JP3026342U - パチンコ台付設商品オーダー入力装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】遊技を継続しながら容易に飲食物、タバコ等の
商品を注文し、自己の座席に注文商品を配達してもらう
ことを可能とする簡易且つ低コストの商品オーダー入力
装置の提供。 【解決手段】注文すべき夫々の商品を特定するためのア
イテム・キー若しくはテン・キーと、オーダー・キーと
を有し、自己を特定するアドレス・コードに対応して前
記オーダー・キーの押圧により押圧された前記アイテム
・キー若しくはテン・キーに対応する商品コード・デー
タを送信する構成を採る。また、磁気カードにより商品
注文者を特定し、自己を特定するアドレス・コードに対
応して前記アイテム・キー若しくはテン・キーに対応す
る商品コード・データを送信し、注文された前記商品の
決算は前記磁気カード装置によって特定される利用者の
コード番号に基づいて行われる構成を採用する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本願考案は、パチンコ台間に設置される商品オーダー入力装置に関する。

【従来の技術】

手軽なレジャーとしてパチンコは国民大衆の間に広く定着し、その人気は年毎 に高まるばかりである。人気の高まりと共に、その遊技時間も長くなる傾向にあ り、遊技中に喫煙はもとより飲食を取りたいと欲する利用者が増加している。飲 食の場合、利用者はパチンコ台に「食事中」の札を掛ける等して、一旦店外に出 るか、店内の一角に設けられた飲食コーナーにおいて飲食することとしていた。 しかしこのような場合、当然のことながら利用者はパチンコ遊技を一時中断す ることとなり、この間、当該パチンコ台設備は利用されず売上げに寄与しない。 さらに、飲食コーナーを設けるためのフロアー・スペースを確保することは、当 該スペース分のパチンコ台設置台数を大きく減少させることとなり、特に小規模 のパチンコ店においては実現困難であった。

【０００２】 このため、パチンコ店によっては、サービスの一環として、遊技者がパチンコ 遊技を継続しつつ飲食を取ってもらうよう、飲食物、タバコ等の注文を聞くため に店員が店内を巡回する所が現れるようになった。しかし、このための人件費コ ストを当該商品の販売によって賄うことは到底不可能なことである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このような状況に鑑みて、本願考案は、遊技者がパチンコ遊技を継続しながら 極めて容易に飲食物、タバコ等の商品を注文し、自己の座席に当該注文商品を配 達してもらうための簡易で低コストの商品オーダー入力装置を提供することにあ る。さらに、当該商品オーダー入力装置は、パチンコ台間の極めて狭いスペース に設置可能で且つ操作性に優れたものでなければならない。

【０００４】

【課題を解決するための手段】 斯かる課題を達成するために、本願考案に係るパチンコ台付設商品オーダー入 力装置は、注文すべき夫々の商品を特定するためのアイテム・キー若しくはテン ・キーと、オーダー・キーとを少なくとも有し、自己を特定するアドレス・コー ドに対応して前記オーダー・キーの押圧により押圧された前記アイテム・キー若 しくはテン・キーに対応する商品コード・データを送信する構成を採用すること により上記課題を解決し、さらに、磁気カードによる商品注文者の特定により、 注文すべき夫々の商品を特定するためのアイテム・キー若しくはテン・キーと、 オーダー・キーと、磁気カード装置とを少なくとも有し、自己を特定するアドレ ス・コードに対応して前記アイテム・キー若しくはテン・キーに対応する商品コ ード・データを送信し、注文された前記商品の決算は前記磁気カード装置によっ て特定される利用者のコード番号に基づいて行われる構成を採用する。

