JP3020705U - 非常時用の飲料水保存容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 容器本体内に貯水された飲料水の廃水が防止
され、浴槽等が使用される毎に貯水飲料水が循環されて
新しい良質な飲料水が得られるようにすること。 【構成】 容器本体１の上部に水密的に設けられたコッ
ク付給水パイプ３と水道蛇口等の給水源５が給水ホース
４を介して接続され、容器本体１内において、複数の噴
出孔を有する細パイプ６が前記コック付給水パイプ３と
容器本体１の下部適所に水密的に設けられたコック付排
水パイプ９と接続され、更に該コック付排水パイプ９と
浴槽等１３が排水ホース１２を介して接続される。そし
て、給水源５からの飲料水は細パイプ６の噴出孔から容
器本体１内に貯水され、満水になると水圧により排水パ
イプ９から排水ホース１２を介して浴槽等１３に排水さ
れ、この時貯水飲料水は緩やかに循環し、新しい良質な
飲料水が保存される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、非常時用の飲料水保存容器に関し、更に詳しくは、地震等の非常災 害時において、水道水が断水した場合であっても新しい良質な飲料水を確保、保 存し得る飲料水容器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、地震等の非常時用の飲料水の確保、保存方法としては、ポリ袋やポリタ ンクに入れて保存しているのが一般的であった。

【０００３】

【考案が解決しようとする問題点】

ところが、このような方法では、ポリ袋やポリタンク内の飲料水はこれを定期 的に入替えすることが必要で、時間と労力を要するばかりか、不経済的でもあっ た。

【０００４】 本考案は、このような問題点に鑑みなされたもので、その目的とするところは 、容器本体上部に設けられたコック付給水パイプと水道等の給水源が給水ホー スを介して接続されるとともに、容器本体下部に設けられたコック付排水パイプ と浴槽等が排水ホースを介して接続されることにより、容器本体内の飲料水の廃 水が防止されて浴槽等が使用される毎に容器本体内に貯水された飲料水が循環さ れて、新しい良質な飲料水が確保、保存される非常時用の飲料水保存容器を提供 することにある。

【０００５】

【問題点を解決するための手段】

この目的のため、本考案は、容器本体１の上部に、水道蛇口等の給水源５と給 水ホース４を介して接続されるコック付給水パイプ３が水密的に設けられて、該 コック付給水パイプ３には、前記容器本体１内を介して噴出孔１０を有する細パ イプ６の一端部７が接続されるとともに、該細パイプ６の他端部８は、前記容器 本体１の下部に水密的に設けられたコック付排水パイプ９と接続され、前記給水 源５からの飲料水が細パイプ６の噴出孔１０から噴出して容器本体１内が満水に なると、給水源５からの水圧により容器本体１内の飲料水と細パイプ６からの飲 料水が前記コック付排水パイプ９と接続の排水ホース１２を介して浴槽や洗濯機 の洗濯槽等１３に排水されて容器本体１内の飲料水が緩やかに循環される構成を 特徴とするものである。

【０００６】

【実施例】

実施例について図面を参照し、その作用と共に説明する。図１は本考案に係る 飲料水保存容器の一例での一部断面の概略説明図で、同図において、容器本体１ は衛生的にして安全で、耐久性に優れた立方体を呈し、その上面板には、ネジ式 構造の密閉栓２が設けられ、該密閉栓２を外して本体１内を適宜洗滌できるよう になっている。なお、密閉栓２に代えて、上面板を開閉可能な密閉蓋としてもよ い。容器本体１の一側面上部適所には、コック付給水パイプ３が水密的に設けら れ、該コック付給水パイプ３の本体１よりの突出側は給水ホース４を介して水道 蛇口等の給水源５に接続されるようになっている。コック付給水パイプ３の本体 １の内側には、細パイプ６の一端部７が接続されるとともに、その他端部８は、 容器本体１における好ましくは、コック付給水パイプ３の取着面との対向面下部 適所に水密的に設けられたコック付排水パイプ９と接続されている。細パイプ６ の適所には、図２および図３に示されているように、複数の噴出孔１０が明けら れており、給水源５より給水ホース４、コック付給水パイプ３、細パイプ６を介 して給水されて来た飲料水は噴出孔１０より容器本体１内に噴出して貯水される 。コック付排水パイプ９は、図２に示されているように太く、かつその容器本 体１の内側は略ハ字状に拡開し、細パイプ６の他端部８はコク付排水パイプ９の 内周壁との間に空隙部１１を有して接続され、容器本体１内が満水になると、給 水源５からの水圧によって容器本体１内と細パイプ６からの飲料水は、図２に実 線矢印で示されているように、空隙部１１と細パイプ６内からコック付排水パイ プ９を通り、これと接続の排水ホース１２を介して浴槽や洗濯機の洗濯槽等１３ に排水（給水）され、容器本体１内に貯水された飲料水は緩やかに循環して、新 しい良質の飲料水が保存されるようになっている。

