JP3028001B2 - 光学式変位計 - Google Patents

光学式変位計

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JP3028001B2 JP3157930A JP15793091A JP3028001B2 JP 3028001 B2 JP3028001 B2 JP 3028001B2 JP 3157930 A JP3157930 A JP 3157930A JP 15793091 A JP15793091 A JP 15793091A JP 3028001 B2 JP3028001 B2 JP 3028001B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、間欠投光するレーザ
ビームを測定対象物に当てて、その光像を位置検出素子
(PSD)上に結像させ、位置検出素子の2出力を用い
て測定対象物の変位を測定してその変位量をアナログ信
号として出力する光学式変位計に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光学式変位計として例えば図6、
図7の回路が存在する。図6の回路から説明すると、こ
の装置は、測定対象40に検査光を照射する投光素子4
1と、投光素子41を間欠的に発光させる投光制御部4
2と、投光素子からの検査光を収束させる投光レンズ4
3と、測定対象からの反射光を収束させる受光レンズ4
4と、受光素子45と、受光素子45の出力電流を基に
して測定対象物40の位置を測定する測定部46とで構
成されている。そして、投光制御部42は、投光素子4
1を間欠的に発光させる投光素子駆動回路47と、投光
素子41の発光タイミング等を制御するパルスを発生す
るタイミングパルス発生回路48で構成され、また、測
定部46は、受光素子45の出力電流IA ,IB に比例
した電圧を出力する信号増幅回路49、50と、信号増
幅回路49、50の出力電圧の差を求める減算回路51
と、信号増幅回路49、50の出力電圧の和を求める加
算回路52と、タイミングパルス発生回路48からのサ
ンプリングパルスPS によって減算回路51と加算回路
52の各出力電圧を取り込むサンプルホールド回路(以
下S/H回路ということがある)53、54と、S/H
回路53の出力電圧をS/H回路54の出力電圧で除算
する除算回路55とで構成されている。
【0003】以上のように構成される図6の装置の動作
は次の通りである。投光素子駆動回路47は、タイミン
グパルス発生回路48からの投光用パルスPL に従っ
て、投光素子41からパルス状のビームを出力させる。
そして、このビームは、投光レンズ43の作用によって
測定対象物40に結像し、反射光は受光レンズ44の作
用によって受光素子45の上に結像する。すると、受光
素子45からは結像位置に応じた受光信号IA ,IB
出力され、信号増幅回路49,50、減算回路51、加
算回路52で処理されるので、S/H回路53への入力
信号はIA −IB に比例した値であり、またS/H回路
54への入力信号はIA +IB に比例した値となる。こ
の両信号は、それぞれタイミングパルス発生回路48か
らのサンプリングパルスPS に同期してS/H回路5
3、54に取り込まれ、次のサンプリングパルスPS
入力されるまでの間その値が保持される。除算回路55
は、S/H回路53の出力をS/H回路54の出力で除
算するので除算回路55の出力は(IA −IB )/(I
A +IB )の値に比例したものとなる。周知のように、
測定対象物40の基準位置からの変位量Lは、上記(I
A −IB )/(IA+IB)の値に比例するので、結局、
除算回路55の出力値によって測定対象物の変位量が測
定できることになる。
【0004】次に別の従来例である図7の装置を説明す
る。この装置も図6の装置とほぼ同じであり、同じ箇所
には同じ番号を付している。図6の装置との相違はタイ
ミングパルス発生回路48がサンプリングパルスAの他
にサンプリングパルスBを出力する点と、S/H回路5
3が存在せず、除算回路55の後段にハイパスフィルタ
56とS/H回路57を設ける点にある。そして、この
装置の主要部分の波形を図8に図示している。すなわ
ち、(a)〜(g)は、それぞれ(a)投光用パルスP
L 、(b)サンプリングパルスA、(c)減算回路51
の出力、(d)加算回路52の出力、(e)除算回路5
5の出力、(f)サンプリングパルスB、(g)S/H
回路57の出力を示している。なお、サンプリングパル
