JP3026246U - 鉄筋支持装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 建築現場における布基礎あるいは一般階の梁
鉄筋の組立を一人で安全容易に、しかも効率よく行なう
ことのできる鉄筋支持装置を提供するものである。 【構成】 ２つの支持脚の上部を鉄筋支持棒で一体に連
結すると共に、支持脚の側面に開止片を設けた鉄筋支持
装置であって、開止片を外した状態で鉄筋支持装置の高
さが組立られたスターラップ筋の下面と基礎コンクリー
トあるいは型枠との間の高さより低く設定することを特
徴とする鉄筋支持装置。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、建築現場における布基礎あるいは一般階の梁鉄筋の組立を安全に しかも効率よく行なうための鉄筋支持装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の技術として図１０ａ・ｂ・ｃに示すように、例えば布基礎を構築する場 合、まず基礎コンクリートＡ上所要間隔に梁鉄筋を支持固定するための支柱Ｂを 立設し、支柱Ｂの上部に上筋Ｃを、下部には下筋Ｄをそれぞれ配筋する。 つぎに、スターラップ筋Ｅを上筋Ｃ上に配筋するため、一旦下筋Ｄを手で持ち 上げる。 その後、すぺてのスターラップ筋Ｅの配筋を終了した後下筋Ｄをスターラップ 筋Ｂ内に下ろす。

【０００３】 このように、重い鉄筋を手で持ち上げたり下ろしたりする作業は重労働であり 、かつ腰を痛めたりする。 また、２名以上で作業しなければならず作業効率が悪い。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

この考案は、上記の問題点に鑑みなされたもので、建築現場における布基礎あ るいは一般階の梁鉄筋の組立を１人で安全容易に、しかも効率よく行なうことの できる鉄筋支持装置を提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記問題点を解決するための手段として、２つの支持脚の上部を鉄筋支持棒で 一体に連結すると共に、支持脚の側面に開止片を設けた鉄筋支持装置であって、 開止片を外した状態で鉄筋支持装置の高さが組立られたスターラップ筋の下面と 基礎コンクリートとの間の高さより低く設定するものである。

【０００６】

【実施例】

図１・図２に示すように１は鉄筋支持装置である。 ２は丸パイプによる底片２ａの両端に平板による支持片２ｂを設けた支持脚で ある。 ３は上記２つの支持脚２の上部を一体に連結する鉄筋支持棒で、両端をボルト ３ａにて固定してある。 ４は上記支持脚２の側面に設けた開止片で、一方の支持片２ｂにピン４ａにて 回動可能に固定した先端に係止溝４ｂを形成した平板による止片４ｃを、他方の 支持片２ｂに係止溝４ｂを係止する係止ピン４ｄを設けた構成である。 なお、支持片２ｂの高さｔは４０ｍｍ前後とするのが望ましい。 つまり、支持脚２を水平状に形成した時の高さが４０ｍｍ前後という訳である 。

【０００７】 上記実施例の使用例として図３から図８に基づいて説明する。 １）、例えば建築現場における布基礎を構築する場合において、基礎コンクリー トＡ上所要間隔に梁鉄筋を支持固定するための支持軸Ｂ１の上部に支持台Ｂ２を 、下部には支持板Ｂ３を設けた支柱Ｂを立設し、その支柱Ｂの前後適所に鉄筋支 持装置１を止片４ｃの係止溝４ｂを係止ピン４ｄに係止し自立させて配設する。 ２）、支持台Ｂ２の上面に上筋Ｃを置き、つづいて鉄筋支持装置１の鉄筋支持棒 ３の上面に下筋Ｄを置く。 ３）、スターラップ筋Ｅの端部Ｅ１を開口して、下筋Ｄを通して上筋Ｃ上に所要 間隔に配置する。 ４）、鉄筋支持装置１の止片４ｃの下方をハンマー等にて上方に叩き上げること より係止溝４ｂが係止ピン４ｄより外れ、各支持脚２が水平状に倒れ、下筋Ｄが スターラップ筋Ｅの下部に落下する。 ５）、各鉄筋支持装置１を側方より取り出し、スターラップ筋Ｅと上筋Ｃ及び下 筋Ｄとを結束線等にて固定し、梁鉄筋を組立てるものである。

【０００８】 また、別の使用例として一般階における梁鉄筋の組立として図９に示すように 梁型枠Ｈの両側のスラブ型枠Ｓ上に鉄筋支持装置１を立設し、上面に角パイプＫ を置き、その上に上筋Ｃを配置し、予め梁型枠Ｈ上の角材Ｋ１上に配置した下筋 Ｄに対してスターラップ筋Ｅを通して上筋Ｃ上に配設する。 上記のように順次梁鉄筋を組立る上においても最終的に上記同様各支持脚２を 水平状に倒して取り除くものである。

【０００９】 なお、上記実施例における開止片は支持脚の両側にもうけてもよい。 また、開止片の形状も同様の作用効果を有するものであれば別の形状でもよい 。

【００１０】

【考案の効果】

上記の鉄筋支持装置によれば、建築現場における布基礎あるいは一般階の梁鉄 筋の組立を一人で安全容易に、しかも効率よく行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例を示す鉄筋支持装置の正面
図。

【図２】この考案の一実施例を示す鉄筋支持装置の平面
図。

【図３】この考案の施工例を示す第１段階の施工正面
図。

【図４】この考案の施工例を示す第１段階の施工側面
図。

【図５】この考案の施工例を示す第２段階の施工正面
図。

【図６】この考案の施工例を示す第２段階の施工側面
図。

【図７】この考案の施工例を示す第３段階の施工正面
図。

【図８】この考案の施工例を示す第３段階の施工側面
図。

【図９】この考案の他の施工例を示す正面図。

【図１０】ａ〜ｃ従来の施工例を示す施工状態図。

【符号の説明】

１、鉄筋支持装置 ２、支持脚 ３、鉄筋支持棒 ４、開止片

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ２つの支持脚の上部を鉄筋支持棒で一体
   に連結すると共に、支持脚の側面に開止片を設けた鉄筋
   支持装置であって、開止片を外した状態で鉄筋支持装置
   の高さが組立られたスターラップ筋の下面と基礎コンク
   リートとの間の高さより低く設定することを特徴とする
   鉄筋支持装置。