JP2013229677A - 画像処理プログラム及び画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】煩雑な作業を要することなく、精度の高いシェーディング補正を行うことができる画像処理プログラム及び画像処理装置を提供する。
【解決手段】画像処理プログラムは、画像内の複数の画素の各々が有する色成分値に基づいて、画素間の色の類似度を算出する色類似度算出ステップS13と、画像内の各画素が有する輝度成分値と上記色の類似度とに基づいて各画素にフィルタ処理を施すことにより、各画素の推定輝度値を算出する推定輝度値算出ステップS15と、推定輝度値と輝度成分値とから補正ゲインを画素ごとに算出する補正ゲイン算出ステップS16と、補正ゲインによって画像を補正する補正ステップS17と、をコンピュータに実行させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、被写体を撮像した画像に対する画像処理をハードウェアに実行させる画像処理プログラム及び画像処理装置に関する。
顕微鏡等の光学機器においては、レンズ等の結像光学系や照明系の特性により、光軸と直交する面内において、中心領域よりも周辺領域の光量が低下して輝度にムラが生じる。この現象は、一般に、シェーディングと呼ばれる。また、このようなシェーディングの影響を画像から除去する画像処理は、シェーディング補正と呼ばれる。
近年では、顕微鏡において1つの標本に対する視野をずらしながら撮像を行うことにより複数の顕微鏡画像を取得し、これらの顕微鏡画像を互いに繋ぎ合わせて、標本全体に対応するサイズに視野が拡大された画像(バーチャルスライド画像と呼ばれる)を作成することがある。このようなバーチャルスライド画像においては、個々の顕微鏡画像に生じたシェーディングの影響が規則的に現れるため、シェーディングが画質に与える影響は特に大きい。このため、個々の顕微鏡画像に対し、精度の良いシェーディング補正を施すことが重要となる。
ところで、上述のとおり、シェーディングは結像光学系や照明系の特性に起因して複合的に生じる。また、撮像条件の違いや照明の経時変化によってもシェーディングは変化する。従って、シェーディング補正に用いる補正量を演算により推定することは困難である。このため、従来は、経験的に得られた補正値や実測値等に基づいてシェーディング補正が行われていた。
シェーディング補正に関する技術として、例えば、特許文献1には、顕微鏡において生成される輝度画像(元画像)に対し、算術平均フィルタ等のフィルタ処理を施して補正画像を生成し、この補正画像を用いて元画像を補正する技術が開示されている。
また、特許文献2には、均一な光反射率を有する試料を撮像して得られた画像に基づいてシェーディング(輝度ムラ)の補正量を算出し、この補正量を利用して、試料を撮像した画像を補正する技術が開示されている。
特許文献3には、試料を対物レンズの画角外に退避させてから撮像を行うことにより得られた画像に基づいてシェーディングの較正用画像データを生成し、この較正用画像データを利用して、試料を撮像した画像を較正する技術が開示されている。
特許文献4には、複数の顕微鏡画像を繋ぎ合わせた結合画像に対してハイパスフィルタ処理を施すことにより、シェーディングによる周期的な輝度変化を除去する技術が開示されている。
特開2009−151163号公報 特開2004−170572号公報 特開2006−171213号公報 特開2009−175334号公報
しかしながら、上記特許文献1においては、元画像に写りこんでいる試料の像が、シェーディング補正に影響を与えてしまう。また、特許文献2においては、撮影条件が変わるたびに試料と補正用サンプルとを入れ替える必要があり、作業が煩雑になってしまう。特許文献3においても同様に、撮像条件が変わるたびに試料を退避させる必要があり、作業が煩雑になってしまう。さらに、特許文献4においては、試料の像が除去したいシェーディングと似たような周期で輝度変化している場合に、シェーディング補正が試料の像そのものに影響を与えてしまうおそれがある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、煩雑な作業を要することなく、精度の高いシェーディング補正を行うことができる画像処理プログラム及び画像処理装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る画像処理プログラムは、画像内の複数の画素の各々が有する色成分値に基づいて、前記複数の画素間の色の類似度を算出する色類似度算出ステップと、前記画像内の各画素が有する輝度成分値と前記色の類似度とに基づいて前記各画素にフィルタ処理を施すことにより、前記各画素の推定輝度値を算出する推定輝度値算出ステップと、前記推定輝度値と前記輝度成分値とから補正ゲインを画素ごとに算出する補正ゲイン算出ステップと、前記補正ゲインによって前記画像を補正する補正ステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
上記画像処理プログラムにおいて、前記色類似度算出ステップは、さらに、前記各画素の前記輝度成分値に基づいて前記複数の画素間の輝度差を算出し、前記推定輝度値算出ステップは、さらに前記輝度差を用いて前記各画素に前記フィルタ処理を施すことを特徴とする。
上記画像処理プログラムにおいて、前記色類似度算出ステップは、さらに、前記各画素の座標値に基づいて前記複数の画素間の位置関係を取得し、前記推定輝度値算出ステップは、さらに前記位置関係を用いて前記各画素に前記フィルタ処理を施すことを特徴とする。
上記画像処理プログラムは、前記画像の画像情報に基づいて、前記推定輝度値算出ステップにおいて用いられるパラメータを設定するパラメータ設定ステップをさらに含むことを特徴とする。
上記画像処理プログラムは、前記画像内の任意の位置における注目画素と該注目画素から所定の範囲内に位置する参照画素との前記色類似度に基づいて、色類似度の重みを算出する色類似度重み算出ステップと、前記色類似度の重みから前記参照画素の重みを設定する参照画素重み設定ステップと、をさらに含み、前記フィルタ処理は、前記所定の範囲内に位置する画素の輝度値に対して前記参照画素の重みを用いて実行される重み付け平均処理であることを特徴とする。
上記画像処理プログラムは、前記注目画素と前記参照画素との輝度値の差分である輝度差に応じた輝度差重みを算出する輝度差重み算出ステップをさらに含み、前記参照画素重み算出ステップは、前記輝度差重みを前記色類似度の重みに乗ずることにより前記参照画素の重みを算出することを特徴とする。
上記画像処理プログラムにおいて、前記輝度差重み算出ステップは、前記輝度差に加えて、前記注目画素と前記参照画素との間の位置関係を用いて前記輝度差重みを算出することを特徴とする。
上記画像処理プログラムは、前記注目画素の位置を表す注目画素座標と、前記参照画素の位置を表す参照画素座標とから、位置重みを算出する位置重み算出ステップをさらに含み、前記参照画素重み算出ステップは、前記位置重みを前記色類似度の重みに乗ずることにより前記参照画素の重みを算出することを特徴とする。
上記画像処理プログラムにおいて、前記推定輝度値算出ステップは、推定輝度値が既に算出されている画素のみを参照画素として用いることを特徴とする。
上記画像処理プログラムは、前記所定の範囲内における前記参照画素の重みに基づいて前記注目画素の推定輝度値が有効であるか否かを判定し、該判定の結果に従って、前記注目画素について算出された補正ゲインを、該注目画素の周囲の画素について算出された補正ゲインを用いて修正する補正ゲイン修正ステップをさらに含み、前記補正ステップは、前記補正ゲイン修正ステップにおいて修正された前記補正ゲインによって前記画像を補正することを特徴とする。
上記画像処理プログラムは、前記色類似度算出ステップと、前記推定輝度値算出ステップと、前記補正ゲイン算出ステップとを複数の画像の各々について実行させ、前記複数の画像についてそれぞれ算出された複数の補正ゲインに対し、前記複数の画像間で互いに対応する座標における補正ゲインに第2のフィルタ処理を施すことにより、新たな補正ゲインを算出するステップをさらに含み、前記補正ステップは、前記新たな補正ゲインにより前記複数の画像の各々を補正することを特徴とする。
上記画像処理プログラムにおいて、前記第2のフィルタ処理は、平均値フィルタ処理と、メディアンフィルタ処理とのいずれかであることを特徴とする。
上記画像処理プログラムは、前記画像内の任意の座標の関数で表される算術補正ゲインを設定し、前記画像内の画素について算出された補正ゲインの値と、前記画素に対応する座標における前記算術補正ゲインの値との乖離度合いを示す指標が最小になるように、前記関数のパラメータを求める算術補正ゲイン算出ステップをさらに含み、前記補正ステップは、前記算術補正ゲインによって前記画像を補正することを特徴とする。
上記画像処理プログラムにおいて、前記算術補正ゲイン算出ステップは、前記指標として、前記画像内の画素について算出された補正ゲインの値と、前記画素に対応する座標における前記算術補正ゲインの値との差分二乗和を用いることを特徴とする。
