JP3066454U - 取替可能な装飾表示体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 商品の購入者がその商品に施された装飾や表
示を自分の気に入ったものに任意にチェンジして使用す
ることができる取替可能な装飾表示体を提供する。 【解決手段】 表面を透明被覆材８でカバーした装飾表
示シート９の裏面側に接着剤層６を設けてその裏面を商
品の表面に剥離可能に接着する主装飾表示体１と、その
主装飾表示体１の装飾表示シート９とは異なる装飾表示
シート２６の表面を透明被覆材２７でカバーするととも
にその装飾表示シート２６の裏面側に再接着性の接着剤
層３０を設けてその接着剤層３０に離形紙２９を貼り合
わせた構造を有して、商品から主装飾表示体１を取り除
くことによりその主装飾表示体１に替えて、その離形紙
２９を剥がしてその裏面を商品に接着可能とした副装飾
表示体２５とから成り、その副装飾表示体２５は装飾表
示シートが互いに異なるものを複数備えたことを特徴と
する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、各種商品の表面に様々な装飾や表示を施すために取り付ける装飾表 示体に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、キャラクターなどを印刷したシール等を装飾のために貼着した各種の商 品が存在する。また、ロゴマークなどの各種の表示を印刷したシール等を商品に 貼着することも普通に行なわれている。

【０００３】 ところで、商品に施された各種の装飾や表示は必ずしも商品の購入者に好まれ るものではない。また、同じ装飾や表示を長期間見続けると飽きてしまうことも ある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

そこで本考案は、商品の購入者がその商品に施された装飾や表示を自分の気に 入ったものに任意にチェンジして使用することができる取替可能な装飾表示体の 提供を課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために案出した第１の考案の取替可能な装飾表示体は、表 面を透明被覆材８でカバーした装飾表示シート９の裏面側に接着剤層６を設けて その裏面を商品の表面に剥離可能に接着する主装飾表示体１と、その主装飾表示 体１の装飾表示シート９とは異なる装飾表示シート２６の表面を透明被覆材２７ でカバーするとともにその装飾表示シート２６の裏面側に再接着性の接着剤層３ ０を設けてその接着剤層３０に離形紙２９を貼り合わせた構造を有して、商品か ら主装飾表示体１を取り除くことによりその主装飾表示体１に替えて、その離形 紙２９を剥がしてその裏面を商品に接着可能とした副装飾表示体２５とから成り 、その副装飾表示体２５は装飾表示シートが互いに異なるものを複数備えたこと を特徴とする、という構成を採るものである。

【０００６】 同じく上記の課題を解決するために案出した第２の考案の取替可能な装飾表示 体は、表面を透明被覆材８でカバーした装飾表示シート９の裏面側に接着剤層６ を設けてその裏面を商品の表面に剥離可能に接着する主装飾表示体１と、裏面に 再接着性の接着剤層１５を設けてその裏面に離形紙１６を貼り合わせた構造を有 して、商品の購入者が自分で製作するオリジナルの装飾表示シート１４の表面に 離形紙１６を剥がしてその裏面を接着可能とした透明被覆材１７と、表裏両面に 再接着性の接着剤層１８，１９を設けてその表裏両面にそれぞれ離形紙２０，２ １を貼り合わせた構造を有して、上記の透明被覆材１７を表面に接着するオリジ ナルの装飾表示シート１４の裏面にその表面側の離形紙２０を剥がして接着可能 にするとともに、商品から主装飾表示体１を取り除くことによりその主装飾表示 体１に替えて、その裏面側の離形紙２１を剥がしてその裏面を商品に接着可能と した接着シート１９とから成り、その透明被覆材１７と接着シート１９は複数セ ット備えたことを特徴とする、という構成を採るものである。

【０００７】

【考案の実施の態様】

図１及び図２は主装飾表示体１をキーホルダ２に取付けた状態を示したもので ある。キーホルダ２はリング３にチェーン４を介して飾り板５を接続し、その飾 り板５の表面に設けた凹部６に主装飾表示体１を嵌め込んだ状態に取付けている 。

【０００８】 主装飾表示体１は、裏面に接着剤層７を設けた透明プラスチックフィルム製の 透明被覆材８を装飾表示シート９の表面に貼り合わせるとともに、表裏両面に接 着剤層１０，１１を設けた接着シート１２の表面側を装飾表示シート９の裏面に 貼り合わせた構造になっていて、その接着シート１２の裏面側に設けた接着剤層 １１を凹部６の底面に接着させて取付けられている。

