JP3021450U

JP3021450U - スラックス用ハンガー

Info

Publication number: JP3021450U
Application number: JP1995009166U
Authority: JP
Inventors: 信次郎新井
Original assignee: 信次郎新井
Priority date: 1995-08-07
Filing date: 1995-08-07
Publication date: 1996-02-20
Anticipated expiration: 2001-08-07

Abstract

(57)【要約】【目的】複数本のスラックスを一緒に掛けておくこと
ができるようにした新規のスラックス用ハンガーの提供
を図ったものである。【構成】前方向に弧状に曲折して成るガイド用円弧状
部2aを上縁に連設した複数のスラックス挾持版２を、縦
長矩形状を呈するハンガー主体板１の正面に対し、その
下縁において揺動自在に取り付けると共に、当該スラッ
クス挾持版２はスラックスの裾部を挾持した状態での仮
止めが図られるように構成して成るスラックス用ハンガ
ー。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、複数本のスラックスを一緒に掛けておくことができるようにしたスラックス用ハンガーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、スラックスは通常のハンガーか、或いは、専用のスラックスハンガーに対して二つ折り状態で掛けておくことを通例とした。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上述したようにスラックスを二つ折り状態で掛けておいた場合、当該二つ折り部分に横皺が生じてしまうことを余儀なくされた。また、このような形態でスラックスを掛けておくものであると、その着脱に煩雑感が生じるばかりでなく、正しく掛けておかないと、小皺を発生させてしうこととなった。本考案は上記のような従来の問題を解決すると共に、複数のスラックスを同時にかつ整然と掛けておくことができるようにした新規のスラックス用ハンガーの提供を図ったものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、前方向に弧状に曲折して成るガイド用円弧状部2aを上縁に連設したスラックス挾持版２を、縦長矩形状を呈するハンガー主体板１の正面に対し、その下縁において揺動自在に取り付けると共に、当該スラックス挾持版２はスラックスの裾部を挾持した状態での仮止めが図られるように構成して成るスラックス用ハンガーに係る。本考案はこのような構成に基づき上記のような問題を解決したものである。

【０００５】

【作用】

スラックスを掛けるに際しては、スラックス挾持版２に対する仮止めを解消し、これを図４に示すように開く（図示の実施例にあっては、仮止め用磁石４と固定磁石５との吸引を離脱させることに依って、仮止めは解消される。）。この状態において、スラックスの裾の部分を揃えてスラックス挾持版２内に差込むと共に、当該挾持版２を復帰させてその仮止めを図る（図示の実施例にあっては磁石に依る安定を図る）。これにより、スラックスＡは図５に示すように、裾部分をスラックス挾持版２で固定されると共に、そのガイド用円弧状部2aにより折り返されて腰部を下にした状態で吊り下げられる。

【０００６】

【実施例】

図において、１は所要の高さを具えた縦型矩形状を呈するハンガー主体板であって、その上縁寄りには吊下げ用孔1aが穿設してある。

【０００７】２はスラックス挾持版であって、上記したハンガー主体板１の正面に、一つまたは所定間隔を保って複数個（図示の実施例にあっては五個）並べて設けるように構成してある。そして、当該スラックス挾持版２であるが、その上縁には前方に向けて弧状に曲折したガイド用円弧状部2aを連設すると共に、その下端部においてヒンジ３を介しして揺動自在に支持してある。

【０００８】そして、上記したスラックス挾持版２であるが、これを複数用いる場合は、図１に示すように、そのガイド用円弧状部2aを、下位に位置するスラックス挾持版のガイド用円弧状部より、上位に位置するスラックス挾持版のガイド用円弧状部の方が、円弧径が大きくなるように構成する。換言すると、ガイド用円弧状部は上位のスラックス挾持版に行くに従って、次第に円弧径が大径化するように構成してある。なお、スラックス挾持版２を一つしか用いない場合は、ガイド用円弧状部2aの円弧径は適宜に設定するれば良い。

【０００９】上記したスラックス挾持版２であるが、これはスラックスの裾部を挾持した状態での仮止めが図られるように構成してある。図示の実施例にあっては、そのための具体的手段はとして下記のように構成してある。４は各スラックス挾持版２の両側部に固設した仮止め用磁石であって、ハンガー主体板１の対応部に固設した固定磁石５に対して吸引させることによって、当該各スラックス挾持版２のスラックスに対する挾持状態での仮止めが図られるように構成してある。

【００１０】然し乍、当該仮止め手段は上記の手段に限定されるものではなく、例えば雌雄のベルクロファスナーに依る係止、フックに依る係止、スプリングに依る弾力的挾着等、適宜な手段で行うように構成しても良い。すなわち、本考案にあっては、スラックスに対する挾持版２に依る挾持状態での仮止めが図られるようにしたことが重要であり、その具体的手段は上記したような適宜なもので良い。

【００１１】本考案は、ハンガー主体板１を適宜壁面吊り下げた状態で使用に供するものである。そして、スラックスを掛けるに際しては、仮止めを解消して（図示の実施例にあっては仮止め用磁石４と固定磁石５との吸引を離脱させて）、スラックス挾持版２を図４に示すように開く。この状態において、スラックスの裾の部分を揃えてスラックス挾持版２内に差込むと共に、当該挾持版２を復帰させてその仮止め的安定を図る。これにより、スラックスＡは図５に示すように、裾部分をスラックス挾持版２で固定されると共に、そのガイド用円弧状部2aにより折り返されて腰部を下にした状態で吊り下げられることとなる。

【００１２】上記したような操作に基づき、各スラックス挾持版２に依るスラックスの裾部挾持を図れば、複数のスラックスを掛けることが出来る。そして、各スラックス挾持版のガイド用円弧状部は、上位のスラックス挾持版に行くに従って、次第に円弧径が大径化するように構成してあるから、各スラックスは同一平面状に重なることなく、すなわち、前方向に位置的変化を保った状態で吊り下げられる。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は、前方向に弧状に曲折して成るガイド用円弧状部2aを上縁に連設したスラックス挾持版２を、縦長矩形状を呈するハンガー主体板１の正面に対し、その下縁において揺動自在に取り付けると共に、当該スラックス挾持版２はスラックスの裾部を挾持した状態での仮止めが図られるように構成したから、スラックスのハンガー掛け操作が極めて簡便に達成されることとなる。また、スラックスは極めてスッキリとした形態で吊り下げられると同時に、スラックスの自重に基づく引き伸ばし作用が生じ、これに依り、極めて良好なる皺取り作用を奏することと成る。

【００１４】また、請求項２に記載のような構成、すなわち、複数のスラックス挾持版２を所定間隔を保って取り付けるように構成した場合、複数のスラックスを同時に掛けておくことができる。

【００１５】また、請求項３に記載のような構成、すなわち、スラックス挾持版２に対するスラックスの裾部を挾持した状態での仮止め手段として、各スラックス挾持版２の両側部に仮止め用磁石４を固設すると共に、これに吸引させるための固定磁石５を、ハンガー主体板１の対応部に固設するように構成することに依り、スラックス挾持版２の仮止め操作はワンタッチ的に達成されることと成り、従って、ハンガー掛け操作の著しい簡便化が図られる。

【００１６】更に、請求項４に記載のような構成、すなわち、所定間隔を保って取り付けた各スラックス挾持版２のガイド用円弧状部2aを、上位のスラックス挾持版に行くに従って、次第に円弧径が大径化するように構成することに依り、複数のスラックスは夫々同一平面状に重なることなく、すなわち、前方向に位置的変化を保った状態で吊り下げられることとなる。従って、各スラックスは極めて整然たる掛止め状態に保たれると共に、各スラックスは他のスラックスに影響されることなく、任意取りだし及び掛止めが許容化される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の縦断側面図である。

【図２】本考案の正面図である。

【図３】本考案の背面図である。

【図４】スラックス挾持版２を開いた状態を表した要部
の縦断面図である。

【図５】スラックス挾持版２を閉じてスラックスを挾着
した状態を表した要部の縦断面図である。

【符号の説明】

１ハンガー主体板 1a 吊下げ用孔２スラックス挾持版 2a ガイド用円弧状部３ヒンジ４仮止め用磁石５固定磁石Ａスラックス

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】前方向に弧状に曲折して成るガイド用円
弧状部(2a)を上縁に連設したスラックス挾持版(２)を、
縦長矩形状を呈するハンガー主体板(１)の正面に対し、
その下縁において揺動自在に取り付けると共に、当該ス
ラックス挾持版(２)はスラックスの裾部を挾持した状態
での仮止めが図られるように構成して成るスラックス用
ハンガー。
【請求項２】複数のスラックス挾持版(２)を所定間隔
を保って取り付けて成る請求項１に記載のスラックス用
ハンガー。
【請求項３】スラックス挾持版(２)に対するスラック
スの裾部を挾持した状態での仮止め手段として、各スラ
ックス挾持版(２)の両側部に仮止め用磁石(４)を固設す
ると共に、これに吸引させるための固定磁石(５)を、ハ
ンガー主体板(１)の対応部に固設するように構成して成
る請求項１または請求項２に記載のスラックス用ハンガ
ー。
【請求項４】所定間隔を保って取り付けた各スラック
ス挾持版(２)のガイド用円弧状部(2a)を、上位のスラッ
クス挾持版に行くに従って、次第に円弧径が大径化する
ように構成した請求項２乃至請求項３の何れかに記載の
スラックス用ハンガー。