JP3026778B2 - 防音パネル体 - Google Patents

防音パネル体

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JP3026778B2
JP3026778B2 JP9191553A JP19155397A JP3026778B2 JP 3026778 B2 JP3026778 B2 JP 3026778B2 JP 9191553 A JP9191553 A JP 9191553A JP 19155397 A JP19155397 A JP 19155397A JP 3026778 B2 JP3026778 B2 JP 3026778B2
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一敏 黒瀬
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合名会社黒瀬商店
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は一般的には防音パ
ネル体に関するものであり、さらに具体的には、施工現
場における組み立てないし施工が非常に簡単な防音パネ
ル体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高速道路の両側に設置される防音パネル
体(例えば防音壁)は、路肩壁の上に適当な間隔で支柱
を立設し、支柱相互の間に一定のサイズの中空の吸音パ
ネルを上下方向に沿って密に並べて連結するとともに、
これらの吸音パネルを前記支柱へ固定することによって
構成されている。この防音パネル体には、上部に沿って
内部に吸音材を有する中空状の吸音笠木材が取り付けら
れているものもある。
【0003】前記各吸音パネルは、多数の小孔(多くは
内向きにルーバーを有する)を形成したアルミニウム合
金製の多孔板からなる正面板(設置時に音源側に面する
板)と、金属板からなる背面板,底面板,天面板及び両
側面板とを、それぞレリベット止めして中空状に構成し
たものであり、正面板の内側にはグラスウールその他の
吸音材の層を形成している。前記吸音笠木材は、アルミ
ニウム合金板などを断面円弧状に成形するとともに、多
数の小孔を形成し、内側に吸音材の層を形成したもので
ある。この吸音笠木材は、音源側の音波が防音壁の頂部
から反対側(受音側)へ回り込む(回折現象)ときに、
防音壁の頂部で音波を捕捉吸収するために設置され、こ
れを設置することによって、防音壁を高くすることなく
防音効果を向上させることができるものとされている
(例えば、特公昭51−46969号)。
【0004】前述の防音壁の施工は以下のように行われ
る。吸音パネル及び吸音笠木材は、それぞれ工場であら
かじめ製造さている。路肩壁の上に立設されたた支柱間
に吸音パネルを固定するには、断面H形の支柱の溝の部
分の下部にワイヤの一端を固定し、このワイヤに上下方
向に沿って並ぶ各吸音パネルの側部を連結し、当該ワイ
ヤの上端を支柱の上端部においてボルトなどにより緊張
状に締め付ける。このように固定された吸音パネルの最
上位のパネルに、前記吸音笠木材をネジを用いて固定す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の防音パネル体
は、各吸音パネルを製造するのに中空状のパネルの六面
を構成す各板をリベット止めによって組み立てる際や、
吸音パネル相互を連結して施工する際にも手間がかかる
という課題があった。この発明の目的は、組立や施工に
従来の防音壁のように手間がかからず、施工費用をより
低減することができる防音パネル体を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明による防音パネ
ル体は、前述の課題を解決するため以下のように構成し
たものである。すなわち、請求項1に記載の防音パネル
体は、多数の小孔cが形成された音源側a1に面する音
源側組立パネルaと、前記音源側組立パネルaに対して
所定の間隔を介して平行する状態に設置された受音側b
1に面する受音側組立パネルbと、前記音源側組立パネ
ルaと受音側組立パネルbとの間の少なくとも一部に介
在するグラスウール,ロックウールその他の吸音材5
と、を備え、前記音源側組立パネルaと受音側組立パネ
ルbは、長さ方向に沿う両端部の基部にスロット部11
が形成されたほぼ均一な高さの多数の保持突起10を所
定の間隔に有し、相互の各保持突起10が一定方向に沿
って重なり、かつ、各保持突起10がそれぞれの側に向
く状態で所定の間隔をもってほぼ平行に配置された複数
の保持材1と、両側部へ膨出状に湾曲した側板部20,
30がそれぞれ長さ方向に沿って形成され、前記保持材
1へ交差するように取り付けられるチャンネル状断面の
弾性を有する多数の第1のパネル2と第2のパネル3と
を含み、前記各保持材1の各保持突起10の間には、前
記第1のパネル2が仰向け状態に挿入され、前記保持材
1の各保持突起10には、前記第2のパネル3が被せら
れた状態で係合保持され、前記各第1のパネル2の前記
側板部20には、内側先端部分へ当該パネル2に隣接す
る各第2のパネル3の前記側板部30の先端部分が係合
されていることを特徴としている。
【0007】請求項2に記載の防音パネル体は、請求項
1の防音パネル体において、前記音源側組立パネルaと
前記受音側組立パネルbは、上部が受音側b1から音源
側a1に向けて湾曲状に曲げられ、前記受音側組立パネ
ルbの前記曲げられた部分には多数の小孔が形成されて
いることを特徴としている。
【0008】請求項3に記載の防音パネル体は、内部に
吸音材70を有する中空状の吸音笠木材7が上部に沿っ
て取り付けられていることを特徴としている。
【0009】請求項4に記載の防音パネル体は、請求項
3の防音パネル体において、前記音源側組立パネルa及
び受音側組立パネルbにおける第1及び第2の各パネル
2,3は、上下方向に沿うように配置されており、前記
音源側組立パネルaと前記受音側組立パネルbの上部に
は、長さ方向に沿う両端部の基部にスロット部61aを
有する多数の押込み突起60aが所定の間隔に形成され
た取付部材6aが、各第1のパネル2及び各第2のパネ
ル3とほぼ直交する状態に、かつ、前記各保持材1の中
の最上位の保持材1と同じレベルか又は当該レベルより
もやや下位レベルにそれぞれ取り付けられ、前記各取付
部材6aの押込み突起60aは、第2のパネル3相互の
間に押し込まれ、前記中空状の吸音笠木材7は、当該吸
音笠木材7の下部へ長さ方向に沿って下方へ突出する状
態に形成された取付フランジ71,71が前記取付部材
6aへ固定されていることを特徴としている。
【0010】請求項5に記載の防音パネル体は、請求項
1〜4のいずれかの防音パネル体において、前記音源側
組立パネルaと前記受音側組立パネルbの一方又は双方
には、長さ方向に沿う両端部の基部にスロット部61を
有する多数の押込み突起60を所定の間隔に形成した複
数の押え材6が、前記第1のパネル2及び第2のパネル
3とほぼ直交する状態に設置され、前記押え材6の各押
込み突起60は、第2のパネル2相互の間に押し込まれ
ていることを特徴としている。
【0011】請求項6に記載の防音パネル体は、多数の
小孔cが形成された音源側a1に面する音源側組立パネ
ルaと、前記音源側組立パネルaに対して所定の間隔を
介して平行する状態に設置された受音側b1に面する受
音側組立パネルbと、前記音源側組立パネルaと受音側
組立パネルbとの間の少なくとも一部に介在するグラス
ウール,ロックウールその他の吸音材5と、を備え、前
記音源側組立パネルaと受音側組立パネルbは、長さ方
向に沿う一方向の基部へスロット部11aを有するほぼ
均一な高さの多数の保持突起10を所定の間隔に有し、
相互の各保持突起10が一定方向に沿って重なり、か
つ、各保持突起10がそれぞれの側へ向く状態で所定の
間隔をもってほぼ平行に配置された複数の保持材1と、
一方の側板部40の先端部に外側へ断面ほぼカール状に
曲げられた大径係合部41が形成され、他方の側板部4
0aの先端部に内側へ断面ほぼカール状に曲げられた小
径係合部42が形成され、前記保持材1へ交差するよう
に伏せた状態で並べて取り付けられるチャンネル状断面
の弾性を有する多数のパネル4とを含み、前記保持材1
の各スロット部11aには隣合う一方のパネル4の大径
係合部41がやや突入した状態で係止され、大径係合部
41内には隣合う他方のパネル4の小径係合部42が押
込み状に嵌め込まれていることを特徴としている。
【0012】請求項7に記載の防音パネル体は、多数の
小孔cが形成された音源側a1に面する音源側組立パネ
ルaと、前記音源側組立パネルaに対して所定の間隔を
介して平行する状態に設置された受音側b1に面する受
音側組立パネルbと、前記音源側組立パネルaと受音側
組立パネルbとの間の少なくとも一部に介在するグラス
