JP3024499B2 - 電線付端子の挿入装置 - Google Patents

電線付端子の挿入装置

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JP3024499B2
JP3024499B2 JP6309081A JP30908194A JP3024499B2 JP 3024499 B2 JP3024499 B2 JP 3024499B2 JP 6309081 A JP6309081 A JP 6309081A JP 30908194 A JP30908194 A JP 30908194A JP 3024499 B2 JP3024499 B2 JP 3024499B2
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英幸 江間
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電線付端子の挿入装置に
関し、より詳細には、電線の端部に固定された端子金具
(以下、「電線付端子」という)をコネクタハウジング
に自動挿入することにより、ワイヤーハーネスのサブア
ッセンブリを製造するのに最適な電線付端子の挿入装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車等に装着されるワイヤー
ハーネスは、所定の寸法に切断された複数の電線を束ね
て構成された電気配線システムである。このようなワイ
ヤーハーネスを自動的に製造するに当たり、サブアッセ
ンブリを製造し、製造されたサブアッセンブリを本結束
して、完成させることが広く行なわれている。
【0003】そして、上記サブアッセンブリを製造する
際に、複数種類のコネクタハウジングに対して多数の電
線付端子を接続する電線接続装置ないし方法が多数提案
されている(例えば特開昭60−119090号、特開
昭60−121688号、特開昭60−130079
号、特開昭63−170874号、特開昭63−164
181号等参照)。
【0004】これら従来の構成では、電線付端子をマニ
ピュレータで搬送して、ハウジング保持装置に保持され
たコネクタハウジングの端子収容室に臨ませ、電線付端
子とコネクタハウジングとの何れかを駆動することによ
り、両者を接近させて、挿入動作を行なっていた。上記
ハウジング保持装置は、何れも、1〜3個のコネクタハ
ウジングを保持しており、各コネクタハウシングの端子
収容室を、その中に電線付端子を挿入できるように臨ま
せている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したワイヤーハー
ネスの自動生産に当たり、近年、要請されていること
は、多数のコネクタハウジングを有する多品種のサブア
ッセンブリを効率よく生産することである。しかるに、
上記従来の電線接続装置ないし方法では、僅か1〜3個
のコネクタハウジングを保持可能なハウジング保持装置
を採用していたに過ぎなかったので、形成されるサブア
ッセンブリの回路数が少なく、しかも、種類が特定され
るという不具合があった。また、保持されているコネク
タハウジングの個数が少ないため、上述した電線接続装
置ないし方法で回路数の多いサブアッセンブリを製造し
ようとすると、当該サブアッセンブリの一部しか自動挿
入を行なうことができなくなり、生産性が悪くなるとい
う問題があった。
【0006】また、電線付端子を駆動するものは、端子
挿入時に電線の曲がり等による挿入ミスを来しやすく、
好ましくない。本発明は上記不具合に鑑みてさなれたも
のであり、多数のコネクタハウジングを有する多品種の
サブアッセンブリを効率よく生産することのできる電線
付端子の挿入装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1記載の構成は、端子金具に電線の
端部を固定して構成した電線付端子を、所定の端子挿入
位置に止定可能に搬送する端子搬送手段と、コネクタハ
ウジングを、当該コネクタハウジングに形成された端子
収容室が並んだ状態で多数個保持するハウジング保持部
と、 上記端子挿入位置にある電線付端子とハウジング
保持部材との間に介在し、上記電線付端子を、それに対
応する端子収容室内に案内するために、端子挿入位置に
止定された電線付端子に対向し、当該電線付端子の方向
へ移動可能に設けられたガイド部を有する案内部材と、
上記コネクタハウジングを電線付端子の方向へ移動させ
