JPH1034592A - ペーパーカッター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】回転刃の交換時等に指先を傷つけるおそれのな
い安全性の高いペーパーカッターを提供する。 【解決手段】ガイドレール３に沿って移動できるカッタ
ーヘッド４を備えたペーパーカッターの、回転刃７の中
心に回転軸を兼ねる摘み１１が取り付けられている。ま
たカッターヘッド４には回転刃７の外側を覆うツイスト
式のキャップ８が取付けられており、回転刃７の一方の
摘み１８をこのキャップ８の凹部に支持させてある。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、回転刃を紙面に押
し付け回転させながら紙を切断する方式のペーパーカッ
ターに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】回転刃を用いたペーパーカッターとして
は、ガイドレールに沿って移動できるカッターヘッドに
回転刃を取り付けた構造のものがある。ところがこの方
式の従来のペーパーカッターは、カッターヘッド側から
突出させた軸に円盤状の回転刃をはめ込むようにした構
造が普通であるため、使用により磨耗した回転刃を新し
い回転刃と交換するような場合には、回転刃の外周部を
直接手で持つ必要があり、鋭利な刃先によって指先を傷
つけるおそれがあった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決し、磨耗した回転刃を新しい回転刃と交
換するような場合にも、指先を傷つけるおそれのない安
全性の高いペーパーカッターを提供するためになされた
ものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明は、ガイドレールに沿って移動でき
るカッターヘッドに回転刃を取り付けたペーパーカッタ
ーであって、前記回転刃が円盤状の刃本体の中心部を両
側から挟む摘みを備え、この摘みを回転軸としてカッタ
ーヘッドに取り付けられていることを特徴とするもので
ある。なお、カッターヘッドが回転刃を覆うツイスト式
のキャップを備え、回転刃の一方の摘みをこのキャップ
の凹部により支持するようにした構造とすることができ
る。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下に図面を参照しつつ、本発明
の好ましい実施の形態を説明する。図１は本発明のペー
パーカッターの全体を示す斜視図であり、１はベース
盤、２、２はこのベース盤１の両端部に起伏自在に取り
付けられた一対のアームである。３はこれらのアーム
２、２の先端間に支持されたガイドレールである。ガイ
ドレール３は紙押さえを兼ねるものであり、ベース盤１
の上に紙を載せるときにはアーム２を回転させることに
よって持ち上げられ、紙を切断するときには図１のよう
にベース盤１と密着する位置まで下げられる。

【０００６】ガイドレール３には、カッターヘッド４が
移動自在に取り付けられている。図２、図３に示すよう
に、カッターヘッド４は上部に湾曲したハンドル５を備
えたヘッド本体６と、回転刃７と、キャップ８とからな
る。ヘッド本体６は図３のようにガイドレール３にはめ
込まれているが、ヘッド本体６の下部にはスプリング９
が設けられているため、外力が加えられないときには図
２、図３に示すようにガイドレール３に対して上方に弾
発されている。

【０００７】回転刃７は、図４に示す円盤状の刃本体１
０の中心部に図５のように樹脂製の摘み１１を取り付け
たものである。摘み１１は左右の２部材からなるもので
あり、図５の左側に示される部材１２は円板１３の側面
に刃本体１０の非円形の中心孔１４に対応する形状の突
部１５を持ち、更にその先端にテーパ部１６を備えてい
る。また円板１３の反対側の側面に円筒部１７を備えて
いる。

【０００８】一方、図５の右側に示される部材１８は、
前記円板１３と略同径の円筒の内側に、左側の部材１２
のテーパ部１６と弾性的に係合できる複数の爪１９を設
けたものである。そこで部材１２の突部１５を刃本体１
０の非円形の中心孔１４に挿入し、部材１８をテーパ部
１６の先端側からはめ込んでその爪１９をテーパ部１６
と係合させれば、図５に示すように円盤状の刃本体１０
は左右の２部材１２、１８からなる摘み１１によって固
定される。その結果、回転刃７の中心に樹脂製の摘み１
１が取り付けられた状態となる。