上記画像処理プログラムにおいて、前記算術補正ゲイン算出ステップは、前記指標として、前記画像内の画素について算出された補正ゲインの値と、前記画素に対応する座標における前記算術補正ゲインの値との差分の絶対値の総和を用いることを特徴とする。
本発明に係る画像処理装置は、画像内の複数の画素の各々が有する色成分値に基づいて算出された画素間の色の類似度と、前記画像内の各画素が有する輝度成分値とに基づいて前記各画素にフィルタ処理を施すことにより、前記各画素の推定輝度値を算出する推定輝度値算出手段と、前記推定輝度値と前記輝度成分値とから補正ゲインを算出する補正ゲイン算出手段と、前記補正ゲインによって前記画像を補正する補正手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、画像内の画素間の色の類似度を用いて、各画素の輝度成分値から、シェーディングの影響が無かった場合の輝度値(推定輝度値)を算出するので、煩雑な作業を要することなく、精度の高いシェーディング補正を行うことが可能となる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る画像処理装置の構成例を示すブロック図である。 図2は、図1に示す画像処理装置を含む顕微鏡システムの構成例を示す模式図である。 図3は、図1に示す画像処理装置の動作を示すフローチャートである。 図4は、図3に示す一連の処理を説明するための模式図である。 図5は、色類似度重みの設定原理を説明するための模式図である。 図6は、図3に示す推定輝度値の算出処理を説明するための模式図である。 図7は、本発明の実施の形態2における参照画素重みの設定処理を説明するための模式図である。 図8は、輝度差重みの設定原理を説明するための模式図である。 図9は、本発明の実施の形態3における参照画素重みの設定処理を説明するための模式図である。 図10は、位置重みの設定原理を説明するための模式図である。 図11は、位置重みの算出例を説明するためのグラフである。 図12は、変形例1におけるシェーディング補正の処理順序を説明するための模式図である。 図13は、変形例2におけるシェーディング補正の処理順序を説明するための模式図である。 図14は、本発明の実施の形態4に係る画像処理装置が備える演算部の構成例を示すブロック図である。 図15は、図14に示す演算部の動作を示すフローチャートである。 図16は、実施の形態4における有効度の判定原理を説明するための模式図である。 図17は、本発明の実施の形態5に係る画像処理装置が備える演算部の構成例を示すブロック図である。 図18は、共通補正ゲインの算出原理を説明するための模式図である。 図19は、図17に示す演算部の動作を示すフローチャートである。 図20は、本発明の実施の形態6に係る画像処理装置が備える演算部の構成例を示すブロック図である。 図21は、図20に示す演算部の動作を示すフローチャートである。 図22は、本発明の実施の形態7に係る画像処理装置が備える演算部の構成例を示すブロック図である。 図23は、図22に示す演算部の動作を示すフローチャートである。 図24は、本発明の実施の形態8に係る画像処理装置が備える演算部の構成例を示すブロック図である。 図25は、図24に示す演算部の動作を示すフローチャートである。 図26は、本発明の実施の形態9に係る画像処理装置が備える演算部の構成例を示すブロック図である。 図27Aは、フィッティング前の補正ゲインを示すグラフである。 図27Bは、算術補正ゲインの導出方法を説明するための模式図である。 図27Cは、フィッティング後の補正ゲインを示すグラフである。 図28は、本発明の実施の形態10に係る画像処理装置が備える演算部の構成例を示すブロック図である。
以下、本発明に係る画像処理装置、顕微鏡システム、及び画像処理方法の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、これらの実施の形態により本発明が限定されるものではない。また、各図面の記載において、同一部分には同一の符号を付して示している。以下においては、本発明に係る画像処理装置を顕微鏡システムに適用した例を説明するが、本発明に係る画像処理装置は、ディジタルカメラ等、撮像機能を有する各種機器に適用することが可能である。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る画像処理装置の構成例を示すブロック図である。図1に示すように、実施の形態1に係る画像処理装置10は、当該画像処理装置10に対する指示や情報の入力を受け付ける入力部110と、顕微鏡装置から出力された画像の入力を受け付けるインタフェースである画像入力部120と、画像やその他の情報を表示する表示部130と、記憶部140と、画像入力部120が受け付けた画像に対して所定の画像処理を施す演算部150と、これらの各部の動作及び顕微鏡装置の動作を制御する制御部160とを備える。
入力部110は、キーボード、各種ボタン、各種スイッチ等の入力デバイスや、マウスやタッチパネル等のポインティングデバイスを含み、これらのデバイスを介して入力された信号を受け付けて制御部160に入力する。
表示部130は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)やEL(Electro Luminescence)ディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ等の表示装置によって構成され、制御部160から出力された制御信号に従って、各種画面を表示する。なお、本実施の形態では、表示部130を画像処理装置10の内部に備える構成としているが、画像処理装置10の外部に備えるような構成としても良い。その場合、表示部130に代わり、制御部160からの制御信号を外部に出力する外部インタフェース部を備える構成となる。
記憶部140は、更新記録可能なフラッシュメモリ、RAM、ROMといった半導体メモリ等の記録装置や、内蔵若しくはデータ通信端子で接続されたハードディスク、MO、CD−R、DVD−R等の記録媒体及び該記録媒体に記録された情報を読み取る読取装置を含む記録装置等によって構成される。記憶部140は、画像入力部120から入力された画像データや、演算部150及び制御部160がそれぞれ実行する各種プログラムや、各種パラメータや設定情報を記憶する。具体的には、記憶部140は、画像入力部120から入力された画像に対してシェーディング補正を施す画像処理プログラム141を記憶する。
演算部150は、例えばCPU等のハードウェアによって構成され、記憶部140に記憶された画像処理プログラム141を読み込むことにより、記憶部140に記憶された画像データに対応する画像に対してシェーディング補正を施す画像処理を実行する。
より詳細には、演算部150は、画像内の複数の画素の各々が有する色成分値に基づいて色の類似度を算出し、色の類似度に応じた重みを設定する重み設定部151と、各画素の輝度成分値に対して色の類似度に応じた重みを用いてフィルタ処理を施すことにより、シェーディングの影響がなかった場合に想定される輝度値(推定輝度値)を算出する推定輝度値算出部152と、推定輝度値と輝度成分値とから補正ゲインを算出する補正ゲイン算出部153と、補正ゲインによって画像を補正する画像補正部154とを備える。
制御部160は、例えばCPU等のハードウェアによって構成され、記憶部140に記憶された各種プログラムを読み込むことにより、記憶部140に記憶された各種データや入力部110から入力される各種情報に基づき、画像処理装置10及び該画像処理装置10を含むシステム全体の動作を統括的に制御する。
図2は、画像処理装置10を含む顕微鏡システムの構成例を示す模式図である。図2に示す顕微鏡システム1は、画像処理装置10と、該画像処理装置10と接続された顕微鏡装置20とを含む。
顕微鏡装置20は、略C字形のアーム100と、該アーム100に取り付けられ、試料SPが載置される標本ステージ101と、鏡筒103の一端側に三眼鏡筒ユニット106を介して標本ステージ101と対向するように設けられた対物レンズ102と、鏡筒103の他端側に設けられた画像取得部104と、標本ステージ101を移動させるステージ位置変更部105とを有する。三眼鏡筒ユニット106は、対物レンズ102から入射した標本の観察光を、画像取得部104と後述する接眼レンズユニット107に分岐する。接眼レンズユニット107は、ユーザが試料を直接観察するためのものである。
対物レンズ102は、倍率が互いに異なる複数の対物レンズ(例えば、対物レンズ102’)を保持可能なレボルバ108に取り付けられている。このレボルバ108を回転させて、標本ステージ101と対向する対物レンズ102、102’を変更することにより、画像取得部104が撮像する画像の倍率を変化させることができる。
