JP3025219B2 - ごみ焼却炉の排煙装置 - Google Patents

ごみ焼却炉の排煙装置

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JP3025219B2
JP3025219B2 JP9116303A JP11630397A JP3025219B2 JP 3025219 B2 JP3025219 B2 JP 3025219B2 JP 9116303 A JP9116303 A JP 9116303A JP 11630397 A JP11630397 A JP 11630397A JP 3025219 B2 JP3025219 B2 JP 3025219B2
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incinerator
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Inventor
昇 細田
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マメトラ農機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ごみ焼却炉の排煙
装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】一般にごみ焼却炉で
は、多様なごみを処理するため、ごみの種類によっては
燃焼状態が異なり、多量の黒煙を発生したり、煙突外に
火の粉を吹き上げる場合があり、火災発生の危険や環境
汚染の問題があった。この対策として、煙突の一部に緩
衝部を設けて、火の粉や煤を緩衝部で回収して外部に排
出しないようにする方法が取られている。
【0003】しかしながら、ごみの種類によっては、火
の粉や煤は緩衝部内で回収することが出来ても、黒煙を
除去することが出来なかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明では、ごみ焼却炉の煙突の上部と下部にそれぞれ
径の大きい筒状の緩衝部を形成し、各緩衝部内には金網
製の濾過筒を懸架し、各濾過筒の下端開口を緩衝部底部
の入り口にそれぞれ接続すると共に、各濾過筒の上端を
円板で閉鎖する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に示し
て説明する。図1は本発明のごみ焼却炉の断面図で、ご
み焼却炉1は、その焼却筒2を鉄板により有底筒形に形
成し、その上面にごみ投入口3を形成し、蝶番4を介し
て天蓋5に取付けたごみ投入口蓋6によりごみ投入口3
を開閉自在に閉鎖する。焼却筒2の正面下部に、灰取出
し口7と、灰取出し扉8を設ける。焼却筒2の底部にす
のこ状のロストル9を設置し、その下方に集塵部10を
形成する。ロストル9の上に内筒11を重ね置き、内筒
11と焼却筒2との間に間隙を形成する。ロストル9の
中心を貫通して垂直に空気供給筒12を立設し、その基
端に送風機13を接続する。空気供給筒12の上端は開
口せずに閉鎖する。空気供給筒12の周壁に一定間隔を
あけて多数段に複数の噴気口14を穿設する。最下段の
噴気口14は集塵部10にのぞませる。
【0006】焼却筒2の上部に煙突16を立設し、その
上部と下部にそれぞれ径の大きい筒状の緩衝部15を形
成し、その上端には雨よけを備えた排煙筒17を設け
る。緩衝部15は外径を大きくした筒体で、その下部で
外径を細くし口元にフランジを形成した接続口18を、
その上部で外径を細くし口元にフランジを形成した排煙
口19を設ける。焼却筒2上部の排煙部開口20に下部
の緩衝部15の接続口18を接続し、その排煙口19に
上部の緩衝部15の接続口18を重ねて連結し、その排
煙口19には排煙筒17を接続して煙突16を形成す
る。緩衝部15の内部中央には、内壁から間隔をあけて
金網製の濾過筒23を設け、緩衝部15の内側に複数の
吊下げ具24により宙吊りして取付ける。濾過筒23の
下端は緩衝部15の内壁に固着しないで間隔をあけて取
付ける。濾過筒23の上端には、図3に示すように円板
25を水平に取付け、円板25に複数の吊下げ具24を
固定し、濾過筒23の上端を閉鎖する。緩衝部15の側
壁には、図2に示すように煤取出し口21を開口し、煤
取出し口21には上方にスライドして開口する煤取出し
口蓋22を設ける。
【0007】以上のように構成して、ごみ焼却炉1のご
み投入口蓋6を開き、焼却筒2内に焼却するごみを投入
し、その上から燃えやすい新聞紙等に着火して投入し、
ごみ投入口蓋6を閉じ、火勢が強まってから送風機13
を駆動して空気供給筒15を通して内筒11内に外気を
送り込み、ごみの焼却を開始する。焼却により発生した
煙は、空気供給筒12から噴出する外気と共に内筒11
から焼却筒2の上部に上昇し、煙突16の2基の緩衝部
15を通って排煙筒17に送られ、大気中に排出する。
焼却筒2の排煙部開口20から下部の緩衝部15に入っ
た排煙は、内部中央の濾過筒23の下端から濾過筒20
に入り、円板25に当たって阻止され、濾過筒20の金
網を通して迂回し、排煙口19から上部の緩衝部15に
入り、同様に濾過筒23の金網を通して迂回して排煙口
19から排煙筒17に排出する。
【0008】投入されたごみが大量であったり、または
タイヤ等の高カロリーのごみが大量に投入されると、そ
の燃焼により焼却筒2の内部が過熱状態になり、空気の
供給が不足して不完全燃焼し、大量の黒煙を発生する。
この排煙を上部下部の緩衝部15を通して排出すると、
排煙に含まれた火の粉や煤等の塵埃の大半は下部の濾過
筒23の金網により除去され、さらに排煙中に残った煤
等の塵埃は上部の濾過筒23の金網によりほぼ完全に除
去され、排煙筒17から排出する排煙を黒煙のないクリ
ーンなものにする。上部の濾過筒23の金網の網目を、
下部の濾過筒23の金網の網目より細かいものにするこ
とにより、排煙筒17から排出する排煙をさらにクリー
ンなものにすることができる。
【0009】
【発明の効果】以上のように、焼却筒から排出する排煙
を、上部下部の2基の緩衝部を通して、排煙筒から排出
することにより、排煙中の火の粉や煤等の塵埃は緩衝部
の濾過筒金網により除去でき、排煙筒から外気中に排出
する排煙をクリーンにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のごみ焼却炉の断面図である。
【図2】本発明の緩衝部の正面図である。
【図3】本発明の濾過筒の拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 ごみ焼却炉 2 焼却筒 3 ごみ投入口 4 蝶番 5 天蓋 6 ごみ投入口蓋 7 灰取出し口 8 灰取出し扉 9 ロストル 10 集塵部 11 内筒 12 空気供給筒 13 緩衝部 14 噴気口 15 緩衝部 16 煙突 17 排煙筒 18 接続口 19 排煙口 20 排煙部開口 21 煤取出し口 22 煤取出し口蓋 23 濾過筒 24 吊下げ具 25 円板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23J 15/00 F23L 17/00 601 F23G 5/00 119

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ごみ焼却炉の煙突の上部と下部にそれぞ
    れ径の大きい筒状の緩衝部を形成し、各緩衝部内には金
    網製の濾過筒を懸架し、各濾過筒の下端開口を緩衝部底
    部の入り口にそれぞれ接続すると共に、各濾過筒の上端
    を円板で閉鎖してなるごみ焼却炉の排煙装置。
JP9116303A 1997-04-18 1997-04-18 ごみ焼却炉の排煙装置 Expired - Fee Related JP3025219B2 (ja)

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