JP3021960U - 装飾用額縁 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 写真や絵画等の装飾用の絵柄の他に、該絵柄
の題名や撮影日付等の情報を必要に応じて入替え自在に
表示することができる装飾用額縁を提供することを目的
とするものである。 【構成】 写真、図柄等が表示された装飾表示部9 が形
成された装飾用表示シート3 と、該装飾用表示シート3
の前面側に配置された状態で、前記装飾表示部9 をそれ
ぞれ前面側に現出させるための装飾表示用窓孔7 が、前
記装飾表示部9に対応して任意形状に切抜きによって形
成された切抜シート2 と、前記装飾用表示シート3 及び
切抜シート2 の周縁部を保持するための枠体1 とからな
る装飾用額縁において、前記装飾用表示シート3 の装飾
表示部9 の近傍に装飾表示部9 に関する情報が表示され
た情報表示部13が設けられ、且つ前記切抜シート2 に、
該情報表示部13が前面側に現出されるべく情報表示用窓
孔12が形成されたことを構成上の要旨とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、壁や室内等の装飾に使用される装飾用額縁の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】

通常、壁等に掛けて装飾のために使用される装飾用額縁21としては、図７に示 すように、写真や絵等が貼着された絵柄部23を有するシートと、該絵柄部23が目 視できるような窓部24が形成された切抜きシート25を重ねて、枠体22内に固定し て収納したものが使用されていた。

【考案が解決しようとする課題】

【０００３】 しかし、このような装飾用額縁21の場合、例えば絵柄部23を写真を貼着して形 成して、該写真を撮った日付や場所等の絵柄部23の写真に関する情報を何処かに 記入できれば便利であるが、このような情報を絵柄部23の近傍に記入しようと思 えば、切抜きシート25に情報ａ〜ｃを直接記入するしかなく、このように、切抜 きシート25に情報を記入した場合には、写真や絵等を入れ換える時や、情報の記 載を書き換えたい場合には切抜きシート25ごと取り替えなければならず不便であ った。

【０００４】 本考案は、上記従来の問題点を解決するためになされたものであり、写真や絵 画等の装飾用の絵柄の他に、該絵柄の題名や撮影日付等の情報を必要に応じて入 替え自在に表示することができる装飾用額縁を提供することを課題とするもので ある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

すなわち、本考案の上記課題を解決するための手段は、写真、図柄等が表示さ れた装飾表示部9 が形成された装飾用表示シート3 と、該装飾用表示シート3 の 前面側に配置された状態で、前記装飾表示部9 をそれぞれ前面側に現出させるた めの装飾表示用窓孔7 が、前記装飾表示部9 に対応して任意形状に切抜きによっ て形成された切抜シート2 と、前記装飾用表示シート3 及び切抜シート2 の周縁 部を保持するための枠体1 とからなる装飾用額縁において、前記装飾用表示シー ト3 の装飾表示部9 の近傍に装飾表示部9 に関する情報が表示された情報表示部 13が設けられ、且つ前記切抜シート2 に、該情報表示部13が前面側に現出される べく情報表示用窓孔12が形成されたことを特徴とする。

【０００６】

【作用】

本考案は、上述のように、写真や絵柄等の装飾表示部９が現出される装飾表示 用窓孔7 の近傍位置に、該装飾表示部９の説明や日付等の情報が表示された情報 表示部13を現出するための情報表示用窓孔12が形成されているため、該情報表示 用窓孔12の下面側に写真や絵柄についての説明や日付等が記入された情報表示部 13を必要に応じて形成して、該情報表示部13を情報表示用窓孔12を通して表面側 に裸出して装飾表示部９の直ぐ近くに表示することができる。

【０００７】 また、情報表示用窓孔12の下側の情報表示部13を取り替えるだけで、情報の入 替えができ、例えば気分に応じて装飾表示部９の写真や絵柄等を入れ替えたい場 合に、絵柄等に合わせて情報も容易に入れ替えることができる。