鏡筒103の内部には、複数のズームレンズと、これらのズームレンズの位置を変化させる駆動部(いずれも図示せず)とを含むズーム部が設けられている。ズーム部は、各ズームレンズの位置を調整することにより、撮像視野内の被写体を拡大又は縮小させる。なお、鏡筒103内の駆動部にエンコーダをさらに設けても良い。この場合、エンコーダの出力値を画像処理装置10に出力し、画像処理装置10において、エンコーダの出力値からズームレンズの位置を検出して撮像視野の倍率を自動算出するようにしても良い。
画像取得部104は、例えばCCDやCMOS等の撮像素子を含み、該撮像素子が備える各画素においてR(赤)、G(緑)、B(青)の各バンドにおける画素レベル(画素値)を持つカラー画像を撮像可能なカメラである。画像取得部104は、対物レンズ102から鏡筒103内の光学系を介して入射した光(観察光)を受光し、観察光に対応する画像データを生成して画像処理装置10に出力する。或いは、画像取得部104は、RGB色空間で表された画素値を、YCbCr色空間で表された画素値に変換して画像処理装置10に出力しても良い。
ステージ位置変更部105は、例えばモータ105aを含み、標本ステージ101の位置をXY平面内で移動させることにより、撮像視野を変化させる。また、ステージ位置変更部105には、標本ステージ101をZ軸に沿って移動させることにより、対物レンズ102の焦点を試料SPに合わせる。
また、ステージ位置変更部105には、標本ステージ101の位置を検出して検出信号を画像処理装置10に出力する位置検出部105bが設けられている。位置検出部105bは、例えばモータ105aの回転量を検出するエンコーダによって構成される。或いは、ステージ位置変更部105を、画像処理装置10の制御部160の制御に従ってパルスを発生するパルス発生部とステッピングモータとによって構成しても良い。
次に、画像処理装置10の動作について説明する。図3は、画像処理装置10の動作を示すフローチャートである。また、図4〜図6は、本実施の形態1における画像処理を説明するための模式図である。
まず、ステップS10において、演算部150は、記憶部140から処理対象の画像データを入力する。処理対象の画像データは、顕微鏡装置20において撮像された画像の画像データであっても良いし、他の光学機器により生成され、ネットワークや記録媒体等を介して画像処理装置10に入力された画像データであっても良い。
以下においては、図4に示すように、複数の画素Pからなる画像Mに対して処理がなされるものとして説明する。
続くステップS11において、演算部150は、画像処理に用いるパラメータを設定する。この際、演算部150は、当該画像処理装置10又は顕微鏡システム1に対して予め定められ、記憶部140に記憶されたパラメータを記憶部140から読み出して設定しても良いし、入力部110を介してユーザによって入力された値をパラメータとして設定しても良い。この場合、制御部160は、ユーザにパラメータを入力させるための画面を表示部130に表示させても良い。パラメータの内容については、随時説明する。
続くステップS12において、演算部150は、入力された画像データに基づき、処理対象の画像M内の各画素Pの画素値を輝度成分と色成分とに分離し、輝度成分からなる輝度画像MBと、色成分からなる色画像MCとを生成する。具体的には、画像MがRGB色空間で表されている場合、次式(1−1)〜(1−3)により、各画素値(R値、G値、B値)を輝度成分値Yと色(色差)成分値Cb、Crとに変換する。
Y=0.30R+0.59G+0.11B …(1−1)
Cb=−0.17R−0.33G+0.50B …(1−2)
Cr=0.50R−0.42G−0.08B …(1−3)
また、顕微鏡装置20やその他の光学機器においてYCbCr画像が取得された場合には、本ステップS12を省略しても良い。
続いて、演算部150は、画像M内の画素Pを順次、注目画素Ptarに設定し、注目画素Ptarの周囲の所定範囲(参照範囲)内の画素Pを参照画素Prefとして、参照画素Prefの画素値(輝度成分値及び色成分値)を用いてループAの処理を実行する。本実施の形態1においては、参照範囲Refを、X方向及びY方向の各方向において注目画素Ptarの前後2つずつの画素Pを含む、例えば5×5画素の範囲に設定する。ただし、画像Mの端部において参照範囲Refが画像Mからはみ出さないようにするため、注目画素Ptarを画像の端から2画素よりも内側の画素に限定して設定する。
なお、図4に示す輝度画像MB及び色画像MCにおいては、参照範囲Ref内の輝度成分及び色成分のみをそれぞれ示している。
ステップS13において、重み設定部151は、参照画素Prefの色成分値から、注目画素Ptarに対する参照画素Prefの色の類似度(又は乖離度)を算出する。本実施の形態1においては、色の類似度(又は乖離度)として各画素の色差(Cb,Cr)を成分とする特徴空間における注目画素Ptarと参照画素Prefとの間の距離(色差成分距離)を用いる。
例えば、注目画素Ptarの色差を(Cbtar,Crtar)、参照画素Prefの色差を(Cbref,Crref)とすると、色差成分距離Lcolは、次式(2)によって与えられる。
col=(DCb 2+DCr 21/2 …(2)
式(2)において、DCb=|Cbtar−Cbref|、DCr=|Crtar−Crref|である。
この場合、色差成分距離Lcolが小さくなるほど、注目画素Ptarに対して参照画素Prefの色が類似していることを表し、色差成分距離Lcolが大きくなるほど、注目画素Ptarに対して参照画素Prefの色が乖離していることを表す。
続くステップS14において、重み設定部151は、色の類似度(例えば、色差成分距離)を用いて参照画素Prefの重み(以下、参照画素重みという)Wrefを設定する。本実施の形態1においては、参照画素重みWrefとして、注目画素Ptarに対して参照画素Prefの色が類似しているほど値が大きくなるような色類似重みWcolを設定する。
図5は、色類似重みの設定原理を説明するための図であり、画像内の画素を模式的に示している。なお、図5においては、色の違いをハッチングの種類の違いで表している。図5に示すように、領域A0内の画素は、例えば青色の注目画素Ptarに対して同系色であるため、色の類似度は高い(色差成分距離が小さい)。この場合、色類似重みWcolは大きく設定される。それに対して、例えば橙色である領域A1内の画素は、注目画素Ptarとは色相が異なっており、色の類似度は低い(色差成分距離が大きい)。この場合、色類似重みWcolは小さく設定される。
色類似重みWcolは、例えば次式(3)によって与えられる。
式(3)において、記号σcolは、色の類似度に応じた重みを与えるパラメータ(色類似度パラメータ)を表す。
式(3)の場合、色類似重みWcolは、参照画素Prefの色と注目画素Ptarの色とが一致しているときに最大値(例えば、1)を取り、両者の色差成分距離が大きくなるほど指数的に減少する。
これにより、図4に示すように、参照範囲Ref内の各参照画素Prefに対して、色類似重みWcolが設定される。図4の場合、注目画素Ptarに対し、領域A2及びA3内の参照画素Prefの色の類似度が低く、それ以外の参照画素Prefの色の類似度が高い。従って、領域A2及びA3内の参照画素Prefに対する色類似度重みWcolは小さく設定され、それ以外の参照画素Prefに対する色類似度重みWcolは大きく設定される。
続くステップS15において、推定輝度値算出部152は、参照範囲Ref内の各画素Pの輝度成分値と、参照画素重みWref(色類似度重みWcol)とを用いたフィルタ処理により、注目画素Ptarの推定輝度値Dtarを算出する。本実施の形態1においては、フィルタ処理として重み付け平均処理を用いる。ここで、色の類似度を用いた参照画素重みWrefを用いる理由は、注目画素Ptarの周囲に存在し、注目画素Ptarと色が近い画素Pには、注目画素Ptarと同じような対象物が写っており、本来的には輝度がほぼ同じであると推定できるからである。
推定輝度値Dtarを与える重み付け平均処理は、参照範囲Ref内の各画素P(注目画素Ptar及び参照画素Pref)の輝度成分値D(x,y)と、参照画素重みWref(x,y)とを用いて、次式(4)によって表される。
図6は、推定輝度値の算出処理をより詳細に説明するための模式図である。図6において、輝度画像MBにおける各輝度成分の座標は、画像Mを基準とした座標系(X,Y)により示されている。一方、参照画素重みWrefの座標は、参照範囲Refを基準とした座標系(x,y)により示されている。画像Mを基準とした座標系(X,Y)においては、座標が(Xt,Yt)である注目画素Ptarの推定輝度値Dtar(Xt,Yt)を次のように表すことができる。なお、図6においては、注目画素Ptarの座標を(3,5)としている。
画像Mにおける参照範囲Refの範囲がXt−Δ≦X≦Xt+Δ、Yt−Δ≦Y≦Yt+Δであるとき(実施の形態1においては、Δ=2)、参照画素Prefの座標(Xr,Yr)は、注目画素Ptarの座標(Xt,Yt)と、参照範囲Ref内における座標(x,y)とを用いて、次式(5−1)及び(5−2)によって与えられる。
r=Xt+x−Δ …(5−1)
