JP3021278B2 - 均一幅線の生成装置及び均一幅線の生成方法 - Google Patents

均一幅線の生成装置及び均一幅線の生成方法

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JP3021278B2
JP3021278B2 JP6099847A JP9984794A JP3021278B2 JP 3021278 B2 JP3021278 B2 JP 3021278B2 JP 6099847 A JP6099847 A JP 6099847A JP 9984794 A JP9984794 A JP 9984794A JP 3021278 B2 JP3021278 B2 JP 3021278B2
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  • Image Generation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、均一幅線の生成装置
均一幅線の生成方法に関し、より詳細には、屈曲点に
よって構成されたアウトラインフォントの縮小変換にお
いて、変換後の文字の縦横直線の線幅を均一化し、高品
位な文字を生成するための均一幅線の生成装置及び均一
幅線の生成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の文字サイズの縮小方法としては、
以下の2つの例がある。
【0003】まず、図10(a),(b)に基づい
て、変換後の文字線幅を考慮しない縮小技術について説
明する。図10(a)は、縦方向に長く、Y軸に平行な
矩形状の文字部品の例である。該文字部品に対し、1/
4の縮小変換を行うものとする。縮小変換の方法は、各
点列の座標に縮小率をかけ、小数点以下を四捨五入して
座標を整数化することによって行う。この変換により、
左側の線のX座標は18から5に、右側の線のX座標は
33から8へと、図10(b)のようにそれぞれ変換さ
れる。
【0004】特開平1−303489号公報の「文字
出力方式」にあるように、文字の線幅を定める線分対を
それぞれ基準線分と補正対象線分とに分類し、対応する
基準線分間との間隔を基準幅とし、文字サイズを変換す
る時、変換後の補正対象線分の座標は、変換後の基準線
分の座標と基準幅を変換して丸められた基準幅とによっ
て決定するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来の
文字サイズの縮小方法, では、以下のような問題点
がある。
【0006】縮小前の部品の線幅が同じ場合でも、変
換後の線幅にばらつきが発生することがある。例えば、
図10(a)の文字部品をX軸方向に1だけ平行移動さ
せた図11(a)に対し、図10の時と全く同様に1/
4の縮小変換を行うと、左側の線のX座標は19から5
に、右側の線のX座標は34から9へと、図11(b)
のように、それぞれ変換される。
【0007】変換前の線幅は、図10,図11ともに1
6であるが、変換後の線幅は、図10では4,図11で
は5となり、線幅が異なることがわかる。また、実際の
フォントデータでは、同じ線幅であるべき縦横方向の複
数の直線の幅が僅かに異なっていることがあるため、こ
の縮小変換では、変換後の線幅を均一にすることは難し
い。
【0008】特開平1−303489号公報の方法で
は、変換前の基準幅から変換後の基準幅を決定している
ため、僅かに異なる幅を持つ線分を縮小変換した場合、
基準幅の変換の際の丸め誤差によって、変換後の線幅が
異なることが予想される。
【0009】この場合に、1つの文字部品内に含まれる
縦横両方向のストロークの線幅を制御しようとすると、
それぞれの方向毎に基準線分を設定して線幅を求める処
理が必要とされ、それぞれの文字部品毎に設定されてい
る基準線分の座標値も異なるため、縮小変換の際に文字
部品同士の相対位置関係が保存されず、文字部品同士の
つき抜けや外れが発生する可能性がある。
【0010】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たもので、文字部品の座標位置に左右されないだけでは
なく、僅かに線幅の異なる文字部品に対しても、縮小に
よって縦横線分それぞれが同じ線幅をもち、部品同士の
つき抜けや外れのない文字部品へ変換することができる
ような均一幅線の生成装置及び均一幅線の生成方法を提
供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、請求項1記載の均一幅線の生成装置にお
ける発明によれば、文字の輪郭を構成する点列で定義さ