【０００５】

【考案の実施の形態】

以下、本願考案のパチンコ台付設商品オーダー入力装置を図面に基づいて説明 する。

【０００６】 図１は、本願考案に係るパチンコ台付設商品オーダー入力装置（以下、「オー ダー入力装置」という）の一実施例を示す。本図に示す通り、オーダー入力装置 は、注文の対象となる複数の商品と一対一に対応したアイテム・キー２１、２２ 、２３・・・等を有し、遊技者が注文したい商品に対応したアイテム・キーを押 し、その後オーダー・キー３４を押すだけで当該商品を注文できることとなる。 遊技者が遊技中にある商品を注文したいと欲したとき、まずその時点で当 該サービスが受け付けられるか否かを、使用可能若しくは使用不可能表示５１、 ５２で確認する。使用可能状態であることを確認した後、注文すべき商品に対応 するアイテム・キーを押す。所定のアイテム・キーが押されると、当該アイテム ・キーの隣りに配置されている当該アイテム・キーに対応する確認表示ランプ４ １、４２、又は４３等が点灯する。当該点灯を確認後、その注文商品の個数が複 数個であるならばその個数に該当する個数キー３１又は３２を押せばその個数分 の当該商品を注文することとなる。商品及びその個数を上記押圧によって指定し た後は、オーダー・キー３４を押して当該商品に係る注文手続は終了する。既に 押されたアイテム・キー若しくは個数キーを取り消す場合はオーダー・キー３４ を押さずにキャンセル・キー３３を押せば良い。当該キャンセル・キー３３につ いては、例えば１回押す度に最後に押されたキー入力から順次繰り上げ的に取り 消すようにし、その都度、当該キー入力に対応する点灯表示ランプを消灯させる ようにすれば、アイテム・キーと個数キーを選択的にキャンセルすることができ る。オーダー・キー３４が押されその注文が店側に無事受け入れられたならば、 オーダー受付完了表示ランプ５３が点灯する。

【０００７】 図３は、本考案のオーダー入力装置の裏面の例を示す。電源コード８、通信線 用接続端子６の他に、オーダー入力装置を特定するためのアドレス設定器７が設 けられている。当該アドレス設定器７は、ある商品がオーダーされた際に、その 商品がどのオーダー入力装置からオーダーされたのかを示す当該装置固有のアド レス・コードを設定するためのものである。当該アドレス・コードはここでは３ 桁のデシマル数値にて設定するようにしている。この設定数値は、例えば付設さ れるパチンコ台の台番号（第４図のパチンコ台番号プレート９上の番号）に合致 させると便利であろう。

【０００８】 上記のとおり、注文者の操作としてはアイテム・キー２１等、必要な個数キー ３１等、そしてオーダー・キー３４等を押すだけである。商品オーダー入力装置 １は、当該押圧操作に基づいたデータを店側の中央制御装置（図示せず）に伝え なければならない。伝送方式としては、種々の方式が採用可能である。オーダー 入力装置の総設置台数が極めて少ない場合には、個別のオーダー入力装置に対し て別々に配線を施すことにより、前記アドレス・コードの設定を不要にすること もあり得る。しかし、設置台数が多い場合には、通常、通信線の配線コストを低 減するために、通常の信号用のツイスト・ペア２本線を全てのオーダー入力装置 に対して並列接続する。この場合には、アドレス・コードの設定は必要不可欠と なる。この場合の通信方式としては、２以上のオーダー入力装置から同時にオー ダー・キー３４が押された場合に、同一信号線上で信号が衝突することとなり、 正常な信号の送受信ができなくなる。斯かる事態を避けるための望ましい通信制 御方式の一としてポーリング通信制御方式がある。当方式は、中央制御装置側が 所定の順番にて次から次に異なるアドレス・コードを指定して当該アドレス・コ ードに対応する入力オーダー装置から商品のオーダ要求が存在するか否かを問合 せ、個々のオーダー入力装置はオーダー要求があればその問合せに対して応答す るというものである。

【０００９】 当該方式にあっては、共通通信線の専有権は常に中央制御装置に所属している ので、共通信号線上において信号の衝突は決して起こらず、且つ、一対のツイス ト・ペア線を全てのオーダー入力装置に並列接続することを可能とする。しかし 、本願考案に係るオーダー入力装置の通信方式はこれに限定されるものではなく 、個々のオーダー入力装置が、オーダー信号の送信に先だって共通通信線の専有 権を取得し、その後当該オーダー入力装置側からの中央制御装置へのアクセス方 式を採ることも可能である。この場合、共通通信線の専有権取得のための制御が 必要になることは言うまでもない。

