JP3022363B2 - ケーブル巻き取り装置 - Google Patents

ケーブル巻き取り装置

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JP3022363B2
JP3022363B2 JP33385696A JP33385696A JP3022363B2 JP 3022363 B2 JP3022363 B2 JP 3022363B2 JP 33385696 A JP33385696 A JP 33385696A JP 33385696 A JP33385696 A JP 33385696A JP 3022363 B2 JP3022363 B2 JP 3022363B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、多数のケーブル
群を巻き取る装置で、主に1つの旋回軸まわりに限られ
た空間内で多数のケーブル群を巻き取る装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図12に従来のケーブル巻取装置の概略
図を示す。この装置はイグスジャパン社のカタログに記
載されているものであり、組み立て用ロボットの旋回軸
回りに電源ケーブルおよび信号ケーブルを巻き取るもの
である。
【0003】図において、1はケーブル巻き取り装置の
旋回軸であり、装置の回転側はこの旋回軸1を中心に回
転する。7は複数のケーブルから構成されるケーブル群
であり、ケーブルの一端は回転側に他端は固定側に接続
されている。
【0004】6は、巻き取られるケーブル群7が動作中
に動く軌跡(以下、循環曲線と記す)である。21bは
ケーブル群7の一端を固定側に接続するためのケーブル
固定端であり、20cはケーブル群7の他端を回転側に
接続するためのケーブル回転側固定端である。
【0005】8はケーブル群7を内部に通しかつ固定す
る収納枠であり、ケーブル群7の長手方向に複数個設け
られている。収納枠8の形状は、方形管状を成してい
る。23は収納枠8を互いに連結するチェイン機構であ
る。チェイン機構23によって連結された収納枠群は循
環曲線6に沿って移動する。チェイン機構23は図13
に示すように連結板12及びピン24から構成されてい
る。チェイン機構23を構成するピン24は収納枠8の
左右両側面に設けられており、左右のピン24は後述の
円錐5の母線に沿った方向に取りつけられる。
【0006】5は、ケーブル巻取時の各瞬間に循環曲線
の一部と旋回軸上の一点を結んで構成される仮想的な円
錐である。円錐5は旋回軸1上の一点を頂点とする円錐
である。
【0007】次に従来のケーブル巻き取り装置の動作に
ついて説明する。装置の回転側が旋回軸1回りに回転す
ると、ケーブル回転側固定端21cは回転側とともに回
転する。
【0008】一方ケーブル固定端22bは装置の固定側
に取りつけられており、収納枠8群はチェイン機構23
によって連結されているため、旋回軸1まわりの回転側
の回転に伴って収納枠8群、ケーブル群7は円錐5に沿
って巻き取られる。この動きは、図13に示したように
チェイン機構23を構成するピン24の方向が円錐5の
母線4に一致しているために可能となる。
【0009】また、収納枠群を構成する複数の収納枠8
はチェイン機構23のみによって連結されているため、
ケーブル群7および収納枠8群の重量はチェイン機構2
3が支持することになる。したがって従来のケーブル巻
き取り装置は、ケーブル群7および収納枠8群の重量に
よってチェイン機構23が許容値以上に変形しないよう
に設定している。また、ケーブル群7および収納枠8群
の重量によって生じる循環曲線6および円錐5に対する
収納枠8のずれを許容値以内に抑えるように設定してい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来のケーブル巻取装
置は以上のように構成されているため、以下に示す問題
点があった。
【0011】従来のケーブル巻き取り装置では、チェイ
ン機構23を構成するピン24は、図13に示したよう
に断面において収納枠8側面の中央に設けられているの
で、収納枠8の上下面が母線4に対して平行となるよう
に設定されている。したがって、スペースを有効に利用
することができなかった。
【0012】また、従来は収納枠8をチェイン機構23
によって連結することによって収納枠8およびケーブル
群7の重量を支えるいわゆる自立型であったので、少量
の、あるいは軽量のケーブル群7であれば巻き取ること
ができたが、ケーブル群7が重くなるとチェイン機構2
3の変形量が許容値を越えてしまい、そのためケーブル
の巻き取りの際に多くのトルクが必要となる等ケーブル
の巻き取り動作が劣化していた。
【0013】また、ケーブルが破損したり断線したりし
た場合にはケーブルを交換する必要があるが、従来は1
つの仕切り板の中に複数のケーブルが入っていたため、
収納枠を開けるとケーブルがバラけてしまい、ケーブル
の交換を簡単に行うことができなかった。
【0014】さらに、装置の姿勢が変化して、ケーブル
巻き取り装置自体の姿勢が水平方向、垂直方向、あるい
は斜め方向となった場合、チェイン機構23の変形量が
許容値を越えてしまいスムーズな巻き取り動作ができな
い。
【0015】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、以下のような目的を有する。限
られたスペースにおいて収納枠にできるだけ多くのケー
ブルを収納することができるケーブル巻き取り装置を得
ることを第1の目的とする。
【0016】また、収納枠内でケーブルをケーブルの長
手方向に微少の力ですべりやすく摺動可能にすることに
より、ケーブルの巻き取りをスムーズに行うことができ
るケーブル巻き取り装置を得ることを第2の目的とす
る。
【0017】さらに、収納枠、ケーブルの重量が増加し
た場合でもケーブルの巻き取りをスムーズに行うことが
できるケーブル巻き取り装置を得ることを第3の目的と
する。
【0018】さらに、装置の姿勢が変化した場合におい
てもケーブルの巻き取りをスムーズに行うことができる
ケーブル巻き取り装置を得ることを第4の目的とする。
【0019】限られたスペースにおいて、多くのケーブ
ル群を巻き取ることができるケーブル巻き取り装置を得
ることを第5の目的とする。
【0020】旋回軸を中心とする円周運動に際して収納
枠群が回転部から変位してたわむのを防止するととも
に、上記旋回軸を中心とする円周運動から他の運動に収
納枠群を拘束することなく移行させることにより、ケー
ブルの巻き取りをスムーズに行なわせるケーブル巻き取
り装置を得ることを第6の目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係るケーブ
ル巻き取り装置は、一端が回転軸を中心に回転する回転
部に接続され、他端が固定部に接続された複数のケーブ
ルと、複数の収納枠を連結部により互いに連結すること
により構成され、上記複数のケーブルを内部に通し、一
端が上記回転部に接続され、他端が上記固定部に接続さ
れた収納枠群とを有するものであって、上記収納枠群
は、上記回転部の回転に伴い、上記回転軸を中心とする
円周方向に移動する第1の移動と、上記円周方向および
上記回転軸方向に移動する第2の移動とを行い、上記連
結部は、上記収納枠が上記第1の移動を行う際に、上記
収納枠の上下面の内少なくとも1つの面が上記回転軸に
垂直に交わる面に対して平行に移動するように上記収納
枠への取付位置を調整したものである。
【0022】また、第2の発明に係るケーブル巻き取り
装置は、一端が回転軸を中心に回転する回転部に接続さ
れ、他端が固定部に接続された複数のケーブルと、複数
の収納枠を連結部により互いに連結することにより構成
され、上記複数のケーブルを内部に通し、一端が上記回
転部に接続され、他端が上記固定部に接続された収納枠
群とを有するものであって、上記回転軸を中心とする円
周上の第1の軌道と、上記回転軸上の一点を頂点とする
円錐の底面円周上の第2の軌道とを移動する上記収納枠
群と、上記収納枠群が上記第2の軌道を移動する際に、
上記円錐の側面を通過する上記連結部と、上記収納枠の
少なくとも一面が上記円錐の底面に対して垂直となる方
