JP3023004U

JP3023004U - 知育ゲ−ム

Info

Publication number: JP3023004U
Application number: JP1995011025U
Authority: JP
Inventors: 志千郎小松
Original assignee: 有限会社ホビ−メイト
Priority date: 1995-09-22
Filing date: 1995-09-22
Publication date: 1996-04-12
Anticipated expiration: 2001-09-22

Abstract

(57)【要約】【課題】完成させた喜びに加え、意外性や驚きを感じさ
せ、玩具で遊ぶ興味を喚起させながら知能の発達を促す
ことのできる知育ゲームを提供すること。【解決手段】同じ大きさのマス目４を連続して配置した
シート１と、マス目に対応する形状で、且つマス目４と
同数のコマ２と、該コマ２を収納する容器３との組み合
わせからなり、マス目の中にはコマを選択するための第
１の情報を、コマの表面には第１の情報に関連する第２
の情報をそれぞれ表示し、第１の情報に関連する第２の
情報が表示されたコマを選択し、選択したコマを容器内
の抽出した第１の情報が表示されたマス目の位置に対応
する位置に正しく配置した時、コマの裏面に表示された
第３の情報が全体として１つの情報を構成するようにし
た。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、知育ゲーム、詳しくは予め与えられた情報に基づいてコマを正しく配置した時、コマの裏側面が全体として１つのまとまりのある情報を表示する知育ゲームに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ばらばらになったコマを並べて１つの絵を完成させるものとしてはジグソーパズルが知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、ジグソーパズルはコマの表面に表示された絵とコマの形状を合わせながら１つの絵を完成させるもので、完成させる過程においては忍耐強さが必要で、年少の子供には不向きであった。また、完成された絵を参照しながらコマを配列していくため、そこには完成させる喜びはあっても意外性や、驚きを感じさせることはなかった。

【０００４】本考案は上記問題点を解消し、完成させた喜びに加え、意外性や驚きを感じさせ、玩具で遊ぶ興味を喚起させながら知能の発達を促すことのできる知育ゲームを提供することをその課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前記課題を解決するため、本考案に係る知育ゲームは同じ大きさのマス目に区切られたシートと、該マス目に対応する形状で、且つ同数のコマと、該コマを収納する容器との組み合わせからなる知育ゲームであって以下の要件を備えたことを特徴とする。 (イ) 上記シート上のマス目の中には上記コマを選択するための第１の情報がそれぞれ表示されていること (ロ) 上記コマの表面には上記第１の情報に関連する第２の情報がそれぞれ表示されていること (ハ) 上記第１の情報と第２の情報に基づいて選択したコマを上記容器内に順次並べて配置するように設けられていること (ニ) 上記コマの裏面には第３の情報が表示され、上記容器内に全て正しく配置された時、上記第３の情報が全体としてまとまりのある１つの情報を構成するように設けられていることなお、前記容器の少なくとも底部を透明にし、該容器の底部からコマの裏面に表示された第３の情報を透視できるようにするのが好ましい。

【０００６】また、前記コマを立方体で構成し、互いに相反する面を１組として、それぞれの組の一方の面には第２の情報を表示し、他方の面には第３の情報を表示するとともに、前記シートをそれぞれの組に対応して設けるように構成してもよい。

【０００７】

【考案の実施の形態】

図１は知育ゲームを示し、この知育ゲームはシート１と、コマ２、２、・・・と、容器３とで構成されている。

【０００８】シート１は図２に示すように、紙や合成樹脂性シートで横長の長方形に形成され、表面は同じ大きさの正方形のマス目４に分割されている。このマス目４の１つ１つにはコマを配置する位置を指示する第１の情報ａがそれぞれ表示されている。この第１の情報ａは図２に示すように、絵で表示され、この絵は主だった図柄は同じで背景や持ち物等が異なって描かれ、一見したところでは同じように見え、よく見ると違いが分かるつまり間違い捜しの絵として構成されている。

【０００９】コマ２は厚紙やプラスチック等の合成樹脂で上記マス目４と同じ正方形の表裏面を有する直方体に形成され、上記シート１に形成されたマス目４の数と同数だけ用意されている。

【００１０】各コマ２の表面２ａには、図３に示すように、上記シート１上のいずれか１つのマス目４に表示された第１の情報ａとまったく同じ図柄の第２の情報ｂが表示されている。

