JP3023629U

JP3023629U - 紙製棺桶

Info

Publication number: JP3023629U
Application number: JP1995010692U
Authority: JP
Inventors: 貴代大川
Original assignee: 貴代大川
Priority date: 1995-10-09
Filing date: 1995-10-09
Publication date: 1996-04-23
Anticipated expiration: 2001-10-09

Abstract

(57)【要約】【課題】低コストで製作でき、環境保護にも適し、火
葬を行った際の残灰も少なく、軽量で運搬しやすく、簡
易に組み立てることが可能な紙製の棺桶を提供するこ
と。【解決手段】直方体形状で、その片面に長辺に沿っ
て長幅溝（４）を、短辺に沿って短幅溝（５）を有し、
他面に飾り溝（１６）を有する外棺蓋（１）と、直方体
形状で、その片面に長辺に沿って長幅溝（４）を、短辺
に沿って短幅溝（５）を有する台座（８）と、凸字形状
の長板である長幅壁板（３）と、凸字形状の短板である
短幅壁板（２）と、直方体形状で箱型であり、その内周
面に布状の吸水体（１１）を貼り付けてある内棺（９）
と、額縁（１８）と透明板（１２）とからなる内棺蓋
（１７）以上の部品から棺桶を形成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は葬儀に用いられる棺桶に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、棺桶は木材で製造されることが一般的であった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の棺桶には、以下のような問題点があった。

【０００４】木材製であるため値段が高く、葬儀費用の高騰を招いていた。

【０００５】木材を大量に使用するため環境保護に適していない。

【０００６】火葬を行うと多量の残灰が発生し、処理に手間がかかる。

【０００７】重量が大きく、死体を安置した状態で運搬するにはかなりの労力を要する。

【０００８】本考案は以上のような点に鑑み、低コストで製作でき、環境保護にも適し、火葬を行った際の残灰も少なく、また、軽量で運搬しやすく、且つ、簡易に組み立てることが可能な、紙製の棺桶を提供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記課題を解決するために棺桶を、ダンボ−ル紙等の紙製であり、且つ、組立式のものとした。

【００１０】

【作用】作用につき図面を参照して説明する。

【００１１】図１は本考案に係る棺桶の外棺蓋（１）を開けた状態を示すものである。

【００１２】外棺蓋（１）、短幅壁板（２）、長幅壁板（３）、台座（８）ともに紙製である。

【００１３】外棺蓋（１）と台座（８）は同一形状を有し、その長辺に沿って長幅溝（４）が設けてあり、短辺に沿って短幅溝（５）が設けてある。

【００１４】長幅溝（４）に長幅壁板（３）のはめ込み部（７）をはめ込み、防水性ボンドで貼り付ける。また、短幅溝（５）には、短幅壁板（２）のはめ込み部（６）をはめ込み、防水性ボンドで貼り付ける。以上のようにして組み立てるのである。

【００１５】かように、本考案に係る棺桶は紙製であるが故に値段が安く、木材を使わないため環境保護にも適し、火葬した際の残灰も少なく、また、軽量であるが故に運搬もしやすく、且つ、簡易に組み立てることが可能な棺桶を提供することが可能となるのである。

【００１６】尚、左右の長幅壁板（３）・左右の短幅壁板で囲まれた棺室（１０）には内棺（９）を収める。

【００１７】内棺（９）は直方体形状の箱であり材質は紙である。内棺（９）の内周面には布状の吸水体（１１）が貼り付けてある。また、内棺（９）の天井にはアクリル製の透明板（１２）と額縁（１８）とからなる内棺蓋（１７）をはめる構造になっている。