ることによって、コネクタハウジングをまず上記ガイド
部に当接させ、コネクタハウジングをさらに移動させる
ことによって、上記ガイド部もコネクタハウジングに押
されてコネクタハウジングとともに電線付端子の方向へ
移動させ、それによって上記ガイド部が止定されている
電線付端子を案内しながら、上記電線付端子をそれに対
応する端子挿入室内に挿入するためのハウジング駆動手
段とを備えていることを特徴とする電線付端子の挿入
装置である。
【0008】
【0009】また、請求項記載の電線付端子の挿入装
置は、端子金具に電線の端部を固定して構成した電線付
端子を、所定の端子挿入位置に止定可能に搬送する端子
搬送手段と、 コネクタハウジングを、当該コネクタハウ
ジングに形成された端子収容室が並んだ状態で多数個保
持するハウジング保持部材を含み、上記端子挿入位置に
止定された電線付端子に対し、コネクタハウジングを接
近させることにより、上記電線付端子をそれに対応する
端子収容室内に挿入するハウジング駆動手段と、 上記端
子挿入位置にある電線付端子とハウジング保持部材との
間に介在し、上記電線付端子を、それに対応する端子収
容室内に案内する案内部材とを備え、上記案内部材は、
担持部材上でスライド可能な環状体と、環状体の外周部
に取り付けられ、多種類の電線付端子に対応する複数種
のガイド部とを含み、上記環状体を回動させて、端子挿
入位置に止定された電線付端子に対応するガイド部を、
上記端子挿入位置に止定された電線付端子に臨ませる駆
動系をさらに備えているものである。
【0010】
【作用】請求項1記載の構成では、コネクタハウジング
を多数個保持可能なハウジング保持部材を採用している
ので、製造されるサブアッセンブリの回路数を大きく設
定することが可能になる。また、ハウジング駆動手段が
コネクタハウジングを駆動して挿入動作を行なうことに
より、電線付端子は、端子挿入位置に止定されたまま、
対応する端子収容室に挿入されることになる。
【0011】その際、端子挿入位置に止定された電線付
端子が、案内部材によって、端子収容室に案内されなが
ら、ハウジング駆動手段による挿入動作が行なわれるこ
とになる。また、請求項記載の構成では、環状体を担
持部材の上で回動させるだけで、多品種の電線付端子に
対し、最適なガイド部を選択することができる。
【0012】
【実施例】以下、添付図面を参照しつつ、本発明の好ま
しい実施例について詳述する。図1は、本発明の一実施
例における電線付端子の挿入装置の概略構成を簡略化し
て示す斜視図であり、図2は、上記挿入装置の要部を示
す断面図であり、図3は、上記挿入装置の案内部材の要
部を示す一部破断斜視図であり、図4は、上記挿入装置
のハウジング保持部材の平面図であり、図5は、上記挿
入装置のハウジング保持部材の側面図である。
【0013】先ず、図1を参照して、本実施例の挿入装
置1は、位置決めユニット10と、位置決めユニット1
0と併設されたハウジング駆動手段としてのハウジング
駆動ユニット20とを備えている。図2も参照して、位
置決めユニット10は、周知の工程により製造された電
線付端子Tを位置決めするためのものである。本実施例
において、電線付端子Tは、調尺された被覆電線Wの両
端部に皮剥加工を施した後、圧着端子をクリンプするこ
とにより、製造されたものである。
【0014】位置決めユニット10は、支柱11の上端
に支持される軸受ボックス12を備えている。軸受ボッ
クス12は、内部に一対のボールベアリング13を備え
ており、これら一対のボールベアリング13によって、
担持部材としてのスプラインシャフト14の基端側を軸
支することにより、スプラインシャフト14を、一水平
方向(以下、この水平方向を「X方向」という)に沿わ
せている。上記スプラインシャフト14の先端側には、
スプライン歯14Aが形成されており、このスプライン
歯14A上には、案内部材15がX方向に変位可能にス
プライン嵌合している。
【0015】案内部材15は、上記スプラインシャフト
14にスプライン嵌合する環状体15Aと、環状体15
Aの、X方向軸受ボックス12側外周部に固定された取
付け用フランジ部材15Bと、取付け用フランジ部材1
5Bに固定され、水平方向に沿って、上記軸受ボックス
12と反対側に延びる複数のピン15Cと、各ピン15
C毎に対をなして軸支されるガイド部15Dと、ガイド
部15Dが、上記環状体15Aから離脱するのを阻止す
る抜け止め用フランジ15Eとを備えており、後述する