ウール,ロックウールその他の吸音材5と、を備え、前
記音源側組立パネルaと受音側組立パネルbは、長さ方
向に沿う一方向の基部へスロット部11aを有するほぼ
均一な高さの多数の保持突起10を所定の間隔に有し、
相互の各保持突起10が一定方向に沿って重なり、か
つ、各保持突起10がそれぞれの側へ向く状態で所定の
間隔をもってほぼ平行に配置された複数の保持材1と、
一方の側板部40の先端部に外側へ断面ほぼカール状に
曲げられた係合部43が形成され、他方の側板部40a
が側方へ膨出状に湾曲し、前記保持材1へ交差するよう
に伏せた状態で並べて取り付けられるチャンネル状断面
の弾性を有する多数のパネル4とを含み、前記保持材1
の各スロット部11aには隣合う一方のパネル4の前記
係合部43がやや突入した状態で係止され、前記係合部
43には隣合う他方のパネル4の湾曲した他方の側板部
40aが押込み状に係止されていることを特徴としてい
る。
【0013】請求項8に記載の防音パネル体は、多数の
小孔cが形成された音源側a1に面する音源側組立パネ
ルaと、前記音源側組立パネルaに対して所定の間隔を
介して平行する状態に設置された受音側b1に面する受
音側組立パネルbと、前記音源側組立パネルaと受音側
組立パネルbとの間の少なくとも一部に介在するグラス
ウール,ロックウールその他の吸音材5と、を備え、前
記音源側組立パネルaと受音側組立パネルbは、長さ方
向に沿う両端部にスロット部11を有するほぼ均一な高
さの多数の保持突起10を所定の間隔に有し、相互の各
保持突起10が一定方向に沿って重なり、かつ、各保持
突起10がそれぞれの側へ向く状態で所定の間隔をもっ
てほぼ平行に配置された複数の保持材1と、両方の側板
部20の先端部に外側へ断面ほぼカール状に曲げられた
大径係合部21が形成され、前記保持材1へ交差するよ
うに伏せた状態に取り付けられるチャンネル状断面の弾
性を有する多数の第1のパネル2と、両方の側板部30
の先端部に内側へ断面ほぼカール状に曲げられた小径係
合部31が形成され、前記第1のパネル2と交互に並べ
て前記保持材1へ交差するように伏せた状態に取り付け
られるチャンネル状断面の弾性を有する多数の第2のパ
ネル3とを含み、前記各保持突起10相互の間には、各
大径係合部21がそれぞれのスロット部11へやや突入
して係合された状態で前記第1のパネル2が取り付けら
れ、前記各大径係合部21には、それぞれ隣合う第2の
パネル3の対応する小径係合部31が押込み状に嵌め込
まれていることを特徴としている。
【0014】請求項9に記載の防音パネル体は、多数の
小孔cが形成された音源側a1に面する音源側組立パネ
ルaと、前記音源側組立パネルaに対して所定の間隔を
介して平行する状態に設置された受音側b1に面する受
音側組立パネルbと、前記音源側組立パネルaと受音側
組立パネルbとの間の少なくとも一部に介在するグラス
ウール,ロックウールその他の吸音材5と、を備え、前
記音源側組立パネルaと受音側組立パネルbは、長さ方
向に沿う両端部にスロット部11を有するほぼ均一な高
さの多数の保持突起10を所定の間隔に有し、相互の各
保持突起10が一定方向に沿って重なり、かつ、各保持
突起10がそれぞれの側へ向く状態で所定の間隔をもっ
てほぼ平行に配置された複数の保持材1と、両方の側板
部20の先端部に外側へ断面ほぼカール状に曲げられた
係合部22が形成され、前記保持材1へ交差するように
伏せた状態に取り付けられるチャンネル状断面の弾性を
有する多数の第1のパネル2と、両方の側板部30が側
方へ膨出状に湾曲され、前記第1のパネル2と交互に並
べて前記保持材1へ交差するように伏せた状態に取り付
けられるチャンネル状断面の多数の第2のパネル3とを
含み、前記各保持突起10相互の間には、各係合部22
がそれぞれのスロット部11へやや突入した状態で前記
第1のパネル2が取り付けられ、前記各係合部21に
は、それぞれ隣合う第2のパネル3の対応する側板部3
0が押込み状に係止されていることを特徴としている。
【0015】請求項10に記載の防音パネル体は、多数
の小孔cが形成された音源側a1に面する音源側組立パ
ネルaと、前記音源側組立パネルaに対して所定の間隔
を介して平行する状態に設置された受音側b1に面する
受音側組立パネルbと、前記音源側組立パネルaと受音
側組立パネルbとの間の少なくとも一部に介在するグラ
スウール,ロックウールその他の吸音材5と、を備え、
前記音源側組立パネルaと受音側組立パネルbは、長さ
方向に沿う一方向の端部にほぼS字状のスロット部11
bを有するほぼ均一な高さの多数の保持突起10を所定
の間隔に有し、相互の各保持突起10が一定方向に沿っ
て重なり、かつ、各保持突起10がそれぞれの側へ向く
状態で所定の間隔をもってほぼ平行に配置された複数の
保持材1と、一方の側板部40には前記スロット部11
bに対応して断面ほぼS字状の係合部44が形成され、
他方の側板部40aの先端部には側方へ突出するように
前記係合部44へ押し込み得る断面カール状の押込み部
45が形成され、前記保持材1へ交差するように伏せた
状態に並べて取り付けられるチャンネル状断面の弾性を
有する多数のパネル4とを含み、前記各保持突起10の
スロット部11bには、前記各パネル4の係合部44が
押込み状に係合され、前記係合部44には隣のパネル4
の押込み部45が押し込まれていることを特徴としてい
る。
【0016】請求項11に記載の防音パネル体は、多数
の小孔cが形成された音源側a1に面する音源側組立パ
ネルaと、前記音源側組立パネルaに対して所定の間隔
を介して平行する状態に設置された受音側b1に面する
受音側組立パネルbと、前記音源側組立パネルaと受音
側組立パネルbとの間の少なくとも一部に介在するグラ
スウール,ロックウールその他の吸音材5と、を備え、
前記音源側組立パネルaと受音側組立パネルbは、長さ
方向に沿って互いに向き合うスロット部11cを基部に
有するほぼ均一な高さの多数の近接した対の保持突起1
0を狭い間隔で有し、相互の各保持突起10が一定方向
に沿って重なり、かつ、各保持突起10がそれぞれの側
へ向く状態で所定の間隔をもってほぼ平行に配置された
複数の保持材1と、両方の側板部40が側方へ膨出する
ように断面カール状又は断面湾曲状に形成され、前記保
持材1へ交差するように伏せた状態に並べて取り付けら
れるチャンネル状断面の弾性を有する多数のパネル4と
を含み、前記各対の保持突起10相互の間には、隣合う
パネル4相互の側板部40が、互いに押し付けられた状
態で接触しかつ相互の側板部40の先端部が前記スロッ
ト部11cへやや突入した状態で保持されていることを
特徴としている。
【0017】請求項12に記載の防音パネル体は、多数
の小孔cが形成された音源側a1に面する音源側組立パ
ネルaと、前記音源側組立パネルaに対して所定の間隔
を介して平行する状態に設置された受音側b1に面する
受音側組立パネルbと、前記音源側組立パネルaと受音
側組立パネルbとの間の少なくとも一部に介在するグラ
スウール,ロックウールその他の吸音材5と、を備え、
前記音源側組立パネルaと受音側組立パネルbは、長さ
方向に沿って互いに向き合うスロット部11cを基部に
有するほぼ均一な高さの多数の近接した対の保持突起1
0を狭い間隔で有し、相互の各保持突起10が一定方向
に沿って重なり、かつ、各保持突起10がそれぞれの側
へ向く状態で所定の間隔をもってほぼ平行に配置された
複数の保持材1と、両方の側板部40が側方へ膨出する
ように断面カール状又は断面湾曲状に形成され、前記保
持材1へ交差するように伏せた状態に並べて取り付けら
れるチャンネル状断面の弾性を有する多数のパネル4と
を含み、前記各対の保持突起10相互の間には、隣合う
パネル4相互の側板部40が近接した状態で挿入され、
隣合うパネル4の側板部40相互の間には、当該側部4
0相互が形成する間隙wよりも脚部80の最大厚みtが
僅かに大きい断面ほぼT字状ないしきのこ状の封止部材
8の前記脚部80を圧入したことを特徴としている。
【0018】請求項13に記載の防音パネル体は、請求
項6〜12のいずれかの防音パネル体において、内部に
吸音材70を有する中空状の吸音笠木材7が上部に沿っ
て取り付けられていることを特徴としている。請求項1
4に記載の防音パネル体は、請求項1〜13のいずれか
の防音パネル体において、前記音源側組立パネルaを構
成する保持材1と、前記受音側組立パネルbを構成する
保持材1は、断面H型部材によって一体に成形されてお
り、それぞれの保持材1の前記各保持突起10は前記断
面H型部材の両側のフランジ部12へ形成されていこと
を特徴としている。
【0019】
【発明の実施の形態】以下図面を参照しながら、この発
明による防音パネル体の好ましい実施形態を説明する。 第1実施形態 図1〜図5には請求項1,2の発明に対応する実施形態
の防音パネル体が示されており、図1はその概略側面