【００１８】かようにして、安置された死体からの分泌物を吸収できると共に、臭いが漏れることも防止できるのである。

【００１９】

【実施例】

以下、好ましい実施例につき述べる。

【００２０】１、図４は、台座（８）・外棺蓋（１）・短幅壁板（２）・長幅壁板（３）・内棺（９）の材料となる段ボ−ル紙の構成図である。

【００２１】はちの巣形の内部（１３）、その表面に貼られる表紙（１４）及び表紙（１４）の上に貼られる木紋紙（１５）とからなる。

【００２２】木紋紙（１５）が貼られていることにより棺桶全体に木目調を与えることか可能となるのである。

【００２３】２、図５は、台座（８）の側面図、図６は、外棺蓋（１）の側面図である。また、図７は台座（８）・外棺蓋（１）の正面図である。

【００２４】その長辺に沿って長幅溝（４）、短辺に沿って短幅溝（５）が設けてある。

【００２５】外棺蓋（１）の上面には飾り溝（１６）が設けてあり、該飾り溝（１６）に文字や図面を貼り付けることが可能となる。

【００２６】３、図８は、短幅壁板（２）の斜視図である。その両端に凸状のはめ込み部（６）を有するものである。

【００２７】４、図９は長幅壁板（３）の斜視図である。その両端に凸状のはめ込み部（７）を有するものである。

【００２８】５、図１０は、内棺（９）の斜視図である。形状は直方体状の箱形である。その内周面には布製の吸水体（１１）を貼りつけてある。死体からの分泌物を吸収させるためである。

【００２９】６、図１１は、内棺蓋（１７）の斜視図である。アクリル製の透明板（１２）の外周面には額縁（１８）が設けてあり、内棺（９）にはめ込むことが可能となる。はめ込む際には防水ボンドで貼りつければ臭い等の漏れをよく防止できる。

【００３０】

【考案の効果】

本考案は以上のように構成されているので、以下に示すような効果を奏する。

【００３１】紙製であり、しかも組立式であるが故に保存する空間も小さなものですむので、コストが低下し安価な棺桶を提供できる。

【００３２】木材を使わないので環境保護にも資する。

【００３３】組立が簡単であり、ボンドだけで密封性の高い棺桶を作ることが可能となる。

【００３４】外棺蓋の飾り溝に文字や図柄を施せば華美なものとすることもできる。

【００３５】死体は内棺に安置し、この内棺は内棺蓋で密封するので臭いが漏れず、遺族らとの対面もしやすくなる。

【００３６】紙製であるが故に、火葬後残灰が少なく処理しやすい。

【００３７】軽量であるので死体を安置した状態での運搬も楽である。

【図面の簡単な説明】

【図１】外棺蓋を開けた状態を示す斜視図。

【図２】本考案の実施状態を示す斜視図。

【図３】本考案のＡ−Ａ縦断図

【図４】本考案を構成するダンボ−ル紙の構成図。

【図５】台座の側面図。

【図６】外棺蓋の側面図。

【図７】台座・外棺蓋の正面図。

【図８】短幅壁板の斜視図。

【図９】長幅壁板の斜視図。

【図１０】内棺の斜視図。

【図１１】内棺蓋の斜視図。

【符号の説明】

１、外棺蓋２、短幅壁板３、長幅
壁板４、長幅溝５、短幅溝６、７、
はめ込み部８、台座９、内棺１０、棺
室１１、吸水体１２、透明板１３、は
ちの巣形の内部１４、表紙１５、木紋紙１６、飾
り溝１７、内棺蓋１８、額縁

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】（Ａ）直方体形状で、その片面に長辺に
沿って長幅溝（４）を、短辺に沿って短幅溝（５）を有
し、他面に飾り溝（１６）を有する外棺蓋（１）と、（Ｂ）直方体形状で、その片面に長辺に沿って長幅溝
（４）を、短辺に沿って短幅溝（５）を有する台座
（８）と、（Ｃ）凸字形状の長板である長幅壁板（３）と、（Ｄ）凸字形状の短板である短幅壁板（２）と、（Ｅ）直方体形状で箱型であり、その内周面に布状の
吸水体（１１）を貼り付けてある内棺（９）と（Ｆ）額縁（１８）と透明板（１２）とからなる内棺
蓋（１７）、以上よりなる紙製棺桶。