JP3021654U - 多機能カレンダ - Google Patents

多機能カレンダ

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JP3021654U
JP3021654U JP1995009745U JP974595U JP3021654U JP 3021654 U JP3021654 U JP 3021654U JP 1995009745 U JP1995009745 U JP 1995009745U JP 974595 U JP974595 U JP 974595U JP 3021654 U JP3021654 U JP 3021654U
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渙文 黄
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南亜塑膠工業股▲ひん▼有限公司
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多機能カレンダ。 【構成】 熱可塑性プラスチックフィルムの製造におい
て、カレンダ、引取機、エンボス機、チールロール、巻
取機よりなるシステム或いはTダイ或いは二軸押出し
機、チールロール、巻取機よりなるシステムを採用して
成るものである。その特徴は、厚さ0.03〜2.0m
mのプラスチックフィルムの製造工程にあって、自由に
二方向延伸或いは一方向延伸の中から一種の延伸方式或
いは不延伸方式を選択し、それに自由にエンボシング或
いは不エンボシングの中から一種の方式を選択して組み
合わせて成り、カレンダ及びTダイ或いは二軸押出し機
システムを組合せ可能で、装置のシステムは、ミキサ、
ニーダ、フィードホッパ、押出し機、ミキサロール、カ
レンダ本体、テイクアップロール、エンボシング装置、
縦向き引伸ばし設備、横向き引伸ばし設備、引伸ばし焼
もどし設備、チールロール、表面処理設備、巻取機より
なる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は一種のカレンダ、特に、0.03〜2.0mm厚さのフィルム、シー トを生産可能で、且つ伝統的なカレンダでは到達できなかった方向性を改善し、 比重を下げることも併せて改善する多機能カレンダに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在一般のフィルムの生産製造工程を鑑みると、いずれも単一材質生産である ことが考慮される。例えばポリ塩化ビニル(PVC)の加工では、カレンダとT ダイ押出し機方式が採用され、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE) 、ポリスチレン(PS)等では殆どがTダイ押出し機及び押出し機に二軸延伸シ ステムが加えられた方式が採用され、これらの間は組み合わせて運用されること はできず、生産者の需要に依り弾性的に運用されることはできなかった。このこ とを鑑みて、本出願人の会社は40年あまりのプラスチック加工の経験を積み重 ね、即ち、多機能カレンダ、即ち、各種熱可塑性プラスチックを加工可能で、各 種の優れた品質の厚さ0.03〜2.0mm範囲のフィルム製品を量産でき、以 て経済的利益に符合する加工機械の設計の研究を思い立った。
【0003】 従来一般に常見されるカレンダ製造工程は、主にカレンダシステムを使用し、 プラスチックのコロイド化が最良の状況の下で、各ロールの温度、間隙、速度比 及び引き取り輪の引き伸ばしの制御を利用し、厚さ0.03〜2.0mmの製品 を得ている。但し、縦向きの引き伸ばしのみ経ているために、それで製造される フィルムは、縦横両方向の機械強度及び加熱収縮の違いが非常に大きく、顕著な 方向性があり、且つ結晶性プラスチック(例えばポリプロピレン(PP)、ポリ エチレン(PE)など)に対し無機フィラー(炭酸カルシウム,CaCO)を 添加する場合、効果的にその比重を低減して軽量化の目的を達することができな かった。