JP3020745B2 - 光学的記録材料及び光学的記録基板 - Google Patents

光学的記録材料及び光学的記録基板

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JP3020745B2
JP3020745B2 JP4210222A JP21022292A JP3020745B2 JP 3020745 B2 JP3020745 B2 JP 3020745B2 JP 4210222 A JP4210222 A JP 4210222A JP 21022292 A JP21022292 A JP 21022292A JP 3020745 B2 JP3020745 B2 JP 3020745B2
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thermoplastic resin
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transparent thermoplastic
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恒雄 島田
裕一 郡山
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Teijin Chemicals Ltd
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  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学的記録材料及びこ
のものを成形してなる光学的記録基板に関する。更に詳
しくは、多方式の光学的記録に対応できる光学的記録材
料及び光学的記録基板に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザー光によりディスク基板上に設け
た微細な凹凸を検出して音声や画像を再生する方式(以
下 ROM方式という)、基板片面に設けた情報記録層を用
いて情報を記録し、再生する方式(以下WO方式とい
う)、更には記録を何回も消去や重ね書きができる方式
(以下 REW方式という)が注目されている。かかる方式
で使用するディスク基板には高い透明性、寸法安定性、
低複屈折性が要求され、主としてポリカーボネート樹
脂、ポリアクリル系樹脂、非晶性のポリオレフィン樹脂
が使用されている。
【0003】これらの樹脂は優れた光学特性を有し、殆
ど無色透明で使用されており、一部差別化のために黒色
ディスク(特開平2−33742号公報)、オレンジ色
ディスク(特開平1−102505号公報)が提案され
ている。これらはいずれも装飾性のためのみに特定の可
視光線帯を選択吸収し、780nmのレーザー波長の部分
は可能な限り影響のないように配慮して作成されたもの
である。
【0004】一方、光ディスクの再生においては、 ROM
方式では信号反射率が70%以上あり、WOや REW方式で
は信号反射率が30%以上と各々の信号反射率が大きく
異なっている。その上、 REW方式では主として光磁気方
式(以下MO方式という)を用いるために磁気の回転角を
検出して信号を読取る必要があった。
【0005】最近の光ディスクでは、ミニディスク(以
下 FMDという)のように ROM方式とREW方式の両方式の
ディスクを同一の再生装置で再生する方式が、今後の光
ディスクの応用として大きく伸展することが期待されて
いる。しかしながら、両方式間には信号反射率に大きな
差があり、各々の方式の反射率に対応する二水準の検出
器を設けるか、ハード側の機構で修正する必要があり、
経済的にも機構的にもドライブの大きな負担になってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、 REW
方式の反射率と同一水準の反射率を有する ROM方式の光
学的記録用基板を提供し、 ROM方式と REW方式の両ディ
スクを再生する機構を大幅に簡素化せんとするものであ
り、且つ将来高密度記録の目的でレーザー波長が短波長
化されても、問題なく対応できる光学的記録用基板を提
供せんとするものである。
【0007】本発明者は、 ROM基板の反射率を低下させ
ることに着目し、400〜800nmの分光光線透過率を
規定範囲内に調整せんとして鋭意検討を重ねた結果、本
発明を完成するに至った。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、透明熱可塑性
樹脂に主として赤外線吸収染料と赤色染料を配合し、デ
ィスク基板に成形したときの780nmの波長及び400
〜700nmの範囲で使用するレーザー光に対応する波長
の光線透過率Tが下記式
【0009】
【数3】
【0010】[式中、T0 は該透明熱可塑性樹脂の光線
透過率、R1 は金属反射膜の反射率、R2 は記録膜構成
層の反射率である。]を満足する光学的記録材料及びこ
の材料よりなる光学的記録基板に係るものである。
【0011】本発明で使用する透明熱可塑性樹脂には透
明性のみならず低複屈折性、寸法安定性、耐熱性、転写
性等光ディスク基板に要求される性能を合わせ持つ必要
があり、具体的にはポリカーボネート樹脂、ポリアクリ
ル系樹脂、非晶性のポリオレフィン樹脂等があげられ
る。これらの樹脂は特にホモポリマーでなくてもよく、
必要に応じて共重合、混合等で改質したものであっても
よい。なかでもポリカーボネート樹脂はコンパクトティ
スクや情報記録媒体用基板として広く使用されており、
本発明においても最も有効に使用できる。
【0012】本発明で使用する赤外線吸収染料は、透明
熱可塑性樹脂の成形温度に耐え且つ740〜820nm範
囲に主吸収の波長をもつものであり、特に760〜79
0nm範囲に主吸収の波長をもつ近赤外線吸収染料が好ま
しい。かかる近赤外線吸収染料の例としては住友化学
(株)製のOptogen NIR 830やNIR 840 S、日本化
学(株)製のKayasorb IR-750等があげられる。これ
らの近赤外線吸収染料は単独で使用しても又は二種以上
併用してもよい。赤外線吸収染料と共に使用する赤色染
料は透明熱可塑性樹脂の成形温度に耐え得るものであれ
ばよく、特に標準色である必要はない。
【0013】赤外線吸収染料と赤色染料の使用割合及び
使用量は夫々の染料の色調等によって異なるので一概に
特定することはできないが、ディスク基板に成形したと
きの780nmの光線透過率が本発明の指定式内になるよ
うに赤外線吸収染料の量を合せ、400〜700nmの範
囲の光線透過率が同様に本発明の指定式内になるように
