JP3020971B2 - 画像処理装置 - Google Patents
画像処理装置Info
- Publication number
- JP3020971B2 JP3020971B2 JP1329516A JP32951689A JP3020971B2 JP 3020971 B2 JP3020971 B2 JP 3020971B2 JP 1329516 A JP1329516 A JP 1329516A JP 32951689 A JP32951689 A JP 32951689A JP 3020971 B2 JP3020971 B2 JP 3020971B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pixel
- value
- pixel value
- corrected
- image data
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
理装置に関する。
は、画像本来の情報である境界線での画素値変化の急峻
さを失わずに保存し、雑音のみ取り除き、平滑化すると
いう点にある。
の適応スムージングフィルタ(加藤,大久保「ポスト・
フィルタリングによる高能率符号化画像品質の改善」19
89年電子情報通信学会秋期全国大会分冊6,D−3,D−63参
照)が知られている。
の画素を用いて、その中心の画素を処理するものであ
る。そこでは、処理画素値から±εの範囲内の値を持つ
画素のみが、平滑化に用いられ例えば、それらの平均値
を新しい処理画素値とする。その時、処理画素値から±
εの範囲内の画素が25個中n個以下の時、処理画素値の
変更は行わない。また、このフィルタは、参照画素にお
いては、すべて処理前の値を用いている。すなわち非巡
回形である。ところが、この方法だと一画素あたりの演
算量が厖大になり、装置が大きくなってしまう。また、
巡回形にすれば、平滑化能力は高まり、参照画素数を減
らせるが、処理を進める方向によって雑音除去できない
場合がある。例えば、再帰形ε−フィルタ(荒川,原
島,宮川「再帰形ε−非線形ディジタルフィルタ」電子
通信学会論文誌'83/10Vol.J66−A No.10.pp947〜954参
照。ここで巡回形と再帰形とは同じ意味)を画像処理に
用いた例を第7図を用いて説明する。ここでは、参照画
素数を減らし、処理画素の差隣り一画素のみを参照する
と考え方である。こうすると、前例と同様に、参照画素
値が処理画素値から±εの範囲内の時のみ処理画素値の
変更例えば、参照画素値と処理画素値の平均値に置き換
えられる。ここで第8図に示す位置eに雑音がのった画
像があったとすると(横軸:画素列,縦軸:画素値)、
左隣りを処理済の画素とするため、処理は左から右へ進
められる。f,g,hと比較してeは雑音であるのは明らか
であるがeを処理する時は、左隣りのdを参照する。そ
して、dとeの左がε以上であればeは、そのままの値
で残る。つまり、eの雑音は除去できないことになる。
ここで、εを十分大きくして、eをdとの平均値に置き
換えるという様なことは、そもそもの境界線での画素値
変化の急峻さを保存するという条件に反してしまう。
合、演算量が多くなるという問題点、また巡回形を用い
た場合、雑音除去できない場合があるという問題点があ
った。
るができる画像処理装置を提供することを目的とするも
のである。
量子化ステップサイズで逆量子化することにより逆量子
化された画像データを生成し、その逆量子化された画像
データの各画素の画素値を逐次的に修正する画像処理装
置において、注目画素の画素値と注目画素の周辺に存在
する参照画素の画素値とを重みづけ加算して注目画素の
修正画素値を得る手段と、注目画素の画素値と参照画素
の画素値との差分値を求める手段と、前記量子化ステッ
プサイズの大きさに応じて値の大きさが変動するしきい
値を基準として、前記差分値がしきい値よりも大きい場
合には注目画素の画素値をそのまま出力し、前記差分値
がしきい値よりも小さい場合には前記注目画素の修正画
素値を出力する出力手段とを具備したことを特徴とす
る。
あるかどうかの判定をする。すなわち、隣接する参照画
素値との差が閾値以上あれば、境界線上にあると判定し
て、画素値の変更をせずに、次の画素に処理を移る。一
方、差が閾値以下で、境界線上にないと判定されれば、
参照画素値と処理画素値の平均値を新しい処理画素値と
する等の平滑化を行う。その際、参照画素としては、処
理済みの画素を用いる。つまり巡回形とする。こうする
と処理済みの画素には、今回は参照していないが、以前
のステップで参照した画素の情報も含まれていることか
ら、実質的に、広範囲の画素の情報を用いた平滑化が可
能となる。また、処理する方向を変えて、一画素につき
複数回処理を行うことにより、ある方向では除去できな
かった雑音を除去することができる。
にあるかどうかの判定に用いる閾値を量子化器の量子化
ステップサイズの大きさに比例して変動するため、閾値
を固定とした場合に、画像に不要な修正が加わってかえ
って画質が劣化する、あるいは必要な修正がなされず画
質が改善されない等の欠点を除去することができる。
る。これは画像を高能率符号化して伝送し、再び復号し
た画像に、画像処理部を用いることにより、復号画像の
品質を高める例である。
係数3を要素とする行列にする。次に、各変換係数3を
第9図の特性を有する量子化器4により量子化された変
換係数5にする。第9図で、gは量子化ステップサイズ
を表わす。量子化された変換係数5と量子化ステップサ
イズ6は、伝送路符号器7を通って、ビット列8として
伝送される。受信側は、送り手と逆の手順つまり、逆量
子化器9,逆直交変換器10を介して復号画像11を得る。と
