JP3021452B2 - ケーブル遮水層の形成方法 - Google Patents
ケーブル遮水層の形成方法Info
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- JP3021452B2 JP3021452B2 JP3190532A JP19053291A JP3021452B2 JP 3021452 B2 JP3021452 B2 JP 3021452B2 JP 3190532 A JP3190532 A JP 3190532A JP 19053291 A JP19053291 A JP 19053291A JP 3021452 B2 JP3021452 B2 JP 3021452B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cable core
- tape
- string
- impermeable layer
- forming
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- Insulated Conductors (AREA)
- Manufacturing Of Electric Cables (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電力ケーブル、通信ケー
ブル等における遮水層の形成方法に関するものである。
ブル等における遮水層の形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】電力ケ
ーブルや通信ケーブル等のケーブル類に遮水性を持たせ
る必要がある場合、ケーブルコアの外周上に例えば鉛等
の金属箔とポリ塩化ビニル、ポリエチレン等のプラスチ
ックフイルムを積層一体化したラミネートテープに円筒
状に縦添え被覆される。このラミネートテープの縦添え
は、種々の方法及び装置を使用して行うことが可能であ
るが、いずれの場合でもフォーミングダイスを使用する
ことが必要不可欠である。
ーブルや通信ケーブル等のケーブル類に遮水性を持たせ
る必要がある場合、ケーブルコアの外周上に例えば鉛等
の金属箔とポリ塩化ビニル、ポリエチレン等のプラスチ
ックフイルムを積層一体化したラミネートテープに円筒
状に縦添え被覆される。このラミネートテープの縦添え
は、種々の方法及び装置を使用して行うことが可能であ
るが、いずれの場合でもフォーミングダイスを使用する
ことが必要不可欠である。
【0003】従来のフォーミングダイスは、単にケーブ
ルコアとラミネートテープが通過するための穴が設けら
れたプラスチック製のダイスである。そして、この穴径
は、ケーブルコアとラミネートテープとを密着させるた
め、ラミネートテープ被覆後のケーブルコア外径+クリ
アランス( 0.1〜0.2mm )に設定されている。従って、
ケーブルコアの外径が規定値からずれた場合には良好な
縦添え成形ができない。即ち、ケーブルコアとラミネー
トテープとが密着せず、その後の工程でケーブルコアの
外側にケーブルシースが押出し被覆されてラミネートテ
ープを外側から絞めつけると、ラミネートテープが座屈
してしわが生ずるという問題があった。
ルコアとラミネートテープが通過するための穴が設けら
れたプラスチック製のダイスである。そして、この穴径
は、ケーブルコアとラミネートテープとを密着させるた
め、ラミネートテープ被覆後のケーブルコア外径+クリ
アランス( 0.1〜0.2mm )に設定されている。従って、
ケーブルコアの外径が規定値からずれた場合には良好な
縦添え成形ができない。即ち、ケーブルコアとラミネー
トテープとが密着せず、その後の工程でケーブルコアの
外側にケーブルシースが押出し被覆されてラミネートテ
ープを外側から絞めつけると、ラミネートテープが座屈
してしわが生ずるという問題があった。
【0004】ケーブルコア外径が変動した場合に、ラミ
ネートテープにしわが発生するのを防止する従来の技術
として例えば実願昭60−39904 号(実開昭61−157207
号)が開示されている。これは円周方向に4分割した分
割ダイスをスプリングでラミネートテープ被覆後に半径
方向に押しつけてラミネートテープとケーブルコアとを
密着させるものである。この方法によると、分割ダイス
の合せ目でラミネートテープ表面に押し傷を発生させ
る。又ケーブルコア外径が大きく変動した場合には、ダ
イス内面の曲率とケーブルコアの半径が大きく異なり、
ラミネートテープをケーブルコアに密着させることがで
きないという問題がある。
