JP3023833B2 - ガラスラン - Google Patents

ガラスラン

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JP3023833B2
JP3023833B2 JP7200934A JP20093495A JP3023833B2 JP 3023833 B2 JP3023833 B2 JP 3023833B2 JP 7200934 A JP7200934 A JP 7200934A JP 20093495 A JP20093495 A JP 20093495A JP 3023833 B2 JP3023833 B2 JP 3023833B2
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JP
Japan
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run
seal lip
glass
lip
radius
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JP7200934A
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隆史 山下
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Nishikawa Rubber Co Ltd
Original Assignee
Nishikawa Rubber Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のドアサッ
シの周囲に配設されたガラスランに関し、特にドアミラ
ー近傍のガラスランの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のドア1に装着されたウインドガ
ラス2は、通常、図5乃至図9に示したようにドアサッ
シ4の周囲に配設されたゴムあるいは樹脂から成るガラ
スラン3により、矢印Eの方向への昇降動が案内され、
且つ気密性、及び水密性が保たれ、騒音及び振動も抑制
する機能を有している。特に、昇降自在なガラス2とド
アミラー5が隣接する丸印Dで囲んだ箇所のガラスラン
3は、垂直ラン6と傾斜ラン11を、コーナラン10を挟ん
で斜交する状態に一体成形して成っている。
【0003】垂直ラン6は、図6におけるC-C 線に沿っ
て切断して示した図9から明らかなように、車外側シー
ルリップ7、車外側シールリップ7の内側に湾曲する湾
曲シールリップ8、及び車外側シールリップ7と湾曲シ
ールリップ8を一体的に連結する連結部9から成ってい
て、車外側シールリップ7と湾曲シールリップ8との間
に画成される若干の間隙G内にガラス2の一部を挟持し
ている。なお、車外側シールリップ7の内面側半径R6
は、傾斜ラン11の車外側シールリップ7の内面側半径R4
(図7)、並びにコーナラン10の車外側シールリップ7
の内面側半径R5(図8)よりも大きく設定され且つ前述
した各内面側半径R4,R5,R6間の寸法差によって生じる各
ラン6、10、11の境界部段差は、比較的短いスパーン内
で急峻に均されていた。なお、垂直ラン6、コーナラン
10及び傾斜ラン11における各車外側シールリップ7の先
端半径R1,R2,R3は、若干の相違があるものの実質的には
略同等の大きさに設定されていた。
【0004】さらに、図6におけるA-A 線に沿って切断
して示した図7から明らかなように、傾斜ラン11は車外
側シールリップ7、湾曲シールリップ8、中空部12a を
有した中空シール12、並びに車外側シールリップ7、湾
曲シールリップ8及び中空シール12を一体的に連結する
連結部13から成り、前記間隙G内に前記ガラス2の上方
端縁を挟持し、中空シール12に当接させて密封性を増加
させている。なお、コーナラン10は、図6におけるB-B
線に沿って切断して示した図8から明らかなように、傾
斜ラン11と比べコーナ部であるため比較的小規模なもの
になってしまうが中空部12a を有した中空シール12が残
存している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ガラス2が矢印Eの方
向に上昇して、図9に示したように、垂直ラン6の車外
側シールリップ7と湾曲シールリップ8により挟持され
ると、中空シール12を有する傾斜ラン11及びコーナラン
10は、ガラス2の上方端縁が各中空シール12に当接する
ことにより車外側シールリップ7にガラス2の表面に向
けた曲げ応力が生じ、ガラス2との密着性が増すのに対
し、中空シール12を有しない垂直ラン6は、ガラス2の