r=Yt+y−Δ …(5−2)
図6においては、(Xr,Yr)=(Xt+x−2,Yt+y−2)となる。
これより、(Xt,Yt)における推定輝度値Dtar(Xt,Yt)は、次式(6)によって与えられる。
続くステップS16において、補正ゲイン算出部153は、注目画素Ptarにおける輝度成分(測定値)D(Xt,Yt)と、推定輝度値Dtar(Xt,Yt)とから、次式(7)により補正ゲインG(X,Y)を算出する。
G(Xt,Yt)=D(Xt,Yt)/Dtar(Xt,Yt) …(7)
算出された補正ゲインG(Xt,Yt)は、順次記憶部140に記憶される。
このようなループAの処理を、画像M内の端部(例えば、端から2画素分)を除く全画素P(X,Y)に対して繰り返すことにより、補正ゲインG(X,Y)を成分とする補正用画像が作成される。
続くステップS17において、画像補正部154は、補正ゲインG(X,Y)を用いて、元の画像Mを補正する。具体的には、次式(8)に示すように、元の画像Mの画素値I(X,Y)を補正ゲインG(X,Y)で除算して、補正済みの画素値I’(X,Y)を算出する。
I’(X,Y)=I(X,Y)/G(X,Y) …(8)
さらに、ステップS18において、演算部150は、画素値I’(X,Y)からなる補正済みの画像を出力し、表示部130に表示させると共に、補正済み画像の画像データと、補正用画像の画像データとを記憶部140に記憶させる。
以上説明したように、実施の形態1によれば、注目画素の周辺に存在し、注目画素と色成分値が近い画素の重みを高く設定して輝度成分値の重み付け平均値を算出することにより、注目画素の推定輝度値を算出するので、精度の高いシェーディング補正を行うことが可能となる。
また、実施の形態1によれば、補正対象画像を輝度成分と色成分とに分離し、シェーディングの影響を受けない色成分の値を用いて上記演算に用いる重みを決定するので、推定輝度値の推定精度を向上させることができる。
また、実施の形態1によれば、顕微鏡装置等の光学機器によって撮像された補正対象の画像のみから補正用画像を作成することができるので、補正用画像作成のための試料の入れ替えといった煩雑な作業が不要となる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について説明する。
本発明の実施の形態2は、重み設定部151が、図3のステップS13において、注目画素Ptarに対する参照画素Prefの色類似度に加えて輝度差を算出し、ステップS14において、色類似度及び輝度差を用いて参照画素重みを設定することを特徴とする。なお、実施の形態2に係る画像処理装置の構成及び動作は、全体として図1及び図3に示すものと同様である。
以下、実施の形態2における重み設定部151の動作について説明する。図7は、色類似度及び輝度差の算出処理、及び参照画素重みの設定処理を説明するための模式図である。
図7に示すように、重み設定部151は、各画素Pの色成分から注目画素Ptarに対する参照画素Prefの色類似度(又は乖離度)を算出し、さらに、この色類似度(又は乖離度)に基づいて色類似重みWcolを算出する。なお、色類似重みWcolの算出処理については、実施の形態1と同様である。
また、重み設定部151は、各画素Pの輝度成分から、注目画素Ptarに対する参照画素Prefの輝度差を算出する。例えば、注目画素Ptarの輝度値をYtar、参照画素Prefの輝度値をYrefとすると、輝度差は|Ytar−Yref|によって与えられる。重み設定部151は、さらに、この輝度差|Ytar−Yref|を用いて輝度差重みWdifを算出する。
図8は、輝度差重みの設定原理を説明するための図であり、輝度画像MB内の画素を模式的に示している。なお、図8においては、輝度の違いをハッチングの種類の違いで表している。図8に示すように、領域B0内の画素は、注目画素Ptarに対して輝度差が大きい(注目画素Ptarよりも非常に暗い)。このため、領域B0内の画素に対する重みWdifは低く設定される。
輝度差重みWdifの算出処理の一例を説明する。注目画素Ptarの座標を(xtar,ytar)、参照画素Prefの座標を(xref,yref)とすると、注目画素Ptarと参照画素Prefとの間の距離Lは次式(9)によって与えられる。
重み設定部151は、この距離Lを用いて、輝度差重みWdifの判定用閾値Thを次式(10)のように設定する。
Th=(L−1)×S+B …(10)
式(10)において、判定用パラメータSは、判定用閾値Thを距離Lに応じて変化させるためのパラメータである。また、判定用パラメータBは、判定用閾値Thの最小値を与えるためのパラメータである。ここで、距離Lに応じて判定用閾値Thを変化させるのは、シェーディングの影響によって生じる輝度差は、距離が離れるほど大きくなるからである。
これより、参照画素Pref(x,y)における輝度差重みWdifは、判定用閾値Thを用いて次式(11)により与えられる。
例えば、図7に示す領域B1及びB2のように、注目画素Ptarに対する輝度差の大きい参照画素Prefの重みは、ゼロに設定される。
さらに、重み設定部151は、色類似重みWcolと輝度差重みWdifとから、次式(12)により、参照画素Pref(x,y)における参照画素重みWref2を算出する。
ref2(x,y)=Wcol(x,y)×Wdif(x,y)…(12)
例えば図7に示す参照画素P(x1,y1)のように、色は注目画素Ptarに類似しているが、注目画素Ptarとの輝度差が大きい画素に対しては、重みが低く設定される。
このようにして算出された参照画素重みWref2が、注目画素Ptarの推定輝度値Dtarの算出に用いられる。
以上説明したように、実施の形態2によれば、注目画素に対する参照画素の色類似度に加え、輝度差を用いて参照画素重みを設定するので、注目画素の推定輝度値の算出において、シェーディングの影響が大きいと考えられる画素の寄与を低減させることができる。従って、精度の高いシェーディング補正を行うことが可能となる。
なお、上記実施の形態2においては、輝度差重みWdifの値を1又は0に設定したが、輝度差重みWdifの具体的な値はこれらに限定されない。即ち、輝度差|Ytar−Yref|が判定用閾値L未満であるときの輝度差重みWdifに対して、輝度差|Ytar−Yref|が判定用閾値L以上であるときの輝度差重みWdifが小さくなるように、輝度差重みWdifの値を設定すれば良い。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3について説明する。
本発明の実施の形態3は、重み設定部151が、図3のステップS13において、注目画素Ptarに対する参照画素Prefの色類似度及び輝度差に加えて位置関係を取得し、ステップS14において、色類似度、輝度差、及び位置関係を用いて参照画素重みを設定することを特徴とする。なお、実施の形態3に係る画像処理装置の構成及び動作は、全体として図1及び図3に示すものと同様である。
以下、実施の形態3における重み設定部151の動作について説明する。図9は、色類似度、輝度差、及び位置関係の取得処理、並びに参照画素重みの設定処理を説明するための模式図である。
図9に示すように、重み設定部151は、各画素Pの色成分から注目画素Ptarに対する参照画素Prefの色類似度(又は乖離度)を算出し、さらに、この色類似度に基づいて色類似重みWcolを算出する。なお、色類似重みWcolの算出処理については、実施の形態1と同様である。
また、重み設定部151は、各画素Pの輝度成分から注目画素Ptarに対する参照画素Prefの輝度差を算出し、この輝度差に基づいて輝度差重みWdifを算出する。なお、輝度差重みWrefの算出処理については、実施の形態2と同様である。
また、重み設定部151は、注目画素Ptarに対する参照画素Prefの位置関係を取得する。位置関係とは、例えば、注目画素Ptarと参照画素Prefとのいずれが、どれだけ画像の中心に近いかといった関係のことである。このような位置関係は、例えば、画像の中心との距離の差Ldifによって表すことができる。画素の中心との距離の差Ldifは、画像の中心座標を(CX,CY)、注目画素Ptarの座標を(TX,TY)、参照画素Prefの座標を(RX,RY)とすると、次式(13)によって与えられる。
重み設定部151は、さらに、この差Ldifによって表される位置関係を用いて位置重みWposを算出する。
図10は、位置重みの算出原理を説明するための図であり、画像内の画素を模式的に示している。なお、図10においては、色の違いをハッチングの種類の違いで表している。
ここで、顕微鏡装置20等の光学機器によって取得された画像において、シェーディングの影響(輝度の低下量)は、画像の中心から離れるに従って増加する。このため、図10に示すように、ある注目画素Ptarに着目したとき、注目画素Ptarよりも画像の中心に近い画素においては、注目画素Ptarよりもシェーディングの影響が少なくなり、注目画素Ptarよりも画像の中心から離れた画素においては、注目画素Ptarよりもシェーディングの影響が多くなる。
そこで、本実施の形態3においては、領域C0で示すように、画像の中心との距離が注目画素Ptarと同じか、又は注目画素Ptarよりも小さい参照画素Prefの参照比率が高くなるように、位置重みWposを設定する。位置重みWposの具体的な値は特に限定されず、参照画素Prefが注目画素Ptarよりも画像の中心に近いほど値が大きくなり、参照画素Prefが注目画素Ptarよりも画像の中心から遠いほど値が小さくなるように設定すれば良い。
位置重みWposは、例えば図11に示すように、距離の差Ldifと位置重みWposとの関係を与える既定の関数f(Ldif)を用いて算出しても良いし、距離の差Ldifと位置重みWposとが対応付けられたテーブルを予め記憶部140に記憶させておき、このテーブルを参照して取得しても良い。
これにより、例えば図9に示す領域C1に対して、推定輝度値の算出(重み付け平均)における寄与を低減する重みWposが設定される。
さらに、重み設定部151は、色類似重みWcolと、輝度差重みWdifと、位置重みWposとから、次式(14)により、参照画素Pref(x,y)における参照画素重みWref3を算出する。
ref3(x,y)=Wcol(x,y)×Wdif(x,y)×Wpos(x,y)…(14)
このようにして算出された参照画素重みWref3が、注目画素Ptarの推定輝度値Dtarの算出に用いられる。
以上説明したように、実施の形態3によれば、注目画素と参照画素との位置関係を用いて参照画素重みを設定するので、注目画素の推定輝度値を算出する際に、注目画素よりもシェーディングの影響の少ないと考えられる参照画素の寄与を高くし、注目画素よりもシェーディングの影響が多いと考えられる参照画素の寄与を低くすることができる。従って、精度の高いシェーディング補正を行うことが可能となる。
なお、上述した実施の形態3においては、位置重みWposとして、参照画素Prefが注目画素Ptarよりも画像の中心に近いほど、推定輝度値の算出における寄与が高くなるような値を設定できれば良い。そこで、簡易的には、次式(15)に示すように、注目画素Ptarと参照画素Prefとで、画像の中心との距離(又はその2乗の値)の大小を単純に比較して位置重みWposの値を決定しても良い。
この場合においても、位置重みPposの値の具体的な値は1又は0に限定されず、参照画素Prefが注目画素Ptarよりも画像の中心に近い場合に、推定輝度値の算出における寄与を増加させ、参照画素Prefが注目画素Ptarよりも画像の中心から遠い場合に、推定輝度値の算出における寄与を低減させる値を設定すれば良い。
この他にも、位置重みPposの設定方法としては、例えば、注目画素Ptarと参照画素Prefとの間の距離(画素間距離)の逆数を用いる等、種々の方法を採用することができる。
また、上述した実施の形態3においては、注目画素Ptarと参照画素Prefとの色の類似度と、輝度差と、位置関係とに基づいて参照画素重みWref3を算出したが、注目画素Ptarと参照画素Prefとの色の類似度及び位置関係のみに基づいて参照画素重みを算出しても良い。
(変形例1)
次に、実施の形態1〜3の変形例1について説明する。
上述した実施の形態1〜3において、推定輝度値Dtarを算出するフィルタ処理(重み付け平均処理)において参照される参照画素Prefは、通常、注目画素Ptarの近傍画素に限られる。しかしながら、シェーディングの影響の大きい画素の近傍画素は、注目画素Ptarと同様にシェーディングの影響を受けていると考えられる。
このような影響を低減するため、演算部150は、図12に示すように、推定輝度値Dtarを算出処理を、例えば画像Mの中央近傍、即ち、シェーディングの影響が少ない領域SA1から開始し、参照範囲Refの一部を重ねつつ外側に向かってずらしながら実行すると良い。このような順序で処理を行うことにより、例えば、参照範囲Ref(n)においては、先に算出された画素Ptar(n−1)の推定輝度値Dtarを参照して演算を行うことになる。その結果、シェーディングの影響が少ない領域SA1から離れた位置においても、領域SA1内の輝度値を間接的に参照することができるようになり、補正の精度を向上させることが可能となる。
(変形例2)
次に、実施の形態1〜3の変形例2について説明する。
上記変形例1で説明したように、推定輝度値Dtarを算出するフィルタ処理を画像Mの中央近傍から開始する場合、演算部150は、図13に示すように、もともとシェーディングの影響がないと想定される領域(以下、未シェーディング領域という)SA2を予め設定しておき、当該領域の近傍からフィルタ処理を開始すると良い。
この場合、演算部150は、フィルタ処理を行うごとに、新たに推定輝度値Dtarが算出された領域(シェーディング補正済みとなった領域)を未シェーディング領域SA2に組み込み、これらの領域SA1、SA2をシェーディングの影響がない領域(以下、非シェーディング領域という)SA3として設定する。そして、非シェーディング領域SA3の外側の画素(例えば、画素Ptar1、Ptar2、…)を順次注目画素に設定してフィルタ処理を実行する。このフィルタ処理により新たに推定輝度値が算出された領域SA4が生成されると、演算部150は、非シェーディング領域SA3を当該領域SA4まで拡大し、非シェーディング領域を更新する。さらに、演算部150は、更新された非シェーディング領域の外側の画素(例えば、画素Ptar7)を順次注目画素に設定してフィルタ処理を実行する。
このような動作を繰り返すことにより、画像M全体に対し、精度の良いシェーディング補正を行うことができる。
(変形例3)
次に、実施の形態1〜3の変形例3について説明する。
上記変形例1で説明したように、非シェーディング領域を順次拡大する場合、各注目画素に対するフィルタ処理においては、注目画素よりも内側(画像の中心に近い側)の参照画素のみを参照して処理を実行すると良い。具体的な処理としては、画像の中心との距離が注目画素と同じか、又は注目画素よりも遠い参照画素における重みをゼロに設定すれば良い。それにより、既に算出された推定輝度値のみを用いて演算を行うことになるので、シェーディング補正の精度をさらに向上させることが可能となる。
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4について説明する。
図14は、本発明の実施の形態4に係る画像処理装置が備える演算部の構成を示すブロック図である。図14に示すように、実施の形態4における演算部200は、図1に示す演算部150の構成に対し、補正ゲイン算出部153が算出した補正ゲインの有効度を判定し、補正ゲインが有効でない場合に補正ゲインを修正する補正ゲイン修正部201をさらに備える。補正ゲイン修正部201以外の演算部200の構成及び動作、並びに、画像処理装置全体の構成及び動作は、図1と同様である。
図15は、演算部200の動作を示すフローチャートである。なお、ステップS10〜S18の各動作は、実施の形態1〜3と同様である。また、ステップS13及びS14においては、実施の形態2又は3を適用しても良い。
ステップS14に続くステップS20において、補正ゲイン修正部201は、設定された参照画素重みの最大値を取得し、記憶部140に記憶させておく。
ステップS16に続くステップS21において、補正ゲイン修正部201は、ステップS20において各注目画素について取得した重みの最大値が、予め設定された閾値以上であるか否かを判定する。
ここで、図16は、補正ゲインの有効度の判定原理を説明するための図であり、処理対象画像内の画素を模式的に示している。なお、図16においては、色の違いをハッチングの種類の違いで表している。図16に示すように、例えば赤色系の注目画素Ptarに対し、参照範囲Ref内に色の近い参照画素が存在しない場合(例えば、青色系、緑色系、又は黄色系の参照画素しか存在しない場合)、当該参照範囲Ref内の全ての参照画素重みの値が小さく設定されてしまう。このような場合、設定された参照画素重みを用いて算出された推定輝度値を補正ゲインの算出に用いるのは適切ではない。
そこで、補正ゲイン修正部201は、注目画素Ptarに対する参照画素重みの最大値が閾値以上である場合(ステップS21:Yes)、補正ゲイン修正部201は、当該注目画素Ptarの補正ゲインは有効であると判断する(ステップS22)。一方、注目画素Ptarに対する参照画素重みの最大値が閾値未満である場合(ステップS21:No)、補正ゲイン修正部201は、当該注目画素Ptarの補正ゲインは無効であると判断する(ステップS23)。
各画素に対するループAの処理の終了後、ステップS24において、補正ゲイン修正部201は、無効と判断された注目画素Ptarに対し、その周囲の画素の補正ゲインを用いてフィルタ処理を実行し、当該注目画素Ptarの補正ゲインを補間する。フィルタ処理としては、例えば、平均値フィルタ、ガウシアンフィルタ、メディアン(中間値)フィルタ等を用いることができる。修正された補正ゲインは、記憶部140に記憶される。
以上説明したように、実施の形態4によれば、補正ゲインの有効性を判断して、必要に応じて補正ゲインを修正するので、シェーディング補正の精度をさらに向上させることが可能となる。
