JP3022595U - 電動用鋏 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の鋏のような開閉操作がないため、指が
疲れることもなく、安定した毛髪のカットができ、しか
も、指を切るなどの心配もなく、極めて安全な電動用鋏
を提供する。 【構成】 モーター（１６）の回転運動を、楕円運動に
変えるため、シャフト（３）の一端に、斜傾を付けたリ
ング状の丸溝（４）を設け、ホルダー（１）に、ボール
穴（７）を設け、回転自在のボール（８）を設け、且
つ、丸溝（４）に設置する。ロッド部（５）の先端に、
楕円運動する回転刃（６）を設け、回転刃（６）の刃線
部（３１Ｂ）に、刃線部（３１Ａ）が接触するよう平刃
（１５）を装着したことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、主に理容師、美容師が使用する、電動用鋏に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の鋏は、刃体と指挿入孔を有し柄握り部を備えた一対の鋏体を開閉自在に 枢着して、指を挿入孔に押し込んで指の開閉操作で髪を切るのが一般的であった 。また、先端が櫛状の筒の内側を回転する刃で鼻毛を切る、電動鼻毛切り鋏があ った。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

これには次のような欠点があった。 （イ）鋏の開閉操作での髪のカットでは、指の疲労が多く重労働であった。 （ロ）鋏でカットが出来るようになるには、かなりの練習が必要であった。 （ハ）誤って指を切る事もしばしばあった。 （ニ）鼻毛を切る電動鋏で頭髪をカットすることは不可能であった。 本案は、これ等の欠点を解消するためになされたものである。

【０００４】

【問題を解決するための手段】

モーター（１６）のモーター軸（１１）にＵシャフト（２）を取付け、Ｕシャ フト（２）はベアリング（１７）を介して本体ケース（１８）で固定する。筒状 のホルダー（１）内部のＵシャフト（２）の先端にはＵ溝（１０）を設け、シャ フト（３）の一端にＵシャフト（２）と合致するＴ棒（９）を設け、更に、シャ フト（３）にロッド部（５）を設ける。ロッド部（５）には、斜傾を付けたリン グ状の丸溝（４）を設ける。 図１、図３、図４、図５参照 更に、ロッド部（５）の先端には回転刃（６）を筒状のホルダー（１）の内側に 接しないよう、図８のように、幾分の間隙を持たせた状態で取付ける。また、ホ ルダー（１）にはボール穴（７）を設け、回転自在のボール（８）を丸溝（４） に設置する。更に、ホルダー（１）の先端部（１２）には、丸溝（４）と平行の 斜傾を設ける。 斜傾を設けた先端部（１２）の先端上部（１３）には、Ｖ溝（１４）を設け、 Ｖ溝（１４）の片側に固定台（１９）を設け、固定台（１９）には、固定突起部 （２０）及び、カバー取付け溝（２２）を設け、更に、固定ネジ（２１）を設け 、平刃（１５）を取付ける。 図１、図２、図７参照 また、平刃（１５）の上には、図１０のような、平刃カバー（２３）をカバー 取付け溝（２２）に差し込むようにして取付ける。 本体ケース（１８）には、モーター（１６）を固定する固定板（２５）を設け 、更に、本体ケース（１８）でボール穴（７）からボール（８）が飛び出さない よう固定し、本体（３３）の握り部（２７）には、スイッチ（２４）を取付け、 スイッチ板（２４Ａ）（２４Ｂ）と電極（２８Ａ）（２８Ｂ）及び、電源プラグ （２６）を電源コード（３２）で接続する。 図１参照 本考案は以上のような構成よりなる電動用鋏である。

【０００５】

【作用】

片方の人差し指と中指の間に適度の髪の毛を挟み、もう片方の手で本体（３３ ）の握り部（２７）を軽く持ち、人差し指又は、親指でスイッチ（２４）を押し て電源を入れ、モーター（１６）を作動させてから、Ｖ溝（１４）に適量の髪の 毛を押入すると毛はカットされる。

【０００６】

【実施例】

以下本案の実施例について説明する。 本体ケース（１８）に固定板（２５）を設け、モーター（１６）を固定する。 本体（３３）の握り部（２７）の一部には、カット作業時に電源を入れるプッシ ュ式のスイッチ（２４）を取付け、電源コード（３２）で、スイッチ板（２４Ａ ）（２４Ｂ）と、モーター（１６）の電極（２８Ａ）（２８Ｂ）及び、電源プラ グ（２５）に接続する。 モーター（１６）のモーター軸（１１）には、ベアリング（１７）を介してＵシ ャフト（２）を取付け、ベアリング（１７）は本体ケース（１８）で固定する。 筒状のホルダー（１）内部に設けたＵシャフト（２）には、Ｕ溝（１０）を設け 、これに、シャフト（３）に設けたＴ棒（９）を差し込み、モーター（１６）の 回転をシャフト（３）に伝達する。 シャフト（３）には、図５のような、斜傾を付けたリング状の丸溝（４）を設け たロッド部（５）を設け、ロッド部（５）の一端には、図８のように、ホルダー （１）の内側に間隙を付けた状態で回転刃（６）を設ける。 シャフト（３）及び、ロッド部（５）及び、回転刃（６）は、ロッド部（５） に設けたリング状の丸溝（４）にボール（８）が食い込み、シャフト（３）及び 、ロッド部（５）及び、回転刃（６）は楕円形を描いた回転運動になる。 シャフト（３）の楕円運動に伴いＴ棒（９）は回転しながらＵシャフト（２） に設けたＵ溝（１０）で左右運動をする。 シャフト（３）の左右運動に伴い、ロッド部（５）とＵシャフト（２）間の空 気が圧縮されないよう、ホルダー（１）にエア抜き穴（２９）を設ける。 図１参照 回転刃（６）の刃は、図９のように、円柱状の棒の一部を半円の三角錐状にす る。 ホルダー（１）の先端部（１２）には、髪の毛がＶ溝（１４）に入りやすくす る為、リング状の丸溝（４）と平行の斜傾を設け、先端上部（１３）には、Ｖ溝 （１４）を設け、Ｖ溝（１４）の片側には固定台（１９）を設け、固定台（１９ ）には、固定突起部（２０）及び固定ネジ（２１）及び、カバー取付け溝（２２ ）を設け、図１１ような、変形四角形の平刃（１５）の刃先（３４Ａ）が回転刃 （６）の刃先（３４Ｂ）に、幾分覆い被さるよう斜に、固定突起部（２０）に固 定溝（３０）をはめ込み、固定ネジ（２１）で固定台（１９）に、平刃（１５） を固定する。回転刃（６）の刃にいくぶん覆い被さるように取付けた平刃（１５ ）の刃線部（３１Ａ）が、回転刃（６）の刃線部（３１Ｂ）に接触し、互いの刃 先（３４Ａ）（３４Ｂ）に行くに従い、平刃（１５）の刃先（３４Ａ）は押し上 げられると同時に、回転刃（６）の刃先（３４Ｂ）は押し下げられる。 これは、反りを付けた二枚の板を開閉自在に枢着して開閉運動により、物を切 るようにした通常の鋏と同じ原理である。 図７参照 更に、固定ネジ（２１）及び、平刃（１５）の一部、及び、Ｖ溝（１４）の一 部を覆う、平刃カバー（２３）をカバー取付け溝（２２）に差し込むようにして 取付ける。 図６参照

【０００７】 本案は以上のような構成でこれを使用するときは、本体（３３）の握り部（２ ７）を片手で軽く握り、人差し指又は、親指をスイッチ（２４）に軽く添えて置 く。もう片方の人差し指と中指の間に適度の量の髪の毛を挟み、本体（３３）を 持っている手の人差し指又は、親指でスイッチ（２４）を押してモーター（１６ ）を作動させ、髪の毛をＶ溝（１４）に押し入れると毛はカットされる。 図２、図６参照

【０００８】 【考案の効果▲ 従来の鋏のような開閉操作がないため、指が疲れることも
なく、安定した毛髪▲のカットができ、しかも、指を切るなどの心配もなく極め
て安全である。▲

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の一部を切り欠いた側図面である。

【図２】 本考案の先端上部（１３）の拡大図である。

【図３】 本考案のＵシャフト（２）の斜視図である。

【図４】 本考案のＴ棒（９）の斜視図である。

【図５】 本考案のロッド部（５）の斜視図である。

【図６】 本考案の正面図である。

【図７】 本考案の固定台（１９）に平刃（１５）を取付けた状態
を示 す拡大図である。

【図８】 本考案のロッド部（５）に回転刃（６）を取付けた状態
を示 す拡大図である。

【図９】 本考案の回転刃（６）の斜視図である。

【図１０】 本考案の平刃力バー（２３）の斜視図である。

【図１１】 本考案の平刃（１５）の斜視図である。

【符号の説明】

（１） ホルダー （２） Ｕシャフト （３） シャフト （４） 丸溝 （５） ロッド部 （６） 回転刃 （７） ボール穴 （８） ボール （９） Ｔ棒 （１０） Ｕ溝 （１１） モーター軸 （１２） 先端部 （１３） 先端上部 （１４） Ｖ溝 （１５） 平刃 （１６） モーター （１７） ベアリング （１８） 本体ケース （１９） 固定台 （２０） 固定突起部 （２１） 固定ネジ （２２） カバー取付け溝 （２３） 平刃カバー （２４） スイッチ （２４Ａ） スイッチ板Ａ （２４Ｂ） スイッチ板Ｂ （２５） 固定板 （２６） 電源プラグ （２７） 握り部 （２８Ａ） 電極Ａ （２８Ｂ） 電極Ｂ （２９） エア抜き穴 （３０） 固定溝 （３１Ａ） 刃線部Ａ （３１Ｂ） 刃線部Ｂ （３２） 電源コード （３３） 本体 （３４Ａ） 刃先Ａ （３４Ｂ） 刃先Ｂ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 モーター（１６）の駆動で楕円運動する
   回転刃（６）を設け、回転刃（６）の刃線部（３１Ｂ）
   に刃線部（３１Ａ）が接触するよう平刃（１５）を取付
   けた、電動用鋏。