スBは、サンプリングパルスAより立ち上がりが遅れ、
立ち下がりがAと同時か又は少し早いパルスである。
【0005】以下、図8の波形を参照しつつ図7の回路
の動作を説明する。投光用パルスP L (サンプリングパ
ルスAと同じ)が出力されると、図6の回路と同様の動
作をして減算回路51と加算回路52にはそれぞれ(I
A −IB )と(IA +IB )に比例した電圧が出力され
る(図8のc,d参照)。加算回路52の出力はS/H
回路54に加わっているので、この電圧は、サンプリン
グパルスAに同期してS/H回路54に取り込まれ、次
のサンプリングパルスAが入力されるまで保持される
(図8のdの破線参照)。減算回路51の出力(図8の
c)は、S/H回路54の出力(図8のdの破線)で除
算されるので、除算回路55の出力は図8の(e)のよ
うに求まる。そして、この電圧はハイパスフィルタ56
を通過するときにオフセット電圧を含む直流分が除去さ
れ、サンプリングパルスB(図8のf参照)に同期して
S/H回路57に取り込まれ保持される(図8のg参
照)。以上の動作の結果、S/H回路57は(IA −I
B )/(IA +IB )の値に比例する電圧を出力するの
で、図7の装置も図6の装置と同様に測定対象物の変位
量が測定できることになる。なお、図7の装置の特徴は
パイパスフィルタ56によって除算回路55のオフセッ
ト電圧を除去する点にある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】まず、図6の回路を検
討すると、この回路では除算回路の両入力にサンプルホ
ールドされた直流信号を入力しているので、除算回路の
オフセットの影響や温度ドリフトの影響を大きく受け、
その為変位測定の精度が悪いという問題がある。そし
て、この弊害は特に分母入力、すなわち、S/H回路5
4の出力値(加算回路52の出力値)が小さい場合に顕
著である。
【0007】一方図7の回路にも、次の問題点がある。
すなわち、図7の回路では減算回路51の出力をサンプ
ルホールドしないで直接除算回路55に入力し、除算回
路55の出力をハイパスフィルタ56を通してサンプル
ホールドしているので、受光信号に乗っているノイズ信
号を除算回路55の手前で除去し難いという問題があ
る。そのため、このノイズは除算回路55で増幅される
ことになり、結局、変位計測信号のS/N比を悪くする
ことになる。この弊害もS/H回路54の出力値が小さ
い場合に顕著である。
【0008】また、図7の装置のように除算回路55の
出力がノイズ成分を含んだままサンプルホールドされる
と、信号に含まれていた高周波ノイズが低周波ノイズに
変換されるので、このノイズを除去することが困難とな
る。すなわち、低周波ノイズを除去するには大容量のコ
ンデンサを有するローパスフィルタが必要となるが、も
し、このようなフィルタを採用すると、応答周波数が低
くなり、かつ実装面積が大きくなるという不具合が新た
に生じるからである。
【0009】この発明はかかる問題点に鑑みたものであ
り、変位計測出力のS/N比や測定精度及び変位に対す
る分解能が良好であり、かつ応答周波数も高い光学式変
位形を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、検査光を間欠的に測定対象物に照射し、
その反射光を位置検出素子上に結像させ、位置検出素子
の2つの出力信号を基にして測定対象物の変位量をアナ
ログ信号として出力する光学式変位計において、検査光
の照射タイミングを指示する投光用パルス、投光用パル
スより遅れて出力される第1のサンプリングパルス、投
光用パルスに同期して出力され投光用パルスよりパルス
幅の広い分子切替えパルス、投光用パルスに先行して出
力されるオフセット除去パルス、及び第1のサンプリン
グパルスの出力後に出力期間が重複することなく出力さ
れる第2のサンプリングパルスのそれぞれを出力するタ
イミングパルス発生回路と、位置検出素子の出力電流を
各々これに比例する電圧値に変換する第1と第2の増幅
回路と、この第1と第2の増幅回路の出力電圧を加算す
る加算回路と、前記第1の増幅回路と加算回路の出力電
圧をそれぞれ前記第1のサンプリングパルスに同期して
取り込む第1と第2のサンプルホールド回路と、この第
1のサンプルホールド回路と前記第1の増幅回路の出力
を受け、この2つの信号のいずれか一方を、前記分子切
替えパルスのレベルの変化に応じて、切替えて出力する
分子信号切替え回路と、この分子信号切替え回路の出力
を前記第2のサンプルホールド回路の出力で除算する除
