JP3027133B2 - 回転カムによるノック式筆記具 - Google Patents
回転カムによるノック式筆記具Info
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- JP3027133B2 JP3027133B2 JP9264820A JP26482097A JP3027133B2 JP 3027133 B2 JP3027133 B2 JP 3027133B2 JP 9264820 A JP9264820 A JP 9264820A JP 26482097 A JP26482097 A JP 26482097A JP 3027133 B2 JP3027133 B2 JP 3027133B2
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- cam
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- Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転カムからなる
繰出機構を具備した、ノック体を押圧することによりレ
フィール先端のペン先部を軸筒の先端開口部より出没可
能とする回転カムによるノック式筆記具に関する。
繰出機構を具備した、ノック体を押圧することによりレ
フィール先端のペン先部を軸筒の先端開口部より出没可
能とする回転カムによるノック式筆記具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ノック体を押圧することによ
り、回転カムの回転の作用によりレフィール先端のペン
先部を軸筒の先端開口部より出没させる繰出機構を具備
した回転カムによるノック式筆記具については、よく知
られている。
り、回転カムの回転の作用によりレフィール先端のペン
先部を軸筒の先端開口部より出没させる繰出機構を具備
した回転カムによるノック式筆記具については、よく知
られている。
【0003】前記回転カムによるノック式筆記具におけ
る筆記具用インキを収容したレフィールは、軸筒内にコ
イルスプリングにより後端方向へ付勢されており、ペン
先部を軸筒の先端開口部より出没可能とするために軸筒
内に遊嵌してある。筆記時に、ノック体を押圧すること
により回転カムは回転するが、レフィールは回転カムの
回転に合わせて回転していないのが現実である。
る筆記具用インキを収容したレフィールは、軸筒内にコ
イルスプリングにより後端方向へ付勢されており、ペン
先部を軸筒の先端開口部より出没可能とするために軸筒
内に遊嵌してある。筆記時に、ノック体を押圧すること
により回転カムは回転するが、レフィールは回転カムの
回転に合わせて回転していないのが現実である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、筆記具にお
いては、殆どのものがポケット等に挟着できるようにク
リップを付設した構造としてある。そのために筆記時
は、クリップが邪魔にならないように、あるいは手に触
れて違和感が生じないように、例えば、クリップを上側
に向けて握るなど、個人々々の筆記具を握るポジション
は常に同じである。意識して筆記の度ごとにポジション
を変えることはまずない。
いては、殆どのものがポケット等に挟着できるようにク
リップを付設した構造としてある。そのために筆記時
は、クリップが邪魔にならないように、あるいは手に触
れて違和感が生じないように、例えば、クリップを上側
に向けて握るなど、個人々々の筆記具を握るポジション
は常に同じである。意識して筆記の度ごとにポジション
を変えることはまずない。
【0005】そのために、筆記時にペン先部の同じ箇所
ばかり使用していると、例えばペン先部がボールペンチ
ップの場合には、ボールを抱持しているチップの先端開
口部やボール座の同じ箇所ばかりに筆記荷重が作用し
て、その部分だけが偏って摩耗してしまう。その結果、
チップ先端からのインキ漏れや、ボールの回転むらから
くるインキ出不良による筆跡線のかすれやわれ現象等が
発生するという問題が生じる。
ばかり使用していると、例えばペン先部がボールペンチ
ップの場合には、ボールを抱持しているチップの先端開
口部やボール座の同じ箇所ばかりに筆記荷重が作用し
て、その部分だけが偏って摩耗してしまう。その結果、
チップ先端からのインキ漏れや、ボールの回転むらから
くるインキ出不良による筆跡線のかすれやわれ現象等が
