JP3023588U - 衣類等の吊下げ収納装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 衣類等の出し入れが容易に行えながら、収納
室内の空間を有効に利用して衣類等を効率的に収納でき
るようにした衣類等の吊下げ収納装置の提供。 【解決手段】 基台（１）に立設した支柱（２）に、カ
バー（４）を取り付ける天井枠（３）を支持すると共
に、前記支柱（２）に、衣類等を吊下げる吊下枠体
（５）を回転自由に取り付けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、衣類等の吊下げ収納装置、詳しくは、収納スペースを有効に利用し て、衣類等の出し入れが円滑に行える衣類等の吊下げ収納装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、収納室内の空間を有効に利用して衣類等を効率的に収納できるように した衣類等の吊下げ収納装置としては、例えば、実開平６ー４８４３２号公報に 記載されているように、カバーを被せた収納装置の下部にキャスタを設けて回転 自在とし、該収納装置を回動させることによって常に手前側から出し入れができ るようにしたものが知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、収納装置の下部にキャスタを設けて回転自在とする構造では、収納装 置全体が回動するため、常に手前側から出し入れしようとすると、収納装置の枠 体を覆うカバーには、その外周全体に亘り所定間隔毎に出し入れ用の出入口を設 ける必要があり、しかも、かかる出入口には、通常ジッパ等の開閉手段が設けら れているため、実際の出し入れに際しては、まず、出し入れしたい出入口が手前 側に向くまで収納装置を回動させて、出入口を開け衣類等を出し入れし、その後 出入口を閉じて、それからまた、任意の出入口が手前側を向くまで収納装置を回 動させた上で、出入口を開閉するといった非常に煩雑な作業を伴わざるを得なか った。

【０００４】 本考案の目的は、衣類等の出し入れが容易に行えながら、収納室内の空間を有 効に利用して衣類等を効率的に収納できるようにした衣類等の吊下げ収納装置を 提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】 そこで、上記目的を達成するため、請求項１記載の考案は、基台１に立設した 支柱２に、カバー４を取り付ける天井枠３を支持すると共に、前記支柱２に、衣 類等を吊下げる吊下枠体５を回転自由に取り付けたのである。

【０００６】 また、請求項２記載の考案は、請求項１記載の衣類等の吊下げ収納装置におい て、吊下枠体５が、支柱２の外径より大径の内径をもつ接続筒５１と、該接続筒 ５１から径方向に伸びる横杆５２と、該横杆５２に連結する環状杆５３と、該環 状杆５３から上下方向に伸びる縦杆５４からなり、該縦杆５４の下端部には、キ ャスタ７を設ける一方、前記接続筒５１を前記支柱２に遊嵌して、前記環状杆５ ３が支柱２を中心として回転可能となるように取り付けたのである。

【０００７】

【考案の作用効果】

請求項１記載の考案では、カバー４を取り付ける天井枠３は基台１から立設し た支柱２に支持される一方で、衣類等を吊下げる吊下枠体５は支柱２に回転自由 に取り付けられているので、吊下枠体５は、基台１、支柱２及び天井枠３と別個 独立して回動させることができ、天井枠３に収納装置全体を覆うカバー４を取り 付けても、該カバー４は吊下枠体５と共に回動することことはないので、かかる カバー４が回動することなく吊下枠体５のみを回動させて、常にカバー４に形成 した一定の出入口から衣類等を出し入れすることができる。

【０００８】 従って、衣類等の出し入れが容易に行えながら、収納室内の空間を有効に利用 して衣類等を効率的に収納できる。

【０００９】 請求項２記載の考案では、吊下枠体５を接続筒５１、横杆５２、環状杆５３及 び縦杆５４から構成し、前記接続筒５１を前記支柱２に遊嵌して、前記環状杆５ ３が支柱２を中心として回転可能となるようにしたので、非常に簡易な構成であ りながらも、上記請求項１記載の考案が奏する効果を有効に達成することができ る。

【００１０】

【考案の実施の形態】

図１は、本考案の衣類等の吊下げ収納装置の斜視図を示したものであって、基 台１は円盤形状をなし、その中心部には接合部材１１を設けて支柱２を上方に向 かって立脚するように支持している。

【００１１】 天井枠３は、基台１の円形よりやや大きめの四角形状を形成する外枠３１と、 該外枠３１の一辺におけるほぼ中間位置から対辺に向かって架設される支持杆３ ２からなり、該支持杆３２の長さ方向中央部を前記支柱２の上端部に固定するこ とにより、天井枠３を支柱２の上端部に支持している。

【００１２】 尚、前記外枠３１は、基台１の円形よりやや大きめの円形であってもよい。

【００１３】 カバー４は、前記外枠３１より僅かに大きめの四角形状をした上覆部４１と、 該上覆部４２の外周縁から下側方向に向かって筒形状に形成される側覆部４２を もち、前記上覆部４１を前記外枠３１にかぶせることにより、前記上覆部４１の 四辺から垂れ下がる側覆部４２で後述する吊下枠体５を覆うごとく、カバー４を 天井枠３に取り付けている。

【００１４】 また、前記カバー４には、側覆部４２の一側を開口して衣類等を出し入れでき る出入口４３を形成すると共に、該出入口４３における開口位置上方の外枠３２ には、カーテン吊り具６１を介してカーテン６を開閉自由に吊下げることにより 、前記出入口４３をカーテン６で開閉できるようにしている。

【００１５】 吊下枠体５は、支柱２の外径より大径の内径をもつ接続筒５１と、該接続筒５ １から径方向に伸びる横杆５２と、該横杆５２に連結する環状杆５３とから形成 される３組の枠材５０と、該枠材５０を支持するために前記環状杆５３から上下 方向に伸びた３本の縦杆５４とからなり、３組の前記枠材５０は、各接続筒５１ を前記支柱２に挿通して遊嵌状態となし、各環状杆５３を前記支柱２を中心とし て回転可能とする一方、３本の前記縦杆５４により、前記各枠材５０を前記支柱 ２における上下方向の上部、中間部及び下部のそれぞれの位置に位置するように 支持し、上部及び中間部の枠材５０にハンガー等を介して衣類等を吊下げられる ようにしている。

【００１６】 そして、前記各縦杆５４の下端部にはそれぞれキャスタ７を設け、吊下枠体５ の円滑な回動動作を確保している。

【００１７】 このようにして構成された衣類等の吊下げ収納装置においては、吊下枠体５は 、支柱２を中心として回転させることができるので、この吊下枠体５を、順次回 転させることにより、常に手前側から前記吊下枠体５における任意の位置に、ハ ンガーなどを介して衣類等を吊下げることができ、収納室内の空間を有効に利用 して衣類等を効率的に収納でき、しかも、前記吊下枠体５は、基台１、支柱２及 び天井枠３と別個独立して回動させることができるので、天井枠３に収納装置全 体を覆うカバー４を取り付けても、該カバー４は吊下枠体５と共に回動すること はなく、かかるカバー４を回動させることなく吊下枠体５のみを回動させて、常 に一定の出入口４３から衣類等を出し入れすることができる。

【００１８】 尚、図中、支柱２における上下方向の中間部に取り付けられている吊下杆５０ においては、環状杆５３を一部切り取って、コートなどの長尺な衣類を吊下げる ことができるようにしている。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の衣類等の吊下げ収納装置の斜視図であ
る。

【図２】本考案の衣類等の吊下げ収納装置の側面図であ
る。

【符号の説明】

１ 基台 ２ 支柱 ３ 天井枠 ４ カバー ５ 吊下枠体 ５１ 接続筒 ５２ 横杆 ５３ 環状杆 ５４ 縦杆 ７ キャスタ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 基台（１）に立設した支柱（２）に、カ
   バー（４）を取り付ける天井枠（３）を支持すると共
   に、前記支柱（２）に、衣類等を吊下げる吊下枠体
   （５）を回転自由に取り付けていることを特徴とする衣
   類等の吊下げ収納装置。
2. 【請求項２】 吊下枠体（５）が、支柱（２）の外径よ
   り大径の内径をもつ接続筒（５１）と、該接続筒（５
   １）から径方向に伸びる横杆（５２）と、該横杆（５
   ２）に連結する環状杆（５３）と、該環状杆（５３）か
   ら上下方向に伸びる縦杆（５４）からなり、該縦杆（５
   ４）の下端部には、キャスタ（７）を設ける一方、前記
   接続筒（５１）を前記支柱（２）に遊嵌して、前記環状
   杆（５３）が支柱（２）を中心として回転可能となるよ
   うに取り付けている請求項１記載の衣類等の吊下げ収納
   装置。