(実施の形態5)
次に、本発明の実施の形態5について説明する。
図17は、本発明の実施の形態5に係る画像処理装置が備える演算部の構成を示すブロック図である。図17に示すように、実施の形態5における演算部210は、図1に示す演算部150の構成に対し、複数の画像間で共通の補正ゲインを算出する共通補正ゲイン算出部211をさらに備える。共通補正ゲイン算出部211以外の演算部210の構成及び動作、並びに画像処理装置全体の構成及び動作については、図1と同様である。
ここで、顕微鏡装置20において複数の画像を撮像する場合、各画像に対するシェーディングの影響には大きな差異は生じない。
しかしながら、図18に示すように、補正ゲインG1、G2、…は、処理対象である各画像M1、M2、…に対する処理により、画像ごとに算出される。このため、撮像範囲における被写体の違いやノイズ等の影響により、誤差の大きいゲインが算出されてしまう場合がある。そこで、共通補正ゲイン算出部211は、複数の画像M1、M2、…からそれぞれ算出された複数の補正ゲインG1、G2、…を用いて、より確からしい補正ゲイン(共通補正ゲイン)GCOMを求める。
図19は、演算部210の動作を示すフローチャートである。なお、図19に示すステップS10〜S16における動作は、実施の形態1〜3と同様である。また、ステップS13及びS14においては、実施の形態2又は3を適用しても良い。
画像内の各画素に対してループAの処理が終わった後、ステップS30において、演算部210は、次の画像の入力があるか否かを判断する。次の画像の入力がある場合(ステップS30:Yes)、動作はステップS11に戻る。一方、次の画像の入力がない場合(ステップS30:No)、共通補正ゲイン算出部211は、これまでに算出され、記憶部140に記憶された複数の画像M1、M2、…の補正ゲインG1、G2、…を取得し、これらの補正ゲインG1、G2、…から共通補正ゲインGCOMを算出する(ステップS31)。
具体的には、複数の画像M1、M2、…間で対応する(座標が等しい)画素位置における補正ゲインg1(X,Y)、g2(X,Y)、…に対してフィルタ処理を施す。フィルタ処理としては、平均値フィルタ処理であっても良いし、メディアン(中間値)フィルタ処理であっても良い。その結果算出された平均値又は中間値を、その画素位置における共通補正ゲインgCOM(X,Y)とする。
続くステップS32において、画像補正部154は、共通補正ゲインGCOMを用いて元の画像M1、M2、…を順次補正する。
さらに、ステップS33において、演算部210は、補正済みの画像を順次出力する。
以上説明したように、実施の形態5によれば、複数の画像からそれぞれ算出された補正ゲインに基づいて共通補正ゲインを算出し、この共通補正ゲインを用いて元の複数の画像を補正するので、個別の画像に生じたノイズ等の影響を抑制して、シェーディング補正の精度を向上させることが可能となる。
(実施の形態6)
次に、本発明の実施の形態6について説明する。
図20は、本発明の実施の形態6に係る画像処理装置が備える演算部の構成を示すブロック図である。図20に示すように、実施の形態6における演算部220は、図1に示す演算部150の構成に対し、実施の形態4において説明した補正ゲイン修正部201と、実施の形態5において説明した共通補正ゲイン算出部211とを備える。補正ゲイン修正部201及び共通補正ゲイン算出部211以外の演算部220の構成及び動作、並びに画像処理装置全体の構成及び動作については、図1と同様である。
図21は、演算部220の動作を示すフローチャートである。なお、図21に示すステップS10〜S24の一連の動作は、実施の形態4と同様である。
ステップS24に続くステップS40において、演算部220は、次の画像の入力があるか否かを判断する。次の画像の入力がある場合(ステップS40:Yes)、動作はステップS11に戻る。一方、次の画像の入力がない場合(ステップS40:No)、共通補正ゲイン算出部211は、これまでに算出され、記憶部140に記憶された複数の画像の補正ゲインを取得し、これらの補正ゲインから共通補正ゲインを算出する(ステップS41)。なお、共通補正ゲインの算出処理の詳細については、実施の形態5と同様である。
続くステップS42において、画像補正部154は、共通補正ゲインを用いて元の画像を順次補正する。
さらに、ステップS43において、演算部220は、補正済みの画像を順次出力する。
以上説明したように、実施の形態6によれば、補正ゲインの有効性に基づいて個別に修正された複数の補正ゲインから共通補正ゲインを算出するので、シェーディング補正の生後をさらに向上させることが可能となる。
(実施の形態7)
次に、本発明の実施の形態7について説明する。
図22は、本発明の実施の形態7に係る画像処理装置が備える演算部の構成を示すブロック図である。図22に示すように、実施の形態7における演算部230は、図1に示す演算部150の構成に対し、補正ゲイン判定部231と、実施の形態5において説明した共通補正ゲイン算出部211とを備える。補正ゲイン判定部231及び共通補正ゲイン算出部211以外の演算部220の構成及び動作、並びに画像処理装置全体の構成及び動作については、図1と同様である。
補正ゲイン判定部231は、処理対象の画像の補正に用いる補正ゲインとして、個別に算出された補正ゲインを用いるか、又は、複数の画像から算出された共通補正ゲインを用いるかを判定する。
図23は、演算部230の動作を示すフローチャートである。なお、ステップS10〜S18の各動作は、実施の形態1〜3と同様である。また、ステップS13及びS14においては、実施の形態2又は3を適用しても良い。
画像内の各画素に対してループAの処理が終わった後、ステップS50において、演算部230は、次の画像の入力があるか否かを判断する。次の画像の入力がある場合(ステップS50:Yes)、動作はステップS11に戻る。一方、次の画像の入力がない場合(ステップS50:No)、補正ゲイン判定部231は、処理対象の画像に対し、それまでに処理された複数の画像間で共通の補正処理が必要か否かを判断する(ステップS51)。
例えば、補正ゲイン判定部231は、それまでに処理された画像の付帯情報を参照し、これらの画像間に共通のフラグが附されている場合、共通の補正処理が必要と判断する。或いは、所定時間内に連続して複数の画像が入力された場合に、共通の補正処理が必要であると判断しても良い。さらに、補正ゲイン判定部231は、入力部110(図1参照)を外部から入力される信号に従って、当該判断を行っても良い。即ち、共通の補正処理を行うか否かをユーザが判断して、指示を画像処理装置10に入力するようにしても良い。
補正ゲイン判定部231が共通の補正処理は不要であると判断した場合(ステップS51:No)、動作はステップS17に移行する。一方、補正ゲイン判定部231が共通の補正処理は必要であると判断した場合(ステップS51:Yes)、共通補正ゲイン算出部211は、それまでに処理された画像からそれぞれ算出された複数の補正ゲインを用いて、共通補正ゲインを算出する(ステップS52)。共通補正ゲインの算出処理については、実施の形態5と同様である。
続くステップS53において、画像補正部154は、共通補正ゲインを用いて元の画像を補正する。その後、動作はステップS18に移行する。
以上説明したように、実施の形態7によれば、処理対象の画像に対して共通の補正処理が必要か否かを判断するので、画像に応じた適切な補正処理を行うことができる。例えば、他の画像とは撮像条件等が異なる画像が単独で入力された場合には、その画像から算出された補正ゲインを用いることにより、他の画像の影響を受けずに当該画像を補正することができる。一方、例えばバーチャルスライド画像を作成するため、標本を部分的に撮像した複数の画像が連続して入力された場合、入力された複数の画像から算出された共通補正ゲインを用いることにより、個別の画像に生じたノイズ等の影響が低減された補正を行うことができる。
また、実施の形態7によれば、必要な場合にのみ共通補正ゲインを算出するので、演算処理を効率化することが可能となる。
(実施の形態8)
次に、本発明の実施の形態8について説明する。
図24は、本発明の実施の形態7に係る画像処理装置が備える演算部の構成を示すブロック図である。図24に示すように、実施の形態8における演算部240は、図1に示すブロック図に対して、実施の形態4において説明した補正ゲイン修正部201と、修正済み補正ゲイン判定部241と、実施の形態5において説明した共通補正ゲイン算出部211とを備える。補正ゲイン修正部201、修正済み補正ゲイン判定部241、及び共通補正ゲイン算出部211以外の演算部240の構成及び動作、並びに画像処理装置全体の構成及び動作については、図1と同様である。
修正済み補正ゲイン判定部241は、処理対象の画像の補正に用いる補正ゲインとして、個別に算出された補正ゲインを修正した修正済み補正ゲインを用いるか、又は、複数の画像から算出された共通補正ゲインを用いるかを判定する。