ころが、量子化が行われているので、復号画像11には、
量子化雑音がのる。そして、量子化ステップサイズが大
きくなれば、量子化雑音、すなわち本来の画素値からの
ずれも大きくなる。そこで、本発明の画像処理部12を用
いれば、復号画像11と量子化ステップサイズ6から高品
質な処理画像13を得られる。
る。入力端子14から、復号画像11と、量子化ステップサ
イズ6が入力される。復号画像11は、フレームメモリ24
に蓄えられる。フレームメモリ24からは、一画素ずつ出
力され、端子A15には、今回の処理画素値16と一回前の
処理画素値17の加重平均値が出力される。また、端子B1
8には、入力値がそのまま現れる。どちらの値が出力さ
れるかは、スイッチ19により切り換えられ、スイッチ19
は判定器20で制御される。すなわち、今回の画素値16
と、一回前の画像値17の差が、閾値以下であれば、端子
A15が選ばれ、閾値以上であれば、端子B18が選ばれる。
定とすると、例えば量子化ステップサイズ6が小さくな
った時、雑音の振幅に対して閾値が必要以上に大きす
ぎ、画面がぼけてしまう。また、量子化ステップサイズ
6が大きくなった時には、閾値が十分大きくないと雑音
も、境界線と判定されてしまう。そこで閾値を量子化ス
テップサイズ6に比例するように設定する。閾値は手動
によってもよい。選ばれた値が、遅延器21を通って出力
端子22より、処理画像23として出力される。また、処理
画像25は処理方向を変えて2回以上処理を行う時のため
に、フレームメモリ24にフィードバックされる。この例
では、左から右へ一画素ずつ処理していく場合で参照画
素は第7図で示したように処理画素の左隣りの一画素の
みである。
(iii)いずれも横軸に画素列、縦軸に画素値をとった
ものである。(i)が復号画像で、要素cに雑音がのっ
ている。dとeの間に境界線がある。aの左方hの右方
にも画素は続いているものとする。閾値を(i)の右端
に示す。(ii)は、a→b→cの順で処理した結果であ
る。bは、aとの差がないので、ほとんど画素値の変更
はないが、cはかなり押さえられる。(iii)は、さら
にeまで処理が進んだ図である。eは、dとの差が、閾
値以上あるので、画素値は、そのままでd−e間の急峻
さは保たれる。左から右への処理が終ったら、次に第3
図に示すような右から左、上から下,下から上あるいは
斜め方向等の幾種類かの処理を行い、1回の処理で除去
できなかった雑音もとり除く。例えば第5図(i)(第
8図と同じ)の復号信号がある時a→b→……→g→h
の順に処理すると(ii)となる。eの雑音は、dとの差
が閾値以上あるのでそのまま残る。次にh→g→…→b
→aの順で処理すれば、今度はeはfと比較されるの
で、雑音はおさえられる。その結果が(iii)である。
大きくなる。
な回路構成で、境界線をぼかざず、雑音が除去でき、実
用的には有用である。
第2図は本発明の一実施例に係わるブロック図、第3図
は6種類の処理方向を示す図、第4図は、処理が進む過
程を示す図、第5図は異なる方向で、2回処理する過程
を示す図、第6図は5×5のフィルターを示す図、第7
図は一画素のみを参照画素とする説明図、第8図は境界
線上に雑音がのった場合の説明図、第9図は量子化の様
子を示す図である。
Claims (3)
- 【請求項1】量子化された画像データを所定の量子化ス
テップサイズで逆量子化することにより逆量子化された
画像データを生成し、その逆量子化された画像データの
各画素の画素値を逐次的に修正する画像処理装置におい
て、 注目画素の画素値と注目画素の周辺に存在する参照画素
の画素値とを重みづけ加算して注目画素の修正画素値を
得る手段と、 注目画素の画素値と参照画素の画素値との差分値を求め
る手段と、 前記量子化ステップサイズの大きさに応じて値の大きさ
が変動するしきい値を基準として、前記差分値がしきい
値よりも大きい場合には注目画素の画素値をそのまま出
力し、前記差分値がしきい値よりも小さい場合には前記
注目画素の修正画素値を出力する出力手段とを具備した
ことを特徴とする画像処理装置。 - 【請求項2】注目画素として過去に修正された画素値を
保持する手段を具備し、 前記修正画素値を得る手段においては、新たに注目すべ
き画素の周辺に存在する参照画素の画素値として当該保
持手段に保持された修正済みの画素値を用いて、当該注
目すべき画素の画素値と注目すべき画素の周辺に存在す
る参照画素の画素値とを重みづけ加算して、注目すべき
画素の修正画素値を得ることを特徴とする請求項1記載
の画像処理装置。 - 【請求項3】量子化された画像データを所定の量子化ス
テップサイズで逆量子化することにより逆量子化された
画像データを生成し、その逆量子化された画像データの
各画素の画素値を逐次的に修正する画像処理装置におい
て、 第1画素の画素値と第1画素の周辺に存在する第2画素
の画素値とを重みづけ加算して第1画素の修正画素値を
得る手段と、 第1画素の画素値と第2画素の画素値との差分値を求め
る手段と、 前記量子化ステップサイズの大きさに応じて変動するし
きい値を基準として、前記差分値がしきい値よりも大き
い場合には第1画素の画素値をそのまま出力し、前記差
分値がしきい値よりも小さい場合には前記第1画素の修
正画素値を出力する出力手段と、 出力手段から出力された画素値を保持する手段と、 保持された画素値のうち、第2画素に相当する画素値と
第1画素に相当する画素値を重みづけ加算して第2画素
に相当する画素の修正画素値を得る手段とを具備したこ
とを特徴とする画像処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1329516A JP3020971B2 (ja) | 1989-12-21 | 1989-12-21 | 画像処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1329516A JP3020971B2 (ja) | 1989-12-21 | 1989-12-21 | 画像処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03191674A JPH03191674A (ja) | 1991-08-21 |
JP3020971B2 true JP3020971B2 (ja) | 2000-03-15 |
Family
ID=18222250
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1329516A Expired - Lifetime JP3020971B2 (ja) | 1989-12-21 | 1989-12-21 | 画像処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3020971B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4147647B2 (ja) * | 1998-11-09 | 2008-09-10 | ソニー株式会社 | データ処理装置およびデータ処理方法、並びに記録媒体 |
JP2013229677A (ja) * | 2012-04-24 | 2013-11-07 | Olympus Corp | 画像処理プログラム及び画像処理装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6136877A (ja) * | 1984-07-30 | 1986-02-21 | Omron Tateisi Electronics Co | 画像パタ−ンのノイズ除去装置 |
JPS6391783A (ja) * | 1986-10-03 | 1988-04-22 | カワン スタント | 画像信号のスム−ジング処理方法 |
-
1989
- 1989-12-21 JP JP1329516A patent/JP3020971B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03191674A (ja) | 1991-08-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0789494B1 (en) | Coding apparatus | |
US5787204A (en) | Image signal decoding device capable of removing block distortion with simple structure | |
US20080123979A1 (en) | Method and system for digital image contour removal (dcr) | |
CA1196091A (en) | Non-linear filtering of gray scale images | |
JP3015479B2 (ja) | 画像処理装置 | |
JP3020971B2 (ja) | 画像処理装置 | |
JP3344957B2 (ja) | 画像処理方法 | |
JP4380498B2 (ja) | ブロック歪み低減装置 | |
JP2919986B2 (ja) | 画像信号復号化装置 | |
JP2841362B2 (ja) | 高能率符号化装置 | |
WO2021263251A1 (en) | State transition for dependent quantization in video coding | |
JPH0710103B2 (ja) | 画像符号化伝送装置 | |
JPH09233489A (ja) | ノイズ低減回路 | |
EP1169868B1 (en) | Method of reducing blocking artifacts | |
KR100871998B1 (ko) | 디지털 이미지들을 후처리하는 방법 및 장치 | |
JP2844619B2 (ja) | 画像信号用ディジタルフィルタ | |
JPH11298898A (ja) | ブロック歪低減回路 | |
JP2789585B2 (ja) | 高能率符号化装置 | |
JP2832976B2 (ja) | 適応符号化装置 | |
JP2962815B2 (ja) | 画像処理方法 | |
JPS6291090A (ja) | 画像信号符号化復号化方法及び装置 | |
JP2606319B2 (ja) | 画像データの量子化回路 | |
JP2605351B2 (ja) | 高能率符号化方法及び装置 | |
JP3248652B2 (ja) | カラー画像符号化装置 | |
JP3993030B2 (ja) | デジタル映像復号装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313114 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080114 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090114 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100114 Year of fee payment: 10 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |