JP3023161U - ペット美容グローブ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この考案の解決課題は、ペットをブラッ
シングする際ブラッシングにムラを生じたりペットの体
表面を傷付けたりせず且つ手入れが簡単なペット美容用
具を創出する点にある。 【解決手段】 手に装着可能で且つ手に装着した際掌を
被覆する掌被覆部を有する軟質部材製の手袋部と、複数
個の突起を表面に有する屈曲可能な櫛部からなるペット
美容グローブであって、前記櫛部は前記軟質部材製の手
袋部の少なくとも掌被覆部を含む部分に設けられている
ことを特徴とするペット美容グローブである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案はペット美容グローブに係り、その目的は家庭でも容易にムラなくペ ットのブラッシングができ且つブラッシングの際ペットの体表面に傷をつける恐 れがなく、さらに手入れが簡単なペット美容グローブに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来ペットのブラッシングのための道具としては図５のような柄付きのペット 用ブラシ（Ａ）がよく使用されている。しかしこのこのペット用ブラシ（Ａ）は 柄（Ｂ）を有し且つ土台部（Ｃ）及び櫛部（Ｄ）が屈曲不可能であったためペッ トをブラッシングする時の感触がつかみ難く、ペットの姿勢によってはブラッシ ングにムラを生じたり、ブラッシング圧が強すぎてペットの体表面を傷付けてし まうことがよくあった。 またこのペット用ブラシ（Ａ）は櫛部（Ｄ）にペットの抜け毛が絡みついた時 の処理が容易ではなく、ペット用ブラシ（Ａ）の使用者は櫛部（Ｄ）に絡みつい た抜け毛を取り除くのに苦労していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この考案の解決課題は、ペットをブラッシングする際ブラッシングにムラを生 じたりペットの体表面を傷付けたりせず且つ手入れが簡単なペット美容用具を創 出する点にある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

請求項１に記載の考案は、手に装着可能で且つ手に装着した際掌を被覆する掌 被覆部を有する軟質部材製の手袋部と、複数個の突起を表面に有する屈曲可能な 櫛部からなるペット美容グローブであって、前記櫛部は前記軟質部材製の手袋部 の少なくとも掌被覆部を含む部分に設けられていることを特徴とするペット美容 グローブである。 請求項２に記載の考案は、手に装着可能で且つ手に装着した際掌を被覆する掌 被覆部を有する軟質部材製の手袋部と、複数個の突起を表面に有する屈曲可能な 櫛部からなるペット美容グローブであって、前記櫛部は前記軟質部材製の手袋部 の少なくとも掌被覆部を含む部分に接合部材により接合されていることを特徴と するペット美容グローブである。 請求項３に記載の考案は、手に装着可能で且つ手に装着した際掌を被覆する掌 被覆部を有する軟質部材製の手袋部と、複数個の突起を表面に有する屈曲可能な 櫛部からなるペット美容グローブであって、前記櫛部と前記軟質部材製の手袋部 の少なくとも掌被覆部を含む部分は手袋部の表面及び櫛部の裏面に設けられた面 接合テープにより接合されていることを特徴とするペット美容グローブである。

【０００５】

【考案の実施の形態】

この考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。 図１はこの考案の第１実施例の斜視図である。図２はこの考案の第１実施例の 断面図である。図３はこの考案の第２実施例の斜視図である。図４はこの考案の 第２実施例の断面図である。 図面において（１）はこの考案のペット美容グローブである。（２）はペット 美容グローブ（１）の手袋部、（３）は櫛部、（４）は接合手段である。 （２ａ）は手袋部（２）の掌被覆部、（２ｂ）は表面である。 （３ａ）は櫛部（３）の突起、（３ｂ）は表面、（３ｃ）は裏面である。

