JP3023399B2 - 二液混合装置 - Google Patents

二液混合装置

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JP3023399B2
JP3023399B2 JP5296746A JP29674693A JP3023399B2 JP 3023399 B2 JP3023399 B2 JP 3023399B2 JP 5296746 A JP5296746 A JP 5296746A JP 29674693 A JP29674693 A JP 29674693A JP 3023399 B2 JP3023399 B2 JP 3023399B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二液混合装置に関し、
特に、官能基相互の反応速度が極めて速い二つの液状成
分の混合を高速かつ均一に行うことができるため、物理
性状に優れる二液混合反応樹脂の製造に好適な二液混合
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリ尿素、ポリ尿素ウレタン、ポリウレ
タン、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニル
エステル等は、反応性官能基を有する2種の反応液を混
合し、両者を反応させて製造される。例えば、ポリウレ
タンは、イソシアネート化合物と、ポリエーテル、ポリ
エステル等のポリオール化合物とからなる互いに異なる
反応性官能基を有する2種の反応液を混合、反応させて
製造される。このような二液混合反応樹脂は、予め2種
の反応液の所定量を混合して、塗装であれば刷毛、ロ−
ラ−、スプレイガン等の道具を用いて塗装し、注型であ
れば型に流し込み、反応硬化させて所要の硬化被膜ある
いは硬化成形品を製造することができる。
【0003】しかし、生産性を高める等の目的で、2種
の反応液が含有する官能基相互の反応速度を高めた材料
が開発されるに従い、前記従来の方法では、2液を混合
した後に粘性が急速に高くなる等の種々の原因によっ
て、作業の完了前に当該作業が困難になることがあっ
た。そのため、スタティックミキサによって2液を混合
する方式が主流になってきている。
【0004】ところで、最近、さらに相互の反応速度が
高い2液を混合して生成する超高速硬化材料が提案さ
れ、この超高速硬化材料は、スタティックミキサによる
混合方法によってもフィラメントに反応の結果として生
成した硬化樹脂が残留、蓄積し、スタティックミキサ内
が閉塞されるため、この方法を適用することができな
い。
【0005】各反応液がそれぞれ含有する反応性官能基
の相互の反応速度が極めて速い二液混合反応樹脂の製造
に好適なシステムとして、円筒状の混合室内に該混合室
の内径と近似の外径を有する開閉ロッドを嵌装し、該開
閉ロッドが後退時に各反応液の噴射路を開口して反応液
を噴射せしめて二液を混合させ、得られる二液混合物を
排出せしめ、また混合反応を停止させるときには、ロッ
ドを前進させて各反応液の噴射路を閉塞して反応液の供
給を停止できるようにした混合装置を、各反応液を加
圧、計量、調温するプロポ−ショナ−、ホットホ−ス、
スプレイガン若しくは注入ガンと組み合わせて使用する
システムが、GUSMER社、ISOTHERM社等か
ら提供されている。このシステムは、近年、主にポリウ
レタンフォ−ム、ポリウレタンエラストマ−の製造に使
用されている。例えば、GUSMER社のシステムにお
ける混合装置は、図9に示すとおり、混合室61の長さ
方向に対して直角に配設された細孔62、63、64お
よび65、ならびに66、67、68および69のそれ
ぞれから各反応液を導入して噴射し、間接衝突させて混
合する装置である。また、ISOTHERM社のシステ
ムにおけるスプレイガンは、図10に示すとおり、混合
室70に混合室の長さ方向の中心線に対し直角に対向し
て配設された噴射路71と噴射路72とから、それぞれ
二液を180度の角度で真正面から直接衝突させて混合
する装置である。
【0006】さらに、GRAS−CRAFT社のプロブ
ラ−スプレイガンは、混合室を該混合室内に嵌装した開
閉ロッドに対して移動して、混合室内への二液および高
圧空気の噴射路の開閉を行なう構造であり、高圧空気の
噴射路を遮断すると同時に二液を混合室内に導いて混合
してスプレイし、また中止するときは二液の噴射路を遮
断すると同時に高圧空気を混合室に導入して、生成する
樹脂を押し出す方式のものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の混
合装置によっては、未だ十分な混合を行うことができ
ず、2液の均一かつ迅速な混合によって、所要の特性を
有する二液混合反応樹脂を得ることができないことがあ
り、また混合室内への反応液の噴射を瞬時に停止しない
と、混合室内に残留する反応液の反応によって二液混合
反応樹脂が生成する。この二液混合反応樹脂が混合室内
面に残留付着すると、開閉ロッドの後退または前進を妨
げ、甚だしいときは、混合室内面または開閉ロッド等の
破損、反応液噴射路の閉塞を引き起こす原因となる。そ
のため、この残留付着物を除去するために、定期的に混
合室内面をクリーニングする作業が必要となり、製造作
業の煩雑化、また連続製造が困難となるという問題があ
った。
【0008】そこで、本発明の目的は、反応性官能基相
互の反応速度が極めて速い二つの液状成分の混合を高速
かつ均一に行うことができるため、物理性状に優れる二
液混合反応樹脂を得ることができるとともに、混合室内
における残留付着物の生成が少なく、クリーニング作業
回数を低減することができ、二液混合反応樹脂の連続製
造に好適な二液混合装置の提供にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
二液中に存在する官能基相互の反応速度が極めて速く、
ゲル化時間が2秒以下の処方を選び、前記の図9または
図10に示す構造の混合装置による二液混合反応樹脂の
製造を試みた。すなわち、青色に着色した芳香族ポリイ
ソシアネ−トを主成分とする反応液と、ポリオ−ルの還
元アミノ化により調製された活性水素の50%以上がア
ミン水素の形をしているアミン末端ポリエ−テルと鎖長
延長剤を含有する白色に着色した有機化合物を主成分と
する反応液とを、高圧装置(GUSMER社製、H−2
000)にホットホ−スによって連結されたスプレイガ
ン(GUSMER社製、GX−7)に図9に示す混合装
置を装着したシステムに供給し、両反応液を混合して反
応させ、二液混合反応樹脂の製造を試みた。
【0010】その結果、製造条件を種々変えても、得ら
れる二液混合反応樹脂の全面に青色と白色の斑点が認め
られた。これは二液の混合が不十分なことと二液の官能
基相互の反応が極めて速いために拡散による混合が期待
できないことを意味する。
【0011】また、同様の製造実験を、高圧装置(GU
SMER社製、H−2000)にホットホ−スによって
