で構成さ れる空間に投入された有機廃棄物中の水分を濾過し水桶２３に流し込むようにな っている。

【００１３】 底２１は一個乃至二個で成り立っており、二つの底２１が突当る所にはパッキ ン２４で水が培養桶２内に流れ入るのを防止する。

【００１４】 底２１は鉄線等２５で滑車２６に結び付かれており、滑車２６を回わすと、鉄 線は滑車溝に捲かれて底２１を引きつけ、底２１が閉ざされるようになっている 。滑車２６は歯車でお互いに反対方向に回わる装置になっており、ハンドル２７ を左右に回わす事により底２１を開閉する事が出来る仕掛けになっている。

【００１５】 底２１が水平になるまで滑車２６により鉄線２５を引張ると、底２１は電磁石 並びに手動で作動するストッパ２８の上に載せられ、鉄線等２５の張力に関係な く固定される。底２１がストッパ２８の上に固定されたのを確認した後、ハンド ル２７をはなすと鉄線等２５が弛み、ハンドル２７はスプリングにより元の状態 になる。

【００１６】 蓋２０が閉ざされたるをセンサが感知した後、垂直中空軸３が回り始め、培養 が始まる。一定時間の後、ストッパ２８は自動又は手動にて後退し、底２１が開 いて満たされている有機廃棄物を培養桶２に落とす。

【００１７】 底２１が閉ざされていなければ蓋２０は開かれないし、蓋２０が開かれている 間は底２１が開かれない仕組みになっている。

【００１８】 このような本考案の実施例としての構造をもつ機械で有機肥料を作るにあたり 、先ず蓋２０を開き生ゴミや落葉または野菜廃棄物の如き有機廃棄物を醗酵菌と 一緒に入れた後、蓋２０を閉じて底２１を開くと、有機廃棄物が培養桶２内に落 ちる。

【００１９】 培養桶２内の有機廃棄物が定格モータ５の減速装置６に依り、低速で回転する 垂直中空軸３に固定された翼４で攪拌される間、翼４の下にある管７の孔８から はコンプレッサまたはブロワ９で圧縮された空気が、加熱機１１を経て熱風の状 態になり吹き込まれ、培養菌の培養温度まで有機廃棄物の温度を上昇させる。

【００２０】 一定時間後、菌の培養に依り有機肥料化された有機廃棄物は、熟成時間を経て 完全な有機肥料になる。菌が培養される間、熱風は排気管１２を経て遠心分離器 １４に入れ、飛散肥料が分離され排気される。

【００２１】 菌の培養が終る頃、ダンパ１３を自動または手動の操作で排気桶２に設置され た排出口１９を開き、空気の圧力で空気と一緒に肥料を噴出させ、遠心分離器１ ４から肥料を回収することになる。

【００２２】 有機肥料が全部排出されたことを確認の後、ダンパ１３を再び操作し培養桶有 機肥料排出口１９を閉じて、排気管１２の排気を遠心分離器１４に誘導すること になる。

【００２３】 そして、有機廃棄物自動供給装置の桶内に満たしていた有機廃棄物を、底２１ を開き培養桶２内に入れ、再び有機肥料化する。

【００２４】 このような過程はタイマと電子製品の組立てで成り立ちし調整装置で手動また は自動化されている。また、駆動装置やブロワ等は上部、下部、側面等あらゆる 所に設置する事が出来る。

【００２５】

【考案の効果】

以上の如き本考案の仕掛けにて、日増しにふえ続ける公害有機廃棄物を肥料化 することで、資源の再活用と公害の防止に役立つ効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の培養桶一部を切り裂いた構造の斜視図
（蓋の外）である。

【図２】本考案の有機廃棄物の自動供給装置の断面図で
ある。

【符号の説明】 ２ 培養桶 ３ 垂直中空軸 ４ 翼 ６ 減速装置 ９ ブロワ又はコンプレッサ １１ 加熱器 １２ 排気管 １３ ダンパ １４ 遠心分離器 １７ 消毒殺菌器 １８ 脱臭器 １９ 培養桶の有機肥料排出口 ２１ 底 ２２ 網 ２３ 水桶 ２６ 滑車 ２７ ハンドル ２８ ストッパ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 モータと減速機により低速回転される垂
   直中空軸３に、数個の翼４を固定し回転させ、この翼４
   の下には ブロワ９と加熱器１１に配管された管７に孔
   ８を穿き、ブロワ９よりの圧力熱風を培養桶２に送る装
   置を設け、又培養桶２の上部には有機廃棄物を投入する
   にあたり、滑車２６とハンドル２７にて自動又は手動で
   開閉される水よけ底２１を設置した有機廃棄物供給装置
   を設け、しかも側面にはダンパ１３を介し導かれた培養
   空気中の有機肥料或いは排出有機肥料を遠心分離器１４
   にて熱風と分離し、分離後の排出空気を消毒器１７と脱
   臭器１８に導き脱臭することを特徴とする自動有機肥料
   製造機。