JP3024340U

JP3024340U - 木質製の荷物運搬用パレット

Info

Publication number: JP3024340U
Application number: JP1995012603U
Authority: JP
Inventors: 公治青野
Original assignee: 株式会社アオノ
Priority date: 1995-11-02
Filing date: 1995-11-02
Publication date: 1996-05-21
Anticipated expiration: 2001-11-02

Abstract

(57)【要約】【課題】安価でしかも堅固な木質製の荷物運搬用パレ
ットを得る。【解決手段】木材チップ製の板材により、方形の上面
板と、長辺が上面板の一辺の長さに略対応する複数の細
長い長方形状の脚板とを設け、前記上面板の裏面及び各
脚板の上面に環状の係止溝を所定ピッチで形成し、紙管
を所定の長さに寸断した脚を設け、該脚の両端を接着剤
を介して前記上面板の係止溝と前記各脚板の係止溝とに
嵌合固着する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、フォークリフトにより荷物を運搬する際に使用される木質製の荷物運搬用パレットに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来は、荷物が載置される方形の上面板、該上面板を持ち上げる脚、及び脚の倒れを防止する長方形状の脚板を天然木材製の板材及び角材により形成し、これらを釘打ちあるいは金具により組み付けて木質製の荷物運搬用パレットを形成するようにしていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来のものは、天然木材を使用しているため、輸出用に使用する際には、燻蒸処理等をして害虫を除去せねばならず、高価になるとともに、有限資源の消費増大を招くことになる。本考案は、木材チップ製の板材（ＯＢＳ；ＯｒｉｅｎｔｅｄＳｔｒａｎｄＢｏａｒｄ等）、及び紙管を組合せて形成することにより、安価でしかも堅固な木質製の荷物運搬用パレットを得ることを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記目的を達成するために以下の如く構成したものである。即ち、木材チップ製の板材により、方形の上面板と、長辺が上面板の一辺の長さに略対応する複数の細長い長方形状の脚板とを設け、前記上面板の裏面及び各脚板の上面に環状の係止溝を所定ピッチで形成し、紙管を所定の長さに寸断した脚を設け、該脚の両端を接着剤を介して前記上面板の係止溝と前記各脚板の係止溝とに嵌合固着する構成にしたものである。この場合、前記各脚板の下面に細長い長方形の連結板を各脚板と交叉させて固着するとよい。

【０００５】

【考案の実施の形態】以下本考案の実施例を図面に基いて説明する。図面において、図１は本考案の第１実施例を示す一部断面側面図、図２はそのII-II断面図である。図１において、１は木質製の荷物運搬用パレットであり、一枚の正方形状の上面板２、三枚の長方形状の脚板３、及び９本の円筒状の脚４を組み付けてなる。

【０００６】上記上面板２は、図３及び図４に示すように、例えば、厚さＴが９．５ｍｍの木材チップ製の板材（ＯＢＳ；ＯｒｉｅｎｔｅｄＳｔｒａｎｄＢｏａｒｄ等）により横（左右）の幅Ｌ１が１１００ｍｍ、縦（上下）の幅Ｌ２が１１００ｍｍとなる正方形状に形成し、裏面に内径Ｄ１が９９．５ｍｍ、外径Ｄ２が１１４．５ｍｍ、深さＨが３ｍｍ（上面板２の板厚Ｔの約３分の１）となる環状の係止溝２ａを等ピッチで９個形成する。

【０００７】また、脚板３は、上記上面板２と同材質の板材及び同じ厚さにより、図５に示すように、横（左右）の幅Ｌ３が１２５ｍｍ、縦（上下）の幅Ｌ４が１０８０ｍｍとなる細長い長方形状に形成し、上面に３個の環状の係止溝３ａを前述した上面板２の係止溝２ａと等ピッチで長手方向に形成する。上記係止溝３ａの径及び深さは、前述した上面板２の係止溝２ａの径及び深さと等しくする。

【０００８】また、脚４は、図６に示すように、例えば、丸紙管材により、高さＨが６６ｍｍ、内径Ｄ３が１００ｍｍ、外径Ｄ４が１１４ｍｍとなる短寸の円筒状に形成する。そして、上記脚４の下端を各脚板３の各係止孔３ａに接着剤を介して嵌合固着し、次いで各脚４の上端を前述した上面板２の各係止孔２ａに接着剤を介して嵌合固着して木質製の荷物運搬用パレット１を形成する。

【０００９】図７及び図８は第２実施例を示す。このものは、前述した上面板２と同材質の板材及び同じ厚さにより、横（左右）の幅Ｌ５が１２５ｍｍ、縦の幅Ｌ６が１０８０ｍｍとなる細長い長方形状の補強脚板５を形成し、この補強脚板５を前述した脚板３と直行させてその下面に接着剤により固着したものである。その他は前述した第１実施例と同様の構造となっている。このようにすれば、脚４の下部が井桁状に組み合わせた脚板３と補強脚板５に連結され、横（水平）方向二方向からの衝撃に対する強度が高くなるとともに、地面との当接面積が増大し、大きな加重に耐えることになる。

【００１０】上記実施例によれば、脚４の上下端部は、その外周面、内周面及び軸端面の三面が、上面板２及び脚板３の係止溝２ａ，３ａの外周面、内周面及び底面に接触しているため接触面積が増大して固着力が大きくなる。また、これらは共に木質性であるため普及している木材用の接着剤によって強固に固着されることになる。また、横（水平）方向の衝撃（負荷）に対しては、脚４の上下端部と係止溝２ａ，３ａの外周面及び内周面との剪断力でもって受け持つことになり、フォークリフトの爪等による横方向からの衝撃が発生した際に、脚４が上面板２及び脚板３に対して横ずれしなくなる。

【００１１】また、面板２、脚板３及び脚４は、木材チップ、再生紙等の廃材を原料として形成されるため、有限資源を活用することができるとともに、何れも加熱処理されて形成されているため、害虫を除去するための燻蒸処理が不要となる。

【００１２】

【考案の効果】

以上の説明から明らかな如く、本考案は、安価でしかも堅固な木質製の荷物運搬用パレットを得ることができる効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例を示す一部断面側面図であ
る。

【図２】図１のII-II断面図である。

【図３】本考案による上面板の底面図である。

【図４】図３のIV-IV 断面図である。

【図５】本考案による脚板の平面図である。

【図６】本考案による脚の部分断面側面図である。

【図７】本考案の第２実施例を示す一部断面側面図であ
る。

【図８】図７のVIII-VIII断面図である。

【符号の説明】

１荷物運搬用パレット２上面板２ａ係止溝３脚板３ａ係止溝４脚５補強脚板

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】木材チップ製の板材により、方形の上面
板と、長辺が上面板の一辺の長さに略対応する複数の細
長い長方形状の脚板とを設け、前記上面板の裏面及び各
脚板の上面に環状の係止溝を所定ピッチで形成し、紙管
を所定の長さに寸断した脚を設け、該脚の両端を接着剤
を介して前記上面板の係止溝と前記各脚板の係止溝とに
嵌合固着したことを特徴とする木質製の荷物運搬用パレ
ット。
【請求項２】前記各脚板の下面に細長い長方形の連結
板を各脚板と交叉させて固着したことを特徴とする請求
項１記載の木質製の荷物運搬用パレット。