図25は、演算部240の動作を示すフローチャートである。なお、ステップS10〜S24の一連の動作については、実施の形態4と同様である。
ステップS24に続くステップS60において、演算部240は、次の画像の入力があるか否かを判断する。次の画像の入力がある場合(ステップS60:Yes)、動作はステップS11に戻る。一方、次の画像の入力がない場合(ステップS60:No)、修正済み補正ゲイン判定部241は、処理対象の画像に対して、それまでに処理された複数の画像間で共通の補正処理が必要か否かを判断する(ステップS61)。
修正済み補正ゲイン判定部241が共通の補正処理は不要であると判断した場合(ステップS61:No)、動作はステップS17に移行する。一方、修正済み補正ゲイン判定部241が共通の補正処理は必要であると判断した場合(ステップS61:Yes)、共通補正ゲイン算出部211は、それまでに処理された画像からそれぞれ算出された複数の補正ゲインを用いて共通補正ゲインを算出し(ステップS62)、さらに、共通補正ゲインを用いて元の画像を補正する(ステップS63)。その後、動作はステップS18に移行する。
以上説明したように、実施の形態8によれば、複数の画像に対して共通の補正処理が必要か否かを判断するので、画像に応じた適切な補正処理を行うことができる。必要な場合にのみ共通補正ゲインを算出するので、演算処理を効率化することも可能となる。
(実施の形態9)
次に、本発明の実施の形態9について説明する。
図26は、本発明の実施の形態9に係る画像処理装置が備える演算部の構成が示すブロック図である。図26に示すように、実施の形態9に係る演算部250は、図1に示す演算部150の構成に対し、算術補正ゲイン算出部251をさらに備える。算術補正ゲイン算出部251以外の演算部250の構成及び動作、並びに、画像処理装置全体の構成及び動作は、図1と同様である。
ここで、シェーディングの影響を受けた画像においては、一般的に、画像の中心から外側に向かって同心円状に輝度が低下する。このため、理論的には、補正ゲインの値は、画像の中心から外側に向かって同心円状に大きくなる。しかしながら、図27Aに示すように、注目画素Ptarごとに算出された補正ゲインにおいては、ノイズ等の影響により局所的に値のばらつきが生じることがある。
そこで、実施の形態9においては、算術補正ゲイン算出部251が、注目画素Ptarごとに算出された補正ゲインを所定の関数(例えば2次関数)にフィッティングすることにより、画像全体における補正ゲインを修正する。以下、フィッティングによる補正ゲイン(算術補正ゲインと呼ぶ)の導出方法を説明する。
画素Pの座標を(X,Y)、パラメータである算術補正ゲイン係数をa〜fとすると、算術補正ゲインGarith(X,Y)は、次式(16)によって与えられる。
arith(X,Y)=aX2+bY2+cXY+dX+eY+f …(16)
この算術補正ゲインGarithに対し、各画素Pから算出された補正ゲインが乖離している度合いを表す指標(以下、乖離度合いを示す指標という)DIが最小となるように、算術補正ゲイン係数a〜fを決定する。乖離度合いを示す指標DIとしては、例えば図27Bに示すように、サンプリング画素Psample(X,Y)における補正ゲインG(X,Y)と算術補正ゲインGarith(X,Y)との差分二乗和を用いる。なお、図27Bは、任意のY座標(Y=Y0)におけるX方向の補正ゲインの変化を示している。
具体的には、乖離度合いを示す指標DIは、次式(17)によって与えられる。
式(17)において、記号Pはサンプリング画素Psample(X,Y)の集合を示す。
或いは、乖離度合いを示す指標DIとして、サンプリング画素Psample(X,Y)における補正ゲインG(X,Y)と算術補正ゲインGarith(X,Y)との差分の絶対値の総和を算出しても良い。
図27Cは、乖離度合いを示す指標DIに基づいて決定された算術補正ゲイン係数a〜fによる算術補正ゲインGarithを示すグラフである。図27Cに示すように、算術補正ゲインGarithの値は、画像の中心付近から外側に向かって同心円状に滑らかに変化しており、局所的な凹凸が解消されている。
画像補正部154は、補正ゲインの代わりに算術補正ゲインを用いて、元の画像を補正する。
以上説明したように、実施の形態9によれば、画素ごとに算出された補正ゲインを所定の関数にフィッティングするので、ノイズ等の局所的な影響を低減することが可能となる。従って、シェーディング補正の精度を向上させることが可能となる。
(変形例)
次に、実施の形態9の変形例について説明する。
実施の形態9においては、1枚の画像において画素ごとに算出された補正ゲインをフィッティングすることにより、算術補正ゲインを算出した。しかしながら、複数の画像から得られた補正ゲインをフィッティングすることにより、共通補正ゲイン(実施の形態5〜8参照)として使用可能な算術補正ゲインを算出しても良い。
この場合、各画像から1つ以上のサンプリング画素を抽出し、式(17)に示す乖離を表す指標DIが最小となるように、式(18)における算術補正ゲイン係数a〜fを決定する。それにより定まる算術補正ゲインGarithを共通補正ゲインとして用いる。
(実施の形態10)
次に、本発明の実施の形態10について説明する。本実施の形態10は、上述した実施の形態1〜9に対し、推定輝度値の算出処理に用いられるパラメータを、入力された画像に基づいて設定するパラメータ設定部をさらに設けたことを特徴とする。
図28は、実施の形態10に係る画像処理装置が備える演算部の構成を示すブロック図であり、図1に示す演算部150に対してパラメータ設定部261を設けた演算部260の例を示している。パラメータ設定部261は、処理対象の画像に対する所定の画像解析の解析結果や、当該画像に関する撮像情報(倍率等)といった画像情報に基づいてパラメータを設定する。撮像情報は、例えば当該画像の付帯情報から取得することができる。或いは、画像処理装置10に接続された顕微鏡装置20から撮像情報を直接取り込んでも良い。
パラメータ設定部261が設定可能なパラメータの具体例としては、式(3)に示すように、色類似重みWcolを与える色類似度パラメータσcolが挙げられる。この場合、パラメータ設定部261は、処理対象の画像内の各画素から色成分(色差)値Cb、Crを取得し、これらの色成分値Cb、Crの分散に応じ、所定の関数やテーブル等に用いて色類似度パラメータσcolを設定する。関数の種類としては、例えば、分散に応じて値が正規分布的に変化する関数や、線形的に変化する関数や、階段状に変化する関数であっても良い。パラメータの設定例として、各色成分値Cb、Crの分散が大きい場合には、色類似度パラメータσcolを大きくし、色差成分距離に対して色類似重みWcolを緩やかに変化させ、反対に、各色成分値Cb、Crの分散が小さい場合には、色類似度パラメータσcolを小さくし、色差成分距離に対して色類似重みWcolを敏感に変化させると良い。
或いは、試料SPに施される染色方法ごとに色類似度パラメータσcolが対応付けられたテーブルを予め記憶部140に記憶させておき、パラメータ設定部261は、このテーブルに基づいてパラメータを設定しても良い。より詳細には、パラメータ設定部261は、処理対象の画像から各画素の色相を求め、この色相のヒストグラムの形状から試料SPに施された染色方法を推定し、上記テーブルを参照して色類似度パラメータσcolを設定する。また、処理対象の画像の付帯情報等から試料SPに施された染色方法に関する情報を取得できる場合には、この情報に基づき、上記テーブルから直接色類似度パラメータσcolを設定しても良い。
また、パラメータ設定部261が設定可能なパラメータの別の例として、式(10)に示すように、輝度差重みを算出する際の判定用閾値ThLを与える判定用パラメータL及びBが挙げられる。この場合、撮像倍率等の撮像情報と判定用パラメータL、Bとを対応づけたテーブルを予め記憶部140に記憶させておく。パラメータ設定部261は、入力された画像の付帯情報等から取得した撮像情報に基づき、上記テーブルを参照して、判定用パラメータL、Bを設定する。
また、パラメータ設定部261が設定可能なパラメータの別の例として、推定輝度値を算出する際のフィルタ処理における参照範囲の大きさ(フィルタサイズ)が挙げられる。この場合、撮像倍率等の撮像情報と参照範囲の大きさとを対応付けたテーブルを予め記憶部140に記憶させておく。パラメータ設定部261は、処理対象の画像の付帯情報等から取得した撮像情報に基づき、上記テーブルを参照して、参照範囲の大きさを設定する。或いは、パラメータ設定部261は、入力された画像に対して画像解析を行い、その結果に基づいて参照範囲の大きさを設定しても良い。例えば、高周波成分が多い場合にフィルタサイズを小さく設定し、低周波成分が多い場合にフィルタサイズを大きく設定するといった設定方法が挙げられる。