向に傾斜しつつ上記第2の軌道を通過する上記収納枠と
を有するものである。
【0023】さらに、第3の発明に係るケーブル巻き取
り装置は、一端が回転軸を中心に回転する回転部に接続
され、他端が固定部に接続された複数のケーブルと、複
数の収納枠を連結部により互いに連結することにより構
成され、上記複数のケーブルを内部に通し、一端が上記
回転部に接続され、他端が上記固定部に接続された収納
枠群と、上記収納枠内に設けられ、上記収納枠内を通る
複数のケーブルを仕切る仕切部材とを有するものであっ
て、上記収納枠群は、上記回転軸を中心とする円周上の
第1の軌道と、上記回転軸上の一点を頂点とする円錐の
底面円周上の第2の軌道とを移動し、上記仕切部材は、
上記複数のケーブルの長手方向への上記複数のケーブル
の摺動を可能にするとともに上記収納枠内での上記複数
のケーブルの上記長手方向に垂直な方向の移動を抑制す
るものである。
【0024】さらにまた、第4の発明に係るケーブル巻
き取り装置は、上記収納枠群の移動に際し、上記収納枠
の上記回転軸方向の軌道ずれを抑制するとともに上記収
納枠群および上記ケーブル群の重量を支持する第1のガ
イド部を有するものである。
【0025】また、第5の発明に係るケーブル巻き取り
装置は、上記収納枠群の移動に際し、上記収納枠の上記
回転軸に対して垂直方向の軌道ずれを抑制するとともに
上記収納枠群および上記ケーブル群の重量を支持する第
2のガイド部を有するものである。
【0026】さらに、第6の発明に係るケーブル巻き取
り装置は、第1の発明に係るケーブル巻き取り装置を2
体有し、該2体の第1の発明に係るケーブル巻き取り装
置は上記回転軸を共有し、上記回転軸を介して互いに対
向して配置されているものである。
【0027】さらにまた、第7の発明に係るケーブル巻
き取り装置は、回転軸を中心に回転する回転部と、一端
が上記回転部に接続され、他端が固定部に接続された複
数のケーブルと、複数の収納枠を互いに連結することに
より構成され、上記複数のケーブルを内部に通し、一端
が上記回転部に接続され、他端が上記固定部に接続され
て、上記回転部の回転に伴い、上記回転軸を中心とする
円周方向に移動する第1の移動と、上記円周方向および
上記回転軸方向に移動する第2の移動とを行う収納枠群
と、上記回転部にジョイント部を介して接続され、該ジ
ョイント部を介して傾斜可能な複数のロッドと、上記複
数のロッドに設けられ、上記収納枠群の上記第1の移動
に際して上記収納枠を保持する保持部と、上記収納枠群
の上記第2の移動に際し、上記ロッドを傾斜させて上記
保持部による上記収納枠の保持を解除する解除手段とを
有するものである。
【0028】また、第8の発明に係るケーブル巻き取り
装置は、上記回転部にジョイント部を介して接続され、
上記ジョイント部を介して傾斜可能な複数のロッドと、
上記複数のロッドに設けられ、上記収納枠群の上記第1
の移動に際して上記収納枠を保持する保持部と、上記収
納枠群の上記第2の移動に際し、上記ロッドを傾斜させ
て上記保持部による上記収納枠の保持を解除する解除手
段とを有するものである。
【0029】さらに、第9の発明に係るケーブル巻き取
り装置は、上記解除手段が、上記収納枠群の移動に伴
い、上記回転軸を中心とする円周上を移動するものであ
る。
【0030】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.この実施の形態は、収納枠が循環中立面
に対して平行な状態を保って旋回軸1の円周上を移動す
るケーブル巻き取り装置であり、以下図1、2に基づい
て説明する。ケーブル巻き取り装置の概略は、図12と
同様であるが、収納枠8が循環中立面に対して平行な状
態を保って旋回軸1の円周上を移動する点および収納枠
の連結部にユニバーサルジョイントを用いている点で従
来と異なる。
【0031】図1は収納枠8の位置関係を示した断面図
である。本来収納枠8は後述の循環曲線6上に連結され
ているが、説明の簡単のため省略し、収納枠8の断面の
み記載している。図1において、1はケーブル巻き取り
装置の旋回軸、2は旋回軸1に垂直に交わる面である循
環中立面、3は循環中立面2と旋回軸1との交点である
循環中心である。4は循環中立面2に対して面対称な関
係にある一対の母線であり、5は循環中心を頂点とし、
母線4を含む側面を有する円錐である。
【0032】6はケーブル群が巻き取られる軌跡を示す
循環曲線である。循環曲線6は、旋回軸1を中心とする
円周上の軌道と、上記円錐5の底面の円周上の軌道とか
らなる。これら1から6は、ケーブルの巻き取りを説明
するために仮想的に設定したものである。以下、これら
を用いてケーブル巻き取り装置を説明する。
【0033】7はケーブル群であり、複数本のケーブル
から構成されている。図1では、ケーブル群の断面を示
している。ケーブルの一端は装置の固定側に接続されて
おり、ケーブルの他端は装置の回転側に接続されてい
る。
【0034】8はこのケーブル群7を収納する収納枠で
あり、ケーブルの長手方向に複数個連結されることによ
り収納枠群を構成している。9はケーブル群7を構成す
る複数のケーブルを収納枠8内で碁盤目状に配列させる
複数の仕切板である。
【0035】10は、収納枠8に仕切板9によって形成
される切欠き部分である。この切欠き部分10にケーブ
ルが挿入されることによって、ケーブル群7が収納枠8
内に配列される。すなわちケーブルは切欠き部10に挿
入されることにより収納枠8内で上下左右への移動を抑
制されている。但し、ケーブルの長手方向に摺動するこ
とはできる。
【0036】複数の収納枠8は、後述のユニバーサルジ
ョイント11と連結板12とによって互いに連結され
る。以下、そのユニバーサルジョイント11と連結板1
2について説明する。
【0037】11は、収納枠8の左右側面に設けられた
ユニバーサルジョイントである。ユニバーサルジョイン
ト11の両端は、ボールジョイントとなっており、その
一端は収納枠8に自在結合される。また、ユニバーサル
ジョイント11の他端は、後述の連結板12に取りつけ
られる。
【0038】またユニバーサルジョイント11は、収納
枠8が循環中立面2に対して平行な状態を保って旋回軸
1を中心とした円周上を移動することができるような位
置に取りつけられる。具体的には図1に示したように、
収納枠8の上下面を循環中立面2に対して平行にした状
態で、その収納枠8と母線4とが交わる位置に設けられ
ている。
【0039】12は、ケーブルの長手方向に複数個連な
る収納枠8それぞれに一端が取りつけられたユニバーサ
ルジョイント11どうしを繋ぐ連結板である。この連結
板12はユニバーサルジョイント11の他端と自在結合
される。
【0040】次にこの実施形態におけるケーブル巻き取
り装置の動作について説明する。まず、装置の回転側が
旋回軸1を中心に回転すると、装置の回転側に接続され
たケーブル群7は装置の回転側に引っ張られる。
【0041】そして、ケーブル7群を格納し、ユニバー
サルジョイント11及び連結板12により複数個連結さ
れた収納枠8は、装置の回転側の回転に伴い循環曲線6
に沿って移動する。循環曲線6上に沿う移動は、旋回軸
1を中心とした円周上の移動と、円錐5の側面に沿う移
動との2つの移動に分けることができる。このうち円錐
5の側面に沿う移動は、2つの移動方向に分解すること
ができ、旋回軸1中心に円周移動しながら同時に旋回軸
1方向に移動していると考えることができる。
【0042】この実施の形態におけるケーブル巻取装置
の効果について述べる。ユニバーサルジョイント11は
上述のように収納枠8の所定の位置に設けられているた
め、収納枠8が旋回軸を中心に回転する際に、上記収納
枠8の上下側面は循環中立面2に対して傾くことなく移
動することができる。
【0043】図2に同一のスペースに設けることができ
る従来の収納枠の断面積と、この実施の形態における収
納枠8の断面積とを示す。図2(a)は、従来の収納枠
であり、図2(b)〜(d)は、この実施の形態におけ
る収納枠8を示す。
【0044】図2からわかるように、同一の寸法lに設
けることができる収納枠の断面積は、この実施の形態に
おける収納枠8の方が大きい。このことから、この実施
の形態における収納枠8は従来に比べて多くのケーブル