ように、上記スプラインシャフト14の上で、図1に示
す端子挿入前の待機位置と、図示しない端子挿入時の案
内位置(挿入過程における動的な位置をいう)とに変位
することにより、上記電線付端子Tをハウジング駆動ユ
ニット20に保持されたコネクタハウジングCの端子収
容室C1(図1のみ図示)に案内するためのものであ
る。
【0016】図3も参照して、上記ガイド部15Dは、
製造される電線付端子Tの種類に対応する種類だけ構成
されており(本実施例では、環状体15Aの周囲に等間
隔を隔てて6対形成されている)、上記ピン15Cに軸
支されて、上記ピン15Cと直交する方向に延びる第1
の腕部151と、第1の腕部151の上端から水平方向
に沿い、スプラインシャフト14の先端側に延びる第2
の腕部152と、第2の腕部152の先端から、上方に
延びるガイド片153とを一体に備えている。ガイド片
153は、第2の腕部152よりも薄手に構成されてお
り、相手方のガイド部15Dのガイド片153との対向
面に、電線付端子Tを案内する案内面153Aを区画し
ている。そして、上記ピン15C回りに、案内面153
Aが互いに接近する方向に接合されることにより、各ガ
イド片153、153間に区画される隙間により電線付
端子Tを案内することができるとともに、上記ピン15
C回りに案内面153Aが互いに反発する方向に各腕部
151、152が回動することにより、電線付端子Tを
解放することができるように構成されている。
【0017】ガイド片153、153を接近させるため
に、上記取付け用フランジ部材15Bには、当該取付け
用フランジ部材15Bの接線方向に延びて、ガイド部1
5Dの第1の腕部151の外側面に対向する対向片15
4が延設されているとともに、各対向片154と各第1
の腕部151の間には、圧縮コイルばね155が縮設さ
れている。そして、この圧縮コイルばね155の付勢力
により、両腕部151、151が互いに圧接する結果、
電線付端子Tを案内するための隙間を区画した状態で両
ガイド片153、153間が対向する。
【0018】上述したように、案内部材15のガイド部
15Dは、製造される電線付端子Tの種類に対応する種
類だけ構成されている。これらのガイド部15Dを択一
的に選択するために、本実施例では、駆動系30が設け
られている。図1および図2を参照して、駆動系30
は、支柱11の一側部に固定されたサーボモータ31
と、上記支柱11の他側部に固定され、タイミングベル
ト32を介して上記サーボモータ31の回転駆動力が伝
達されるプーリ機構33とを備えている。プーリ機構3
3は、その先端部に上記タイミングベルト32と連結さ
れるプーリ33Aを備えているとともに、基端部には、
出力用のプーリ33Bを備えている。他方、上記スプラ
インシャフト14の基端部には、プーリ34が固定され
ており、このプーリ34と上記プーリ機構32の出力用
のプーリ33Bとが、タイミングベルト35によって連
結されている。従って、上記サーボモータ31の回転駆
動力は、プーリ機構33を介してスプラインシャフト1
4に伝達される結果、スプラインシャフト14にスプラ
イン嵌合している環状体15Aが回動し、後述する端子
挿入位置に止定された電線付端子Tに対応するガイド部
15Dを、上記端子挿入位置に止定された電線付端子T
に臨ませることが可能になる。図2に示すように、スプ
ラインシャフト14の基端部には、上記プーリ34と一
体的に回動する検出片36が取り付けられているととも
に、上記支柱11の背面には、検出片36の位相を検出
するフォトセンサ37が取り付けられている。そして、
フォトセンサ37が検出した検出片36の位相に基づい
て、図示しない制御装置により、サーボモータ31によ
るスプラインシャフト14の駆動が制御されている。
【0019】次に、上記スプラインシャフト14の先端
部には、端板16が取り付けられている。端板16は、
スプラインシャフト14と相対回転可能に構成されてい
るとともに、支柱11に取り付けられる回動抑制部材1
7(図1に二点鎖線でのみ図示)により、回動が阻止さ
れている。端板16の頂部には、スプラインシャフト1
4の基端側に向かい、水平に延びる押込みロッド16A
が固定されている。この押込みロッド16Aは、その先
端部が対向する上記ガイド部15Dの挿入溝15F(図
3参照)に摺接して、ピン15C回りに、案内面153
Aが互いに反発する方向に各腕部151、152を駆動
