JP3023449U - 自動車内におけるビデオカメラ固定装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車内における運転席の側傍に小型のビデ
オカメラを固定するための安価な装置を提供する。 【構成】 ビデオカメラ固定手段を備えたビデオカメラ
支持台には緩衝手段を備えた伸縮自在の主脚を全方向に
回動可能に枢着すると共に先端に角度調節自在の吸着具
を備えた左右一対の伸縮自在のサイドアームを全方向に
回動可能に枢着し、更にビデオカメラ支持台の前端には
左右一対の吸着具を角度調節自在に取り付けたことを特
徴とする自動車内におけるビデオカメラ固定装置。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は自動車内におけるビデオカメラ固定装置に関するものであり、特に自 動車内における運転席の側傍に小型のビデオカメラを固定し得るようにしたもの である。

【０００２】

【従来の技術】

ビデオカメラを地上、床上等に固定する装置としては三脚が広く用いられて いるが、ビデオカメラを自動車内に簡単に固定し得るようにした安価な装置は従 来存在しない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前述の如くビデオカメラを自動車内に簡単に固定し得るようにした安価な装置 が存在しないため、走行中の自動車内より車外の風景等をビデオカメラにより撮 影する場合には撮影者はビデオカメラを手で把持した状態で撮影を行なわなけれ ばならない。しかしながら、このような状態で撮影しても、走行する自動車内で は手振れが大きくなるため、安定した画像が得られない。また、運転者は自動車 を運転しつつビデオカメラを手で把持した状態で撮影することはできないため、 運転者が一人で乗車しているときには車外の風景等をビデオカメラにより撮影す ることは不可能である。 そこで本考案は、走行中の自動車内より車外の風景等をビデオカメラにより撮 影した場合でも充分に安定した画像が得られ、しかもビデオカメラを手で把持す ることなく特に自動車の前方を撮影することができるようにするために、ビデオ カメラを自動車内における運転席の側傍に簡単に固定し得るようにした安価な装 置を提供しようとしてなされたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために、本考案は、ビデオカメラ固定手段を備えたビデオ カメラ支持台には緩衝手段を備えた伸縮自在の主脚を全方向に回動可能に枢着す ると共に先端に角度調節自在の吸着具を備えた左右一対の伸縮自在のサイドアー ムを全方向に回動可能に枢着し、更にビデオカメラ支持台の前端には左右一対の 吸着具を角度調節自在に取り付けたことを特徴とする自動車内におけるビデオカ メラ固定装置を提供するものである。

【０００５】

【作用】

本考案による自動車内におけるビデオカメラ固定装置は自動車内における運転 席の側傍、即ち助手席の直前に固定し、これにビデオカメラを取り付けて使用す るものである。ビデオカメラ固定装置を自動車内に固定する際には、ビデオカメ ラ支持台における主脚の長さと角度を自動車に応じて適宜調節して該主脚を自動 車内の床上に立てると共に左右一対のサイドアームの長さを調節してその先端の 吸着具をフロントガラス（ウインドシールド）の内面に吸着させる。このとき、 サイドアームは伸縮自在且つ全方向に回動可能でありその先端の吸着具は角度調 節自在であるため、フロントガラスの角度等が種々に異なる場合にも各サイドア ームの吸着具をフロントガラスの内面に確実に固定することができる。更に、ビ デオカメラ支持台前端の各吸着具をフロントガラスの内面に吸着させる。このと き、ビデオカメラ支持台前端の各吸着具は角度調節自在であるため、フロントガ ラスの角度が種々に異なる場合でもこれに応じてフロントガラスに固定すること ができる。このようにして、ビデオカメラ支持台を自動車内に固定した後、ビデ オカメラ支持台に備えさせたビデオカメラ固定手段によりビデオカメラをビデオ カメラ支持台上に固定する。しかるときは、主脚は緩衝手段を備えており、各サ イドアームの先端の吸着具とビデオカメラ支持台前端の吸着具はフロントガラス の内面に吸着しているため、ビデオカメラ支持台上に固定されたビデオカメラは 自動車の走行中といえども極めて安定した状態となる。従って、この状態で車外 の風景等を撮影すれば極めて安定した画像が得られる。また、ビデオカメラ支持 台上にビデオカメラを前方を向けて固定すれば、自動車の運転席側傍から前方を 見た状態の画像が得られる。

【０００６】 このように運転席の側傍に固定されたビデオカメラは運転者が自ら使用するこ とができる。けだし、ビデオカメラはビデオカメラ支持台上に固定されており、 運転者はこれを手で把持する必要がないためである。即ち、運転者はビデオカメ ラのスイッチを入れた状態で走行すれば、ビデオカメラには助手席から見た車外 の風景、特に前方の風景等がそのまま撮影されるのである。なお、運転席の側傍 に固定されたビデオカメラを運転者以外の者が使用しても差し支えないことはい うまでもない。

