JP3027669U - 橋桁落下防止装置 - Google Patents

橋桁落下防止装置

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JP3027669U
JP3027669U JP1996001965U JP196596U JP3027669U JP 3027669 U JP3027669 U JP 3027669U JP 1996001965 U JP1996001965 U JP 1996001965U JP 196596 U JP196596 U JP 196596U JP 3027669 U JP3027669 U JP 3027669U
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bridge girder
carbon fiber
prevention device
main body
drop prevention
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Inventor
次雄 村井
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永鋼産業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案は、構造が簡単でありながら強度的に
優れた橋桁落下防止装置を提供することである。 【解決手段】 橋桁落下防止装置10の本体12は炭素
繊維クロス14を多数枚重ね合わせ、炭素繊維クロス1
4の一端部14Aと他端部14Bを互いに接着剤を介し
て接着して一体形成されている。前記炭素繊維クロス1
4は炭素繊維糸16を縦横に織ってクロス状に形成して
なるものである。前記本体12の一端部12Aの内側面
には第1接着部20が形成され、本体12の他端部12
Bの内側面には第2接着部22が形成されている。前記
本体12の第1接着部20は接着剤で一方の橋桁3のウ
エブ3Aの外側面に接着され、第2接着部22は接着剤
で他方の橋桁3のウエブ3Aの外側面に接着されてい
る。また、前記本体12の中間部12Cは外側に弛んだ
状態で配設されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、橋の橋桁同士を連結して橋桁の落下を防止する橋桁落下防止装置に 関する。
【0002】
【従来の技術】
橋を建設する場合は橋台及び橋脚の上に橋桁を架設して橋を建設している。こ の場合、橋台及び橋脚の上に架設した橋桁が落下するのを防止するために種々の 橋桁落下防止装置が提案されている。 しかし、図6に示すように、従来の橋桁落下防止装置1は、橋2の連結する一 方の橋桁3のウエブ3Aと他方の橋桁3のウエブ3Aにボルト等を介して定着部 4を固定し、定着部4同士を鋼線5等で連結して橋桁3の落下を防止している。 このため、従来の橋桁落下防止装置1は橋桁3自体に橋桁落下防止装置1の定 着部4を固定するためのボルト孔を設ける必要があるため橋桁3自体の強度が低 下するという不具合がある。 また、橋桁落下防止装置1は車両等の通行時及び温度変化等による伸縮や振動 に対応できるように、スプリングやゴム等の緩衝部材6を取り付ける必要がある ため、取付作業が煩雑になると共に橋桁落下防止装置1の部品点数が増加しコス トが高くなるという不具合がある。 また、橋桁落下防止装置1は橋桁3のウエブ3Aに固着された定着部4同士を 鋼線5等で連結しているため、海岸近傍に建設される橋2に使用すると塩害によ り前記鋼線5等が錆び易く強度が低下するという不具合がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は上記事実に鑑みなされたものであり、構造が簡単でありながら強度的 に優れた橋桁落下防止装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】 請求項1の考案は、炭素繊維を撚って形成した炭素繊維糸と、この炭素繊維糸 を織布状に織って形成した炭素繊維クロスと、この炭素繊維クロスを多数枚重ね 合わせ炭素繊維クロスの両端部を接着して一体形成すると共に炭素繊維クロスの 中間部を不接着状態とした本体と、この本体の両端部に形成され連結する橋桁に 接着される接着部と、を有してなることを特徴としている。 請求項2の考案は、前記本体の中間部を弛ませて接着部を橋桁に接着したこと を特徴としている。
【0005】
【考案の実施の形態】
図1乃至図5には本考案に係る橋桁落下防止装置の一実施例が示されている。 図1に示すように、橋桁落下防止装置10の本体12は側面視矩形状に形成さ れた炭素繊維クロス14(図2参照)を多数枚重ね合わせて形成されている。こ れら炭素繊維クロス14は一端部14Aと他端部14Bにおいてエポキシ樹脂等 の接着剤によって隣り合う炭素繊維クロス14と接着されている。このため、前 記本体12の一端部12Aと他端部12Bは固定化され、本体12は一体となっ ている。なお、炭素繊維クロス14の中間部14Cにおいてはエポキシ樹脂等の 接着剤によって隣り合う炭素繊維クロス14の中間部14Cとは接着されていな い。従って、前記本体12の中間部12Cは接着されずにフリーの状態とされて いる。 図3に示すように、前記炭素繊維クロス14は太さ約7〜10ミクロンの炭素 繊維を5〜7千本撚って糸状に形成された太さ数ミリの炭素繊維糸16を縦横に 織ってクロス状に形成してなるものである。しかも、前記炭素繊維クロス14は エポキシ樹脂に浸されてエポキシ樹脂が含侵され、高強度にされている。 図1に示すように、前記本体12の一端部12Aの内側面には第1接着部20 が形成され、本体12の他端部12Bの内側面には第2接着部22が形成されて いる。 図4及び図5に示すように、前記本体12の第1接着部20は接着剤で一方の 橋桁3のウエブ3Aの外側面に接着され、本体部12の第2接着部22は接着剤 で隣り合う他方の橋桁3のウエブ3Aの外側面に接着されている。 しかも、図5に示すように、前記本体12の中間部12Cは外側に弛んだ状態 で配設されている。なお、本体12の中間部12Cは接着されずにフリーの状態 のため容易に弛ませることができる。
【0006】 次に、実施例の作用について説明する。 前記橋桁落下防止装置10を橋桁3間に取り付ける場合は連結する一方の橋桁 3と他方の橋桁3の間に橋桁落下防止装置10の本体12を配設し、本体12の 中間部12Cを外側に弛ませた状態(図5参照)にして、本体12の第1接着部 20を一方の橋桁3のウエブ3Aの外側面に接着し、第2接着部22を他方の橋 桁3のウエブ3Aの外側面に接着する。同様にして図示しない一方の橋桁3及び 他方の橋桁3の反対側に橋桁落下防止装置10を取り付ける。これだけの作業で 橋桁落下防止装置10の取付作業は完了する。従って、橋桁3にボルト孔等を穿 設する必要がないので、取付作業が簡単で作業効率を一段と向上することができ ると共に橋桁3自体にボルト孔等を穿設しないので橋桁3の強度低下を招く虞れ もない。また、図4に示すように、橋桁落下防止装置10の取り付けにはボルト 等を使用しないので景観を損なうことはない。 万が一、地震等で強大な引張力が働いても橋桁落下防止装置10は高強度の炭 素繊維クロス14を多数枚重ね合わせて形成されているので橋桁3が橋台から落 下するのを阻止することができる。 なお、橋桁落下防止装置10は本体12の中間部12Cを弛ませた状態で配設 したのでスプリングやゴム等の緩衝材を設けなくても通常使用状態に於いて荷重 や温度変化等による橋桁間隔の伸縮には対応することができるので、橋桁落下防 止装置10の部品点数を少なくできると共に製品コストを抑えることができる。 また、橋桁落下防止装置10は炭素繊維で形成されているので錆びたりせずペ ンキ塗装等が不要となる等メンテナンスを少なくすることができると共に橋桁落 下防止装置10は炭素繊維で形成されているので紫外線等に対する耐候性にも優 れている。 さらに、橋桁落下防止装置10は炭素繊維クロス14を多数枚重ね合わせて形 成しただけであるので軽量であり、取付作業の効率化を一段と向上させることが できる。 また、前記炭素繊維クロス14は鉄以外でも接着するので橋桁3がコンクリー ト等の鉄以外の材料で形成されていても接着でき、鉄製の橋桁3とコンクリート 製の橋桁3等、異種材料の橋桁3同士を連結することもできる。しかも、橋桁落 下防止装置10は炭素繊維クロス14から形成されているので、コンクリートの アルカリに対しても強い。
【0007】 なお、実施例では橋桁落下防止装置10の本体12の中間部12Cを外側に弛 ませた状態で取り付けたが、これに限定されるものではなく本体12の中間部1 2Cを内側に弛ませたり、あるいは弛ませないで取り付けてもよい。 また、実施例では橋桁落下防止装置10の本体12の第1接着部20と第2接 着部22とを橋桁3のウエブ3Aの外側面に接着したが、ウエブ3Aの外側面に 限定されないことは勿論である。
【0008】
【考案の効果】
以上説明した如く、請求項1の考案は、炭素繊維クロスを重ね合わせて形成し たので、接着で取り付けられると共に強度が高く、錆びたりしないという優れた 効果を有する。 さらに、炭素繊維クロスを重ね合わせて形成したので、構造が簡単で軽量であ ると共に景観を損なわないという優れた効果を有する。 また、請求項2の考案は、中間部を弛ませて取り付けたのでスプリング、ゴム 等の緩衝材を用いる必要がないという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】橋桁落下防止装置の全体斜視図である。
【図2】橋桁落下防止装置を構成する炭素繊維クロスの
全体斜視図である。
【図3】橋桁落下防止装置を構成する炭素繊維クロスの
一部拡大図である。
【図4】橋桁落下防止装置の取付状態を示す側面図であ
る。
【図5】橋桁落下防止装置の取付状態を示す平面図であ
る。
【図6】従来の橋桁落下防止装置の取付状態を示す側面
図である。 10・・・橋桁落下防止装置 12・・・本体 12A・・一端部 12B・・他端部 12C・・中間部 14・・・炭素繊維クロス 16・・・炭素繊維糸 20・・・第1接着部 22・・・第2接着部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素繊維を撚って形成した炭素繊維糸
    と、この炭素繊維糸を織布状に織って形成した炭素繊維
    クロスと、この炭素繊維クロスを多数枚重ね合わせ炭素
    繊維クロスの両端部を接着して一体形成すると共に炭素
    繊維クロスの中間部を不接着状態とした本体と、この本
    体の両端部に形成され連結する橋桁に接着される接着部
    と、を有してなることを特徴とする橋桁落下防止装置。
  2. 【請求項2】 前記本体の中間部を弛ませて接着部を橋
    桁に接着したことを特徴とする請求項1記載の橋桁落下
    防止装置。
JP1996001965U 1996-02-05 1996-02-05 橋桁落下防止装置 Expired - Lifetime JP3027669U (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1996001965U JP3027669U (ja) 1996-02-05 1996-02-05 橋桁落下防止装置

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JP1996001965U JP3027669U (ja) 1996-02-05 1996-02-05 橋桁落下防止装置

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JP3027669U true JP3027669U (ja) 1996-08-13

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ID=43162769

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