【００１０】 図１若しくは図２の実施例においては、点線にて示す磁気カード読取装置５を 具備することも可能である。ここで取り扱われる磁気カード類（ＩＣカード、パ ンチ・カード等を含む）は、当該パチンコ店が独自に発行するカードはもちろん のこと、クレジット・カード等、その使用者を特定することができる全てのカー ド類を含む。パチンコ店が独自に発行する磁気カードの一つとして、出玉情報磁 気カードがある。当該磁気カードは、遊技者が遊技を終了する度に残玉を景品等 に交換することをせず、遊技終了時の残玉数を当該カードに蓄積しておき、所定 数が蓄積された段階でそれを景品等に交換するためのものである。従って、本願 考案に係るオーダー入力装置が斯かる出玉情報磁気カード装置を具備するもので あれば、注文した商品の代金支払いは現金に依らず、所定の出玉数に対する景品 （商品）交換として取り扱うことを可能とするのである。

【００１１】 図２は、本願考案に係るパチンコ台付設商品オーダー入力装置の他の実施例を 示す。当実施例に係るオーダー入力装置２が図１に示した先の実施例に係るオー ダー入力装置１と異なる点は、アイテム・キーに替わってテンキー６１、６２、 ６３・・・を、さらに表示装置５５を具備することにある。この場合、テンキー にて注文したい商品を特定できることから、注文アイテム数が多い場合にキーの 数を少なくできるメリットがある。ある商品を注文したい遊技者は、通常、メニ ュー５６に記載されている注文すべき商品に対応する番号をテン・キーにて指示 し、オーダー・キー３４を押圧して注文する。表示装置５５は、メニュー５６を 兼ねることも可能であり、さらに当該オーダー入力装置２の操作方法またはその 他の情報を表示することも可能である。表示装置５５は液晶装置（ＬＣＤ）が最 適である。その他の構成要素及びその機能については図１に示した実施例１に係 るオーダー入力装置１と同様である。

【００１２】 図４は、本願考案に係るオーダー入力装置１がパチンコ台８の間に付設された 状態を示す。パチンコ台とパチンコ台の間のスペースは通常６センチメートル程 度しかなく、オーダー入力装置はこのスペース内に収められるものでなくてはな らない。また、オーダー入力装置を、本図のようにパチンコ台と交互に設置する のではなく、パチンコ台２台に対して１台のオーダー入力装置の設置形態として も全ての遊技者がオーダー入力装置を操作可能とすることができよう。

【００１３】 図５は、本願考案に係るオーダー入力装置内の制御装置の構成を示す。制御の 要となる論理ＩＣ７１は、図６に示すとおり、ＣＰＵ、Ｉ／Ｏポート、プログラ マブルＲＯＭ、ＲＡＭ、通信背制御回路等を内蔵する。具体的には、このために 特に開発された特定用途ＩＣ（ＡＳＩＣ）若しくはいわゆるワンチップ・コンピ ュータＩＣの使用が適している。勿論、これに替えて複数のディスクリートＩＣ を組合せて回路構成することも可能である。アドレス設定器、テンキーもしくは アイテム・キーを含むキー・ボード、表示装置、各種表示ランプ類、及び磁気カ ード装置は、Ｉ／Ｏポートによって論理ＩＣと接続され、論理ＩＣは、Ｉ／Ｏポ ートを介してこれらの装置類を制御することとなる。

【００１４】 本願考案のオーダー入力装置は、上記した共通通信線によって中央制御装置に 接続される。当該中央制御装置は、上述のとおり、店内に設置される全オーダー 入力装置をポーリング制御して、商品オーダー入力を受け付けるほか磁気カード による商品代金の決算処理をも行う。さらにこの中央制御装置には、周辺装置と してキーボード入力装置、ＣＲＴ，ＬＣＤ等の表示装置、商品のオーダー状況を プリント・アウトして当該商品を調理、配達する担当者に知らせる印字装置等が 接続され、これら装置をも制御する。従って、中央制御装置の設置場所は、通常 当該パチンコ店内のカウンター内若しくは厨房等に設置される。