連結されたプロブラ−スプレイガンからなるシステムで
行ったが、均質な厚さの二液混合反応樹脂が得られず、
また長時間の連続運転ができなかった。これは二液の吐
出量に対しスプレイガンの内径(=混合室内径)が大き
いため良好な霧化状態が得られないことによると思わ
れ、また二液の官能基相互の反応がゲル化時間が2秒と
速く、混合室の長さが長いためクリ−ニングが不十分と
なり二液混合反応物が混合室に残留、蓄積して連続運転
を阻害しているものと考えられた。
【0012】そこで、本発明者らは、混合室内における
二液の衝突角度と導入位置、ならびに混合室の内径等を
特定の範囲とすることによって、前記課題を解決し、反
応性官能基相互の反応速度が極めて速い二つの液状成分
の混合を高速かつ均一に行うことができるため、物理性
状に優れる二液混合反応樹脂を得ることができるととも
に、混合室内における残留付着物の生成が少なく、クリ
ーニング作業回数を低減することができることを知見
し、本発明に到達した。
【0013】すなわち、本発明は、第1の態様として、
2種類の反応液LA およびLB を混合する二液混合装置
であって、一端に開口部を有する内径Dの混合室と、反
応液LA およびLB をそれぞれ混合室内に供給する少な
くとも一対の反応液噴射路(a)および(b)と、混合
室内に嵌装され、混合室内を往復動して、反応液噴射路
(a)の混合室内面側の出口および反応液噴射路(b)
の混合室内面側の出口を開閉する2液開閉ロッドとを有
し、反応液噴射路(a)の中心軸と、反応液噴射路
(b)の中心軸とは、10〜180度の角度で混合室内
で交叉するように配設され、反応液噴射路(a)の混合
室内面側の出口と、反応液噴射路(b)の混合室内面側
の出口とは、混合室の長手方向に沿って0.03D〜
0.6Dの間隙をもって離間されて配設され、反応液噴
射路(a)の内径ra および/または反応液噴射路
(b)の内径rb が0.065D〜0.5Dであり、2
液開閉ロッドが後退したときに反応液噴射路(a)の出
口と反応液噴射路(b)の出口とを開口して、それぞれ
反応液LA およびLB を混合室内に噴射して衝突せしめ
て混合し、得られた混合物が混合室の開口部から排出さ
れ、2液開閉ロッドが前進したときに反応液噴射路
(a)の出口と反応液噴射路(b)の出口とを閉塞して
反応液LA およびLB の混合が停止されるとともに、
合室内の残余の反応液が混合室の開口部から押し出され
るように構成されてなる二液混合装置を提供するもので
ある。
【0014】また、本発明は、第2の態様として、2種
類の反応液LA およびLB を混合する二液混合装置であ
って、一端に開口部を有する内径Dの混合室と、混合室
の開口端に配設され、0.2D〜0.9Dの開口径を有
する開口部を有し、反応液LA およびLB の混合物の噴
霧形態を規制するように構成された噴霧形状調節部材
と、反応液LA およびLB をそれぞれ混合室内に供給す
る少なくとも一対の反応液噴射路(a)および(b)
と、混合室内に嵌装され、混合室内を往復動して、反応
液噴射路(a)の混合室内面側の出口および反応液噴射
路(b)の混合室内面側の出口を開閉する2液開閉ロッ
ドとを有し、反応液噴射路(a)の中心軸と、反応液噴
射路(b)の中心軸とは、10〜180度の角度で混合
室内で交叉するように配設され、反応液噴射路(a)の
混合室内面側の出口と、反応液噴射路(b)の混合室内
面側の出口とは、混合室の長手方向に沿って0.03D
〜0.6Dの間隙をもって離間されて配設され、反応液
噴射路(a)の内径ra および/または反応液噴射路
(b)の内径rb が0.065D〜0.7Dであり、2
液開閉ロッドが後退したときに反応液噴射路(a)の出
口と反応液噴射路(b)の出口とを開口して、それぞれ
反応液LA およびLB を混合室内に噴射して衝突せしめ
て混合し、得られた混合物が混合室の開口部から排出さ
れ、2液開閉ロッドが前進したときに反応液噴射路
(a)の出口と反応液噴射路(b)の出口とを閉塞して
反応液LA およびLB の混合が停止されるとともに、混
合室内の残余の反応液が混合室の開口部から押し出され
るように構成されてなる二液混合装置を提供するもので
ある。
【0015】以下、本発明の二液混合装置(以下、「本
発明の装置」という)の実施態様を示す図1〜図8に基
づいて、本発明の装置について説明する。なお、図1〜
8において、同一の構成部材または構成部には、同一の
符号を付した。
【0016】図1は、本発明の第1の態様の一実施態様
を示す模式平面図(A)および模式断面図(B)であ
り、図1に示す二液混合装置1は、基本的に、混合室2
と、該混合室2内を往復動して、反応液の噴射および停
止を制御する2液開閉ロッド3と、2種類の反応液LA
およびLB をそれぞれ混合室内に供給する一対の反応液
噴射路4aおよび4bとを有するものである。
【0017】混合室2は、一端に開口部5を有するもの
であり、その内面に反応液噴射路4aの出口6aと、反
応液噴射路4bの出口6bとが配設されてなるものであ
る。この混合室は、円形、長円等の種々の断面形状のも
のでよく、特に制限されない。また、後記の図2〜8に
示す実施態様においても、混合室の断面形状は円形から
長円に至る種々の断面形状のものでよく、特に制限され
ない。
【0018】この混合室2の内径、すなわち開口部5の
開口径Dは、混合室の断面形状によっても異なるが、単
位時間当りの二液混合反応樹脂の所要製造量等に応じて
適宜決定されるが、通常、混合室の断面を円形に換算し
て、2.5〜3.5mm程度である。
【0019】また、混合室2の長さは、通常、混合室の
内径Dの8倍以下であり、混合室内を流れる二液混合反
応樹脂の流速に応じて適宜決定される。この流速が3〜
14m/秒では3D以下とするのが好ましく、流速が1
4〜35m/秒では6D以下とするのが好ましい。
【0020】2液開閉ロッド3は、先端が半球状の頭部
7を有し、混合室2の断面形状に対応した形状を有する
棒状部材であり、混合室2内に嵌装され、該混合室内2
内の所定の行程を往復動するものである。この2液開閉
ロッド3は、混合室2の内径Dに近似の外径を有する。
2液開閉ロッド3は、混合室2内を液密に往復動し、2
液開閉ロッド3の頭部7がEの位置に移動すると、応液
噴射路4aおよび4bの出口6aおよび6bが開放さ
れ、反応液LA およびLB が混合室2内に噴射され、二
液混合反応樹脂の製造が行なわれる。2液開閉ロッド3
の頭部7がGの位置に移動すると、2液開閉ロッド3の
外周面によって反応液噴射路4aおよび4bの出口6a
および6bが閉塞され、反応液LA およびLB の噴射が
遮断され、二液混合反応樹脂の製造が停止される。
【0021】一対の反応液噴射路4aおよび4bは、そ
れぞれ混合室2の外周壁を貫通して穿設され、混合室2
の内面に出口4aおよび4bを有するものである。この
反応液噴射路4aと4bは、その中心軸8aと中心軸8
bとが、混合室内で交叉するように、好ましくは混合室
2の中心軸線上で交叉するように配設される。また、中