発生するという問題が生じる。
【0006】本発明者はこうした事実に鑑みて、回転カ
ムの回転により、レフィール先端のペン先部を軸筒の先
端開口部より出没可能とする繰出機構を具備した回転カ
ムによるノック式筆記具においては、回転カムの回転に
合わせてレフィールを回転してやれば、前記問題を解消
できることに着眼し、本発明に至った。
ムの回転により、レフィール先端のペン先部を軸筒の先
端開口部より出没可能とする繰出機構を具備した回転カ
ムによるノック式筆記具においては、回転カムの回転に
合わせてレフィールを回転してやれば、前記問題を解消
できることに着眼し、本発明に至った。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、筆記具用イン
キを収容したレフィールを、軸筒内にコイルスプリング
により後端方向へ付勢して摺動自在に配設し、レフィー
ルに装着した尾栓の頭部端面に先端面を当接する回転カ
ムからなる、ノック体を押圧することによりレフィール
先端のペン先部を軸筒の先端開口部より出没可能とする
繰出機構を具備した回転カムによるノック式筆記具にお
いて、前記コイルスプリングの巻き方向を回転カムの回
転方向と逆巻きとし、前記尾栓の頭部端面および/また
は回転カムの先端面を凹凸状に形成して、回転カムの回
転とともにレフィールも回転させさせる構造とする。
キを収容したレフィールを、軸筒内にコイルスプリング
により後端方向へ付勢して摺動自在に配設し、レフィー
ルに装着した尾栓の頭部端面に先端面を当接する回転カ
ムからなる、ノック体を押圧することによりレフィール
先端のペン先部を軸筒の先端開口部より出没可能とする
繰出機構を具備した回転カムによるノック式筆記具にお
いて、前記コイルスプリングの巻き方向を回転カムの回
転方向と逆巻きとし、前記尾栓の頭部端面および/また
は回転カムの先端面を凹凸状に形成して、回転カムの回
転とともにレフィールも回転させさせる構造とする。
【0008】または、前記コイルスプリングの巻き方向
を回転カムの回転方向と逆巻きとし、前記尾栓の頭部端
面と回転カムの先端面に形成した溝と突起とからなる係
合手段によりレフィールと回転カムを連結して、回転カ
ムの回転とともにレフィールも回転させる構造とする。
を回転カムの回転方向と逆巻きとし、前記尾栓の頭部端
面と回転カムの先端面に形成した溝と突起とからなる係
合手段によりレフィールと回転カムを連結して、回転カ
ムの回転とともにレフィールも回転させる構造とする。
【0009】または、前記コイルスプリングの巻き方向
を回転カムの回転方向と逆巻きとし、前記尾栓の頭部端
面と回転カムの先端面の間に粘着物を介在して、回転カ
ムの回転とともにレフィールも回転させる構造とする。
を回転カムの回転方向と逆巻きとし、前記尾栓の頭部端
面と回転カムの先端面の間に粘着物を介在して、回転カ
ムの回転とともにレフィールも回転させる構造とする。
【0010】本発明における回転カムからなる繰出機構
とは、従来より知られているものである。具体的に図1
および図2を用いて説明すれば、軸筒2の内壁面に回転
カム3を前後に摺動案内し回転させるためのカム溝4を
形成し、該カム溝4に回転カム3を係合して配設し、回
転カム3の後方に回転カム3を摺動し回転を付与するた
めのカム溝4に係合した、軸筒2の後端開口部2bより
後端部を外方に突出させたノック体7を配設した構造等
で、ノック体7を押圧することによりレフィール8のペ
ン先部10を軸筒2の先端開口部2aより出没可能とす
るものである。
とは、従来より知られているものである。具体的に図1
および図2を用いて説明すれば、軸筒2の内壁面に回転
カム3を前後に摺動案内し回転させるためのカム溝4を
形成し、該カム溝4に回転カム3を係合して配設し、回
転カム3の後方に回転カム3を摺動し回転を付与するた
めのカム溝4に係合した、軸筒2の後端開口部2bより
後端部を外方に突出させたノック体7を配設した構造等
で、ノック体7を押圧することによりレフィール8のペ
ン先部10を軸筒2の先端開口部2aより出没可能とす
るものである。
【0011】本発明において、レフィールを軸筒の後端
方向へ付勢するコイルスプリングの巻き方向を、回転カ
ムの回転方向と逆巻きとするが、その理由は、図3を用
いて説明すると、コイルスプリング9の後端面9bと、
該後端面9bを支持するレフィール8の支持部の端面
(本発明の実施の形態のレフィール8においては大径部