算回路と、前記オフセット除去信号を利用して、除算回
路の出力からオフセット信号を除去するオフセット信号
除去回路と、このオフセット信号除去回路の出力を前記
第2のサンプリングパルスに同期して取り込む第3のサ
ンプルホールド回路とで構成されている。
【0011】
【作用】ダイミングパルス発生回路が投光用パルスを出
力すると、測定対象物からの反射光が位置検出素子に結
像して、位置検出素子は、2種類の信号電流を出力す
る。そして、この位置検出素子の信号電流は第1と第2
の増幅回路及び加算回路で処理された後、第1の信号と
第2の信号として、それぞれ第1と第2のサンプルホー
ルド回路に加わる。そして、この2つ信号は、第1のサ
ンプリングパルスに同期して、それぞれ第1と第2のサ
ンプルホールド回路に記憶される。第1のサンプルホー
ルド回路の出力は、分子信号切替え回路に加わるが、分
子信号切替え回路には、位置検出素子が動作していない
時の回路のオフセット電圧も加わっている。
【0012】分子信号切替え回路に加わっているこの2
つの信号は、オフセット除去パルスのレベルに応じて切
替えて出力され、除算回路には2つの信号のいずれか一
方の信号が加わる。そして、除算回路では分子切替え回
路の出力を第2のサンプルホールド回路の出力で除算す
る。オフセット信号除去回路には、位置検出素子が動作
していない時の除算回路の出力(オフセット)がオフセ
ット除去パルスに同期して記憶されているので、位置検
出素子からの本来の信号が加わったときにはこのオフセ
ット分が減算がされて出力される。つまり、オフセット
信号除去回路からは、本来の信号に含まれているオフセ
ット信号が除去された信号が出力される。そして、この
オフセット信号を除去した信号は、第2のサンプリング
パルスに同期して第3のサンプルホールド回路に記憶さ
れ、変位計測信号として第3のサンプルホールド回路か
ら出力される。
【0013】
【実施例】図1は本発明の一実施例である。この装置
は、測定対象1に検査光を照射する投光素子2と、投光
素子2を間欠的に発光させる投光素子駆動回路3と、投
光レンズ4と、受光レンズ5と、受光素子6と、受光素
子6の出力電流を基にして測定対象物1の位置を測定す
る測定制御部7とで構成されている。そして、測定制御
部7は、投光用パルスPL 、第1のサンプリングパルス
S1、分子切替えパルスPD 、オフセット除去パルスP
OFF 、及び第2のサンプリングパルスPS2を発生するタ
イミングパルス発生回路8と、信号増幅回路9,10
と、減算回路11と、加算回路12と、第1のサンプリ
ングパルスPS1に同期して減算回路11と加算回路12
の各出力電圧を取り込むS/H回路13,14と、S/
H回路13と減算回路11の出力電圧を受け、分子切替
えパルスPD のレベルに応じていずれか一方の電圧を出
力する分子信号切替え回路15と、分子信号切替え回路
15の出力電圧をS/H回路14の出力電圧で除算する
除算回路16と、除算回路16の出力電圧からオフセッ
ト信号を除去するオフセット信号除去回路17と、オフ
セット信号除去回路17の出力電圧を第2のサンプリン
グパルスPS2に同期して取り込むS/H回路18とで構
成されている。また、分子信号切替え回路15は、Hレ
ベルの信号が加わるとON状態になるスイッチ素子
1 ,S2 と、分子切替えパルスPD を反転させるNO
Tゲート19で構成されている。
【0014】図2は、S/H回路13,14,18の内
部回路を示したものであり、このS/H回路は、積分回
路を形成する抵抗20とコンデンサ21と、ボルテージ
ホロワーを形成する増幅器22と、入力信号が積分回路
に加わるか否かがGATEパルスのレベルによって制御
されるアナログスイッチ23とで構成されている。ま
た、図3は、オフセット信号除去回路17の内部回路を
示したものであり、このオフセット信号除去回路17
は、入力信号によって充電されるコンデンサ24と、ボ
ルテージホロワーを形成する増幅器25と、増幅器25
の+端子とアース間の接続をGATEパルスのレベルに
よって制御するアナログスイッチ26とで構成されてい
る。
【0015】以上の構成からなる図1の回路について、
回路の主要部分の動作波形を図4に図示している。すな
わち、図4の(a)〜(k)は、それぞれ(a)投光用
パルスPL、(b)第1のサンプリングパルスPS1
(c)減算回路11の出力、(d)加算回路12の出
力、(e)分子切替えパルスPD 、(f)分子信号切替
え回路15の出力、(g)除算回路16の出力、(h)
オフセット除去パルスPOFF 、(i)オフセット信号除