心軸8aと中心軸8bのなす角度αが、10〜180度
となるように配設される。
【0022】また、反応液噴射路4aの内径ra または
反応液噴射路4bの内径rb は、通常、0.065D〜
0.5D程度であり、反応液の粘性、反応液噴射路の設
置個数等に応じて選択され、反応液噴射路の断面積の総
和が、混合室の断面積の0.09〜0.5倍となるよう
に選択される。
【0023】さらに、混合室2の内面に配設された、反
応液噴射路4aの出口6aと、反応液噴射路4bの出口
6bとは、離間されて配設され、混合室2の長手方向、
すなわち2液開閉ロッド3の往復動の方向に沿って、
0.03D〜0.6Dの間隙をもって離間されて配設さ
れる。この間隙は、長時間にわたる二液混合反応樹脂の
連続製造を可能とするものであり、本発明において重要
である。
【0024】この図1に示す二液混合装置1において
は、反応液供給装置(図示せず)によって供給される反
応液LA およびLB のそれぞれは、反応液噴射路4aお
よび4bを通って、出口6aおよび6bから混合室2内
に噴射される。噴射された反応液LA およびLB は、混
合室2内で衝突して混合される。このとき、2液開閉ロ
ッド3は、混合室2内を往復動し、2液開閉ロッド3の
頭部7がEの位置に移動し、反応液噴射路4aおよび4
bの出口6aおよび6bが開放されたときには、反応液
A およびLB が混合室2内に噴射されて二液混合反応
樹脂の製造が行なわれ、2液開閉ロッド3の頭部7がG
の位置に往動したときには、2液開閉ロッド3の外周面
によって反応液噴射路4aおよび4bの出口6aおよび
6bが閉塞されて、反応液LA およびLB の噴射が遮断
され、二液混合反応樹脂の製造が停止されるとともに、
反応液LA とLB の残余が混合室2の開口部5から押出
される。このとき、反応液LA の噴射路6aと反応液L
B の噴射路6bとが、cだけ離間して配設されているた
め、反応液LA と反応液LB の混合室2内への噴射・供
給を別個に遮断、停止できる。そのため、未反応の反応
液で混合室2内から開口部5までを封止することにな
り、反応樹脂による混合室の閉塞を防止し、長時間の放
置後もメンテナンスフリーで連続運転が可能となる。
【0025】次に、図2は、図1に示す二液混合装置に
おける反応液噴射路4bを混合室を挟んで反対側に配設
してなる構造の二液混合装置の実施態様例を示す模式平
面図(A)および模式断面図(B)であり、図1に示す
二液混合装置1と同様に、混合室2、2液開閉ロッド
3、ならびに反応液噴射路4aおよび4bを有するもの
である。この図2に示す二液混合装置は、前記図1に示
す装置と同様にして、2液開閉ロッド3の頭部7がEの
位置に移動し、反応液噴射路4aおよび4bの出口6a
および6bが開放されたときには、反応液LA およびL
B が混合室2内に噴射されて二液混合反応樹脂の製造が
行なわれ、2液開閉ロッド3の頭部7がGの位置に往動
したときには、2液開閉ロッド3の外周面によって反応
液噴射路4aおよび4bの出口6aおよび6bが閉塞さ
れて、反応液LA およびLB の噴射が遮断され、二液混
合反応樹脂の製造が停止されるとともに、反応液LA
Bの残余が混合室2の開口部5から押出される。
【0026】図3は、本発明の第1の態様の他の実施態
様を示す模式平面図(A)および模式断面図(B)であ
り、図3に示す二液混合装置30は、基本的に、混合室
2と、該混合室2内を往復動して反応液の噴射およびそ
の停止を制御する2液開閉ロッド3と、2種類の反応液
A およびLB をそれぞれ混合室内に供給する反応液噴
射路を有する点において、図1または図2に示す二液混
合装置1と同一の構成を有するものである。この二液混
合装置30は、2種類の反応液LA およびLBをそれぞ
れ混合室内に供給する2対の反応液噴射路34a1 と3
4b1 、および34a2 と34b2 が配設されている点
で、一対の反応液噴射路4aと4bのみを有する、図1
または図2に示す二液混合装置1とは異なる構成を有す
るものであり、3以上の反応液噴射路を配設した例であ
る。
【0027】この二液混合装置30の2対の反応液噴射
路34a1 と34b1 、および34a2 と34b2 にお
いて、反応液LA を混合室2内に供給する34a1 と3
4a 2 とは、図3(A)および(B)に示すとおり、混
合室2の長手方向に対して直角に混合室2の外周壁を貫
通し、混合室2を挟んで対向して配設される。また、反
応液LB を混合室2内に供給する反応液噴射路34b1
と34b2 とは、図3(A)および(B)に示すとお
り、混合室2の長手方向に対して傾斜して混合室2の外
周壁を貫通し、混合室2を挟んで対称に配設される。ま
た、反応液噴射路34a1 と34b1 、および反応液噴
射路34a2 と34b2 は、それぞれその中心軸38a
1 と中心軸38b1 、ならびに中心軸38a2 と中心軸
38b2 とが、混合室内で交叉するように、好ましくは
混合室2の中心軸線上で交叉するように配設される。ま
た、中心軸38a1 と中心軸38b1 のなす角度α1
ならびに中心軸38a2 と中心軸38b2 のなす角度α
2 が、10〜180度となるように配設される。なお、
図3(A)において、中心軸38a1 と中心軸38
1 、および中心軸38a2 と中心軸38b2 との角度
が90度の場合、α1 およびα2 は90度である。
【0028】また、反応液噴射路34a1 ,34a2
内径ra1,ra2、および反応液噴射路34b1 ,34b
2 の内径rb1,rb2は、通常、0.065D〜0.5D
程度であり、これらの内径ra1,ra2またはrb1,rb2
は、反応液の粘性、反応液噴射路の設置個数等に応じて
選択され、反応液噴射路の断面積の総和が、混合室の断
面積の0.09〜0.5倍となるように選択される。
【0029】さらに、混合室2の内面に配設された、反
応液噴射路34a1 の出口36a1と、反応液噴射路3
4b1 の出口36b1 、ならびに反応液噴射路34a2
の出口36a2 と、反応液噴射路34b2 の出口36b
2 とは、それぞれ離間されて配設され、混合室2の長手
方向、すなわち2液開閉ロッド3の往復動の方向に沿っ
て、0.03D〜0.6Dの間隙cをもって離間されて
配設される。
【0030】この図3に示す二液混合装置においては、
反応液供給装置(図示せず)によって供給される反応液
A およびLB のそれぞれは、反応液噴射路34a1
34a2 、および34b1 ,34b2 を通って、出口3
6a1 ,36a2 、および36b1 ,36b2 から混合
室2内に噴射される。噴射された反応液LA およびL B
は、混合室2内で衝突して混合される。このとき、2液
開閉ロッド3は、混合室2内を往復動し、2液開閉ロッ
ド3の頭部がEの位置に移動し、反応液噴射路34
1 ,34a2 、および34b1 ,34b2 のそれぞれ
の出口36a1 ,36a2 、および36b1 ,36b2
が開放されたときには、反応液LA およびL B が混合室