【０００９】 なお、この装飾表示シート９には写真を用いているが、装飾表示シート９は写 真に限定するものではなく、その他の印刷物等も使用可能である。また、装飾表 示シート９は装飾を目的とするものだけに限定するものではなく、各種の表示を 目的とするもの、例えばブランド、ロゴマーク又はシンボルマーク等を表示した ものも含むものとする。また、装飾表示シート９の材料は紙、プラスチック、布 、金属等自由である。

【００１０】 装飾表示シート９の全体の厚さは約１ミリ程度で、凹部６の深さと略同一に設 定している。したがって、装飾表示シート９の表面と飾り板５の表面はほぼ面一 であり、表面を擦っても透明カバーシート８が剥がれにくい。なお、飾り板５の 表面で主装飾表示体１を取付ける箇所には凹部６の代わりに内側の広さが主装飾 表示体１の大きさと略同一の額縁状の枠部を設けてもよい。

【００１１】 接着シート１２の裏面側に設ける接着剤層１１は接着力があまり強くないもの 、すなわち、凹部６の底面に接着した後で再び容易に剥離できるものを使用する 。これによって、装飾表示シート９に施された装飾等に飽きたらキーホルダ２か ら主装飾表示体１を簡単に取り外すことができる。

【００１２】 図３は副装飾表示体２５を示したものである。この副装飾表示体２５は上記の ようにキーホルダ２から主装飾表示体１を取り外した場合に、その主装飾表示体 １に替えてキーホルダ２に取り付けることができる。

【００１３】 この副装飾表示体２５は、上記の主装飾表示体１における装飾表示シート９と は異なる装飾表示シート２６の表面を透明プラスチックフィルム製の透明被覆材 ２７でカバーするとともに、その装飾表示シート２６の裏面に接着剤層を表裏両 面に設けた接着シート２８を接着して、その接着シート２８の裏面側に設けた再 接着性の接着剤層３０に離形紙２９を貼り合わせた構造になっていて、その離形 紙２９を剥がしてキーホルダ２における飾り板５の凹部６に接着することができ る。なお、再接着性とは、離形紙を剥がした後でも接着力を保持する性質をいう ものとする。

【００１４】 次に、図４乃至図７は、キーホルダ２の購入者が自分でオリジナルの装飾表示 体１３を製作して、上記の主装飾表示体１に替えて、そのオリジナルの装飾表示 体１３をキーホルダ２に取り付ける工程を示したものである。すなわち、まず、 図４に示すように、オリジナルの装飾表示シート１４を製作する。このオリジナ ルの装飾表示シート１４は自分で撮った写真や自分で描いたイラスト、又は雑誌 等から切り抜いた気に入った写真やイラストなどを用いて自由に製作することが できる。

【００１５】 次に、オリジナルの装飾表示シート１４の表面に透明プラスチックフィルム製 の透明被覆材１７を接着する。この透明被覆材１７は裏面に再接着性の接着剤層 １５を設けて、その接着剤層１５に離形紙１６を貼り合わせた状態で提供される もので、その離形紙１６を剥がしてオリジナルの装飾表示シート１４の表面に接 着する。

【００１６】 次に、図５に示すように、オリジナルの装飾表示シート１４の裏面に接着シー ト２２を接着する。この接着シート２２は表裏両面にそれぞれ再接着性の接着剤 層１８，１９を設けていて、それら接着剤層１８，１９にそれぞれ離形紙２０， ２１を貼り合わせた状態で提供されるもので、その表面側の離形紙２０を剥がし てオリジナルの装飾表示シート１４の裏面に接着する。

【００１７】 次に、図６に示すように、接着シート２２の裏面側の離形紙２１を剥がして、 主装飾表示体１を取り除いたキーホルダ２の凹部６の底面にその接着シート２２ の裏面を接着する。

【００１８】 これにより、図７に示すように、キーホルダ２には主装飾表示体１に替わって オリジナルの装飾表示体１３を取付けることができる。

【００１９】 なお、上記の主装飾表示体１はキーホルダ２に取り付けた状態で提供すること もできるし、キーホルダ２から分離して提供することもできる。なお、上記の副 装飾表示体２５は主装飾表示体１に添付して一緒に提供し、又、オリジナルの装 飾表示体１３を製作するために使用する離形紙１６付きの透明被覆材１７と、離 形紙２０，２１付きの接着シート２２も主装飾表示体１に添付して一緒に提供す るものとする。この副装飾表示体２５、及び、オリジナルの装飾表示体１３を製 作するために使用す透明被覆材１７と接着シート２２は複数備えるものとする。

【００２０】 次に、図８は主装飾表示体２３を皮革製のサイフ２４の表面に取付けた状態を 示したものである。なお、主装飾表示体２３の構成や、副装飾表示体(図示せず) の構成、オリジナルの装飾表示体(図示せず)の製作工程などは上記のキーホルダ ２に取り付けるものと同一なので説明は省略する。