ネートテープにしわが発生するのを防止する従来の技術
として例えば実願昭60−39904 号(実開昭61−157207
号)が開示されている。これは円周方向に4分割した分
割ダイスをスプリングでラミネートテープ被覆後に半径
方向に押しつけてラミネートテープとケーブルコアとを
密着させるものである。この方法によると、分割ダイス
の合せ目でラミネートテープ表面に押し傷を発生させ
る。又ケーブルコア外径が大きく変動した場合には、ダ
イス内面の曲率とケーブルコアの半径が大きく異なり、
ラミネートテープをケーブルコアに密着させることがで
きないという問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の問題点を
解消し、ラミネートテープにしわの発生しない良品質な
ケーブル遮水層の形成方法を提供するもので、その特徴
は、フォーミングダイスの直前においてケーブルコア上
に縦添えしたラミネートテープの外周上に紐を巻付けて
ラミネートテープとケーブルコアを密着させることにあ
る。このとき、前記紐には、一定の張力を負荷するため
張力制御用の重りを取り付ける。
解消し、ラミネートテープにしわの発生しない良品質な
ケーブル遮水層の形成方法を提供するもので、その特徴
は、フォーミングダイスの直前においてケーブルコア上
に縦添えしたラミネートテープの外周上に紐を巻付けて
ラミネートテープとケーブルコアを密着させることにあ
る。このとき、前記紐には、一定の張力を負荷するため
張力制御用の重りを取り付ける。
【0006】
【実施例】図1は本発明のケーブル遮水層の形成方法の
具体例の説明図で、図1(イ)は正面図、図1(ロ)は
上面図である。図面において、1は電力ケーブルや通信
ケーブル等のケーブル類のケーブルコア、2は上記ケー
ブルコア1の外周上に縦添えしたラミネートテープで、
例えば鉛等の金属箔とポリ塩化ビニル、ポリエチレン等
のプラスチックフイルムを積層一体化したものが用いら
れる。3はフォーミングダイスでラミネートテープ2上
に巻付けた紐4の巻付け状態を保持する。4は上記フォ
ーミングダイス3の直前において、ケーブルコア1上に
縦添えしたラミネートテープ2の外周上に巻付けた紐
で、一方の端末は紐固定金具5により固定されており、
もう一方の端末には支持ローラ6を介して重り7が取付
けられており、これにより紐4には一定の張力が付加さ
れる。なお、前記紐4はラミネートテープ2との滑りを
良くするため、材質としてフッ素樹脂を用いるのが望ま
しい。又フォーミングダイス3の内径とラミネートテー
プ2の外径とのクリアランスは、紐4の巻付け状態が保
持できる範囲まで許容され、紐4の外径以下であればよ
い。
具体例の説明図で、図1(イ)は正面図、図1(ロ)は
上面図である。図面において、1は電力ケーブルや通信
ケーブル等のケーブル類のケーブルコア、2は上記ケー
ブルコア1の外周上に縦添えしたラミネートテープで、
例えば鉛等の金属箔とポリ塩化ビニル、ポリエチレン等
のプラスチックフイルムを積層一体化したものが用いら
れる。3はフォーミングダイスでラミネートテープ2上
に巻付けた紐4の巻付け状態を保持する。4は上記フォ
ーミングダイス3の直前において、ケーブルコア1上に
縦添えしたラミネートテープ2の外周上に巻付けた紐
で、一方の端末は紐固定金具5により固定されており、
もう一方の端末には支持ローラ6を介して重り7が取付
けられており、これにより紐4には一定の張力が付加さ
れる。なお、前記紐4はラミネートテープ2との滑りを
良くするため、材質としてフッ素樹脂を用いるのが望ま
しい。又フォーミングダイス3の内径とラミネートテー
プ2の外径とのクリアランスは、紐4の巻付け状態が保
持できる範囲まで許容され、紐4の外径以下であればよ
い。
【0007】
【作用】上述の構成において、ラミネートテープ2を図
の矢印の方向に進行させると、一定の張力で紐4がラミ
ネートテープ2を締め付け、円筒状に成形してケーブル
コア1の外周上に密着させることができ、ケーブルコア
1とラミネートテープ2の間に隙間が生じることがな
い。従って、ケーブルコア1外径が変化した場合にも、
自動的にラミネートテープ2はケーブルコア1外周上に
密着する。
の矢印の方向に進行させると、一定の張力で紐4がラミ
ネートテープ2を締め付け、円筒状に成形してケーブル
コア1の外周上に密着させることができ、ケーブルコア
1とラミネートテープ2の間に隙間が生じることがな
い。従って、ケーブルコア1外径が変化した場合にも、
自動的にラミネートテープ2はケーブルコア1外周上に
密着する。