【０００７】 本考案に係る飲料水保存容器は上記の構成であるから、これの使用は、図１に 示されているように、給水ホース４の一端がコック付給水パイプ３に接続される とともに、他端が水道蛇口等の給水源５に接続され、また、コック付排水パイプ ９には浴槽等１３への排水ホース１２が接続される。そして、給排水パイプ３、 ９のコックが開かれ、蛇口等の給水源５が開かれると、給水源５からの飲料水は 細パイプ６の噴出孔１０から容器本体１内に噴出貯水される。容器本体１内が満 水になると、給水源５からの水圧によって容器本体１内と細パイプ６からの飲料 水はコック付排水パイプ９の空隙部１１と細パイプ６内から排水ホース１２を通 って浴槽等１３に排水（給水）され、容器本体１内の飲料水はこれが空隙部１１ を通って排水されることにより緩やかに循環する。このようにして容器本体１内 に貯水された飲料水は、浴槽等１３が使用される毎に循環するので、新しい良質 な飲料水が保存される。そして、断水時においては、コックが閉められて排水ホ ース１２が抜かれ、排水パイプ９が飲料水口とされる。

【０００８】

【考案の効果】

しかして、本考案によれば、浴槽や洗濯機が使用される毎に容器本体内に貯水 された飲料水は緩やかに循環されるので、従来のように定期的に入れ替えること なく、いつも新しい良質な飲料水を確保、保存することができ、地震等の災害非 常時用の飲料水保存容器として最適である。

【０００９】 また、本考案によれば、構造簡単にして、その設置や取扱いも簡易であり、ま た、水の入れ替えを要しないから、実施上において経済的である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る飲料水保存容器の一例での一部断
面の該客説明図である。

【図２】細パイプとコック付排水パイプとの接続状態を
示す一部省略の拡大断面図である。

【図３】細パイプの拡大断面図である。

【符号の説明】

１ 容器本体 ３ コック付給水パイプ ４ 給水ホース ５ 給水源 ６ 細パイプ ７ 細パイプ一端部 ８ 細パイプ他端部 ９ コック付排水パイプ １０ 噴出孔 １１ 空隙部 １２ 排水ホース １３ 浴槽等

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【手続補正書】

【提出日】平成７年８月１７日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】図面の簡単な説明

【補正方法】変更

【補正内容】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る飲料水保存容器の一例での一部断
面の概略説明図である。

【図２】細パイプとコック付排水パイプとの接続状態を
示す一部省略の拡大断面図である。

【図３】細パイプの拡大断面図である。

【符号の説明】 １ 容器本体 ３ コック付給水パイプ ４ 給水ホース ５ 給水源 ６ 細パイプ ７ 細パイプ一端部 ８ 細パイプ他端部 ９ コック付排水パイプ １０ 噴出孔 １１ 空隙部 １２ 排水ホース １３ 浴槽等

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 容器本体（１）の上部に、水道蛇口等の
   給水源（５）と給水ホース（４）を介して接続されるコ
   ック付給水パイプ（３）が水密的に設けられて、該コッ
   ク付給水パイプ（３）には、前記容器本体（１）内を介
   して噴出孔（１０）を有する細パイプ（６）の一端部
   （７）が接続されるとともに、該細パイプ（６）の他端
   部（８）は、前記容器本体（１）の下部に水密的に設け
   られたコック付排水パイプ（９）と接続され、前記給水
   源（５）からの飲料水が細パイプ（６）の噴出孔（１
   ０）から噴出して容器本体（１）内が満水になると、給
   水源（５）からの水圧により容器本体（１）内の飲料水
   と細パイプ（６）からの飲料水が前記コック付排水パイ
   プ（９）と接続の排水ホース（１２）を介して浴槽や洗
   濯機の洗濯槽等（１３）に排水されて容器本体（１）内
   の飲料水が緩やかに循環される構成を特徴とする非常時
   用の飲料水保存容器。