JPH0331162Y2

JPH0331162Y2 -

Info

Publication number: JPH0331162Y2
Application number: JP1987093869U
Authority: JP
Priority date: 1987-06-18
Filing date: 1987-06-18
Publication date: 1991-07-02
Also published as: JPS63201437U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）この考案は、人が持つたり一定場所に置いて花
を飾ることのできる花束ハンドルに関する。

（従来の技術）従来、この種花束ハンドルとしては、有底中空
の筒体の上部縁に連続して、仕切枠により円切ら
れた多数の透孔を有する拡開縁を形成したホルダ
ー本体の拡開縁の内部に発泡性吸水物質を嵌装し
たのち、仕切枠により区切られた多数の透孔を有
するキヤツプを上記拡開縁上に被冠して拡開縁の
周縁において嵌脱自在に懸止することができるよ
うに構成したものが知られている（実公昭49−
27657号公報参照）。この従来技術においては、ホ
ルダー本体の筒体内に水を入れ、ホルダー本体を
傾けることにより筒体内の水を発泡性吸水物質に
補給することができる。

（考案が解決しようとする問題点）ところが、従来の上記花束ハンドルは、ホルダ
ー本体を傾けないと、水を発泡性吸水物質に補給
できない。しかし、花束ハンドルは、人が持つた
り、一定場所に置いて花を飾るものであり、人が
持つ場合は結婚披露宴等で、短時間であつて、花
束ハンドルにアレンジした花に水を補給する必要
があるのは、花をアレンジしてから人が持つまで
の間である。従つて、筒体内に水を入れておいて
も、適時、ホルダー本体を傾けなければならず、
至極面倒であり、結婚式等の前夜から花束ハンド
ルをアレンジしておいても、夜中にホルダー本体
を傾けないと水の補給ができない。また、花束ハ
ンドルを静置して飾る場合も、前記と同様に、適
時、ホルダーを傾けなければならないという問題
がある。

さらに、花束ハンドルを人が持つている場合
に、うつかりとホルダー本体を傾けると、筒体内
の水が出すぎて、発泡性吸水物質からポタポタと
床に落ちるなどの問題がある。

本考案は、上述のような実情に着目してなされ
たもので、その目的とするところは、花束ハンド
ルを傾けなくても、常時、水の補給が可能な花束
ハンドルを得る点にある。

（問題点を解決するための手段）上記問題点を解決するために、本考案では、次
の技術的手段を講じた。

すなわち、本考案は、花を挿してアレンジでき
る発泡合成樹脂製の吸水性フオームを内蔵しうる
ケージ状蓋付花保持体が中空のハンドル本体に連
設され、ハンドル本体内に水を注入すると共に毛
細管現象を生起せしめる繊維体を嵌入し、ハンド
ル本体と花保持体の接続部分に繊維体をハンドル
本体内に固定すると共に、水が多量に漏出するの
を防止するための栓体が嵌着されたことを特徴と
している。

（作用）本考案によれば、ハンドル本体内に注入した水
は、繊維体の毛細管現象によつて上昇し、吸水性
フオームに常時補給される。そして、花束ハンド
ルが傾いても、栓体の存在によつて直接に吸水性
フオームにハンドル本体内の水が吸収されること
がなく、必ず繊維体を通つて吸水性フオームに補
給され、吸水性フオームから水が滴下することは
ない。

（実施例）以下、本考案の実施例を図面を参照して詳細に
説明する。

図面において、１は花束ハンドル、２は中空の
ハンドル本体、３は発泡合成樹脂製の吸水性フオ
ーム、４は吸水性フオーム３を収納する花保持
体、５はケージ状蓋である。このハンドル本体２
と花保持体４とは合成樹脂により一体的に成形さ
れ、両者の接続部分すなわち頸部２Ａには、栓体
６を係止する段部７が形成されている。８は毛細
管現象を生起せしめる繊維体（例えばガラス繊
維、麻ひもなど）で、上端は栓体６の中心孔９を
貫通して吸水性フオーム３と栓体６上面により挟
圧されており、下端はハンドル本体２内底部に位
置せられている。従つて、ハンドル本体２内に注
入した水は、繊維体８を通つて上昇し、常時吸水
性フオーム３に補給される。

前記花保持体４はカツプ状で、上端部は蓋５を
被冠せしめうるようにせられると共に適当個所に
蓋係止突片１０が突設されており、この蓋係止突
片１０が蓋５の下端フレーム５Ａに係止せられか
つ着脱自在となつている。

蓋５は、前記のとおりフレームによりケージ状
に構成され、内部に吸水性フオーム３に花を挿し
やすくしてある。

前記栓体６は、木材、合成樹脂材あるいはゴ
ム、さらには発泡合成樹脂材、スポンジゴム等に
より、中心孔９を備えたリング状を呈している。
しかし、この栓体６は、軟質の発泡合成樹脂製帯
板６Ａを、第４図のように繊維体８を包むように
まるめて頸部２Ａに差し込むようにしてもよい。

（考案の効果）本考案にかかる花束ハンドルは、上述のような
構成であるから、ハンドル本体内に注入した水
は、常時繊維体を上昇して適量が吸水性フオーム
に補給され、吸水性フオームに挿された生花は、
このフオームから水分を吸収し、生花の耐久性を
増大しかつ茎を損傷することがなく、結婚式など
花束の必要な日の前日から花束ハンドルに生花を
アレンジし準備しておくことができ、花束を人が
持つ場合において、花束ハンドルを傾けても、水
が滴下する心配がなく、さらに、花束を立てて静
置しておく場合においても、花束ハンドルを傾け
るなどの面倒が全くなく、長時間にわたつて、生
花の鮮度を保持でき、かつ装飾効果を高めること
が可能である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は
全体正面図、第２図は要部の縦断面図、第３図は
花保持体と蓋との係合状態を示す断面図、第４図
は栓体の他の実施例を示す分解斜視図である。１……花束ハンドル、２……ハンドル本体、２
Ａ……接続部分、３……吸水性フオーム、４……
花保持体、５……蓋、６……栓体、８……繊維
体。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

花を挿してアレンジできる発泡合成樹脂製の吸
水性フオームを内蔵しうるケージ状蓋付花保持体
が中空のハンドル本体に連設され、ハンドル本体
内に水を注入すると共に毛細管現象を生起せしめ
る繊維体が嵌入され、該繊維体を貫通させて保持
すると共に水が多量に漏出するのを防止するため
の栓体がハンドル本体と花保持体の接続部分に嵌
着されていることを特徴とする花束ハンドル。