また伝統的なTダイ方式生産では、出料口の間隙の制限を受けるため、 出料量は制限され、幅はわずかに狭めて生産できるだけで、厚さもまたカレンダ が補助機構で補償修正する如きことはできないため厚さは不均一であり、且つT ダイ間隙の制限により、只0.3mm以上のフィルムを生産できるのみであった 。従来の二軸延伸機はTダイで押し出し、縦横方向に大きな幅の延伸を経たが、 それは生産過程が長いだけでなく、大きな工場地を必要とし、投資費用が高く、 且つ生産できる厚さは僅かに80μm以下であった。上記の三種類の加工方式を 以下に略述する: (A)一般に見られるカレンダの製造工程(図2のフローチャートに示す如く 、L型五支ロールカレンダを例とする): 先ず必要な原料及びその他の配合剤をミキサで十分混合後、押出し機にて加熱 押し出しを経てコロイド化し、さらにミキサロールに進入させ均一に混練し、そ の後カレンダ本体にて圧延し、さらに要求の厚さにより、1〜10倍の引き伸ば し倍数で、溶融状態のもと、テイクアップロールを経て延伸して需要の厚さとな し、別に需要の有る無しにより、エンボシングをする或いはせず(エンボシング 設備を経て)、さらにチールロールを経て冷却しセットした後、巻き取り機で巻 き取る。 その欠点は、 (1)縦横方向の機械強度及び加熱収縮差異は大きく、製品が極めて大きな方 向性を有する。 (2)高温溶融下での引き伸ばしにより(テイクアップロール及びカレンダ本 体間の引き伸ばしにおいて)、そのテイクアップロール部分での収縮が大きくな ると、生産の幅及び生産能力に影響を与え、且つ横向きの加熱収縮値変化は大き く、成形性に影響を及ぼした。 (3)無機フィラー(例えば炭酸カルシウム)添加の結晶性プラスチック(例 えばポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)等)に対し、その引き伸ば し温度は融点以上であり、融点以下の引き伸ばしは不能であり、多孔質(Por ous)となし、材料軽量化の効果に到達した。且つプラスチックの不透水性に より、直接エンボシングする状況では、完全には表面印刷の乾燥性と焼つけ性を 改善できなかった。 (B)従来一般のTダイ押出し機の製造工程(図3のフローチャートに表示) フィーダーより原料及びその他の配合剤をそれぞれ押出し機に送入し、さらに コロイド化した原料をTダイに注入し、厚さの需要に応じてTダイの間隙を調整 し、さらに成形ロールを経て間隙調整して厚さ調整の後、さらにチールロールを 経て成品を冷却セットし、巻取機で完成品を巻き取る。 その欠点は、 (1)Tダイ間隙の制限により、0.3mm以下の厚さのフィルムは生産が容 易でなかった。 (2)Tダイ出料の厚さは類似のカレンダの補助機構で調整できないため、厚 さの分布にばらつきがある。 (3)ダイの幅は調整不可能であり、もし完成品の幅を小さくする必要がある 場合は、供料幅は不変であるためダイ交換する場合を除き生産効率の低下を招い た。但しダイ交換作業は時間と費用を費やし、生産コストに対して極めて不利で あった。 (4)一般のTダイ生産能力は押出スクリューの大きさに制限され、且つ製品 の変換では弾性的に行えず、そして製造能力は低きに偏っていた。 (C)従来の押出し機と二軸延伸機システムの製造工程(図4のフローチャー トに表示): まず混合完成したプラスチック原料を貯蔵タンクよりそれぞれ主押出し機と両 側押出し機に供給し、その原料を押出し機の押出しを経て膠状とした後、さらに Tダイ圧延を経て板状膠片となし(厚さ1mm)、さらに縦向き延伸設備(延伸 倍率2〜6倍)に進入させ、延伸して比較的薄いゴム引布となし、さらに予熱区 を経て加熱予熱し、続いて横向き延伸設備にて延伸し(数百個のクリップでもっ て延伸倍率6〜10倍)、フィルムを引き伸ばし延伸して必要な厚さとなし、さ らに冷却設備を経て冷却並びにセットし、最後に巻取機で巻き取る。 その欠点は、 (1)全ラインの生産工程が長く、大きな工場地を必要とした。 (2)工程が長いため、操作人員は動き回らなければならず、体力を損耗しや すかった。 (3)Tダイ出料口間隙の制限により出料料が制限されるため、高速生産時に はただ比較的薄い製品(厚さ80μm以下)のみ生産することができ、ゆえに機 械構造及び製品厚さ均一度の要求において限りがあり、比較的厚い製品を製造す ることができなかった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は0.03〜2.0mm厚さのフィルム、シートを生産するために、縦 向き引き伸ばし及び横向き引き伸ばしの倍数を詳細に考慮し、その縦向き引き伸 ばしの倍数を1〜6倍、横向き引き伸ばしの倍数を1〜2倍とし、引き伸ばし焼 もどし縦向き引き伸ばし倍数を1〜3倍となし、併せてTダイ0.3mm以下、 二軸延伸0.08mm以上の生産厚さのネックを補い、且つ従来のカレンダでは 到達できなかった方向性を改善し、比重を下げることも併せて改善することを課 題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案の多機能カレンダの主な特徴は、カレンダの量産可能という優れた点に 二軸延伸機設備を組合せ、(1)二軸延伸 (2)単軸延伸 (3)不延伸より 一種の方式を選択でき、及び(1)エンボシング (2)不エンボシングの異な る製造工程を選択できることである。並びに異なる熱可塑性のプラスチック材質 に依り、前段混合及び混練設備を変更し、各種の異なる特性の広範囲の厚さの製 品を製造でき、異なる材質、異なる製造工程の機械に対して、先にそれぞれ異な る機械を設置し、組み合わせて単一の機台と成し、只異なる送料フローチャート によるだけで製品の多様化、機台の単一化を達成し、投資費用を節約することが できる。
【0006】 本考案の技術内容につき、以下に詳細に説明する。図1並びに図5を参照され たい。 一.PP,PE,PS,ABS,PP/PE,PP/PE/EVA類の熱可塑 性プラスチックフィルムの製造フローチャートは図5に示される。その中、(8 )エンボシング装置はエンボシング或いは未エンボシングに適用でき、(9)縦 向き引き伸ばし設備は引き伸ばし或いは不引き伸ばしに適用でき、製品の需要に 応じて製造工程の組み合わせた変化できる。 二.PVC(硬質、軟質、半硬質)類の熱可塑性プラスチックフィルムの製造 フローチャートについては図6を参照されたい。その中、(8)エンボシング装 置はエンボシング或いは未エンボシングに適用でき、(9)縦向き引き伸ばし設 備は引き伸ばし或いは不引き伸ばしに適用でき、製品の需要に応じて製造工程の 組み合わせが変化できる。 図5、図6中の記号(1)、(2)、(3)〜(12)について以下に詳細に 説明をするが、本考案の多機能カレンダは図1に示される。 (1)ミキサ:プラスチックにその他の添加剤を加えた配合材料を本機にて混 合、冷却し、それを均一に分散させる。 (2)ニーダ:上述の(1)ミキサで均一にした配合材料をここにて混練し、 コロイド化し均一に分散させる。 (3)フィードホッパ:均一に混練された配合材料を、このフィードホッパに 入れ暫く保存し、二つの押出しスクリューにより持続的に押出し機へと供料する 。 (4)押出し機:材質の需要に応じ、単スクリュー或いは二スクリュー或いは 週転式遊星スクリューの押出し機を使用し、高温熱水或いは熱油或いは電熱等の 加熱方式により、配合材料を十分にコロイド化し、並びにろか後、押出して条状 となしミキサロールに提供する。 (5)ミキサロール:直径約700mmφの二つの鑚孔輪より構成され、その 内部に高圧熱水を通し、ロール表面温度を高温状態に制御し、配合材料をロール 上でさらにロール混練し、均一で安定したコロイド化度を促進する。 (6)カレンダ本体:混合混練を経た配合材料を数個のロールを経て加熱ロー ルし、それに最良のコロイド化及び分散性を持たせ、並びに各ロール間隙、速度 比及びテイクアップロール引き伸ばしの制御により製品を需要の厚さとする。通 常ロールの数量は4、5或いは6であり、ロール配列はL型、逆L型、Z型或い は逆Z型とされ、配合材料の分散から、コロイド化及び厚さを定め、温度は所用 のプラスチックの違いにより定め、L型の5つのロールでは、PP配合材料につ いて言うと、190〜240℃が最も適当な条件である。 (7)テイクアップロール:直径80〜200mmφのロールで構成し、その 内部に熱水或いは熱油を通し、適当に本段引き伸ばし比を1:1〜1:3の間( カレンダ本体ロールの速度比に対して)、ロール温度は±1℃以内にに適当に調 整することが要請される。 (8)エンボシング装置:直径250〜450mmφの鉄鋼製ロールより構成 し、その内部に温水或いは冷却水或いは冷凍水を通し、エンボシング鉄鋼製ロー ルを主動ロールとなし、別に配置のゴムロールを従動ロールとなし、もってエン ボス模様を現出し、並びに需要に応じてエアナイフ及び冷却水盤を加え、製品に 必要なエンボス表面を完成する。 (9)縦向き引伸ばし設備:3〜5つの直径80〜200mmφのロールより 構成し、ロール温度分布は±1℃以内であることが必要で、引き伸ばし倍数1〜 6倍、第一段延伸をなす。 (10)横向き引伸ばし設備:本設備は縦向き引伸ばし設備より出てきた布状 物を横向きに必要な厚さに引伸ばし、80μm以上の厚さの布状物を製造可能で あり、従来の「Tダイ押出し機プラス二軸延伸設備」がただ80μm以下の厚さ のフィルムしか製造できなかった欠点を突破する。本設備の引伸ばし倍数は1〜 2倍で、延伸オーブンの温度制御は「予熱区」、「延伸区」、「セット区」にて それぞれ制御される必要があり、これにより均一に延伸し、並びに必要な物性を 得られる。本設備は横向き延伸可能で数百個のクリップを含む二組のスプロケッ トより構成され、その延伸の倍数が単独伝動に区分されるスクリューが駆動し、 延伸炉の温度の制御は必ず±2℃内とし、これをもって厚さを均一に保持する。 (11)引伸ばし焼もどし設備:横向き引伸ばし設備より出たフィルムをさら にこの設備で焼もどし、比較的薄いフィルムを生産する場合には、この区段で第 2次縦向き引伸ばしを行う。本設備は3〜10つの150〜200mmφ鉄鋼製 ロールより構成し、その内部に温水或いは熱水或いは熱油を通し、その引伸ばし 倍数は1〜5倍、レイフラットの作用を有し、並びに必要に応じて二次引伸ばし 処理を行う。 (12)チールロール:直径110〜600mmφのロールより構成し、その 内部に冷却水或いは冷凍水を通し、延伸或いは不延伸のフィルム(横向き引伸ば し設備を経ず直接縦向き引伸ばし設備にて不引伸ばし、本考案の多機能カレンダ システムの下の150〜200mmφのガイドロールを経て、直接チールロール にフィード可能)に、この区段にてセット及び冷却を進行する。 (13)表面処理設備:この設備は専ら(A)非極性プラスチック、例えばP P、PE類の印刷性が比較的困難とされるプラスチック用に供される。(B)引 伸ばしにより引き起こされた無機フィラーの表面マイグレション(migrat ion)を除去し、この種の粉末は印刷効果に影響を与えるため、一表面処理及 び乾燥包括設備を設置し、処理剤を完全に乾燥し且つ均一に塗布する。 (14)巻取機:これは高効率の中心巻取機とされ、本考案の装置の大きさに より各種サイズ、特性の製品に巻き付け方式での巻き取りで適用しさらに後段加 工に移送する。
【0007】 本考案の特徴は、異なる熱可塑性プラスチック材料(フィラー添加或いは不添 加)の異なる特性要求(異なるエンボシング、印刷性、こて付け性、成形性、比 重下げ率等)において、同一装置にあって異なる組合せ方式により、即時生産で き、装置設置費用及び設備スペースを節約し、並びにカレンダ加工により大量に 厚さの均一なフィルム製品を得られ、大幅に生産能力と効率を向上することがで きる。 上記の(12)チールロールから(13)表面処理設備或いは(14)巻取機 の間には厚さ検出装置(例えばβ−線測厚さゲージ)、コロナ処理設備(COR ONA TREATMENT)、或いはピンホール検出設備(きず物品検出)な どを設けてもよい。
【0008】
【作用】
