JPS594708Y2 - カ−ド並べ遊び玩具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は複数のカードの夫々に若干異なる絵を描き、こ
れらの絵の相違を遊びながら見分けるようにしたカード
並べ遊び玩具に関する。

従来、カードに絵或いは写真等を表示し、動物などの物
の名前、或いは数字等を遊びながら幼児に覚えさせるよ
うにしたものは多数提案されている。

そして、これらの多くは夫々のカードに関連性を持たせ
ず、ただ単に動物等の絵とその名前を記載したカードを
集めたに過ぎない。

また関連性を持たせるとしても、複数のカードに１つの
絵を分割して描く程度に止まり、何ら工夫がなされてい
ない。

更に従来にあっては各カードに描く絵は互いに紛られし
いものであってはならず、夫々の絵を明確に区別できる
ようにしている。

しかしながら、これでは物の名前、数字等を覚えること
はできても細かな相違点を見分ける力を育うことはでき
ない 本考案者は上述の如き問題点に鑑み、これを有効に解決
すべく本考案を威したものであり、その目的とする処は
、一側縁に沿って溝部を形成するとともに上面にボード
載置面を形成したケースを用意し、上記溝部に形状・色
彩等を若干異ならせることであえて紛られしい絵を描い
た複数のカードを嵌め込んで立てるようにし、更にケー
ス上面の載置面には上記各カードに描いた絵と同一の絵
を描いたボードを載置し、夫々のカードに描かれた絵と
ボード上に描かれた絵とを見較べて、若干の相違を見分
けるようにして、遊びながら事物の細かな相違を判別す
る力を育い、注意力と観察力を伸ばすのに役立つカード
並び遊び玩具を提供するにある。

以下に本考案の好適一実施例を添付図面に従いて詳述す
る。

第１図は本考案に係るカード並べ遊び玩具の全体を示し
、１はプラスチック等からなる略々矩形状をしたケース
であり、このケース１の上部側縁に沿って溝部２を形成
し、この溝部２に厚紙或はプラスチック等からなる３枚
のカード３，４．５を、その下端部を挿入することで立
てることができるようにしている。

これら３枚のカード３，４．５ Ｅは夫々象の絵６゜７
．８を描いており、夫々の絵は若干その形状を異ならせ
ている。

即ち、カード３に描いた象の絵６は他の絵１，８と比べ
耳の部分が小さく、またカード４に描いた象の絵７は他
の絵６，８と比べ、牙を有していない。

またケース１は第３図にも示す如く、その周縁部９を内
面よりも若干突出することで、内面を載置面１０とし、
この載置面１０にボード１１を嵌め込むようにして載置
する。

このボード１１には上記３枚のカード３，４．５に描い
た絵６，７．８と同一の絵６ａ、７ａ、８ａを含んだ絵
１２を描いている。

そして、上記載置面１０の上側端及び下側端、即ちボー
ド１１の端縁部が位置する部分に、外側下方に向って傾
斜する傾斜面１３を形成し、この傾斜面１３によって溝
部１４を形成するようにしている。

而して、第３図に示す如く、指先でボード１１の端縁を
押すようにすれば、ボード１１は傾斜面１３と載置面１
０との境界部を中心として図中反時計方向に回動し、ケ
ース１からボード１１を容易に取り外すことができる。

以下に本考案に係るカード並べ遊び玩具を用いた遊び方
の一例を説明する。

先ず、ケース１上にボード１１を載置し、ボード１１上
の絵５ａ、７ａ、８ａとカードに描いた絵６，７゜８と
が一致しないように、親などがカード３，４．５をケー
ス１の溝部２に立てる。

次いで幼児にどのカードの絵がボード１１上の絵と一致
するかを判断させ、ボード１１上の絵と一致すると思う
絵の上に各カードを載せるようにする。

そして第２図に示す如く、カード３を下方にずらし、ボ
ード１１上の絵が現われるようにし、カードに描いた絵
とボード上に描いた絵とが一致するか否かを個々に観察
できるようにし、もし誤っていれば親などがその相違点
を指摘するようにして遊ぶ。

そして、一種類のカードの相違点を見分けることができ
るようになったならは゛、カードとボードとを他のもの
に取り換え、前記同様の遊びを繰り返す。

尚以上は本考案の単なる一実施例に過ぎず、図示例にあ
っては各カードの絵を形状のみを異ならせたものとした
が、色彩・模様等を異ならせてもよく、またカードの枚
数も任意である。

以上の説明から明らかな如く本考案によれば、一側縁に
沿って溝部を形成し且つ上面にボードの載置面を形成し
たケースを用意し、上記溝部に形状・色彩又は模様を異
ならせることで互いに類似する絵を描いた複数のカード
を嵌め込んで立てるようにし、更にケース上面の載置面
に上記各カードに描いた絵と同一の絵を描いたボードを
載置し、このボードに描いた絵とケースの溝部に立てた
カードに描いた絵とを見較べて、その相違点を見つけ出
すようにしたので、楽しみながら事物の細かな相違を見
分けるようになり、事物に対する注意力及び観察力を知
らず知らずのうちに育うことができ、知育玩具としての
効果を有効に発揮し、更に斯る効果を製作容易にして安
価に達成できる等多大の利点を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の好適一実施例を示すものであり、第１図
は本考案に係る玩具の全体斜視図、第２図は同玩具の遊
び方の一例を示す平面図、第３図は同玩具の要部の縦断
側面図である。 尚、図面中 １はケース、２は溝部、３，４．５はカー
ド、６，７．８は互いに類似する絵、５ａ、７ａ、８ａ
はカードに描いた絵と同一の絵、１３は傾斜面である。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）一側縁に沿って溝部を形威し、上面にボードの載
   置面を形成したケースと、上記ケースの溝部に嵌め込み
   自在とされ、形状・模様或いは色彩を若干異ならせるこ
   とで互いに類似するようにした絵が描かれた複数のカー
   ドと、これらカードに描かれた絵と同一の絵が描かれる
   とともに、上記ケースの載置面に取り外し自在に載置さ
   れるボードとの組合せからなるカード並べ遊び玩具。
2. （２）前記ケースの載置面のうち、ボードの端縁部が位
   置する部分には外側下方に向って傾斜する傾斜面を形成
   したことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記
   載のカード並べ遊び玩具。