【０００７】

【実施例】

次に、本考案の実施例を添付図面に従って説明する。 符号１に示すものはビデオカメラ支持台である。ビデオカメラ支持台１にはビ デオカメラ固定手段２を備えさせる。ビデオカメラ固定手段２としては、図４に 示すように、ビデオカメラ３底部の三脚取り付けねじ穴４に対応する取り付けね じを使用するのが望ましい。ビデオカメラ支持台１には緩衝手段６を備えた伸縮 自在の主脚７を全方向に回動可能に枢着する。緩衝手段６としては、図示の事例 においてはばねが使用されているが、ショックアブソーバを用いてもよい。主脚 ７を伸縮自在とするに当っては、これをカメラの三脚の各脚と同様の入れ子状に 形成するのが望ましい。主脚７をビデオカメラ支持台１に対し全方向に回動可能 に枢着する際には、一例として図４に示すように、ビデオカメラ支持台１に回動 自在に取り付けた前後方向の回動軸８の一端に主脚７の上端を軸着する。また、 ビデオカメラ支持台１には先端に角度調節自在の吸着具（吸着パッド）１０を備 えた左右一対の伸縮自在のサイドアーム１１を全方向に回動可能に枢着する。各 サイドアーム１１を伸縮自在にするに当っては、これをカメラの三脚の各脚と同 様の入れ子状に形成するのが望ましい。先端の吸着具１０をサイドアーム１１に 対し角度調節自在とするに当っては、一例として図５に示すように、吸着具１０ をサイドアーム１１の先端に軸着する。また、サイドアーム１１をビデオカメラ 支持台１に対し全方向に回動可能に枢着する際には、一例として図３に示すよう に、ビデオカメラ支持台１に回動自在に取り付けた左右方向の回動軸１２の一端 にサイドアーム１１の基端を軸着する。更にビデオカメラ支持台１の前端には左 右一対の吸着具（吸着パッド）１５を角度調節自在に取り付ける。ビデオカメラ 支持台１の前端に左右一対の吸着具１５を角度調節自在に取り付けるに当っては 、一例として図２，図６に示すように、ビデオカメラ支持台１の前端に吸着具支 持部材１６を上下方向に回動自在に軸着し、該吸着具支持部材１６の左右両端に 吸着具１５を取り付ける。符号１８はビデオカメラ支持台１の上面に取り付けた 反射防止部材である。なお、符号２０は自動車における床面、２２はフロントガ ラスである。

【０００８】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案によれば、ビデオカメラは自動車内における運転 席の側傍に確実に固定される。従って、ビデオカメラは自動車の走行中も安定し た状態となるので、この状態で車外の風景等を撮影すれば極めて安定した画像が 得られる。しかも、その画像は運転席の側傍の助手席から同乗者が前方等の車外 を見た状態の自然な画像となる。また、撮影中ビデオカメラを手で持つ必要がな いため、運転者が一人で乗車している場合でもビデオカメラにより車外の風景等 を撮影することができる。更に、本考案による自動車内におけるビデオカメラ固 定装置は構造が簡単であって安価に提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による自動車内におけるビデオカメラ固
定装置の使用状態の一例を示す側面図である。

【図２】同上ビデオカメラ固定装置の平面図である。

【図３】同上ビデオカメラ固定装置の後部を示す底面図
である。

【図４】同上ビデオカメラ固定装置の後部を示す断面図
である。

【図５】サイドアームの側面図である。

【図６】同上ビデオカメラ固定装置前部を示す側面図で
ある。

【符号の説明】

１ ビデオカメラ支持台 ２ ビデオカメラ固定手段 ３ ビデオカメラ ４ 三脚取り付けねじ穴 ６ 緩衝手段 ７ 主脚 ８ 回動軸 １０ 吸着具 １１ サイドアーム １２ 回動軸 １５ 吸着具 １６ 吸着具支持部材 １８ 反射防止部材 ２０ 床面 ２２ フロントガラス

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ビデオカメラ固定手段を備えたビデオカ
   メラ支持台には緩衝手段を備えた伸縮自在の主脚を全方
   向に回動可能に枢着すると共に先端に角度調節自在の吸
   着具を備えた左右一対の伸縮自在のサイドアームを全方
   向に回動可能に枢着し、更にビデオカメラ支持台の前端
   には左右一対の吸着具を角度調節自在に取り付けたこと
   を特徴とする自動車内におけるビデオカメラ固定装置。