本考案は、一種の多機能カレンダを提供するものであり、それは熱可塑性プラ スチックフィルムを製造する場合において、カレンダ、引取機、エンボス機、チ ールロール、巻取機よりなるシステム或いはTダイ或いは二軸押出し機、チール ロール、巻取機よりなるシステムを採用して成るものである。その特徴は、厚さ 0.03〜2.0mmのプラスチックフィルムの製造工程にあって、自由に二方 向延伸或いは一方向延伸の中から一種の延伸方式或いは不延伸方式を選択し、そ れに自由にエンボシング或いは不エンボシングの中から一種の方式を選択して組 み合わせて成り、カレンダ及びTダイ或いは二軸押出し機システムを組合せ可能 で、装置のシステムは、ミキサ、ニーダ、フィードホッパ、押出し機、ミキサロ ール、カレンダ本体、テイクアップロール、エンボシング装置、縦向き引伸ばし 設備、横向き引伸ばし設備、引伸ばし焼もどし設備、チールロール、表面処理設 備、巻取機よりなる。
【0009】
【実施例】
さらに本考案の創作内容を理解させるために、以下の実施例にて本考案が応用 できる製品について説明をするが、但し本考案の範疇はそれに限定されるもので はない。
【0010】 実施例1:厚さ0.12mm低比重のポリプロピレン合成紙への応用例 1 ポリプロピレン(PP)(MFI=6)100PHR,ポリエチレン(P E)(MFI=10)30PHR,フィラー(CaCO)150PHR,改性 剤(EPDM)20PHR ,静電防止剤(S−100 GMS)10PHR, 脂肪酸エステル滑剤(ESTER WAX)1PHR,白色二酸化チタン(Ti O)顔料20PHR,以上をミキサ(1)内に投入し、混合後にニーダ(2) に倒入し、温度設定200℃で,配合材料を混練し均一にコロイド化した後、フ ィードホッパ(3) を経て、押出し機(4)によりコロイド化した条状料とし 、ミキサロール(5)を経て混練し(温度設定180℃)た後、さらにカレンダ (6)に送入して成形し、カレンダ(6)の温度は215〜230℃に設定し、 カレンダ(6)の第5輪の速度設定は、20M/min.とし、テイクアップロ ール(7)とカレンダ(6)第五輪の引伸ばし比は1.2倍とし、テイクアップ ロール(7)温度は130〜150℃に設定し、さらにエンボシング設備及び縦 向き引伸ばし設備(9)の温度を130℃に設定し、引伸ばし度は4.5倍とし 、さらに横向き引伸ばし設備(10)に進入させ1.8倍に延伸し、延伸温度は 150〜180℃とし、さらに引伸ばし焼もどし設備(11)を経て140〜1 60℃で焼もどしセットし、この区段は引伸ばしせず、その後、チールロール( 12)を経て冷却し、厚さ測定、コロナ処理及びピンホール検出設備で検査後、 さらに表面処理機(13)で表面処理後、巻取機(14)で巻取り、以上により 厚さ0.12mm、比重0.8の低比重のPP合成紙を得た。 2.以上の方式により製造した低比重PP合成紙はパルプ製の複写紙、一般書 写用紙、文化用紙、名刺用紙等に代用され、その物性は以下の表1のとおりであ った:
【表1】
【0011】 実施例2:厚さ0.4mmポリスチレン成形用ゴム引布への応用例 1.ポリスチレン(PS)(MFI=2.8)100PHR,改性剤(TPE ) 5 PHR ,脂肪酸エステル滑剤(ESTER WAX)0.5PHR, 白色二酸化チタン顔料(TiO)3PHR,以上をミキサ(1)内に投入し、 さらにニーダ(2)に倒入し、温度設定170℃で混練し均一にコロイド化した 後、フィードホッパ(3)を経て、押出し機(4)によりコロイド化した条状料 とし、ミキサロール(5)を経て混練し(温度設定160℃)た後、さらにカレ ンダ(6)に送入して成形し、カレンダ(6)の温度は170〜200℃に設定 し、カレンダ(6)の第5輪の速度設定は、25M/min.とし、テイクアッ プロール(7)とカレンダ(6)第五輪の引伸ばし比は1.3倍とし、テイクア ップロール(7)温度は120〜150℃に設定し、さらにエンボシング設備で 模様付けしさらに縦向き引伸ばし設備(9)の温度を130℃に設定し引伸ばさ ず、さらに横向き引伸ばし設備(10)で1.1倍に延伸し、延伸温度設定は1 30〜150℃とし、さらに引伸ばし焼もどし設備(11)を経て130〜15 0℃で焼もどしセットし、この区段で1.1倍に引き伸ばし、もって縦向きの収 縮を増加し、成形性を改善し、その後、チールロール(12)を経て冷却し、厚 さ測定、コロナ処理及びピンホール検出設備で検査後、巻取機(14)で巻取り 、以上により厚さ0.4mm±5%のポリスチレン成形用フィルムを得た。 2.以上の方式により製造したポリスチレン成形用フィルムは使い捨てコップ 、皿、碗の成形に応用される。その物性は以下の表2のとおりであった:
【表2】
【0012】 実施例3:厚さ0.40mmポリプロピレンファイル表紙への応用例 1 ポリプロピレン(PP)コロイド粒子(MFI=10)100PHR,ポ リスチレンHDPE(MFI=8)25PHR,フィラー(CaCO)20P HR,改性剤(EPM)3PHR,静電防止剤(S−100GMS)4PHR, 脂肪酸エステル滑剤(MONTANIC WAX)1.2PHR,顔料は必要に 応じて対応するものを使用し、その用量は約1.5PHR,以上をニーダ(2) に投入し、温度設定210℃で,混練し均一にコロイド化した後、フィードホッ パ(3)から押出し機(4)を経てコロイド化した条状料とし、ミキサロール( 5)を経て混練し(温度設定185℃)た後、さらにカレンダ(6)に送入して 成形し、カレンダ(6)の温度は210〜225℃に設定し、カレンダ(6)の 第5輪の速度設定は、24M/min.とし、テイクアップロール(7)とカレ ンダ(6)第五輪 の引伸ばし比は1.15倍とし、テイクアップロール(7) 温度は160〜190℃に設定し、さらにエンボシング設備(8)を経て必要な 模様付けを施した後、縦向き引伸ばし設備(9)の温度を110℃に設定し、不 引伸ばし後に本考案の装置の下のガイドロールより直接チールロール(12)に 送り冷却し、厚さ測定、コロナ処理及びピンホール検出設備で検査後、巻取機( 14)で巻取り、以上により厚さ0.4mm±5%の特殊打出し模様付きポリプ ロピレンフィルムを得た。 2.以上の方式により製造した特殊打出し模様付きポリプロピレンフィルムは ファイルの表紙、文具の区画シート等に用いられる。その物性は以下の表3のと おりであった:
【表3】
【0013】 実施例4:厚さ0.5mmポリ塩化ビニル成形用ゴム引布への応用例 1.ポリ塩化ビニル(PVC)(P=800±50)100PHR,メルカプ チド系安定剤(TIN−MERCAPTIDE)1.5PHR,改性剤(アクリ ル,プタジエン,スチレンの共重合体MBS)8PHR, 内部滑剤(多価アル コール脂肪酸エステルGDO)0.6PHR,外部滑剤(ESTER WAX) 0.7PHR, 加工助剤( メタクリル樹脂POLY METHYL−MAT HACRYLATE)1.2PHR, 透明色料0.05PHR,以上をミキサ (1)において110±10℃で均一に混合し、60℃まで冷却した後、押出し 機(4)に送り、押出し機(4)の温度は140〜160℃に設定し、ミキサロ ール(5)で混練(150℃に設定)後、カレンダ(6)に送入し成形し、カレ ンダ(6)の温度は190〜215℃に設定し、カレンダ(6)の第5輪の速度 設定は、23M/min.とし、テイクアップロール(7)とカレンダ(6)第 五輪の引伸ばし比は1.2倍とし、テイクアップロール(7)温度は140〜1 60℃に設定し、さらにエンボシング設備(8)にて模様付けの後、縦向き引伸 ばし設備(9)の温度を120℃に設定し、不引伸ばしとし、さらに横向き引伸 ばし設備(10)に進入させ1.1倍に延伸し、延伸温度は120〜140℃と し、さらに引伸ばし焼もどし設備(11)を経て120〜140℃で焼もどしセ ットし、この段にて1.5倍の倍率で引伸ばし、縦向の収縮を増加して成形性を 改善し、その後チールロール(12)を経て冷却し、厚さ測定、コロナ処理及び ピンホール検出設備で検査後、巻取機(14)で巻取り、以上により厚さ0.5 mm ±5%のポリ塩化ビニル成形用フィルムを得た。 2.以上の方式により製造したポリ塩化ビニル成形用フィルムは工具箱、食品 箱等包装用に応用され、その物性は以下の表4のとおりであった:
【表4】