図、図2は図1の防音パネル体を音源側から見た部分正
面図、図3は図2の矢印A−Aに沿う部分拡大断面図、
図4は図3の矢印B−Bに沿う概略断面図、図5は図3
の矢印C−Cに沿う概略断面図である。
【0020】図1において、高速道路9aの路肩壁9b
には、所定の間隔に金属製のH型材からなる支柱9が埋
め込み状に立設されている。各支柱9の上部は、受音側
b1である高速道路9aの外側から音源側a1である道
路9a側へ向けて凸湾曲状に形成されている。前記各支
柱9には、音源側a1に面する音源側組立パネルaと受
音側b1に面する受音側組立パネルbとが、所定の間隔
を介して平行するように固定されている。
【0021】この実施形態において、音源側組立パネル
aと受音側組立パネルbは、それぞれ各支柱9へ所定の
間隔で横方向に沿って平行するように固定されたそれぞ
れの複数の保持材1と、それらの保持材1へ交差するよ
うに交互に保持された多数の第1のパネル2と多数の第
2のパネル3とによって構成されている。
【0022】音源側組立パネルaと受音側組立パネルb
の各支持材1は、図3〜図5のように断面U字状に成形
された金属部材で構成されており、それぞれの内部にほ
ぼチャンネル状断面の補強材1aが没入状に挿入され、
互いに背中合わせ状に合わされた状態で、多数のネジビ
ス1bにより各補強材1aとともに接合されている。各
支持材1のU字状の両側壁部には、長さ方向に沿う両端
部に括れ状のスロット部11を有する保持突起10が一
定の間隔に形成されている。各組立パネルa,bの保持
材1は、それぞれの保持突起10が音源側a1及び受音
側b1へ向き、かつ上下方向に隣合うそれぞれの保持材
1の保持突起10相互が上下方向に沿って重なる状態
で、それらの両端部が前記支柱9へ固定されている。
【0023】背中合わせ状に接合されている各保持材1
の端部には、前記保持突起10が位置しないように設計
されており、図3及び図4のように、それらの各端部が
断面H型の各支柱9のフランジ90,90の間に案内さ
れ、当該端部において立ち上がり方向へ部分的に突出し
た前記補強材1aの一方の側壁部が、支柱9の各フラン
ジ90,90へ固定されている。この実施形態におい
て、各補強材1aの端部の一方の側壁部は、垂直片が対
応するフランジ90に固定されたアングル状の取付金具
1cの水平片の部分へ、ボルトナット1dによって固定
されている。
【0024】第1及び第2の各パネル2,3は、弾性を
有するアルミニウム合金板によりチャンネル状に成形さ
れ、それらの両側板部20,30は、側方へ膨出するよ
うな湾曲状に曲げ加工されている。この実施形態の各パ
ネル2,3は、同じサイズに成形されており、音源側組
立パネルaを構成する各パネル2,3には、前記各側板
部20,30を除く部分へ多数の小孔cが形成されてい
る。各組立パネルa,bにおいて、第1のパネル2は、
前記各保持材1の保持突起10相互の間に仰向け状に挿
入されており、第2のパネル3は、前記保持材1の各保
持突起10へ被せられた状態で係合保持されている。さ
らに、第2のパネル3の各側板部30は、それらの先端
部分がそれぞれ隣合う第1のパネル2の対応する側板部
20の先端部分へ被さった状態で互いに係合されてい
る。図3で示すように、各保持材1の支柱9へ近接した
位置には第2のパネル3が保持させてあり、この第2の
パネル3の一方の側板部30と支柱9のフランジ90と
の間には、シール材hが介装されている。各第1のパネ
ル2及び第2のパネル3の上端部分は、各支柱9の上端
部分とほぼ同じ曲率により、受音側bから音源側aの方
向へ湾曲状に曲げられている。この湾曲部分において、
受音側組立パネルbの第1及び第2の各パネル2,3に
は、両側板部20,30を除く部分へ前記小孔cと同様
な図示しない多数の小孔が形成されている。
【0025】この実施形態では、各組立パネルa,b相
互の第1及び第2のパネル2,3相互は、防音パネル体
の両面においてそれぞれ相対応する状態に配置されるよ
うに構成されている。前述のように組み合わされた音源
側組立パネルaと受音側組立パネルb相互の間には、そ
れぞれの第1のパネル2,2相互の間隔に対応する部分
に、グラスウールやロックウールその他の吸音材5が充
填されている。防音パネル体の上端部分には、図1及び
図2で示されているように、チャンネル状断面のカバー
dが被せられた状態で固定されている。この実施形態の
カバーdは、その両側壁の端部がそれぞれ対応する組立
パネルa,b側へ曲げ加工され、この曲げ加工部分に
は、組立パネルa,bの各パネル2,3の凹凸形態に対
応して長さ方向に沿う凹凸を形成し、前記両側壁を、そ
れぞれ対応する第2のパネル3へ図示しないネジビスに
よって固定している。
【0026】第1のパネル2と第2のパネル3とを、図
3のように保持材1へ保持させるには、第1のパネル2
の一方の側板部20を保持突起10のスロット部11へ
押込み、第1のパネル2の他方の側板部20の内側に第
2のパネル3の一方の側板部30を係合させた状態で、
第1のパネル2の他方の側板部20を次の保持突起10
の一方のスロット部11へ押込み、第2のパネル3の他
方の側板部30と次の第1のパネル2の一方の側板部2
0とを係合させた状態で、当該第1のパネル2の一方の
側板部20をさらに次の保持突起10の一方のストット
部11へ押し込む要領により、順次両パネル2,3を保
持材1へ固定する。あるいは、隣合う保持突起10,1
0相互の間に既に挿入されている第1のパネル2の一方
の側板部20に第2のパネル3の一方の側板部30を係
合させた状態で、当該第2にパネル3を対応する保持突
起10へ押込み状に被せ、次の第1のパネル2の一方の
側板部20を前記第2のパネル3の他方の側板部30へ
係合させた状態で、前記第1のパネル20を保持突起1
0,10間へ押し込む要領で、順次両パネル2,3を保
持材1へ固定してもよい。
【0027】第1実施形態の防音パネル体において、そ
の高さや各パネル2,3の幅その他のサイズは、設置現
場の諸条件や上部を曲げ加工する場合の曲率その他の条
件、発生する騒音の大きさなどによって適宜選択され
る。
【0028】前記実施形態の防音パネル体によれば、音
源側aである高速道路9aで生じた車の騒音の音波の一
部は、防音パネル体の音源側aに面する音源側組立パネ
ルaに当り、多数の小孔cを通って吸音材5へその一部
が吸収される。吸音材5へ吸収されなかった音波の他の
一部は、受音側組立パネルbの裏側で反射されて吸音材
5へ吸収され、残余の音波は音源側aに戻る。また、前
記音源側組立パネルaの垂直面の部分に当たらなかった
音波の一部は、防音パネル体の上部の湾曲部分の外側を
経て受音側bである高速道路9aの外側に回折するが、
その回折により防音パネル体の上部の湾曲部分の表面を
通るとき、その音波の一部は前記湾曲部分の小孔から当
該部分の吸音材5に吸収されて減音する。
【0029】すなわち、光のように極めて短い波長であ
れば、遮蔽物があると光源から直進してその遮蔽物に当
たった波は、当該遮蔽物の裏側には到達することはな
い。しかしながら、音波は波長が長いため、遮蔽物に当
たった波はその遮蔽物の輪郭縁に沿ってその裏側に回り
込む、いわゆる回折現象を起こすのであるが、前記実施
形態の防音パネル体によれば、上端部分の湾曲部に沿っ
て音波が回折する際に、前記湾曲部に形成されたパネル
の小孔を通じてかなりの部分が当該部分の吸音材5へ吸
収される。したがって、従来の防音壁のように頂部に吸
音笠木材を設置しなくても、前記回折の際に騒音が吸収
減音される。
【0030】前記実施形態の防音パネル体は、第1に、
各支柱9へ各保持材1を固定し、各保持材1のそれぞれ
の側部へ前述の要領で各パネル2,3を係合保持させる
ことにより、極めて簡単に施工することができるから、
従来の防音壁に比べて施工コストをはるかに低減するこ
とができる。第2に、音源側組立パネルaは、第1のパ
ネル2と第2のパネル3とが交互に姿勢を逆にした状態
で組み合わされて凹凸条を形成しているので、音波の吸
収が一層促進される。第3に、前述のように防音パネル
体の上部を受音側b1から音源側a1へ湾曲状に加工し
たので、吸音笠木材を取り付けなくても姿勢の高い防音
壁を設置した場合と同等の消音効果を奏する。したがっ
て、吸音笠木部材を製造する費用とその施工費用が不要
であるため、より低コストで設置することができる。
【0031】第2実施形態 図6は、請求項14の発明に対応する実施形態の防音パ
ネル体における保持材の部分斜視図である。この実施形
態に係る防音パネル体において、音源側組立パネルの保
持材1と受音側組立パネルの保持材1は、金属製のH型
部材によって一体に形成されており、各保持材1の各保
持突起10は、両側の各フランジ部12へ長さ方向沿っ
て一定の間隔に形成されている。各保持材1,1をこの
ように一体に形成することによって、各組立パネルa,
bの保持材1を支柱9へ取り付けるのがより簡単にな
る。