【０００６】 図１及び図２に示した第１実施例のペット美容グローブ（１）は手袋部（２） の掌被覆部（２ａ）に屈曲可能な櫛部（３）が設けられてなる。この第１実施例 において手袋部（２）の形状は５本指の手袋型、ミトン型等が例示できるが、そ の他手に嵌めることが可能で且つ掌被覆部（２ａ）を有し、該掌被覆部（２ａ） が容易に掌から移動しない形状であるならどのような形状でも採用できる。また 手袋部（２）の長さも特に限定されず、種々の長さのものがこの考案の範疇に入 る。例えば手袋部（２）が腕の付け根から指先まで覆う長さとし櫛部（３）が掌 から二の腕の辺りにまで設けられるようにしてもよいし、手袋部（２）は掌のみ を被覆するようにし手袋部（２）の掌被覆部（２ａ）のみに櫛部（３）を設ける ようにしてもよい。 またこの手袋部（２）に空気孔等を設けて、通気性を良くしてもよい。 さらに手袋部（２）の材質は軟質部材であるなら特に限定されず、綿、羊毛等 の天然繊維からなる布、あるいはナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレン等の 合成繊維からなる布、更には天然繊維と合成繊維からなる混紡布、またはポリ塩 化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルブチラール、ポリ アミド等を軟化した軟質合成樹脂、天然ゴム、ニトリルゴム、ブチルゴム、アク リルゴム、シリコーンゴム、クロロシリコーンゴム等弾性素材等軟らかい物質で あればどのようなものでも好適に使用できる。

【０００７】 この考案に使用される櫛部（３）の形状はその表面（３ｂ）に突起（３ａ）を 複数個有し且つ手袋部（２）の少なくとも掌被覆部（２ａ）を含む部分に設ける ことができる形状であるなら特に限定されない。 突起（３ａ）の形状、数も特に限定されず、ペットの大きさ、毛の長さ、ブラ ッシングする部位等により自由に設定することができる。 その材質も特に限定されず、軟質あるいは硬質のポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビ ニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルブチラール、ポリアミド等の合成樹脂、 天然ゴム、ニトリルゴム、ブチルゴム、アクリルゴム、シリコーンゴム、クロロ シリコーンゴム等弾性素材等が望ましく使用でき、他の素材例えば木、竹等の使 用も禁止されるものではない。 尚、硬質の合成樹脂、木、竹等の硬い素材を使用する場合は、櫛部（３）が屈 曲可能であるように該櫛部（３）を分割して裏面（３ｃ）に布を貼り合わせる等 の処理が必要である。

【０００８】 この第１実施例において、手袋部（２）と櫛部（３）は接着されている。接着 手段は特に限定されず、接着剤による接着、熱融着、糸による縫い付け等の方法 が全て好適に採用される。

【０００９】 この考案のペット美容グローブ（１）は、その手袋部（２）が軟質部材製であ り且つ櫛部（３）が屈曲可能であるからペットの体表面の形状に合わせて容易に 変形し、ペットの姿勢に係わりなくムラのないブラッシングが可能である。また ブラッシング圧を掌で直接感じることができるためブラッシング圧を自在に調節 できペットの体表面に傷を付ける危険性がない。 さらに櫛部（３）に絡みついたペットの毛を櫛部（３）から外す時、ペット美 容グローブ（１）はペットの毛を取り除き易い形状に容易に変形するので櫛部（ ３）に絡みついたペットの毛を取り除くことが簡単である。

【００１０】 さらに、この考案では手袋部（２）と櫛部（３）を接合部材（４）で接合する ことが出来る。接合手段（４）は特に限定されず、面接合テープ、ボタン、フッ ク、吸盤、ファスナー、粘着剤等が例示できる。 図３及び図４に示した第２実施例のペット美容グローブ（１）は、接合手段（ ４）として面接合テープを使用、即ち手袋部（２）の表面（２ｂ）及び櫛部（３ ）の裏面（３ｃ）に面接合テープを設けた実施例である。第２実施例のペット美 容グローブ（１）は接合手段（４）として面接合テープを使用しているので、手 袋部（２）と櫛部（３）の着脱が容易であり、ペットのブラッシング部位或いは ペットの大きさ等に応じて櫛部（３）を簡単に付け替えることができる。 さらに櫛部（３）にペットの毛が絡みついた時、手袋部（２）から櫛部（３） を取り外すと櫛部（３）に絡みついた毛は櫛部（３）からより簡単に外すことが できる。

【００１１】

【考案の効果】

この考案は、手に装着可能で且つ手に装着した際掌を被覆する掌被覆部を有す る軟質部材製の手袋部と、複数個の突起を表面に有する屈曲可能な櫛部からなる ペット美容グローブであって、前記櫛部は前記軟質部材製の手袋部の少なくとも 掌被覆部を含む部分に設けられていることを特徴とするペット美容グローブ、及 び手に装着可能で且つ手に装着した際掌を被覆する掌被覆部を有する軟質部材製 の手袋部と、複数個の突起を表面に有する屈曲可能な櫛部からなるペット美容グ ローブであって、前記櫛部は前記軟質部材製の手袋部の少なくとも掌被覆部を含 む部分に接合部材により接合されていることを特徴とするペット美容グローブ、 及び手に装着可能で且つ手に装着した際掌を被覆する掌被覆部を有する軟質部材 製の手袋部と、複数個の突起を表面に有する屈曲可能な櫛部からなるペット美容 グローブであって、前記櫛部と前記軟質部材製の手袋部の少なくとも掌被覆部を 含む部分は手袋部の表面及び櫛部の裏面に設けられた面接合テープにより接合さ れていることを特徴とするペット美容グローブであるから以下のような優れた効 果を奏する。 請求項１に記載の考案は、手袋部が軟質部材製であり且つ櫛部が屈曲可能であ るから、ペットの体表面の形状に合わせて容易に変形しペットの姿勢に係わりな くムラのないブラッシングが可能であるという効果を奏する。またブラッシング 圧を掌で直接感じることができるためブラッシング圧を自在に調節できペットの 体表面に傷を付ける危険性がないという効果を奏する。 さらに櫛部に絡みついたペットの毛を櫛部から外す時、ペット美容グローブは ペットの毛を取りやすい形状に容易に変形するので櫛部に絡みついたペットの毛 を取り除くことが簡単であるという効果を奏する。 請求項２に記載の考案は、手袋部と櫛部が接合部材で接合されているのでペッ トのブラッシング部位、ペットの大きさ等に応じて櫛部を付け替えることができ るという効果を奏する。 さらに櫛部にペットの毛が絡みついた時、手袋部から櫛部を取り外すと櫛部に 絡みついた毛は櫛部からより簡単に外すことができるという効果を奏する。 請求項３に記載の考案は、接合部材が面接合テープなので手袋部と櫛部の着脱 がより容易であるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の第１実施例の斜視図である。

【図２】この考案の第１実施例の断面図である。

【図３】この考案の第２実施例の斜視図である。

【図４】この考案の第２実施例の断面図である。

【図５】従来のペット用ブラシの側面図である。

【符号の説明】

１ ペット美容グローブ ２ 手袋部 ２ａ 掌被覆部 ２ｂ 表面 ３ 櫛部 ３ａ 突起 ３ｂ 表面 ３ｃ 裏面 ４ 接合手段

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 手に装着可能で且つ手に装着した際掌
   を被覆する掌被覆部を有する軟質部材製の手袋部と、複
   数個の突起を表面に有する屈曲可能な櫛部からなるペッ
   ト美容グローブであって、前記櫛部は前記軟質部材製の
   手袋部の少なくとも掌被覆部を含む部分に設けられてい
   ることを特徴とするペット美容グローブ。
2. 【請求項２】 手に装着可能で且つ手に装着した際掌
   を被覆する掌被覆部を有する軟質部材製の手袋部と、複
   数個の突起を表面に有する屈曲可能な櫛部からなるペッ
   ト美容グローブであって、前記櫛部は前記軟質部材製の
   手袋部の少なくとも掌被覆部を含む部分に接合部材によ
   り接合されていることを特徴とするペット美容グロー
   ブ。
3. 【請求項３】 手に装着可能で且つ手に装着した際掌
   を被覆する掌被覆部を有する軟質部材製の手袋部と、複
   数個の突起を表面に有する屈曲可能な櫛部からなるペッ
   ト美容グローブであって、前記櫛部と前記軟質部材製の
   手袋部の少なくとも掌被覆部を含む部分は手袋部の表面
   及び櫛部の裏面に設けられた面接合テープにより接合さ
   れていることを特徴とするペット美容グローブ。