赤色染料を追加すればよい。この際、必要に応じて青色
系染料や黄色系染料等を併用してもよく、また透明熱可
塑性樹脂に、予めカーボンブラックを添加して全体の光
線透過率を下げておき、これに本発明の指定式内になる
ように赤外線吸収染料、赤色染料、必要に応じて青色系
染料等を添加して調整してもよい。
【0014】本発明は ROM基板の信号反射率を REW基板
の信号反射率と同一水準に下げる点に特徴があり、この
ためには使用するレーザー光に対応する波長の光線透過
率Tが下記式
【0015】
【数4】
【0016】を満足させる必要がある。式中、T0 は透
明熱可塑性樹脂の光線透過率で、通常使用される透明熱
可塑性樹脂のT0 は約90%であり、R1 は金属反射膜
の反射率で、通常使用されているAl、Au等の膜のR1 は
約90%であり、R2 は記録膜構成層の反射率で、Tb.F
e.Co系MOディスクのR2 は36%程度であるから光線透
過率Tは57%が中心であり、51〜63%の範囲が適
当である。この範囲外では本発明の目的を達成し得なく
なる。
【0017】本発明の光学的記録材料を製造するには、
任意の方法が採用される。通常、粉粒状又はペレット状
の透明熱可塑性樹脂に、所定量の各染料を添加し、必要
に応じて分散剤や展着剤等を添加し、充分に混合したも
のを押出機により染色ペレットにする。この際、高濃度
の染料を配合してマスターペレットとなし、しかる後染
色していないペレットと混合してもよい。また、透明熱
可塑性樹脂ペレットに溶剤を使用して直接染料を展着さ
せた後乾燥するソルベントカラー法によることもでき
る。更に本発明の光学的記録基板を製造するには、上記
の染色ペレット、又は高濃度に染料を配合したマスター
ペレットと染色していないペレットとの混合物を常法に
より成形すればよい。また、粉粒状又はペレット状の透
明熱可塑性樹脂に所定量の各染料を添加し、必要に応じ
て分散剤や展着剤等を添加し、充分に混合したものを直
接基板の成形に供してもよい。
【0018】本発明の光学的記録材料には光学ディスク
基板に要求される他の添加剤、例えば熱安定剤や離型剤
を配合してもよく、こうすることはディスクの成形性や
長期信頼性に好結果を与える。
【0019】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明を更に説明す
る。なお、分光透過率は厚さ1.2mmのディスク板を用
い(株)日立製作所製分光光度計 U−3400(積分球
付)により測定した。
【0020】
【実施例1及び実施例2】ビスフェノールAを用いて通
常のホスゲン法によって得られた粘度平均分子量150
00のポリカーボネート粉粒体100重量部に表1記載
の染料を表記載の量(重量部)添加混合した後押出機に
より270℃でペレット化した。得られたペレットを1
20℃で7時間乾燥した後3オンスの射出成形機により
成形温度330℃、金型温度85℃で厚さ1.2mmのデ
ィスク板を成形した。夫々の光線透過率の測定結果を図
1及び図2に示した。
【0021】
【実施例3】ポリメチルメタクリル樹脂ペレット[三菱
レイヨン(株)製:アクリペット]100重量部に表1
記載の染料を表記載の量(重量部)添加混合した後押出
機により210℃でペレット化した。得られたペレット
を80℃で4時間乾燥した後3オンスの射出成形機によ
り成形温度230℃、金型温度60℃で厚さ1.2mmの
ディスク板を成形し、その光線透過率の測定結果を図3
に示した。
【0022】
【表1】
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、従来考え及ばなかった
透明熱可塑性樹脂光線透過率を下げることにより REW基
板と同一水準のレーザー光線反射率を有する ROM基板を
提供することを初めて可能にしたものであり、 REW基板
と ROM基板を同一の再生装置で再生する機構を大幅に簡
素化することを可能にしたものである。更に将来高密度
記録のためにレーザー光線が短波長化されようとしてい
るが、どのように短波長化が進行しても問題なく対応で
きるものであり、光ディスクの発展に大きく寄与できる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得た光学的記録材料の光線透過率を
示すチャート
【図2】実施例2で得た光学的記録材料の光線透過率を
示すチャート
【図3】実施例3で得た光学的記録材料の光線透過率を
示すチャート
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−33742(JP,A) 特開 平1−102505(JP,A) 特開 平3−41640(JP,A) 特開 平4−167239(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/24 526 G11B 7/24 531 C08K 5/00 C08L 101/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明熱可塑性樹脂に主として赤外線吸収
    染料と赤色染料を配合し、ディスク基板に成形したとき
    の780nmの波長及び400〜700nmの範囲で使用す
    るレーザー光に対応する波長の光線透過率Tが下記式 【数1】 [式中、T0 は該透明熱可塑性樹脂の光線透過率、R1
    は金属反射膜の反射率、R2 は記録膜構成層の反射率で
    ある。]を満足する光学的記録材料。
  2. 【請求項2】 透明熱可塑性樹脂よりなり、これに主と
    して赤外線吸収染料と赤色染料を配合して780nmの波
    長及び400〜700nmの範囲で使用するレーザー光に
    対応する波長の光線透過率Tが下記式 【数2】 [式中、T0 は該透明熱可塑性樹脂の光線透過率、R1
    は金属反射膜の反射率、R2 は記録膜構成層の反射率で
    ある。]を満足する光学的記録基板。
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DE19744162A1 (de) * 1997-10-07 1999-04-08 Bayer Ag Optisches Speichermedium
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JP4571334B2 (ja) * 2000-04-28 2010-10-27 帝人化成株式会社 光学成形品用着色マスターペレットおよび光ディスク基板
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