13の先端面13a)との間で、コイルスプリング9の
巻き方向が回転カムの回転方向と同方向であると、前記
支持部の端面(大径部13の先端面13a)がコイルス
プリング9を形成する線の端面17に向かって回転する
ようになり、線の端面17が支持部の端面(大径部13
の先端面13a)を引っ掻き、レフィールの回転を妨げ
るからである。
方向へ付勢するコイルスプリングの巻き方向を、回転カ
ムの回転方向と逆巻きとするが、その理由は、図3を用
いて説明すると、コイルスプリング9の後端面9bと、
該後端面9bを支持するレフィール8の支持部の端面
(本発明の実施の形態のレフィール8においては大径部
13の先端面13a)との間で、コイルスプリング9の
巻き方向が回転カムの回転方向と同方向であると、前記
支持部の端面(大径部13の先端面13a)がコイルス
プリング9を形成する線の端面17に向かって回転する
ようになり、線の端面17が支持部の端面(大径部13
の先端面13a)を引っ掻き、レフィールの回転を妨げ
るからである。
【0012】コイルスプリングにおける巻き方向以外の
巻き数、バネ常数、自由長、取り付け時の長さ等につい
ては、特に限定されない。
巻き数、バネ常数、自由長、取り付け時の長さ等につい
ては、特に限定されない。
【0013】本発明の狙いは、回転カムの回転とともに
レフィールも回転させるものであるが、レフィールの回
転は、回転カムの回転に追随して回転カムの回転角度と
同角度で回転する必要はない。少しづつでも回転すれば
良い。
レフィールも回転させるものであるが、レフィールの回
転は、回転カムの回転に追随して回転カムの回転角度と
同角度で回転する必要はない。少しづつでも回転すれば
良い。
【0014】尾栓の頭部端面および/または回転カムの
先端面に形成する凹凸状とは、摩擦抵抗を大きくして回
転カムの回転とともにレフィールが回転すれば良く、凹
凸の大小は問わない。梨子地状程度の凹凸でも良い。
先端面に形成する凹凸状とは、摩擦抵抗を大きくして回
転カムの回転とともにレフィールが回転すれば良く、凹
凸の大小は問わない。梨子地状程度の凹凸でも良い。
【0015】尾栓の頭部端面と回転カムの先端面に形成
する溝や突起からなる係合手段は、形状等の仕様は適宜
決定すれば良い。係合手段により、確実に回転カムの回
転とともにレフィールを回転させることができるという
利点がある。しかし、回転カムは一定角度づつ回転する
ので、レフィールも回転カムの角度と同角度づつ回転
し、結果的には、ペン先部の同じ箇所で筆記することに
なるが、1箇所でなく数箇所なので前述したような偏っ
た摩耗は起こり難い。
する溝や突起からなる係合手段は、形状等の仕様は適宜
決定すれば良い。係合手段により、確実に回転カムの回
転とともにレフィールを回転させることができるという
利点がある。しかし、回転カムは一定角度づつ回転する
ので、レフィールも回転カムの角度と同角度づつ回転
し、結果的には、ペン先部の同じ箇所で筆記することに
なるが、1箇所でなく数箇所なので前述したような偏っ
た摩耗は起こり難い。
【0016】尾栓の頭部端面と回転カムの先端面の間に
粘着物を介在するには、例えばポリ酢酸ビニル粘着剤、
塩化ゴム粘着剤、ポリビニルエーテル粘着剤を回転カム
側に塗布すればよいし、または粘着テープ等を粘着剤が
尾栓の頭部端面と当接するように回転カム側に貼付すれ
ばよい。
粘着物を介在するには、例えばポリ酢酸ビニル粘着剤、
塩化ゴム粘着剤、ポリビニルエーテル粘着剤を回転カム
側に塗布すればよいし、または粘着テープ等を粘着剤が
尾栓の頭部端面と当接するように回転カム側に貼付すれ
ばよい。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を用い
て説明する。図面中、同部品または同箇所を示す場合
は、同じ番号を付してある。
て説明する。図面中、同部品または同箇所を示す場合
は、同じ番号を付してある。
【0018】図1〜図4に示す請求項1における実施の
形態の回転カムによるノック式筆記具1は、軸筒2内に
回転カム3からなる繰出機構を備えている。該繰出機構
は従来より知られている構造のもので、簡単に説明する
と、軸筒2の内壁面に回転カム3を前後に摺動案内し回
転させるためのカム溝4に、回転カム3を係合して配設
してある。回転カム3の後方には、先端部の外周面に設
けた突起5を前記カム溝4係合し、先端に前記回転カム
3に回転を付与するためのカム6を有した、後端部を軸
筒2の後端開口部2bより外方に突出させたノック体7
