JP3047758U - ジグソーパズル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】絵や写真の一部に事後的にカレンダーを貼着し
て、その絵や写真を完成させるとか一種の模様替えをす
るとかができるようにすることにより、単なる室内装飾
だけでなく、実用品としても利用できるジグソーパズル
の提供。 【解決手段】本考案ジグソーパズルは、絵，写真等を印
刷した印刷板ａの表面に離型性透明層ｂを重合した重合
体を、不規則な形状に型抜き分離してなる複数個のピー
ス６と、表面に年月日等の所要事項を印刷するとともに
裏面を貼着面としたシール状カレンダー片ｃからなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、カレンダーを剥離自在に貼着できるようにしてなるジグソーパズル に関する。

【０００２】

【従来の技術】

ジグソーパズルは、表面に絵や写真を印刷した印刷板を、不規則な形状に切り 離してなる複数個のピースを、適宜組み合わせて元の絵や写真を復元させてジグ ソーパズル飾り板を構成し、通常は、それを額縁状フレームに入れ、壁や柱に掛 けるとか机上に置くなどして室内装飾に供されているものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の目的は、上記絵や写真の一部に事後的にカレンダーを貼着して、その 絵や写真を完成させるとか一種の模様替えをするとかができるようにすることに より、単なる室内装飾だけでなく、実用品としても利用できるようにしたジグソ ーパズルの提供にある。 また、本考案の他の目的は、カレンダーの貼着または剥離を繰り返し行ったと しても、上記印刷板の印刷面、すなわち、絵や写真の表面に傷をつけたり汚した りすることのないようにしたジグソーパズルの提供にある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案ジグソーパズルは、絵，写真等を印刷した印刷板ａの表面に離型性透明 層ｂを重合した重合体を、不規則な形状に型抜き分離してなる複数個のピース６ と、表面に年月日等の所要事項を印刷するとともに裏面を貼着面としたシール状 カレンダー片ｃからなる。

【０００５】 印刷板ａとしては、その表面に、シール状カレンダー片の貼着位置を示す表示 を印刷しておくと好都合であるとともに、厚紙または合成樹脂板等の基板１と、 表面に絵や写真を印刷した紙または合成樹脂フィルム等の印刷シート２とを重合 貼着して形成したものの他、基板１の表面に直接絵や写真を印刷したものでもよ い。

【０００６】 離型性透明層ｂは、シリコン薄層４とポリプロピレン薄層５とを重合してなる ものが好適である。さらに、シール状カレンダー片ｃは、紙または合成樹脂フィ ルム等の薄層材７の表面に、年月日等の所要事項を印刷してなるものが好適であ ると認められる。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下本考案の１実施形態を図面を参照し説明する。 １は厚紙または合成樹脂板等の基板、２は表面に任意の図形３を絵や写真で印 刷した紙または合成樹脂フィルム等の印刷シートで、これらの基板１と印刷シー ト２を重合貼着して印刷板ａを形成している。

【０００８】 ３′は、印刷板ａ（具体的には、印刷シート２）の表面に上記図形３とともに 印刷した、後記シール状カレンダー片ｃの貼着位置を示す枠形の表示である。 ただし、この表示３′としては、貼着位置さえ判断できるものであれば枠形に 特定されるものでない。 場合によっては、かかる表示３′を印刷することなく、任意の位置にシール状 カレンダー片ｃを貼着するようにしておくことももちろん可能である。

【０００９】 図形３および表示３′の印刷は、シルク印刷，グラビア印刷，オフセット印刷 または転写印刷等であってもよく、特にシルク印刷は、基板１の表面に直接絵や 写真を印刷して印刷板ａとするのに適している。

【００１０】 ｂは、シリコン薄層４とポリプロピレン薄層５とを重合してなる離型性透明層 で、印刷板ａにその印刷面を覆って重合している。 この印刷板ａと離型性透明層ｂの重合体は、慣行にしたがい、複数個の不規則 な形状のピース６……に型抜き分離される。

【００１１】 シール状カレンダー片ｃは、紙または合成樹脂フィルム等の薄層材７の表面に 年月日等の所要事項を適宜の印刷法により印刷するとともに裏面を粘着面として なる。 このシール状カレンダー片ｃとしては、カレンダーを一月毎に印刷したもの、 二月毎に印刷したものあるいは一年分を印刷したもの等を任意に用意して使用に 供することができる。

【００１２】 上記ピース６……を適宜組み合わせて元の絵や写真を復元させ、図１のジグソ ーパズル飾り板Ａを形成することができること明らかであるが、さらに、上記シ ール状カレンダー片ｃを離型性透明層ｂの表面に、上記表示３′に一致させて剥 離自在に貼着することにより、ジグソーパズルにカレンダー機能を付加できるも のである。

【００１３】 シール状カレンダー片ｃの貼着は、上記表示３′を利用することによって、所 定の位置に的確に行うことができるものであるが、パズル飾り板Ａの上記絵や写 真との関係で任意の部位に行ってもかまわないこと明らかである。

【００１４】 上記のように、印刷板ａの印刷面すなわち絵や写真は、離型性透明層ｂで被覆 されているので、シール状カレンダー片ｃの貼着と剥離を繰り返し行ったとして も、傷がついたり、印刷インクが剥ぎ取られたりすることがない。

【００１５】

【考案の効果】

以上述べたところから明らかなように、本考案ジグソーパズルは、絵，写真等 を印刷した印刷板の表面に離型性透明層を重合した重合体を、不規則な形状に型 抜き分離してなる複数個のピースからなるから、そのピースを適宜組み合わせて 元の絵や写真を復元させ、所定のジグソーパズル飾り板Ａを形成することができ るものであるが、表面の上記離型性透明層に、裏面を貼着面としたシール状カレ ンダー片を貼着することにより、カレンダー機能を付与し、印刷板の表面の絵や 写真の趣を変えることができるとともに、必要に応じそれを剥離することも簡単 にできる。

【００１６】 すなわち、適宜の形状にするとともにその表面に年月日等の所要事項を印刷し たシール状カレンダー片を、ジグソーパズル飾り板Ａの所要の位置に貼着するこ とによって、該ジグソーパズル飾り板Ａの上記絵や写真の一部を事後的に模様替 えしながら、カレンダー体感を付与するとかできるから、商品価値も上がる。

【００１７】 しかも、その模様替え等はシール状カレンダー片の貼着または剥離によって簡 単に行うことができるとともに、そのシール状カレンダー片の貼着または剥離を 繰り返し行ったとしても、印刷板の印刷面、すなわち、絵や写真の表面は、離型 性透明層で覆われているので、傷がついたり汚れたりすることがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の１実施形態の斜視図である。

【図２】同上の一部拡大断面図である。

【図３】同上の分離状態拡大断面図である。

【符号の説明】

Ａ ジグソーパズル飾り板 ａ 印刷板 ｂ 離型性透明層 ｃ シール状カレンダー片 １ 基板 ２ 印刷シート ３ 図形 ３′ 表示 ４ シリコン薄層 ５ ポリプロピレン薄層 ６ ピース ７ 薄層材

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】絵，写真等を印刷した印刷板の表面に離型
   性透明層を重合した重合体を、不規則な形状に型抜き分
   離してなる複数個のピースと、表面に年月日等の所要事
   項を印刷するとともに裏面を貼着面としたシール状カレ
   ンダー片からなることを特徴とするジグソーパズル。
2. 【請求項２】印刷板が、その表面に、シール状カレンダ
   ー片の貼着位置を示す表示を印刷していることを特徴と
   する請求項１記載のジグソーパズル。
3. 【請求項３】離型性透明層が、シリコン薄層とポリプロ
   ピレン薄層とを重合してなるものであることを特徴とす
   る請求項１または２記載のジグソーパズル。
4. 【請求項４】印刷板が、厚紙または合成樹脂板等の基板
   と、表面に絵や写真を印刷した紙または合成樹脂フィル
   ム等の印刷シートとを重合貼着して形成されていること
   を特徴とする請求項１，２または３記載のジグソーパズ
   ル。
5. 【請求項５】印刷板が基板の表面に直接絵や写真をシル
   ク印刷してなることを特徴とする請求項１，２，３また
   は４記載のジグソーパズル。
6. 【請求項６】シール状カレンダー片が、紙または合成樹
   脂フィルム等の薄層材の表面に、年月日等の所要事項を
   印刷してなることを特徴とする請求項１，２，３，４ま
   たは５記載のジグソーパズル。