【0032】第3実施形態 図7は請求項3,4及び5の発明に対応する実施形態の
防音パネル体の部分平断面、図8は図7の防音パネル体
の矢印D−Dに沿う上端部分の断面図である。この実施
形態の防音パネル体は、音源側組立パネルa及び受音側
組立パネルbを第1実施形態の防音パネル体とほぼ同様
に構成し、両組立パネルa,bの各パネル2,3を押え
材6によって押さえている。すなわち、音源側組立パネ
ルaと受音側組立パネルbには、保持材1の保持突起1
0とほぼ同様に長さ方向に沿う両端基部へスロット部6
1を有する押込み突起60を、前記保持突起10の形成
間隔と同様な間隔で形成した複数の押え材5が、各パネ
ル2,3とほぼ直交するように設置されており、各押え
材6の各押込み突起60は、第2のパネル3相互の間に
押し込まれている。各押込み突起60のほぼ中央先端部
には、第2のパネル3相互の間に押し込むときに当該押
込み突起60が長さ方向に膨縮してその押込みを円滑に
するため、適当な切欠部62が形成されている。この実
施形態では、各押え材6は各保持材1と対応する位置に
設けられているが、これらの押え材6は各保持材1と対
応しない位置に設置されていても差し支えない。
【0033】この実施形態では、各組立パネルa,bの
上端部は湾曲されていず、図8で示すようにそれらの上
端部には吸音笠置材7が取り付けられている。各組立パ
ネルa,bにおける保持材1の中の最上位の保持材1と
同じレベルか又は当該レベルよりもやや下位レベルに
は、前記押え材6とほぼ同様な構成を有し、押え部材を
兼ねた取付部材6aが各パネル2,3とほぼ交差する状
態に取り付けられている。取付部材6aの各押込み突起
60aは押さえ材6の押込み突起60と同じサイズであ
って、それらの押込み突起60aは、各組立パネルa,
bの第2のパネル3相互の間に押し込まれている。
【0034】図8の吸音笠置材7は、後述する第5実施
形態の防音パネル体における吸音笠木材とほぼ同様に構
成されており、アルミニウム合金板を円弧状に成形する
とともに、下部へ長さ方向に沿って取付フランジ71を
有する左右の円弧状部材7a,7aを、長さ方向に沿っ
て上端で連結した中空状の部材である。各円弧状部材7
a,7aの取付フランジ71,71を除く部分には多数
の小孔7bが形成され、この小孔7bが形成されている
部分の内側には吸音材70が設けられている。前記吸音
笠木材7は、前記取付フランジ71,71の部分を、前
記取付部材6aの背面に所定の間隔でビス72によって
ネジ止めすることにより、防音パネル体の上端分へ取り
付けられている。
【0035】この実施形態の防音パネル体における各保
持材1は、第1実施形態における保持材1よりも肉厚が
厚く、したがって、内部に補強材を挿入することなく、
音源側組立パネルaの保持材1と受音側組立パネルbの
保持材1とを、背中合わせ状に合わせて多数のネジビス
1bにより接合している。
【0036】第3実施形態の防音パネル体によれば、前
述のように構成したことにより、音源側組立パネルa及
び受音側組立パネルbの各パネル2,3が、保持材1に
対してより強固に固定される。音源側a1の騒音の音波
が防音パネル体の上端を受音側b1へ回折する際、それ
らの音波のかなりの部分が吸音笠木材7によって吸音さ
れる。また、防音パネル体の上端部へ前述のような取付
部材6aを固定したことにより、防音笠置材7の取り付
けが非常に容易になる。第3実施形態の防音パネル体の
他の構成や作用,効果は、第1実施形態の防音パネル体
とほぼ同様であるので、それらの説明は省略する。
【0037】第4実施形態 図9は、請求項1,2の発明に対応する他の実施形態の
防音パネル体の部分平断面図である。この実施形態の防
音パネル体は、音源側組立パネルaと受音側組立パネル
b相互の第1のパネル2及び第2のパネル3が、互い違
いに位置するように構成されたものである。このように
構成されていることにより、防音パネル体の全体的な厚
みが均一になる。第4実施形態の他の構成や作用,効果
は、第1実施形態の防音パネル体とほぼ同様であるの
で、それらの説明は省略する。
【0038】第5実施形態 図10は請求項6,13及び14の発明に対応する実施
形態の防音パネル体の吸音笠木材を省略した部分分解平
面図、図11は図10の防音パネル体の上部の部分側断
面図である。この実施形態において、音源側組立パネル
aと受音側組立パネルbは、平行に配置された複数の保
持材1と、それぞれの保持材1へ交差するように伏せた
状態で並べて保持されたチャンネル状断面の弾性を有す
る多数のパネル4とから構成されている。各組立パネル
a,bのそれぞれの保持材1は、第1実施形態における
保持材1よりも肉が厚い金属製のH型材で一体に形成さ
れており、その両側の各フランジ部12には、長さ方向
に沿う一方向の基部へスロット部11aを有するほぼ均
一な高さの多数の保持突起10が一定の間隔に形成され
ている。一体に成形された各保持材1の両端部は、図1
1のように、第1実施形態におけると同様な支柱9,9
のそれぞれ対応する側面のフランジ(図示しない)の間
に案内され、アングル状の取付金具1c,1cを介して
図示しないボルトナットにより前記支柱9の対応するフ
ランジへそれぞれ固定されている。この固定状態におい
て、上下方向に隣接する各保持材1は、それらの各保持
突起10相互が上下方向に沿って重なっており、かつそ
れぞれの側へ向けられている。
【0039】各パネル4は、薄いアルミニウム合金板を
チャンネル状に成形したもので、一方の側板部40の先
端部には、外側へ断面ほぼカール状に曲げられた大径係
合部41が形成され、他方の側板部40aの先端部に
は、内側へ断面ほぼカール状に曲げられた小径係合部4
2が形成されている。各パネル4の小径係合部42の外
径は、大径係合部41の内径よりもやや大きくしてあ
る。
【0040】各パネル4を音源側a1及び受音側b1の
各保持材1へ保持させるには、最初のパネル4の大径係
合部41を保持材1の端部のスロット部11a内へやや
突入する状態に案内して係止させ、当該パネル4の小径
係合部42の側部を保持材1に形成された図示しないス
トッパに係止し、その最初のパネル4が保持材1の長さ
方向へ移動しないように固定する。その後は、順次次の
パネル4の大径係合部41を次の保持突起10のスロッ
ト部11aへ案内係止させるとともに、当該パネル4の
小径係合部42を既に固定されている隣のパネル4の大
径係合部41内へ押込み状に嵌め込む要領で固定する。
【0041】前述の各組立パネルa,bにおいて、隣接
のパネル4相互は幅方向へ突っ張った状態になるととも
に、各パネル4の小径係合部42は隣のパネル4の大径
係合部41内へ圧縮状に押し込まれており、大径係合部
41が保持突起10から外れるのを阻止している。この
ように、各パネル4相互は強く連係し合っているので、
保持突起10から外れることはない。この実施形態で
は、パネル4の大径係合部41(又は小径係合部42)
をいずれの方向に位置させてもこれらを保持材1へ固定
することができ、かつ、パネル4の大径係合部41側の
部分を支えるようにするため、保持材1には各保持突起
10の近傍に同様な形状の逆向きの保持突起10aを形
成している。
【0042】音源側組立パネルaを構成する各パネル4
には、それらの側板部40,40aを除く部分に、第1
実施形態におけるパネル2,3の小孔cと同様な図示し
ない多数の小孔が形成されている。音源側組立パネルa
と受音側組立パネルbの間には、それぞれのパネル4の
側板部40,40aの間を除く部分に、グラスウール,
ロックウールその他の吸音材5が挿入されている。
【0043】図11の吸音笠木材7は、アルミニウム合
金板を円弧状に成形するとともに、下部へ長さ方向に沿
って取付フランジ71を有する左右の円弧状部材7a,
7aとを、上端の長さ方向に沿う連結部73の部分でリ
ベット止めした中空部材から構成されている。各円弧状
部材7a,7aの取付フランジ71,71を除く部分に
は多数の小孔7bが形成され、この小孔7bが形成され
ている部分の内側に沿う領域には、グラスウール,ロッ
クウールその他の吸音材70が設けられている。前記吸
音笠木材7は、前記取付フランジ71,71の部分を各
組立パネルa,bの上端に近い部分へ多数の図示しない
ネジビスによってネジ止めすることにより、防音パネル
体の上端部に沿って取り付けられている。
【0044】第5実施形態の防音パネル体によれば、音
源側組立パネルa及び受音側組立パネルbの表面に凹凸
がなく、かつ、全体としてほぼ均一な厚みを有する防音
壁を構成することができる。第5実施形態の防音パネル
体は、音源側組立パネルaと受音側組立パネルbの各パ
ネル4が相対するように構成されているが、これらはず
れて位置していても差し支えない。この実施形態の他の
構成や作用,効果は、第3実施形態の防音パネル体とほ
ぼ同様であるのでそれらの説明は省略する。
【0045】第6実施形態 図12は、請求項7の発明に対応する防音パネル体の実