を連接して配設した構造である。
形態の回転カムによるノック式筆記具1は、軸筒2内に
回転カム3からなる繰出機構を備えている。該繰出機構
は従来より知られている構造のもので、簡単に説明する
と、軸筒2の内壁面に回転カム3を前後に摺動案内し回
転させるためのカム溝4に、回転カム3を係合して配設
してある。回転カム3の後方には、先端部の外周面に設
けた突起5を前記カム溝4係合し、先端に前記回転カム
3に回転を付与するためのカム6を有した、後端部を軸
筒2の後端開口部2bより外方に突出させたノック体7
を連接して配設した構造である。
【0019】軸筒2内の回転カム3前方には、筆記具用
インキ(図示せず)を収容したレフィール8をコイルス
プリング9により後端方向へ付勢して摺動自在に配設し
てある。レフィール8は、先端にボールペンチップのペ
ン先部10が装着した小径部11と、中径部12と、筆
記具インキを収容した大径部13とからなる。コイルス
プリング9は、先端9aを軸筒2の先端部の内壁に形成
した段部14に、後端9bをレフィール8の大径部13
の先端面13aに当接して支持されている。
インキ(図示せず)を収容したレフィール8をコイルス
プリング9により後端方向へ付勢して摺動自在に配設し
てある。レフィール8は、先端にボールペンチップのペ
ン先部10が装着した小径部11と、中径部12と、筆
記具インキを収容した大径部13とからなる。コイルス
プリング9は、先端9aを軸筒2の先端部の内壁に形成
した段部14に、後端9bをレフィール8の大径部13
の先端面13aに当接して支持されている。
【0020】レフィール8の後端に装着した尾栓15の
頭部端面15aは、回転カム3の先端面3aに当接して
あり、図4に示すように、細かな凹凸状でザラザラした
表面状態に形成して、回転カム3の先端面3aとの摩擦
抵抗力を大きくしてある。
頭部端面15aは、回転カム3の先端面3aに当接して
あり、図4に示すように、細かな凹凸状でザラザラした
表面状態に形成して、回転カム3の先端面3aとの摩擦
抵抗力を大きくしてある。
【0021】ノック体7を押圧することによりレフィー
ル8先端のペン先部10は軸筒2の先端開口部2aより
突出するが、その際、前記回転カム3はカム溝4に沿っ
て前進し、ノック体7のカム6の作用により、ノック式
筆記具1をレフィール8のペン先部10を下側にした場
合に、時計と同方向回りへの回転(図2において矢印方
向)を付与され回転する。コイルスプリング9は、前記
回転カム3の回転方向と逆の時計と反対回りの巻き方向
(左巻きで、図3において矢印方向)としてある。
ル8先端のペン先部10は軸筒2の先端開口部2aより
突出するが、その際、前記回転カム3はカム溝4に沿っ
て前進し、ノック体7のカム6の作用により、ノック式
筆記具1をレフィール8のペン先部10を下側にした場
合に、時計と同方向回りへの回転(図2において矢印方
向)を付与され回転する。コイルスプリング9は、前記
回転カム3の回転方向と逆の時計と反対回りの巻き方向
(左巻きで、図3において矢印方向)としてある。
【0022】軸筒2の後端開口部2b側の外周面には、
クリップ16を付設してある。
クリップ16を付設してある。
【0023】図5〜図6は、請求項2における実施の形
態を示すもので、レフィール8の尾栓15の頭部端面1
5aに円周上に形成したV溝状の被係合部20を形成し
てある(図5参照)。回転カム3の先端面3aには、被
係合部20に係合する山状の突起からなる係合部21を
形成してある(図6参照)。前記係合部21と被係合部
20とで構成される係合手段により、尾栓15の頭部端
面15aと回転カム3の先端面3aは連結してあり、回
転カム3の回転により連動してレフィール8も回転する
ようにしたものである。
態を示すもので、レフィール8の尾栓15の頭部端面1
5aに円周上に形成したV溝状の被係合部20を形成し
てある(図5参照)。回転カム3の先端面3aには、被
係合部20に係合する山状の突起からなる係合部21を
形成してある(図6参照)。前記係合部21と被係合部
20とで構成される係合手段により、尾栓15の頭部端
面15aと回転カム3の先端面3aは連結してあり、回
転カム3の回転により連動してレフィール8も回転する
ようにしたものである。
【0024】図7は、請求項3における実施の形態を示
すもので、レフィール8の尾栓15の頭部端面15aと
回転カム3の先端面3aの間に、粘着テープ30を、粘