去回路17の出力、(j)第2のサンプリングパルスP
S2、(k)S/H回路18の出力(変位計測出力)を示
している。
【0016】以下、図4を参照しつつ図1の回路の動作
を説明する。タンミングパルス発生回路8から投光パル
スPL (図4のa参照)が出力されると、投光素子駆動
回路3が動作して検査光が測定対象物1に照射され、反
射光が受光素子6に結像する。そして、受光素子6の出
力信号IA ,IB が信号増幅回路9,10、減算回路1
1、加算回路12で処理され、IA −IB に比例した値
がS/H回路13に加わり、IA +IB に比例した値が
S/H回路14に加わる(図4のc,d参照)。この両
信号は第1のサンプリングパルスPS1に同期してS/H
回路13、14に取り込まれ、T1 の区間S/H回路に
保持される(図4のc,dの破線参照)。つまり、図4
ではS/H回路13、14の出力電圧を(c),(d)
の破線で図示している。ところで、分子信号切替え回路
15には、投光パルスPL と同期して立ち上がる分子切
替えパルスPD が加わっている(図4のe参照)。その
為、分子切替えパルスPD がHレベルの期間はスイッチ
素子S1 がON状態になり、S/H回路13の出力電圧
が、そのままのレベルで分子信号切替え回路15から出
力される。除算回路16には、この分子信号切替え回路
15の出力電圧とS/H回路14の出力電圧が加わって
いるので、除算回路16は、図4のT2 の期間(IA
B )/(IA +IB )に比例した値E- /E+ を出力
する。なお、S/H回路13の出力電圧をE- とし、S
/H回路14の出力電圧をE+ とした。この時、オフセ
ット除去パルスPOFF はLレベルであるから(図4のh
参照)、アナログスイッチ26はOFF状態であり(図
3参照)、従って、除算回路16の出力電圧はコンデン
サ24の両端電圧に重畳されて増幅器25に加わり、オ
フセット信号除去回路17から出力される。そして、こ
のオフセット信号除去回路17の出力は第2のサンプリ
ングパルスPS2がHレベルになるタイミングに同期して
S/H回路18に取り込まれ、T3 の期間その値が保持
される(図4のj,k参照)。
【0017】次に、投光パルスPL がLレベルで分子入
力切替えパルスPD がLレベルとなる期間(図4の
0 )に着目して、オフセット信号除去回路の動作を更
に詳述する。この時は、投光用パルスPL がLレベルで
あるので、受光素子6には検査光が結像されておらず、
従って、減算回路11の出力は回路のオフセット電圧の
みである。また分子信号切替え回路15に加わるパルス
D がLレベルであるので、スイッチ素子S2 がON状
態になり、減算回路11の出力たるオフセット電圧がそ
のまま除算回路16に加わる。以上の動作の結果、除算
回路16からは、(除算回路も含めた回路全体のオフセ
ット電圧をEOFF とすると)、EOFF /E+ の値が出力
されることになる。なお、S/H回路14の出力電圧、
つまり加算回路12の出力電圧をE+ とした。この電圧
OFF /E+ は、図3に示すコンデンサ24に加わって
いるが、オフセット信号除去パルスPOFF がHレベルに
なるタイミングでアナログスイッチ26がONするの
で、その結果、コンデンサ24はEOFF /E+ のレベル
まで充電される。なお、このコンデンサ24の充電電圧
は、オフセット信号除去パルスPOFF がLレベルに変化
した後、その電圧のまま保持される。そして、次の投光
パルスが出力され、この投光パルスに対する除算回路1
6の出力電圧E- /E+ (本来の除算信号にオフセット
電圧が重畳されたもの)がコンデンサ24に加わると、
除算回路16の出力電圧E- /E+ からコンデンサの電
圧(前記のEOFF /E+ )が減算されて増幅器25から
出力されることになる。つまり、オフセット信号除去回
路17は、投光用パルスPL がLレベルの期間に回路の
オフセット電圧(EOFF /E+ )をコンデンサ24に記
憶しておいて、次の投光用パルスPL に対する出力値
(E- /E+ )からこのオフセット電圧を減算すること
によってオフセット電圧を除去している。
【0018】続いて、図2の回路動作の説明を補充して
おく。図2はS/H回路13、14、18の内部回路で
あるが、このS/H回路は抵抗20とコンデンサ21と
で積分回路を形成しているので、入力信号に対するロー
パスフィルタとして動作する。つまり、S/H回路1
3、14、18は、アナログスイッチ23がON状態の
とき入力信号をコンデンサ21に記憶するが、このとき
