JP3021823B2 - 軸流送風機 - Google Patents

軸流送風機

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JP3021823B2
JP3021823B2 JP3222958A JP22295891A JP3021823B2 JP 3021823 B2 JP3021823 B2 JP 3021823B2 JP 3222958 A JP3222958 A JP 3222958A JP 22295891 A JP22295891 A JP 22295891A JP 3021823 B2 JP3021823 B2 JP 3021823B2
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JP
Japan
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fan
radiator
axial
heat exchanger
area
Prior art date
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Application number
JP3222958A
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JPH05141393A (ja
Inventor
基博 北田
茂 赤池
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Denso Corp
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Denso Corp
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Publication date
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は軸流送風機に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平2−157496号公報には、シ
ュラウド内にシュラウドと同軸にファンが取付けられ、
ファンの羽根の先端とシュラウド内周面との隙間が全周
にわたってほぼ一定である軸流送風機が開示されてい
る。ところで、例えば、車両のラジエータ冷却用の軸流
送風機においては、エンジンルームの過密化によって、
軸流送風機の搭載上の便宜のため、図2および図3に示
すようにラジエータ1の中心に対して横方向に偏心して
軸流ファン2が取付けられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところがこのようにフ
ァン2をラジエータ1に対して偏心して配置すると、騒
音が増大するという問題を生ずる。この問題は前述の公
知の軸流送風機によっても解決することができない。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め本発明によれば、空気通路上流に熱交換器を設け、熱
交換器に対向させると共に熱交換器に対して偏心して空
気通路内に軸流ファンを設け、軸流ファンの羽根の先端
に対向する空気通路の内周面と羽根の先端との隙間を、
熱交換器の中心線であって軸流ファンの回転軸線に平行
な中心線から内周面までの距離が大きい程小さくなるよ
うにしている。
【0005】
【実施例】図2は車両のラジエータ1に取付けられた軸
流ファン2の正面図を、図3は図2の平面図を示す。図
2を参照すると、ファン2はラジエータ1の中心に対し
て右方向に偏心して取付けられる。ファン2はハブ3の
周りに複数の羽根4を有する。
【0006】図3を参照すると、ファン2はラジエータ
1に対向して近接配置される。ラジエータ1は全面にわ
たってほぼ等しい流路抵抗を有する。シュラウド5は、
ラジエータ1からファン2に至る通路を形成しており、
ファン2はシュラウド5右端部内に配置される。ファン
2はモータによって回転駆動せしめられ、ファン2が回
転すると、ラジエータ1からファン2に向かって空気が
図中右方向に流れる。
【0007】ところで、図2および図3に示すようにフ
ァン2をラジエータ1に対して偏心して配置すると、以
下に述べるように、騒音が増大するという問題を生ず
る。図3を参照すると、ファン2の中心線Cより上方を
A領域、下方をB領域とする。A領域およびB領域にお
いて、ファン2の上流および下流について空気の仕事量
を考えてみる。
【0008】まず、ラジエータ1とファン2の間の中点
におけるA領域の点A1、およびB領域の点B1につい
て考えてみる。A1およびB1における仕事量LA1およ
びL B1は夫々次式によって示される。 LA1=VA1・(PO −PA1)・ΔS LB1=VB1・(PO −PB1)・ΔS ここでVA1はA1における流速、PA1はA1における絶
対圧、VB1はB1における流速、PB1はB1における絶
対圧、PO はファン2下流の絶対圧、ΔSは単位面積で
ある。
【0009】A領域およびB領域の空気の流量が等しい