【０００８】 さらに、該情報表示部13を別体のシート体14に設けて、該シート体14を装飾用 表示シート３に貼着して形成した場合には、シート体14を取替えるだけで、情報 表示部13を入れ替えることができ、情報の入替え作業が容易にできる。

【０００９】

【実施例】

先ず、本考案にかかる装飾用額縁の構成について図面に従って説明する。 図１及び図２において、１は４片の木製の枠片８が長方形に組み合わされた枠 体である。 枠片８は、図２に示すように表面板8aと側板8bからなり断面視Ｌ字状に形成さ れている。

【００１０】 ２は枠体１と略等しい大きさ及び形状の紙製シートからなる切抜シートで、該 切抜シート２には、図１乃至図３に示すように、楕円や長方形状等の任意形状の 絵柄表示用窓孔７と、該各絵柄表示用窓孔７の直ぐ上部に設けられた情報表示用 窓孔12が、該切抜シート２を切り抜くことによって形成されている。

【００１１】 ３は、切抜シート２と同様に枠体１と略等しい大きさ及び形状の紙製シートか らなる装飾用表示シートで、装飾用表示シート３の一面側には、図４に示すよう に３箇所に写真Ａ〜Ｃが貼着されて装飾表示部９が形成され、該写真Ａ〜Ｃの直 ぐ上部には情報表示部13が設けられている。 該情報表示部13は、写真Ａ〜Ｃを撮った日付や場所等の写真Ａ〜Ｃに関する情 報ａ〜ｃが、別体のシート体である紙製シート14に記入され、該紙製シート14が 装飾用表示シート３に貼着されることによって形成されている。

【００１２】 上記のような装飾用表示シート３の一面側には、図５に示すように、前記切抜 シート２が重ねられ、絵柄表示用窓孔７及び情報表示用窓孔12を通し装飾表示部 ９の写真Ａ〜Ｃと情報表示部13の情報ａ〜ｃが表面に現れる。

【００１３】 さらに、該切抜シート２の表面には、表面ガラス板５が重ねられ、前記枠片８ の表面板に保持されるように、枠体１内に収納され、裏面側には木製の裏面板６ が枠体１の裏面に形成された止め具16によって止着されてなる（図１及び図２参 照）。

【００１４】 上記の構成からなる装飾用額縁10は壁に掛けたり、又は図６に示すような裏面 板６に取り付けられたスタンド17等を使用して、置物として使用することができ る。

【００１５】 さらに、このような装飾用額縁10を使用していくうちに写真Ａ〜Ｃを別の写真 に取り替えたい場合がある。 このような場合には，枠体１から装飾用表示シート３をはずして、写真Ａ〜Ｃ を装飾用表示シート３から剥離して所望の新しい写真を装飾用表示シート３に貼 着する

【００１６】 次に、写真Ａ〜Ｃに関する日付等の情報ａ〜ｃが記入された紙製シート14も同 様に装飾用表示シート３から剥離して別の写真に関する情報が記入された紙製シ ートを代わりに貼着する。 そして、該装飾用表示シート３に再び新しい写真と該写真に関する情報がそれ ぞれ絵柄表示窓孔７及び情報表示用窓孔12から現れるように切抜シート２を重ね 、さらに上面にガラス板５が重ねられ枠体１内に収納されて装飾用額縁10として 使用できる。

【００１７】 尚、上記実施例では装飾表示部９を写真Ａ〜Ｃを貼着して形成したが、写真以 外に文字や絵柄等の装飾的なデザインが表示されたものを装飾用表示シート３に 貼着してもよく、装飾表示部９を形成するものは任意のものを使用することがで きる。

【００１８】 また、上記実施例では装飾表示用シート３に装飾表示部９としての写真、及び 情報の記入された紙製シート14を貼着したが、この装飾表示部９や情報表示部13 は直接装飾表示用シート３に印刷等によって設けられていてもよい。 但し、上記実施例のように別体の写真やシート体が装飾表示用シート３に貼着 された場合には、装飾表示用シート３ごと取り替えることなく、装飾表示部９や 情報表示部13を取り替えることができ、便利である。

