JP3021161B2 - 吸着塔 - Google Patents

吸着塔

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JP3021161B2
JP3021161B2 JP4008673A JP867392A JP3021161B2 JP 3021161 B2 JP3021161 B2 JP 3021161B2 JP 4008673 A JP4008673 A JP 4008673A JP 867392 A JP867392 A JP 867392A JP 3021161 B2 JP3021161 B2 JP 3021161B2
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勝司 塩田
隆 吉武
正和 桑原
一士 吉原
輝政 小泓
安俊 重信
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化学プラント等におい
てガス中から被吸着成分を除去する際に使用する吸着器
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の吸着塔の1例を図14及び図15
に、他の例を図16〜図18に、さらに他の例を図19
及び図20に、それぞれ示した。先ず図14及び図15
に示す吸着塔を説明すると、1が容器(円筒容器)、2
が同容器1の下部に設けたガス入口、3が同容器1の上
部に設けたガス出口、4が粒状の多孔質吸着剤、8が上
記容器1内の下部に設けた多孔の吸着剤支持板で、吸着
剤4が同吸着剤支持板8の上に充填されている。
【0003】上記図14及び図15に示す吸着塔では、
被吸着成分を含有するガスがガス入口2から吸着剤支持
板8の孔→吸着剤4層を経てガス出口3から排出され
る。その際、ガス中の被吸着成分が吸着剤4により吸
着、除去される。なお図15(a)は、運転初期の状態
を示し、空白部は、吸着が未飽和の領域である。また図
15(b)は、運転途中の状態を示し、斜線部は、吸着
が飽和した領域、空白部は、吸着が未飽和の領域であ
る。
【0004】次に図16〜図18に示す吸着塔を説明す
ると、1が容器(円筒容器)、1aが同容器1の上蓋、
1bが同容器1の底板、2が同容器1の上部に設けたガ
ス入口、3が同容器1の下部に設けたガス出口、15が
同容器1内に上下多段(図では上下5段)に積み重ねた
カートリツジ、19が同各カートリツジ15の底部に取
付けた金網支持用グリツト(格子)、20が同グリツト
19により支持される吸着剤脱落防止用金網、21が同
各カートリツジ15の上部に取付けたカートリツジ出入
用把手、4が粒状の多孔質吸着剤で、同吸着剤4が各カ
ートリツジ15内に充填されている。
【0005】上記図16〜図18に示す吸着塔では、被
吸着成分を含有するガスがガス入口2から各カートリツ
ジ15内の吸着剤4層を経てガス出口3から排出され
る。その際、ガス中の被吸着成分が吸着剤4により吸
着、除去される。次に図19及び図20に示す吸着塔を
説明すると、1が容器(円筒容器)、26が同容器1内
の下部内面に固定した支持台、22が同容器1内の支持
台26上に上下多段(図では上下3段)に積み重ねた内
側容器で、同内側容器22の底部は、吸着剤4を保持す
る一方、ガスの流通を可能にしている。
【0006】23が最上部の内側容器22の上縁部に固
定した環状部材、26が同環状部材23を介し上記各内
側容器22を支持台26の方向に押して同各内側容器2
2を支持台26上に固定するボルト、4が粒状の多孔質
吸着剤で、同吸着剤4が上記各内側容器22内に充填さ
れている。上記図19及び図20に示す吸着塔では、被
吸着成分を含有するガスがガス入口2から各内側容器2
2内の吸着剤4層を経てガス出口3から排出される。
【0007】その際、ガス中の被吸着成分を吸着剤4に
より吸着、除去される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記図14及び図15