2内に噴射されて二液混合反応樹脂の製造が行なわれ、
2液開閉ロッドの頭部がGの位置に移動して2液開閉ロ
ッド3の外周面によって出口36a1,36a2 、およ
び36b1 ,36b2 が閉塞されたときには、反応液L
A およびLB の噴射が遮断されて二液混合反応樹脂の製
造が停止されるとともに、反応液LA とLB の残余が混
合室2の開口部5から押出される。
【0031】図4は、本発明の第1の態様の他の実施態
様を示す模式平面図(A)および模式断面図(B)であ
り、図4に示す二液混合装置40は、基本的に、混合室
2と、該混合室2内を往復動して反応液の噴射およびそ
の停止を制御する2液開閉ロッド3と、2種類の反応液
A およびLB をそれぞれ混合室内に供給する反応液噴
射路を有する点において、図1または図2に示す二液混
合装置1と同一の構成を有するものである。この二液混
合装置40は、2種類の反応液LA およびLBをそれぞ
れ混合室内に供給する2対の反応液噴射路44a1 と4
4b1 、および44a2 と44b2 が配設されている点
で、一対の反応液噴射路4aと4bのみを有する、図1
または図2に示す二液混合装置1とは異なる構成を有す
るものであり、3以上の反応液噴射路を配設した例であ
る。
【0032】この二液混合装置40の2対の反応液噴射
路44a1 と44b1 、および44a2 と44b2 は、
図4(A)および(B)に示すとおり、混合室2の長手
方向に対して、同一平面上に揃って配設されている。ま
た、反応液LA を混合室2内に供給する44a1 と反応
液LB を混合室2内に供給する反応液噴射路44b1
は、図4(A)および(B)に示すとおり、混合室2の
長手方向に対して傾斜して混合室2の外周壁を貫通し、
混合室2を挟んで対向して配設される。また、反応液L
A を混合室2内に供給する44a2 と反応液LB を混合
室2内に供給する反応液噴射路44b2 とは、混合室2
の長手方向に対して傾斜して混合室2の外周壁を貫通
し、混合室2を挟んで対向して配設される。また、反応
液噴射路44a1 と44b2 、および反応液噴射路44
2 と44b1 は、それぞれその中心軸48a1 と中心
軸48b2 、ならびに中心軸48a2 と中心軸48b1
とが同一直線上にあり、混合室2内で交叉するように、
好ましくは混合室2の中心軸線上で交叉するように配設
される。中心軸48a1 と中心軸48b2 、ならびに中
心軸48a2 と中心軸48b1 のなす角度が、180度
となるように配設される。
【0033】また、反応液噴射路44a1 ,44a2
内径ra1,ra2および反応液噴射路44b1 ,44b2
の内径rb1,rb2は、通常、0.065D〜0.5D程
度であり、これらの内径ra1,ra2またはrb1,r
b2は、反応液の粘性、反応液噴射路の設置個数等に応じ
て選択され、反応液噴射路の断面積の総和が、混合室の
断面積の0.09〜0.5倍となるように選択される。
【0034】さらに、混合室2の内面に配設された、反
応液噴射路44a1 の出口46a1と、反応液噴射路4
4b1 の出口46b1 、ならびに反応液噴射路44a2
の出口46a2 と、反応液噴射路44b2 の出口46b
2 とは、それぞれ離間されて配設され、混合室2の長手
方向、すなわち2液開閉ロッド3の往復動の方向に沿っ
て、0.03〜04.6Dの間隙cをもって離間されて
配設される。
【0035】この図4に示す二液混合装置においては、
反応液供給装置(図示せず)によって供給される反応液
A およびLB のそれぞれは、反応液噴射路44a1
44a2 、および44b1 ,44b2 を通って、出口4
6a1 ,46a2 、および46b1 ,46b2 から混合
室2内に噴射される。噴射された反応液LA およびL B
は、混合室2内で衝突して混合される。このとき、2液
開閉ロッド3は、混合室2内を往復動し、2液開閉ロッ
ド3の頭部がEの位置に移動し、反応液噴射路44
1 ,44a2 、および44b1 ,44b2 のそれぞれ
の出口46a1 ,46a2 、および46b1 ,46b2
が開放されたときには、反応液LA およびL B が混合室
2内に噴射されて二液混合反応樹脂の製造が行なわれ、
2液開閉ロッドの頭部がGの位置に移動して、2液開閉
ロッド3の外周面によって出口46a 1 ,46a2 、お
よび46b1 ,46b2 が閉塞されたときには、反応液
A およびLB の噴射が遮断されて二液混合反応樹脂の
製造が停止されるとともに、反応液LA とLB の残余が
混合室2の開口部5から押出される。
【0036】以上の図1〜4に示す本発明の第1の態様
の二液混合装置においては、一対以上の反応液噴射路か
ら、2種類の反応液を混合室内に噴射して混合室内で衝
突させて混合し、得られた混合物が混合室の開口部から
押出される。このとき、2種の反応液は、衝突による混
合によって反応を開始し、混合室の開口部から排出さ
れ、反応を継続しながら、所望の型、施工箇所に二液混
合反応樹脂を注入することができる。例えば、この二液
混合装置をスプレイガン、注入ガン等の先端に装備した
二液混合反応樹脂製造システムは、この二液混合装置に
よって反応液の迅速かつ均一な混合によって、速やかな
反応を行うことができるため、注型成形、クラック補
修、隙間の埋め込み、接着等に好適であり、特に、混合
後の硬化反応速度が速い超高速硬化樹脂を利用する際に
有効である。また、反応液LA の噴射出口と反応液LB
の噴射出口とをそれぞれ離間して配設するため、2液開
閉ロッド3の移動によって反応液LA と反応液LB の噴
射を別々に遮断でき、二液混合反応樹脂の製造を迅速に
停止することができるとともに、未反応の反応液で混合
室から開口部までを封止できるため、混合室内に残留付
着物の生成を防止することができ、メンテナンスフリー
で長時間にわたって二液混合樹脂の連続製造が可能であ
る。
【0037】また、図5は、本発明の第2の態様の一実
施態様を示す模式平面図(A)および模式断面図(B)
であり、図5に示す二液混合装置51は、基本的に、混
合室2と、該混合室2内を往復動して反応液の噴射およ
びその停止を制御する2液開閉ロッド3と、2種類の反
応液LA およびLB をそれぞれ混合室内に供給する一対
の反応液噴射路4aおよび4bとを有する点において、
前記図1に示す第1の態様の二液混合装置1と同一の構
成を有するものであるが、混合室2の開口部5に噴霧調
節部材52を有する点で、異なる構成を有するものであ
る。以下、混合室、2液開閉ロッドおよび反応液噴射
路、ならびに混合室の内径、開口部5の開口径D、2種
の反応液噴射路の中心軸のなす角度、2種の反応液噴射
路の出口の間隙等については、前記図1〜4に示す本発
明の第1の態様と同様であるので、重複する説明を省略
し、噴霧調整部材を中心に説明する。
【0038】図5に示す二液混合装置51は、混合室2
の開口部5の先端に、混合室2内で調製された反応液の
混合物を噴霧状態で射出するために、噴霧状態を調節す
るための噴霧調節部材52が配設されてなるものであ
る。この噴霧調節部材52は、2液開閉ロッド3の半球
状の頭部7の形状に対応して形成された内凹面53を有
する円蓋部54が形設され、該円蓋部54の中央には、
噴霧射出口55が形設されてなるものである。2種類の
反応液を直接衝突させ混合して噴霧し反応させるに際
し、混合物を均質な微細粒子にするために、噴霧形状調
節部材の開口部の混合室の面積に対する比は重要で混合
室平面積の0.02〜0.8倍である。さらに、この噴
霧調節部材52は、円形、長円等の種々の形状を有する
ため単純な寸法比率では比較できないが、円形断面に換
算したときの噴霧調節部材52の噴霧射出口55の開口
径Fは、混合室2の開口部5の開口径、すなわち混合室
2の内径Dの0.1〜0.9倍、好ましくは0.2〜
0.9倍に形成される。
【0039】この図5に示す二液混合装置51におい
て、2液開閉ロッド3の頭部7をEの位置に移動するこ
とで、反応液供給装置(図示せず)によって供給される
反応液LA およびLB のそれぞれは、反応液噴射路4a
および4bを通って、出口6aおよび6bから混合室2
内に噴射される。噴射された反応液LA およびLB は、
混合室2内で衝突して混合され、噴霧調節部材52の噴
霧射出口55から噴霧状態で射出される。2液開閉ロッ
ドの頭部7をGの位置に戻すことで該2液開閉ロッド3
の外周面によって反応液噴射路4aおよび4bの出口6
aおよび6bが閉塞されたときには、反応液LA および
B の噴射が遮断され二液混合反応樹脂の製造が停止さ
れるとともに、反応液LA とLB の残余が噴霧調節部材
52の噴霧口55から排出される。この場合、反応液L
A の噴射路出口6aと反応液LB の噴射路出口6bとが
cだけ離間して配設されているため、反応液LA と反応
液L B の混合室2内への噴射、供給を別個に遮断、停止
できる。そのため、未反応の反応液で混合室2内から噴
霧口55までを封止することになり、反応樹脂による閉
塞を防止し、長時間の放置後もメインテナンスフリーで
連続運転が可能となる。
【0040】また、図6、図7および図8に示す二液混
合装置は、それぞれ図2、図3および図4に示す二液混
合装置において、噴霧調節部材52を混合室2の開口部
5の先端に配設してなるものである。
【0041】次に、図6はαが90度<α≦180度の
場合の実施態様を示す模式平面図(A)および模式断面
図(B)であり、αが10度≦α<90度である図5に
示す二液混合装置51と同様に、混合室2、2液開閉ロ
ッド3、ならびに反応液噴射路4aおよび4bを有する
ものである。この図6に示す二液混合装置においては、
前記図5に示す装置と同様にして、噴霧調節部材52の
噴霧射出口55から反応液LA とLB の混合物が噴霧状
態で射出される。
【0042】また、図7に示す二液混合装置において
は、反応液供給装置(図示せず)によって供給される反
応液LA およびLB のそれぞれは、反応液噴射路34a
1 ,34a2 、および34b1 ,34b2 を通って、出
口36a1 ,36a2 、および36b1 ,36b2 から
混合室2内に噴射される。噴射された反応液LA および
B は、混合室2内で衝突して混合される。このとき、
2液開閉ロッド3は、混合室2内を往復動し、2液開閉
ロッド3の頭部がEの位置に移動し、反応液噴射路34
1 ,34a2 、および34b1 ,34b2 のそれぞれ
の出口36a1 ,36a2 、および36b1 ,36b2
が開放されたときには、反応液LA およびLB が混合室
2内に噴射されて二液混合反応樹脂の製造が行なわれ、
2液開閉ロッドの頭部がGの位置に移動して該2液開閉
ロッド3の外周面によって出口36a1 ,36a2 、お
よび36b1 ,36b2 が閉塞されたときには、反応液
AおよびLB の噴射が遮断され二液混合反応樹脂の製
造が停止されるとともに、反応液LA とLB の残余が噴
霧調節部材52の噴霧射出口55から噴霧状態で射出さ
れる。
【0043】さらに、図8に示す二液混合装置において
は、反応液供給装置(図示せず)によって供給される反
応液LA およびLB のそれぞれは、反応液噴射路44a
1 ,44a2 、および44b1 ,44b2 を通って、出
口46a1 ,46a2 、および46b1 ,46b2 から
混合室2内に噴射される。噴射された反応液LA および
B は、混合室2内で衝突して混合される。このとき、
2液開閉ロッド3は、混合室2内を往復動し、2液開閉
ロッド3の頭部がEの位置に移動し、反応液噴射路44
1 ,44a2 、および44b1 ,44b2 のそれぞれ
の出口46a1,46a2 、および46b1 ,46b2
が開放されたときには、反応液LA およびLB が混合室
2内に噴射されて二液混合反応樹脂の製造が行なわれ、
2液開閉ロッドの頭部がGの位置に移動して該2液開閉
ロッド3の外周面によって出口46a1 ,46a2 、お
よび46b1 ,46b2 が閉塞されたときには、反応液
A およびLB の噴射が遮断され二液混合反応樹脂の製
造が停止されるとともに、反応液LA とLB の残余が噴
霧調節部材52の噴霧射出口55から噴霧状態で射出さ
れる。
【0044】以上の図5〜8に示す本発明の第2の態様
の二液混合装置においては、一対以上の反応液噴射路か
ら、2種類の反応液を混合室内に噴射して混合室内で衝
突させて混合し、得られた混合物が噴霧として噴霧射出
口から射出される。このとき、2種の反応液は、衝突に
よる混合によって反応を開始し、反応を継続しながら、
噴霧調節部材の噴霧射出口から噴霧として所望の施工箇
所に射出される。例えば、この二液混合装置は、塗装面
に防食性、防水性、防汚性、耐摩耗性等を付与するため
の塗装システムに好適であり、特に、超高速硬化塗装シ
ステムに有効である。また、マスタ−モデルの反転型、
反転型からのマスタ−モデル複製品の製造にも好適であ
る。また、特に、反応液LA の噴射路の出口と反応液L
B の噴射路の出口とがcだけ離間して配設されているた
め、反応液LA の噴射と反応液L B の噴射とを別々に遮
断、停止できる。そのため、未反応の反応液で混合室内
から噴霧射出口までを封止することができる。そのた
め、反応樹脂による閉塞を防止し、長時間製造を中止し
た後でもメンテナンスフリーで製造を再開でき、さら
に、長時間の連続運転を可能とすることができる。
【0045】以上の図1〜8に実施態様を示す本発明の
装置において、反応性官能基を有する2種の反応性化合
物を反応液として、供給圧力、量、温度を調節して、少
なくとも一対の反応液噴射路から混合室内に噴射され
る。本発明の装置は、例えば、下記の2種の反応性化合
物の組合せからなる2種の反応液を混合して反応させ、
対応する熱硬化性樹脂を製造する装置として好適であ
る。 (1)1分子中にイソシアネート基を1個以上有するエ
ラストマーと、ポリオ−ルの還元アミノ化により調製さ
れた活性水素の50%以上がアミン水素の形をしている
アミン末端ポリエ−テルとの組合せ (2)1分子中にイソシアネート基を1個以上有するエ