上方端縁がラン内面に非当接の状態にあり、従って、車
外側シールリップ7にガラス2の表面に向けた曲げ応力
が生じるような外力が作用せず、さらに車外側シールリ
ップ7の内面側半径R6が大きいことも起因して、車外側
シールリップ7の先端外面とガラス2の外表面との間に
若干の隙間Hが生じ、風切り騒音あるいは異音が発生し
易く、市場クレームとして問題視されて来た。
【0006】本発明は、前述した従来技術の風切り騒音
問題を解消し、コンパクトな構造でガラスとの隙間の発
生を効果的に阻止可能なガラスランを提供することを目
的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のかかる目的は、
車外側シールリップ、車外側シールリップの内側に湾曲
する湾曲シールリップ、及び車外側シールリップと湾曲
シールリップを一体的に連結する連結部から成り、車外
側シールリップと湾曲シールリップとの間に画成される
若干の間隙内にガラスの一部を挟持してガラスの昇降動
を案内する垂直ラン、及び車外側シールリップ、湾曲シ
ールリップ、中空部を有した中空シール、並びに車外側
シールリップ、湾曲シールリップ及び中空シールを一体
的に連結する連結部から成り、前記間隙内に前記ガラス
の上方端縁を挟持し、中空シールに当接させて密封性を
増加させる傾斜ラン、をコーナランを介して斜交させた
状態に且つ傾斜ランの中空部をコーナランに延長させて
一体成形して成り、昇降自在なガラスとドアミラーが隣
接するドアサッシの周囲に配設されたガラスランであっ
て、前記コーナランの全域を占めるコーナ区間における
車外側シールリップの先端半径及び内面側半径が、該コ
ーナ区間から前記傾斜ランに移行する傾斜徐変区間にお
ける車外側シールリップの先端半径及び内面側半径より
も大きく且つ前記コーナ区間から前記垂直ランに移行す
垂直徐変区間における車外側シールリップの先端半径
及び内面側半径と同等もしくは大きく設定されて成るこ
とを特徴とするガラスランによって達成される。
【0008】さらに、本発明の目的は、前記コーナ区間
における車外側シールリップの内面側半径が、略直線状
に拡大されて成ることを特徴とするガラスランによって
達成される。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明ガラスランの一実施態様に
ついて、添付した図面に基づき以下に詳述する。なお、
図5乃至図9において説明した従来ガラスランと同等の
部材あるいは構成に関しては、同じ参照番号を以て説明
する。本発明のガラスラン20は、前述した従来ガラスラ
ン3と同様に、ゴムあるいは樹脂から成り、垂直ラン21
と傾斜ラン23をコーナラン22を介して斜交させた状態に
一体成形して成っている。
【0010】垂直ラン21は、図1のC-C 線に沿って切断
して示した図4のように、車外側シールリップ7、車外
側シールリップ7の内側に湾曲する湾曲シールリップ
8、及び車外側シールリップ7と湾曲シールリップ8を
一体的に連結する連結部9から成っていて、車外側シー
ルリップ7と湾曲シールリップ8との間に画成される若
干の間隙G内にガラス2の一部を挟持している。さら
に、車外側シールリップ7の先端半径R3及び内面側半径
R6は、傾斜ラン23における車外側シールリップ7の先端
半径R1及び内面側半径R4よりも夫々が大きく設定され、
特に先端半径R3は傾斜ラン23のそれよりも約2倍程度に
拡大され厚肉になっている。
【0011】また、コーナラン22は、図1のB-B 線に沿
って切断して示したように、傾斜ラン23と比べコーナ部
であるため比較的小規模なものになってしまうが中空部
12aを有した中空シール12が残存している。さらに、車
外側シールリップ7の先端半径R2及び内面側半径R5は、
傾斜ラン23における車外側シールリップ7の先端半径R1
及び内面側半径R4よりも大きく設定され、特に先端半径
R2は傾斜ラン23のそれよりも約2〜3倍程度に拡大され
厚肉になっているとともに、内面側半径R5は殆ど直線状
に拡大化されフラットな内面を呈している。
【0012】一方、傾斜ラン23は、車外側シールリップ
7、湾曲シールリップ8、中空部12a を有した中空シー
ル12、並びに車外側シールリップ7、湾曲シールリップ
8及び中空シール12を一体的に連結する連結部13から成
り、前記間隙G内に前記ガラス2の上方端縁を挟持し、
中空シール12に当接させて密封性を増加させている。
【0013】以上のように構成される本発明のガラスラ
ン20においてさらに特徴的なことは、コーナラン22の全
域が延在するコーナ区間Yが、区間全域にわたり前述し
たような車外側シールリップ7の先端半径R2及び内面側