に示す吸着塔には、次の問題があった。即ち、ガス入口
2から吸着塔内に入ったガス中の被吸着成分は、ガス入
口2に近い吸着剤4に良く吸着されるが、ガス出口3に
近い吸着剤4には、あまり吸着されない(図15(b)
参照)。そしてガス入口2に近い吸着剤4が被吸着成分
を吸着すると、吸着能力はやがて飽和してゆく(図15
(b)の斜線部参照)。この飽和領域は、時間の経過と
ともに成長してゆき、被吸着成分を含有するガスがこの
飽和領域を通過するとき、圧力損失が大きくなって、吸
着性能が低下するという問題があった。
【0009】前記図16〜図18に示す吸着塔には、次
の問題があった。即ち、ガスの通過断面が円筒断面であ
れば、吸着速度Qg/hは、横断面積Sm2 、ガスの入
口圧力PkgG/cm2 、定数Cの場合、Q=Cf(S
・P)に支配される。このように吸着塔でのガスの吸着
速度は、Q=Cf(S・P)から吸着剤4層の横断面積
に支配されるため、吸着塔でのガスの処理時間を短くす
るためには、吸着剤4層内でのガスに対する接触する面
積を増大させて、ガス吸収速度を増大させる必要があ
る。
【0010】前記図19及び図20に示す吸着塔には、
次の問題があった。即ち、各内側容器22に吸着剤4を
充填した状態で、吸着塔を運搬するとき、急傾斜の坂道
等にさしかかると、最上部の内側容器22内の吸着剤4
がガス入口2を経て吸着塔外へこぼれ、元の鉛直状態に
戻しても、最上部の内側容器22内の吸着剤4の上面が
傾斜したままになり(図20参照)、吸着剤充填高さが
小さくなって、吸着性能が低下するという問題があっ
た。
【0011】本発明は前記の問題点に鑑み提案するもの
であり、その目的とする処は、吸着性能を向上できる。
またガス吸着速度を増大できる吸着塔を提供しようとす
る点にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、容器の内部に粒状の吸着剤を充填し
て、吸着剤層を形成し、その中を被吸着成分を含有する
ガスを上方から下方へ流通させることにより、ガス中の
被吸着成分を吸着、除去する吸着塔において、前記吸着
剤層中に側壁に複数の孔が形成された環状のガス通路用
筒体を設けている。
【0013】また本発明の吸着塔は、前記容器内に、前
記吸着剤層が複数段に形成され、これら吸着剤層中に、
側壁に複数の孔が形成された筒状のガス通路用筒体及び
前記環状のガス通路用筒体が、上下段に交互に設けられ
ている。また本発明の吸着塔は、前記吸着剤層が、それ
ぞれ容器内に上下複数段に収納されたカートリッジに形
成されている。また本発明の吸着塔は、最上部の前記吸
着剤層に、その上面を被覆する網が配設されている。
【0014】また本発明の吸着塔は、容器の内部に粒状
の吸着剤を充填して、吸着剤層を形成し、その中を被吸
着成分を含有するガスを上方から下方へ流通させること
により、ガス中の被吸着成分を吸着し、除去する吸着塔
において、前記容器内に上下の区画を形成し、これらの
区画内に吸着剤層を形成し、上部区画には、周囲に複数
の孔が形成された内側容器内に前記吸着剤が充填されて
吸着剤層が形成され、前記上部区画の内側容器の孔から
吸着剤層内に導入されたガスが、下部区画へその上面か
ら導入される。
【0015】
【作用】本発明は前記のように容器の内部に粒状の吸着
剤を充填して、吸着剤層を形成し、その中を被吸着成分
を含有するガスを上方から下方へ流通させることによ
り、ガス中の被吸着成分を除去する吸着塔において、
吸着剤層中に側壁に複数の孔が形成された環状のガス
通路用筒体を設けるか、吸着剤層を複数段に形成し、
吸着剤層中に、側壁に複数の孔が形成された筒状のガス
通路用筒体及び環状のガス通路用筒体を、上下段に交互
に設けるか、上下複数段に収納されたカートリッジに
吸着剤層を形成しており、被吸着成分を含有するガスが
吸着剤層へ多方向から流入し、ガスの吸着剤に対する接
触面積が増大して、吸着性能が向上する。
【0016】また最上部の吸着剤層に、その上面を被覆
する網を配設しており、運搬途中等に吸着塔が傾いて
