JPH07155523A - 気液の接触処理と固体分離装置 - Google Patents

気液の接触処理と固体分離装置

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JPH07155523A
JPH07155523A JP34508893A JP34508893A JPH07155523A JP H07155523 A JPH07155523 A JP H07155523A JP 34508893 A JP34508893 A JP 34508893A JP 34508893 A JP34508893 A JP 34508893A JP H07155523 A JPH07155523 A JP H07155523A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】軸流旋回要素を持つ大接触表面積、低流動抵抗
の気液接触装置またはガス水洗浄化装置と装置に適した
コイル充填物、濾過装置で粉塵、有害物、懸濁物含有流
体浄化、一般蒸留、吸収を小型装置で簡易化、低コスト
化する。 【構成】軸流旋回要素、軸流サイクロンで気流と水噴霧
の混合を加速し、旋回しつつ充填層に突入させて旋回を
減速して、圧力損失を下げ、同時に大表面積との高速接
触により、気液接触効果を上げる。コイルまたは変形コ
イル充填物の併用は一層低コスト化に有効である。排ガ
ス浄化等では濾過あるいは脱水装置に簡易な柔構造を取
り入れ低コスト化をはかることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は燃焼ガス、排気ガス接触
処理、洗浄または気液接触処理、蒸留、吸収、ガス混合
操作等に適した装置、機器に関するもので、燃焼炉、焼
却炉、乾燥炉等粉塵、煤塵、有害物含有ガスを発生する
設備や工程の排気、廃棄物処理用環境設備、例えば洗
浄、脱臭、冷暖房空調脱臭、殺菌、除塵等に関する低差
圧、かつ簡易な空気、排気浄化や一般の気液接触装置と
気相または液相の簡易な濾過装置を目的とする。 【0002】 【従来の技術】含塵ガスや有害物、タールミスト等の含
有ガス処理用の小型で効率のよいガス水洗装置として、
発明者等の発明になる流動化小塊を接触媒体として使用
する気液流動接触方法がある。同様UOP方式の流動ス
クラッバーは洗浄すべきガス流で軽量球を流動化しつつ
注水洗浄するものである。しかし水柱圧200〜500
mm程度の圧損失が普通である。ベンチュリー洗浄機、
サイクロン洗浄機は高効率であるが、さらに大な動力消
費の点で問題であった。金網充填物を使用するものは圧
損失は小であるが、大型で、固体粒子を含むガスに使用
すると閉塞が起き易く、偏流による効率低下の問題があ
った。単純なスプレー塔はタールミストや微粒子を含む
ガスの洗浄には適しない。ガス処理における低差圧簡易
な混合あるいは混合兼用整流装置の例も無かった。部品
としての充填物は安価なものは流動抵抗大で、低抵抗の
ものは高価であるか、または大容量処理に不適であっ
た。液の再生に必要な濾過装置は高価、複雑なものであ
った。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】簡易な装置で単品で比
較的効率が低くても、ミストや固体微粒子を除去でき、
低動力消費で簡易な装置で、設備費、運転費を小にし、
必要によって部品、装置の直列または並列連結可能で、
増設が経済的に不利でない改善ができる装置を得る。こ
のためには小型化、低圧力損失が必要である。さらにガ
ス洗浄装置は液側に分離した粒子または析出粒子を液か
ら分離する設備が必要で、これら付帯設備コストとその
運転コストも併せて簡易化、低コスト化しなければなら
なかった。簡易な濾過装置でも大規模化すると既存、汎
用の土木機械、運搬機械による取扱が可能になるので小
型化学プラント用濾過装置でも省力化のために必要であ