れたアウトラインフォントの点列座標を読み取って座標
データを得るデータ入力部と、前記データ入力部で読み
取られた座標データに基づき、縮小変換後の文字サイズ
に応じたあらかじめ規定されたオフセット値を読み取る
オフセット値読み取り部と、前記データ入力部で読み取
って得られた座標データの中で、アウトラインフォント
を構成している各文字部品ごとにその文字部品を構成し
ている点列からなる座標データに対して基準点をそれぞ
れ1つずつ選択する基準点選択部と、前記基準点選択部
よって選択された基準点に対して縮小率を用いて変換
した値と、前記各文字部品ごとにその文字部品を構成し
ている点列からなる座標データと前記基準点との差分に
対して前記オフセット値読み取り部で読み取ったオフセ
ット値を加算して縮小率を用いて変換した値とを加算し
て最終的な縮小変換座標データとする座標変換部と、前
記座標変換部によって縮小変換された点列の座標データ
を用いて1つの文字部品のフォントを生成し、他の文字
部品と重ね合わせながら描画を行う描画部と、を備えて
なることを特徴とするものである。また、請求項記載
均一幅線の生成装置における発明によれば、前記基準
点選択部は、基準点を設定する文字部品について、1つ
の文字部品に縦横方向のストロークに応じた直線成分が
含まれている否かを調べ、さらにその直線成分の方向を
調べ、縦方向のストロークが抽出された場合は、その直
線成分の方向のX座標をX座標の基準点とし、抽出され
なかった場合は、NULLをX座標の基準点とし、横方
向のストロークが抽出された場合は、その直線成分の方
向のY座標をY座標の基準点とし、抽出されなかった場
合は、NULLをY座標の基準点として、基準点座標を
求める基準点抽出部を含めてなることを特徴とするもの
である。
【0012】また、請求項記載の均一幅線の生成装置
における発明によれば、前記基準点選択部は、文字部品
ごとに前記基準点抽出部によって求められた基準点に対
して、任意の文字部品の基準点座標値を、他の文字部品
の基準点座標値に応じて、各方向成分の基準点座標値を
一致させて基準点座標を調整する基準点調整部とを含め
てなることを特徴とするものである。
【0013】さらに、請求項4記載の均一幅線の生成方
法における発明によれば、データ入力部によって文字の
輪郭を構成する点列で定義されたアウトラインフォント
の点列座標を読み取って座標データを得るステップと、
オフセット値読み取り部によって前記得られた座標デー
タに基づき、縮小変換後の文字サイズに応じたあらかじ
め規定されたオフセット値を読み取るステップと、基準
点選択部によって前記得られた座標データの中で、アウ
トラインフォントを構成している各文字部品ご とにその
文字部品を構成している点列からなる座標データに対し
て基準点をそれぞれ1つずつ選択するステップと、座標
変換部によって前記選択された基準点に対して縮小率を
用いて変換した値と、前記各文字部品ごとにその文字部
品を構成している点列からなる座標データと前記基準点
との差分に対して前記オフセット値を加算して縮小率を
用いて変換した値とを加算して最終的な縮小変換座標デ
ータとするステップと、描画部によって前記縮小変換さ
れた点列の座標データを用いて1つの文字部品のフォン
トを生成し、他の文字部品と重ね合わせながら描画を行
うステップと、を順次実行することで均一幅線の生成を
行なうことができることを特徴とするものである。
【0014】
【作用】請求項1或いは請求項4記載の発明によれば、
僅かに幅の異なる線の点列を縮小変換した時に、線幅が
均一にならないことがあるのは、変換後の点列の座標値
を整数化する際の小数点以下の丸め誤差によるところが
大きい。本発明では、基準点と、点列の相対座標にあら
かじめ用意したオフセット値を加えた座標とを縮小率を
用いて座標変換している。このため、線幅を縮小変換し
た時の点列の座標値の小数点以下の丸めをオフセット値
によって操作することが可能となり、したがって、同じ
線幅を持つ文字部品のみならず、ある範囲内の線幅をも
つ文字部品を同じ線幅の縮小部品に変換することが可能
となる。
【0015】また、請求項2記載の発明によれば、1つ
の文字部品に縦横方向のストロークに応じた直線成分が
含まれている場合、縦方向のストロークの線幅制御のた
めに、基準点のX座標を決定し、横方向のストロークの
線幅制御のために基準点のY座標を決定できるので、縮
小変換の際、1つの基準点を用いて縦横両方向のストロ
ークの線幅制御が可能となる。
【0016】また、請求項3記載の発明によれば、縮小
変換によって文字部品同士のつき抜けや外れの発生する
可能性のある文字部品については、つき抜けや外れの発
生する方向成分の基準点座標を一致させておくことによ
り、文字部品の相対的な位置関係を保持したまま縮小変
換できるので、つき抜けや外れを防止することが可能と
なる。
【0017】
【実施例】第1及び第2の実施例について、それぞれ図
面を参照して以下に説明する。
【0018】第1実施例では、基準点を用いた線幅制御
変換について説明する。
【0019】図1は、本発明の第1実施例による均一幅
線の生成装置の一実施例を説明するための構成図で、図
中、1はデータ入力部、2はオフセット値読み取り部、
3は基準点選択部、4は座標変換部、5は描画部であ
る。
【0020】データ入力部1は、点列座標を読み取って
座標データを得る。オフセット値読み取り部2は、前記
データ入力部1で読み取られた座標データに基づき、縮
小変換後の文字サイズに応じたオフセット値を読み取
る。基準点選択部3は、前記データ入力部1で読み取ら
れた座標データの中で、1つの文字部品に対して基準点
を選択する。座標変換部4は、前記1つの文字部品の点
列の縮小変換を行う。描画部5は、前記座標変換部4に
より変換された点列を用いて文字部品のフォントを生成
し、他の文字部品と重ね合わせながら描画を行う。
【0021】図2は、本発明による均一幅線の生成装置
の動作を説明するためのフローチャートである。以下、
各ステップに従って順に説明する。なお、ここでは、25
6×256サイズのアウトラインフォントから、44×44
サイズのフォントを生成するものとする。
【0022】step1:まず、処理を開始すると、データ
入力部1で生成する1文字分のアウトラインを構成する
点列座標を読み取る。これにより、図3(b)のような
座標データが読み取られる step2 :次に、縮小変換によって生成される文字サイズ
を入力する。
【0023】step3:オフセット値読み取り部2で、縮
小変換後の文字サイズに応じたオフセット値を読み取
る。該オフセット値は、変換前の文字サイズ・変換後の
文字サイズ・変換前の文字の線幅の範囲・変換後の線幅
・基準点のとり方等によって、あらかじめ求められてい
る。例えば、原点0に最も近い点を基準点に選択するも
のとすると、M×Mサイズのフォントデータからn×n
サイズのフォントデータを生成する時、基準点を(X
s,Ys),オフセット値をaとすると、本発明の変換方
法を用いた場合、座標(Xi,Yi)の変換後の座標(X
i′,Yi′)は、以下のように定義される。 Xi′=[n×(Xi−Xs+a)/M+0.5]+[n×Xs/M+0.5]…(1) Yi′=[n×(Yi−Ys+a)/M+0.5]+[n×Ys/M+0.5]…(2) ここで、[ ]はガウス記号([α]:αを越えない最大の
整数)を示す。
【0024】図5は、前記式(1),式(2)を用い
て、14〜17の範囲の幅を持つ縦横方向の直線を含む
256×256サイズの文字を縮小変換することにより、3
2 ×32〜64×64サイズの文字を生成した時の変
換後の縦横方向の直線の幅を示した図である。これよ
り、オフセット値が2の時、変換後の線幅は4,オフセ
ット値が3または4の時、変換後の線幅は3になること
がわかる。従って、生成したい変換後の線幅に応じたオ
フセット値をこれらの中から選んで、あらかじめ記憶し
ておく。
【0025】step4:基準点選択部3で、前記step1で
読みとったデータの中で、1部品分のデータに対し、基
準点を選択する。この実施例では、図3において原点0
に最も近い点を基準点に選択するため、例えば、P1〜
P4の点列で構成されている文字部品C1の基準点はP
4となる。同様に、C2ではP8,C3ではP12,C
4ではP16となる。なお、図3は、256×256サイズの
アウトラインフォント(山)とその点列の座標である。
この文字データは、それぞれ4つの点列からなる文字部
品(C1〜C4)の組み合わせによって構成されてい
る。
【0026】step5:座標変換部4で、1つの文字部品
の点列の縮小変換を行う。これは、オフセット値を求め
た時に用いた変換式、つまり式(1),式(2)を用い
step6 :その時、着目している文字部品の点列の中に、
まだ変換していない点があるかどうかを判定する step7 :描画部24でstep6で変換された点列を用いて
文字部品のフォントを生成し、他の文字部品と重ね合わ
せながら描画を行う step8 :まだ変換していない文字部品があるかどうかを
判定する。次の部品があれば、前記step4へ戻り、次の
部品がなければ、処理を終了する。
【0027】次に、図3の点列をもったアウトラインデ
ータに対し、従来技術で述べた,及び本発明を用い
て44×44サイズへの縮小変換を行った結果を図4に
示す。座標値の丸めは、ガウス記号以外は全て四捨五入