【０００９】図３に示すように、上記の回転刃７は摘み
１１を中心軸としてカッターヘッド４に取り付けられて
いる。すなわち、摘み１１の左側の部材１２の円筒部１
７がヘッド本体６の円形の凹部にはめ込まれる。また、
摘み１１の右側の部材１８がキャップ８の円形の凹部に
はめ込まれ、回転刃７を回転自在に支持している。な
お、キャップ８は図６に示すようにヘッド本体６の係合
用突起２０とかみ合う係合用突起２１を備えており、こ
れらの係合用突起２０と係合用突起２１とをかみ合わせ
たうえ、キャップ８を僅かな角度だけ捩じることによ
り、ヘッド本体６に確実に固定できるツイスト式のもの
とされている。

【００１０】このキャップ８は回転刃７の片側を支持す
る役割とともに、下端の刃先のみを除き回転刃７を覆う
安全性向上の役割を果たしている。なお、図３に示すよ
うに回転刃７の下端の刃先をガイドレール３の側面に密
着させておくことが、安全性を縒り向上させる上で好ま
しい。

【００１１】上記のように構成された本発明のペーパー
カッターは、ベース盤１の上に紙を載せてガイドレール
３を紙面に密着する位置まで下げ、カッターヘッド４の
ハンドル５を手で押さえながらガイドレール３に沿って
移動させ、回転刃７によって紙を切断することは従来と
同様である。このとき、カッターヘッド４はスプリング
９を撓ませながらガイドレール３の下方に押し下げら
れ、回転刃７が紙面に食い込みながら回転する。回転刃
７は下端の刃先のみを除きキャップ８によって覆われて
おり、また下端の刃先をガイドレール３の側面に密着さ
せているので安全である。

【００１２】このようにして切断を繰り返すと回転刃７
の刃先が次第に磨耗するので、回転刃７の交換が必要と
なる。このためには、まずキャップ８を取付け時とは逆
方向にツイストし、ヘッド本体６から取り外す。そして
回転軸としての機能を有する摘み１１を指先で摘んで引
き出せば、回転刃７の刃先に全く手を触れることなく回
転刃７を交換することができる。そして回転刃７を交換
後は、再びキャップ８をヘッド本体６に取付ければよ
い。

【００１３】

【発明の効果】以上に説明したように、本発明のペーパ
ーカッターは円盤状の刃本体の中心部を両側から挟む摘
みを備えた回転刃を組み込んだものであるので、回転刃
を交換する場合に指先を傷つけるおそれがない。また使
用時にもキャップが回転刃の外側を覆っているので、誤
って回転刃に触れて指先を傷つけるおそれがない。よっ
て本発明のペーパーカッターは、極めて安全性に優れた
ものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のペーパーカッターの全体を示す斜視図
である。

【図２】カッターヘッドの斜視図である。

【図３】カッターヘッドの断面図である。

【図４】回転刃の刃本体の側面図である。

【図５】回転刃の断面図である。

【図６】(A) はキャップを外したカッターヘッドの正面
図、(B) はキャップの背面図である。

【符号の説明】

１ ベース盤 ２ アーム ３ ガイドレール ４ カッターヘッド ５ ハンドル ６ ヘッド本体 ７ 回転刃 ８ キャップ ９ スプリング １０ 円盤状の刃本体 １１ 樹脂製の摘み １２ 摘みの左側の部材 １３ 円板 １４ 刃本体の非円形の中心孔 １５ 突部 １６ テーパ部 １７ 円筒部 １８ 摘みの右側の部材 １９ 爪 ２０ ヘッド本体の係合用突起 ２１ キャップの係合用突起

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ガイドレールに沿って移動できるカッタ
   ーヘッドに回転刃を取り付けたペーパーカッターであっ
   て、前記回転刃が円盤状の刃本体の中心部を両側から挟
   む摘みを備え、この摘みを回転軸としてカッターヘッド
   に取り付けられていることを特徴とするペーパーカッタ
   ー。
2. 【請求項２】 カッターヘッドが回転刃を覆うツイスト
   式のキャップを備え、回転刃の一方の摘みをこのキャッ
   プの凹部により支持するようにした請求項１記載のペー
   パーカッター。