積分回路の作用によりノイズ成分が低減されることにな
る。そして、このコンデンサ21の電圧は、アナログス
イッチ23がOFF状態になると、次にアナログスイッ
チがON状態になるまでその値を保持してサンプルホー
ルドの動作をする。
【0019】図5は本発明の他の実施例を示す回路図で
ある。構成は図1の回路とほぼ同じであり、図1の減算
回路11が図5には存在しない点が相違する。つまり、
図5の回路では、信号増幅回路9の出力が直接S/H回
路13と分子切替え回路15に加わっている。回路動作
は図1の場合と同じであり、S/H回路13、14、1
8でノイズ成分が低減され、オフセット信号除去回路1
7で回路のオフセットが除去される。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では除算回
路の前段に一定の積分時定数を有するS/H回路を設け
ているので、受光信号に含まれるノイズ信号をこのS/
H回路で低減できる。また、除算回路の次段にオフセッ
ト除去回路を設けているので、回路のオフセット電圧を
除去できる。更に、除算回路の次段に一定の積分時定数
を有するS/H回路を設けているので変位計測出力のS
/N比が改善される。
【0021】以上の結果、変位計測出力のS/N比と測
定精度が改善されることになり、また変位に対する分解
能も改善できる。さらに応答周波数を高くすることも可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す回路ブロック図であ
る。
【図2】図1の回路のS/H回路を示す回路図である。
【図3】図1の回路のオフセット信号除去回路を示す回
路図である。
【図4】図1の回路の各部の波形を示す波形図である。
【図5】本発明の別の実施例を示す回路ブロック図であ
る。
【図6】従来例を示す回路ブロック図である。
【図7】別の従来例を示す回路ブロック図である。
【図8】図7の回路の各部の波形を示す波形図である。
【符号の説明】
1 測定対象物 6 位置検出素子 8 タイミングパルス発生回路 9 第1の増幅回路 10 第2の増幅回路 12 加算回路 13 第1のS/H回路 14 第2のS/H回路 15 分子信号切替え回路 16 除算回路 17 オフセット信号除去回路 18 第3のS/H回路 PL 投光用パルス PS1 第1のサンプリングパルス PD 分子切替えパルス POFF オフセット除去パルス PS2 第2のサンプリングパルス

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】検査光を間欠的に測定対象物に照射し、そ
    の反射光を位置検出素子上に結像させ、位置検出素子の
    2つの出力信号を基にして測定対象物の変位量をアナロ
    グ信号として出力する光学式変位計において、検査光の
    照射タイミングを指示する投光用パルス、投光用パルス
    より遅れて出力される第1のサンプリングパルス、投光
    用パルスに同期して出力され投光用パルスよりパルス幅
    の広い分子切替えパルス、投光用パルスに先行して出力
    されるオフセット除去パルス、及び第1のサンプリング
    パルスの出力後に出力期間が重複することなく出力され
    る第2のサンプリングパルスのそれぞれを出力するタイ
    ミングパルス発生回路と、位置検出素子の出力電流を各
    々これに比例する電圧値に変換する第1と第2の増幅回
    路と、この第1と第2の増幅回路の出力電圧を加算する
    加算回路と、前記第1の増幅回路と加算回路の出力電圧
    をそれぞれ前記第1のサンプリングパルスに同期して取
    り込む第1と第2のサンプルホールド回路と、この第1
    のサンプルホールド回路と前記第1の増幅回路の出力を
    受け、この2つの信号のいずれか一方を、前記分子切替
    えパルスのレベルの変化に応じて、切替えて出力する分
    子信号切替え回路と、この分子信号切替え回路の出力を
    前記第2のサンプルホールド回路の出力で除算する除算
    回路と、前記オフセット除去信号を利用して、除算回路
    の出力からオフセット信号を除去するオフセット信号除
    去回路と、このオフセット信号除去回路の出力を前記第
    2のサンプリングパルスに同期して取り込む第3のサン
    プルホールド回路とを備えることを特徴とする光学式変
    位計。
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