するためのものである。図3に示すように、各挿入溝1
5Fは、第1の腕部151の内側面に区画されており、
上記スプラインシャフト14の基端側が浅くなった状態
で互いに対向している。従って、上記ロッド16Aの挿
入ストロークが大きくなる程、案内面153Aは、ピン
15C回りに大きく開くことになる。
【0020】上記端板16と案内部材15の間には、圧
縮コイルばね18が介装されており、この圧縮コイルば
ね18の付勢力により、案内部材15は、通常は、スプ
ラインシャフト14の基端側に押しつけられている。ま
た、案内部材15と軸受ボックス12との間には、位置
決めフランジ19が介装されている。位置決めフランジ
19は、スプラインシャフト14に固定されており、上
記圧縮コイルばね18によって、スプラインシャフト1
4の基端側に押しつけられている案内部材15を位置決
めしている。
【0021】そして、電線付端子Tは、上述した端板1
6の上方であって、図2の二点鎖線で示すように、ガイ
ド部15Dに近接した所定の位置(以下、「端子挿入位
置」という)で、周知のマニピュレータMにより止定さ
れ、案内部材15の真上に位置するガイド部15Dのガ
イド片153に対して位置決めされる。次に図1を参照
して、ハウジング駆動ユニット20は、X方向と直交す
る水平方向(以下、「Y方向」という)に沿う板状のハ
ウジング保持部材21と、ハウジング保持部材21の中
央部背面に端面が取り付けられたハンド22と、ハンド
22の固定位置を垂直方向(以下、「Z方向」という)
に変更可能な状態でハンド22をX方向に駆動する支柱
体23と、支柱体23を上記Y方向に駆動する基台24
とを備えたものである。
【0022】図4および図5を参照して、ハウジング保
持部材21は、上記Y方向に延びる長板状の基板部21
Aと、基板部21Aの正面に、基板部21Aと直交する
姿勢で固定され、基板部21Aの長手方向に沿って延び
る載置板21Bと、基板部21Aと載置板21Bと協働
して、対応する多種のコネクタハウジングCを位置決め
する位置決め面を区画する多数の位置決め片21Cとを
一体に備えている。各位置決め片21Cと、基板部21
Aと、載置板21Bとが区画するハウジング収容空間2
1D内には、上下に延びる可動片21Eの上端部が配設
されており、各可動片21Eの下端部は、基板部21A
の長手方向に延びるロッド21Fに固定されている。こ
のロッド21Fの一端部は、基端部21Aの一端部に固
定されたシリンダ21Gのロッド21Hに固定されてい
る。従って、シリンダ21Gがロッド21Hを図4およ
び図5の右側に駆動することにより、上記ハウジング収
容空間21D内に収容されたコネクタハウジングCを、
位置決め片21C、基板部21A、および載置板21B
と協働して、コネクタハウジングCに形成された端子収
容室C1が並んだ状態で、保持することができるととも
に、ロッド21Hが図4および図5の左側に変位するこ
とにより、保持している多数のコネクタハウジングCを
一斉に解放することができるようになっている。
【0023】上記ハンド22および支柱体23は、何れ
も周知のボールスクリュー(図示せず)によって、上述
した方向に駆動されるものである。そして、これによ
り、ハウジング保持部材21が保持しているコネクタハ
ウジングCの端子収容室C1を、上述した端子挿入位置
に対し、案内部材15越しにX方向に対向できるように
なっている。
【0024】上述した各ユニット10、20は、図示し
ない制御装置によって、以下の通り駆動される。先ず、
初期状態において、ハウジング駆動ユニット20のハウ
ジング保持部材21上には、コネクタハウジングCが、
手動または自動供給装置により供給され、保持されてい
る。これとともに、周知の工程で製造された電線付端子
Tが、マニピュレータMによって、端子挿入位置に搬送
され、止定されている。止定された電線付端子Tは、上
述した駆動系30によって選択され、図1に示す待機位
置で待機している案内部材15のガイド部15Dに対向
し、このガイド部15DによってコネクタハウジングC
の端子収容室C1に案内され得るようになっている。具
体的には図示していないが、電線付端子Tを精緻に位置
決めするために、電線付端子Tを上下方向に挟む込む挟
持部材を端板16の前方に設けてもよい。
【0025】この状態で、先ず、ハウジング駆動ユニッ
ト20の支柱体23が駆動され、止定している電線付端
子Tに対応する端子収容室C1が、上記待機位置にある
ガイド部15D越しに電線付端子Tに臨むように、ハウ