を用いており、従来技術では1つの文字部品の中で点
番号が最も小さい点を含む長辺を基準線分としている。
【0028】図4によると、従来技術で述べた,と
もに縮小変換後の線幅は一致していない。本発明による
縮小変換では、オフセット値が2の時に線幅は4、オフ
セット値が3の時に線幅は3となり、適当なオフセット
値をあらかじめ用意しておくことにより、均一な変換後
の線幅を生成できることがわかる。なお、図4は、図3
(b)の点列座標を各縮小方法を用いて44×44サイ
ズに変換した後の点列の座標である。
【0029】次に、第2実施例について、図面を参照し
て以下に説明する。
【0030】図6は、本発明による基準点設定方法の第
2実施例を説明するための構成図で、図中、6は基準点
抽出部、7はフォントメモリ、8は基準点調整部、9は
基準点付加部である。
【0031】基準点抽出部6は、アウトラインフォント
の1文字部品データから基準点の座標を求める。フォン
トメモリ7は、基準点を付加する前のアウトラインデー
タを記憶している。基準点調整部8は、1文字の中のデ
ータにおいて、文字部品毎に求められた基準点に対し、
文字部品同士の突き抜けや外れの発生しないように基準
点座標を調整する。基準点付加部9は、基準点調整部8
の基準点をアウトラインデータに付加する。
【0032】図7及び図8は、文字の輪郭を構成する点
列で定義されたアウトラインフォントデータを読み込
み、縦横方向のストロークを持つ文字部品を探し、文字
部品同士のつき抜けや外れを防ぐ基準点座標を求め、そ
れを設定する場合の動作を説明するためのフローチャー
トである。
【0033】図9は、2つの文字部品からなるアウトラ
インフォントデータである。点と点の間の直線は、文字
部品を中心に右回りの方向のベクトルを持つものとす
る。第2実施例では、図9のアウトラインフォントデー
タに基準点を付加する処理であり、以下に図7及び図8
のステップに従って順に説明する。
【0034】step21:処理を開始する。step22 :1文字分のデータをフォントメモリ7から読
み込む step23 :前記step22で読み込んだデータの中から、
基準点を探す処理を行う1つ分の文字部品データを基準
点抽出部6に読み込む。これにより、部品1のp1〜p6の
6点の座標が読み込まれる step24 :基準点抽出部6で、1つ分の文字部品データ
中の縦方向線分とその向きを調べる。部品1には下向き
の直線p2-p3と、上向きの直線p4-p5、p6-p1がある。
【0035】step25:部品1の縦方向の直線でストロ
ークを形成している下向き直線p2-p3、上向き直線p4-p5
を抽出する step26 :前記step25で、縦方向のストロークが抽出
されたかどうかを判断する step27 :前記step26で縦方向のストロークが抽出さ
れた場合、上向き直線p4-p5のX座標値を部品1の基準
点のX座標値とする step28 :前記step26で縦方向のストロークが抽出さ
れなかった場合、部品1の基準点のX座標値をNULL
とする step29 :文字部品データ中の横方向線分とその向きを
調べる。部品1には右向きの直線p1-p2と、左向きの直
線p3-p4、p5-p6がある。
【0036】step30:部品1の横方向の直線でストロ
ークを形成している右向き直線p1-p2、左向き直線p5-p6
を抽出する step31 :前記step30で、横方向のストロークが抽出
されたかどうかを判断する step32 :前記step31で横方向のストロークが抽出さ
れた場合、左向き直線p5-p6のY座標値を部品1の基準
点のY座標値とする step33 :前記step31で横方向のストロークが抽出さ
れなかった場合、部品1の基準点のY座標値をNULL
とする。
【0037】step34:現在処理を行っている文字中
に、未処理の文字部品があればstep23に戻り、なけれ
ばstep35へ進む。部品2はまだ未処理のため、step2
3以降の処理で部品2の基準点を探す。部品2は縦方向
のストロークのみなので、基準点のX座標は上向き直線
p10-p7のX座標となり、Y座標はNULLとなる step35 :処理中の文字部品の中で、基準点座標を調整
する必要のある文字部品の組み合わせを探す。ここで部
品1と部品2について、上下方向の基準点座標の調整を
行うものとする。
【0038】step36:フォントメモリ7のアウトライ
ンデータと、基準点抽出部6で求めた基準点座標を用い
て、基準点調整部8で文字部品の基準点座標の調整を行
う。上下方向の調整を行う場合は、調整を行う2つの文
字部品の基準点のY座標のうち、一方が座標値Ysを持
ち、もう一方がNULLの場合、NULLをYsに置き
換えて座標値を一致させる。左右方向の調整を行う場合
は、調整を行う2つの文字部品の基準点のX座標のう
ち、一方が座標値Xsを持ち、もう一方がNULLの場
合、NULLをXsに置き換えて座標値を一致させる。
部品1と部品2の場合、部品1の基準点はY座標値をも
ち、部品2の基準点のY座標値はNULLなので、部品
1の基準点のY座標値を部品2の基準点のY座標値とす
る。
【0039】step37:基準点調整部8の出力結果を用
いて、規準点付加部9でアウトラインフォントデータに
基準点を付加する step38 :基準点を付加した文字データを出力する step39 :未処理の文字データがあるかどうかを判断
し、あればstep22へ戻る step40 :処理を終了する。
【0040】このように、第2実施例の発明によれば、
1つの文字部品に縦横方向のストロークに応じた直線成
分が含まれている場合、縦方向のストロークの線幅制御
のために、基準点のX座標を決定し、横方向のストロー
クの線幅制御のために基準点のY座標を決定できるの
で、縮小変換の際、1つの基準点を用いて縦横両方向の
ストロークの線幅制御が可能となる。更に、縮小変換に
よって文字部品同士のつき抜けや外れの発生する可能性
のある文字部品については、つき抜けや外れの発生する
方向成分の基準点座標を一致させておくことにより、文
字部品の相対的な位置関係を保持したまま縮小変換でき
るので、つき抜けや外れを防止することが可能となる。
【0041】なお、本発明の上記第1及び第2実施例で
は、アウトラインフォントの縮小変換について説明した
が、拡大変換の場合であっても同様に実施することがで
きる。
【0042】
【発明の効果】以上のように、請求項1或いは請求項4
記載の発明によれば、変換前の点列の座標を任意の基準
点からの相対座標によって表現し、この基準点と点列の
相対座標にあらかじめ用意したオフセット値を加えた座
標とを縮小率を用いて座標変換することにより、変換前
の文字部品の座標位置に関係なく、ある範囲内の幅を持
つ文字部品から均一な線幅を持つ文字部品を生成するこ
とができるといった効果が得られる。
【0043】つまり、変換前の文字部品の座標位置に関
係なく、ある範囲内の幅を持つ、1つの部品内に縦横両
方向のストロークを持つものを含んだ文字部品から、つ
き抜けや外れのない、均一な線幅を持つ文字部品を生成
することができる装置を容易に提供できるといった効果
が得られる。
【0044】請求項記載の発明によれば、縮小変換に
おいて、1つの文字部品に縦横両方向のストロークを持
つものに対しても、同様に均一な線幅を持つ文字部品を
生成できるといった効果が得られる。
【0045】請求項記載の発明によれば、縮小変換に
おいて、文字部品同士のつき抜けや外れを防ぐことがで
きるといった効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による均一幅線の生成装置の一実施例を
説明するための構成図である。
【図2】本発明による均一幅線の生成方法を説明するた
めのフローチャートである。
【図3】本発明における256×256サイズのアウトライン
フォントのデータを示す図である。
【図4】図3(b)の座標を各変換方法を用いて縮小変
換した結果を示す図である。
【図5】本発明における14〜17の範囲の幅を持つ線
の変換後の線幅を示す図である。
【図6】本発明による基準点設定方法の一実施例を説明
するための構成図である。
【図7】本発明による基準点設定方法を説明するための
フローチャートである。
【図8】本発明による基準点設定方法を説明するための
フローチャートである。
【図9】2つの文字部品からなるアウトラインフォント
データを示す図である。
【図10】従来の文字サイズ縮小方法により座標変換を
行った場合の座標値を示す図である。
【図11】図10と同様に座標変換を行った場合の他の
座標値を示す図である。
【符号の説明】
1 データ入力部 2 オフセット値読み取り部 3 基準点選択部 4 座標変換部 5 描画部 6 基準点抽出部 7 フォントメモリ 8 基準点調整部 9 基準点付加部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G09G 5/24 620 G06F 15/66 415 630 15/72 355U (72)発明者 ▲高▼羽 洋樹 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 斗谷 充宏 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 仲西 雅子 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−197895(JP,A) 特開 平4−139496(JP,A) 特開 平4−269564(JP,A) 特開 平2−134263(JP,A) 特開 昭64−59297(JP,A) 特開 平5−173533(JP,A) 特開 平6−102853(JP,A) 特開 平6−71945(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/485 G06T 3/40 G06T 5/30 G06T 11/20 G09G 5/20 G09G 5/24

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字の輪郭を構成する点列で定義された
    アウトラインフォントの点列座標を読み取って座標デー
    タを得るデータ入力部と、 前記データ入力部で読み取られた座標データに基づき、
    縮小変換後の文字サイズに応じたあらかじめ規定された
    オフセット値を読み取るオフセット値読み取り部と、 前記データ入力部で読み取って得られた座標データの中
    で、アウトラインフォントを構成している各文字部品ご
    とにその文字部品を構成している点列からなる座標デー
    タに対して基準点をそれぞれ1つずつ選択する基準点選
    択部と、 前記基準点選択部によって選択された基準点に対して縮
    小率を用いて変換した値と、前記各文字部品ごとにその
    文字部品を構成している点列からなる座標データと前記
    基準点との差分に対して前記オフセット値読み取り部で
    読み取ったオフセット値を加算して縮小率を用いて変換
    した値とを加算して最終的な縮小変換座標データとする
    座標変換部と、 前記座標変換部によって縮小変換された点列の座標デー
    タを用いて1つの文字部品のフォントを生成し、他の文
    字部品と重ね合わせながら描画を行う描画部と、 を備えてなることを特徴とする均一幅線の生成装置。
  2. 【請求項2】 前記基準点選択部は、基準点を設定する
    文字部品について、1つの文字部品に縦横方向のストロ
    ークに応じた直線成分が含まれている否かを調べ、さら
    にその直線成分の方向を調べ、 縦方向のストロークが抽出された場合は、その直線成分
    の方向のX座標をX座標の基準点とし、抽出されなかっ
    た場合は、NULLをX座標の基準点とし、 横方向のストロークが抽出された場合は、その直線成分
    の方向のY座標をY座標の基準点とし、抽出されなかっ
    た場合は、NULLをY座標の基準点として、基準点座
    標を求める基準点抽出部を含めてなることを特徴とする
    請求項1記載の均一幅線の生成装置。
  3. 【請求項3】 前記基準点選択部は、文字部品ごとに前
    記基準点抽出部によって求められた基準点に対して、任
    意の文字部品の基準点座標値を、他の文字部品の基準点
    座標値に応じて、各方向成分の基準点座標値を一致させ
    て基準点座標を調整する基準点調整部とを含めてなるこ
    とを特徴とする請求項2記載の均一幅線の生成装置。
  4. 【請求項4】 データ入力部によって文字の輪郭を構成
    する点列で定義されたアウトラインフォントの点列座標
    を読み取って座標データを得るステップと、 オフセット値読み取り部によって前記得られた座標デー
    タに基づき、縮小変換後の文字サイズに応じたあらかじ
    め規定されたオフセット値を読み取るステップと、 基準点選択部によって前記得られた座標データの中で、
    アウトラインフォントを構成している各文字部品ごとに
    その文字部品を構成している点列からなる座標データに
    対して基準点をそれぞれ1つずつ選択するステップと、 座標変換部によって前記選択された基準点に対して縮小
    率を用いて変換した値と、前記各文字部品ごとにその文
    字部品を構成している点列からなる座標データと前記基
    準点との差分に対して前記オフセット値を加算して縮小
    率を用いて変換した値とを加算して最終的な縮小変換座
    標データとするステップと、 描画部によって前記縮小変換された点列の座標データを
    用いて1つの文字部品のフォントを生成し、他の文字部
    品と重ね合わせながら描画を行うステップと、を順次実
    行することで均一幅線の生成を行なうことができること
    を特徴とする均一幅線の生成方法。
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