JP3024673U - 回転円筒の外周に表面硬化を施したマグネチックセパレータ - Google Patents

回転円筒の外周に表面硬化を施したマグネチックセパレータ

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JP3024673U
JP3024673U JP1995013513U JP1351395U JP3024673U JP 3024673 U JP3024673 U JP 3024673U JP 1995013513 U JP1995013513 U JP 1995013513U JP 1351395 U JP1351395 U JP 1351395U JP 3024673 U JP3024673 U JP 3024673U
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JP
Japan
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rotating cylinder
separator
sludge
magnetic
coolant
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JP1995013513U
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English (en)
Inventor
英康 都築
峰男 石川
Original Assignee
株式会社シイエヌケイ
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】工作機械,又はその他一般の加工に使用された
クーラント内の,主として磁性体のスラッジを捕捉排出
するセパレータにおいて,重切削時の加工熱で焼き入れ
状に硬化した切りくず,又は硬い炭化珪素砥粒等のスラ
ッジを含有したクーラントに対処して,この回転円筒の
損傷,又絞りローラの損傷も共に著しく減少させ,セパ
レータの正常運転の寿命を延長し,長期に渡る安定した
クーラントのリサイクルが継続できる。 【解決手段】ステンレス製回転円筒7の外周表面に浸硫
窒化処理を施して,ステンレス本来よりも数倍の硬度を
持たせたマグネチックセパレータ。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案のマグネチックセパレータ(以下セパレータと言う)は,近年工作機械 の加工性が益々向上し,重切削,又は重研削が行われるようになったため,これ に使用されるクーラント中のスラッジが,焼き入れ状に硬化された切りくず,又 は硬い炭化珪素砥粒等の混入で流入して来た場合,該非磁性回転円筒(以下回転 円筒と言う)の表面が,表面処理により硬化されているので傷が付きにくゝ,又 絞り用ゴムローラの損傷も著しく減少出来るので,該セパレータの長期に渡る正 常な運転が期待出来,安定したクーラントのリサイクルが継続できる。
【0002】
【従来の技術】
従来のセパレータの回転円筒は,図3にその一例を示すように,通常のステン レスプレートを円筒状に巻いただけのため,重切削,又は重研削時の加工熱で焼 き入れ状に硬化された切りくず,又は硬い炭化珪素砥粒等のスラッジを含有した クーラントが該セパレータに流入すると,該スラッジが該回転円筒31の表面に 溝状傷を付け,この傷が絞り用ゴムローラ33にも転写されて絞り不完全となり ,脱水の著しい低下と共に該スラッジの捕集率を低下させる不具合を起こしてい た。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
重切削,又は重研削で発生する前記クーラント中の切りくず,又は砥粒等のス ラッジに対応出来るセパレータ,即ちクーラント中の加工熱で焼き入れ状に硬化 された切りくず,又は硬い炭化珪素砥粒等に損傷されにくい表面硬化を施した該 回転円筒とし,スラッジの脱水不良,捕集率の低下等の不具合を解消して,長期 に渡り常に正常な運転が期待出来るセパレータの更新が要望されていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は,上述した問題を解決するために成されたもので,工作機械又はその 他一般の加工に使用され,主として磁性体のスラッジを含有するクーラントを, 固定のマグネットドラムを内蔵した回転円筒と,所定の間隙で形成された底板と の間でできた流路に通過させ,該クーラント中のスラッジを該回転円筒の外周に 吸着させ,これを常時該回転円筒の外周に押圧している絞り用ゴムローラで脱水 し,排出処理するセパレータにおいて,表面処理により該回転円筒の外周に表面 硬化を施したことを特徴とするマグネチックセパレータである。
【0005】
【作 用】
本考案のセパレータは,固定のマグネットドラムを内蔵した回転円筒と,半円 筒形の底板間を所定の間隙で形成された流路内に,該スラッジを含有するクーラ ントを通過させて,該液内の磁性体の切りくず等のスラッジを該マグネットドラ ムで吸引し,これを回転円筒の外周に吸着させ,更に絞りローラで該回転円筒の 外周に押圧して脱水し排出処理をする際,該クーラント中のスラッジの焼き入れ 状に硬化された切りくず,又は硬い砥粒等で該回転円筒の外周がランダムな溝状 に損傷され,該回転円筒の外周に該スラッジを押圧して脱水の際,この溝内のク ーラントが絞り切れず,これが脱水されたスラッジ内に逆戻りして排出され絞り 不良となり,一方絞りローラの表面も該回転円筒外周の損傷が転写されて,該回 転円筒と共に損傷が成長し,該セパレータの脱水性,又は捕集率を共に低下させ ていたことに対処し,該回転円筒の外周が表面処理により硬化されているので傷 が付きにくゝ,又絞り用ゴムローラの損傷も相応に減少出来,脱水,捕集率の長 期保持が可能となり,即ち該セパレータの寿命を延長させることが出来る。
【0006】
【実施例】