施形態を、その吸音笠木材を省略して示した部分平面図
である。この実施形態の防音パネル体は、第5実施形態
の防音パネル体の変形例であるので、主として第5実施
形態の防音パネル体とは異なる構成部分について説明す
る。音源側組立パネルa及び受音側の組立パネルbの保
持体1は、断面H型の部材によって一体に形成され、そ
の両側の各フランジ部には、長さ方向に沿う一方向の基
部へやや深く括れたスロット部11aを有するほぼ均一
な高さの多数の保持突起10が一定の間隔に形成されて
いる。これらの各保持材1の端部は、第5実施形態の防
音パネル体とほぼ同様な要領で図示しない支柱へ固定さ
れている。
【0046】多数のパネル4の一方の側板部40の先端
部には、外側へ断面ほぼカール状に曲げ加工された係合
部43が形成され、他方の側板部40aは側方へ膨出状
に湾曲するように加工されている。各パネル4は、保持
材1へ交差するように伏せた状態で並べて取り付けられ
るもので、それらの一方の側板部40に形成されている
係合部43は、対応する保持材1の各スロット部11a
内へやや突入した状態で係止され、他方の側板部40a
は隣のパネル4の係合部43へ押込み状に係止されてい
る。各パネル4をそれぞれの保持材1へ組み付ける要領
は、第5実施形態の場合とほぼ同様である。この実施形
態にいおいても、パネル4の係合部43をいずれの方向
に位置させてもこれらを保持材1へ固定することがで
き、かつ、パネル4の係合部43側の部分を支えるよう
にするため、保持材1には各保持突起10の近傍に同様
な形状の逆向きの保持突起10aを形成している。
【0047】この実施形態の防音パネル体の上部には、
第5実施形態におけると同様な構造の吸音笠木材が取り
付けられている。この実施形態の防音パネル体の作用,
効果は、第5実施形態の防音パネル体とほぼ同様である
ので、それらの説明は省略する。
【0048】第7実施形態 図13は、請求項8の発明に対応する防音パネル体の実
施形態を、その吸音笠木材を省略して示した部分平面図
である。音源側組立パネルaと受音側組立パネルbは、
一定方向に沿って平行に配置された複数の保持材1と、
それぞれの保持材1へ交差するように伏せた状態で並べ
て保持されたチャンネル状断面の弾性を有する多数の第
1のパネル2及び第2のパネル3とから構成されてい
る。各組立パネルa,bのそれぞれの保持材1は、第5
実施形態における保持材1とほぼ同様に金属製のH型材
で一体に形成されており、その両側の各フランジ部に
は、長さ方向に沿う両端の基部へスロット部11を有す
るほぼ均一な高さの多数の保持突起10が一定の間隔に
形成されている。これらの各保持材1は、第5実施形態
の場合と同様な要領で、図示しない隣合う支柱のそれぞ
れ対応するフランジへ固定されている。
【0049】第1のパネル2の両方の側板部20の先端
部には、外側へ断面ほぼカール状に曲げられた大径係合
部21が形成され、第2のパネル3の両方の側板部30
の先端部には、内側へ断面ほぼカール状に曲げられた小
径係合部31が形成されている。第2のパネル3の小径
係合部31の外径は、第1のパネル2の大径係合部21
の内径よりもやや大きく形成されている。
【0050】多数の第1のパネル2と第2のパネル3を
保持材1へ保持させるには、第1のパネル2の両側の大
径係合部21が隣合う保持突起10,10のスロット部
11へ案内される状態に、第1のパネル2を保持突起1
0,10間へ突っ張るようにに係合させる。そして、第
2のパネル3の各側板部30の小径係合部31を、それ
ぞれ対応する隣の第1のパネル2の大径係合部21内へ
押込み状に嵌め込む要領で順次固定する。この実施形態
における各保持材1には、第1のパネル2を裏側から支
えるとともに、第1のパネル2を保持材1のどの部分に
も保持させることができるように、各保持突起10の近
傍には、当該保持突起10と同様な形状で相対するよう
に保持突起10aが形成されている。
【0051】音源側組立パネルaの各パネル2,3に
は、各側板部20,30を除く部分に図示しない多数の
小孔が形成されており、音源側組立パネルaと受音側組
立パネルbとの間の各パネル2,3の各側板部20,3
0の間を除く部分には、前記各実施形態におけると同様
な吸音材5が挿入されている。防音パネル体の上部に
は、第5実施形態の場合とほぼ同様な構成の吸音笠木材
が、同様な要領で取り付けられている。この実施形態に
おいて、第1のパネル2は相対するスロット部11,1
1の間で突っ張った状態で係合され、第1のパネル2相
互の間には、それらの大径係合部21,21へ両側の小
径係合部31が押込み状に嵌め込まれた状態で、第2の
パネル3が係合されているので、各パネル2,3が保持
材1から外れることはない。この実施形態の防音パネル
体の他の構成や作用効果は、第5実施形態の防音パネル
体とほぼ同様であるから、それらの説明は省略する。
【0052】第8実施形態 図14は、請求項9の発明に対応する防音パネル体の実
施形態を、その吸音笠木材を省略して示した部分平面図
である。この実施形態の防音パネル体は、第7実施形態
の防音パネル体の変形例であるので、主として第7実施
形態との相違部分について説明する。一体のH型材から
なる各保持材1の両側のフランジ部には、両端基部へや
や深いスロット部11を有する保持突起10が一定の間
隔で形成され、保持突起10の近傍には、同様な形状で
逆向きの保持突起10aが相対するように形成されてい
る。
【0053】各第1のパネル2の両方の側板部20の先
端部には、外側へ断面ほぼカール状に曲げられた係合部
22が形成され、各第2のパネル3の両方の側板部30
は、側方へ湾曲するように加工されている。前記各保持
突起10相互の間には、各係合部22がそれぞれのスロ
ット部11へやや突入して係合された状態で第1のパネ
ル2が保持され、前記各係合部21には、それぞれ隣合
う第2のパネル3の対応する側板部30が押込み状に係
止されている。第8実施形態の防音パネル体の他の構成
や作用,効果は、第7実施形態の防音パネル体とほぼ同
様であるので、それらの説明は省略する。
【0054】第9実施形態 図15は、請求項10の発明に対応する防音パネル体の
実施形態を、その吸音笠木材を省略して示した部分平面
図である。音源側組立パネルaと受音側組立パネルb
は、一定方向に沿って平行に配置された複数の保持材1
と、それぞれの保持材1へ交差するように伏せた状態で
並べて保持されたチャンネル状断面の弾性を有する多数
のパネル4とから構成されている。各組立パネルa,b
のそれぞれの保持材1は、第1実施形態における各保持
材1とほぼ同様に断面U字状の金属製の部材で形成され
ており、その両側壁には、長さ方向に沿う一方向の端部
にほぼS字状のスロット部11bを有するほぼ均一な高
さの多数の保持突起10が一定の間隔に形成されてい
る。組立パネルaの保持材1と組立パネルbの保持材1
は、背中合わせ状に接合されており、それらの保持材1
の各保持突起10は、保持材1,1の各側部においてそ
れぞれ対応する位置に形成されている。これらの保持材
1,1は、第1実施形態の場合と同様に、それらの両端
部が図示しない隣合う支柱へそれぞれ固定されており、
上下方向に隣合う保持材1相互の保持突起10は、上下
方向に沿ってそれぞれ重なり合うようになっている。
【0055】各パネル4の一方の側板部40には、前記
スロット部11bに対応して断面ほぼS字状に曲げ加工
された係合部44が形成され、パネル4の他方の側板部
40aの先端部には、側方へ突出するように前記係合部
44へ押し込み得る断面カール状の押込み部45がそれ
ぞれ形成されている。各保持材1には、保持突起10の
スロット部11bに各パネル4の係合部44が押込み状
に係合され、前記係合部44には隣のパネル4の押込み
部45が押し込まれている。これらのパネル4の各部を
押し込む場合には、横方向からスライイドさせる要領で
押し込まれる。
【0056】音源側組立パネルaの各パネル4には、側
板部40,40aを除く部分に図示しない多数の小孔が
形成され、各組立パネルa,bの間には、各パネル4の
側板分40,40aの間を除く領域にグラスウールやロ
ックウールその他の吸音材5が挿入されている。この実
施形態の防音パネル体の上部には、第5実施形態とほぼ
同様に吸音笠木材が取り付けられている。
【0057】この実施形態の防音パネル体は、各保持材
1の深いS字状のスロット部11bへパネル4の係合部
44が押込み状に係合され、この係合部44内には隣の
パネル4の押込み部45が押し込まれているので、各パ
ネル4が各保持材1の保持突起10へ極めて強固に保持
される。この実施形態の防音パネル体の他の構成や作
用,効果は、第5実施形態の防音パネル体と同様である
ので、それらの説明は省略する。
【0058】第10実施形態 図16は、請求項11の発明に対応する防音パネル体の
実施形態を、その吸音笠木材を省略して示した部分平面
