JP3025407U

JP3025407U - 花器

Info

Publication number: JP3025407U
Application number: JP1995014103U
Authority: JP
Inventors: 秀雄早川
Original assignee: 株式会社ロロ
Priority date: 1995-12-01
Filing date: 1995-12-01
Publication date: 1996-06-21
Anticipated expiration: 2001-12-01

Abstract

(57)【要約】（修正有）【目的】祭壇献花として生花の生け込みに使用する花器
であって、花器内に装填されるオアシスと称すスポンジ
状生花支持材の使用量の減少を図り、全体のコストダウ
ンを実現する。【構成】花器１内にスポンジ状支持材４を装填し、この
支持材に生花の幹５を差込み支持する花器であって、花
器の内部に、生花支持材を受け止める台座２を設け且つ
台座と花器側壁との間に凹溝３を形成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、例えば、祭壇用献花の生け込みに適用する花器の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、祭壇用献花の生け込みとして、植木鉢の如き花器内に、オアシスと称す吸水性の有るスポンジ状生花支持材を装填し、この支持材に生花の幹を差込み支持して生花の飾り付けをすることがなされている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の花器は、上面が開口した単なる植木鉢状をなし、一方、生花支持材は、粒子をバインダーにより脆く固めたスポンジ状材料であり、この支持材は、一定大きさのブロック状素材を花器に合わせて切断し且つ外周を切り削り花器内へ装填される。

【０００４】ところが、前記の支持材は高価であり、従って、花器内の収容部一杯に充満させると、花器に対する支持材の費用が嵩むという問題点がある。しかも、支持材は脆く固めたスポンジ状物質のため、これを花器中へ嵌め込む際、外周部が花器の周壁に擦れてぼろぼろと削り落とされ、花器の内部および周辺を汚すという不都合がある。

【０００５】このため、最近、当業者の間から、花器に簡単な工夫を施すことにより、生花支持材の使用量を減少し得る花器の出現が強く要望されているが、現在、そのようなものは存在しない。そこで、この考案と花器の内部に簡単な手段を施すことにより、上記の要望を満足し、実用性を高めた新規な花器を提供するものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するための、この考案の手段を説明すると、この考案は、花器内にスポンジ状の生花支持材を装填し、この支持材に生花の幹を差込み支持する花器であって、花器の内部に、生花支持材を受止める台座を設け且つ台座と花器側壁との間に凹溝を形成し、構成したものである。

【０００７】

【作用】

この考案は花器本体の内部に上げ底状の台座を設け、この台座に生花支持材の下面を支持する構成としたため，花器に対して生花支持材を適合位置まで装填するも台座の高さに相当する花器深さ分だけ体積が減少し、全体価格を大幅にコストダウンし得る。

【０００８】また、生花支持材を装填する際の削り屑が総て凹溝に貯溜する利点があり、しかも、生花の幹先が凹溝に位置して生け込み状態の安定化および生花の吸水性が向上する等、構成簡単にして考案目的を達成した実用上の効果を奏する。

【０００９】

【実施例】

図１は、この考案の一実施例にかかる花器の断面図。図２は、花器中に生花支持材を装填し生花の生け込み状況を示す断面図である。

【００１０】この考案の花器１は、花器内にスポンジ状の生花支持材を装填し、この支持材に生花を差込み支持する花器であって、この考案は花器１の内部に、花器深さの略半分に達する上底状の台座２を設け且つ台座２と花器側壁との間に凹溝３を形成したものである。

【００１１】上記、花器１は、円形又は角形或いは多角形その他任意の平面形状に形成すると共に、台座２の上面は、平坦面または曲面或いは凹凸面その他任意の形状に形成され、且つ、凹溝３の容積は特に限定しない。

【００１２】然して、この考案の花器１を使用する場合、予め、花器に合わせて切削成形した生花支持材４を花器１に対して上方から嵌め込み、その下面を台座２に支持させる（図２）。

【００１３】生花支持材４を花器１に嵌め込む際、花器の側壁に擦れて削られた屑片は台座外周の凹溝３に貯溜する。

【００１４】生花の生け込みに際しては、花器中の支持材４に対し適当量の水を給水する。水は支持材４に吸収されると共に、凹溝３に貯溜する。

【００１５】給水の後、支持材４に対して生花の幹５を差し込み、幹５の先端部は凹溝３に位置して生け込み状態の安定化および吸水性の向上を実現するのである。

【００１６】

【考案の効果】

本考案は上記の如く、花器の内部に上げ底状の台座を設け、この台座と花器側壁との間に凹溝を形成したから、花器に対して生花支持材を適合位置まで装填した際、支持材は台座の高さに相当する花器深さ分だけ体積を減少しており、従って、全体価格を大幅にコストダウンし得る。

【００１７】また、生花支持材を花器に装填する際、支持材の屑をして、台座外周の凹溝に貯溜する利点があり、しかも、支持材に生け込まれた生花の幹先を凹溝に位置させることにより、支持材に対する生花の生け込み状態が安定し且つ吸水性が向上する等、構成簡単にして考案目的を達成した実用上の効果を奏する。

【００１８】

【図面の簡単な説明】

図１は、この考案の一実施例にかかる花器の断面図であ
る。図２は、本考案の花器を用いて生花の生け込み状況
を示した断面図である。

【符号の説明】

１．花器２．台座３．凹溝４．生花支持材５．生花の幹

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】花器内にスポンジ状の生花支持材を装填
し、この支持材に生花の幹を差込み支持する花器であっ
て、花器の内部に、生花支持材を受止める台座を設け且
つ台座と花器側壁との間に凹溝を形成して成るを特徴と
する花器。