【0014】 実施例5:厚さ0.5mmポリ塩化ビニル成形用ゴム引布エンボシングへの応 用例 1.実施例4の配合材料、エンボシング前段のステップは同じであるが、エン ボシング設備(8)の時、特殊な彫刻を施して模様付けしたエンボシングロール (ロール温度は90℃に設定)で模様付けした後、縦向き引伸ばし設備(9)を 経て、温度設定80℃で不引伸ばし、その後、本考案の装置の下のガイドロール より直接チールロール(12)に送り冷却セットし、巻取機(14)で巻取り、 以上により厚さ0.5mm±5%のポリ塩化ビニル打出し模様付きフィルムを得 た。 2.以上の方式により得られたポリ塩化ビニル打出し模様付きフィルムは、印 刷或いは不印刷の各種の異なる領域に応用される。
【0015】 以上の実施例により、本考案は確実に多様性、可変性を有し、従来一般のカレ ンダ、押出し機及び二軸延伸機と異なることは疑いもなく、経済的効果に符合し 、新規性と進歩性を有し、プラスチック加工業界に貢献するところ非常に大きい ものがあるということがお分かりになろう。
【0016】
【考案の効果】
本考案は0.03〜2.0mm厚さのフィルム、シートを生産するために、縦 向き引き伸ばし及び横向き引き伸ばしの倍数を詳細に考慮し、その縦向き引き伸 ばしの倍数を1〜6倍、横向き引き伸ばしの倍数を1〜2倍とし、引き伸ばし焼 もどし縦向き引き伸ばし倍数を1〜3倍となし、併せてTダイ0.3mm以下、 二軸延伸0.08mm以上の生産厚さのネックを補い、且つ伝統的なカレンダで は到達できなかった方向性を改善し、比重を下げることも併せて改善する。
【0017】 熱可塑性プラスチックに対して、例えばポリプロピレン(PP)、ポリエチレ ン(PE)、ポリプロピレンとポリエチレン混合物或いは共重合物(PP/PE )、ポリスチレン(PS)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリプロピレン/ポリ エチレン/エチレン・酢酸ビニル共重合体(PP/PE/EVA)、アクリロニ トリル・ブタジエン・スチレン共重合体(エービーエス樹脂:ABS)では、厚 さ0.03〜2.0mm範囲のフィルムは、いずれも本考案の装置により製造さ れることができ、収縮性、良好な機械強度、良好な印刷性及び乾燥性を有するフ ィルムとされ、且つ無機フィラー添加によりフィルムの比重は0.8以下に低減 することができ、ゆえに印刷、成形等の用途に応用でき、これは従来のカレンダ 或いは押出し機、二軸延伸機械が単独では成しえなかったことである。
【0018】 前記したとおり、現在の各種のプラスチックの加工方法はいずれもその欠点を 有していたが、本考案は、量産でき、厚さ分布が均一であり、物性が良好で、表 面状態が改善され且つ比重が低く、印刷乾燥性及び金属箔こて付け性が改善され た0.03〜2.0mm厚さ範囲のフィルムを製造でき、且つ工場の節約、省力 化の要求を達成し、即ち従来の各種製造方法への改良の必要を達成するものであ り、これは従来の各製造装置の優れた点を結合し、その欠点を排除し、弾性的に 組合せ応用でき、並びに各種の異なる材質の熱可塑性プラスチックを利用し異な る特性の広い厚さ範囲のフィルム製品を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の装置の構成図である。
【図2】従来の一般のカレンダの製造工程を示すフロー
チャートである。
【図3】従来の一般のTダイ押出し機の製造工程を示す
フローチャートである。
【図4】従来の押出し機と二軸延伸機システムの製造工
程を示すフローチャートである。
【図5】本考案によるPP,PE,PS,ABS,PP
/PE,PP/PE/EVA類の熱可塑性プラスチック
フィルムの製造フローチャートである。
【図6】本考案によるPVC(硬質、軟質、半硬質)類
の熱可塑性プラスチックフィルムの製造フローチャート
である。
【符号の説明】
(1)・・・ミキサ (2)・・・ニーダ (3)・・
・フィードホッパ (4)・・・押出し機(5)・・・
ミキサロール (6)・・・カレンダ(7)・・・テイ
クアップロール (8)・・・エンボシング装置
