JP3021097B2 - 圧造機への供給線材の余剰潤滑剤除去装置 - Google Patents

圧造機への供給線材の余剰潤滑剤除去装置

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JP3021097B2 JP3173084A JP17308491A JP3021097B2 JP 3021097 B2 JP3021097 B2 JP 3021097B2 JP 3173084 A JP3173084 A JP 3173084A JP 17308491 A JP17308491 A JP 17308491A JP 3021097 B2 JP3021097 B2 JP 3021097B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧造製品の素材となる
線材を圧造機に供給する場合に、圧造製品とダイスとの
間の摩擦低減等の目的で線材に予め付着された乾性潤滑
剤のうちの余剰分を自動的に除去する装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】圧造製
品の素材となる線材を圧造機に供給する部分の構造は、
コイル状に巻回された線材を挟圧駆動ローラにより引張
して、矯正ローラ群の間を通すことにより真直姿勢に矯
正したのち、剪断ダイスとカツタからなる切断装置に一
定長さずつ送り出すようになつている。
【0003】ところでこのような供給線材は、圧造時に
おいて圧造製品とダイスとの間の摩擦を低減して円滑な
稼働を図る等を目的として、その外周に予め乾性潤滑剤
を付着するのが一般的であるが、その潤滑剤が余分に付
着していると、ローラの間や剪断ダイスを通る間にそれ
らが削り取られて、圧造機の駆動機構に供給される潤滑
油に混じつて中に入り込み、それにより焼き付け等の機
械故障を招く場合が往々にしてあつた。また、潤滑剤が
過剰に付いていることで圧造製品の品質に悪影響を及ぼ
す場合もあるのであつて、従来それに対する有効な打開
策は存在しなかつた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の圧造機への供給
線材の余剰潤滑剤除去装置は、このような事情を背景と
して完成されたものであつて、線材を貫通させるボツク
ス内に、線材の外周を払拭するブラツシング部材を内周
側に設けた環形のブラシを、線材の走行線と同心に回転
自由に支持して、ボツクスに取り付けた回転駆動体と連
結し、その回転駆動体を矯正ローラ群の1つの矯正ロー
ラの回転軸と駆動連結し、ボツクスの下面に排出口を設
けた構成とした。
【0005】
【作用】線材が引つ張られて矯正ローラ群が連れ回りす
ると、そのうちの1つの矯正ローラの回転軸の回転力に
よりそれと連結された回転駆動体が回転し、それに伴
い、ブラシが前進する線材の軸線回りで回転する。これ
により、ブラシのブラツシング部材が、線材の軸線方向
に相対的に移動しつつ線材の外周の回りを回つて、線材
の外周に付着した乾性潤滑剤のうちの余剰分を取り去
り、全周にわたり適正な潤滑剤が付着した状態で線材が
送り出される。除去された潤滑剤はボツクス内に落下し
て、下面に設けた排出口から排出される。
【0006】
【発明の効果】本発明装置よれば、線材に予め付着され
た乾性潤滑剤の余剰分を矯正ローラ群を通る前に自動的
に除去することができ、したがつて、線材がそれ以降の
矯正用や引張用のローラあるいは切断装置の剪断ダイス
等を通る場合に、潤滑剤が削り取られて圧造機の駆動機
構用の潤滑油中に混入するおそれがなく、焼き付け等の
機械故障の発生を確実に防止することができる。また、
適正量の乾性潤滑剤が付着した線材を素材にできるた
め、常に一定の高品質の圧造製品が得られる。
【0007】しかも、ブラシの回転駆動力には、線材の
送りに伴つて連れ回りする矯正ローラの回転力を利用す
るようにしたから、別個に駆動力源を用いる必要がなく