った高価な自動運転装置の1部が省略可能になり、むし
ろ汎用運搬機械に適した装置としての技術が必要にな
る。環境設備用小型プラントでも運搬機械があれば同様
に簡易化できる。 【0004】 【問題を解決するための手段】本発明は(1)旋回によ
る撹乱気流の形成、(2)接触表面への旋回気流による
均一な分散、(3)コイル、金網、簾の子、並行線ある
いは弦等、小径線群の大接触表面積、(4)均一かつ微
細な液滴あるいは液流のガス中への分散、(5)液滴運
動エネルギーのガス流加速効果の利用、(6)ガス−液
の接触段における並流による液の流下エネルギーのガス
加速効果、(7)全系としての実質的向流接触、これら
からの選択組合せの重畳効果により低い圧損失、小型、
高効率を達成できる。必要な効果を得るために微細液滴
をガス中に分散し、軸流サイクロンのように翼旋回効果
により気流に旋回運動を与える。この時に強い撹乱流と
相対速度の発生によって、ガス吸収または微粒子捕集が
促進され、壁に吹き付けられた液は噴霧ノズルのように
再び分散して液膜あるいは微細液滴を発生し、旋回しつ
つ直に線状物からなる大表面積の充填物表面に吹き付け
られ、かつ分割され、再び洗浄される。すなわちガスを
円筒あるいは角筒に軸流に流しつつ旋回運動を与える単
数または複数筒要素を配置した分配または接触段を構成
し、各旋回要素において、遠心力により微粒子を筒壁へ
と分離し、同時に水滴あるいは液滴とガス間に相対運動
を与えて分散と境膜剥離により物質移動速度を上げる。
軸流旋回筒要素出口では液滴は合流または分散しつつガ
スとともに回転運動するが、直ちに細線からなる充填層
に吹き付けられて、接触効果を高め、同時に旋回運動を
妨害することによって、旋回エネルギーによる余分の圧
力損失を防止する。旋回翼は例えばタービン翼、螺旋
翼、捻った板、筒等で、旋回気流の次に足してもよい。
本発明は旋回式流動層と流動洗浄機、高性能線群、網
(あるいは立体網)状充填物の有する原理的利点ををモ
デルとして、それらの高性能形成における制約条件を吟
味して難点を回避し発明したものである。 【0005】旋回運動を抑制すると圧力損失を小にでき
ることは通常サイクロンでよく知られている。また発明
者は旋回分散機構を有する流動層における反応や乾燥操
作等において、旋回気流の空筒に流動化粒子を充填して
いくと旋回は停止しまたは減速し、流動層は形成される
が、反応や拡散操作効率は低下しないことを認めてい
る。しかし流動層の場合は或る粒子量を流動層として空
間に維持する必要から、接触効果を上げるためには一定
の圧損失が避けられない欠点がある。本発明では粒子群
に匹敵する大表面積を持たせるために線状物からなる充
填物を使用すること、静止層として自身が支持されてい
ることにより浮遊のための圧力損失を発生しないこと、
また液が共存する流動層では、液の付着力に抗するため
に流動化粒子は大きくなり、従って固体表面の接触表面
積は小にせざるを得ないが、コイル、金網、繊維等の線
状物充填層は付着力あるいは凝集力による層閉塞効果が
無いので表面積大なものを使用できる。このように流動
層におけるような強い撹乱剪断力を限定された空塔線速
度にかかわらず、充填物の使用と気流の旋回運動によっ
て相対速度を得、かつ必要空間率を保持し、支持の圧損
失を避けるものである。また旋回円筒単独で使用できる
が、並列に略平面的に並べると、死角ができる。死角を
閉塞すると、渦流、方向変換等による圧力損失がある
が、多孔板または充填物で軸流旋回筒の抵抗に匹敵する
抵抗を付けることにより、無効な圧損失の発生を抑制で
き、しかもこの部分で余分の接触表面積を形成できる。
また軸流旋回要素を多段にまたは充填層と交互に配置し
て潅液または噴霧する気液の接触装置とすることができ
る。 【0006】このように軸流旋回筒要素からなる分配ま
たは接触段と細線群等の空間率の大な充填層を分配また
は接触段として間隔を置きまたは密接させ、潅液し、ま
たは気相に液を噴霧し、気相を軸流旋回しつつ流す気液