も、内側容器内の吸着剤の上面が水平状態を保持して
(吸着剤充填高さを小さくすることがなくて)、吸着性
能の低下が防止される。さらに、容器内に上下の区画を
形成し、これらの区画内に吸着剤層を形成し、上部区画
には、周囲に複数の孔が形成された内側容器内に吸着剤
が充填されて吸着剤層が形成され、上部区画の内側容器
の孔から吸着剤層内に導入されたガスが、下部区画へそ
の上面から導入されるので、被吸着成分を含有するガス
が上部区画にて多方向から流入し、また、下部区画で
は、上部区画を通過したガスが上面側から満遍なく流入
し、上部区画及び下部区画のそれぞれにてガスの吸着剤
に対する接触面積が増大して、吸着性能が向上する。
【0017】
【実施例】
(第1実施例)次に本発明の吸着塔を図1〜図3に示す
第1実施例により説明する。この吸着塔は、従来の吸着
塔(図14及び図15参照)の問題点を解決するための
ものである。
【0018】1が容器(円筒容器)、2が同容器1の上
部に設けたガス入口、3が同容器1の下部に設けたガス
出口、4が粒状の多孔質吸着剤、8が上記容器1内の下
部に設けた多孔の吸着剤支持板で、吸着剤4が同吸着剤
支持板8の上に充填されている。5が上記容器1の中央
部に設けたガス通路用筒体で、同ガス通路用筒体5の上
端部は、開口し、同ガス通路用筒体5の下部は、底板7
により閉じられ、同ガス通路用筒体5の側面には、図1
及び図2(a)に示すように複数の孔6が分散状態に設
けられている。
【0019】これらの孔6は、図2(b)に示すように
複数の長孔6’に替えても差し支えない。また図2
(c)に示すようにガス通路用筒体5に底板を設けず
に、開口状態(7’参照)のままにしておいてもよい。
また複数本のガス通路用筒体5を吸着塔内に設けてもよ
い。次に前記図1〜図3に示す吸着塔の作用を具体的に
説明する。被吸着成分を含有する一部のガスがガス入口
2から吸着塔内上部→吸着剤4層の上面から吸着剤4層
に流入する一方、残りの被吸着成分を含有するガスがガ
ス通路用筒体5内→同ガス通路用筒体5の側面に設けた
複数の孔6→吸着剤4層に流入する。そしてこれら多方
向から流入し、吸着剤4層を通過して、被吸着成分が吸
着剤4により吸着されたガスが吸着剤支持板8の孔→容
器1内下部を経てガス出口3から排出される。
【0020】つまりこの実施例では、被吸着成分を含有
するガスが吸着剤4層へ多方向から流入して、ガスの吸
着剤4に対する接触面積が増大する(図3参照)。なお
ガス通路用筒体5の下端部と吸着剤支持板8との間に充
分の距離を取っており、ガス中の被吸着成分が未吸着の
まま、ガス出口3から排出されることはない。
【0021】(第2実施例)次に本発明の吸着塔を図4
〜図9に示す第2実施例により説明する。この吸着塔
は、従来の吸着塔(図16〜図18参照)の問題点を解
決するためのものである。図4〜図9のうち、図4及び
図5は、カートリツジ15の一例を示し、図6及び図7
は、カートリツジ15の他の例を示している。
【0022】これらのカートリツジ15は、容器1(図
16参照)内に上下多段に積み重ねられる。また19が
同カートリツジ15の底部に取付けた金網支持用グリツ
ト(格子)、20が同グリツト19により支持された吸
着剤脱落防止用金網、21が同各カートリツジ15の上
部に取付けたカートリツジ出入用把手、4が粒状の多孔
質吸着剤で、同吸着剤4が各カートリツジ15内に充填
されている。
【0023】また図4の16aが上記カートリツジ15
の中心部に設けた1本のガス通路用筒体で、同ガス通路
用筒体16aの側壁には、複数の孔が設けられている。
また17aが同ガス通路用筒体16aの外周面を取り囲
む金網、18aが同ガス通路用筒体16の底部に設けた
多孔板である。また図6の16bが上記カートリツジ1
5内に同心円状に配設した環状のガス通路用筒体であ
り、同環状のガス通路用筒体16bの側壁には、複数の
孔が設けられている。また17bが同環状のガス通路用
筒体16bの内外周面を取り囲む金網、18bが同環状
のガス通路用筒体16bの底部に設けた環状の多孔板で
ある。
【0024】次に前記図4〜図9に示す吸着塔の作用を
具体的に説明する。図8は、図4及び図5のカートリツ
ジ15を上段に、図6及び図7のカートリツジ15を下
段に、積み重ねた場合を示している。また図9は、図6
及び図7のカートリツジ15を上段に、図4及び図5の
カートリツジ15を下段に、積み重ねた場合を示してい
る。
【0025】図8の場合には、被吸着成分を含有するガ
スが上段のカートリツジ15の上面から上段の吸着剤4
層へ流入する一方、残りの被吸着成分を含有するガスが
ガス通路用筒体16a内→同ガス通路用筒体16aの側
壁に設けた各孔→吸着剤4層へ流入する。そしてこれら
多方向から流入し、吸着剤4層を通過して、被吸着成分
が吸着剤4により吸着、除去される。
【0026】またこのガスが下段のカートリツジ15の
上面から下段の吸着剤4層へ流入する一方、残りの被吸
着成分を含むガスがガス通路用筒体16b内→同ガス通
路用筒体16bの側壁に設けた各孔→下段の吸着剤4層
へ流入する。そしてこれら多方向から流入し、吸着剤4
層を通過して、被吸着成分が吸着剤4により吸着、除去
されたガスが容器内下部を経てガス出口から排出され
る。
【0027】図9の場合にも同様で、被吸着成分を含有
するガスが上下多段の吸着剤4層に多方向から流入し
て、ガス出口から排出される。つまりこの実施例でも、
被吸着成分を含有するガスが吸着剤4層へ多方向から流
入して、ガスの吸着剤4層に対する接触面積が増大す
る。 (第3実施例)本発明の吸着塔を図10〜図11に示す
第3実施例により説明する。この吸着塔は、従来の吸着
塔(図14〜図15参照)の問題点を解決するためのも
のである。
【0028】1が容器(円筒容器)、2が同容器1の上
部に設けたガス入口、3が同容器1の下部に設けたガス
出口、4a、4bが粒状の多孔質吸着剤、12が上記容
器1の上部内面に設けた支持台、13が同容器1の下部
内に設けた多孔の吸着剤支持板、11が上記支持台12
により容器1内の上部に設置された内側容器(上部区
画)で、この内側容器11の上下左右壁には、多数の孔
が設けられている。またこの内側容器(上部区画)11
と容器1との間にガス通路が形成されている。この内側
容器(上部区画)11と上記吸着剤支持板13との間の
容器1内が下部区画に相当している。
【0029】5が上部内側容器(上部区画)11の底部
壁上に立設したガス通路用筒体で、このガス通路用筒体
5にも多数の孔が設けられて、内側容器11内には、吸
着剤4aが充填され、内側容器11と吸着剤支持板13
との間の下部区画内には、吸着剤4bが充填されてい
る。次に前記図10及び図11に示す吸着塔の作用を具
体的に説明する。被吸着成分を含有するガスがガス入口
2から容器1と内側容器11との間のガス通路→内側容
器(上部区画)11の上及び左右側壁に設けた多数の孔
から→内側容器11内の吸着剤4a層に流入し、この吸
着剤4a層を通過したガスが下部区画内の吸着剤4b層
へ流入する一方、残りのガスがガス通路用筒体5内→同
ガス通路用筒体5に設けた多数の孔→下部区画内の吸着
剤4b層に流入し、ガス中の被吸着成分これら吸着剤4
a、4bにより吸着されて、ガスが吸着剤支持板13の
孔→容器1内下部を経てガス出口3から排出される。
【0030】つまりこの実施例でも、被吸着成分を含有
するガスが吸着剤4a、4b層へ多方向から流入して、
ガスの吸着剤4a、4b層に対する接触面積が増大す
る。 (第4実施例)次に本発明の吸着塔を図12及び図13
に示す第4実施例により説明する。この吸着塔は、従来
の吸着塔(図19及び図20参照)の問題点を解決する
ためのものである。
【0031】1が容器(円筒容器)、26が同容器1内
の下部内面に固定した支持台、22が同容器1内の支持
台26上に上下多段(図では上下3段)に積み重ねた内
側容器で、同内側容器22の底部は、吸着剤4を保持す
る一方、ガスの流通を可能にしている。23が最上部の
内側容器22の上縁部に固定した環状部材、26が同環
状部材23を介し上記各内側容器22を支持台26の方
