JP3008685U

JP3008685U - 収納部を備えたシート状部材および台紙

Info

Publication number: JP3008685U
Application number: JP1114594U
Authority: JP
Inventors: 敏樹齋藤
Original assignee: 有限会社斎藤敏樹デザイン室
Priority date: 1994-09-07
Filing date: 1994-09-07
Publication date: 1995-03-20
Anticipated expiration: 2000-09-07

Abstract

(57)【要約】【目的】サンプル商品等の小物を収納しうる構造を備
えたシート状部材を提供すること。【構成】葉書サイズのシート状部材１は、表シート１
Ａと、裏シート１Ｂと、収納空間Ｓを形成するための小
物収納空間形成部材２とから構成されている。小物収納
空間形成部材２は透明なプラスチックで構成され、内部
の小物Ｐがよく見える。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、小物収納部を備えたシート状部材に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、新規に開発したサンプル等の小物を配付する場合等においては、当該小物を一個ずつむき出しの状態で配付することや、袋に入れて配付することが行われている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、小物をむき出しの状態で配付すると、汚れたり破損したり、または濡れたりする等の問題があった。また、袋に入れて配付すると、形状が不揃いであるとともに、形状が定まらず、大変に扱いにくいという問題があった。

【０００４】そこで、本考案は、扱いやすいように形状であって、内部がよく見える収納部を備えたシート状部材を提供することを目的としてなされたのである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の請求項１においては、表側と裏側の２枚のシート状の部材が重ね合わされて構成されるシート状部材であって、前記表側のシート状の部材の一部には窓状の切り抜き部が形成され、この切り抜き部には、鍔を備えた小物収納空間形成部材の凸状部分が嵌め込まれ、前記鍔が前記２枚のシート状の部材によって挟み込まれた状態で保持されてなる構成としたものである。請求項２においては、少なくとも裏側のシート状の部材の表面には接着剤層が形成され、裏側のシート状の部材の表面における、表側のシート状の部材に形成された窓状の切り抜き部に対応する位置には、前記接着剤層によってシート片が接着されてなるものである。請求項３においては、表側と裏側の２枚のシート状の部材が重ね合わされて構成されるシート状部材の一部には、通穴が設けられたものである。請求項４においては、一枚のシート状の部材を折り曲げて、表側と裏側の２枚のシート状の部材となしたものである。請求項５においては、表側のシート状の部材は、その一部には窓状の切り抜き部が形成されているとともに、切り抜き部において２分割構成されたものである。請求項６においては、小物収納空間形成部材を、閉じた収納空間が形成された部材としたものである。請求項７においては、小物収納空間形成部材を、透明のプラスチックで形成したものである。請求項８においては、小物収納空間形成部材を、半透明のプラスチックで形成したものである。請求項９においては、シート状部材の大きさを葉書サイズとしたものである。請求項１０においては、上記シート状部材に用いる台紙を、表側と裏側の２枚のシート状の部材の重ね合わされる面には、接着剤層が形成されるとともに、剥離シートで覆われている構成としたものである。

【０００６】

【作用】

請求項１によれば、小物収納空間形成部材の鍔が、２枚のシート状の部材によって挟み込まれた状態で保持されるとともに、２枚のシート状の部材は重ね合わされているので、前記小物収納空間形成部材は２枚のシート状の部材に保持されるのである。そして、前記小物収納空間形成部材の凸部部分で形成された収納空間に、サンプル等の小物を収納することができるのである。請求項２によれば、少なくとも裏側のシート状の部材の表面には接着剤層が形成され、裏側のシート状の部材の表面における、表側のシート状の部材に形成された窓状の切り抜き部に対応する位置には、前記接着剤層によってシート片が接着されているので、収納空間の小物が裏側のシート状の部材の接着剤層に接着することが防止される。請求項３によれば、表側と裏側の２枚のシート状の部材が重ね合わされて構成されるシート状部材の一部には、通穴が設けられているので、複数のシート状部材を取り扱うときには、それぞれの前記通穴にロッドや紐を通すことによって、展示や収納等の取扱いが容易になる。