【００１１】コマ２の裏面２ｂには、図４に示すように第３の情報ｃが表示されている。各コマ２の第３の情報ｃはそれ自体ではまとまりのある絵ではないが、コマ２の表面２ａに表示された第２の情報ｂを第１の情報ａを参照して正しく配置した時に１つの絵を構成するように構成されている。

【００１２】容器３は上箱３ａと下箱３ｂとから構成され、この下箱３ｂには上箱３ａが被さるように形成されている。この容器３はシート１に表示された第１の情報ａに基づいてすべてのコマ２を下箱３ｂに配置した後、上箱３ａを被せて下箱３ｂと一緒に反転し、下箱３ｂを外すと上箱３ａに残されたコマ２の裏面２ｂに表示された第３の情報ｃが透視できるように設けられている。

【００１３】知育ゲームは上述のように構成されているので、その使用にあたっては、あらかじめコマ２を第１の情報ａが視認できるように表面２ａを表側になるようにしてばらばらの状態に並べておく。遊戯者はコマ２の第２の情報ｂとシート１上に表示された第１の情報ａとを照合して同じ絵柄のコマ２を選択し、シート１上の第１の情報ａが表示された位置と同じ位置の下箱３ｂ内に第２の情報ｂが見えるように配置する（図５参照）。順次選択した第１の情報ａと、選択した第１の情報ａに関連する第２の情報ｂとに基づいて、全てのコマを捜し出し、捜し出した全てのコマ２を下箱３ｂ内に収納した後、下箱３ｂに上箱３ａを被せる（図６（ａ）参照）。下箱３ｂに上箱３ａが被さった状態で容器３をひっくり返し（図６（ｂ）、（ｃ）参照）、下箱３ｂを取り外すと上箱３ａ内にはコマ２が収納された状態で反転しているのでコマ２の裏面２ｂに表示された第３の情報ｃを視認することができる（図６（ｄ）参照）。図７に示すようにコマ２を正しく並べて配置した場合は、第３の情報ｃにより１枚のまとまりのある絵を完成させることができるが、コマ２を正しく配置できなかった場合は、図８に示すように第３の情報ｃが交錯している。このため、一目で正解か、不正解かを判断することができる。

【００１４】なお、上述の知育ゲームでは第１の情報ａと第２の情報ｂとを絵で表示したが、第１の情報ａを例えば算数の四則演算の問題で構成し、第２の情報ｂをその答で表示してもよいし、第１の情報ａを品物や動物の絵で構成し、第２の情報ｂを平仮名や英語で表示してもよい。

【００１５】このことにより、すべての答が正しければ第３の情報ｃにより絵が完成するので、子供が遊びながら知育の発達を促すことができる。

【００１６】また、上記容器３のうち下箱３ｂの少なくとも底部をプラスチック等の透明な部材で構成してもよい。このことにより、下箱３ｂ内にすべてのコマ２を配置した後、上箱３ａを被せてひっくり返すだけでコマ２の裏面２ｂに表示された第３の情報ｃを透視認することができるので、一々下箱３ｂを取り外す必要もないし、もしコマ２の配置を間違っていた時でもやり直しを簡単にすることができる。

【００１７】次に、コマを立方体で構成した知育ゲームについて説明する。

【００１８】図９は知育ゲームを示し、この知育ゲームは三枚のシート１１、１２、１３と、コマ１０、１０、・・・と、容器１５とで構成されている。

【００１９】コマ１０は厚紙やプラスチック等の合成樹脂で立方体に形成され、図１０に示すように、相反する面を一組として３つの組み合わせ（１０ａと１０ｄ、１０ｂと１０ｅ及び１０ｃと１０ｆ）を構成することができる。一組の一方の面（例えば１０ａ、１０ｂ、１０ｃ）には第２の情報ｂ１、ｂ２、ｂ３をそれぞれ表示し、相反する他方の面（１０ｄ、１０ｅ、１０ｆ）には第３の情報ｃ１、ｃ２、ｃ３をそれぞれ表示しておく。

【００２０】シートは３つの組み合わせに対応して３枚のシート１１、１２及び１３を作成し、それぞれの組に対応した第１の情報ａ１、ａ１、ａ１・・・、ａ２、ａ２、ａ２・・・、ａ３、ａ３、ａ３・・・を表示しておく。