を収納することができることがわかる。
【0045】このことは、収納枠8の断面が長方形の場
合(b)だけでなく、そのほか(c)(d)の場合でも
いえる。つまり、収納枠8の上下面のうちいずれかの面
が、循環中立面2に対して平行に近づくほど、いいかえ
れば収納枠8の上下面のうちいずれかの面が円錐5の底
面に対して垂直に近づくほど、多くのケーブルを収納す
ることが可能になる。
【0046】この実施の態様では、収納枠8を連結する
ためにユニバーサルジョイント11を用いているため、
母線4上にユニバーサルジョイント11を位置させるよ
うに位置調整するだけでよい。すなわち、ユニバーサル
ジョイント11を用いた場合には、従来のようにピンに
よって連結する場合と異なりピンの挿入角度を旋回中心
3に合わせる必要がなくなるので、角度調節が不要とな
る。したがって、従来に比べて収納枠の連結および調整
が容易になる。
【0047】また従来は、ピンの挿入角度が旋回中心3
からずれることによりケーブル巻き取り動作が劣化して
いたが、ユニバーサルジョイント11を用いることによ
り角度調整が不要となるため、ケーブル巻取動作の劣化
を生じさせる原因のひとつを解消できる。
【0048】また、ケーブル群7のうち、収納枠8内で
母線4上に位置するものは、巻き取り時に仕切板9との
間にずれを生じない状態で巻き取られるが、母線4上に
位置しないものは、巻き取り時に仕切板9との間にずれ
を生じる。このずれは、特に収納枠8が円錐側面を移動
する際に生じる。従来はケーブルの表面がゴム質のまま
であり、収納枠8や仕切板9に大してケーブルの長手方
向の摺動がスムーズでなく、摺動抵抗が大きかった。ま
た、従来は仕切板9の間に複数本のケーブルが格納され
ていたため、ケーブル同士が絡み合うなどによりケーブ
ルが引っ張られたり、収納枠とこすれたりしていた。そ
のためケーブルの長手方向に力が発生して、チェイン機
構を変形させ、ケーブル巻き取りをスムーズに行うこと
が困難であった。
【0049】しかし、この実施の形態においてはケーブ
ル群7と仕切板9とは固定されておらずケーブルの長手
方向には摺動可能なため、ケーブルと仕切板9との間に
ずれが生じた場合であっても、収納枠8が傾きあるいは
収納枠8の連結状態が変形することにより巻取性能が劣
化することを防止することができる。したがって、小さ
いトルクによってケーブルを巻き取ることができる。
【0050】実施の形態2.この実施の形態は、複数の
ケーブルを収納枠8内で碁盤目状に配列させる仕切板が
回転可能なケーブル巻き取り装置であり、以下図3に基
づいて説明する。この実施の形態におけるケーブル巻き
取り装置は、仕切板が異なる点を除き実施の形態1で示
したケーブル巻取装置と同様の構成である。
【0051】図3にこの実施の形態の特徴である仕切板
を示す。図3において、9aは仕切板である。仕切板9
aには、櫛状の切欠き10が設けられており、また仕切
板9aの一端には突起部92、他端にはT字型のつまみ
91が設けられている。図3において13は、T字型の
つまみ91を回すことによって仕切板9aが回転すると
きの回転軸である。
【0052】仕切板9aは、例えば超高分子量ポリエチ
レンなどによって作られる。またケーブル表面は、例え
ばパリエステル系の繊維によって作られる。仕切板9a
に対するケーブルの長手方向への摺動をスムーズに行う
ため、滑りやすい材質を採用したものである。
【0053】上述の仕切板9aは、収納枠8内に装着さ
れた状態で、収納枠8の上面に設けられた複数の方形孔
にT字型のつまみ91を引っかけるようにして固定され
る。一方仕切板9aの一端に設けられた突起部92は、
収納枠8の下面に設けられた穴(図示していない)に勘
合される。また、収納枠8の上面は取りはずし、もしく
は開閉可能になっている。
【0054】次にこの実施の形態における保守点検の方
法について説明する。例えばケーブル群7を点検する場
合には、まず収納枠8の上面の複数の方形孔に引っかけ
られたT字型のつまみ91の引っかかりをはずし、収納
枠8の上面を開く。収納枠8の上面を開いた状態では、
収納枠8内に収納された複数のケーブルを見ることがで
きるため、各ケーブルの状態を点検することが可能とな
る。
【0055】そして、ケーブルを取り替える場合には、
すべての収納枠8の上面を開き、取りはずすべきケーブ
ルが挿入されている仕切板9aを90度回転させる。
仕切板9aを回転軸13を中心に回転させることによ
り、仕切板9aの櫛状の切欠き部分10をケーブルから
はずす。仕切板9aの櫛状の切欠き10をケーブルから
はずすした状態で、取りはずすべきケーブルを収納枠8
から取り出す。
【0056】ケーブルを取り替えた後、仕切板9aを回
転軸13を中心に回転させることにより、仕切板9aの
櫛状の切欠き10にケーブルそれぞれを通す。そして、
収納枠8の上面を閉じて、収納枠8の上面に設けられた
複数の方形孔に仕切板9aのT字型のつまみ91を引っ
かける。このような手順を経て、ケーブルの点検および
取り替えが完了する。
【0057】この実施の形態におけるケーブル巻取装置
の効果を述べる。櫛状の切り欠き部分10を有する仕切
り板9aにより、各ケーブルの収納枠8断面内での上下
左右への移動を抑制しているため、隣接するケーブルど
うしが接触する若しくははからまることを防止できる。
収納枠8内での上下左右の移動とは、ケーブルの長手方
向に対して垂直な方向の移動に相当する。
【0058】また、仕切板9aおよびケーブル表面は滑
りやすい材質を有しているため、仕切板9aに対するケ
ーブルの長手方向への摺動をスムーズに行うことができ
る。そのため、ケーブルと仕切板9との間にずれが生じ
た場合に収納枠8が傾きあるいは収納枠8の連結状態が
変形することにより巻取性能が劣化することを防止する
ことができる。
【0059】また、1本のケーブルを取り替える場合に
は、収納枠8内に設けられた複数の仕切板9aの内、断
線したケーブルを挿入している仕切板9aのみを回転さ
せればよく比較的容易にケーブル群7を交換することが
できる。その他の仕切板9aについては、仕切板9aの
切り欠き部分にケーブルを挿入したままでよいので、ケ
ーブルを取り替える場合に他のケーブルに絡まったりす
るなどの悪影響を防止することができる。
【0060】また、ケーブルの取り替えを行う際に、収
納枠8の上面を開けばよく収納枠8の連結をはずす必要
がないので、容易にケーブルの取り替えを行うことがで
きる。したがって、ケーブル巻取装置の保守点検効率を
向上させることができる。
【0061】実施の形態3.この実施の形態は、収納枠
8の上下方向の動きを拘束するガイドレールを備えたケ
ーブル巻取装置であり、以下図4に基づいて説明する。
【0062】図4は、ケーブル巻き取り装置の断面図で
ある。図4においては、収納枠8内に収納されるケーブ
ル群7および仕切り板9を簡単のため省略している。
【0063】図4において、13は収納枠8の左右側面
それぞれに取り付けられた軸支持板である。14は、軸
支持板13に取り付けられたガイドローラであり、1つ
の軸支持板13につき2つ設けられている。したがっ
て、ガイドローラ14は、1つの収納枠8について、左
右それぞれ2つづつ合計4つ設けられている。
【0064】15は左右の軸支持板13に取り付けられ
た2つのガイドローラ14の間にはさまれたガイドレー
ルである。ガイドレール15は循環中立面2に平行に設
定されている。また、ガイドレール15は、強度的には
収納枠8およびケーブル群7の重量を支えることができ
る程度の強度を有している。
【0065】ガイドレール15が上下方向からガイドロ
ーラ14によってはさまれるように構成されていること
により、収納枠8が上下に動くのを拘束している。ここ
でいう上下方向とは、旋回軸1方向をいう。さらにガイ
ドレール15は、図4紙面の垂直方向に収納枠8を並進
案内する。
【0066】ガイドローラ14は、軸支持板13の内側
に設けられており、収納枠8の下側に位置するように構
成されている。また、ガイドレール15は、収納枠8の
左右側面に設けられた軸支持板13の間に設けられてい
る。このような構造にしているのは、スペースの有効利
用のためである。
【0067】また、ガイドローラ14およびガイドレー