【０００７】請求項４によれば、一枚のシート状の部材を折り曲げて、表側と裏側の２枚のシート状の部材となしたので、元のシート状の部材の片面に印刷等を施し、その面を外側になるように折り曲げれば、重ね合わされたシート状部材の両面に印刷等が施された状態になる。請求項５によれば、表側のシート状の部材は、その一部には窓状の切り抜き部が形成されているとともに、切り抜き部において２分割構成されているので、２分割された表側のシート状の部材を、切り抜き部の回りの部分において、裏側のシート状の部材から引き剥がした状態で、小物収納空間形成部材を配置してから、その鍔を挟み込むように、２分割された表側のシート状の部材を裏側のシート状の部材に貼り合わせると、小物収納空間形成部材は保持される。請求項６によれば、小物収納空間形成部材は閉じた収納空間が形成された部材であるので、小物収納空間形成部材の鍔の部分を二枚のシート状の部材で挟み込むとともに、小物収納空間形成部材の裏面を裏側のシート状の部材に接する面を裏側のシート状の部材に接着することにより、確実に保持できる。請求項７によれば、小物収納空間形成部材は透明のプラスチックで形成されているので、内部のサンプル等の小物を外部から見ることができる。請求項８によれば、小物収納空間形成部材は半透明のプラスチックで形成されているので、内部のサンプル等の小物は完全には見えない。請求項９によれば、シート状部材の大きさを葉書サイズとしたので、郵便で配付することもできる。請求項１０においては、上記シート状部材に用いる台紙を、表側と裏側の２枚のシート状の部材の重ね合わされる面には、接着剤層が形成されるとともに、剥離シートで覆われているので、２枚のシート状の部材を貼り合わせていない状態で取り扱うことができ、必要な時点で、剥離紙を剥がして貼り合わせてシート状部材とすることができる。

【０００８】

【実施例】

以下に、本考案にかかる収納部を備えたシート状部材を、その実施例を示した図面に基づいて詳細に説明する。

【０００９】図１は本考案にかかる収納部を備えたシート状部材の実施例の断面図、図２は独立した２枚のシートでシート状部材を構成した実施例の分解斜視図である。図において、１は葉書サイズのシート状部材であり、表シート１Ａと、裏シート１Ｂと、透明プラスチックによって凸状部分２Ａが成型された箱状の小物収納空間形成部材２とから構成されている。なお、前記二枚のシート１Ａ，１Ｂは、図１のように、片面に印刷された二倍の面積のシートを二つ折りにしたものでも、図２のように独立した二枚のシートでもよい。また、小物収納空間形成部材２は、収納物である小物が見えやすいように透明なプラスチックを使用すれば好ましいが、少なくとも一部を透明にしたり、半透明、もしくは不透明とすることも可能である。前記小物収納空間形成部材２は、収納空間Ｓを形成するための凸状部分２Ａと鍔２Ｂとを備えている。

【００１０】前記表シート１Ａには、窓状の切り抜き部３が形成されている。この切り抜き部３に、前記小物収納空間形成部材２の凸状部分２Ａが嵌め込まれ、二枚のシート１Ａ，１Ｂを重ね合わせて貼り合わせることにより、前記小物収納空間形成部材２の鍔２Ｂは、二枚のシート１Ａ，１Ｂによって挟み込まれた状態で保持されるのである。４は、シート状部材１の角の部分に形成された引き剥がしのための舌片であり、裏シート１Ｂに対して貼着されていないので、この舌片４を持って二枚のシート１Ａ，１Ｂを容易に引き剥がして、収納空間Ｓの小物Ｐを取り出すことが可能となるのである。５は通孔であり、多数のシート状部材１をまとめて取り扱うときに、ロッドに通したりするためのものである。６は裏シート１Ｂの表面に形成された接着剤層に貼り付けられたシート片であり、収納した小物Ｐが接着してしまうことを防止するためのものである。

【００１１】前記小物収納空間形成部材２には、花の種子や食品や薬品等のサンプル等の小物Ｐを収納して配付するのである。なお、二枚のシート１Ａ，１Ｂの表面には、種々の文字や図形等の表示してもよい。