また、パラメータ設定部261が設定可能なパラメータの別の例として、処理対象の画像に対して複数の画像から算出された共通補正ゲインを用いるか否かを判別するための共通補正ゲイン使用フラグが挙げられる。この場合、パラメータ設定部261は、順次入力される画像に対し、各画素の輝度値にハイパルフィルタ処理を施し、その結果の画像における画素値の合計値を算出して当該合計値を所定の閾値と比較する。そして、合計値が閾値以上である画像に対して共通補正ゲイン使用フラグを設定する。この場合、補正ゲイン判定部231(実施の形態7)又は修正済み補正ゲイン判定部241(実施の形態8)は、共通補正ゲイン使用フラグが画像に設定されているか否かを判断すれば良い。
以上説明したように、実施の形態10によれば、処理対象の画像に応じて種々のパラメータを設定するので、画像の特性に応じた補正ゲインを算出することができ、シェーディング補正の精度を向上させると共に、演算処理を効率化することが可能となる。
(実施の形態11)
次に、本発明の実施の形態11について説明する。
上述した実施の形態1〜10における演算部150、200〜260に、複数の画像を繋ぎ合わせたバーチャルスライド画像(以下、VS画像ともいう)を作成するバーチャル画像作成部をさらに設けても良い。この場合、演算部150、200〜260は、顕微鏡装置20が制御部160の制御の下で、試料SPに対する撮像視野を平行移動させながら撮像した複数の画像を順次入力して、補正ゲイン(又は共通補正ゲイン)の算出、及び補正ゲイン(又は共通補正ゲイン)を用いた各画像の補正を行い、補正済みの画像を互いに繋ぎ合わせて出力する。それにより、試料SP全体に対応する画像を取得することができる。
本発明は、上述した各実施の形態1〜11及び変形例そのままに限定されるものではなく、各実施の形態1〜11及び変形例に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明を形成することができる。例えば、実施の形態1〜11及び変形例に示される全構成要素からいくつかの構成要素を除外して形成してもよい。或いは、異なる実施の形態に示した構成要素を適宜組み合わせて形成してもよい。
1 顕微鏡システム
10 画像処理装置
20 顕微鏡装置
100 アーム
101 標本ステージ
102 対物レンズ
103 鏡筒
104 画像取得部
105 ステージ位置変更部
105a モータ
105b 位置検出部
106 三眼鏡筒ユニット
107 接眼レンズユニット
108 レボルバ
110 入力部
120 画像入力部
130 表示部
140 記憶部
141 画像処理プログラム
150、200、210、220、230、240、250、260 演算部
151 重み設定部
152 推定輝度値算出部
153 補正ゲイン算出部
154 画像補正部
160 制御部
201 補正ゲイン修正部
211 共通補正ゲイン算出部
231 補正ゲイン判定部
241 修正済み補正ゲイン判定部
251 算術補正ゲイン算出部
261 パラメータ設定部




Claims (16)

  1. 画像内の複数の画素の各々が有する色成分値に基づいて、前記複数の画素間の色の類似度を算出する色類似度算出ステップと、
    前記画像内の各画素が有する輝度成分値と前記色の類似度とに基づいて前記各画素にフィルタ処理を施すことにより、前記各画素の推定輝度値を算出する推定輝度値算出ステップと、
    前記推定輝度値と前記輝度成分値とから補正ゲインを画素ごとに算出する補正ゲイン算出ステップと、
    前記補正ゲインによって前記画像を補正する補正ステップと、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
  2. 前記色類似度算出ステップは、さらに、前記各画素の前記輝度成分値に基づいて前記複数の画素間の輝度差を算出し、
    前記推定輝度値算出ステップは、さらに前記輝度差を用いて前記各画素に前記フィルタ処理を施すことを特徴とする請求項1に記載の画像処理プログラム。
  3. 前記色類似度算出ステップは、さらに、前記各画素の座標値に基づいて前記複数の画素間の位置関係を取得し、
    前記推定輝度値算出ステップは、さらに前記位置関係を用いて前記各画素に前記フィルタ処理を施すことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理プログラム。
  4. 前記画像の画像情報に基づいて、前記推定輝度値算出ステップにおいて用いられるパラメータを設定するパラメータ設定ステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の画像処理プログラム。
  5. 前記画像内の任意の位置における注目画素と該注目画素から所定の範囲内に位置する参照画素との前記色類似度に基づいて、色類似度の重みを算出する色類似度重み算出ステップと、
    前記色類似度の重みから前記参照画素の重みを設定する参照画素重み設定ステップと、
    をさらに含み、
    前記フィルタ処理は、前記所定の範囲内に位置する画素の輝度値に対して前記参照画素の重みを用いて実行される重み付け平均処理であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理プログラム。
  6. 前記注目画素と前記参照画素との輝度値の差分である輝度差に応じた輝度差重みを算出する輝度差重み算出ステップをさらに含み、
    前記参照画素重み算出ステップは、前記輝度差重みを前記色類似度の重みに乗ずることにより前記参照画素の重みを算出することを特徴とする請求項5に記載の画像処理プログラム。
  7. 前記輝度差重み算出ステップは、前記輝度差に加えて、前記注目画素と前記参照画素との間の位置関係を用いて前記輝度差重みを算出することを特徴とする請求項6に記載の画像処理プログラム。
  8. 前記注目画素の位置を表す注目画素座標と、前記参照画素の位置を表す参照画素座標とから、位置重みを算出する位置重み算出ステップをさらに含み、
    前記参照画素重み算出ステップは、前記位置重みを前記色類似度の重みに乗ずることにより前記参照画素の重みを算出することを特徴とする請求項5に記載の画像処理プログラム。
  9. 前記推定輝度値算出ステップは、推定輝度値が既に算出されている画素のみを参照画素として用いることを特徴とする請求項1に記載の画像処理プログラム。
  10. 前記所定の範囲内における前記参照画素の重みに基づいて前記注目画素の推定輝度値が有効であるか否かを判定し、該判定の結果に従って、前記注目画素について算出された補正ゲインを、該注目画素の周囲の画素について算出された補正ゲインを用いて修正する補正ゲイン修正ステップをさらに含み、
    前記補正ステップは、前記補正ゲイン修正ステップにおいて修正された前記補正ゲインによって前記画像を補正することを特徴とする請求項5に記載の画像処理プログラム。
  11. 前記色類似度算出ステップと、前記推定輝度値算出ステップと、前記補正ゲイン算出ステップとを複数の画像の各々について実行させ、
    前記複数の画像についてそれぞれ算出された複数の補正ゲインに対し、前記複数の画像間で互いに対応する座標における補正ゲインに第2のフィルタ処理を施すことにより、新たな補正ゲインを算出するステップをさらに含み、
    前記補正ステップは、前記新たな補正ゲインにより前記複数の画像の各々を補正することを特徴とする請求項1に記載の画像処理プログラム。
  12. 前記第2のフィルタ処理は、平均値フィルタ処理と、メディアンフィルタ処理とのいずれかであることを特徴とする請求項11に記載の画像処理プログラム。
  13. 前記画像内の任意の座標の関数で表される算術補正ゲインを設定し、前記画像内の画素について算出された補正ゲインの値と、前記画素に対応する座標における前記算術補正ゲインの値との乖離度合いを示す指標が最小になるように、前記関数のパラメータを求める算術補正ゲイン算出ステップをさらに含み、
    前記補正ステップは、前記算術補正ゲインによって前記画像を補正することを特徴とする請求項1に記載の画像処理プログラム。
  14. 前記算術補正ゲイン算出ステップは、前記指標として、前記画像内の画素について算出された補正ゲインの値と、前記画素に対応する座標における前記算術補正ゲインの値との差分二乗和を用いることを特徴とする請求項13に記載の画像処理プログラム。
  15. 前記算術補正ゲイン算出ステップは、前記指標として、前記画像内の画素について算出された補正ゲインの値と、前記画素に対応する座標における前記算術補正ゲインの値との差分の絶対値の総和を用いることを特徴とする請求項13に記載の画像処理プログラム。
  16. 画像内の複数の画素の各々が有する色成分値に基づいて算出された画素間の色の類似度と、前記画像内の各画素が有する輝度成分値とに基づいて前記各画素にフィルタ処理を施すことにより、前記各画素の推定輝度値を算出する推定輝度値算出手段と、
    前記推定輝度値と前記輝度成分値とから補正ゲインを算出する補正ゲイン算出手段と、
    前記補正ゲインによって前記画像を補正する補正手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
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