ル15が収納枠8の左右に設けられた軸支持板13によ
ってカバーされたような構造となっているため、レール
にごみなどが付着するのを防止することができる。した
がって、レールの滑りが劣化するのを防止することがで
きる。
【0068】16は、ガイドレール15を支えるガイド
レール支持部材である。このガイドレール支持部材16
は、1つの支持部材の上下両端にガイドレール15が接
続されるように構成されている。このような構造にした
のは、母線4の間にできる空間を有効に利用するためで
ある。
【0069】ケーブル群7を巻取る動作は実施の形態1
で記載したものと同じである。この実施の形態における
ケーブル巻き取り装置の効果について述べる。この実施
の形態においては、ガイドレール15が収納枠8および
ケーブル7の重量を支えることができるので、ケーブル
7の数が多くなったりその重量が増大した場合等に、ユ
ニバーサルジョイント11及び連結板12に大きな荷重
がかかるのを防止することができる。
【0070】したがって、ユニバーサルジョイント11
及び連結板12に大きな荷重がかかることによって連結
板12が変形し、収納枠8が正規の循環曲線6上を循環
できなくなるのを防止できる。また、ガイドレール15
は、収納枠8を並進案内する機能をも有しているので、
収納枠8が正規の循環曲線6上を循環でき、ケーブルの
巻き取りをスムーズに行うことができる。
【0071】実施の形態4.この実施の形態は、収納枠
8の上下方向および左右方向の動きを拘束するガイドレ
ールを備えたケーブル巻取装置であり、以下図5に基づ
いて説明する。図5において、13aは収納枠8の下面
に取りつけられた軸支持板である。軸支持板13aは、
収納枠8の下面の左右両側に設けられており、1つの収
納枠8に対して2つづつ設けられている。
【0072】14aは、軸支持板13aに取りつけられ
たガイドローラである。15aは、軸支持板13に設け
られた2つのガイドローラ14および軸支持板13aに
取りつけられたガイドローラ14aに接触するガイドレ
ールである。またガイドレール15aは循環中立面2に
平行に設定されている。さらにガイドレール15aは、
強度的には収納枠8およびケーブル7の重量を支えるこ
とができる程度の強度を有している。
【0073】ガイドレール15aの左右両端は、コの字
型の形状をしている。1つのガイドレール15aと収納
枠8の左右それぞれに3つづつ設けられたガイドローラ
によって、収納枠8の左右方向の動きおよび上下方向の
動きを拘束することができる。したがって、収納枠8の
左右方向の動きを拘束するためのガイドレールと上下方
向の動きを拘束するためのガイドレールとを別々に設け
る必要がなくなる。ここでいう、収納枠8の上下方向の
動きとは旋回軸1方向の動きをいい、左右方向の動きと
は旋回軸1に対して垂直方向の動きをいう。
【0074】ケーブル群7を巻き取る動作は実施の形態
1で記載したものと同じである。この実施の形態におけ
るガイドレール15は、収納枠8およびケーブル7の重
量を支えることができる程度の強度を有しているので、
装置全体の姿勢が変わることにより図5の左右方向に重
量の一部がかかった場合に、ユニバーサルジョイント1
1及び連結板12に大きな荷重がかかるのを防止するこ
とができる。
【0075】したがって、装置全体の姿勢が変わった場
合に、ユニバーサルジョイント11及び連結板12に大
きな荷重がかかることによって連結板12が変形し、収
納枠8が正規の循環曲線6上を循環できなくなるのを防
止できる。
【0076】また、ガイドレール15は、収納枠8を並
進案内する機能をも有しているので、収納枠8が正規の
循環曲線6上を循環でき、ケーブルの巻き取りをスムー
ズに行うことができる。。
【0077】実施の形態5.この実施の形態は、ガイド
レールを備えたケーブル巻取装置の具体的構成を示した
ものであり、以下図6に基づいて説明する。
【0078】図6(a)は、ケーブル巻き取り装置の収
納枠周辺の断面図である。図6(b)は、ケーブル巻き
取り装置の収納枠周辺の側面図である。実施の態様3、
4に示したようなガイドレールを用いたケーブル巻き取
り装置において、ケーブルの一端1が固定側に接続され
ており、ケーブルの他端が回転側に接続されている場合
には、回転側に接続された収納枠8が図6(b)の矢印
1 方向い巻き取られるに伴い、ガイドレール15およ
びガイドレール支持部材16も図6(b)の矢印S2
向に移動する必要がある。
【0079】具体的には、図6(b)の矢印S2 に示し
たように、ガイドレール15およびガイドレール支持部
材16は旋回軸1を中心として円周運動する必要があ
る。ガイドレール15およびガイドレール支持部材16
が旋回軸1回りに円周運動するための具体的な構造を図
7に示す。
【0080】図7において、16は実施形態3及び実施
形態4に記載したガイドレール15を支持するガイドレ
ール支持部材である。ガイドレール支持部材16は、旋
回軸1中心から円周半径方向に伸ばされた梁16aを有
している。
【0081】17は、ガイドレール支持部材16から伸
ばされた梁16aを後述のリング状レール18に接続す
るためのガイド機構である。ガイド機構17は、循環中
立面2上に位置するように設置される。
【0082】18は、旋回軸1回りにリング状に設けら
れたリング状レールである。ガイド機構17は、旋回軸
1回りに円周運動可能にリング状レールに接続されてい
る。ガイド機構17には梁16aを介してガイドレール
支持部材16およびガイドレール15が接続されてお
り、いわゆる片持梁の構造となっている。
【0083】そして、ガイド機構17がリング状レール
18上を旋回軸1中心とした円周運動することにより、
ガイドレール15およびガイドレール支持部材16が旋
回軸1回りに円周運動することができる。リング状レー
ル18は、ガイド固定部材19を介して固定側に強固に
固定される。
【0084】次にガイド機構17の構造について図8に
基づいて詳細に説明する。図8に示したようにリング状
レール18の断面はI字型の形状を有する。ガイド機構
17はリング状レール18にレール上を移動できるよう
に接続されている。ガイド機構17とリング状レール1
8との間には、ガイド機構17の移動をスムーズに行う
ためのベアリングが設けられており、このベアリングは
図8に示すような位置に同一断面上に4つ設けられてお
り、ガイド機構17の上下および左右の動きを拘束しつ
つガイド機構の円周運動をスムーズに行うことができる
ように構成されている。
【0085】次にこの実施の態様におけるケーブル巻取
装置のケーブル巻き取り動作を説明する。回転側が旋回
軸1中心に回転するのに応じて、回転側に接続されたケ
ーブルは巻き取られ収納枠8は図6(b)に示した矢印
1 方向に移動する。
【0086】しかしケーブルの他端は固定側に接続され
ているので、ケーブルの他端は移動することはない。さ
らに回転側が旋回軸1中心に回転すると、ガイド機構1
7がリング状レール18に沿って旋回軸1回りに移動
し、ガイド機構17に接続されたガイドレール支持部材
16およびガイドレール15も旋回軸1回りに移動す
る。ガイドレール支持部材16およびガイドレール15
が旋回軸1回りに移動とは、図6(b)における矢印方
向S2 に移動することである。
【0087】ガイドレール支持部材16およびガイドレ
ール15の移動に伴って、さらにケーブルは巻き取ら
れ、収納枠8はガイドレール15上を回転側に移動す
る。収納枠8がガイドレール15上を回転側に移動と
は、図6(b)における矢印方向S1 に移動することで
ある。図6の場合には、理論上はガイドレール15およ
びガイドレール支持部材16の矢印方向の移動S2 の移
動速度は、収納枠8の矢印方向S1 の移動移動速度の半
分となる。
【0088】実施の形態6.この実施の形態におけるケ
ーブル巻取装置は、同時に2つのケーブル群を巻き取る
ことができるケーブル巻き取り装置であり、以下図9に
基づいて説明する。この実施の形態におけるケーブル巻
取装置は、図9に示すように旋回軸1を中心とする円周
上の右側に設けられた第1ケーブル巻き取り装置と、旋
回軸1を中心とする円周上の左側に設けられた第2ケー
ブル巻き取り装置とから構成される。
【0089】図9において、20は旋回軸1を中心とす
る円周上の右側に設けられた第1ケーブル巻き取り装置
である。20aは旋回軸1を中心とする円周上の左側に
設けられた第2ケーブル巻き取り装置である。第1、第
2ケーブル巻き取り装置20、20aは共に実施の形態
5に記載した構成を有しているが、簡単のため細かい機
構については図示してない。
【0090】21は、第1ケーブル巻き取り装置によっ
て巻き取られる第1ケーブルの他端を装置の回転側に接
続するための第1回転側ケーブル取付部である。22
は、第1ケーブル巻き取り装置によって巻き取られる第
1ケーブルの一端を装置の固定側に接続するための第1
固定側ケーブル取付部である。
【0091】21aは、第2ケーブル巻き取り装置によ
って巻き取られる第2ケーブルの他端を回転側に接続す
るための第2回転側ケーブル取付部である。22aは、
第2ケーブル巻き取り装置によって巻き取られる第2ケ
ーブルの一端を固定側に接続するための第2固定側ケー
ブル取付部である。
【0092】図9に示すように、第1ケーブル巻き取り
装置20と、第2ケーブル巻き取り装置20aとは、旋
回軸1を介して対向して設置されている。また、第1ケ
ーブル巻き取り装置20と第2ケーブル巻き取り装置2
0aは、ともに旋回軸1を中心にケーブルの巻き取りを
行う。
【0093】次にこの実施の形態におけるケーブル巻き
取り装置の巻き取り動作について図9を用いて説明す
る。この説明では、図9に示すようにケーブル巻き取り
装置の回転側がR1方向(図9における右回り方向)に
移動した場合について説明する。
【0094】ケーブル巻き取り装置の回転側がR1方向
(図9における右回り方向)に移動に伴い、第1回転側
ケーブル取付部21および第2回転側ケーブル取付部2
1aはR1方向に移動する。そして、第1回転側ケーブ
ル取付部21のR1方向の移動に伴い、第1ケーブル巻
取装置を構成する収納枠8の内、図9における循環中立
面2の上側の収納枠8は、循環中立面2の下側におくら
れる。すなわち、図9におけるR11方向に移動する。
【0095】また、第2回転側ケーブル取付部21aの
R1方向の移動に伴い、第2ケーブル巻取装置を構成す
る収納枠8の内、図9における循環中立面2の下側の収
納枠8は、循環中立面2の上側におくられる。すなわ
ち、図9におけるR12方向に移動する。
【0096】このようにしてケーブルの巻き取り動作が
行われる。なお、この説明では、ケーブル巻取装置の回
転側がR1の方向(図9における右回り方向)に回転し
た場合について説明したが、図9における左回り方向に
移動した場合にも同様にして巻き取りが行われる。
【0097】つぎにこの実施の態様におけるケーブル巻
き取り装置の効果について述べる。この実施の態様にお
けるケーブル巻取装置は、1つのスペース内で2群のケ
ーブルを巻き取ることができるため、限られたスペース
内で多くのケーブルを巻き取ることができる。この実施
の態様で巻き取ることができるケーブルの量は、従来例
に比べて2倍になる。
【0098】また、ガイドレール15、収納枠8、連結
板12等の強度があまりない場合に収納枠8に収納でき
るケーブル数が制限される場合があるが、このような場
合にでも2つのケーブル群7に分けることにより巻き取
り可能となる。
【0099】実施の形態7.この実施の形態におけるケ
ーブル巻き取り装置は、同時に2つのケーブル群を巻き
取ることができるケーブル巻き取り装置の他の形態を示
すものであり、以下図10に基づいて説明する。
【0100】この実施の形態におけるケーブル巻き取り
装置は、第1ケーブル巻き取り装置20と第2ケーブル
巻き取り装置20bとから構成されている。第1、第2
ケーブル巻き取り装置20、20bは、実施の形態5に
おいて説明した構造を有している。
【0101】第1ケーブル巻き取り装置20は、図10
における母線4上を収納枠8が循環するように装着され
ている。第2ケーブル巻き取り装置20bは、図10に
おける母線4a上を収納枠8が循環するように装着され
ている。つまり、第1ケーブル巻き取り装置20と第2
ケーブル巻き取り装置20bは、2段に構成される。
【0102】21は、第1ケーブル巻き取り装置によっ
て巻き取られる第1ケーブルの他端が回転側に接続され
る第1回転側ケーブル取付部である。21aは、第2ケ
ーブル巻き取り装置によって巻き取られる第2ケーブル
の他端が回転側に接続される第2回転側ケーブル取付部
である。
【0103】2段に構成された第1、第2ケーブル巻き
取り装置20、20bは、実施の形態1〜5に記載され
た動作と同じようにしてケーブルを巻き取る。この実施
の形態におけるケーブル巻取装置の効果について述べ
る。この実施の態様におけるケーブル巻取装置は、2段
に構成されているので、第1ケーブル巻取装置20の循
環中立面2を介して面対称となる2本の母線4の間のス
ペースを有効に利用することができる。また、限られた
スペース内で多くのケーブルを巻き取ることができる。
この実施の態様で巻き取ることができるケーブルの量
は、従来例に比べて2倍になる。
【0104】また、ガイドレール15、収納枠8、連結
板等の強度があまりない場合に収納枠8に収納できるケ
ーブル数が制限される場合があるが、このような場合に
でも2つのケーブル群に分けることにより巻き取り可能
となる。
【0105】実施の形態8.この実施の形態におけるケ
ーブル巻き取り装置は、同時に4つのケーブル群を巻き
取ることができるケーブル巻き取り装置を示すものであ
り、以下図11に基づいて説明する。
【0106】この実施の形態におけるケーブル巻取装置
は、図11に示すように旋回軸1を中心とする円周上の
右側に設けられた第1、第2ケーブル巻き取り装置20
c、20dと、旋回軸1を中心とする円周上の左側に設
けられた第3、第4ケーブル巻き取り装置20e、20
fとから構成される。第1〜第4ケーブル巻き取り装置
20c〜20fは、実施の形態5に示したケーブル巻取
装置と同様の構成をしており、説明は省略する。
【0107】第1、3ケーブル巻き取り装置20c、2
0eは、母線4上に設けられており、第2、第4ケーブ
ル巻取装置20d、20fは母線4b上に設けられてい
る。第2、第4ケーブル巻き取り装置20d、20f
は、第1、第3ケーブル巻き取り装置20c、20eよ
りも旋回軸1よりに設けられている。すなわち第2、第
4ケーブル巻き取り装置20d、20fの回転半径は、
第1、第3ケーブル巻き取り装置20c、20eの回転
半径よりも小さい。
【0108】また、第1、第2ケーブル巻き取り装置2
0c、20dと第3、第4ケーブル巻き取り装置20
e、20fとは、旋回軸1を介して対向するように設置
されている。この実施の形態におけるケーブル巻取装置
の巻き取り動作については、実施の形態6若しくは7に
記載のケーブル巻取装置の動作と同様であるので説明は
省略する。
【0109】この実施の形態におけるケーブル巻取装置
の効果について述べる。この実施の形態におけるケーブ
ル巻取装置は、1つのスペース内で4群のケーブルを巻
き取ることができるため、限られたスペース内で多くの
ケーブルを巻き取ることができる。この実施の態様で巻
き取ることができるケーブルの量は、従来例に比べて4
倍になる。
【0110】また、ガイドレール15、収納枠8、連結
板等の強度があまりない場合に収納枠8に収納できるケ
ーブル数が制限される場合があるが、このような場合に
でも4つのケーブル群に分けることにより巻き取り可能
となる。
【0111】実施の形態9.以下、この発明の実施の形
態を図14〜図17に基づいて説明する。図14〜図1
7において、22はケーブル収納枠の保持用のローラで
あり、23はローラ22の保持力を保つための張力が作
用するワイヤーであり、24はローラ22を収納枠8に
折り返し部で接触させないようにローラ22を乗り上が
らせるためのローラ乗り上げ用プレートである。26は
ワイヤー23に張力を生じさせるためのターンバックル
であり、このターンバックル26はワイヤー23を引っ
張ることによりワイヤー23に張力を与えるものであ
る。ワイヤー23の引っ張り量はこのターンバックル2
6によって調整され、引っ張り量を調整することにより
ワイヤー23にかかる張力を調整することができる。こ
のターンバックル26は後述の回転移動用プレート28
または固定側ベースプレート29上に取付けられてい
る。27は収納枠8の折り返し力をローラ乗り上げ用プ
レート24に伝えるためのブロックであり、28は回転
移動用プレートであり、29は固定側ベースプレートで
ある。
【0112】210はローラ22の回転軸となるピンで
あり、211は収納枠8をローラ22に引っかける為に
収納枠8の側面に設けられたプレートであり、212は
ローラ乗り上げ用プレート24を旋回軸1を中心とする
円周上を移動させるための案内用のレールである。25
はピン210を介して一端が回転移動用プレート28又
は固定側ベースプレート29に接続されたロッドであ
り、このロッド25の先端にはこのロッド25を中心に
ローラ22が回転可能に設けられている。また、このロ
ッド25には凹部が設けられ、この凹部にワイヤー23
が引っ掛けられている。先の実施の形態と同一の符号に
付いては、先の実施の形態と同様の構成であるので説明
を省略する。図14はこの実施の形態におけるケーブル
巻き取り装置の上面図であり、図15は図14における
AーAでの断面図であり、図16は図14におけるCー
Cでの断面図であり、図17は図14におけるBーBで
の断面図である。
【0113】次に、この実施の形態におけるケーブル巻
き取り装置の作用について説明する。互いに連結された
収納枠8の一端およびケーブル群の一端は回転移動用プ
レートに接続されており(図示せず)、互いに連結され
た収納枠8の他端およびケーブル群の他端は固定側ベー
スプレートに接続されている(図示せず)。そして、連
結された収納枠8は図9に示したようにサーキュラー方
式に互いに対をなす形で配置されている。したがって、
回転移動用プレートが旋回軸1を中心に回転するのに伴
い、ケーブル群7および該ケーブル群7を収納する収納
枠群8が旋回軸1を中心とする円周上を移動する。
【0114】収納枠8が旋回軸1を中心とした円周上を
移動しているときの状態を図15に示す。図15に示す
ように回転移動用プレート28側の収納枠8は、収納枠
8に設けられたプレート211がローラ22に引っ掛け
られることにより、矢印216方向の落ち込みを拘束さ
れている。このようにして収納枠8は保持されている。
この時、収納枠8を確実に保持するために、次のように
している。ワイヤー23をターンバックル26によって
引っ張ることによりワイヤー23に図14に示す矢印2
15方向に張力をかけ、このワイヤー23の張力によ
り、ロッド25がピン210を中心に図15に示す矢印
217方向に回転し、ローラ22がプレート211を押
し上げる。こうして、プレート211を介して収納枠8
を下側から保持することになる。回転移動用プレート2
8が旋回軸1を中心として回転すると、ローラ22がプ
レート211を引っ掛けることにより収納枠8を保持し
た状態で旋回軸1を中心として回転する。尚、ターンバ
ックル26によってワイヤー23にかかる張力を調整す
ることで、収納枠8の保持力も調整される。
【0115】収納枠8が旋回軸1を中心とした円周上を
移動しているときの状態は、図15に示すようになって
いたが、収納枠8が固定側ベースプレート29側に折り
返される部分(以降、折り返し部分と記す)にあるとき
の状態を図16に示す。収納枠8の折り返し部分では、
ローラ22による収納枠8に設けられたプレート211
の保持を解除する必要があり、図14に示すように設け
られたローラ乗り上げ用プレート24上にローラ22を
乗り上がらせる。このように、ローラ22をローラ乗り
上げ用プレート24上に乗り上がらせることによって、
ロッド25はピン210を中心に傾斜し、ローラ22を
収納枠8に設けられたプレート211から強制的に離れ
させる。
【0116】収納枠8の折り返し部分でのローラ乗り上
げ用プレート24の配置を図17に示す。回転移動用プ
レート28が旋回軸1を中心として矢印213方向に回
転する時、この回転に伴い収納枠1の折り返し部分も矢
印218の方向に、矢印213の半分の速度で移動して
いくことになる。したがって、ローラ乗り上げ用プレー
ト24も収納枠1の折り返し部分の移動に伴って追従す
る必要がある。
【0117】そこで、図16に示すように、ローラ乗り
上げ用プレート24を旋回軸1を中心とする円周上に設
けられたレール12にベアリング支持するように構成す
る。このように構成することにより、図17に示すよう
に収納枠8の折り返し部分の矢印218方向の移動に伴
って、ローラ乗り上げ用プレート24に設けられたブロ
ック27部に押す力が作用し、ローラ乗り上げ用プレー
ト24も矢印214方向に同じ速度で移動していくこと
になる。よって、収納枠1の折り返し部分の移動に伴っ
てローラ乗り上げ用プレート24が移動しながら、ロー
ラ22をプレート211から強制的に離れさせるよう作
用する。従って、ローラ2のプレート11から逃げる場
所も同じ速度で移動していくことになり、収納枠1の折
り返しがスムーズに行われる。
【0118】また、ワイヤ23の張力215は、ローラ
乗り上げ用プレート24がどの場所に移動しても張力が
略一定に保たれる。従って、回転移動用プレート28の
回転角に関係なく、ローラ22による保持力が一様に保
たれることになる。
【0119】さらに、もう1つの作用として、固定側ベ
ースプレート29側の収納枠8も回転移動用プレート2
8と同様にローラ22により保持されている為、たとえ
全体の姿勢が変化しても収納枠8は常に固定側ベースプ
レート29、回転移動用プレート28に対して保持さ
れ、ケーブルの巻き取りをスムーズに行なえる。
【0120】尚、この実施の形態においてはピン210
を用いているが、ピン210は接続の一例を示したもの
であり、ロッド25を傾斜可能に回転移動用プレート2
8に接続できるものであれば、ボールジョイント等でジ
ョイントしてもよい。また、ローラ22は、ローラ乗り
上げ用プレート24上での移動をスムーズに行なわせる
機能と、プレート211を引っ掛ける機能との2つの機
能を果たしている。
【0121】この実施の形態における回転移動用プレー
ト28は回転部に相当し、固定側ベースプレート29は
固定部に相当し、旋回軸を中心とする円周上を移動する
収納枠8の移動は第1の移動に相当し、折り返し部分の
収納枠8の移動は第2の移動に相当する。また、ピン2
10はジョイント部に相当し、収納枠8に設けられたプ
レート211は保持部に相当し、ローラ乗り上げ用プレ
ート24は解除手段に相当する。
【0122】実施の形態10.実施の形態9では、収納
枠8を保持するためにワイヤー23の張力を用い、ロー
ラ22をプレート211に引っ掛けて保持したが、次の
ようにして保持してもよい。図18に示すように引張り
バネ219の一端をロッド25の凹部に、他端を回転移
動用プレート28に取付ける。引張りバネ219の弾性
力によりローラ22をピン210を中心に矢印217方
向に回転させ、その力でプレート211にローラ22を
引っ掛けてもよい。
【0123】実施の形態11.実施の形態10では、収
納枠8を保持するために引張バネ219を用いたが、次
のように保持してもよい。図19に示すようにピン21
0aを中心に巻きバネ220を配置して、巻きバネ22
0の一端が回転移動用プレート28にあたり、他端がロ
ッド25の凹部にあたるようにして、巻きバネ220の
展開力でローラ22をピン210を中心に矢印217方
向に回転させ、プレート211にローラ22を引っ掛け
てもよい。
【0124】実施の形態12.実施の形態11では、収
納枠8を保持するために巻きバネ220を用いたが、図
20に示すように保持してもよい。ロッド25aの先端
にピン210aが取付けられており、このピン210a
を介して短いロッド25bが取付けられている。短いロ
ッド25bにはこの短いロッド25bを中心に回転する
ローラ22aが取付けられている。そして、引張りバネ
219の一端をローラ22aに、他端をロッド25aに
取付ける。引張りバネ219の弾性力により、ピン21
0を中心に短いロッド25bおよびローラ22aを矢印
17a方向に回転させ、プレート211にローラ22a
を引っ掛けてもよい。
【0125】実施の形態13.実施の形態12では、引
張バネ19aを用いたが、図21に示すように保持して
もよい。実施の形態12と同様に、ロッド25a、ピン