【0008】この際フォーミングダイス及び紐には継ぎ
目や合わせ目がなく平滑であるため、ラミネートテープ
2表面に押し傷を発生させることがない。又ケーブルコ
ア1外径が大きく変化した場合にも、紐4の締め付け内
径がこれに追従して変わるため、ラミネートテープ2を
ケーブルコア1に良好に密着させることができる。
目や合わせ目がなく平滑であるため、ラミネートテープ
2表面に押し傷を発生させることがない。又ケーブルコ
ア1外径が大きく変化した場合にも、紐4の締め付け内
径がこれに追従して変わるため、ラミネートテープ2を
ケーブルコア1に良好に密着させることができる。
【0009】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のケーブル
遮水層の形成方法によれば、ラミネートテープの外周上
に紐を巻付けることにより、ケーブルコア外周とラミネ
ートテープ間に隙間を生じることなく、良好な密着状態
が得られる。従ってラミネートテープにしわのない高い
品質の遮水層が形成される。なお、66kV、CVケーブル
の鉛ラミネートテープ遮水層(鉛箔とPVCフイルムの
ラミネートテープ)に本発明の形成方法を適用したとこ
ろ、ラミネートテープのしわのない良好な遮水層が得ら
れることが確認された。
遮水層の形成方法によれば、ラミネートテープの外周上
に紐を巻付けることにより、ケーブルコア外周とラミネ
ートテープ間に隙間を生じることなく、良好な密着状態
が得られる。従ってラミネートテープにしわのない高い
品質の遮水層が形成される。なお、66kV、CVケーブル
の鉛ラミネートテープ遮水層(鉛箔とPVCフイルムの
ラミネートテープ)に本発明の形成方法を適用したとこ
ろ、ラミネートテープのしわのない良好な遮水層が得ら
れることが確認された。
【図1】本発明のケーブル遮水層の形成方法の具体例の
説明図で、図1(イ)は正面図、図1(ロ)は上面図で
ある。
説明図で、図1(イ)は正面図、図1(ロ)は上面図で
ある。
1 ケーブルコア 2 ラミネートテープ 3 フォーミングダイス 4 紐 5 紐固定金具 6 支持ローラ 7 重り
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01B 13/22 H01B 13/26
Claims (1)
- 【請求項1】 電力ケーブル、通信ケーブル等のケーブ
ルコアの外周上に金属箔とプラスチックフイルムを積層
一体化したラミネートテープを円筒状に縦添え被覆して
遮水層を形成する方法において、 フォーミングダイスの直前においてケーブルコア上に縦
添えしたラミネートテープの外周上に紐を巻付けてラミ
ネートテープとケーブルコアを密着させ、 前記紐の張力制御に重りを使用する、 ことを特徴とするケーブル遮水層の形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3190532A JP3021452B2 (ja) | 1991-07-03 | 1991-07-03 | ケーブル遮水層の形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3190532A JP3021452B2 (ja) | 1991-07-03 | 1991-07-03 | ケーブル遮水層の形成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0512942A JPH0512942A (ja) | 1993-01-22 |
JP3021452B2 true JP3021452B2 (ja) | 2000-03-15 |
Family
ID=16259657
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3190532A Expired - Fee Related JP3021452B2 (ja) | 1991-07-03 | 1991-07-03 | ケーブル遮水層の形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3021452B2 (ja) |
-
1991
- 1991-07-03 JP JP3190532A patent/JP3021452B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0512942A (ja) | 1993-01-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |