JP3024398U - 鉄道模型用軌道片の連結装置 - Google Patents
鉄道模型用軌道片の連結装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 確実に電気的接続ができ、しかも軌道片の連
結・取外しが容易な連結装置を提供する。 【解決手段】 給電用の金属レールが道床上に設けら
れ、かつ差込み片と差込み口との組が各端部に設けられ
た鉄道模型用軌道片同士を、前記差込み片と前記差込み
口との組同士の係合によって相互に連結する連結装置に
おいて、連結すべき前記鉄道模型用軌道片のそれぞれに
は、相手方の前記金属レールのフランジの端部を挿入可
能で、挿入状態で当該端部を下側から抱持可能な絶縁性
の抱持部が設けられると共に、この抱持部内には、当該
抱持部内で自身の前記金属レールおよび相手方の前記金
属レール双方を電気的に接続可能な接点板が設置可能と
なっていることを特徴とする。
結・取外しが容易な連結装置を提供する。 【解決手段】 給電用の金属レールが道床上に設けら
れ、かつ差込み片と差込み口との組が各端部に設けられ
た鉄道模型用軌道片同士を、前記差込み片と前記差込み
口との組同士の係合によって相互に連結する連結装置に
おいて、連結すべき前記鉄道模型用軌道片のそれぞれに
は、相手方の前記金属レールのフランジの端部を挿入可
能で、挿入状態で当該端部を下側から抱持可能な絶縁性
の抱持部が設けられると共に、この抱持部内には、当該
抱持部内で自身の前記金属レールおよび相手方の前記金
属レール双方を電気的に接続可能な接点板が設置可能と
なっていることを特徴とする。
Description
【0001】
本考案は、モータ内蔵の車両模型に給電を行うレールが設けられた鉄道模型用 導電軌道(以下「軌道」という)に関するもので、さらに詳しくは、軌道を構成 する鉄道模型用軌道片(以下「軌道片」という)の連結装置に関するものである 。
【0002】
従来、鉄道模型として、モータ内蔵の車両模型に、軌道のレールから給電を行 って、その車両模型を走行させるように構成されたものが知られている。この鉄 道模型の軌道は、直線状の軌道片や曲線状の軌道片を組み合わせて、例えば、ル ープ状に構成されている。
【0003】 この軌道片の一例が図7に示されている。同図に基づいて、この軌道片につい て説明すれば、隣合う軌道片1a,1bは同形に構成され、このそれぞれは、道 床2と、この道床2上に敷設された1対の金属レール3,3とを備えている。道 床2の各端には、舌片状の差込み突起4と、差込み口5とが設けられている。そ して、軌道片1a,1bは、端部同士を横方向から突き合わせるようにして、一 方の軌道片1a,1bの差込み突起4を、他方の軌道片1a,1bの差込み口5 に差し込むことによって、軌道片1a,1bの道床2,2同士が位置決めされる ようになっている。
【0004】 また、軌道片1a,1bの各金属レール3の一端には、金属レール3のフラン ジ部分を下側から抱持するように、金属製のジョイント金具6が取り付けられて いる。そして、軌道片1a,1bの端部同士を突き合わせるときに、一方の軌道 片1a,1bのジョイント金具6に、他方の軌道片1a,1bの金属レール3の フランジ部分を差し込むようにし、その一方の軌道片1a,1bのジョイント金 具6に、他方の軌道片1a,1bの金属レール3のフランジ部分を抱持させるよ うにして、軌道片1a,1bの対応する金属レール3,3同士を機械的に固定す ると共に、電気的にも連結させている。
【0005】 このようにして、隣合う軌道片1a,1bは機械的にも電気的にも連結され、 車両模型が走行する軌道が構成される。このような軌道は、マニアの間では、デ ィスプレイの中にねじなどを用いて固定的に設置される場合が多く、その場合に は、ディスプレイの中に、周りの情景(山とか駅)などを形作る情景部品なども 一緒に組み込まれる。
【0006】
しかし、従来の軌道片の連結装置にあっては下記のような問題があった。
【0007】 すなわち、ジョイント金具6は、薄い金属片を折り曲げることによって形成さ れ、しかも、外部に露出しているため、変形し易い。そして、変形してしまった 場合、電気的な接続に支障をきたすおそれがあった。この場合でも、ジョイント 金具6を潰せば、電気的接続は確保されるが、かかる作業は面倒である。また、 一旦、ジョイント金具6を潰してしまうと、今度は、軌道片1a,1b同士を切 り離したり、再度、連結する場合に不便である。
【0008】 本願考案は、この問題点に鑑みなされたもので、確実に電気的接続ができ、し かも軌道片の連結・取外しが容易な連結装置を提供することを目的としている。
【0009】
請求項1記載の連結装置は、給電用の金属レールが道床上に設けられ、かつ差 込み片と差込み口との組が各端部に設けられた鉄道模型用軌道片同士を、前記差 込み片と前記差込み口との組同士の係合によって相互に連結する連結装置におい て、連結すべき前記鉄道模型用軌道片のそれぞれには、相手方の前記金属レール のフランジの端部を挿入可能で、挿入状態で当該端部を下側から抱持可能な絶縁 性の抱持部が設けられると共に、この抱持部内には、当該抱持部内で自身の前記 金属レールおよび相手方の前記金属レール双方を電気的に接続可能な接点板が設 置可能となっていることを特徴とする。
【0010】 請求項2記載の連結装置は、給電用の金属レールが道床上に設けられ、かつ差 込み片と差込み口との組が各端部に設けられた鉄道模型用軌道片同士を、前記差 込み片と前記差込み口との組同士の係合によって相互に連結する連結装置におい て、連結すべき前記鉄道模型用軌道片のそれぞれには、相手方の前記金属レール のフランジの端部を挿入可能で、挿入状態で当該端部を下側から抱持可能な絶縁 性の抱持部が設けられると共に、この抱持部内には、当該抱持部内で自身の前記 金属レールおよび相手方の前記金属レール双方を電気的に接続可能な接点板が設 置されていることを特徴とする。
【0011】 請求項3記載の連結装置は、請求項1または請求項2記載の連結装置において 、前記抱持部は前記道床と一体成形されていることを特徴とする。
【0012】 本考案に係る軌道片によれば、抱持部内部に接点板が設けられるようになって いるので、接点板が抱持部によって保護され、接点板の接点に直接手で触れたり することができない。また、抱持部には相手方の金属レールのフランジの端部が 挿入されるので、軌道片同士を突き合わせが適切になされることになり、軌道片 同士を突き合わせる際の接点板の変形が防止されることになる。軌道片同士の取 り外す場合も同様である。
【0013】
図1〜図3において符号10は軌道片を指示し、この軌道片10は、絶縁性の 道床11上に給電用の一対の金属レール12,12が設けられた構造となってい る。すなわち、道床11には一体成形にて多数の犬釘13が設けられている。こ の犬釘13は、金属レール12のフランジを係止可能となるように、フック状に 構成されている。また、道床11には、その端部に、金属レール12のフランジ の端部が挿入可能で、挿入状態で該フランジを抱持可能な絶縁性の抱持部14が 設けられている。そして、この犬釘13の下には、金属レール12,12が道床 11の長手方向からスライド挿入され、その金属レール12,12の一方の端部 は抱持部14内に臨んでいる。また、道床11には、図4の裏面図に示すように 、金属レール12,12の直下に、その一対の金属レール12,12に沿って角 穴15が多数設けられている。この角穴15は上方へ向けて窄まるように穴とな っており、この角穴15の底部には、金属球15aが嵌入され、この金属球15 aと金属レール12とが溶着されている。なお、前記抱持部14は、自身が設け られた軌道片10の金属レール12のフランジだけでなく、隣の軌道片10の金 属レール12のフランジも挿入可能となるように、その両端にフランジ挿入口2 0aが設けられている。
【0014】 また、道床11の抱持部14の幅方向反対側は図1に示すように台形状に切り 欠かれている。この切欠き部11aには差込み片16が設けられている。一方、 軌道片10の抱持部14の下側には差込み口17が設けられている。そして、こ の差込み片16が隣の軌道片10の差込み口(前記差込み口17と同じ構造のも の)に差し込まれ、差込み口17には隣の軌道片10の差込み片(前記差込み片 16と同じ構造のもの)が差し込まれることによって、軌道片10,10同士が 相互に連結されるようになっている。
【0015】 抱持部14内には、図5に示すように、自身が設けられた軌道片10の金属レ ール12に基端部がスポット溶接された接点板18が設けられている。この場合 のスポット溶接は、道床11の下側から抱持部14に通ずる溶接穴19を介して 行われる。このスポット溶接された接点板18は、途中部分が山状に屈曲されて おり、さらに先端部が下側に向けて屈曲されて抱持部14の一方の挿入口の下唇 に接している。したがって、隣の軌道片10の金属レール12が挿入された場合 、図6に示すように、この接点板18の弾性力によって、接点板18が、隣合う 軌道片10の金属レール12のフランジ下側に確実に接触することになる。
【0016】 このように構成された軌道片10によれば下記のような効果が得られる。
【0017】 すなわち、この軌道片10によれば、抱持部14内部に接点板18が設けられ ているので、接点板18が抱持部14によって保護されるので、接点板18の接 点に直接手で触れたりすることができなくなる。また、抱持部14には相手方の 金属レール12のフランジの端部が挿入されるので、軌道片10,10同士を突 き合わせが適切になされることになり、軌道片10,10同士を突き合わせる際 の接点板18の変形が防止されることになる。軌道片10,10同士の取り外す 場合も同様である。その結果、導電不良を起こすことが少なくなった。
【0018】 以上、本考案者がなした考案の実施形態について説明したが、本考案は、かか る実施形態に限定はされず、本考案の要旨を変更しない範囲において種々の変更 が可能であることはいうまでもない。
【0019】 なお、前記実施形態では、接点板18の基端部が自身の金属レール12のフラ ンジ下側に溶接されていたが、自身の金属レール12に確実に接続されるのであ れば、必ずしも溶接しておく必要はない。この場合に、接点板18を抱持部14 に対して着脱可能としておけば、連結すべき軌道片10,10同士の間で電気的 な接続を断つことができ、いわゆるギャップレールとすべき箇所にも利用できる ことになる。