の浄化または接触装置である。潅液が噴霧または微細水
滴であり、噴出方向を気相と並流にすると圧力損失は液
の運動量増加とともに少なくなる利点がある。充填層に
は固体粒子が濾過作用によって捕捉されやすいが逆に閉
塞、偏流の原因になり、接触効率または洗浄効率を下げ
ることになる。したがって本発明では充填層を比較的薄
くすること、必要により振動を与えること、または直線
的に貫通する線または棒を設けること、から選ばれた1
つまたは組合せによって、粒子閉塞が起き難い液通路を
形成し、その近傍の捕捉粒子を流し、しかも液の充填層
内分布をはかり偏流を防止する。振動は連続または随時
かけることができる。粒子の凝集、剥離を乱れ、表面接
触、慣性で、気液接触を均一化するとともに気液スラリ
ーを流下除去し、接触効率低下を防止する。細線からな
る充填層は自身は振動するが、弾性あるいは緩衝性によ
って振動の伝達が難かしかったが、貫通線または棒で振
動を伝えることができる。振動は気流による振動板また
は振動体の振動または振動機によって与えることができ
る。ただし外壁に有害な振動を与えない。塔あるいは
管、筒の壁部には振動に対する緩衝性充填材たとえば主
流より充填密度、通過抵抗大な充填物、金網、嵩高のプ
ラスチック製品等を使用できる。多くの接触装置では気
相を上向き流としているが、これは液の充填層内の滞留
を保証し分散を改善すること、および向流接触のためで
あった。本発明では液滞留は潅液または噴霧により達成
でき、液分散及びガス分配は旋回流要素と大径管では必
要により区画によって保証するので向流の必要性は少な
い。したがって並流の下降流は流れるガスの圧損失は少
なく、液噴霧と層中流下はガス流を加速するので、圧損
失を小にする利点が生ずる。但し向流接触を避けるもの
ではない。上向流でも本方式の接触は効率的でありこの
場合は本発明による旋回要素、または充填物を従来法に
併用し操作できる。流下接触段の1段または複数段ごと
に流下液を集めて潅液として還流でき、並流の利点と向
流接触の利点を併有できる。各区画について別のポンプ
または多室ポンプの使用で、低揚程で実施できる。 【0007】細線を材料とする高性能充填物は大表面積
と低い操作圧力損失の利点があり、本発明に適している
が、従来品は高価で、閉塞汚染物の除去が問題であっ
た。コイル充填層はコイル巻ピッチが大きいと互いに食
い込み、接触効率を落す難点があった。このためピッチ
小でかつ短くするか、長いものを垂下固定する必要があ
った、前者は製作コストが高く、後者は組立て手数がか
かる難点があった。本発明ではコイル内に挿入物を入れ
るか、コイル外側に線、板を並行に置き、互いの食い込
み、伸びを制約し、表面積は増加し、しかも安定な形状
を維持するものである。コイルあるいは蔓巻スブリング
は竪、横または斜めに置き、または張られた薄い充填層
であってもよい。長い充填物、それを巻いた充填物であ
ってもよい。薄いものは気流に撹乱を与え、あるいは旋
回流によって撹乱を与えた後、接触補助手段として使用
できる。細線は各種ステンレス線あるいはメッキピアノ
線、アルミニウム、銅、銅合金のような弾性線、強化加
工線でもよい。普通鋼は中性、アルカリ性で使用でき安
価である。耐食鋼、合成高分子線、セラミックあるいは
剛毛を、単純なコイルの他、2重コイル、網状、放射
状、すだれ状または毬状、渦巻状に形成し、充填層とし
てもよい。線径は線材の剛性によって0.05〜1.5
mm、コイル径は1〜15mm程度が製作と使用の点で
適当である。気相、液相あるいは二相流の通過抵抗は現
物の製作とスケールアップが容易なので、製作および実
験によって容易に測定できる。表面積は線径、形状によ
り500〜10000m/m、空間率80〜98
%、充填密度は金属線使用の時100〜2000kg/
で広範囲に製作できる。通過流速は0.5〜5m/
秒、抵抗は充填層空間率と線径、形状により0.1〜2
00mm水柱/充填層厚み100mmで任意に製作でき
る。層厚みはガス流量、潅液量、ガス性状によるが、5
mm厚み以上で有効で20〜500mm程度が適当であ
る。必要によりそれ以上にしてもよい。従い、選択によ
り高効率、低差圧で低動力の気液接触、排気処理が可能
である。また、旋回要素と間隔を置いて充填層に気流が
突入するか、旋回要素間に充填物を竪または横仕切のよ
うに空間を置きまたは密接して充填してもよい。充填層
に凹凸、粗密を作り分配を改善し、また効果により層内
短絡回路を開閉し、抵抗可変とすることも可能である。
横流、斜流では液が壁に流れ、還流が容易になる。本発
明の充填物は濾過スペーサーとしても使用できる。 【0008】排ガス、悪臭、処理では発生する微粒子等
を含む汚染液処理が問題であった。沈降または濾過操作
において、従来の装置は化学工業用で、精密であるが廃
棄物のリサイクル、燃焼ガス用にはコスト高であった。
本発明の濾過装置は濾材と液通路の通気、通液性充填
材料あるいはスペーサー自体を柔な構造材料として、重
ねることにより形状を維持し、材料重量を節約し、簡易
化する。コンパクト化により液流路が狭くなる問題は濾
過面距離の移動性あるいは濾材の原液側または重ねた濾
過面間の通気、通液性充填材料あるいはスペーサーによ
り確保する。充填材料、スペーサーは部分的に省略でき
る。軽量化、濾液の低部への流下とその配管の可撓化に
より、濾過装置の液中への沈漬、取出しの簡易化、振動
台による濾過ケーキの振動脱離は隙間からのチキソトロ
ピー流動利用の流出を可能にする。 【0009】 【実施例1】図1は本発明による排気洗浄装置である。
ガスは排気管路であってもよい並流洗浄塔1に入り口2
から熱燃焼ガスが入り、整流板3により分配されて下降
し、水噴霧により水分を増加しかつ降温し、単数または
複数の並列旋回筒要素5の翼6により旋回混合して均一
化し、追加水噴霧冷却で、微粒子を核にして水分凝結が
促進され、成長した微粒子は水滴と遠心力場で接触洗浄
され、さらに旋回気流として線充填層に衝突して水流に
補足されつつ流下する。さらに気流は水滴とともに旋回
翼でサイクロン作用を受け、旋回しつつ、再び充填層1
5に入り並流接触洗浄され、デミスター38によってミ
スト分離後、向流洗浄塔20に入り、上向流旋回筒要素
の軸流翼17により旋回し、噴霧19を有する充填層1
8に入り、デミスター38を経て、煙突23から放出さ
れる。濾過器30は洗浄水中の微粒子を除去する。濾過
板33は鉤34によって、棒32にかける。水槽31は
塔1または20の底と連通してもよい。22はストレー
ナーである。充填物は本発明の細線を材料とする充填物
が低抵抗、大表面積、交差部分が少なく粒子除去容易
で、振動の自由度がある点で適している。図2は図1の
A−A断面で旋回筒要素が複数個並べてある。1個でも
よい。死角40は塞いでもよく、充填層にするのが流動
抵抗、渦損失、接触表面積増加の点て有利である。 【0010】図3は軸流旋回要素5縦断面の例である。
噴霧4を加えたガス流は旋回翼6で旋回し、粗粒子を分
離し、追加の噴霧7で旋回洗浄されつつ充填層11を通
過し、回転の慣性力を転化利用して、除塵、または吸収
洗浄される。中心管42は組立て、交換を容易にする
が、図1、2のように省略してもよい。図4は軸流旋回
要素が軸流サイクロンであって、しかも筒5に充填物1
1を内蔵しているものである。サイクロン出口筒49は
サイクロン効果によって微粒子含量の少ないガス流を分
離処理し、粒子の沈降距離を短縮し、煙霧質等の微粒子
表面への水蒸気凝縮、を優先し、分離を促進する。筒4
9は一般用としては、省略してもよい。図5は翼6の部
分に比較的低密度、高空間率の充填物を挿入し、中心管
に洗浄水供給または噴霧管51を配置して発生する回転
力を利用して洗浄を促進するものである。翼出口に接し
てさらに充填物を充填してもよい。押さえまたは金網、
多孔板、スリット板、エクスパントメタル等でもよい5
0を有し組立て、運搬を容易にする。本発明により、直
径54mm管に単一軸流旋回筒とコイル線径0.3m
m、巻径2mmの図26型の100mm厚み充填物で、
散水し、並流接触吸引で粉塵含有ガスと石炭乾留ガスを
処理した。水柱20mmの圧損失で操作し、処理ガスは
無色透明であった。(対照例)旋回要素または充填材を
外し他は同じ装置を同条件で試験した。排ガス吸引試験
では双方とも濾紙着色があった。出口ガスは黄色が残っ
た、噴霧洗浄単独の場合は、含塵量10g/m以上
で、黄色煙は濃く消失しなかった。 【0011】 【実施例2】図6ないし図10はは本発明のコイルまた
はスプリング充填物または同濾材単体であり、図11な
いし図13は。剛性または弾性線42をコイル状に巻
き、芯線44等によって伸びを拘束している。しかし、
これを薄く並べ、または垂下すれば気流または振動機9
によって流動層に似た微振動を与え、接触効率を上げる
利点を生ずる。芯線44は複数でもよく、撚り線、スリ
ットヤーン、繊維、綱、時に耐水性ある紙であってもよ
い。張る時には図9、図10のように端末に固定機能4
8を付け、あるいは結束、折り返し46を使用してもよ
い。図8は捻りをいれて気流に旋回、乱れを与える挿入
物47からなる充填物である。 【0012】図10はコイル充填物をつぶして扁平にし
たコイル変形充填物であり、充填密度と接触表面積をを
増加できる。これら充填物はスプリングのように弾性線
を使用すれば粒子閉塞時には引き延ばしてブローまたは
水洗除去できる利点があり、装置として公知の伸長機構
を組み入れることにより実行できる。図14はコイル充
填物42と扁平なコイル充填物46とをそれぞれ縦、緯
糸として編んだ網状または布状充填物の断面図である。
図15はその平面図、図16はその側面断面図である。
縦、緯糸ともコイルまたは扁平コイルだけで構成でき
る。図17は並行した充填物を線52で簾状または束状
あるいは塊状に結束する場合である。挿入物44によっ
て結束や編みが可能になった。図18は側面断面図であ
る。線の剛性の選択によって、平面、ジグザグ配置等を
任意に選べる。図19は貫通棒または線53と連結具ま
たは格子、充填層支持体54を示す。53は充填物の移
動を制限し、54は振動機またはガス流による振動を層
全体に伝えることができる。また54は上下機構によっ
て振動を与えまたは層の圧縮、弛緩を調整し充填密度を
変え、粒子捕捉の促進、捕捉粒子の脱離を補助できる。
図21は挿入物44を結束線の代わりに使用した構成充
填物である。網状あるいは簾状に構成して、複数枚縦に
吊り、または積層して可撓性、可動性充填層とすること
が容易である。図23はその平面図である。コイルある
いはスプリングの巻ピッチは詰めて密にしてもよいし、
もっと疎にしてよい。図24はコイル芯に別のコイル4
4を挿入した例である。もちろんコイル全数に挿入して
もよい。図22は立体的に構成した充填体の断面説明図
である。図25はコイルを複数の線で巻き、コイル断面
形状が三角である充填物の例である。断面多角形であっ
てもよい。積層または組立て充填層は断面形各種のもの
を組合わせてもよい。また単数または複数のコイルを図
33のようにさらにコイル状に巻いてもよい。積層充填
物のコイル、コイルの編み物の方向は交差方向、並行方
向、渦巻その他任意に選択でき、その層間、層内組合せ
も可能である。また空間率、線径、材質も組合せ選択で
きる。 【0013】 【実施例3】図20は重力濾過、吸引濾過または脱水に
適した濾過装置である。排気あるいは排煙洗浄、冷却水
循環等において、循環水中の固体粒子、油分の濾過、分
離が必要である。また生活、排水溝、池、沼、湖水等で
簡易な濾過装置として使用できる。濾材35は濾過板の
両面に張られその間を液通路とする。液通路は水圧によ
り押されるが、低位置に濾過液槽39を配置するので、
濾水流下にはさしつかえない。従って必らずしもスペー
サーを要せず省略して節約することができる。濾過液は
ポンプ24によって高位置の貯槽に汲み出され、または