て、稼働コストを抑えることができる効果がある。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て説明する。図1において、符号aは圧造製品の素材と
なる長尺の線材であつて、その外周にボンデライト等の
乾性潤滑剤が予め付着されており、矢線Aで示す供給方
向の手前側においてターンテーブル上にコイル状に巻回
されて載置され、供給方向の前方で図示しない圧造機の
本体に設けられた一対の挟圧駆動ローラにより間欠的に
引張されて、途中で圧造機本体に突設された取付板1上
に軸支された矯正ローラ2群の間を通ることにより真直
姿勢に矯正されたのち、剪断ダイスとカツタ等からなる
切断装置に一定長ずつ供給されるようになつている。上
記の矯正ローラ2群の手前側に、本発明に係る余剰潤滑
剤除去装置3が設置されている。
【0009】次に、その除去装置3の詳細を説明する。
符号5は、後記するボツクス6を取り付けるための枠状
の基体であつて、その前縁側に軸受孔8を形成した前面
板7が、また、後縁側に、軸受孔10を同一高さに形成
した後面板9が夫々立設されていて、上記した矯正ロー
ラ2群の取付板1に突設した連結板12が前面板8の上
面に渡されてねじ13で固定されることにより、定位置
に取り付けられている。
【0010】基体5には、上記したボツクス6が前後の
板7、9に挟まれるようにして取り付けられており、ボ
ツクス6の前後の面には、上記した基体5の前後の軸受
孔8、10に整合する挿通孔14が透設されている。
【0011】ボツクス6の前面側には第1回転筒体15
が装置されている。この第1回転筒体15は、図2に示
すように、線材aを遊挿する中心孔16が内部に透設さ
れ、外周に大径スプロケツト17が形成されているとと
もに、後端面にばね受座18が凹成されている。この第
1回転筒体15のスプロケツト17から前方の部分が、
ボツクス6の前面の挿通孔14と基体5の前面板7の軸
受孔8にわたつて嵌装されて回転自由に支持され、スプ
ロケツト17の前端面が滑動板19を介してボツクス6
の前面板に当たるようになつている。
【0012】ボツクス6の後面側には第2回転筒体20
が装置されている。この第2回転筒体20は、前端側の
外周が拡径されていて、同じく線材aを遊挿する中心孔
21が内部に透設されているとともに、前端面にばね受
座22が凹成されている。この第2回転筒体20の縮径
部側が、ボツクス6の後面の挿通孔14と基体5の後面
板9の軸受孔10にわたつて嵌装され、段付端面が滑動
板23を介してボツクス6の後面板に当てられるととも
に、後面板9から突出した部分に係止リング24が嵌着
されて、回転自由にかつ軸線方向の移動不能に支持され
ている。
【0013】第1と第2の回転筒体15、20のばね受
座18、22の間にはブラシ26が装着されている。こ
のブラシ26は、図3、4に詳細に示すように、中空の
ばね素線28を螺旋巻きすることによつて圧縮コイルば
ね27が形成され、ばね素線28のコイルの内周側に対
応する面に沿つて溝29が切られていて、その溝29を
通して多数本のビニール線30の基端がばね素線28内
に挿入されてその溝29を狭めて締め付けることによ
り、圧縮コイルばね27のコイルの内周面に、多数本の
ビニール線30が、その突出端が線材aの外周を囲むよ
うにしてコイルの中心を指向して植設された構造となつ
ている。
【0014】このブラシ26が弾縮されて上記のように
第1と第2の回転筒体15、20のばね受座18、22
の間に装着され、ブラシ26の両端の座面とばね受座1
8、22との間の摩擦係合により、第1と第2の回転筒
体15、20及びブラシ26が、軸線回りに一体的に回
転するようになつている。
【0015】基体5の前縁に垂下して固定された取付板
32には、水平方向の第1連結軸34が軸受孔33に挿
通されて回転自由に支持され、上記したボツクス6内の
大径スプロケツト17の下方位置に突出した一端側に小
径スプロケツト35が嵌着されて、両スプロケツト1
7、35の間に、上記のボツクス6の底面側を貫通して
駆動チエーン36が掛け渡されており、図1に示すよう
に、その第1連結軸34の他端側が、矯正ローラ2群の