図である。音源側組立パネルaと受音側組立パネルb
は、一定方向に沿って平行に配置された複数の保持材1
と、それぞれの保持材1へ交差するように伏せた状態で
並べて保持されたチャンネル状断面の弾性を有する多数
のパネル4とから構成されている。各組立パネルa,b
のそれぞれの保持材1は、第1実施形態における各保持
材1とほぼ同様に断面U字状の金属製の部材で形成され
ており、その両側壁には、長さ方向に沿って狭い間隔を
介して互いに対するスロット部11cを基部に有するほ
ぼ均一な高さの多数の対の保持突起10が、一定の間隔
で形成されている。組立パネルaの保持材1と組立パネ
ルbの保持材1は、背中合わせ状に接合されており、そ
れらの保持材1の各保持突起10は、保持材1,1の各
側部においてそれぞれ対応する位置に形成されている。
これらの保持材1,1は、第1実施形態の場合と同様
に、それらの両端部が図示しない隣合う支柱へそれぞれ
固定されており、上下方向に隣合う保持材1相互の対の
保持突起10,10は、上下方向に沿ってそれぞれ重な
り合うようになっている。
【0059】各パネル4の両方の側板部40は、内側を
向く状態のカール状断面に形成されている。各組立パネ
ルa,bにおいて、各保持材1の対の保持突起10相互
の間には、隣合うパネル4相互の側板部40が互いに押
し付けられた状態で接触し、かつ、相互の側板部40の
先端部が前記相対するスロット部11cへやや突入した
状態で保持されている。音源側組立パネルaを構成する
各パネル4には、両側の側板部40を除く部分に図示し
ない多数の小孔が形成されており、音源側組立パネルa
と受音側組立パネルbとの間には、各パネル4の両側板
部40,40の間を除く領域に吸音材5が挿入されてい
る。防音パネル体の上部には、第5実施形態の防音パネ
ル体と同様な吸音笠木材が取り付けられている。
【0060】この実施形態の防音パネル体は、隣合うパ
ネル4,4のカール状に形成された側板部40相互が、
突き合わされた状態で相対する対の保持突起10,10
のスロット部11c,11cへ押し込まれ、パネル4,
4が相互に強く連係されているので、それらのパネル4
が保持材1から外れることはない。この実施形態の防音
パネル体の他の構成や作用,効果は、第5実施形態の防
音パネル体と同様であるのでそれらの説明は省略する。
【0061】第11実施形態 図17は、請求項11の発明に対応する防音パネル体の
他の実施形態を、その吸音笠木材を省略して示した部分
平面図である。この実施形態の防音パネル体は、第10
実施形態の防音パネル体の変形例である。各組立パネル
a,bの保持材1,1は、金属製のH型材によって一体
に形成されており、これらの保持材1は、第5実施形態
の場合とほぼ同様な要領で図示しない支柱に固定されて
いる。
【0062】各パネル4はポリカーボネートその他の構
成樹脂でやや厚肉状に成形されており、各側板部40は
側方へ膨出状で断面湾曲状に形成されている。各組立パ
ネルa,bにおいて、各保持材1の狭い間隔で相対する
対の保持突起10相互の間には、隣合うパネル4相互の
側板部40が互いに押し付けられた状態で接触し、か
つ、相互の側板部40の先端部が前記相対するスロット
部11cへやや突入した状態で保持されている。この実
施形態の防音パネル体は、パネル4を透明に構成するこ
とができる。その他の構成や作用,効果は、第10実施
形態の防音パネル体と同様であるのでそれらの説明は省
略する。
【0063】第12実施形態 図18〜図19には、請求項12の発明に対応する防音
パネル体の実施形態が示されている。図18は第12実
施形態の防音パネル体の吸音笠木を除いた状態の部分分
解平面図、図19の(e)図はその変形例の部分平面
図、同(f)図は図18の形態における封止部材の変形
例を示す端面図である。
【0064】各組立パネルa,bの各保持材1は第11
実施形態の場合と同様に、金属製のH型材で一体に形成
されるとともに、図示しない支柱へ固定されている。各
保持材1のフランジ部には、長さ方向に沿って互いに向
き合うスロット部11cを基部に有するほぼ均一な高さ
の多数の対の保持突起10が一定の間隔で形成されてい
る。各組立パネルa,bにおいて、各支持材1の相対す
る対の保持突起10,10の間には、アルミニウム合金
製の隣合うパネル4の湾曲状の側板部40が近接した状
態で挿入されており、隣合うパネル4の側板部40相互
の間には、当該側部40相互が形成する間隙wよりも脚
部80の最大厚みtが僅かに大きい断面ほぼT字状状の
封止部材8の前記脚部80が打込みなどにより圧入され
ている。封止部材8は、図19の(e)図のように断面
きのこ状で脚部80の一部が膨らんいても実施すること
ができるし、あるいは(f)図のように、金属板を折り
曲げ成形したものでも使用することができる。この実施
形態のその他の構成は、第11実施形態の防音パネル体
とほぼ同様である。
【0065】第12実施形態の防音パネル体は、パネル
4の側板部40,40相互の間隙wへ、当該間隙wより
も最大厚みtが僅かに大きい断面T字状ないしきのこ状
の封止部材の脚部80を圧入したので、各パネル4がよ
り一層強固に保持材1へ保持される。その他の作用,効
果は、第11実施形態の防音パネル体とほぼ同様である
のでそれらの説明は省略する。
【0066】その他の実施形態 前記各実施形態において、各パネル2,3,4の小孔c
は小さな孔であるが、例えば図20のように、パネル
2,3,4の幅方向に沿いスリット状の小孔cを形成し
てもよく、この場合には、その小孔cの下部へルーバー
gを切り起こして形成することができる。このようにル
ーバーgを形成した場合には、図21で示すように突起
10には前記ルーバーgが接触しないように切欠部13
を形成する。前記実施形態では、各保持材1は支柱9へ
横方向に取り付けられ、各パネル2,3及び4は上下方
向へ沿うように取り付けられているが、各パネル2,3
及び4は、水平方向へ沿うように設計することができ
る。この場合には、各支柱の上下の適当な部分へ差し渡
し状に図示しないフレームをほぼ水平に固定し、この各
フレームへ所定の間隔で平行するように、各保持材1を
縦方向に固定する。各パネル2,3及び4には、表面を
塗装処理したカラーアルミ板を使用して、防音パネル体
の設置領域の景観を改善することができる。また、第1
1実施形態以外の実施形態においても、パネル2,3及
び4をポリカーボネートその他の合成樹脂で成形するこ
とができ、これらの場合には着色した合成樹脂や透明な
合成樹脂を使用することができる。また、組立パネル
a,bの間には吸音材5を設けない部分があっても実施
することができる。
【0067】
【発明の効果】この発明による防音パネル体によれば、
平行に設置された複数の支持材1へパネル2,3又は4
を所定の要領で保持させることにより、その施工の大半
の作業を達成することができるから、施工が極めて簡単
であるとともに、施工コストを低減することができる。
【0068】請求項1の防音パネル体は、音源側組立パ
ネルaの表面へ帯状の凹凸が形成されるので、その吸音
効果がより向上する。
【0069】請求項2の防音パネル体は、上部が受音側
から音源側に向かって湾曲していおり、その湾曲部分に
おいて受音側組立パネルには多数の小孔が形成されてい
るので、音波が音源側からパネル体の上部を越えて受音
側へ回折する際、その回折音波を効率的に吸収すること
ができる。また、パネル体の上部に吸音笠木材を取り付
ず、かつ、防音パネル体の高さを比較的低く設計しても
その防音効果を高めることができる。
【0070】請求項4の防音パネル体は、音源側組立パ
ネルaの上部と受音側組立パネルbの上部へ、それぞれ
パネル2,3の凹凸に沿った凹凸部を有する取付部材6
aを固定したので、パネル体の上部へ吸音笠木材を取り
付けるのが簡単である。
【0071】請求項5の防音パネル体は、音源側組立パ
ネルa又は受音側組立パネルbの第2のパネル3相互の
間へ、押込み突起60を押し込む要領で押え部材6を取
り付けたので、防音パネル体がより強固になる。
【0072】請求項6〜12の防音パネル体は、パネル
体の両面に凹凸ができないとともに、パネル体の全体の
厚みがほぼ均一になる。
【0073】請求項14の吸音パネル体は、音源側組立
パネルaの保持材1と受音側組立パネルbの保持材1と
が一体に形成されているので、各保持材を支柱などに取
り付けるときの施工がより簡単であある。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1,2の発明に対応する実施形態の防音
パネル体の概略側面図である。
【図2】図1の防音パネル体を音源側から見た部分正面
図である。
【図3】図2の矢印A−Aに沿う部分拡大断面図であ
る。
【図4】図3の矢印B−Bに沿う概略断面図である。
【図5】図3の矢印C−Cに沿う概略断面図である。
【図6】請求項14の発明に対応する実施形態の防音パ
ネル体における保持材の部分斜視図である。
【図7】請求項3,4及び5の発明に対応する実施形態
の防音パネル体の部分平断面である。
【図8】図7の防音パネル体の矢印D−Dに沿う上端部
分の断面図である。
【図9】請求項1,2の発明に対応する他の実施形態の
防音パネル体の部分平断面図である。
【図10】請求項6,13及び14の発明に対応する実
施形態の防音パネル体の吸音笠木材を省略した部分分解
平面図である。
【図11】図10の防音パネル体の上部の部分側断面図
である。
【図12】請求項7の発明に対応する実施形態の防音パ
ネル体の吸音笠木材を省略して示した部分平面図であ
る。
【図13】請求項8の発明に対応する実施形態の防音パ
ネル体の吸音笠木材を省略して示した部分平面図であ
る。
【図14】請求項9の発明に対応する実施形態の防音パ
ネル体の吸音笠木材を省略して示した部分平面図であ
る。
【図15】請求項10の発明に対応する実施形態の防音
パネル体の吸音笠木材を省略して示した部分平面図であ
る。
【図16】請求項11の発明に対応する実施形態の防音
パネル体の吸音笠木材を省略して示した部分平面図であ
る。
【図17】請求項12の発明に対応する実施形態の防音
パネル体の吸音笠木材を省略して示した部分平面図であ
る。
【図18】請求項12の発明に対応する他の実施形態の
防音パネル体の吸音笠木材を省略して示した部分平面図
である。
【図19】(e)図は図18の防音パネル体の変形例の
部分平面図、(f)図は図18の形態における封止部材
の変形例を示す端面図である。
【図20】組立パネルを構成するパネルの変形例を示す
部分断面図である。
【図21】図20のパネルを使用した組立パネルの部分
平面図である。 a 音源側組立パネル b 受音側組立パネル c 小孔 d カバー g ルーバー h シール材 a1 音源側 b1 受音側 1 保持材 1a 補強材 1b ネジビス 1c 取付金具 1d ボルトナット 10,10a 保持突起 11,11a,11b,11c スロット部 12 フランジ部 13 切欠部 2 第1のパネル 3 第2のパネル 4 パネル 20,30,40,40a 側板部 21,41 大径係合部 31,42 小径係合部 22,43,44 係合部 45 押込み部 5 吸音材 6 押込み部材 60,60a 押込み突起 61,61a スロット部 62 切欠部 6a 取付部材 7 吸音笠木材 7a 円弧状部材 7b 小孔 70 吸音材 71 取付フランジ 72 ビス 73 連結部 8 封止部材 80 脚部 9 支柱 90 フランジ

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の小孔cが形成された音源側a1に
    面する音源側組立パネルaと、 前記音源側組立パネルaに対して所定の間隔を介して平
    行する状態に設置された受音側b1に面する受音側組立
    パネルbと、 前記音源側組立パネルaと受音側組立パネルbとの間の
    少なくとも一部に介在するグラスウール,ロックウール
    その他の吸音材5と、を備え、 前記音源側組立パネルaと受音側組立パネルbは、 長さ方向に沿う両端部の基部にスロット部11が形成さ
    れたほぼ均一な高さの多数の保持突起10を所定の間隔
    に有し、相互の各保持突起10が一定方向に沿って重な
    り、かつ、各保持突起10がそれぞれの側に向く状態で
    所定の間隔をもってほぼ平行に配置された複数の保持材
    1と、 両側部へ膨出状に湾曲した側板部20,30がそれぞれ
    長さ方向に沿って形成され、前記保持材1へ交差するよ
    うに取り付けられるチャンネル状断面の弾性を有する多
    数の第1のパネル2と第2のパネル3とを含み、 前記各保持材1の各保持突起10相互の間には、前記第
    1のパネル2が仰向け状態に挿入され、 前記保持材1の各保持突起10には、前記第2のパネル
    3が被せられた状態で係合保持され、 前記各第1のパネル2の側板部20の先端部分内側に
    は、当該第1のパネル2に隣接する各第2のパネル3の
    前記側板部30の先端部分が係合されていることを特徴
    とする、 防音パネル体。
  2. 【請求項2】 前記音源側組立パネルaと前記受音側組
    立パネルbは、上部が受音側b1から音源側a1に向け
    て湾曲状に曲げられ、前記受音側組立パネルbの前記曲
    げられた部分には多数の小孔が形成されていることを特
    徴とする、請求項1に記載の防音パネル体。
  3. 【請求項3】 内部に吸音材70を有する中空状の吸音
    笠木材7が上部へ長さ方向に沿って取り付けられてい
    る、請求項1に記載の防音パネル体。
  4. 【請求項4】 前記音源側組立パネルa及び受音側組立
    パネルbにおける第1及び第2の各パネル2,3は、上
    下方向に沿うように配置されており、 前記音源側組立パネルaと前記受音側組立パネルbの上
    部には、長さ方向に沿う両端部の基部にスロット部61
    aを有する多数の押込み突起60aが所定の間隔に形成
    された取付部材6aが、前記第1のパネル2及び第2の
    パネル3とほぼ直交する状態に、かつ、前記各保持材1
    の中の最上位の保持材1と同じレベルか又は同じレベル
    よりもやや下位レベルにそれぞれ取り付けられ、 前記各取付部材6aの押込み突起60aは、第2のパネ
    ル3相互の間に押し込まれ、 前記中空状の吸音笠木材7は、当該吸音笠木材7の下部
    へ長さ方向に沿って下方へ突出する状態に形成された取
    付フランジ71,71が前記取付部材6aへ固定された
    ている、請求項3に記載の防音パネル体。
  5. 【請求項5】 前記音源側組立パネルaと前記受音側組
    立パネルbの一方又は双方には、長さ方向に沿う両端部
    の基部にスロット部61を有する多数の押込み突起60
    を所定の間隔に形成した複数の押え材6が、前記第1の
    パネル2及び第2のパネル3とほぼ直交する状態に設置
    され、前記押え材6の各押込み突起60は、第2のパネ
    ル2相互の間に押し込まれていることを特徴とする、請
    求項1〜4のいずれかに記載の防音パネル体。
  6. 【請求項6】 多数の小孔cが形成された音源側a1に
    面する音源側組立パネルaと、 前記音源側組立パネルaに対して所定の間隔を介して平
    行する状態に設置された受音側b1に面する受音側組立
    パネルbと、 前記音源側組立パネルaと受音側組立パネルbとの間の
    少なくとも一部に介在するグラスウール,ロックウール
    その他の吸音材5と、を備え、 前記音源側組立パネルaと受音側組立パネルbは、 長さ方向に沿う一方向の基部へスロット部11aを有す
    るほぼ均一な高さの多数の保持突起10を所定の間隔に
    有し、相互の各保持突起10が一定方向に沿って重な
    り、かつ、各保持突起10がそれぞれの側へ向く状態で
    所定の間隔をもってほぼ平行に配置された複数の保持材
    1と、 一方の側板部40の先端部に外側へ断面ほぼカール状に
    曲げられた大径係合部41が形成され、他方の側板部4
    0aの先端部に内側へ断面ほぼカール状に曲げられた小
    径係合部42が形成され、前記保持材1へ交差するよう
    に伏せた状態で並べて取り付けられるチャンネル状断面
    の弾性を有する多数のパネル4とを含み、 前記保持材1の各スロット部11aには隣合う一方のパ
    ネル4の大径係合部41がやや突入した状態で係止さ
    れ、 大径係合部41内には隣合う他方のパネル4の小径係合
    部42が押込み状に嵌め込まれていることを特徴とす
    る、 防音パネル体。
  7. 【請求項7】 多数の小孔cが形成された音源側a1に
    面する音源側組立パネルaと、 前記音源側組立パネルaに対して所定の間隔を介して平
    行する状態に設置された受音側b1に面する受音側組立
    パネルbと、 前記音源側組立パネルaと受音側組立パネルbとの間の
    少なくとも一部に介在するグラスウール,ロックウール
    その他の吸音材5と、を備え、 前記音源側組立パネルaと受音側組立パネルbは、 長さ方向に沿う一方向の基部へスロット部11aを有す
    るほぼ均一な高さの多数の保持突起10を所定の間隔に
    有し、相互の各保持突起10が一定方向に沿って重な
    り、かつ、各保持突起10がそれぞれの側へ向く状態で
    所定の間隔をもってほぼ平行に配置された複数の保持材
    1と、 一方の側板部40の先端部に外側へ断面ほぼカール状に
    曲げられた係合部43が形成され、他方の側板部40a
    が側方へ膨出状に湾曲され、前記保持材1へ交差するよ
    うに伏せた状態で並べて取り付けられるチャンネル状断
    面の弾性を有する多数のパネル4とを含み、 前記保持材1の各スロット部11aには隣合う一方のパ
    ネル4の前記係合部43がやや突入した状態で係止さ
    れ、 前記係合部43には隣合う他方のパネル4の湾曲した他
    方の側板部40aが押込み状に係止されていることを特
    徴とする、 防音パネル体。
  8. 【請求項8】 多数の小孔cが形成された音源側a1に
    面する音源側組立パネルaと、 前記音源側組立パネルaに対して所定の間隔を介して平
    行する状態に設置された受音側b1に面する受音側組立
    パネルbと、 前記音源側組立パネルaと受音側組立パネルbとの間の
    少なくとも一部に介在するグラスウール,ロックウール
    その他の吸音材5と、を備え、 前記音源側組立パネルaと受音側組立パネルbは、 長さ方向に沿う両端部にスロット部11を有するほぼ均
    一な高さの多数の保持突起10を所定の間隔に有し、相
    互の各保持突起10が一定方向に沿って重なり、かつ、
    各保持突起10がそれぞれの側へ向く状態で所定の間隔
    をもってほぼ平行に配置された複数の保持材1と、 両方の側板部20の先端部に外側へ断面ほぼカール状に
    曲げられた大径係合部21が形成され、前記保持材1へ
    交差するように伏せた状態に取り付けられるチャンネル
    状断面の弾性を有する多数の第1のパネル2と、 両方の側板部30の先端部に内側へ断面ほぼカール状に
    曲げられた小径係合部31が形成され、前記第1のパネ
    ル2と交互に並べて前記保持材1へ交差するように伏せ
    た状態に取り付けられるチャンネル状断面の弾性を有す
    る多数の第2のパネル3とを含み、 前記各保持突起10相互の間には、各大径係合部21が
    それぞれのスロット部11へやや突入して係合された状
    態で前記第1のパネル2が取り付けられ、 前記各大径係合部21には、それぞれ隣合う第2のパネ
    ル3の対応する小径係合部31が押込み状に嵌め込まれ
    ていることを特徴とする、防音パネル体。
  9. 【請求項9】 多数の小孔cが形成された音源側a1に
    面する音源側組立パネルaと、 前記音源側組立パネルaに対して所定の間隔を介して平
    行する状態に設置された受音側b1に面する受音側組立
    パネルbと、 前記音源側組立パネルaと受音側組立パネルbとの間の
    少なくとも一部に介在するグラスウール,ロックウール
    その他の吸音材5と、を備え、 前記音源側組立パネルaと受音側組立パネルbは、 長さ方向に沿う両端部にスロット部11を有するほぼ均
    一な高さの多数の保持突起10を所定の間隔に有し、相
    互の各保持突起10が一定方向に沿って重なり、かつ、
    各保持突起10がそれぞれの側へ向く状態で所定の間隔
    をもってほぼ平行に配置された複数の保持材1と、 両方の側板部20の先端部に外側へ断面ほぼカール状に
    曲げられた係合部22が形成され、前記保持材1へ交差
    するように伏せた状態に取り付けられるチャンネル状断
    面の弾性を有する多数の第1のパネル2と、 両方の側板部30が側方へ膨出状に湾曲され、前記第1
    のパネル2と交互に並べて前記保持材1へ交差するよう
    に伏せた状態に取り付けられるチャンネル状断面の多数
    の第2のパネル3とを含み、 前記各保持突起10相互の間には、各係合部22がそれ
    ぞれのスロット部11へやや突入して係合された状態で
    前記第1のパネル2が取り付けられ、 前記各係合部21には、それぞれ隣合う第2のパネル3
    の対応する側板部30が押込み状に係止されていること
    を特徴とする、 防音パネル体。
  10. 【請求項10】 多数の小孔cが形成された音源側a1
    に面する音源側組立パネルaと、 前記音源側組立パネルaに対して所定の間隔を介して平
    行する状態に設置された受音側b1に面する受音側組立
    パネルbと、 前記音源側組立パネルaと受音側組立パネルbとの間の
    少なくとも一部に介在するグラスウール,ロックウール
    その他の吸音材5と、を備え、 前記音源側組立パネルaと受音側組立パネルbは、 長さ方向に沿う一方向の端部にほぼS字状のスロット部
    11bを有するほぼ均一な高さの多数の保持突起10を
    所定の間隔に有し、相互の各保持突起10が一定方向に
    沿って重なり、かつ、各保持突起10がそれぞれの側へ
    向く状態で所定の間隔をもってほぼ平行に配置された複
    数の保持材1と、 一方の側板部40には前記スロット部11bに対応して
    断面ほぼS字状の係合部44が形成され、他方の側板部
    40aの先端部には側方へ突出するように前記係合部4
    4へ押し込み得る断面カール状の押込み部45が形成さ
    れ、前記保持材1へ交差するように伏せた状態に並べて
    取り付けられるチャンネル状断面の弾性を有する多数の
    パネル4とを含み、 前記各保持突起10のスロット部11bには、前記各パ
    ネル4の係合部44が押込み状に係合され、 前記係合部44には隣のパネル4の押込み部45が押し
    込まれていることを特徴とする、防音パネル体。
  11. 【請求項11】 多数の小孔cが形成された音源側a1
    に面する音源側組立パネルaと、 前記音源側組立パネルaに対して所定の間隔を介して平
    行する状態に設置された受音側b1に面する受音側組立
    パネルbと、 前記音源側組立パネルaと受音側組立パネルbとの間の
    少なくとも一部に介在するグラスウール,ロックウール
    その他の吸音材5と、を備え、 前記音源側組立パネルaと受音側組立パネルbは、 長さ方向に沿って互いに向き合うスロット部11cを基
    部に有するほぼ均一な高さの多数の近接した対の保持突
    起10を所定の間隔で有し、相互の各保持突起10が一
    定方向に沿って重なり、かつ、各保持突起10がそれぞ
    れの側へ向く状態で所定の間隔をもってほぼ平行に配置
    された複数の保持材1と、 両方の側板部40が相対するように断面カール状又は断
    面湾曲状に形成され、前記保持材1へ交差するように伏
    せた状態に並べて取り付けられるチャンネル状断面の弾
    性を有する多数のパネル4とを含み、 前記各対の保持突起10相互の間には、隣合うパネル4
    相互の側板部40が、互いに押し付けられた状態で接触
    しかつ相互の側板部40の先端部が前記スロット部11
    cへやや突入した状態で保持されていることを特徴とす
    る、 防音パネル体。
  12. 【請求項12】 多数の小孔cが形成された音源側a1
    に面する音源側組立パネルaと、 前記音源側組立パネルaに対して所定の間隔を介して平
    行する状態に設置された受音側b1に面する受音側組立
    パネルbと、 前記音源側組立パネルaと受音側組立パネルbとの間の
    少なくとも一部に介在するグラスウール,ロックウール
    その他の吸音材5と、を備え、 前記音源側組立パネルaと受音側組立パネルbは、 長さ方向に沿って互いに向き合うスロット部11cを基
    部に有するほぼ均一な高さの多数の近接した対の保持突
    起10を所定の間隔で有し、相互の各保持突起10が一
    定方向に沿って重なり、かつ、各保持突起10がそれぞ
    れの側へ向く状態で所定の間隔をもってほぼ平行に配置
    された複数の保持材1と、 両方の側板部40が相対するように断面カール状又は断
    面湾曲状に形成され、前記保持材1へ交差するように伏
    せた状態に並べて取り付けられるチャンネル状断面の弾
    性を有する多数のパネル4とを含み、 前記各対の保持突起10相互の間には、隣合うパネル4
    相互の側板部40が近接した状態で挿入され、 隣合うパネル4の側板部40相互の間には、当該側部4
    0相互が形成する間隙wよりも脚部80の最大厚みtが
    僅かに大きい断面ほぼT字状ないしきのこ状の封止部材
    8の前記脚部80を圧入したことを特徴とする、 防音パネル体。
  13. 【請求項13】 内部に吸音材70を有する中空状の吸
    音笠木材7が上部に沿って取り付けられている、請求項
    6〜12のいずれかに記載の防音パネル体。
  14. 【請求項14】 前記音源側組立パネルaを構成する保
    持材1と、前記受音側組立パネルbを構成する保持材1
    は、断面H型部材によって一体に成形されており、それ
    ぞれの保持材1の前記各保持突起10は前記断面H型部
    材の両側のフランジ部12へ形成されていことを特徴と
    する、請求項1〜13のいずれかに記載の防音パネル
    体。
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