【００１５】

【考案の効果】

以上説明したとおり、本願考案に係るパチンコ台付設商品オーダー入力装置は 従来存在していなかった装置であり、パチンコ台間の非常に狭いスペースに設置 可能に構成されており、従来は、パチンコ遊技を中断し店外に出るか又は店内の 飲食コーナーに行かざるを得なかった遊技者が、パチンコ遊技を継続しながら容 易に飲食物、タバコ等の商品を注文し、自己の座席に注文商品を配達してもらう ことを簡易且つ低コストの商品オーダー入力装置として実現した。

【図面の簡単な説明】

【図１】本願考案に係るパチンコ台付設商品オーダー入
力装置の一実施例を示す。

【図２】本願考案に係るパチンコ台付設商品オーダー入
力装置の他の実施例を示す。

【図３】本考案のオーダー入力装置の裏面を示す。

【図４】本願考案に係るオーダー入力装置がパチンコ台
の間に付設された状態を示す。

【図５】本願考案に係るオーダー入力装置内の制御装置
の構成を示す。

【図６】図５に示す制御装置内の論理ＩＣの構成を示
す。

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 パチンコ台間に設置される装置であっ
   て、 注文すべき夫々の商品を特定するためのアイテム・キー
   若しくはテン・キーと、オーダー・キーとを少なくとも
   有し、 自己の装置を特定するアドレス・コードに対応して前記
   オーダー・キーの押圧により押圧された前記アイテム・
   キー若しくはテン・キーに対応する商品コード・データ
   を送信する、パチンコ台付設商品オーダ入力装置。
2. 【請求項２】 パチンコ台間に設置される装置であっ
   て、 注文すべき夫々の商品を特定するためのアイテム・キー
   若しくはテン・キーと、該アイテム・キーの押圧を取り
   消すキャンセル・キーと、オーダー・キーと、を少なく
   とも有し、 自己の装置を特定するアドレス・コードに対応して前記
   オーダー・キーの押圧により前記アイテム・キー若しく
   はテン・キーに対応する商品コード・データを送信す
   る、パチンコ台付設商品オーダ入力装置。
3. 【請求項３】 パチンコ台間に設置される装置であっ
   て、 注文すべき夫々の商品を特定するためのアイテム・キー
   若しくはテン・キーと、注文すべき該商品の個数を表示
   する個数キーと、オーダー・キーと、を少なくとも有
   し、 自己の装置を特定するアドレス・コードに対応して前記
   アイテム・キー若しくはテン・キーに対応する商品コー
   ド・データを送信する、パチンコ台付設商品オーダ入力
   装置。
4. 【請求項４】 パチンコ台間に設置される装置であっ
   て、 注文すべき夫々の商品を特定するためのアイテム・キー
   若しくはテン・キーと、注文すべき該商品の個数を表示
   する個数キーと、該アイテム・キー若しくはテン・キー
   若しくは個数キーの押圧を取り消すキャンセル・キー
   と、オーダー・キーと、を少なくとも有し、 自己の装置を特定するアドレス・コードに対応して前記
   アイテム・キー若しくはテン・キーに対応する商品コー
   ド・データを送信する、パチンコ台付設商品オーダ入力
   装置。
5. 【請求項５】 パチンコ台間に設置される装置であっ
   て、 注文すべき夫々の商品を特定するためのアイテム・キー
   若しくはテン・キーと、オーダー・キーと、磁気カード
   装置とを少なくとも有し、 自己の装置を特定するアドレス・コードに対応して前記
   アイテム・キー若しくはテン・キーに対応する商品コー
   ド・データを送信し、注文された前記商品の決算は前記
   磁気カード装置によって特定される利用者のコード番号
   に基づいて行われる、パチンコ台付設商品オーダ入力装
   置。