【００１９】 さらに、上記実施例では、切抜シート２の３箇所に装飾表示窓孔７及び情報 表示用窓孔12を形成したが、装飾表示窓孔７及び情報表示用窓孔12の数や形状は これに限定されるものではなく、任意の個数、形状に形成することができる。 但し、各装飾表示窓孔７の近傍位置には情報表示用窓孔12を形成することが必 要である。

【００２０】 また、上記実施例では、枠体１内に表面ガラス板５を収納し、該表面ガラス板 ５越しに切抜シート２及び装飾表示部９を目視できるように形成したが、表面ガ ラス板５の代わりに透明合成樹脂製の板を使用してもよく、さらにはこのような ガラス板等を使用せずに、切抜シート２等が直接枠体１に保持されていてもよい 。 但し、このような表面ガラス板５等が切抜シート２の外面に設けられた場合に は切抜シート２や装飾表示部９を傷や埃から保護できるという効果がある。

【００２１】 さらに、上記実施例では、枠体１を４本の枠片８によって長方形状に形成した が、例えば、楕円形や真円の枠体１を形成してもよく、枠体１の形状はこれに限 定されるものではない。 さらに、枠体１の材質も上記実施例の木製に限定されるものではなく、金属や 合成樹脂製の枠体１を使用してもよい。 また、切抜シート２や装飾用表示シート３の材質も紙製の他合成樹脂シート等 であってもよい。

【００２２】 さらに、切抜シート２の装飾表示用窓孔７及び情報表示用窓孔12の形状等も任 意の形状に形成することができる。

【００２３】

【考案の効果】

叙上のように、本考案の装飾用額縁は、装飾された写真や絵柄に関する情報を 写真等の近傍に表示することができ，さらに写真等を入れ替えた場合にも、写真 等についての情報も簡単に入れ替えることができるという効果が得られる。

【００２４】 さらに、各情報表示部が、装飾表示と同様の切抜シートによって縁取りされて いるため、デザインに統一性があり、写真等の装飾表示の美観を損なうことなく 情報を表示することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す装飾用額縁の正面図。

【図２】図１のＸ−Ｘ線断面図。

【図３】本考案にかかる切抜シートの正面図。

【図４】本考案にかかる装飾用表示シートの正面図。

【図５】装飾用シートに切抜シートを重ねた状態を示す
正面図。

【図６】装飾用額縁の使用状態の一実施例を示す側面
図。

【図７】従来例の装飾用額縁を示す正面図。

【符号の説明】

１ 枠体 ２ 切抜シート ３ 装飾用表示シート ７ 装飾表示用窓孔 ９ 装飾表示部 12 情報表示用窓孔 13 情報表示部

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 写真、図柄等が表示された装飾表示部
   (9) が形成された装飾用表示シート(3) と、該装飾用表
   示シート(3) の前面側に配置された状態で、前記装飾表
   示部(9) をそれぞれ前面側に現出させるための装飾表示
   用窓孔(7) が、前記装飾表示部(9) に対応して任意形状
   に切抜きによって形成された切抜シート(2) と、前記装
   飾用表示シート(3) 及び切抜シート(2) の周縁部を保持
   するための枠体(1) とからなる装飾用額縁において、前
   記装飾用表示シート(3) の装飾表示部(9) の近傍に装飾
   表示部(9) に関する情報が表示された情報表示部(13)が
   設けられ、且つ前記切抜シート(2) に、該情報表示部(1
   3)が前面側に現出されるべく情報表示用窓孔(12)が形成
   されたことを特徴とする装飾用額縁。
2. 【請求項２】 前記情報表示部(13)が、情報が表示され
   たシート体(14)が前記装飾用表示シート(3) に貼着され
   て形成されてなる請求項１に記載の装飾用額縁。