向に押して同各内側容器22を支持台26上に固定する
ボルト、4が粒状の多孔質吸着剤で、同吸着剤4が上記
各内側容器22内に充填されている。
【0032】24が本実施例で最も特徴とする網で、こ
の網24が最上部の内側容器22の吸着剤層4を被覆し
ている。またφd1 が上記環状部材23の内径、φd2
が上記網24の外径、φd3 が上記内側容器22の上縁
部に設けたフランジ部の内径で、互いは、φd3 >φd
2 >φd1 の関係にあり、網24は、内側容器22のフ
ランジ部の上に置くだけで環状部材23により固定され
て、脱落することはない。
【0033】次に前記図12及び図13に示す吸着塔の
作用を具体的に説明する。被吸着成分を含有するガスが
ガス入口2から各内側容器22内の吸着剤4層を経てガ
ス出口3から排出する。その際、ガス中の被吸着成分が
吸着剤4により吸着、除去される。従来の図19及び図
20に示す吸着塔は、既に述べたように各内側容器22
内に吸着剤4を充填した状態で、吸着塔を運搬すると
き、急傾斜の坂道等にさしかかると、内側容器22内の
吸着剤4がガス入口2を経て吸着塔外へこぼれ、元の鉛
直状態に戻しても、最上部の内側容器22内の吸着剤4
の上面が傾斜したままになり(図20参照)、吸着剤充
填高さが小さくなって、吸着性能が低下していたが、網
24が最上部の内側容器22の吸着剤層4を被覆してお
り、最上部の内側容器22内の吸着剤4の上面が水平状
態を保持して、吸着性能の低下が防止される。
【0034】
【発明の効果】本発明は前記のように容器の内部に粒状
の吸着剤を充填して、吸着剤層を形成し、その中を被吸
着成分を含有するガスを上方から下方へ流通させること
により、ガス中の被吸着成分を除去する吸着塔におい
て、 吸着剤層中に側壁に複数の孔が形成された環状
のガス通路用筒体を設けるか、吸着剤層を複数段に形
成し、吸着剤層中に、側壁に複数の孔が形成された筒状
のガス通路用筒体及び環状のガス通路用筒体を、上下段
に交互に設けるか、上下複数段に収納されたカートリ
ッジに吸着剤層を形成しており、被吸着成分を含有する
ガス吸着剤層へ多方向から流入させることができ、ガ
スの吸着剤に対する接触面積を増大できて、吸着性能を
向上できる。
【0035】また最上部の吸着剤層に、その上面を被覆
する網を配設しており、運搬途中等に吸着塔が傾いて
も、内側容器内の吸着剤の上面を水平状態を保持できて
(吸着剤充填高さを小さくすることがなくて)、吸着性
能の低下を防止できる。さらに、容器内に上下の区画を
形成し、これらの区画内に吸着剤層を形成し、上部区画
には、周囲に複数の孔が形成された内側容器内に吸着剤
が充填されて吸着剤層が形成され、上部区画の内側容器
の孔から吸着剤層内に導入されたガスが、下部区画へそ
の上面から導入されるので、被吸着成分を含有するガス
が上部区画にて多方向から流入し、また、下部区画で
は、上部区画を通過したガスが上面側から満遍なく流入
し、上部区画及び下部区画のそれぞれにてガスの吸着剤
に対する接触面積を増大させることができ、吸着性能を
向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる吸着塔の第1実施例を示す縦断
側面図である。
【図2】(a)〜(c)はガス通路用筒体の各例を示す
斜視図である。
【図3】同吸着塔の作用説明図である。
【図4】本発明に係わる吸着塔の第2実施例のカートリ
ツジの一例を示す縦断側面図である。
【図5】その平面図である。
【図6】同カートリツジの他の例を示す縦断側面図であ
る。
【図7】その平面図である。
【図8】同吸着塔の作用説明図である。
【図9】同吸着塔の作用説明図である。
【図10】本発明に係わる吸着塔の第3実施例を示す縦
断側面図である。
【図11】(a)(b)は同吸着塔の作用説明図であ
る。
【図12】本発明に係わる吸着塔の第4実施例を示す縦
断側面図である。
【図13】図12の矢印A部分を拡大して示す縦断側面
図である。
【図14】従来の吸着塔の一例を示す縦断側面図であ
る。
【図15】(a)(b)はその作用説明図である。
【図16】従来の吸着塔の他の例を示す縦断側面図であ
る。
【図17】同吸着塔のカートリツジを示す縦断側面図で
ある。
【図18】同カートリツジの平面図である。
【図19】従来の吸着塔のさらに他の例を示す縦断側面
図である。
【図20】同吸着塔の問題点を示す説明図である。
【符号の説明】
1 吸着塔の容器 2 ガス入口 3 ガス出口 4 吸着剤 5 ガス通路用筒体 6 孔 6’ 〃 11 上部区画(吸着剤4a収納部) 12〜13 下部区画(吸着剤4b収納部) 15 カートリツジ 16a ガス通路用筒体 16b 〃 22 内側容器 24 網
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桑原 正和 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22 号 三菱重工業株式会社 広島製作所内 (72)発明者 吉原 一士 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22 号 三菱重工業株式会社 広島製作所内 (72)発明者 小泓 輝政 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22 号 三菱重工業株式会社 広島製作所内 (72)発明者 重信 安俊 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22 号 三菱重工業株式会社 広島製作所内 (56)参考文献 特開 昭60−137431(JP,A) 特開 平5−131109(JP,A) 実開 昭63−181432(JP,U) 実開 昭62−38467(JP,U) 実開 昭55−155518(JP,U) 実開 平2−95526(JP,U) 実開 昭61−120067(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 53/04

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器の内部に粒状の吸着剤を充填して、
    吸着剤層を形成し、その中を被吸着成分を含有するガス
    を上方から下方へ流通させることにより、ガス中の被吸
    着成分を吸着、除去する吸着塔において、 前記吸着剤層中に側壁に複数の孔が形成された環状の
    ス通路用筒体を設けたことを特徴とする吸着塔。
  2. 【請求項2】 前記容器内に、前記吸着剤層が複数段に
    形成され、これら吸着剤層中に、側壁に複数の孔が形成
    された筒状のガス通路用筒体及び前記環状のガス通路用
    筒体が、上下段に交互に設けられていることを特徴とす
    る請求項1記載の吸着塔。
  3. 【請求項3】 前記吸着剤層が、それぞれ容器内に上下
    複数段に収納されたカートリッジに形成されていること
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の吸着塔。
  4. 【請求項4】 最上部の前記吸着剤層に、その上面を被
    覆する網が配設されていることを特徴とする請求項1〜
    3のいずれか1項記載の吸着塔。
  5. 【請求項5】 容器の内部に粒状の吸着剤を充填して、
    吸着剤層を形成し、その中を被吸着成分を含有するガス
    を上方から下方へ流通させることにより、ガス中の被吸
    着成分を吸着し、除去する吸着塔において、 前記容器内に上下の区画を形成し、これらの区画内に吸
    着剤層を形成し、上部区画には、周囲に複数の孔が形成
    された内側容器内に前記吸着剤が充填されて吸着剤層が
    形成され、前記上部区画の内側容器の孔から吸着剤層内
    に導入されたガスが、下部区画へその上面から導入され
    ことを特徴とする吸着塔。
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