210a、短いロッド25b、ローラ22aを設け、図
21に示すようにピン210aを中心に巻きバネ20a
を配置して、一端をローラ22aにあて、他端をロッド
25aにあてて、短いロッド25bおよびローラ22a
をピン210aを中心として回転させ、プレート211
にローラ22aを引っ掛けてもよい。
【0126】実施の形態14.実施の形態9では、収納
枠8の折り返し部分で、ローラ乗り上げ用プレート24
に収納枠8の折り返し力をブロック27に伝え、ブロッ
ク27を介してローラ乗り上げ用プレート24を矢印2
14方向に動かしていたが、図22に示すように構成し
てもよい。互いに対向する収納枠8の折り返し部の内側
にアイドラ−221、221aを配置し、アイドラ−2
21、221a相互間を連結棒22でローラ乗り上げ用
プレート24を介して互いに結合する。このように構成
することにより、矢印213方向に回転移動用プレート
28が回転移動する時に、収納枠8の移動に伴ってアイ
ドラ221aがローラ乗り上げ用プレート24を矢印2
14方向に引っ張っていき、逆に回転移動用プレート2
8が矢印213a方向に回転移動する時には、アイドラ
ー221がローラ乗り上げ用プレート24を収納枠8の
移動に伴って矢印214a方向に引っ張っていくことに
なる。
【0127】実施の形態15.実施の形態14では、ロ
ーラ乗り上げ用プレート24の移動にアイドラ21、2
1aを用いたが、図23に示すように構成してもよい。
回転移動用プレート28と固定側ベースプレート29に
ラック223を取付け、そのラック223に噛み合うよ
うにピニオン224を配置する。このピニオン224
は、ローラ乗り上げ用プレート24と接続する。このよ
うに構成することにより、回転移動用プレート28が矢
印213方向に動いた時に、ピニオン224はラック2
23との噛み合いによって矢印214の方向に回転移動
用プレート28の移動速度の半分の速度で移動する。
【0128】実施の形態16.実施の形態15では、ピ
ニオン224、ラック223を用いたが、図24のよう
に構成してもよい。収納枠8の折り返し部分で複数のア
イドラー225a〜225dを図24に示すように配置
し、アイドラー225aとアイドラー225b間をベル
ト226aで接続し、アイドラー225cとアイドラー
225d間をベルト226bで接続する。またアイドラ
ー225aとアイドラー225bはブロック27aに取
付けられており、アイドラー225cとアイドラー22
5dはブロック27bに取付けられている。
【0129】このように構成した2組間をローラ乗り上
げ用プレート24およびバネ227を介して接続して、
矢印228方向にベルト226aまたはベルト226b
を押し付けて、収納枠8の折り返し部に接触するように
する。ベルト226a、226bは、折り返し部の回転
方向である矢印229方向に沿って回転しながら矢印2
14方向にローラ乗り上げ用プレート24が移動する。
【0130】
【発明の効果】本発明は以下に示すような効果を奏す
る。第1の発明に係るケーブル巻き取り装置は、収納枠
群が、回転部の回転に伴い回転軸を中心とする円周方向
に移動する第1の移動と、上記円周方向および上記回転
軸方向に移動する第2の移動とを行い、連結部は、上記
収納枠が上記第1の移動を行なう際に、上記収納枠の上
下面の内少なくとも1つの面が上記回転軸に垂直に交わ
る面に対して平行に移動するように上記収納枠への取付
位置を調整したので、限られたスペースで収納枠を大き
くすることができ、収納枠内に多くのケーブルを収納す
ることができる。
【0131】また、 第2の発明に係るケーブル巻き取
り装置は、収納枠群は回転軸を中心とする円周上の第1
の軌道と、上記回転軸上の一点を頂点とする円錐の底面
円周上の第2の軌道とを移動し、上記収納枠が第2の軌
道を移動する際に、連結部は上記円錐の側面を通過する
とともに、上記収納枠は上記収納枠の少なくとも一面が
上記円錐の底面に対して垂直となる方向に傾斜しつつ上
記第2の軌道を通過するので、限られたスペースで収納
枠を大きくすることができ、収納枠内に多くのケーブル
を収納することができる。
【0132】さらに、第3の発明に係るケーブル巻き取
り装置は、収納枠内に、複数のケーブルの長手方向への
上記複数のケーブルの摺動を微少な力で可能にするとと
もに上記収納枠内での上記複数のケーブルの上記長手方
向に垂直な方向の移動を抑制する仕切部材とを有するた
め、収納枠にケーブルの長手方向の力が生じることによ
ってケーブル巻き取り動作が劣化するのを防止すること
ができる。
【0133】さらにまた、第4の発明に係るケーブル巻
き取り装置は、収納枠群の移動に際し、収納枠の回転軸
方向の軌道ずれを抑制するとともに上記収納枠群および
上記ケーブル群の重量を支持する第1のガイド部を有す
るため、収納枠またはケーブルの重量が増加した場合で
あってもケーブルの巻き取りをスムーズに行うことがで
きる。
【0134】また、第5の発明に係るケーブル巻き取り
装置は、収納枠群の移動に際し、収納枠の回転軸に対し
て垂直方向の軌道ずれを抑制するとともに上記収納枠群
および上記ケーブル群の重量を支持する第2のガイド部
とを有するため、装置の姿勢が変化した場合でもケーブ
ルの巻き取りをスムーズに行なうことができる。
【0135】さらに、第6の発明に係るケーブル巻き取
り装置は、第1の発明に係るケーブル巻き取り装置を2
体有し、該2体の第1の発明に係るケーブル巻き取り装
置は上記回転軸を共有し、上記回転軸を介して互いに対
向して配置されているので、限られたスペースにおいて
多くのケーブル群を巻き取ることができる。
【0136】さらにまた、第7の発明に係るケーブル巻
き取り装置は、回転軸を中心に回転する回転部と、 一
端が上記回転部に接続され、他端が固定部に接続された
複数のケーブルと、複数の収納枠を互いに連結すること
により構成され、上記複数のケーブルを内部に通し、一
端が上記回転部に接続され、他端が上記固定部に接続さ
れて、上記回転部の回転に伴い、上記回転軸を中心とす
る円周方向に移動する第1の移動と、上記円周方向およ
び上記回転軸方向に移動する第2の移動とを行う収納枠
群と、上記回転部にジョイント部を介して接続され、該
ジョイント部を介して傾斜可能な複数のロッドと、上記
複数のロッドに設けられ、上記収納枠群の上記第1の移
動に際して上記収納枠を保持する保持部と、上記収納枠
群の上記第2の移動に際し、上記ロッドを傾斜させて上
記保持部による上記収納枠の保持を解除する解除手段と
を有するので、第1の移動に際して収納枠群が回転部か
ら変位してたわむのを防止するとともに、収納枠群を拘
束することなく第2の移動を行なわせることにより、ケ
ーブルの巻き取りをスムーズに行なうことができる。
【0137】また、第8の発明に係るケーブル巻き取り
装置は、上記回転部にジョイント部を介して接続され、
上記ジョイント部を介して傾斜可能な複数のロッドと、
上記複数のロッドに設けられ、上記収納枠群の上記第1
の移動に際して上記収納枠を保持する保持部と、上記収
納枠群の上記第2の移動に際し、上記ロッドを傾斜させ
て上記保持部による上記収納枠の保持を解除する解除手
段とを有するので、収納枠第1の移動に際して収納枠群
が回転部から変位してたわむのを防止するとともに、収
納枠群を拘束することなく第2の移動を行なわせること
により、ケーブルの巻き取りをスムーズに行なうことが
できる。
【0138】さらに、第9の発明に係るケーブル巻き取
り装置は、上記解除手段は、上記収納枠群の移動に伴
い、上記回転軸を中心とする円周上を移動するため、上
記収納枠群の第2の移動に際して上記保持部による上記
収納枠の保持を確実に解除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1におけるケーブル巻き取り装置
の収納枠8の軌道を示す図である。
【図2】 同一スペースに設置することができる収納枠
の大きさを示した図である。
【図3】 実施の形態2における仕切り板を示す図であ
る。
【図4】 実施の形態3におけるケーブル巻き取り装置
の構成を示す断面図である。
【図5】 実施の形態4におけるケーブル巻き取り装置
の構成を示す断面図である。
【図6】 実施の形態5におけるケーブル巻き取り装置