【００１２】また、図３に示したように、表シートの切り抜き部の形状もしくは小物収納空間形成部材の凸状部分の形状は、三角形、四角形等の多角形や、円形や楕円形、もしくはハート形や星形等、種々の形状が可能である。また、一枚のシート状部材に、複数の収納空間を形成してもよい。また、図４に示したように、表シートを２分割構成することにより、小物収納空間形成部材２を取り外すときには、２分割されたシートを開くように引き剥がし、小物収納空間形成部材２を取り付けるときには、開いたシートを閉じるようにして裏シート１Ｂに貼りつけてもよい。また、図５に示したように、２枚分の面積のシート１Ｃの片面には接着剤層７を形成し、その上を剥離シート８で覆うことにより、必要な時に、剥離シート８を剥がして、プラスチック製の小物収納空間形成部材を小物とともにセットして折り畳めば、図１に示したような、収納部を備えたシート状部材１とすることができる。即ち、例えば収納部を備えた葉書を作るためのキットとして、前記シート１Ｃとプラスチック製の小物収納空間形成部材とをセットにして販売等することによって、購入した人が、自分でそれぞれ所望の小物を収納して郵送することができるのである。また、図６に示したように、閉じた空間が形成された小物収納空間形成部材２Ｃでもよい。このときには、小物収納空間形成部材２Ｃの側面を裏シート１Ｂに接着することによって、さらに確実に保持できるという効果が得られる。

【００１３】形成された収納空間Ｓには、花の種子や食品や薬品等のサンプル等以外に、甲子園の砂や特別の海岸の砂等の粒子、コンパクトディスクやミニディスクやフロッピーディスク等の記録媒体、写真や小型の本等、種々のものを収納することが可能である。そして、シート状部材１の表面に郵便切手を貼付して、郵便物として利用することも可能である。シート状部材１を絵はがきとして利用することも可能である。年賀状やクリスマスカード等の四季折々の挨拶状として利用することもできる。表シート１Ａの切り抜き部の形状もしくは小物収納空間形成部材２の凸状部分の形状を前述したようにハート形として、チョコレートを収納し、バレンタインデーのプレゼント用の葉書として郵送することもできる。いずれにしても、定型葉書の規格に合致させることが好ましい。また、配送用の伝票を貼付して宅配に供することもできる。もちろん、３枚以上のシート状の部材を貼り合わせてもよい。

【００１４】なお、シート状部材１の大きさを、名刺サイズとすれば、名刺とサンプルとを同時に配付することができるので、強い印象を与えることができる。また、シート状部材１の材質として、生分解性のプラスチックと再生紙を用いると環境保護の点から好ましい。

【００１５】

【考案の効果】

請求項１によれば、小物収納空間形成部材の凸部部分によって形成された収納空間に、サンプル等の小物を収納することができるので、小物の運搬，保管，流通，配付等が容易になり、サンプルの配付等に大きな効果が得られる。請求項２によれば、裏側のシート状の部材の表面に形成された接着剤層の、表側のシート状の部材に形成された窓状の切り抜き部に対応する位置には、シート片が接着されているので、収納空間の小物が裏側のシート状の部材の接着剤層に接着することが防止されるという効果が得られる。請求項３によれば、シート状部材の一部に通穴が設けられているので、複数のシート状部材を取り扱うときには、それぞれの前記通穴にロッドや紐を通すことによって、展示や収納等の取扱いが容易になるという効果が得られる。請求項４によれば、一枚のシート状の部材を折り曲げて、表側と裏側の２枚のシート状の部材とするので、印刷や貼り合わせのときの位置合わせが容易であるという効果が得られる。

【００１６】請求項５によれば、表側のシート状の部材は、切り抜き部において２分割構成されているので、小物収納空間形成部材の取付けや取外しが容易であるという効果が得られる。請求項６によれば、小物収納空間形成部材は閉じた収納空間が形成された部材であるので、小物収納空間形成部材の裏面を裏側のシート状の部材に接着することにより、より確実に保持できるという効果が得られる。請求項７によれば、透明のプラスチックを用いることにより、収納した小物が外部から見えるようにして、取り扱うことができ、視覚的な効果を得ることができる。請求項８においては、半透明のプラスチックを用いることにより、収納した小物が容易には見えないようにして、取り扱うことができる。収納する小物によっては、透明のプラスチックもしくは半透明のプラスチックの何れをも選択することができる。請求項９によれば、シート状部材の大きさを葉書サイズとしたので、郵便で配付することもでき、ダイレクトメール等によって効果的な宣伝・配付ができる。請求項１０によれば、接着剤層と剥離シートを備えたシート状部材としたので、必要な時点で、随時剥離紙を剥がして貼り合わせてシート状部材とすることができるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の収納部を備えたシート状部材
の断面図である。

【図２】類似の例のシート状部材の分解斜視図である。

【図３】本考案の種々の別実施例の収納部を備えたシー
ト状部材の平面図である。

【図４】表側のシート状の部材を２分割構成した実施例
の斜視図である。

【図５】接着剤層と剥離シートを備えた台紙の実施例の
断面図である。

【図６】別実施例の小物収納空間形成部材の場合の要部
の断面図である。

【符号の説明】

１シート状部材１Ａ表シート１Ｂ裏シート１Ｃシート２小物収納空間形成部材２Ａ凸状部分２Ｂ鍔２Ｃ小物収納空間形成部材３切り抜き部４舌片５通孔６シート片７接着剤層８剥離シートＰ小物Ｓ収納空間

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】表側と裏側の２枚のシート状の部材が重ね
合わされて構成されるシート状部材であって、前記表側のシート状の部材の一部には窓状の切り抜き部
が形成され、この切り抜き部には、鍔を備えた小物収納空間形成部材
の凸状部分が嵌め込まれ、前記鍔が前記２枚のシート状の部材によって挟み込まれ
た状態で保持されてなることを特徴とする収納部を備え
たシート状部材。
【請求項２】少なくとも裏側のシート状の部材の表面に
は接着剤層が形成され、裏側のシート状の部材の表面における、表側のシート状
の部材に形成された窓状の切り抜き部に対応する位置に
は、前記接着剤層によってシート片が接着されてなるこ
とを特徴とする請求項１に記載の収納部を備えたシート
状部材。
【請求項３】表側と裏側の２枚のシート状の部材が重ね
合わされて構成されるシート状部材の一部には、通穴が
設けられていることを特徴とする請求項１もしくは２の
何れかに記載の収納部を備えたシート状部材。
【請求項４】一枚のシート状の部材を折り曲げて、表側
と裏側の２枚のシート状の部材となしたことを特徴とす
る請求項１乃至３の何れか１項に記載の収納部を備えた
シート状部材。
【請求項５】表側のシート状の部材は、その一部には窓
状の切り抜き部が形成されているとともに、切り抜き部
において２分割構成されていることを特徴とする請求項
１もしくは４の何れか１項に記載の収納部を備えたシー
ト状部材。
【請求項６】小物収納空間形成部材は、閉じた収納空間
が形成された部材であることを特徴とする請求項１乃至
５の何れか１項に記載の収納部を備えたシート状部材。
【請求項７】小物収納空間形成部材は、透明のプラスチ
ックで形成されていることを特徴とする請求項１乃至６
の何れか１項に記載の収納部を備えたシート状部材。
【請求項８】小物収納空間形成部材は、半透明のプラス
チックで形成されていることを特徴とする請求項１乃至
６の何れか１項に記載の収納部を備えたシート状部材。
【請求項９】シート状部材の大きさを葉書サイズとした
請求項１乃至８の何れか１項に記載の収納部を備えたシ
ート状部材。
【請求項１０】表側と裏側の２枚のシート状の部材の重
ね合わされる面には、接着剤層が形成され、剥離シート
で覆われていることを特徴とする請求項１乃至９の何れ
か１項に記載の収納部を備えたシート状部材に用いる台
紙。