ラストマーと、ポリオ−ルの還元アミノ化により調製さ
れた活性水素の50%以上がアミン水素の形をしている
アミン末端ポリエ−テルと、1−メチル−3,5−ジエ
チル−2,4−ジアミノベンゼン、1−メチル−3,5
−ジエチル−2,6−ジアミノベンゼン、1,3,5−
トリエチル−2,6−ジアミノベンゼン、3,5,
3’,5’−テトラエチル−4,4’−ジアミノジフェ
ニル−メタン、1−メチル−3,5−ジエチル−2,4
−ジアミノベンゼン、1−メチル−3,5−ジエチル−
2,6−ジアミノベンゼン等のジアミノベンゼン類との
組合せ (3)1分子中にイソシアネート基を1個以上有するエ
ラストマーと、1分子中にアルコール性水酸基を1個以
上有する化合物と、1分子中にアミン水素を1個以上結
合する窒素を2以上含有する鎖長延長剤と、有機金属触
媒との組合せ (4)1分子中にエポキシ基を2個以上有するエポキシ
樹脂と、1分子中にアミン水素を1個以上結合する窒素
を2以上含有する化合物との組合せ
【0046】
【作用】本発明の装置において、供給圧力、量、温度を
調節した反応性官能基を有する二種類の反応液を、特定
の角度で混合室内に噴射して直接衝突させることにより
二つの反応液の混合が効果的に行われる。そのため、得
られる二液反応樹脂の特性が著しく向上する。また、反
応液LA の噴射路の出口と反応液LB の噴射路の出口と
が離間されて配設されているため、開閉ロッドの移動に
よる反応液の噴射の遮断、停止が同時ではなく、距離c
に応じて一定の時間差でどちらかの反応液の遮断が遅れ
るため、反応樹脂による混合室の閉塞を防止することが
できる。例えば、図1に示す装置を例にとって説明する
と、開閉ロッド3の頭部7がEの壱からGに向かって移
動する際に、まず、反応液LB の噴射路出口6bが閉塞
されて、反応液LA と反応液LB の二液の混合反応によ
る二液混合反応樹脂の生成が停止される。この噴射路出
口6bの閉塞から、さらに開閉ロッド3がGに向かって
移動していき、間隙cからさらに反応液LA の噴射路出
口6aが開閉ロッド3によって遮断、閉塞されるまでの
間は、混合室2内には反応液LA のみで封止されるとと
もに、反応樹脂は開口部5から排出され、さらに開閉ロ
ッド3かGに向かって移動するにしたがって、未反応の
反応液LA も排出される。このようにして、混合室2内
に反応樹脂が残ることがなく、開閉ロッド3の外周壁と
混合室内面との間には未反応の反応液LA のみが残り、
硬化反応樹脂が残って、それが固着することによるトラ
ブルを防止することができる。そのため、メインテナン
スフリーで長時間の連続運転が可能となり、また、定期
的なクリーニング作業の回数を低減することができ、二
液混合反応樹脂の連続製造に好適である。
【0047】
【実施例】以下、本発明の実施例および比較例を挙げ、
本発明を具体的に説明する。但し、本発明は、以下の実
施例に限定されるものでない。
【0048】(実施例1)窒素ガス雰囲気下、カルボジ
イミド変性MDI(三菱化成ダウ(株)製、ISONA
TE143L)100重量部と、分子量2000のポリ
プロピレングリコ−ル(旭電化(株)製、アデカP−2
000)66.7重量部とを反応させ、イソシアネート
基を1分子中に1以上有するエラストマーを得た。この
エラストマー100重量部にフタロシアニンブルー0.
1重量部を練り込み青色に着色した。
【0049】ポリオ−ルの還元アミノ化により調製され
た分子量5000のアミン末端トリアミン(テキサコケ
ミカル(株)製、ジェファミンT−5000)100重
量部に、ポリオ−ルの還元アミノ化により調製された分
子量2000のアミン末端ジアミン(テキサコケミカル
(株)製ジェファミンD−2000)66.7重量部、
ジエチルトルエンジアミン(エチル(株)製エタキュア
100)64.6重量部およびN,N−ジアルキルアミ
ノジフェニルメタン(UOP製ユニリンク4200)2
7.1重量部を加え、撹拌混合してポリアミン混合物を
得た。このポリアミン混合物100部にルチル型酸化チ
タン5部を練り込み白色に着色した。
【0050】高圧供給装置(GUSMER社製、商品
名:H−2000)に連結したスプレイガン(GUSM
ER社製、商品名:GX−7ガン)の先端に、図1に示
す構造を有し、下記諸元の二液混合装置を装着し、上記
青色に着色したイソシアネートエラストマーを反応液L
A として、白色に着色したポリアミンを反応液LB とし
て、下記の条件で二液混合反応樹脂を製造した。
【0051】二液混合装置の諸元 反応液噴射路(a)の内径ra :0. 7mm 反応液噴射路(b)の内径rb :0. 6mm 反応液噴射路(a)の中心軸と反応液噴射路(b)の中
心軸とのなす角度α:30度 反応液噴射路(a)の出口と反応液噴射路(b)の出口
との混合室の長手方向に沿っての間隙C:0.2mm 混合室の内径D:3mm 混合室の有効長さE:9mm
【0052】プロセス条件 反応液LA :圧力=126Kg/cm2 、温度=73℃ 反応液LB :圧力=126Kg/cm2 、温度=73℃ LA /LB =1(容積比) −NCO/(H2 Nー、HN=)=1
【0053】(実施例2)実施例1と同じ2種の反応液
を用い、高圧供給装置(GUSMER社製、商品名:H
−2000)に連結したスプレイガン(GUSMER社
製、商品名:GX−7ガン)の先端に、図6に示す構造
を有し、下記諸元の二液混合装置を装着し、下記の条件
で二液混合反応樹脂を製造した。
【0054】二液混合装置の諸元 反応液噴射路(a)の内径ra :1. 17mm 反応液噴射路(b)の内径rb :1. 1mm 反応液噴射路(a)の中心軸と反応液噴射路(b)の中
心軸とのなす角度α:135度 反応液噴射路(a)の出口と反応液噴射路(b)の出口
との混合室の長手方向に沿っての間隙C:0.36mm 混合室の内径D:3mm 混合室の有効長さE:14mm 噴霧調節部材の噴霧射出口の開口径:1.5mm
【0055】プロセス条件 反応液LA :圧力=126Kg/cm2 、温度=73℃ 反応液LB :圧力=126Kg/cm2 、温度=73℃ LA /LB =1(容積比) −NCO/(H2 Nー、HN=)=1
【0056】(実施例3)実施例1と同じ2種の反応液
を用い、高圧供給装置(GUSMER社製、商品名:H
−2000)に連結したスプレイガン(GUSMER社
製、商品名:GX−7ガン)の先端に、図7に示す構造
を有し、下記諸元の二液混合装置を装着し、下記の条件
で二液混合反応樹脂を製造した。
【0057】二液混合装置の諸元 反応液噴射路(a1)および(a2)の内径r
a1, a2:0. 7mm 反応液噴射路(b1)および(b2)の内径r
b1, b2:0. 6mm 反応液噴射路(a1)の中心軸と反応液噴射路(b
1)、または反応液噴射路(a2)の中心軸と反応液噴
射路(b2)の中心軸とのなす角度α:90度 反応液噴射路(a)の出口と反応液噴射路(b)の出口
との混合室の長手方向に沿っての間隙C:0.2mm 混合室の内径D:3mm 混合室の有効長さE:14mm 噴霧調節部材の噴霧射出口の開口径:1.5mm