【００２１】 上記の実施態様はキーホルダ２とサイフ２４に関するものであるが、本考案を 実施できる物品は勿論これらに限定されるものではない。例えば、バッグや手帳 等の携帯品、ベルトや靴等の身回品、筆入れ等の文房具、三輪車等の遊戯具や玩 具、記念メダル等の土産など各種の商品に実施可能である。

【００２２】

【考案の効果】

請求項１記載の考案は、商品の購入者がその商品に取り付けた主装飾表示体１ の装飾や表示が気に入らない場合や、その装飾や表示に飽きた場合に、その主装 飾表示体１を商品から取り除いて、副装飾表示体２５に取り替えることができ、 また、請求項２記載の考案は、商品の購入者がその商品に取り付けた主装飾表示 体１の装飾や表示が気に入らない場合や、その装飾や表示に飽きた場合に、その 主装飾表示体１を商品から取り除いて、自分の気に入った写真等を用いて製作し たオリジナルの装飾表示体１３に取り替えることができるので、使って楽しいと いう利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】キーホルダに主装飾表示体を取付けた状態を示
す斜視図である。

【図２】図１のＡ−Ａ線における断面図である。

【図３】副装飾表示体の斜視図である

【図４】オリジナルの装飾表示体を製作する工程を示す
斜視図である。

【図５】オリジナルの装飾表示体を製作する工程を示す
斜視図である。

【図６】オリジナルの装飾表示体を製作する工程を示す
斜視図である。

【図７】オリジナルの装飾表示体をキーホルダに取り付
けた状態の斜視図である。

【図８】サイフに主装飾表示体取付けた状態を示す斜視
図である。

【符号の説明】

１ 主装飾表示体 ２ キーホルダ ３ リング ４ チェーン ５ 飾り板 ６ 凹部 ７ 接着剤層 ８ 透明被覆材 ９ 装飾表示シート １０ 接着剤層 １１ 接着剤層 １２ 接着シート １３ オリジナルの装飾表示体 １４ オリジナルの装飾表示シート １５ 接着剤層 １６ 離形紙 １７ 透明被覆材 １８ 接着剤層 １９ 接着剤層 ２０ 離形紙 ２１ 離形紙 ２２ 接着シート ２３ 主装飾表示体 ２４ サイフ ２５ 副装飾表示体 ２６ 装飾表示シート ２７ 透明被覆材 ２８ 接着シート ２９ 離形紙 ３０ 接着剤層

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 表面を透明被覆材８でカバーした装飾表
   示シート９の裏面側に接着剤層６を設けてその裏面を商
   品の表面に剥離可能に接着する主装飾表示体１と、その
   主装飾表示体１の装飾表示シート９とは異なる装飾表示
   シート２６の表面を透明被覆材２７でカバーするととも
   にその装飾表示シート２６の裏面側に再接着性の接着剤
   層３０を設けてその接着剤層３０に離形紙２９を貼り合
   わせた構造を有して、商品から主装飾表示体１を取り除
   くことによりその主装飾表示体１に替えて、その離形紙
   ２９を剥がしてその裏面を商品に接着可能とした副装飾
   表示体２５とから成り、その副装飾表示体２５は装飾表
   示シートが互いに異なるものを複数備えたことを特徴と
   する取替可能な装飾表示体。
2. 【請求項２】 表面を透明被覆材８でカバーした装飾表
   示シート９の裏面側に接着剤層６を設けてその裏面を商
   品の表面に剥離可能に接着する主装飾表示体１と、裏面
   に再接着性の接着剤層１５を設けてその裏面に離形紙１
   ６を貼り合わせた構造を有して、商品の購入者が自分で
   製作するオリジナルの装飾表示シート１４の表面に離形
   紙１６を剥がしてその裏面を接着可能とした透明被覆材
   １７と、表裏両面に再接着性の接着剤層１８，１９を設
   けてその表裏両面にそれぞれ離形紙２０，２１を貼り合
   わせた構造を有して、上記の透明被覆材１７を表面に接
   着するオリジナルの装飾表示シート１４の裏面にその表
   面側の離形紙２０を剥がして接着可能にするとともに、
   商品から主装飾表示体１を取り除くことによりその主装
   飾表示体１に替えて、その裏面側の離形紙２１を剥がし
   てその裏面を商品に接着可能とした接着シート１９とか
   ら成り、その透明被覆材１７と接着シート１９は複数セ
   ット備えたことを特徴とする取替可能な装飾表示体。