着剤側を尾栓15側に向けて回転カム3の先端面3aに
貼付して介在してある。尾栓15の頭部端面15aと回
転カム3の先端面3aを粘着剤により連接して、回転カ
ム3の回転により連動してレフィール8も回転するよう
にしたものである。
すもので、レフィール8の尾栓15の頭部端面15aと
回転カム3の先端面3aの間に、粘着テープ30を、粘
着剤側を尾栓15側に向けて回転カム3の先端面3aに
貼付して介在してある。尾栓15の頭部端面15aと回
転カム3の先端面3aを粘着剤により連接して、回転カ
ム3の回転により連動してレフィール8も回転するよう
にしたものである。
【0025】以上のような構成とした回転カムによるノ
ック式筆記具1は、ノック体7を押圧することにより、
回転カム3はカム溝4に沿って前進し、ノック体7のカ
ム6およびカム溝4の作用により回転する。その際に、
請求項1に記載のように、尾栓15の頭部端面15aを
細かな凹凸状でザラザラした表面状態に形成したことに
より回転カム3との摩擦抵抗を増大しているので、また
は請求項2に記載のように、尾栓15と回転カム3を係
合部21と被係合部20との係合手段により連結してあ
るので、さらにまたは請求項3に記載のように、粘着物
30を介在して連接してあるので、回転カム3の回転に
伴わせてレフィール8も回転する。
ック式筆記具1は、ノック体7を押圧することにより、
回転カム3はカム溝4に沿って前進し、ノック体7のカ
ム6およびカム溝4の作用により回転する。その際に、
請求項1に記載のように、尾栓15の頭部端面15aを
細かな凹凸状でザラザラした表面状態に形成したことに
より回転カム3との摩擦抵抗を増大しているので、また
は請求項2に記載のように、尾栓15と回転カム3を係
合部21と被係合部20との係合手段により連結してあ
るので、さらにまたは請求項3に記載のように、粘着物
30を介在して連接してあるので、回転カム3の回転に
伴わせてレフィール8も回転する。
【0026】コイルスプリング9の巻き方向を回転カム
3の回転方向と逆方向にしたので、前述したように、レ
フィール8が回転する際に、コイルスプリング9の後端
面9bにおける線の端面17が、コイルスプリング9を
保持しているレフィール8の大径部13の先端面13a
を引っ掻くようなことがないので、レフィール8の回転
を妨げることがない。
3の回転方向と逆方向にしたので、前述したように、レ
フィール8が回転する際に、コイルスプリング9の後端
面9bにおける線の端面17が、コイルスプリング9を
保持しているレフィール8の大径部13の先端面13a
を引っ掻くようなことがないので、レフィール8の回転
を妨げることがない。
【0027】
【発明の効果】本発明は、前述したような構造のノック
式筆記具なので、筆記時にノック体を押圧してレフィー
ル先端のペン先部を軸筒の先端開口部より突出させる際
に、回転カムの回転とともにレフィールも必ず回転する
ので、ペン先の偏った摩耗がないので常に安定した筆跡
幅が得られる。また、ペン先部がボールペンチップの場
合には、ボールを抱持しているチップの先端開口部やボ
ール座に、使い込みによる同じ箇所ばかりの偏った摩耗
がないので、インキ出不良をもたらすことが無く、いつ
までもかすれやわれ現象等がない良好な筆跡線が得られ
る。
式筆記具なので、筆記時にノック体を押圧してレフィー
ル先端のペン先部を軸筒の先端開口部より突出させる際
に、回転カムの回転とともにレフィールも必ず回転する
ので、ペン先の偏った摩耗がないので常に安定した筆跡
幅が得られる。また、ペン先部がボールペンチップの場
合には、ボールを抱持しているチップの先端開口部やボ
ール座に、使い込みによる同じ箇所ばかりの偏った摩耗
がないので、インキ出不良をもたらすことが無く、いつ
までもかすれやわれ現象等がない良好な筆跡線が得られ
る。
【0028】また、本発明のノック式筆記具は、従来の
回転カムからなる繰出機構をそのまま利用するものなの
で、製造コストが大幅に上がることもなく、構造もいた
って簡単であり、低価格品のノック式筆記具にも採用す
ることができるという利点がある。
回転カムからなる繰出機構をそのまま利用するものなの
で、製造コストが大幅に上がることもなく、構造もいた
って簡単であり、低価格品のノック式筆記具にも採用す
ることができるという利点がある。
【図1】本発明の請求項1に係る実施の形態を示した、
要部を断面とした回転カムによるノック式筆記具の縦断
面図である。
要部を断面とした回転カムによるノック式筆記具の縦断