【００２１】上述のように知育ゲームは構成されているので、その使用にあたってはコマ１０をあらかじめランダムに並べておき、次に３枚のシート１１、１２、１３のうち任意のシート（例えばシート１１）を選択し、選択したシート１１に表示された第１の情報ａ１にしたがって、関連する第２の情報ｂ１が表示されたコマ１０を捜す。選択したコマ１０はシート上の第１の情報ａ１が表示された位置と同じ位置の下箱１５ｂ内に配置する。第１の情報ａ１にしたがって、すべてのコマ１０を下箱１５ｂ内に配置した後、下箱１５ｂに上箱１５ａを被せる。下箱１５ｂに上箱１５ａが被さった状態で容器１５をひっくり返し、下箱１５ｂを取り外す。上箱１５ａ内にはコマ１０が配置された状態で反転しているのでコマ１０の裏面２ｂに表示された第３の情報ｃ１を視認することができる。コマ１０を正しく配置した場合は、第３の情報ｃ１により１枚の絵を完成させることができるが、コマ１０を正しく配置できなかった場合は、第３の情報ｃ１が交錯し、１枚の絵を完成させることができない。

【００２２】１枚のシート１１上に表示された第１の情報ａ１に対し、コマ１０に表示された第２の情報ｂはｂ１、ｂ２及びｂ３と３倍あるので、正しいコマ１０を捜し出す難易度が格段に上昇し、ゲームの興味を増すことができる。

【００２３】

【考案の効果】

請求項１の考案によれば、ゲームを完成させた喜びに加え、正解が一目でわかるとともに、意外性や驚きを感じさせ、ゲームに対する興味を喚起するとともに、知能の発達を促すことのできる知育ゲームを提供することができる。

【００２４】請求項２の考案によれば、第１の情報に基づいて全てのコマの容器内への収納が完了した時、コマの裏面に表示された第３の情報を容易に見ることができる。請求項３の考案によれば、選択した第１の情報に対し、コマに表示された第２の情報が３倍になるので、ゲームの難易度を高くすることができるとともに、ゲームの幅を広げることができるので、ゲームに対する興味をさらに喚起し、玩具で遊びながら知育の発達を促すことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る知育ゲームの構成を示す斜視図

【図２】シートと、該シート上に表示された第１の情報
を示す正面図

【図３】コマの表面に表示された第２の情報を説明する
正面図

【図４】上記コマの裏面に表示された第３の情報を説明
する正面図

【図５】シートに表示された第１の情報に基づいて選択
したコマを容器内に収容する状態を説明する斜視図

【図６】（ａ）（ｂ）（ｃ）（ｄ）は容器内に収納した
コマの第３の情報を確認する過程を説明する斜視図

【図７】容器内にコマを正しく配置した時の第３の情報
の表示状態を説明する正面図

【図８】容器内にコマが正しく配置されなかった時の第
３の表示状態を説明する正面図

【図９】他の例の知育ゲームの構成を示す斜視図

【図１０】他の例におけるコマを説明する斜視図

【符号の説明】

１シート２コマ３容器４マス目ａ第１の情報ｂ第２の情報ｃ第３の情報

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】同じ大きさのマス目に区切られたシート
と、該マス目に対応する形状で、且つ同数のコマと、該
コマを収納する容器との組み合わせからなる知育ゲーム
であって以下の要件を備えたことを特徴とする知育ゲー
ム。 (イ) 上記シート上のマス目の中には上記コマを選択する
ための第１の情報がそれぞれ表示されていること (ロ) 上記コマの表面には上記第１の情報に関連する第２
の情報がそれぞれ表示されていること (ハ) 上記第１の情報と第２の情報に基づいて選択したコ
マを上記容器内に順次並べて配置するように設けられて
いること (ニ) 上記コマの裏面には第３の情報が表示され、上記容
器内に全て正しく配置された時、上記第３の情報が全体
としてまとまりのある１つの情報を構成するように設け
られていること
【請求項２】前記容器の少なくとも底部を透明にし、
該容器の底部からコマの裏面に表示された第３の情報を
透視できるようにしたことを特徴とする請求項１又は２
記載の知育ゲーム。
【請求項３】前記コマを立方体で構成し、互いに相反
する面を１組として、それぞれの組の一方の面には第２
の情報を表示し、他方の面には第３の情報を表示すると
ともに、前記シートはそれぞれの組に対応して設けられ
たことを特徴とする請求項１記載の知育ゲーム。