(9)・・・縦向き引伸ばし設備 (10)・・・横向
き引伸ばし設備 (11)・・・引伸ばし焼もどし設備 (12)・・・
チールロール (13)・・・表面処理機 (14)・
・・巻取機

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性プラスチックフィルムを製造す
    る場合において、カレンダ、引取機、エンボス機、チー
    ルロール、巻取機よりなるシステム或いはTダイ或いは
    二軸押出し機、チールロール、巻取機よりなるシステム
    を採用して成るもので、厚さ0.03〜2.0mmのプ
    ラスチックフィルムの製造工程にあって、自由に二方向
    延伸或いは一方向延伸の中から一種の延伸方式或いは不
    延伸方式を選択し、それに自由にエンボシング或いは不
    エンボシングの中から一種の方式を選択して組み合わせ
    て成り、カレンダ及びTダイ或いは二軸押出し機システ
    ムを組合せ可能で、ミキサ、ニーダ、フィードホッパ、
    押出し機、ミキサロール、カレンダ本体、テイクアップ
    ロール、エンボシング装置、縦向き引伸ばし設備、横向
    き引伸ばし設備、引伸ばし焼もどし設備、チールロー
    ル、表面処理設備、巻取機からなる装置とされることを
    特徴とする、多機能カレンダ。
  2. 【請求項2】 二方向延伸及び無処理を採用した工程で
    は、ミキサ、ニーダ、フィードホッパ、押出し機、ミキ
    サロール、カレンダ本体、テイクアップロール、エンボ
    シング装置、縦向き引伸ばし設備、横向き引伸ばし設
    備、引伸ばし焼もどし設備、チールロール、巻取機より
    なる装置とされる、請求項1に記載の多機能カレンダ。
  3. 【請求項3】 一方向延伸及び無処理を採用した工程で
    は、ニーダ、フィードホッパ、押出し機、ミキサロー
    ル、カレンダ本体、テイクアップロール、エンボシング
    装置、縦向き引伸ばし設備、チールロール、巻取機より
    なる装置とされる、請求項1に記載の多機能カレンダ。
  4. 【請求項4】 製品表面の改性処理の必要に依り、工程
    は表面処理設備を経由するか或いはしないことを選択す
    ることを特徴とする、請求項1に記載の多機能カレン
    ダ。
  5. 【請求項5】 工程のミキサ、ニーダ、フィードホッ
    パ、押出し機段は、配合材料の必要に依り僅かにミキサ
    と押出し機段を経由するものとして加工工程を短縮する
    ことを特徴とする、請求項1に記載の多機能カレンダ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107972218A (zh) * 2017-12-27 2018-05-01 上海泓阳机械有限公司 一种pvc硬质薄膜生产设备及其生产工艺
CN110091528A (zh) * 2018-01-29 2019-08-06 上海龙驭塑业有限公司 一种pvc硬软质片膜通用型五辊压延生产线
WO2020030433A1 (de) * 2018-08-10 2020-02-13 Brückner Maschinenbau GmbH & Co. KG Verfahren zur herstellung einer folie umfassend thermoplastisches polymer und anorganischen füllstoff

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US11976176B2 (en) 2018-08-10 2024-05-07 Brückner Maschinenbau GmbH Method for producing a film comprising thermoplastic polymer and inorganic filler

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