の構成を示す断面図および構成図である。
【図7】 リング状レールおよびガイド機構の設置状態
を示す概略図である。
【図8】 リング状レールに対するガイド機構の接続の
様子を示す断面図である。
【図9】 実施の形態6におけるケーブル巻き取り装置
の構成図である。
【図10】 実施の形態7におけるケーブル巻き取り装
置の構成図である。
【図11】 実施の形態8におけるケーブル巻き取り装
置の構成図である。
【図12】 従来のケーブル巻き取り装置の概略図であ
る。
【図13】 従来のケーブル巻き取り装置における収納
枠と母線との関係を示す断面図である。
【図14】 実施の形態9におけるケーブル巻き取り装
置の上面図である。
【図15】 断面A−Aにおけるケーブル巻き取り装置
の断面図である。
【図16】 断面C−Cにおけるケーブル巻き取り装置
の断面図である。
【図17】 断面B−Bにおけるケーブル巻き取り装置
の断面図である。
【図18】 実施の形態10におけるローラ22周辺の
断面図である。
【図19】 実施の形態11におけるローラ22周辺の
断面図である。
【図20】 実施の形態12におけるローラ22a周辺
の断面図である。
【図21】 実施の形態13におけるローラ22a周辺
の断面図である。
【図22】 実施の形態14におけるローラ乗り上げプ
レート24周辺の断面図である。
【図23】 実施の形態15におけるローラ乗り上げプ
レート24周辺の断面図である。
【図24】 実施の形態16におけるローラ乗り上げプ
レート24周辺の断面図である。
【符号の説明】
1 旋回軸、2 循環中立面、3 旋回中心、4 母
線、5 円錐、6 循環曲線、7 ケーブル群、8 収
納枠、9 仕切り板、10 切り欠き部、11ユニバー
サルジョイント、12 連結板、13 仕切り板の回転
軸、14 ガイドローラ、15 ガイドレール、16
ガイドレール支持部材、17 ガイド機構、18 リン
グ状レール、19 リング状レール支持部材、20 第
1ケーブル巻き取り装置、20a 第2ケーブル巻き取
り装置、22 ローラ、23 ワイヤー、24 ローラ
乗り上げプレート、25 ロッド、26 ターンバック
ル、27 ブロック、210 ピン、212 レール、
219 引張りバネ、220 巻きバネ。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 59/00 - 59/40 B65H 54/00,57/16 B25J 19/00 H02G 11/02

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が回転軸を中心に回転する回転部に
    接続され、他端が固定部に接続された複数のケーブル
    と、 複数の収納枠を連結部により互いに連結することにより
    構成され、上記複数のケーブルを内部に通し、一端が上
    記回転部に接続され、他端が上記固定部に接続された収
    納枠群とを有するケーブル巻き取り装置であって、 上記収納枠群は、上記回転部の回転に伴い、上記回転軸
    を中心とする円周方向に移動する第1の移動と、上記円
    周方向および上記回転軸方向に移動する第2の移動とを
    行い、 上記連結部は、上記収納枠が上記第1の移動を行う際
    に、上記収納枠の上下面の内少なくとも1つの面が上記
    回転軸に垂直に交わる面に対して平行に移動するように
    上記収納枠への取付位置を調整したことを特徴とするケ
    ーブル巻き取り装置。
  2. 【請求項2】 一端が回転軸を中心に回転する回転部に
    接続され、他端が固定部に接続された複数のケーブル
    と、 複数の収納枠を連結部により互いに連結することにより
    構成され、上記複数のケーブルを内部に通し、一端が上
    記回転部に接続され、他端が上記固定部に接続された収
    納枠群とを有するケーブル巻き取り装置であって、 上記収納枠群は、上記回転軸を中心とする円周上の第1
    の軌道と、上記回転軸上の一点を頂点とする円錐の底面
    円周上の第2の軌道とを移動し、 上記収納枠群が上記第2の軌道を移動する際に、 上記連結部は上記円錐の側面を通過するとともに、 上記収納枠は上記収納枠の少なくとも一面が上記円錐の
    底面に対して垂直となる方向に傾斜しつつ上記第2の軌
    道を通過することを特徴とするケーブル巻き取り装置。
  3. 【請求項3】 一端が回転軸を中心に回転する回転部に
    接続され、他端が固定部に接続された複数のケーブル
    と、 複数の収納枠を連結部により互いに連結することにより
    構成され、上記複数のケーブルを内部に通し、一端が上
    記回転部に接続され、他端が上記固定部に接続された収
    納枠群と、 上記収納枠内に設けられ、上記収納枠内を通る複数のケ
    ーブルを仕切る仕切部材とを有するケーブル巻き取り装
    置であって、 上記収納枠群は、上記回転軸を中心とする円周上の第1
    の軌道と、上記回転軸上の一点を頂点とする円錐の底面
    円周上の第2の軌道とを移動し、 上記仕切部材は、上記複数のケーブルの長手方向への上
    記複数のケーブルの摺動を可能にするとともに上記収納
    枠内での上記複数のケーブルの上記長手方向に垂直な方
    向の移動を抑制することを特徴とするケーブル巻き取り
    装置。
  4. 【請求項4】 上記収納枠群の移動に際し、上記収納枠
    の上記回転軸方向の軌道ずれを抑制するとともに上記収
    納枠群および上記ケーブル群の重量を支持する第1のガ
    イド部を有することを特徴とする請求項1から3のいず
    れかに記載のケーブル巻き取り装置。
  5. 【請求項5】 上記収納枠群の移動に際し、上記収納枠
    の上記回転軸に対して垂直方向の軌道ずれを抑制すると
    ともに上記収納枠群および上記ケーブル群の重量を支持
    する第2のガイド部を有することを特徴とする請求項1
    から4記載のいずれかに記載のケーブル巻き取り装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のケーブル巻き取り装置を
    2体有し、該2体の請求項1記載のケーブル巻き取り装
    置は上記回転軸を共有し、上記回転軸を介して互いに対
    向して配置されていることを特徴とするケーブル巻き取
    り装置。
  7. 【請求項7】 回転軸を中心に回転する回転部と、 一端が上記回転部に接続され、他端が固定部に接続され
    た複数のケーブルと、 複数の収納枠を互いに連結することにより構成され、上
    記複数のケーブルを内部に通し、一端が上記回転部に接
    続され、他端が上記固定部に接続されて、上記回転部の
    回転に伴い、上記回転軸を中心とする円周方向に移動す
    る第1の移動と、上記円周方向および上記回転軸方向に
    移動する第2の移動とを行う収納枠群と、 上記回転部にジョイント部を介して接続され、該ジョイ
    ント部を介して傾斜可能な複数のロッドと、 上記複数のロッドに設けられ、上記収納枠群の上記第1
    の移動に際して上記収納枠を保持する保持部と、 上記収納枠群の上記第2の移動に際し、上記ロッドを傾
    斜させて上記保持部による上記収納枠の保持を解除する
    解除手段とを有することを特徴とするケーブル巻き取り
    装置。
  8. 【請求項8】 上記回転部にジョイント部を介して接続
    され、上記ジョイント部を介して傾斜可能な複数のロッ
    ドと、 上記複数のロッドに設けられ、上記収納枠群の上記第1
    の移動に際して上記収納枠を保持する保持部と、 上記収納枠群の上記第2の移動に際し、上記ロッドを傾
    斜させて上記保持部による上記収納枠の保持を解除する
    解除手段とを有することを特徴とする請求項1に記載の
    ケーブル巻き取り装置。
  9. 【請求項9】 上記解除手段は、上記収納枠群の移動に
    伴い、上記回転軸を中心とする円周上を移動することを
    特徴とする請求項7又は請求項8記載のケーブル巻き取
    り装置。
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