とすると、A1における流路断面積SA1はB1における
流路断面積SB1より小さいために、VA1はVB1より大き
くなる。A領域におけるラジエータ1を流れる空気の流
速がB領域におけるラジエータ1を流れる空気の流速よ
り大きいために、A領域におけるラジエータ1の流路抵
抗がB領域におけるラジエータ1の流路抵抗より大き
く、このためPA1はPB1より低下する。従って(PO
A1)は(PO −PB1)より大きくなる。
【0010】この結果、A1における仕事量LA1はB1
における仕事量LB1より大きい。一方、ファン2下流の
A2およびB2における仕事量LA2およびLB2は夫々次
式によって示される。 LA2=VA2・PO ・ΔS LB2=VB2・PO ・ΔS ここで、VA2はA2における流速、VB2はB2における
流速を夫々示す。ここで、VA2<VB2となる。このため
A2<LB2となる。
【0011】以上のように、ファン2上流ではLA1>L
B1であり、ファン2下流ではLA2<LB2となる。すなわ
ち、A領域ではファン2上下流での仕事量の減少が非常
に大きい。すなわち、A領域で失なわれた多量の仕事量
はレイノルズ・シェア・ストレス(RSS)に転稼した
ものと考えられ、RSSが大きくなるために騒音が増大
する。
【0012】図4にはファン回転数一定で流路抵抗をパ
ラメータとして、チップクリアランスtを変化させたと
きの騒音レベルの変化の実験結果を示す。ここでチップ
クリアランスtとは、図5に示すように、ファン2の羽
根4の最先端部とシュラウド5内壁面との距離tであ
る。図4を参照すると、流路抵抗によって、騒音が最小
となるチップクリアランス(以下「最適チップクリアラ
ンス」という)が存在し、この最適チップクリアランス
は流路抵抗が高い程小さくなる。
【0013】再び図3を参照すると、ラジエータ1から
ファン2までにおいて、B領域の流路断面積に対してA
領域の流路断面積は全体的に小さいために、この領域に
同風量流れるとするとA領域の流路抵抗はB領域の流路
抵抗より高い。従って、図4を考慮すると、A領域の最
適チップクリアランスはB領域の最適チップクリアラン
スより小さくなる。
【0014】そこで図1に示すように、シュラウド内周
5aの左半分を半円状とし、シュラウド5aの右半分を
上下が長軸方向となるような楕円状とする。このシュラ
ウド内周内に、シュラウド内周5aの半円状の中心と同
軸にファン2を取付ける。これによって、左側半円部に
は一定値tB のチップクリアランスが形成され、右側半
分部には中央部の最小のチップクリアランスtA に向か
って徐々に小さくなるチップクリアランスが形成され
る。
【0015】すなわち、チップクリアランスは、ラジエ
ータ1の中心線であってファン2の中心線Cに平行な中
心線Oからシュラウド内周5aまでの距離Lが大きい程
小さい。チップクリアランスtB を一定値3mmとし、チ
ップクリアランスtA を変化させた場合の騒音の変化を
図6に示す。この図からわかるようにtA を1.5mmと
することによって最も効果があり、約2dB騒音を低減
せしめることができる。
【0016】なお本実施例では、シュラウド内周5aの
一部を楕円形状としたが、シュラウド内周5aを円形と
し、ファン2の中心をシュラウド内周5aの中心から偏
心せしめて、ラジエータ1の中心線Oからシュラウド内
周5aまでの距離Lが大きい程チップクリアランスが小
さくなるようにしてもよい。
【0017】
【発明の効果】軸流ファンを熱交換器に対して偏心して
設けた軸流送風機において、騒音を低減せしめることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ラジエータに取付けられた軸流ファンの略正面
図である。
【図2】ラジエータに取付けられた軸流ファンの正面図
である。
【図3】図2の平面図である。
【図4】チップクリアランスと騒音との関係を示す線図
である。
【図5】チップクリアランスtを示す拡大図である。
【図6】チップクリアランスtA と騒音との関係を示す
線図である。
【符号の説明】
1…ラジエータ 2…軸流ファン 4…羽根 5…シュラウド

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気通路上流に熱交換器を設け、該熱交
    換器に対向させると共に該熱交換器に対して偏心して前
    記空気通路内に軸流ファンを設け、該軸流ファンの羽根
    の先端に対向する前記空気通路の内周面と前記羽根の先
    端との隙間を、前記熱交換器の中心線であって前記軸流
    ファンの回転軸線に平行な中心線から前記内周面までの
    距離が大きい程小さくなるようにした軸流送風機。
JP3222958A 1991-09-03 1991-09-03 軸流送風機 Expired - Lifetime JP3021823B2 (ja)

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JPH05141393A JPH05141393A (ja) 1993-06-08
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