半径R5を以て成形されている一方、コーナ区間Yから垂
直ラン21に移行する垂直徐変区間Z及びコーナ区間Yか
ら傾斜ラン23に移行する傾斜徐変区間Xが、コーナラン
22の車外側シールリップ7の先端半径R2及び内面側半径
R5に対する各先端半径R1,R3 及び内面側半径R4,R6 の段
差を比較的長いスパーン( 例えば、10〜20mmの範囲)
にわたり緩やかに均されて、徐々に変形される区間とし
て設けられていることである。
【0014】上述したように成形された傾斜徐変区間
X、コーナ区間Y及び垂直徐変区間Zによる穏やかな段
差の均し、コーナラン22の内面のフラット化、並びに先
端半径R2, の拡大化及び厚肉化によって、各区間X,
Y,Zの車外側シールリップ7の内面はガラス2の表面
に一層密着し、特に垂直徐変区間Zの車外側シールリッ
プ7はコーナ区間Yのフラット化と厚肉化による高剛性
化の効果が波及し、中空シール12による曲げ応力の不足
が補完されて、ガラス2に対する密着性が強化される。
その結果、従来ガラスラン3におけるような風切り騒音
の発生を、比較的単純な構造で効果的に抑制することが
可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガラスランの斜視図である。
【図2】図1のA-A 線に沿って切断した断面図である。
【図3】図1のB-B 線に沿って切断した断面図である。
【図4】図1のC-C 線に沿って切断した断面図である。
【図5】ガラスランを備えた自動車ドアの斜視図であ
る。
【図6】従来ガラスランの斜視図である。
【図7】図6のA-A 線に沿って切断した断面図である。
【図8】図5のB-B 線に沿って切断した断面図である。
【図9】図5のC-C 線に沿って切断した断面図である。
【符号の説明】
1 ドア 2 ガラス 3 ガラスラン 4 ドアサッシ 5 ドアミラー 6 垂直ラン 7 車外側シールリップ 8 湾曲シール
リップ 9 連結部 10 コーナラン 11 傾斜ラン 12 中空シール 12a 中空部 13 連結部 20 ガラスラン 21 垂直ラン 22 コーナラン 23 傾斜ラン G 間隙 H 隙間 R1,R2,R3 先端半径 R4,R5,R6 内面
側半径

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車外側シールリップ(7)、車外側シー
    ルリップ(7)の内側に湾曲する湾曲シールリップ
    (8)、及び車外側シールリップ(7)と湾曲シールリ
    ップ(8)を一体的に連結する連結部(9)から成り、
    車外側シールリップ(7)と湾曲シールリップ(8)と
    の間に画成される若干の間隙(G)内にガラス(2)の
    一部を挟持してガラス(2)の昇降動を案内する垂直ラ
    ン(21)、及び車外側シールリップ(7)、湾曲シール
    リップ(8)、中空部(12a )を有した中空シール(1
    2) 、並びに車外側シールリップ(7)、湾曲シールリ
    ップ(8)及び中空シール(12) を一体的に連結する連
    結部(13) から成り、前記間隙(G)内に前記ガラス
    (2)の上方端縁を挟持し、中空シール(12) に当接さ
    せて密封性を増加させる傾斜ラン(23) 、をコーナラン
    (22) を介して斜交させた状態に且つ傾斜ラン(23) の
    中空部(12a)をコーナラン(22) に延長させて一体成形
    して成り、昇降自在なガラス(2)とドアミラー(5)
    が隣接するドアサッシ(4)の周囲に配設されたガラス
    ラン(20)であって、前記コーナラン(22) の全域を占める コーナ区間(Y)
    における車外側シールリップ(7) の先端半径(R2)及び内
    面側半径(R5) が、該コーナ区間(Y)から前記傾斜ラ
    ン(23) に移行する傾斜徐変区間(X)における車外側
    シールリップ(7) の先端半径(R1)及び内面側半径(R4)よ
    りも大きく且つ前記コーナ区間(Y)から前記垂直ラン
    (21)に移行する垂直徐変区間(Z)における車外側シ
    ールリップ(7)の先端半径(R3)及び内面側半径(R
    6)と同等もしくは大きく設定されて成ることを特徴と
    するガラスラン(20)。
  2. 【請求項2】 前記コーナ区間(Y)における車外側シ
    ールリップ(7) の内面側半径(R5) が、略直線状に拡大
    されて成ることを特徴とする請求項1に記載のガラスラ
    ン(20)。
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