取付板1に突設されたブラケツト38に軸支した第2連
結軸39の一端に自在継手40を介して連結され、その
第2連結軸39の他端が傘歯車42を介して、1つの矯
正ローラ2の回転軸44の取付板1の下方への突出端に
連結されている。
【0016】また、ボツクス6の底面には、下窄まりの
シユータ46が形成され、その下端に、ドレン袋49を
取り付ける取付具48が着脱自在に装着されている。
【0017】次に、本実施例の作動を説明する。線材a
が引張されて矯正ローラ2群が連れ回りすると、そのう
ちの1つの矯正ローラ2の回転軸44の回転力が傘歯車
42を介して第2連結軸39に伝達され、さらに第1連
結軸34に伝達されてその一端に設けられた小径スプロ
ケツト35が回転駆動される。それに伴い駆動チエーン
36を介して大径スプロケツト17が減速して回転駆動
され、その大径スプロケツト17を設けた第1回転筒体
15とブラシ26並びに第2回転筒体20が、線材aの
回りで回転する。これにより、ブラシ26の内周面に植
設されたビニール線30の先端が前進する線材aの回り
を回つて、線材aの外周に付着した乾性潤滑剤のうちの
余剰分を取り去り、全周にわたり適正な潤滑剤が付着し
た状態で線材aが送り出される。
【0018】除去された潤滑剤は、ブラシ26のばね素
線28の間を通つてボツクス6内に落下し、シユータ4
6を通つてドレン袋49内に排出される。ドレン袋49
が一杯となつたら、取付具48を外して新たなドレン袋
49と変えれば良い。
【0019】このように本実施例によれば、線材aに予
め付着された乾性潤滑剤の余剰分が矯正ローラ2群を通
る前に自動的に除去され、したがつて、線材aが矯正ロ
ーラ2群やあるいはそれ以降の引張駆動ローラや切断装
置の剪断ダイス等を通る場合に、潤滑剤が削り取られる
おそれがなくて、圧造機の駆動機構用の潤滑油中に混入
するのが回避され、焼き付け等の機械故障が発生するの
が確実に防止される。また、適正量の乾性潤滑剤が付着
した線材aが供給されるから、常に一定の高品質の圧造
製品が得られる。しかも、ブラシ26を回転させるに際
して、線材aの送りに伴つて連れ回りする矯正ローラ2
の回転力を利用するようにしたから、別個に駆動力源を
用いる必要がない。
【0020】上記実施例では、ビニール線によるブラシ
を例示したが、金属線を使用した金ブラシとしても良
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の外観斜視図である。
【図2】余剰潤滑剤除去装置の縦断面図である。
【図3】ブラシの一部切欠部分側面図である。
【図4】ブラシの横断面図である。
【符号の説明】
a:線材 2:矯正ローラ 3:余剰潤滑剤除去装置
5:基体 6:ボツクス8、10:軸受孔 15、2
0:回転筒体 17、35:スプロケツト 26:ブラ
シ 27:圧縮コイルばね 28:ばね素線 29:溝
30:ビニール線(ブラツシング部材) 34、3
9:連結軸 44:(矯正ローラ2の)回転軸 46:
シユータ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周に乾性潤滑剤を付着してコイル状に
    巻回された線材を引張して、矯正ローラ群の間を通すこ
    とにより真直姿勢に矯正したのち一定長さずつ圧造機の
    切断装置に供給する線材供給装置の、前記矯正ローラ群
    の手前に配設されて、線材に付着された乾性潤滑剤の余
    剰分を除去する装置であつて、線材を貫通させるボツク
    ス内に、線材の外周を払拭するブラツシング部材を内周
    側に設けた環形のブラシを、線材の走行線と同心に回転
    自由に支持して、前記ボツクスに取り付けた回転駆動体
    と連結し、該回転駆動体を前記矯正ローラ群の1つの矯
    正ローラの回転軸と駆動連結し、前記ボツクスの下面に
    排出口を設けたことを特徴とする圧造機への供給線材の
    余剰潤滑剤除去装置。
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