ジング保持部材21をY方向に駆動し、上記端子収容室
C1が区画されたコネクタハウジングCを位置決めす
る。次に、ハンド22がX方向に沿って、電線付端子T
に接近するように駆動される。この結果、コネクタハウ
ジングCが案内部材15のガイド部15Dに当接するの
で、案内部材15は、圧縮コイルばね18の付勢力に抗
してスプラインシャフト14の先端側に変位する。この
変位により、ガイド部15Dのガイド片153は、電線
付端子Tに接近し、各ガイド片153、153間に電線
付端子Tを挟み込んで、電線付端子Tを案内する。
【0026】ハンド22がさらにX方向沿いにハウジン
グ保持部材21を駆動し、電線付端子Tに接近させる
と、電線付端子Tは、上記端子挿入位置に止定されたま
ま、コネクタハウジングCの端子収容室C1に導入さ
れ、電線付端子Tの挿入動作が行なわれる。ここで、案
内部材15がスプラインシャフト14上の端板16に接
近するに連れて、端板16に固定された押込みロッド1
6Aが挿入溝15Fに入り、電線付端子Tが端子収容室
C1に入った直後に両ガイド片153、153を拡開し
て、電線付端子Tを解放する。
【0027】電線付端子Tの挿入が完了すると、上記マ
ニピュレータMが電線付端子Tの被覆電線Wを引っ張っ
て、いわゆる半嵌合が生じていないかどうかをチェック
する。そして、正規に嵌合されている場合には、マニピ
ュレータMが被覆電線Wを解放するとともに、次の電線
付端子Tの搬送工程に移行する一方、ハウジング駆動ユ
ニット20がハンド22をX方向に沿って、スプライン
シャフト14の基端側にハウジング保持部材21を退避
させた後、次の挿入動作に以降するために待機する。こ
の結果、圧縮コイルばね18の付勢力によって、案内部
材15が図1に示す待機位置に戻り、次の挿入動作に移
行可能に待機する。
【0028】そして、以上の動作を繰り返すことによ
り、図1に示すように、コネクタハウジングCに対する
電線付端子Tの挿入動作が自動的に行なわれる。このよ
うに、本実施例の構成では、コネクタハウジングCを多
数個保持可能なハウジング保持部材21を採用している
ので、製造されるサブアッセンブリの回路数を大きく設
定することが可能になる。この結果、多品種のサブアッ
センブリを自動挿入工程によって製造することができる
という利点がある。
【0029】また、ハウジング駆動ユニット20がコネ
クタハウジングCを駆動して挿入動作を行なうことによ
り、電線付端子Tは、端子挿入位置に止定されたまま、
対応するコネクタハウジングCの端子収容室C1に挿入
されることになる。従って、本実施例では、端子に固定
された電線を駆動する方式に比べ、電線部分の曲がり等
が生じにくくなり、挿入ミスを低減することができると
いう利点もある。
【0030】さらに、本実施例の構成では、端子挿入位
置に止定された電線付端子Tが、案内部材15によっ
て、端子収容室C1に案内されながら、ハウジング駆動
ユニット20による挿入動作が行なわれる結果、一層、
精緻な挿入動作を行ない、挿入ミスを防止することがで
きるという利点がある。とりわけ、本実施例では、端板
16に固定された押込みロッド16Aと、これを挿入す
るための上記挿入溝15Fを採用しているので、より、
簡素な構成で、電線付端子Tまたは端子Tに接続された
被覆電線Wを解放することが可能になるという利点があ
る。
【0031】加えて、本実施例の構成では、環状体15
Aをスプラインシャフト14の上で回動させるだけで、
多品種の電線付端子Tに対し、最適なガイド部15Dを
選択することができる結果、作業性が一層向上するとい
う利点がある。従って、本実施例によれば、多数のコネ
クタハウジングCを有する多品種のサブアッセンブリを
効率よく生産することができるという顕著な効果を奏す
る。
【0032】上述した実施例は、本発明の好ましい具体
例を例示したものに過ぎず、本発明は、上記実施例に限
定されない。本発明の要旨を変更しない範囲内で種々の
設計変更が可能であることは、云うまでもない。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
記載の構成では、製造されるサブアッセンブリの回路数
を大きく設定することが可能になるので、多品種のサブ
アッセンブリを自動挿入工程によって製造することがで
きるという利点がある。また、ハウジング駆動手段よ
り、電線付端子は、それが端子挿入位置に止定されたま