【0058】プロセス条件 反応液LA :圧力=126Kg/cm2 、温度=73℃ 反応液LB :圧力=126Kg/cm2 、温度=73℃ LA /LB =1(容積比) −NCO/(H2 Nー、HN=)=1
【0059】(実施例4)実施例1と同じ2種の反応液
を用い、高圧供給装置(GUSMER社製、商品名:H
−2000)に連結したスプレイガン(GUSMER社
製、商品名:GX−7ガン)の先端に、図8に示す構造
を有し、下記諸元の二液混合装置を装着し、下記の条件
で二液混合反応樹脂を製造した。
【0060】二液混合装置の諸元 反応液噴射路(a1)および(a2)の内径r
a1, a2:0. 7mm 反応液噴射路(b1)および(b2)の内径r
b1, b2:0. 6mm 反応液噴射路(a1)の中心軸と反応液噴射路(b1)
の中心軸とのなす角度α1:30度 反応液噴射路(a2)の中心軸と反応液噴射路(b2)
の中心軸とのなす角度α2:180度 反応液噴射路(a)の出口と反応液噴射路(b)の出口
との混合室の長手方向に沿っての間隙C:0.2mm 混合室の内径D:3mm 混合室の有効長さE:14mm 噴霧調節部材の噴霧射出口の開口径:1.5mm
【0061】プロセス条件 反応液LA :圧力=126Kg/cm2 、温度=73℃ 反応液LB :圧力=126Kg/cm2 、温度=73℃ LA /LB =1(容積比) −NCO/(H2 Nー、HN=)=1
【0062】(比較例1)実施例1と同じ2種の反応液
を用い、高圧供給装置(GUSMER社製、商品名:H
−2000)に連結したスプレイガン(GUSMER社
製、商品名:GX−7ガン)の先端に、図11に示す構
造を有し、下記諸元の二液混合装置を装着し、下記の条
件で二液混合反応樹脂を製造した。
【0063】二液混合装置の諸元 反応液噴射路(a1)および(a2)の内径r
a1, a2:1. 17mm 反応液噴射路(b1)および(b2)の内径r
b1, b2:1. 1mm 反応液噴射路(a1)の中心軸と反応液噴射路(b1)
の中心軸が交叉せず、反応液噴射路(a2)の中心軸と
反応液噴射路(b2)の中心軸が交叉せず 反応液噴射路(a)の出口と反応液噴射路(b)の出口
との混合室の長手方向に沿っての間隙C:1.8mm 混合室の内径D:3mm 混合室の有効長さE:14mm 噴霧調節部材の噴霧射出口の開口径:2.0mm
【0064】プロセス条件 反応液LA :圧力=126Kg/cm2 、温度=73℃ 反応液LB :圧力=126Kg/cm2 、温度=73℃ LA /LB =1(容積比) −NCO/(H2 Nー、HN=)=1
【0065】(比較例2)実施例1と同じ2種の反応液
を用い、高圧供給装置(GUSMER社製、商品名:H
−2000)に連結したスプレイガン(GUSMER社
製、商品名:GX−7ガン)の先端に、図11に示す構
造を有し、下記諸元の二液混合装置を装着し、下記の条
件で二液混合反応樹脂を製造した。
【0066】二液混合装置の諸元 反応液噴射路(a1)および(a2)の内径r
a1, a2:1.32mm 反応液噴射路(b1)および(b2)の内径r
b1, b2:1. 32mm 反応液噴射路(a1)の中心軸と反応液噴射路(b1)
の中心軸が交叉せず、反応液噴射路(a2)の中心軸と
反応液噴射路(b2)の中心軸が交叉せず 反応液噴射路(a)の出口と反応液噴射路(b)の出口
との混合室の長手方向に沿っての間隙C:1.7mm 混合室の内径D:3mm 混合室の有効長さE:14mm 噴霧調節部材の噴霧射出口の開口径:2.5mm
【0067】プロセス条件 反応液LA :圧力=126Kg/cm2 、温度=73℃ 反応液LB :圧力=126Kg/cm2 、温度=73℃ LA /LB =1(容積比) −NCO/(H2 Nー、HN=)=1
【0068】(比較例3)実施例1と同じ2種の反応液
を用い、高圧供給装置(GUSMER社製、商品名:H
−2000)に連結したスプレイガン(GUSMER社
製、商品名:GX−7ガン)の先端に、図9に示す構造
を有し、下記諸元の二液混合装置を装着し、下記の条件
で二液混合反応樹脂を製造した。
【0069】二液混合装置の諸元 反応液噴射路(a1)および(a2)の内径r
a1, a2:1.32mm 反応液噴射路(b1)および(b2)の内径r
b1, b2:1. 32mm 反応液噴射路(a1)の中心軸と反応液噴射路(b1)
の中心軸が交叉せず、反応液噴射路(a2)の中心軸と
反応液噴射路(b2)の中心軸が交叉せず 反応液噴射路(a)の出口と反応液噴射路(b)の出口
との混合室の長手方向に沿っての間隙C:1.7mm 混合室の内径D:3mm 混合室の有効長さE:14mm 噴霧調節部材の噴霧射出口の開口径:2.5mm
【0070】プロセス条件 反応液LA :圧力=126Kg/cm2 、温度=73℃ 反応液LB :圧力=126Kg/cm2 、温度=73℃ LA /LB =1(容積比) −NCO/(H2 Nー、HN=)=1
【0071】(比較例4)実施例1と同じ2種の反応液
を用い、高圧供給装置(GUSMER社製、商品名:H
−2000)に連結したスプレイガン(GUSMER社
製、商品名:GX−7ガン)の先端に、図10に示す構
造を有し、下記諸元の二液混合装置を装着し、下記の条
件で二液混合反応樹脂を製造した。
【0072】二液混合装置の諸元 反応液噴射路(a)の内径ra :0.6mm 反応液噴射路(b)の内径rb :0.6mm 反応液噴射路(a)と反応液噴射路(b)とが、混合室
の長さ方向の中心線に対し直角に対向して配設され、二
液を180度の角度で真正面から直接衝突させるように
構成されている。 混合室の内径D:3mm 混合室の有効長さE:23mm 噴霧調節部材の噴霧射出口の開口径:3.0mm
【0073】プロセス条件 反応液LA :圧力=126Kg/cm2 、温度=73℃ 反応液LB :圧力=126Kg/cm2 、温度=73℃ LA /LB =1(容積比) −NCO/(H2 Nー、HN=)=1
【0074】実施例1〜4および比較例1〜4におい
て、得られた二液混合反応樹脂の性状、および装置の連
続運転性を、下記の方法にしたがって評価した。結果を
表1に示す。
【0075】(試験法) (1)引張り強さ、引張り伸び率:JIS K 630
-1975 の3. 引張試験に準拠し、ダンベル状3号形試
験片を作製し、引張試験機(TOYO BALDWIN製、TENS
ILON)を使用して測定した。 (2)引裂強さ:JIS K 6301-1975 の9. 引
裂試験に準拠し、B形試験片を作製し、引張試験機(TO
YO BALDWIN製、TENSILON)を使用して測定し
た。 (3)外観 :40倍の実体顕微鏡を用いて目視
検査した。 (5)連続運転性 :二液混合装置を用いて、二液混合
反応樹脂を20kg製造した後、清掃せずに24時間放
置後に同一装置で再製造可能であった場合を連続運転性
が◎とした。
【0076】
【表1】
【0077】
【発明の効果】本発明の二液混合装置は、官能基相互の