低位置の貯層に管36を経て流下する。濾過板は筒状に
巻いて液中に沈めることができる。また、濾布あるいは
濾紙を折畳みあるいは巻ホースのように巻いて沈めるこ
とができる。これは濾過抵抗が濾過面にあり液面下で
は、巻きまたは折り畳んだ濾過面の液側の流動抵抗がほ
とんどないことに着目するものである。従って濾過装置
としては操作および濾過面閉塞時の掃除または交換が容
易な構造であれば足りる。全部を液底に沈め、通気管を
装備すれば、溜った濾過水を汲み出し、または循環でき
る。汚水をポンプで槽に汲み上げ、浄化して戻してもよ
い。ポンプは水中ポンプ、ラインポンプも使用できる。
このように水面下に濾過面の少なくとも一部を沈め、可
撓性の管、ホース継ぎ手69、71により連結すること
により容易に水面上に引き揚げ、手入れできる特徴があ
り、既存装置に比し構造、操作が簡便である。図27は
折り畳み型で沈下できる濾過または浮遊物濃縮装置であ
る。引き揚げ用の繋ぎを兼ねた通気管63を浮子74で
液面に連絡保持し、濾過面の濾過水側には通液または通
気空間を保持する挿入物またはスペーサーを持つのが好
ましい。折り目部分には枠棒または管を配置し、折り畳
み連結具78または格子容器80で纏める。線75と浮
子76で濾過面を姿勢制御できる。図28は側面視断面
である。折り目位置の通気、通液流路に挿入物を持ち、
折りによる閉塞がない。図23は折り目を避け、材料節
約、軽量、巻き込み型の濾過装置である。濾過面外部の
原液通路は疎な充填挿入物83によって確保している。
ケーキ剥離は液から取出し、振動機、逆洗、展開、少量
水添加またはこれらの併用により達成できる。図29は
濾布の袋を図28同様にスペーサーを挿入して巻いたも
のと枠86からなる。図27におけると同様に液中で低
位の槽に向け傾斜をつけて濾過操作する。図30は図2
9の正面図に相当する。枠86に固定され液中で竪また
は横の姿勢で操作する。竪姿勢の時には脚91で立てる
ことができる。ケーキ脱離は立てた姿勢で液外で振動を
かけることによって容易にある。図31は短冊状の長い
袋を図28同様にスペーサーを挿入して巻いた濾過装置
の正面図で図32がその平面図である。図31におい
て、濾過面は図27の装置同様内表面と外表面であり、
内表面での原液流入経路、加振によるケーキ剥離排出が
共に短く効率的である利点を持つ。組立て枠86の濾過
体と通常液該のスケール剥離場所におかれた振動台90
からなる。振動台は基礎台にスプリング87で支持され
ている。89は加振してケーキ剥離中両者の分離を防止
する機能部品である。 【0014】 【発明の効果】本発明は有害物、微粒子を含むガス、排
ガス、循環気を軸流旋回気流として充填層に導入し、気
液接触または水洗効果を上げ、しかも低圧損失で規模に
関わらず低コスト処理できる。低コスト、低抵抗、大表
面積充填物、簡易濾過装置は気液接触、ガス浄化の他、
用排水、排水溝、池、湖沼、港湾浄化で曝気、濾過、土
砂、泥の脱水にも適している。
【図面の簡単な説明】 【図1】排気洗浄装置の立面断面説明図 【図2】図1下降流並流洗浄塔1のA−A断面視 【図3】図1の噴霧ノズル、旋回要素分配部、充填層の
縦断面 【図4】充填層を備えた旋回要素縦断面図 【図5】翼部に充填物がある旋回要素の縦断面図 【図6】線充填物を内蔵するコイル状充填物見取り図 【図7】細い短冊状網または板内蔵のコイル状充填物見
取り図 【図8】ひねりをいれた細い短冊状網または板内蔵充填
物見取り図 【図9】芯線を持つ充填物見取り図 【図10】コイル状充填物をつぶした扁平充填物見取り
図 【図11】図6の芯線が緩い撚り線である充填物の断面
見取り図 【図12】図9充填物断面見取り図 【図13】図10充填物断面見取り図 【図14】図10扁平充填物とコイル充填物を編んだ充
填物正面断面見取り図 【図15】図14充填物平面見取り図 【図16】図14充填物側面見取り図 【図17】連結線で連結した充填物平面見取り図 【図18】図17の充填物側面見取り図 【図19】隔壁または貫通棒と千鳥配置に重ねた図17