ま、対応する端子収容室に挿入されることになるので、
端子に固定された電線を駆動する方式に比べ、電線部分
の曲がり等が生じにくくなり、挿入ミスを低減すること
ができるという利点もある。
【0034】また、端子挿入位置に止定された電線付端
子が、案内部材によって、端子収容室に案内されなが
ら、ハウジング駆動手段による挿入動作が行なわれるこ
とになるので、一層、精緻な挿入動作を行ない、挿入ミ
スを防止することができるという利点がある。また、請
求項記載の構成では、環状体を担持部材の上で回動さ
せるだけで、多品種の電線付端子に対し、最適なガイド
部を選択することができるので、作業性が一層向上する
という利点がある。
【0035】従って、本発明によれば、多数のコネクタ
ハウジングを有する多品種のサブアッセンブリを効率よ
く生産することができるという顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における電線付端子の挿入装
置の概略構成を簡略化して示す斜視図である。
【図2】上記挿入装置の要部を示す断面図である。
【図3】上記挿入装置の案内部材の要部を示す一部破断
斜視図である。
【図4】上記挿入装置のハウジング保持部材の平面図で
ある。
【図5】上記挿入装置のハウジング保持部材の側面図で
ある。
【符号の説明】
1 挿入装置 10 位置決めユニット 14 スプラインシャフト(担持部材) 15 案内部材 15D ガイド部 18 圧縮コイルばね 20 ハウジング駆動ユニット(ハウジング駆動手
段) 21 ハウジング保持部材 C コネクタハウジング C1 端子収容室 T 電線付端子

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】端子金具に電線の端部を固定して構成した
    電線付端子を、所定の端子挿入位置に止定可能に搬送す
    る端子搬送手段と、 コネクタハウジングを、当該コネクタハウジングに形成
    された端子収容室が並んだ状態で多数個保持するハウジ
    ング保持部材と、 上記端子挿入位置にある電線付端子とハウジング保持部
    材との間に介在し、上記電線付端子を、それに対応する
    端子収容室内に案内するために、端子挿入位置に止定さ
    れた電線付端子に対向し、当該電線付端子の方向へ移動
    可能に設けられたガイド部を有する案内部材と、 上記コネクタハウジングを電線付端子の方向へ移動させ
    ることによって、コネクタハウジングをまず上記ガイド
    部に当接させ、コネクタハウジングをさらに移動させる
    ことによって、上記ガイド部もコネクタハウジングに押
    されてコネクタハウジングとともに電線付端子の方向へ
    移動させ、それによって上記ガイド部が止定されている
    電線付端子を案内しながら、 上記電線付端子をそれに対
    応する端子挿入室内に挿入するためのハウジング駆動手
    段と を備えていることを特徴とする電線付端子の挿入装置。
  2. 【請求項2】端子金具に電線の端部を固定して構成した
    電線付端子を、所定の端子挿入位置に止定可能に搬送す
    る端子搬送手段と、 コネクタハウジングを、当該コネクタハウジングに形成
    された端子収容室が並んだ状態で多数個保持するハウジ
    ング保持部材を含み、上記端子挿入位置に止定された電
    線付端子に対し、コネクタハウジングを接近させること
    により、上記電線付端子をそれに対応する端子収容室内
    に挿入するハウジング駆動手段と、 上記端子挿入位置にある電線付端子とハウジング保持部
    材との間に介在し、上記電線付端子を、それに対応する
    端子収容室内に案内する案内部材とを備え、 上記案内部材は、担持部材上でスライド可能な環状体
    と、環状体の外周部に取り付けられ、多種類の電線付端
    子に対応する複数種のガイド部とを含み、 上記環状体を回動させて、端子挿入位置に止定された電
    線付端子に対応するガイド部を、上記端子挿入位置に止
    定された電線付端子に臨ませる駆動系をさらに備えてい
    ことを特徴とする電線付端子の挿入装置
JP6309081A 1994-12-13 1994-12-13 電線付端子の挿入装置 Expired - Lifetime JP3024499B2 (ja)

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