反応速度が極めて速い二つの液状成分の混合を高速かつ
均一に行うことができるため、物理性状に優れる二液混
合反応樹脂を得ることができるとともに、混合室内にお
ける残留付着物の生成が少なく、クリーニング作業回数
を低減することができ、二液混合反応樹脂の連続製造に
好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の態様の二液混合装置の一実施
態様を説明する模式平面図(A)および模式断面図
(B)。
【図2】 本発明の第1の態様の二液混合装置の他の実
施態様を説明する模式平面図(A)および模式断面図
(B)。
【図3】 本発明の第1の態様の二液混合装置の他の実
施態様を説明する模式平面図(A)および模式断面図
(B)。
【図4】 本発明の第1の態様の二液混合装置の他の実
施態様を説明する模式平面図(A)および模式断面図
(B)。
【図5】 本発明の第2の態様の二液混合装置の一実施
態様を説明する模式平面図(A)および模式断面図
(B)。
【図6】 本発明の第の態様の二液混合装置の他の実
施態様を説明する模式平面図(A)および模式断面図
(B)。
【図7】 本発明の第の態様の二液混合装置の他の実
施態様を説明する模式平面図(A)および模式断面図
(B)。
【図8】 本発明の第の態様の二液混合装置の他の実
施態様を説明する模式平面図(A)および模式断面図
(B)。
【図9】 従来の二液混合装置を説明する模式平面図
(A)および模式断面図(B)。
【図10】 従来の二液混合装置を説明する模式平面図
(A)および模式断面図(B)。
【図11】 従来の二液混合装置を説明する模式平面図
(A)および模式断面図(B)。
【符号の説明】
1 二液混合装置 2 混合室 3 2液開閉ロッド 4a,4b 反応液噴射路 5 開口部 6a,6b 出口 7 頭部 8a,8b 中心軸 30 二液混合装置 34a1 ,34a2 ,34b1 ,34b2 反応液噴射
路 36a1 ,36a2 ,36b1 ,36b2 出口 38a1 ,38a2 ,38b1 ,38b2 中心軸 40 二液混合装置 44a1 ,44a2 ,44b1 ,44b2 反応液噴射
路 41 ,42 ,41 ,42 出口1 ,42 ,41 ,42 中心軸 51 二液混合装置 52 噴霧調節部材 53 内凹面 54 円蓋部 55 噴霧射出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永 岡 建 紀 千葉県市原市千種海岸3番地 三井石油 化学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−158234(JP,A) 特開 平2−107322(JP,A) 実開 平2−108014(JP,U) 特公 平3−52321(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01F 3/00 - 3/22 B01F 5/00 - 5/26 B05B 1/00 - 3/18 B05B 7/00 - 9/08 B05C 5/00 - 5/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2種類の反応液LA およびLB を混合する
    二液混合装置であって、一端に開口部を有する内径Dの
    混合室と、反応液LA およびLB をそれぞれ混合室内に
    供給する少なくとも一対の反応液噴射路(a)および
    (b)と、混合室内に嵌装され、混合室内を往復動し
    て、反応液噴射路(a)の混合室内面側の出口および反
    応液噴射路(b)の混合室内面側の出口を開閉する2液
    開閉ロッドとを有し、反応液噴射路(a)の中心軸と、
    反応液噴射路(b)の中心軸とは、10〜180度の角
    度で混合室内で交叉するように配設され、反応液噴射路
    (a)の混合室内面側の出口と、反応液噴射路(b)の
    混合室内面側の出口とは、混合室の長手方向に沿って
    0.03D〜0.6Dの間隙をもって離間されて配設さ
    れ、反応液噴射路(a)の内径ra および/または反応
    液噴射路(b)の内径rb が0.065D〜0.5Dで
    あり、2液開閉ロッドが後退したときに反応液噴射路
    (a)の出口と反応液噴射路(b)の出口とを開口し
    て、それぞれ反応液LA およびLB を混合室内に噴射し
    て衝突せしめて混合し、得られた混合物が混合室の開口
    部から排出され、2液開閉ロッドが前進したときに反応
    液噴射路(a)の出口と反応液噴射路(b)の出口とを
    閉塞して反応液LA およびLB の混合が停止されるとと
    もに、混合室内の残余の反応液が混合室の開口部から押
    し出されるように構成されてなる二液混合装置。
  2. 【請求項2】前記混合室の長さが、8D以下である請求
    項1に記載の二液混合装置。
  3. 【請求項3】2種類の反応液LA およびLB を混合する
    二液混合装置であって、一端に開口部を有する内径Dの
    混合室と、混合室の開口端に配設され、0.2D〜0.
    9Dの開口径を有する開口部を有し、反応液LA および
    B の混合物の噴霧形態を規制するように構成された噴
    霧形状調節部材と、反応液LA およびLB をそれぞれ混
    合室内に供給する少なくとも一対の反応液噴射路(a)
    および(b)と、混合室内に嵌装され、混合室内を往復
    動して、反応液噴射路(a)の混合室内面側の出口およ
    び反応液噴射路(b)の混合室内面側の出口を開閉する
    2液開閉ロッドとを有し、反応液噴射路(a)の中心軸
    と、反応液噴射路(b)の中心軸とは、10〜180度
    の角度で混合室内で交叉するように配設され、反応液噴
    射路(a)の混合室内面側の出口と、反応液噴射路
    (b)の混合室内面側の出口とは、混合室の長手方向に
    沿って0.03D〜0.6Dの間隙をもって離間されて
    配設され、反応液噴射路(a)の内径ra および/また
    は反応液噴射路(b)の内径rb が0.065D〜0.
    7Dであり、2液開閉ロッドが後退したときに反応液噴
    射路(a)の出口と反応液噴射路(b)の出口とを開口
    して、それぞれ反応液LA およびLB を混合室内に噴射
    して衝突せしめて混合し、得られた混合物が混合室の開
    口部から排出され、2液開閉ロッドが前進したときに反
    応液噴射路(a)の出口と反応液噴射路(b)の出口と
    を閉塞して反応液LA およびLB の混合が停止されると
    ともに、混合室内の残余の反応液が混合室の開口部から
    押し出されるように構成されてなる二液混合装置。
  4. 【請求項4】前記混合室の長さが、8D以下である請求
    項3に記載の二液混合装置。
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