【0020】 また、接点板18の先端は、相手方の金属レール12に弾性的に接触するよう にされていたが、相手方の金属レール12に確実に接触するのであれば、弾性的 に接触させる必要はない。例えば接点板18の接点部分を凸状に構成し、相手方 の金属レール12のフランジの抱持部14への挿入によって、当該金属レール1 2に接点板18の接点部分が確実に接触させる構造にしても良い。
【0021】
本考案に係る連結装置によれば、抱持部内部に接点板が設けられているので、 接点板が抱持部によって保護されるので、接点板の接点に直接手で触れたりする ことができない。また、抱持部には相手方の金属レールのフランジの端部が挿入 されるので、軌道片同士を突き合わせが適切になされることになり、軌道片同士 を突き合わせる際の接点板の変形が防止されることになる。軌道片同士の取り外 す場合も同様である。その結果、導電不良を起こすことが少なくなる。
【図1】本考案の実施形態による軌道片の斜視図であ
る。
る。
【図2】本考案の実施形態による軌道片同士を連結した
状態を示す斜視図である。
状態を示す斜視図である。
【図3】本考案の実施形態による軌道片同士を連結する
時の状態を示す平面図である。
時の状態を示す平面図である。
【図4】本考案の実施形態による軌道片の裏面斜視図で
ある。
ある。
【図5】本考案の実施形態による軌道片同士を連結する
時の状態を示す縦断面である。
時の状態を示す縦断面である。
【図6】本考案の実施形態による軌道片同士を連結した
状態を示す縦断面図である。
状態を示す縦断面図である。
【図7】従来の軌道片同士を連結する時の状態を示す斜
視図である。
視図である。
10 軌道片 11 道床 12 金属レール 14 抱持部 16 差込み片 17 差込み口 18 接点板
Claims (3)
- 【請求項1】 給電用の金属レールが道床上に設けら
れ、かつ差込み片と差込み口との組が各端部に設けられ
た鉄道模型用軌道片同士を、前記差込み片と前記差込み
口との組同士の係合によって相互に連結する連結装置に
おいて、連結すべき前記鉄道模型用軌道片のそれぞれに
は、相手方の前記金属レールのフランジの端部を挿入可
能で、挿入状態で当該端部を下側から抱持可能な絶縁性
の抱持部が設けられると共に、この抱持部内には、当該
抱持部内で自身の前記金属レールおよび相手方の前記金
属レール双方を電気的に接続可能な接点板が設置可能と
なっていることを特徴とする、鉄道模型用軌道片の連結
装置。 - 【請求項2】 給電用の金属レールが道床上に設けら
れ、かつ差込み片と差込み口との組が各端部に設けられ
た鉄道模型用軌道片同士を、前記差込み片と前記差込み
口との組同士の係合によって相互に連結する連結装置に
おいて、連結すべき前記鉄道模型用軌道片のそれぞれに
は、相手方の前記金属レールのフランジの端部を挿入可
能で、挿入状態で当該端部を下側から抱持可能な絶縁性
の抱持部が設けられると共に、この抱持部内には、当該
抱持部内で自身の前記金属レールおよび相手方の前記金
属レール双方を電気的に接続可能な接点板が設置されて
いることを特徴とする、鉄道模型用軌道片の連結装置。 - 【請求項3】 前記抱持部は前記道床と一体成形されて
いることを特徴とする請求項1または請求項2記載の、
鉄道模型用軌道片の連結装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995012716U JP3024398U (ja) | 1995-11-07 | 1995-11-07 | 鉄道模型用軌道片の連結装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995012716U JP3024398U (ja) | 1995-11-07 | 1995-11-07 | 鉄道模型用軌道片の連結装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3024398U true JP3024398U (ja) | 1996-05-21 |
Family
ID=43159635
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1995012716U Expired - Lifetime JP3024398U (ja) | 1995-11-07 | 1995-11-07 | 鉄道模型用軌道片の連結装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3024398U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0686898U (ja) * | 1993-06-07 | 1994-12-20 | 株式会社アマダ | 低騒音プレス機械 |
-
1995
- 1995-11-07 JP JP1995012716U patent/JP3024398U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0686898U (ja) * | 1993-06-07 | 1994-12-20 | 株式会社アマダ | 低騒音プレス機械 |
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