本考案の回転円筒の外周に表面硬化を施したマグネチックセパレータの実施例 を図1,図2に基づいて説明する。 セパレータ本体1には,流入口2,流出口3があり,この流入出口間にマグネ ットドラム4と同芯で内壁が該ドラム4と微小間隙で回転する回転円筒7がセパ レータ本体1内に先のマグネットドラム4と共に収まっている。この回転円筒7 の回転軸12は,セパレータ本体1の外部に延びて,こゝにスプロケットホイー ル13が取り付けられ,またセパレータ本体1から出されたブラケット14に取 り付けられた減速機付モータ15側の小スプロケットホイール16と,先のスプ ロケットホイール13の間にチェーン17が掛けられ,該回転円筒7を図示矢印 方向に回転駆動している。そして該回転円筒7と同芯で半円筒形の底板6が回転 円筒7の下部に設けられ,該回転円筒7との間に流路5を形成している。又回転 円筒7の上部には絞りローラ18が,セパレータ本体1の左右側から立てられた 各2本のねじ棒22で,各々自由に回転円筒7の放射方向に上下動が出来るよう に貫入されたローラ受け10に回転自在に軸承され,各ねじ棒22毎のコイルば ね21で常時回転円筒7の外周を押圧していると共に,回転円筒7の放射方向に 対しローラ軸11の軸芯が所定の範囲内で伸長出来る。その他掻き落とし板20 は絞りローラ18の外周に付着したスラッジの掻き落とし用であり,流出口3側 のスラッジ剥離板19が回転円筒7の外周を押圧して吸着スラッジの剥離を行っ ている。
【0007】 このような構造のセパレータにおいて,磁性体の切りくず,又は砥粒等のスラ ッジを含んだクーラントを流入口2から流入させると,該クーラント内のスラッ ジが流路5を通過する間に回転円筒7の外周に吸着され,この回転円筒7の回転 と共に矢印方向に運ばれ液面を離れて上昇し,絞りローラ18で脱水され,更に 回転してスラッジ剥離板19で回転円筒7面から剥離され排出される。このスラ ッジは切りくずが前記のように加工熱で焼き入れ状に硬化されたもの,又は硬い 炭化珪素砥粒等のため,通常のステンレス製の回転円筒7では,絞りローラ18 に押圧され脱水される際外周面が溝状に損傷し,絞り不良等の不具合を起こして いるが,本セパレータの回転円筒7は,外周表面に浸硫窒化処理を行い,表面硬 度を通常のステンレス製のものより数倍に上げ,又滑りも良好となり,該スラッ ジの押圧による脱水操作での外周面の損傷,磨耗を顕著に減少させることが出来 た。尚この回転円筒7の外周の表面処理の方法としては前記に拘るものでなく, 或いは硬質金属の溶射,又はセラミックスのコーティング等により前記同様の効 果が期待出来るが,これ等にはそれぞれコストの問題が関係される。
【0008】
【考案の効果】
本考案のセパレータによれば,重切削,又は重研削で発生する,クーラント中 の焼き入れ状に硬化された切りくず,又は硬い炭化珪素砥粒等のスラッジにより ,通常なら損傷される回転円筒7の外周表面が,浸硫窒化処理により硬化されて いるので損傷されにくゝ,又滑りも良好なため,絞りローラ18によるスラッジ の脱水効果が良く,又該絞りローラ18の損傷も該回転円筒7の外周表面の状態 と相応に長寿命が期待出来るので,該スラッジの脱水,捕集率の向上を長期に保 持が出来ると共に,該クーラントの安定した清浄化運転により安心して該クーラ ントのリサイクルが継続できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の回転円筒の外周に表面硬化を施したマ
グネチックセパレータの縦断面図
【図2】本考案の回転円筒の表面に浸硫窒化処理を施し
た状態を示す部分縦断面図
【図3】従来のセパレータの回転円筒の部分縦断面図
【符号】 1・・・マグネチックセパレータ 4・・・マグネットドラム (セパレータ)本体 5・・・流路 2・・・流入口 6・・・底板 3・・・流出口 7・・・非磁性回転円筒(回転円筒) 10・・・ローラ受け 21・・・コイルばね 11・・・ローラ軸 22・・・ねじ棒 12・・・回転軸 23・・・スラッジ 13・・・スプロケットホイール 24・・・浸硫窒化層 15・・・減速機付モータ 31・・・従来のセパレータの 回転円筒 17・・・チェーン 32・・・従来のセパレータの 18・・・絞りローラ マグネットドラム 19・・・スラッジ剥離板 33・・・絞り用ゴムローラ 20・・・掻き落とし板

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】工作機械,又はその他一般の加工に使用さ
    れ,主として磁性体のスラッジを含有するクーラント
    を,固定のマグネットドラムを内蔵した非磁性回転円筒
    と,所定の間隙で形成された底板との間でできた流路に
    通過させ,該クーラント中のスラッジを該非磁性回転円
    筒の外周に吸着させ,これを常時該非磁性回転円筒の外
    周に押圧している絞り用ゴムローラで脱水し,排出処理
    するマグネチックセパレータにおいて,表面処理により
    該非磁性回転円筒の外周に表面硬化を施したマグネチッ
    クセパレータ。
JP1995013513U 1995-11-14 1995-11-14 回転円筒の外周に表面硬化を施したマグネチックセパレータ Expired - Lifetime JP3024673U (ja)

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ID=43159900

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009099188A1 (ja) 2008-02-08 2009-08-13 Bunri Incorporation マグネットセパレータ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009099188A1 (ja) 2008-02-08 2009-08-13 Bunri Incorporation マグネットセパレータ
US7927489B2 (en) 2008-02-08 2011-04-19 Bunri Incorporation Magnet separator

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