JP3024405B2 - 速硬性リン酸カルシウムセメント - Google Patents
速硬性リン酸カルシウムセメントInfo
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Description
して有用な速硬性リン酸カルシウムセメントに関する。
℃、湿度100%の条件下で短時間で硬化する水硬性リ
ン酸カルシウムセメントが知られている(特開昭64−
37445号公報、「FCレポート」vol.6(19
88)、p475〜480)。該水硬性リン酸カルシウ
ムセメントは、硬化の前後におけるpH値の変動がなく
中性域を維持するため、生体刺激性がなく、医科歯科用
セメントとして有用であるが、実用上十分な強度が得ら
れず、硬化時間がやや長いという問題がある。硬化時間
を短縮させるためには、練和時の粉/液比を大きくして
より固めに練る方法もあるが、流動性を失うという問題
がある。
は、生体刺激性がなく作業性も実用的であり、かつ硬化
時間が短い速硬性リン酸カルシウムセメントを提供する
ことである。
を有効に再利用でき且つ安価な速硬性リン酸カルシウム
セメントを提供することである。
カルシウムセメントを硬化させた後、粉砕して得られる
再粉砕粉0.3〜10重量%をリン酸カルシウムセメン
ト粉剤中に含ませることを特徴とする速硬性リン酸カル
シウムセメントが提供される。
ントは、α型第3リン酸カルシウム、第4リン酸カルシ
ウム等を主成分とするセメントが好ましく、具体的に
は、α型第3リン酸カルシウム又は第4リン酸カルシウ
ム単体及びこれらの混合物、α型第3リン酸カルシウム
と第2リン酸カルシウム及び/又は第1リン酸カルシウ
ムとの混合物、第4リン酸カルシウムと第2リン酸カル
シウム及び/又は第1リン酸カルシウムとの混合物等を
好ましく挙げることができる。またリン酸カルシウムセ
メントを硬化させた後粉砕して得られる再粉砕粉は必ず
しも主成分のセメントと同一のものである必要はなく、
通常考えられるリン酸カルシウムセメントの中から選ん
だ任意のもので良い。更にまた再粉砕粉は1度硬化した
ものであるが、空気中で硬化したもの、水中で硬化した
もの、どちらでも使用可能である。再粉砕粉の粒度は1
50μm以下、望ましくは20〜100μmであること
が好ましい。150μmを超えるとセメントペーストの
流動性を阻害する傾向があるので好ましくない。一方比
表面積は10〜50m2/gであることが望ましい。該
粉砕分を少量でもリン酸カルシウムセメントへ添加した
場合、表面の微細結晶が反応の核として作用し、セメン
トの硬化時間を大幅に短縮することができる。
全体の0.3〜10重量%、好ましくは0.5〜5重量
%にて使用する。0.3重量%未満では所望の効果は十
分発揮されず、10重量%を超えると再粉砕粉の量が多
すぎてセメント硬化体の強度が低下するので使用できな
い。
トは、再粉砕粉が反応の核として作用するため硬化時間
が短く、また1度硬化させたものを再利用できるため安
価である。
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
を水10リットルに懸濁させ、これにリン酸2モルを水
で希釈して40重量%水溶液としたものを徐々に撹拌滴
下終了後、1日放置(室温)し、乾燥機(ヤマト科学社
製、商品名「DV61型」)にて110℃、24時間乾
燥させた。この凝集塊を1400℃、3時間焼成した
(モトヤマ社製、商品名「スーパーバーン」)。最後に
擂潰機((株)石川工場社製、商品名「かくはん擂潰機た
て型20号」)で粉砕し88μmのふるいを通過させ
た。
4モル、リン酸を2モル用いた。乾燥した凝集塊を10
00℃で3時間仮焼し、取り出して粉砕後、更に140
0℃で3時間焼成した。最後に88μmのふるいを通過
させた。
シウム及び第2リン酸カルシウム2水和物(和光純薬工
業社製:特級)を95:5(重量比)となる配合量で混
合したセメント粉と、水とを練和し硬化させた。該セメ
ントの混合割合はセメント:水=100:40(重量
部)とした。この硬化体を空気中で24時間放置して自
然乾燥させた後、擂潰機((株)石川工場社製:商品名
「かくはん擂潰機たて型20号」)で粉砕し、150μ
mのふるいを通過させた。得られた再粉砕粉を前述のセ
メント粉の全量に対しそれぞれ0、0.3、0.5、
2、5、10及び15重量%添加し、速硬性リン酸カル
シウムセメントを得た。
量部に対し水40重量部となるよう加え、JIS T
6602に準じて硬化時間を測定した。また硬化体(直
径7mmφ、高さ14mm)を生理食塩水中に7日間浸
漬後取り出し、JIS R1608に準じて圧縮強度を
測定した。試験機はインストロン社製万能試験機、商品
名「1125型」を用いた。結果を表1に示す。
ム及び実施例1で使用した第2リン酸カルシウム2水和
物を70:30(重量比)となる配合量で混合し、実施
例1と同様にセメントを得た。得られた該セメントを再
粉砕粉及び速硬性セメントの主成分として用いた以外は
実施例1と同様に行った。結果を表2に示す。
ン酸カルシウム及び第2リン酸カルシウム2水和物を7
0:30(重量比)で混合)を再粉砕粉とし、前記再粉
砕粉を実施例1と同様のセメント(α型第3リン酸カル
シウム及び第2リン酸カルシウム2水和物を95:5
(重量比)で混合)に対し各々全量の0.5、2及び5
重量%含有させた。前述のセメント粉100重量部に対
し水40重量部を加え、JIS T 6602に従って
硬化時間を測定した。結果を表3に示す。
Claims (1)
- 【請求項1】 リン酸カルシウムセメントを硬化させた
後、粉砕して得られる再粉砕粉0.3〜10重量%を、
リン酸カルシウムセメント粉剤中に含ませることを特徴
とする速硬性リン酸カルシウムセメント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4328184A JP3024405B2 (ja) | 1992-12-08 | 1992-12-08 | 速硬性リン酸カルシウムセメント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4328184A JP3024405B2 (ja) | 1992-12-08 | 1992-12-08 | 速硬性リン酸カルシウムセメント |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06172006A JPH06172006A (ja) | 1994-06-21 |
JP3024405B2 true JP3024405B2 (ja) | 2000-03-21 |
Family
ID=18207411
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4328184A Expired - Fee Related JP3024405B2 (ja) | 1992-12-08 | 1992-12-08 | 速硬性リン酸カルシウムセメント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3024405B2 (ja) |
-
1992
- 1992-12-08 JP JP4328184A patent/JP3024405B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06172006A (ja) | 1994-06-21 |
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