充填材断面図 【図20】連結状態で取り出せる濾過板を持つ濾過機見
取り図 【図21】挿入線を連結に利用した充填物見取り図 【図22】図21の立体連結状態断面説明図 【図23】図21に相当する連結状態平面図 【図24】図23で別のコイル挿入物を有する連結状態
平面図 【図25】三角断面の複線からなるコイル充填物説明図 【図26】コイル状充填物を巻いた成型充填物説明図 【図27】折れ板型濾過装置説明見取り図 【図28】折れ板型濾過装置断面および側面説明図 【図29】濾材内外にスペーサーを持ち、巻いた濾過装
置断面および側面説明図 【図30】図28または29正面、平面図 【図31】図29相当する平面断面を持つ渦巻状濾過装
置の正面、側面図 【図32】図31の平面図 【図33】2重コイル充填物説明図 【符号の説明】 4、7、19 洗浄液噴霧 5、軸流旋回要素 8、12、17 軸流旋回翼6 支持具 10 充填材 11、15、18、 充填層 21、24 ポンプ 31 水槽 33 濾板 37 流出管シール 38 デミスター 42 コイル線 44、45、47 コイル内挿入物 53 流路入り口 80 通気、通液性スペーサー

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】潅液または液を噴霧する気液接触装置にお
    いて、気相流路に軸流旋回翼要素と筒要素と充填物接触
    部からなる接触部を設け、旋回要素からの旋回気相に液
    の存在する充填物接触部を通過させる気液の接触装置。 【請求項2】気相の水洗浄化処理の場合に、処理部に気
    流の軸流旋回筒要素に次いで接触段と間隔を置きまたは
    密接させて細線充填物段を配置し、軸流旋回筒要素また
    は細線充填物の上流側から潅液または噴霧する気液の接
    触装置。 【請求項3】液が噴霧または微細水滴であり、噴出方向
    が気相と並流である請求項1または2記載の気液の接触
    装置。 【請求項4】充填層に振動を与える請求項2または3記
    載の気液の接触装置。 【請求項6】線状物からなる充填層と、この充填層を貫
    通する櫛状の複数の線または棒からなる充填層要素。 【請求項7】充填物が部分的に拘束されたコイルまたは
    スプリング状物からなり、線要素または板状の挿入物を
    持つ単独または連結充填物要素。 【請求項8】挿入物がコイルまたはスプリング状充填物
    相互の結合部品である充填物要素。 【請求項9】接触段の1段または複数段ごとに潅液を還
    流する請求項1または2記載の気液の接触装置。 【請求項10】固定翼または筒に液分散用切り込みまた
    は孔を有する軸流旋回要素と液供給または分配機構から
    なる気液接触装置。 【請求項11】処理すべき気相に液を噴霧した後、混合
    機構を通過し、次いで過剰の液を噴霧または潅液して洗
    浄しつつ冷却する請求項1または2記載の気相の洗浄
    法。 【請求項12】濾過機能の一部または全部が液または含
    液物中に配置した濾過機能と該濾過機能より低位にある
    液排出機能とからなる濾過または脱液装置において、濾
    過機能が排出機能と可動的に連結された濾過または脱液
    装置。 【請求項13】供給または排液ポンプと排液管、濾過、
    濃縮または脱液機能とからなる請求項12記載の濾過ま
    たは脱液装置。 【請求項14】濾過材料と、濾過材料表面のスペーサー
    または濾過ケーキ保持材を、畳み、または巻いた脱液機
    能からなる濾過装置と槽中に置き、または液から取り出
    した該装置付属または分離している捕集物剥離用外置振
    動装置とからなる濾過、濃縮または脱液装置。
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