JP3020923U - 半組立式四角形紙容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 四角形組立紙器の強度性と組立の容易性を考
慮し、かつ型紙サイズの保管、搬送上のコンパクト化を
図る。 【解決手段】 紙器型紙を折筋より半分サイズに半組立
の折畳みとし、指先の操作により四角形に形成し、かつ
底板側板を二重、三重に折込むようにした半組立紙器容
器。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は軽量の瓶、缶、小物等を収納する四角形の半組立式紙容器に関するも のである。

【０００２】

【従来の技術】

従来クラフト紙を素材とした４角形紙容器の組立式としては、強質のクラフト 紙もしくはクラフト紙に合成樹脂フイルムを溶着した材質により四角形に組立て ゝいるが器体の強度性による形状保持と底板をどのように切欠いて四角形の底板 にするかについての組立手段に手数がかゝるので実用上の省力化とユーザーに対 する利便性に難点があった。

【０００３】

【本考案の解決すべき課題】

本考案としては紙器ケースの四角形組立について第１に形態上の強度性の保持 と、第２にユーザーの組立が容易になされる容器であることを解決すべき課題と した。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成する手段としては、展開した型紙より上部を開放した四角形 容器を折筋及び切欠きを設けて組立てるケース容器において、型紙の容器底板と なる部分を切欠き及び折筋を設けて揺動自在に折曲げ接合して型紙を半組立状の 扁平折畳み器体としたものであって、器体底板部分は分割した４辺間を適宜切除 し、かつ相接する２辺間に接合片を附設し、底板の各辺が交叉重合して四角形底 板を形成するように揺動可能に組込み、底板に連設する４辺の側板間はそれぞれ 折筋を設けて底板の四角形組立揺動と連動して立ち上り、更に各側板上に連設す る連設片間は適宜４片間を切欠き、かつ側板より長寸の切欠片とし、各側板の内 側に折筋を設けて重合するように折込み、組込み接合した底板各片を圧下して器 体を四角形の平面底板及び側板による四角形の立体とし、止着部を設けた器体の 取付側板の背部を長寸とし対向する側板を短寸とし連設する両側側板の上端縁を テーパーとした傾斜開口部を設けてなる半組立式四角形紙容器とすることを要旨 とするものである。

【０００５】

【作用】

底部（板）を揺動自在に切り込んで接合片により一部接着した底板とし揺動扁 平とした半組立の折畳み紙器ケースを底部の角を指で押さえて四角形に保持して 重合係着した底板上に従動立設した側板及び側板上に延設した連設片を折筋を介 して側板内側に重合するように折込み、かつ先端の突片を折曲げて底板を押圧す れば底板は整合した四角形の器体平面に形成され、器体も周側面が二重、三重の 側板により保持された立体四角形器体として成形される。

【０００６】

【実施例】

図面において図１の１は本考案実施例紙容器紙型の展開図である。素材は半硬 質のクラフト紙、もしくはその表面に合成樹脂フィルムシートを溶着して一体と した材質である。２は紙型を紙器に組立てる際の折筋である。３は紙器の底部と なる底板部、４は底板にそれぞれ連設して直立する器体となる側板部、５は各側 板上に延設した連設部である。底板部３は底板を４枚の組立片３ａに分割し、組 立片間は切除した切欠部３ｂを設ける。３ｃと３ｃは隣接する組立片３ａと３ａ 間を糊、両面接着テープｔで接着する附着片である。側板４には附着片４ｄを設 け、反対側の側板４ｃに両面接着テープｔを附設する。４ａは前部側板で４ｂは 後部側板、後部側板の表面には器体を壁等に取着する両面接着テープｔを接着す る。４ｃ、４ｃは器体側面を形成する側板である。連設部５は各側板４ａ、４ｂ に連設して折筋２を介して二重に折返す連設片５ａ、５ｂと、これと分離独立し た連設片５ｃ、５ｃとよりなる。５ｄ、５ｄはその延設片である。図２は附着片 ３ｃ、３ｃを介して隣接する３ａ、３ａ間をそれぞれ接着し折筋２より側板４上 に折返し、その上面に両脇の側板４ｃ、４ｂ及びこれに連設した連設片５ｃ、連 設板５ｂをそれぞれ側板４ａ、４ｃ上に折返して二重とし、端縁側板４ｂの附設 片４ｄを一方の端縁側板４ｃの両面接着テープｔに接着し、図２のように半組立 の折畳み紙器ケース１′に組立てる。メーカーとしては、この半組立の折畳み紙 器ケースとしてユーザーに販売する。

【０００７】 一般ユーザーは図２の折畳んだ半組立の紙器ケースによりまづ図３に示す半組 立の四角形紙器ケース１０′、次いで図４の四角形紙器ケース１０に組立てるも ので、半組立の四角形紙器ケース１０′は図２の底板３を側板４内に接合して折 込み紙器ケースの連設片５を延設したまゝ扁平状に折畳んだ揺動可能のケース体 であるので折畳み両角部を両側より指先で矢視方向に押圧すればケース体は揺動 して側板４及びこれに従動する連設片５が底板上に起立し底板３と側面が図３に 示す半組立の四角形紙器ケース１０′に形成される。図４は側板上部の連設片を 器体ケースの側板４内側に二重に折込んで器体ケースを組立てた形状を示すもの で、図３の連設片５ｃ、５ｃを側板４ｃ、４ｃ内に折筋より折込み、ついで側板 ４ａ、４ｂの連設板５ａ、５ｂを折筋２、２より側板内側に折込んで紙器ケース １０に組立てて完成させる。ユーザーは紙器ケース内に適宜の器体もしくは飾具 小物を入れて使用する。又側面背後の両面接着テープにより壁その他の立面に係 止して使用することもできる。

【０００８】

【効果】

本考案はメーカーが上述の四角形紙容器の型紙を半組立式に折畳んだ容器型紙 としてユーザーに提供するもので、メーカーとしてはユーザーへのサービス及び 保管、運送上有利であり、ユーザーとしては簡単に組立てゝ手軽に四角形容器と する省力、簡易なケース器体とする実用性がある。構造的には底板、側板がそれ ぞれ上下に相重合し又は二重、三重に折畳まれて相互に離反しないように係着力 と補強作用を昂める効果がある。又開口部は器体の取着方向に長寸となるよう傾 斜した側板となっているので器体ケースの強度性と型崩れしない耐用性及び保持 力のある紙器ケースとして有効である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す型紙の内側展開図であ
る。

【図２】図１の型紙を底板を側板上に折畳み重合した半
組立の折畳み紙器ケース。

【図３】図２の半組立式器体ケースを四角形器体とした
組立四角形の紙器ケース。

【図４】図３の連設片を折込んで組立成形し、四角形紙
器ケースの完成斜視図である。

【符号の説明】

１ 型紙展開図 １′ 折畳み紙器ケース ２ 折筋 ３ 底板部 ３ａ 組立片 ３ｂ 切欠部 ３ｃ 附着片 ４ 側板部 ４ａ 前部側板 ４ｂ 後部側板 ４ｃ 側板 ４ｄ 附着片 ５ 連設部 ５ａ 連設板 ５ｂ 連設板 ５ｃ 連設片 １０ 四角形紙器ケース １０′半組立四角形紙器ケース ｔ 両面接着テープ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 展開した型紙より上部を開放した四角形
   容器を折筋及び切欠きを設けて組立てるケース容器にお
   いて、型紙の容器底板となる部分を切欠き及び折筋を設
   けて揺動自在に折曲げ接合して型紙を半組立状の扁平折
   畳み器体としたものであって、器体底板部分は分割した
   ４辺間を適宜切除し、かつ相接する２辺間に接合片を附
   設し、底板の各辺が交叉重合して四角形底板を形成する
   ように揺動可能に組込み、底板に連設する４辺の側板間
   はそれぞれ折筋を設けて底板の四角形組立揺動と連動し
   て立ち上り、更に各側板上に連設する連設片間は適宜４
   片間を切欠き、かつ側板より長寸に形成し、連設片の横
   方向に折筋を設けて、各側板の内側に重合するように折
   込み、組込み接合した底板各片を圧下して器体を四角形
   の平面底板及び側板による四角形の立体とし、止着部を
   設けて取付ける器体の背部側板を長寸とし対向する前部
   側板を短寸とし、両側側板上縁をテーパーとした傾斜開
   口部に形成してなることを特徴とする半組立式四角形紙
   容器。