面図である。
【図2】図1における、回転カムからなる繰出機構部分
の回転カム、カム溝、ノック体との関係を示した概略図
である。
の回転カム、カム溝、ノック体との関係を示した概略図
である。
【図3】図1における、コイルスプリングとレフィール
の平面図である。
の平面図である。
【図4】図1における、レフィールの尾栓部分を示した
斜視図である。
斜視図である。
【図5】本発明の請求項2に係る実施の形態を示した、
尾栓の頭部端面をあらわしたレフィールの尾栓部分と回
転カムの斜視図である。
尾栓の頭部端面をあらわしたレフィールの尾栓部分と回
転カムの斜視図である。
【図6】図5において、回転カムの先端面をあらわした
回転カムとレフィールの尾栓部分の斜視図である。
回転カムとレフィールの尾栓部分の斜視図である。
【図7】本発明の請求項3に係る実施の形態を示す、回
転カムによるノック式筆記具の要部の縦断面図である。
転カムによるノック式筆記具の要部の縦断面図である。
1 回転カムによるノック式筆記具 2 軸筒 3 回転カム 7 ノック体 8 レフィール 9 コイルスプリング 10 ペン先部 15 尾栓 20 被係合部 21 係合部 30 粘着テープ
Claims (3)
- 【請求項1】筆記具用インキを収容したレフィールを、
軸筒内にコイルスプリングにより後端方向へ付勢して摺
動自在に配設し、レフィールに装着した尾栓の頭部端面
に先端面を当接する回転カムからなる、ノック体を押圧
することによりレフィール先端のペン先部を軸筒の先端
開口部より出没可能とする繰出機構を具備した回転カム
によるノック式筆記具において、前記コイルスプリング
の巻き方向を回転カムの回転方向と逆巻きとし、前記尾
栓の頭部端面および/または回転カムの先端面を凹凸状
に形成して、回転カムの回転とともにレフィールも回転
させてなる回転カムによるノック式筆記具。 - 【請求項2】筆記具用インキを収容したレフィールを、
軸筒内にコイルスプリングにより後端方向へ付勢して摺
動自在に配設し、レフィールに装着した尾栓の頭部端面
に先端面を当接する回転カムからなる、ノック体を押圧
することによりレフィール先端のペン先部を軸筒の先端
開口部より出没可能とする繰出機構を具備した回転カム
によるノック式筆記具において、前記コイルスプリング
の巻き方向を回転カムの回転方向と逆巻きとし、前記尾
栓の頭部端面と回転カムの先端面に形成した溝と突起と
からなる係合手段部によりレフィールと回転カムを連結
して、回転カムの回転とともにレフィールも回転させて
なる回転カムによるノック式筆記具。 - 【請求項3】筆記具用インキを収容したレフィールを、
軸筒内にコイルスプリングにより後端方向へ付勢して摺
動自在に配設し、レフィールに装着した尾栓の頭部端面
に先端面を当接する回転カムからなる、ノック体を押圧
することによりレフィール先端のペン先部を軸筒の先端
開口部より出没可能とする繰出機構を具備した回転カム
によるノック式筆記具において、前記コイルスプリング
の巻き方向を回転カムの回転方向と逆巻きとし、前記尾
栓の頭部端面と回転カムの先端面の間に粘着物を介在し
て、回転カムの回転とともにレフィールも回転させてな
る回転カムによるノック式筆記具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9264820A JP3027133B2 (ja) | 1997-09-11 | 1997-09-11 | 回転カムによるノック式筆記具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Family
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Family Applications (1)
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-
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- 1997-09-11 JP JP9264820A patent/JP3027133B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JPH1178361A (ja) | 1999-03-23 |
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